JP3711224B2 - 迅速管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は迅速管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種迅速管継手の一例として、図10に示すようなものが従来公知である。
この例は、水栓器具に給水または給湯を行うための配管の接続用の管継手の例、詳しくは水栓器具に直接連結されるサプライ管とその上流側配管との接続のための管継手の例である。
【0003】
図中200はその水栓器具で、202は水栓器具200に水,湯を供給すべく水栓器具200に直接連結されたサプライ管である。この例においてサプライ管202は可撓管から成っている。
【0004】
204はそのサプライ管202と、上流側配管とを接続するための迅速管継手であって、ソケット部材206と、弾性クリップ208及び安全カバー210とを含んで構成されている。
【0005】
図11はその迅速管継手204の構成を詳しく示したものである。
同図に示しているようにソケット部材206は、軸方向一端に挿入開口212を有しており、更に挿入開口212に続いて断面円形の雌嵌合面214を有している。また軸方向端の外周面にフランジ部216が形成されている。
【0006】
一方、サプライ管202には端部金具218が装着されている。端部金具218は雄管220を有しており、その雄管220が、ソケット部材206の挿入開口212を通じて、ソケット部材206内部に挿入されたうえ、外周面の雄嵌合面222がソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合され、そしてそれらの間が雄嵌合面222に装着されたOリング224によって水密にシールされるようになっている。
【0007】
ここで端部金具218においても、ソケット部材206におけるのと同様のフランジ部216が形成されている。
弾性クリップ208は板ばね製のもので略環状を成しており、幅方向中間部に係入溝228を有するとともに、周方向の一部が切り欠かれた形態をなしていてその切欠部分が開口226を成しており、更にその開口226に続いてハの字状に開いた形のガイド230が連続して形成されている。
【0008】
この弾性クリップ208は、雄管220をソケット部材206内部に挿入し、そして一対のフランジ部216を合せた状態で、それらフランジ部216に対して開口226を通じて軸直角方向に弾性的に嵌め合わされ、それらフランジ部216を係入溝228に係入させることで、ソケット部材206とサプライ管202とを軸方向に抜止状態に締結する。
【0009】
安全カバー210は、内向きに折れ曲った一対の係止部232を有しており、それら係止部232を、弾性クリップ208の一対のガイド230に嵌め合せ掛止することで、突出状態のガイド230をカバーするとともに弾性クリップ208の開きを防止する。
【0010】
しかしながらこの迅速管継手204の場合、管接続に際して雄管220をソケット部材206内部に挿入する動作(アクション)と、その状態で弾性クリップ208を軸直角方向に弾性的に嵌め合せる動作、及びその後において安全カバー210を嵌め合せる動作の少なくとも3段階の動作が必要であり、管接続に際しての作業性の点で十分簡単ではないとともに、継手構成部材の数が多く、コストも安くないといった問題があった。
【0011】
図12は迅速管継手の他の従来例(実開平4−46294)を示したもので、この例の場合、雄管220をソケット部材206の軸方向端の挿入開口212を通じて、ソケット部材206の内部に挿入し、そしてその外面の雄嵌合面222をソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合させ、且つOリング224にてそれらの間を水密にシールする点において上記の図10,図11に示す従来例と同様であるが、この例ではソケット部材206に装着した抜止クリップ236によって、雄管220を抜け防止するようにしている。
詳しくは、この例ではソケット部材206に周方向の切欠部238が形成されて、その切欠部238において弾性を有する抜止クリップ236が装着され、その抜止クリップ236の前端と後端とが、雄管220に設けられたフランジ部216と切欠部238の第二係止面240とに当ることによって、雄管220が抜止クリップ236を介してソケット部材206から抜け止されるようになっている。
【0012】
尚、この例の場合雄管220は、フランジ部216がソケット部材206の段付形状の第一係止面242に当接することで、その挿入量が規定される。
【0013】
