JP3710702B2 - タンデムシール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に液化ガス等、気化しやすい液体を密封対象とし、軸方向に二段に配置したメカニカルシールを用いて軸封を行うタンデムシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メカニカルシールを軸方向二段に配置した構造の軸封装置は、特にタンデムシールと呼ばれ、例えば液化ガスなどを密封対象とする場合に好適に用いられる。タンデムシールによれば、一次側すなわち密封対象流体側のメカニカルシールに多量の漏れが発生した場合でも、二次側すなわち大気側のメカニカルシールがバックアップとなるため、両メカニカルシール間の中間室に回収機構を設けて、一次側のメカニカルシールから中間室に漏れた密封対象流体を回収するようにすれば、大気側への漏洩を確実に防止することができる。
【0003】
タンデムシールにおいては、二次側のメカニカルシールの回転側密封要素と静止側密封要素による密封摺動面を液体潤滑によって保護する必要があり、このため、両メカニカルシール間の中間室に、潤滑用の中間液を介在させている。また、二次側のメカニカルシールにおける密封摺動面で発生する摺動熱を効率良く除去するために、通常、前記中間液を外部の冷却器との間で循環させるシステムが構築される。
【0004】
図3は、液化ガス用ポンプの回転軸を軸封する手段として用いられるタンデムシールの典型的な従来技術を示すもので、図中の参照符号100はポンプの回転軸、110は回転軸100の外周を軸封位置で複数のハウジング部材111〜113により包囲するように組み立てられた軸封部ハウジングである。また、回転軸100及び軸封部ハウジング110の軸心は、ほぼ水平に延びており、図における左側が、密封対象液SL(液化ガス)が充満するポンプ室が存在する機内、右側が、大気側となる機外である。
【0005】
軸封部ハウジング110と回転軸100との間の軸周空間には、軸方向に二段のシール120,130、すなわち機内側の一次側メカニカルシール120と、機外側の二次側メカニカルシール130が配置されている。
【0006】
一次側メカニカルシール120は、軸封部ハウジング110のハウジング部材112の内周部にOリング122を介して支持された非回転の固定環121と、回転軸100のスリーブ101にリテーナ124及びOリング125を介して気密的かつ軸方向移動可能な状態で設けられ回転軸100と共に回転する回転環123とを備える。そして、回転環123がスプリング126の軸方向付勢力によって固定環121に密接され、その密封摺動面120Sにおいて軸封機能を奏するものである。
【0007】
二次側メカニカルシール130も基本的には一次側メカニカルシール120と同様の構成を有し、すなわち軸封部ハウジング110のハウジング部材113の内周部にOリング132を介して支持された非回転の固定環131と、回転軸100のスリーブ101にポンピングリング134及びOリング135を介して気密的かつ軸方向移動可能な状態で設けられ回転軸100と共に回転する回転環133とを備える。そして、回転環133がスプリング136の軸方向付勢力によって固定環131に密接され、その密封摺動面130Sにおいて軸封機能を奏するものである。
【0008】
一次側メカニカルシール120は、機内のポンプ室の被送流体である液化ガスを密封対象とするもので、この密封対象液SLの一部は一次側メカニカルシール120の外周空間Aに送られて、そこから軸封部ハウジング110のハウジング部材112に開設されたフラッシング排出孔FOUTを通じて前記ポンプ室へ還流されるといったフラッシングが行われており、これによって一次側メカニカルシール120の密封摺動面120Sを潤滑・冷却するようになっている。
【0009】
