JP3705495B2 - スイッチング電源回路の定電流出力制御方法と定電流出力制御装置 - Google Patents

スイッチング電源回路の定電流出力制御方法と定電流出力制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源回路のトランスの二次側から出力される出力電流を定電流制御する定電流出力制御方法と出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源回路は、トランスの一次巻線に励磁電流を流し、トランスに蓄積されるエネルギーを二次出力巻線の出力として放出するもので、安定化電源として小型、軽量、高効率であることから、バッテリーチャージャーやACアダプタなどの電源回路に用いられている。
【0003】
従来この種のスイッチング電源回路は、二次側の整流平滑化回路の出力に、過大な出力電力が生じないように、整流平滑化回路の出力電圧や電流を監視し、その監視結果をフォトカプラー等の絶縁された信号伝達素子を用いて一次側へ伝達している。一次側では、その伝達信号から発振用スイッチ素子をオン、オフ制御し、一次巻線に流れる励磁電流のオン時間(励磁時間)とオフ時間を制御することで出力電流を定電流制御している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−136116号公報
【0005】
以下、この従来のスイッチング電源回路100による定電流制御を、図7の回路図で説明する。
【0006】
1は、高圧側端子1aと、低圧側端子1bからなる不安定な直流電源で、2は、一次巻線2aと、二次出力巻線2bとからなるトランス、3は、電界効果トランジスタで構成された発振用スイッチ素子、22は、一次巻線2aに流れる一次巻線電流Ipを検出するためのIp検出抵抗である。発振用スイッチ素子3は、一次巻線2aの一端と、Ip検出抵抗22を介した低圧側端子1bとの間に接続され、ゲートに接続されたスイッチ制御回路101により所定の周期でオンオフ制御され、回路100全体が発振する。
【0007】
トランス2の二次側出力に示される4と13は、それぞれ、整流平滑化回路を構成する整流用ダイオードと平滑コンデンサであり、二次出力巻線2bの出力を整流平滑化して、高圧側出力線20aと低圧側出力線20b間に出力する。
【0008】
出力線20a、20b間には、その出力電圧と出力電流を監視し、いずれかが所定の基準電圧若しくは基準電流を越えた際に、図中のフォトカプラ発光素子35aを発光させる電圧監視回路と電流監視回路からなる出力監視回路が設けられている。
【0009】
電圧監視回路は、高圧側出力線20aと低圧側出力線20bとの間に、分圧抵抗30、31が直列に接続され、その中間タップ32から出力電圧の分圧を得て、誤差増幅器33aの反転入力端子に入力している。また、誤差増幅器33aの非反転入力端子と低圧側出力線20bの間には、電圧監視用基準電源34aが接続され、非反転入力端子に、出力電圧の分圧と比較するための第1比較電圧を入力している。基準電圧は、分圧抵抗30、31の抵抗値、若しくは電圧監視用基準電源34aの第1比較電圧を変更することによって、任意の値に設定する。
【0010】
誤差増幅器33aの出力側には、フォトカプラ発光素子35aが接続され、フォトカプラ発光素子35aは、電気抵抗36を介して高圧側出力線20aに接続し、駆動電源の供給を受けている。
【0011】
また、電流監視回路は、低圧側出力線20bに電流検出用抵抗43を介在させ、電流検出用抵抗43の一端を誤差増幅器33bの反転入力端子に、他端を電流監視用基準電源34bを介して非反転入力端子に入力している。
【0012】
これによって、低圧側出力線20bに流れる出力電流は、電流検出用抵抗43の両端の電位差で表され、誤差増幅器33bで電流監視用基準電源34bの第2比較電圧と比較して、所定の基準電流を越えたかどうかを判定できる。基準電流は、電流検出用抵抗43の抵抗値、若しくは電流監視用基準電源34bの第2比較電圧を変更することによって、任意の値に設定する。
【0013】
誤差増幅器33bの出力側は、出力電圧を監視する誤差増幅器33aの出力側とフォトカプラ発光素子35aとの接続点に接続されている。
【0014】
尚、直列に接続された抵抗37aとコンデンサ38a、及び、抵抗37bとコンデンサ38bは、それぞれ誤差増幅器33a及び誤差増幅器33bを安定動作させるための交流負帰還素子である。
【0015】
トランス2の一次側には、フォトカプラ発光素子35aとフォトカップルするフォトカプラ受光素子35bが、スイッチ制御素子101と直流電源1の低圧端子1b間に接続されている。
【0016】
スイッチ制御回路101は、フォトトランジスタで構成されたフォトカプラ受光素子35bのコレクタ電流に応じて可変電圧を出力する可変型基準電源101aと、コンパレータ101bと、発振器101cと、ANDゲート101dを内蔵している。
【0017】
コンパレータ101bの反転入力は、発振用スイッチ素子3とIp検出抵抗22との接続点に接続し、非反転入力は、可変型基準電源101aに接続し、これによって、Ip検出抵抗22で電圧換算された一次巻線2aに流れる電流Ipと可変基準電源101aを介してフォトカプラ受光素子35bがフォトカプラ発光素子35aから受けるリミット信号の受光量とを比較している。
【0018】
コンパレータ101bの出力は、発振器101cの出力とともにANDゲート101dに入力され、ANDゲート101dの出力は、発振用スイッチ素子3のゲートに接続している。
【0019】
このように構成されたスイッチング電源回路100の動作は、可変型基準電源101aがフォトカプラ発光素子35aからコレクタ電流を受けない状態、つまり出力が安定している通常の動作状態では、可変型基準電源101aから所定値に設定された基準電圧Vsetをコンパレータ101bの非反転入力へ出力する。
【0020】
一方、コンパレータ101bの反転入力には、一次巻線2aに流れる電流Ipを表すIp検出抵抗22の電圧が入力され、発振用スイッチ素子3がターンオンした後、時間とともに上昇する一次巻線電流Ipと比較される。従って、コンパレータ101bは、一次巻線電流Ipを表す電圧が基準電圧Vsetに達するまで「H」を出力し、基準電圧Vsetを越えると「L」を出力する。