しかしながらこの例の迅速管継手244の場合、抜止クリップ236をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220をソケット部材206内部に挿入することはできず、従って抜止クリップ236を取り外した状態の下で、先ず雄管220をソケット部材206内部に挿入し、その後において抜止クリップ236をソケット部材206に嵌め合わせるようにして装着することが必要で、管接続のために少なくとも雄管220の挿入動作と、その後の抜止クリップ236の装着動作との二段階の動作が必要であり、従ってこの例の迅速管継手の場合においても管の接続作業が今だ十分簡単でない問題がある。
【0014】
図13は迅速管継手の他の従来例(特開平4−92185)を示している。
この例のものは、雄管220をソケット部材206の軸方向端の挿入開口212よりソケット部材206内部に挿入し、そして雄管220の雄嵌合面222をソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合させるとともに、それらの間をシール部材246にて水密にシールし、そしてソケット部材206に形成した切欠部250において弾性を有する抜止クリップ248をソケット部材206に装着し、これを雄管220の係合凹部252に係合させるとともに、抜止クリップ248を切欠部250の第一係止面253と第二係止面254とに当て、これによって雄管220をソケット部材206に対し軸方向に固定するようになした例である。
【0015】
この図13に示す迅速管継手246の場合、雄管220にテーパ形状のカム面256が形成されており、従ってこの例の迅速管継手246では、抜止クリップ248をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220をソケット部材206内部に挿入し、そのまま抜止クリップ248にて雄管220を抜止めすることが可能である。
【0016】
しかしながらこの迅速管継手246の場合、抜止クリップ248をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220の挿入によりこれを拡開変形させるべく、その雄管220にカム面256を形成しておくことが必要である問題がある。即ちこのような接続方式をとるためには、専用の雄管220が必要である問題があるのであり、従って例えばそのようなカム面256を備えていない雄管については、この方式での管接続ができないといった不都合がある。
【0017】
例えば図10,図11に示すサプライ管202ないしその端部に取り付けられた端部金具218にはそのようなカム面は備えられておらず、従って従来既存のサプライ管202を相手側に接続しようとしたとき、そのままでは適用できないといった問題がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の迅速管継手はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、管を接続するための迅速管継手であって、(イ)管状を成し、内面に雌嵌合面を有するとともに軸方向端に挿入開口を有し、該挿入開口より雄管を挿入させて該雄管の外面の雄嵌合面を該雌嵌合面に嵌合させるソケット部材と、(ロ)該ソケット部材に設けられ、該雄管の挿入量を規定する第一係止面と、(ハ)該ソケット部材を周方向に切り欠いて成る切欠部と、(ニ)該ソケット部材とは別体を成し、該切欠部において該ソケット部材に装着されるとともに、自身の弾性に基づいて該切欠部内で径方向に拡開・収縮可能であり、前記雄管の外面から径方向に突出した突出部に対して軸方向前端を当接させる一方、後端を該切欠部の対応する第二係止面に当接させて該雄管を抜け止めする抜止クリップとを有し、且つ該抜止クリップは、前記雄管の挿入時に前記突出部に当って該雄管の挿入運動に従動して該抜止クリップを拡開運動させるカム面を有していて、該抜止クリップが、拡開運動により該突出部を軸方向に通過させた後、収縮運動して前端及び後端を該突出部及び前記第二係止面に当接させ、該雄管を抜け止めするものとなしてあり、更に前記抜止クリップには、前記ソケット部材の軸方向に突出するストッパ爪が形成されているとともに、該ソケット部材の外面には該抜止クリップが前記軸直角方向に一定距離移動したところで該ストッパ爪を係止させてストッパ作用を成すストッパ面が形成されていることを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1のものは、抜止クリップ自体にカム面を形成し、ソケット部材への雄管の挿入時に、その雄管に設けられた突出部によってカム面の作用により抜止クリップを拡開運動させ、これによって突出部を軸方向に通過させるとともに、通過後において自身の弾性で収縮運動させ、前端と後端とをその突出部とソケット部材の切欠部の第二係止面に当接させて雄管を抜止めするようになしたもので、この迅速管継手の場合、単に雄管をソケット部材に挿入するだけで、雄管とソケット部材との接続作業を終了することができる。即ち一動作(ワンアクション)で極めて簡単に管の接続を行うことができる。