また、一次側メカニカルシール120の密封摺動面120Sの内周空間から二次側メカニカルシール130の密封摺動面130Sの外周空間にかけての中間室Bには、中間液CLが介在している。この中間液CLは、二次側メカニカルシール130に設けられたポンピングリング134の螺旋溝134aによる軸流ポンプ作用によって、軸封部ハウジング110のハウジング部材112に開設されたサーキュレーション注入孔CLIN及びハウジング部材113に開設されたサーキュレーション排出孔CLOUTを通じて、外部に設置されたリザーバタンク(図示省略)との間で循環され、二次側メカニカルシール130の密封摺動面130Sを潤滑・冷却するようになっている。したがって、中間室B、前記リザーバタンクとその間のサーキュレーション注入孔CLIN及びサーキュレーション排出孔CLOUTを含む流路配管内には、通常、中間液CLが充満している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術によるタンデムシールにおいては、中間液CLを循環させるポンピングリング134が軸封部ハウジング110の内周の狭い中間室Bに配置されることから、その寸法や、シール部品との装着スペースの取り合いによる制約によって、ポンプ効率を向上させることが困難であるといった問題が指摘される。
【0011】
また、機内の液化ガスからなる密封対象液SLが所定の圧力に加圧されているのに対し、中間室Bにおける中間液CLの圧力が低いため、一次側メカニカルシール120から中間室Bに漏れた密封対象液SLがこの中間室Bで気化し、これによる中間液CL中の気泡が多くなると、ポンピングリング134によるポンプ効率が著しく低下してしまう。しかも回転するポンピングリング134の近傍で中間液CLに発生するキャビテーション現象によって、このポンピングリング134が振動し、その振動が二次側メカニカルシール130の回転環133に伝達されるので、二次側メカニカルシール130の密封性能に悪影響を及ぼす問題がある。
【0012】
更に、一次側メカニカルシール120からから中間室Bに漏れた密封対象液SLが気化することにより中間液CL中に混入した気泡は、中間室Bにおける内周側に集まって、ガスゾーンを形成することがある。これは、中間室B内の中間液CLは、二次側メカニカルシール130の回転側シール部品との接触によって、回転軸100の回転と同方向に旋回流動しているため、この中間液CLと漏洩ガスの気泡に、比重の差による遠心分離作用が生じるからである。したがって、二次側メカニカルシール130の密封摺動面130Sが、前記ガスゾーンによって、ドライ摺動状態すなわち液体潤滑がなされない摺動状態となり、過熱による異常摩耗や損傷を生じて、早期に密封性能が損なわれてしまうおそれがある。
【0013】
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題とするところは、一次側メカニカルシールから中間室に漏れた密封対象液の気化したガスに起因する密封性能への悪影響を解消することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するため、請求項1の発明に係るタンデムシールは、回転軸とその外周を包囲する軸封部ハウジングとの間の軸周空間に、液化ガスを密封対象とする一次側メカニカルシールと、その機外側の二次側メカニカルシールが軸方向二段に配置され、前記軸封部ハウジングと前記両メカニカルシールの間の中間室に、静止時の液面レベルが略回転軸の軸心となるような量で、かつ二次側メカニカルシールの回転側の一部を浸漬可能な量の中間液が封入され、前記中間室に、前記中間室の円周方向と交差するように配置されて前記回転軸の回転時に前記中間液を撹拌・飛散させる邪魔板が設けられ、前記一次側メカニカルシールから前記中間室に漏れた密封対象の気化したガスをガスベントラインから排出するようにしたことを特徴とする。すなわち、本発明は、静止時の液面レベルが略回転軸の軸心となるような量の中間液を、二次側メカニカルシールの回転側部品との接触によって撹拌・飛散させて、密封摺動面を潤滑するもので、中間液を中間室に充満させた場合と比較して、撹拌による中間液の発熱が少なくなることから、中間液を循環・冷却させる従来のような循環・冷却機構を排除し、一次側メカニカルシールから中間室に漏れた密封対象液の気化したガスを、ガスベントラインから自然排出するようにしたものである。
【0015】
また、本発明のタンデムシールにおいては、上記したように軸封部ハウジングに、中間室の円周方向と交差する邪魔板が設けられる。したがって、中間室に静止時の液面レベルが略回転軸の軸心となるような量だけ封入された中間液は、回転側部品との接触によって、回転軸の回転と同方向に旋回流動する過程で、前記邪魔板と衝突することによって撹拌され、飛散して、前記中間室における内周部へのガスゾーンの形成が防止される。
【0016】