【0020】
加えてこの迅速管継手では、抜止クリップ自体にカム面が形成されているため、係る抜止クリップをソケット部材に装着した状態の下で雄管をソケット部材内部に挿入するに際し、その雄管の側に図13に示しているようなカム面を形成しておく必要がなく、従ってこの請求項1の迅速管継手によれば、図10及び図11に示すような従来既存のサプライ管を何ら改変することなくそのままソケット部材に対して接続作業することができる利点が得られる。
【0021】
またこの請求項1の迅速管継手の場合必要な部材数が少なく、コストも従来に増して低減できる利点が得られる
【0022】
この請求項のものはまた、抜止クリップにストッパ爪を形成する一方、ソケット部材の外面に、そのストッパ爪を係止させてストッパ作用をなすストッパ面を形成しており、このようにしておけば、抜止クリップを軸直角方向に移動させて雄管に対するロックを解除する際、抜止クリップがソケット部材から外れてしまうのを防止でき、従って抜止クリップがソケット部材から外れることによって、抜止クリップを紛失してしまう恐れをなくすことができるとともに、原位置へと戻すに際して僅かにこれを軸直角方向に移動させるだけで良い利点が得られる。
【0023】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は本例の迅速管継手であって、12はその主体を成すソケット部材である。
ソケット部材12は全体として管状をなしており、内面に雌嵌合面14が形成されている。
また軸方向一端側(下端側)には雌ねじ孔16が形成されており、この雌ねじ孔16において、接続すべき相手側管にねじ接続されるようになっている。
【0024】
このソケット部材12の軸方向他端には挿入開口18が形成されており、この挿入開口18を通じて、後述の雄管20がソケット部材12内部に挿入されるようになっている。
【0025】
22は互いに接続すべき今一方の管(この例では上記図10,図11に示すサプライ管)で、その端部に金具から成る管状の端部部材24が装着されている。
この端部部材24はニップル部26を備えており、そのニップル部26が、管22における本体28内部に嵌入されたうえ、本体28外面において縮径方向にかしめ付けられたスリーブ30とともに本体28に固定されている。
【0026】
端部部材24は、雄管20の外面に径方向に突出するフランジ部(突出部)32を有しており、更にそのフランジ部32に続く前部(図中下部)に雄嵌合面34を有している。そしてその雄嵌合面34が、ソケット部材12の上記雌嵌合面14に嵌合されるようになっている。
この雄管20の外周面にはOリング溝が形成されていてそこにOリング36が装着され、このOリング36によって、雄嵌合面34と雌嵌合面14とが水密にシールされる。
ここで雄嵌合面34は軸方向にストレートな面(ソケット部材12の軸方向に延びる面)とされている。対応する雌嵌合面14も同様である。
【0027】
尚、ソケット部材12には段付部が形成されていて、そこに軸直角方向の第一係止面38が形成され、その第一係止面38へのフランジ部32の当接によって、雄管20のソケット部材12への挿入量が規定される。
【0028】
ソケット部材12には、挿入開口18近傍においてこれを周方向に切り欠いて成る切欠部40が形成されており、その切欠部40において抜止クリップ42がソケット部材12に装着されている。
【0029】
抜止クリップ42は、図3にも示しているように板ばね材(この例では金属製)から成るもので、その板面をソケット部材12の軸方向に向けた状態で配設されている。この抜止クリップ42は一対の弾性脚44と、それらを周方向一端側で連結する連結部46とを有しており、一対の弾性脚44が切欠部40内に位置させられている。
【0030】
尚、連結部46はソケット部材12の外面上に位置しているとともに、この連結部46には軸直角方向外方に突出した形態の摘み部48が設けられており、その摘み部48において、抜止クリップ42を軸直角方向に引き又は押すことができるようになっている。
【0031】
この抜止クリップ42は、図1(B)に示しているように前端(下端)をフランジ部32に当接させ、また後端を切欠部40の対応する第二係止面50に当接させることで、雄管20のソケット部材12からの抜けを防止する。
【0032】
抜止クリップ42には、雄管20の挿入時にフランジ部32に接触し、更なる雄管20の挿入運動に従動して抜止クリップ42の各弾性脚44を拡開変形させるカム面52が形成されている。具体的にはこれらカム面52は、雄管20の挿入方向である前方に進むにつれてソケット部材12の中心側に接近する形状のすり鉢状の面とされている。