また、本発明のタンデムシールにおいては、好ましくは軸封部ハウジングに、内周縁が両メカニカルシールの間で回転軸側に微小隙間をもって対向し中間室を軸方向に概略的に分離する仕切板が設けられる。この構成によれば、一次側メカニカルシールから中間室へ大量の漏れが発生したような場合に、その気化したガスが直ちに二次側メカニカルシール側へ達するのを防止することができる。
【0017】
また、本発明のタンデムシールにおいては、好ましくは軸封部ハウジングに、外部からの冷却液が流通される冷却液ジャケットが設けられる。中間室に封入された中間液は、一次側メカニカルシールからの漏洩液が気化する際の気化熱(潜熱)によって冷却される場合もあるが、この構成によれば、中間液が冷却液ジャケット内の冷却液との熱交換によって確実に冷却されるので、二次側メカニカルシールの密封摺動面の冷却効果が高まる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るタンデムシールの好適な実施の形態を軸心を通る平面で切断して示す断面図、図2は図1におけるII−II線位置で軸心と直交する方向に切断した断面図で、図1における参照符号1は液化ガス用ポンプの軸封部ハウジング、2は機内のポンプ機構を回転させる回転軸である。回転軸2はその軸心がほぼ水平であり、軸封部ハウジング1は回転軸2における軸封位置の外周を包囲するように設けられている。また、図1における左側が、密封対象液SLが充満するポンプ室が存在する機内であり、右側が、大気側となる機外である。
【0019】
軸封部ハウジング1は、ポンプの軸孔部11と、その機外側に配置されて螺子部材15,16によって軸方向に互いに連結されたシールカバー12〜14からなる。ポンプ軸孔部11及びシールカバー12〜14の間は、それぞれOリング17〜19によって密封されている。
【0020】
回転軸2には、軸封部ハウジング1におけるシールカバー12〜14の内周側に位置して軸スリーブ21が外挿されている。この軸スリーブ21は、機外側の端部21aの外周に配置されたスリーブカラー22と、このスリーブカラー22を前記端部21aに固定するセットスクリュ23と、このスリーブカラー22を、前記端部21aに開設された固定用孔を貫通して回転軸2に固定するセットスクリュ24とによって、回転軸2に一体的に固定されている。また、軸スリーブ21と回転軸2の外周面との間は、Oリング25によって密封されている。
【0021】
軸封部ハウジング1と回転軸2の軸スリーブ21との間の軸周空間には、当該タンデムシールの主体をなす軸方向に二段のメカニカルシール3,4、すなわち機内側(密封対象液SL側)の一次側メカニカルシール3と、機外側(大気側)の二次側メカニカルシール4が配置されている。
【0022】
一次側メカニカルシール3は、軸スリーブ21における機内側の端部外周に固定され回転軸2と共に回転する回転環31と、軸封部ハウジング1における最も機内寄りのシールカバー12の内周に配置された非回転の固定環33とを備え、この回転環31と固定環33が、スプリング37の軸方向付勢力によって、対向端面同士で密接し、密封摺動面3Sを形成するものである。
【0023】
詳しくは、回転環31は軸スリーブ21における機内側の端部に形成されたフランジ部21bに背面を支持されて、軸スリーブ21との間をOリング32により密封されると共に、ノックピン21cにより軸スリーブ21と円周方向に係合され、回転軸2と一体的に回転するものである。一方、シールカバー12の内周凹部には、環状ケース34がOリング35を介して密嵌されると共にノックピン12aにより回り止めされており、固定環33は、この環状ケース34にOリング36を介して軸方向移動可能な状態に支持されると共にノックピン34aにより回り止めされ、環状ケース34に円周方向複数配置されたスプリング37によって回転環31側へ付勢されている。
【0024】
機内のポンプ室の被送流体である密封対象液SLの一部は、一次側メカニカルシール3の外周空間Aに送られ、そこから、環状ケース34の外周部に開設された通液孔34b及び軸封部ハウジング1におけるハウジング部材12に開設されたフラッシング排出孔FOUTを通じて前記ポンプ室へ還流されるといったフラッシングが行われている。すなわち、密封対象液SLの一部が一次側メカニカルシール3における回転環31と固定環33の外周を経由して流れることによって、密封摺動面3Sを潤滑すると共に、摺動熱を有効に除去するようになっている。
【0025】