尚本例において、抜止クリップ42は一対の弾性脚44の、カム面52の形成部位を除いた部位が上記第二係止面50に当るようになっている。
【0033】
図3,図4及び図5に示しているように、抜止クリップ42には、弾性脚44の先端にソケット部材12の軸直角方向に突出する形態のガイド爪54が形成されている。
これらガイド爪54は、図4に示しているようにソケット部材12の円形の外周面に接触し、抜止クリップ42が軸直角方向に且つ抜き出し方向に移動する過程で、ソケット部材12の外面によるカム作用で一対の弾性脚44のそれぞれに拡開力を与える。即ち本例では、抜止クリップ42を軸直角方向且つ摘み部48の側に移動させると、自動的に抜止クリップ42が拡開運動し、雄管20に対するロックを解除する。
【0034】
本例では、これらガイド爪54が同時に抜止クリップ42のソケット部材12からの外れを防止するストッパ爪を兼用している。即ち、図3及び図4に示しているようにソケット部材12の外周面には係止凹部56が形成されていて、抜止クリップ42が軸直角方向且つ抜き出し方向に一定距離移動すると、ストッパ爪を兼用したガイド爪54が係止凹部56のストッパ面58に当接するようになっており、ここにおいて抜止クリップ42の更なる移動が阻止されて、これにより抜止クリップ42がソケット部材12から外れてしまうのが防止されるようになっている。
【0035】
次に本例の迅速管継手10の作用を説明する。
この例の迅速管継手10の場合、図6(I)に示しているように予め抜止クリップ42をソケット部材12に装着しておく(但し雄管20をソケット部材20に挿入した後で装着することも自由である)。
この状態の下で雄管20をソケット部材12の挿入開口18によりその内部に挿入する。このとき抜止クリップ42は、カム面52が雄管20のフランジ部32に接触して、雄管20の更なる挿入運動に従動して抜止クリップ42を拡開変形させる(図6(II))。
これによりフランジ部32が抜止クリップ42を通過可能となり、而して突出部32が抜止クリップ42を通過したところで抜止クリップ42が再び収縮運動し、その前端を図6(III)に示しているようにフランジ部32に当接させる一方、後端を切欠部40の第二係止面50に当接させ、ここにおいて雄管20、つまり管22のソケット部材12からの抜けを防止する。
【0036】
図7は抜止クリップ42による雄管20のロック、即ち抜け防止状態を解除する際の作用を示している。
同図に示しているように本例では、抜止クリップ42を軸直角方向且つ図中上方に移動させることでそのロックを解除することができる。具体的には、抜止クリップ42を図7(I)の状態から(II)の状態に引き上げると、ここにおいて抜止クリップ42のガイド爪54とソケット部材12の外面とのガイド作用で一対の弾性脚44が拡開動作する。ここにおいて抜止クリップ42による雄管20のロック作用が解除され(図7(III))、従ってその後雄管20をソケット部材12からそのまま簡単に抜き出すことができる(図8(IV))。
【0037】
尚このとき、ストッパ爪を兼用したガイド爪54は、ソケット部材12の係止凹部56に入り込み且つストッパ面58に当接し、これによって抜止クリップ42の更なる図中上向きの移動が停止する。即ち抜止クリップ42がソケット部材12から外れるのが防止される。
【0038】
以上のような本例の迅速管継手10の場合、単に雄管20をソケット部材12内に挿入するだけで、雄管20とソケット部材12との接続作業を終了することができる。即ち一動作(ワンアクション)で極めて簡単に管22の接続を行うことができる。
またこの例の迅速管継手10の場合必要な部材数が少なく、コストも従来に増して低減する。
【0039】
また本例では抜止クリップ42を板ばね材で構成し、且つその板面がソケット部材12の軸方向を向く状態に配設しているため、抜止クリップ42の軸方向強度,剛性を大とすることができ、雄管20のソケット部材12からの抜けに対する抵抗力を強くすることができるとともに、雄管20に対して強い抜力が働いたときにも抜止クリップ42が変形するのを良好に防止できる。
また抜止クリップ42自身の径方向の弾性力を強くすることができる。
【0040】
更に本例では、一対の弾性脚44のそれぞれにカム面52を形成していることから、雄管20の挿入運動に伴って一対の弾性脚44をバランス良く円滑に拡開運動させることができる。
【0041】
その他本例では、ガイド爪54の作用によって、抜止クリップ42を軸直角方向に移動させるだけで容易にこれを拡開動作させることができ、従って雄管20をソケット部材12から抜き出す際にも容易にこれを成すことができる。
【0042】