二次側メカニカルシール4は、軸封部ハウジング1における中間のシールカバー13の内周に位置して軸スリーブ21に固定され回転軸2と共に回転する回転環41と、軸封部ハウジング1における最も機外側のシールカバー14の内周に配置された非回転の固定環46とを備え、この回転環41と固定環46が、スプリング48の軸方向付勢力によって、対向端面同士で密接し、密封摺動面4Sを形成するものである。
【0026】
詳しくは、回転環41は、軸スリーブ21における軸方向中間位置にOリング43を介して外挿されてセットスクリュ44により固定されたカラー42にOリング45を介して支持されると共に、ノックピン42aにより円周方向に係合され、回転軸2と一体的に回転するものである。一方、固定環46は、シールカバー14の内周凹部にOリング47を介して軸方向移動可能な状態に密嵌されると共にノックピン14aにより回り止めされており、シールカバー14に円周方向複数配置されたスプリング48によって回転環41側へ付勢されている。
【0027】
軸封部ハウジング1と軸スリーブ21との間の軸周空間には、一次側メカニカルシール3と二次側メカニカルシール4で仕切られることによって、一次側メカニカルシール3の密封摺動面3Sの内周空間から二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sの外周空間にかけて中間室Bが形成されている。この中間室Bには、その容積に満たない量で、かつ二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sを潤滑するのに十分な量、好ましくは図2に示されるように、静止時の液面レベルがほぼ回転軸2(軸封部ハウジング1)の軸心Oのレベルとなるような量の中間液CLが封入されている。中間液CLとしては、例えば冷凍機油が採用される。
【0028】
すなわち、一次側メカニカルシール3は、機内のポンプ室の被送流体である液化ガスを密封対象とするものであるのに対し、二次側メカニカルシール4は、主に中間室Bに封入された中間液CLを密封対象とするものである。
【0029】
軸封部ハウジング1におけるシールカバー13には、中間室Bの円周方向上端位置に開口した第一のガスベントラインGV1が開設されている。この第一のガスベントラインGV1は、図示されていない漏洩ガス回収部へ接続されている。また、前記シールカバー13の内周面には、中間室Bの円周方向と直交する平面をなすような、少なくとも一枚の邪魔板5が設けられている。
【0030】
中間室Bには、一次側メカニカルシール3と二次側メカニカルシール4の間に位置して、環状の仕切板6が配置され、軸封部ハウジング1におけるシールカバー12にボルト61を介して固定されている。この仕切板6の内周縁は、回転軸2の軸スリーブ21の外周面に径方向の微小隙間Gを介して近接対向している。また、軸封部ハウジング1におけるシールカバー12には、中間室Bのうち仕切板6よりも一次側メカニカルシール3寄りの位置に開口した第二のガスベントラインGV2が開設され、この第二のガスベントラインGV2は、図示されていない漏洩ガス回収部へ接続されている。
【0031】
軸封部ハウジング1におけるシールカバー14の内周部には、円周方向に連続した冷却水ジャケットCが形成されており、この冷却水ジャケットCには、外部からの冷却水が通水孔CWIN/CWOUTを通じて流通させることができるようになっている。
【0032】
以上の構成において、密封対象液SLが、一次側メカニカルシール3から中間室Bへ漏洩した場合、この密封対象液SLは、この中間室Bが機内のポンプ室よりも低圧であることによって気化するが、この気化により発生したガス(以下、漏洩ガスという)は、従来のように、中間室Bの内周側へ集まって、ガスゾーンを形成するようなことはない。これは、回転軸2がその軸心Oの周りに回転している状態では、中間室Bにその容積に満たない量だけ封入されている中間液CLは、軸スリーブ21の外周面や、二次側メカニカルシール4の回転環41及びカラー42等に引きずられて、中間室B内を、回転軸2の回転と同方向へ旋回する過程で、邪魔板5と衝突することによって撹拌され、かつ飛散してミストを発生し、中間液CLは、このようなミストと液の混在状態となっているからである。
【0033】
したがって、従来のようにガスゾーンの発生によって二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sが無潤滑摺動状態となるようなことはなく、ミストと液の混在状態で中間室Bに充満している中間液CLが、二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sの外周に飛来して、良好な潤滑作用を奏する。そしてこのため、従来のようにポンピングリングによる中間液CLの強制循環を行わなくても、前記密封摺動面4Sにおける摺動発熱が有効に抑えられる。
【0034】
しかも、上述のように、漏洩ガスが内周側へ集まってしまうことがないので、中間室Bの上端位置に開口した第一のガスベントラインGV1から効率良く排出される。また、中間液CLを中間室Bに充満させた場合に比較して、この中間液CLに、撹拌により発生する熱が少ないものとなる。
【0035】
また、中間室Bは、一次側メカニカルシール3と二次側メカニカルシール4の間に位置する環状の仕切板6によって、軸方向に概略的に分離されているので、一次側メカニカルシール3から漏洩した密封対象液SLが気化した漏洩ガスが、二次側メカニカルシール4の近傍へ容易に侵入することができないようになっている。したがって、この漏洩ガスの大部分は、仕切板6よりも一次側メカニカルシール3寄りの位置に開口した第二のガスベントラインGV2へ誘導されて排出され、機外の図示されていない漏洩ガス回収部へ回収される。したがって、この構成は、密封対象液SLが高圧であって、一次側メカニカルシール3からの漏れが大量に発生するおそれがあるような場合にきわめて有効である。
【0036】
一次側メカニカルシール3から密封対象液SLが漏洩した場合、この密封対象液SLが気化する際には、熱エネルギが気化熱として消費されるので、中間液CLの冷却効果が期待できるが、使用条件によって過度の温度上昇が予想される場合には、軸封部ハウジング1におけるシールカバー14の内周部に形成された冷却水ジャケットCに、通水孔CWIN/CWOUTを通じて外部からの冷却水を流通させることによって、シールカバー14の内周壁を介して中間液CLの冷却を行うことができる。このため、二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sの摺動発熱が有効に除去され、しかも熱による中間液CLの蒸発も抑制することができる。
【0037】
図1に二点鎖線及び参照符号7で示される部材は、当該タンデムシールを組み立てる際に用いられるセッティング治具である。このセッティング治具7は、それぞれボルト71を介して、軸封部ハウジング1におけるシールカバー14の機外側の端部に複数取付可能になっていると共に、内周部が、スリーブカラー22の外周面に形成された係合突起22aと軸方向に係合されるようになっている。
【0038】
すなわち、当該タンデムシールの組立に際しては、セッティング治具7の内周部をスリーブカラー22の係合突起22aと係合させると共に、ボルト71で軸封部ハウジング1に固定することによって、セッティング治具7及びスリーブカラー22を介して、軸封部ハウジング1に対する軸スリーブ21の軸方向相対位置が規定されることになる。
【0039】
そして、一次側メカニカルシール3における回転環31は、軸スリーブ21におけるフランジ部21bに固定され、二次側メカニカルシール4における回転環41は、軸スリーブ21における段差部21dにカラー42を介して固定されるものであるため、セッティング治具7で軸封部ハウジング1に対する軸スリーブ21の軸方向相対位置が規定されることによって、これら回転環31,41の軸方向取付位置も規定されることになる。したがって、軸封部ハウジング1側に保持される両メカニカルシール3,4の固定環33,46の背面側のコイルスプリング37,48が所定の軸方向長さに圧縮され、これによって、両メカニカルシール3,4の密封摺動面3S,4Sに所定の密接荷重が与えられる。
【0040】
なお、タンデムシールが図1に示される状態に組み立てられた後は、セッティング治具7は取り外される。
【0041】
上述した実施の形態によるタンデムシールについて、実機による摺動試験を行ったので、その結果について説明する。なお、各メカニカルシール3,4における回転環31,41はSiCからなり、固定環33,46はカーボンあるいはカーボンを基材とする複合材からなるものとし、密封摺動面3S,4Sの直径寸法は110mm程度とした。また、その他の試験条件は、次のとおりとした。
1.密封対象液SL
液種;液化プロパンガス
温度;30℃
圧力;1.7MPaG
2.中間液CL
液種;冷凍機油
液量;油面軸心
3.冷却水ジャケットCによる冷却;5.0L/min.