加えてそのガイド爪54はストッパ爪を兼ねていて、そのストッパ爪が、ソケット部材12の外面に形成した係止凹部56、詳しくはそのストッパ面58に当接することで、それ以上の軸直角方向移動が阻止されるため、雄管20に対するロックを解除動作する際に、誤って抜止クリップ42がソケット部材12から外れてしまうのが良好に防止される。
【0043】
図9は本発明の他の実施例を示している。同図に示しているように本発明においては管22全体若しくはその端部に装着される端部部材をパイプ材で構成するともに、管を曲げ変形加工することでフランジ部32を形成するといったことも可能である。
【0044】
また本発明においては、突出部を必ずしもこのようなフランジ部、即ち全周に亘って突出した形態とする必要がなく、周方向に部分的に突出した形態で形成することも可能である。
【0045】
また上例では雄管20の挿入量を規定する第一係止面38を、フランジ部32ないし突出部に当接する形態で設けているが、場合によってこの第一係止面を、雄管20の先端面に当接することで挿入量規定するように設けておくといったことも可能である。
【0046】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明においては、雄管20の側にもカム面を設けてそのカム面を抜止クリップ42側のカム面52に当てるようにし、それら両方のカム面の作用で、抜止クリップ42を拡開運動させるように成すことも場合により可能である。
また本発明は水栓以外の配管その他各種管の接続に適用することも可能である。更に上例では抜止クリップ42を板ばね材で構成しているが、場合により抜止クリップをそのような板材以外の各種形態の部材で構成することも可能である等、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である迅速管継手をその周辺部とともに示す図である。
【図2】 図1に示す管をソケット部材への挿入前の状態で示す図である。
【図3】 同じ実施例のソケット部材と抜止クリップとを分離した状態で示す図である。
【図4】 同じ実施例のソケット部材への管の挿入前後の状態を示す図である。
【図5】 同じ実施例の抜止クリップの構成を示す図である。
【図6】 同じ実施例の迅速管継手の作用説明図である。
【図7】 図6に続く作用説明図である。
【図8】 図7に続く作用説明図である。
【図9】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図10】 従来の迅速管継手の一例を示す図である。
【図11】 図10の迅速管継手を各部材に分解して示す図である。
【図12】 従来の迅速管継手の他の例を示す図である。
【図13】 従来の迅速管継手の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 迅速管継手
12 ソケット部材
14 雌嵌合面
18 挿入開口
20 雄管
32 フランジ部(突出部)
34 雄嵌合面
38 第一係止面
40 切欠部
42 抜止クリップ
44 弾性脚
46 連結部
50 第二係止面
52 カム面
54 ガイド爪
58 ストッパ面

Claims (1)

  1. 管を接続するための迅速管継手であって
    (イ)管状を成し、内面に雌嵌合面を有するとともに軸方向端に挿入開口を有し、該挿入開口より雄管を挿入させて該雄管の外面の雄嵌合面を該雌嵌合面に嵌合させるソケット部材と
    (ロ)該ソケット部材に設けられ、該雄管の挿入量を規定する第一係止面と
    (ハ)該ソケット部材を周方向に切り欠いて成る切欠部と
    (ニ)該ソケット部材とは別体を成し、該切欠部において該ソケット部材に装着されるとともに、自身の弾性に基づいて該切欠部内で径方向に拡開・収縮可能であり、前記雄管の外面から径方向に突出した突出部に対して軸方向前端を当接させる一方、後端を該切欠部の対応する第二係止面に当接させて該雄管を抜け止めする抜止クリップと
    を有し、且つ該抜止クリップは、前記雄管の挿入時に前記突出部に当って該雄管の挿入運動に従動して該抜止クリップを拡開運動させるカム面を有していて、該抜止クリップが、拡開運動により該突出部を軸方向に通過させた後、収縮運動して前端及び後端を該突出部及び前記第二係止面に当接させ、該雄管を抜け止めするものとなしてあり、
    更に前記抜止クリップには、前記ソケット部材の軸方向に突出するストッパ爪が形成されているとともに、該ソケット部材の外面には該抜止クリップが前記軸直角方向に一定距離移動したところで該ストッパ爪を係止させてストッパ作用を成すストッパ面が形成されていることを特徴とする迅速管継手。
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