4.軸回転数;3600min−1
5.試験時間;100hrs
【0042】
試験では、一定時間おきに一次側メカニカルシール3より故意に密封対象の液化プロパンガスを中間室Bへ漏洩させる操作を行ったが、中間液CLの液温(液‐ミスト混合状態の雰囲気温度)は、60〜65℃で安定して推移し、また、二次側メカニカルシール4から大気へのガス漏れは確認されなかった。更に、試験終了後の密封摺動面の状態は良好で、摩耗量も数μmとごく僅かであった。
【0043】
すなわち、中間室Bへの中間液CLの封入量を、軸心Oの油面レベル程度としても、二次側メカニカルシール4の密封摺動面4Sに対する良好な潤滑・冷却状態を維持でき、また、回転環と固定環の摺動材料の組合せを適切に選定すると共に中間室Bを冷却水ジャケットCへの通水によって適宜冷却することで、優れた性能を発揮できることが確認された。
【0044】
なお、本発明は図示された実施の形態に限定されるものではない。例えば、仕切板6や冷却水ジャケットCは、必要に応じて設けられるものであり、各メカニカルシール3,4の細部の構成や形状も、種々のものがある。また、上述した実施の形態では、回転軸2がほぼ水平に延びるものとして説明したが、回転軸2が傾斜又は鉛直方向に延びるものであっても、本発明は実施可能である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明に係るタンデムシールによれば、軸封部ハウジングと両メカニカルシールの間の中間室に、静止時の液面レベルが略回転軸の軸心となるような量で、かつ二次側メカニカルシールの回転側の一部を浸漬可能な量で封入された中間液が、回転時に撹拌され、飛散してミスト状となるので、一次側メカニカルシールから漏れた密封対象液の気化したガスが、中間室の内周部に集積されてガスゾーンを形成することがなく、二次側メカニカルシールの密封摺動面を良好に潤滑することができる。そして、一次側メカニカルシールからの漏洩ガスを、中間室に臨んで開設したガスベントラインから、効率良く自然排出させることができる。しかも、中間液を中間室に充満させた場合に比較して、撹拌熱の発生も少ないため、中間液を循環させるポンピングリングや外部冷却装置を不要となり、機器の小型化や低価格化を図ることができる。またポンピングリングが不要となることによって、中間液への気泡の混入によるポンピングリングのポンプ効率低下や、キャビテーション現象による振動の発生といった問題も解消されることになる。
【0046】
またこれに加えて、中間室に、この中間室の円周方向と交差するように配置されて回転軸の回転時に中間液を撹拌・飛散させる邪魔板を設けたことから、中間液が、回転側部品との接触によって旋回流動する過程で、前記邪魔板と衝突することによって、有効に撹拌されると共に確実に飛散してミストを形成するため、中間室における内周部へのガスゾーンの形成を確実に防止すると共に、二次側メカニカルシールの密封摺動面に対する潤滑効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンデムシールの好適な実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図2】図1におけるII−II線位置で軸心と直交する方向に切断して示す断面図である。
【図3】従来の技術に係るタンデムシールを、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1 軸封部ハウジング
2 回転軸
3 一次側メカニカルシール
4 二次側メカニカルシール
5 邪魔板
6 仕切板
A 一次側メカニカルシールの外周空間
B 中間室
C 冷却水ジャケット(冷却液ジャケット)
CL 中間液
CWIN/CWOUT 通水孔
FOUT フラッシング排出孔
GV1 第一のガスベントライン
GV2 第二のガスベントライン
SL 密封対象液
Claims (1)
- 回転軸(2)とその外周を包囲する軸封部ハウジング(1)との間の軸周空間に、液化ガスを密封対象とする一次側メカニカルシール(3)と、その機外側の二次側メカニカルシール(4)が軸方向二段に配置され、
前記軸封部ハウジング(1)と前記両メカニカルシール(3)(4)の間の中間室(B)に、静止時の液面レベルが略回転軸(2)の軸心(O)となるような量で、かつ二次側メカニカルシール(4)の回転側の一部を浸漬可能な量の中間液(CL)が封入され、
前記中間室(B)に、前記中間室(B)の円周方向と交差するように配置されて前記回転軸(2)の回転時に前記中間液(CL)を撹拌・飛散させる邪魔板(5)が設けられ、
前記一次側メカニカルシール(3)から前記中間室(B)に漏れた密封対象の気化したガスをガスベントライン(GV1)(GV2)から排出するようにしたことを特徴とするタンデムシール。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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