【0021】
発振器101cは、スイッチング電源回路100の発振周期Tに一致するクロックパルスをANDゲート101dへ出力し、その結果、ANDゲート101dは、クロックパルスが「H」であり、コンパレータ101bの出力が「H」、つまり一次巻線電流Ipを表す電圧が基準電圧Vsetに達するまでの間、「H」を出力し、発振用スイッチ素子3をオン制御する。
【0022】
これに対し、高圧側出力線20aと低圧側出力線20b間に接続された負荷によって、出力電流が基準電流を越えて上昇すると、誤差増幅器33bの反転入力端子に入力される電圧が上昇し、第2比較電圧との電位差が反転増幅され、フォトカプラ発光素子35aの発光しきい値を越える電位となる。
【0023】
また、高圧側出力線20aと低圧側出力線20b間に接続された負荷によって、出力電圧が基準電圧を越えて上昇した場合も、誤差増幅器33aの反転入力端子に入力される分圧も上昇し、第1比較電圧との電位差が反転増幅され、フォトカプラ発光素子35aの発光しきい値を越える電位となる。
【0024】
その結果、出力電圧若しくは出力電流のいずれかが基準電圧若しくは基準電流を越えると、その超えた量に応じてフォトカプラ発光素子35aが発光量のリミット信号をフォトカプラ受光素子35bへ発光する。
【0025】
フォトカプラ受光素子35bが、フォトカプラ発光素子35aからのリミット信号を受光すると、その受光量の増加に応じて、可変型基準電源101aの出力電圧が基準電圧Vsetから低下し、コンパレータ101bの出力は、基準電圧Vsetを出力していた通常動作に比べて、早く「L」に転じる。
【0026】
これにより、発振用スイッチ素子3をオン制御し、一次巻線2aを励磁する時間T1が短縮され、一周期内でトランス2に蓄積されるエネルギーが低下するので、基準電圧若しくは基準電流を越えていた出力電圧若しくは出力電流は、自然に減少し、基準電圧若しくは基準電流以下となる。
【0027】
その結果、フォトカプラ発光素子35aは発光を停止し、フォトカプラ受光素子35bがリミット信号を受光しなくなるので、発振用スイッチング素子3は、再び基準電圧Vsetで制御される発振を繰り返し、負荷の電力に応じた安定した出力が得られる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のスイッチング電源回路100の定電流出力制御方法は、定電流に制御するために、電流監視回路に、電流検出用抵抗43、電流監視用基準電源34bを、スイッチ制御回路101に、基準電圧Vsetを出力する可変型基準電源101aを、一次巻線2aと直列にIp検出抵抗22をそれぞれ設けているが、これらの回路素子の回路定数のばらつきや、スイッチ制御回路101を集積回路としたときの集積回路自体のばらつきにより、高精度な定電流出力特性を有する製品を安定かつ容易に量産できないという問題があった。
【0029】
また、スイッチング電源回路に要求される出力電流特性が異なると、上記各回路定数などをその都度設定したり、回路部品を交換する必要があり、余分な設計時間と回路部品調整時間が増加し、コスト上昇の原因となっていた。
【0030】
更に、トランス2の二次側に、出力電流検出回路を設けるために、回路部品数が増加し、回路全体が大型化する原因ともなっていた。
【0031】
更に、トランス2の二次側の出力電流検出回路で検出した出力電流の増加を、一次側の制御で修正するために、フォトカプラ発光素子35a、フォトカプラ受光素子35b等の光結合素子を設ける必要があり、コスト上昇とともに回路構成が複雑となっていた。
【0032】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、使用する回路素子や集積回路にばらつきがあっても、高精度に出力電流を定電流制御可能なスイッチング電源回路の定電流出力制御方法とその装置を提供することを目的とする。
【0033】
また、同一の回路部品で出力電流の仕様が異なるスイッチング電源回路を量産できるスイッチング電源回路の定電流出力制御方法とその装置を提供することを目的とする。
【0034】
また、トランスの二次側の出力電流検出回路や光結合素子を設けない一次側の回路のみで、出力電流を定電流制御するスイッチング電源回路の定電流出力制御方法とその装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法は、一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、発振用スイッチ素子をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、二次出力巻線の出力を整流平滑化する整流平滑化回路とを備えたスイッチング電源回路の発振用スイッチ素子のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御方法であって、
定電流制御しようとする整流平滑化回路の設定出力電流をI2oset、一次巻線の巻数をNp、二次出力巻線の巻数をNs、一発振周期T内で一次巻線を励磁する発振用スイッチ素子のオン時間を固定時間であるT1、オン時間T1終了時に一次巻線に流れる基準ピーク電流をIpref、整流平滑化回路の出力に表れる出力時間をT2とし、
Figure 0003705495
とからオフ調整時間T3を求め、
発振用スイッチ素子の一発振周期内のオフ時間を、出力時間T2とオフ調整時間T3との和とし、整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とする。
【0036】
請求項2のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法は、一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、発振用スイッチ素子を固定発振周期Tcでオンオフ制御するスイッチ制御回路と、二次出力巻線の出力を整流平滑化する整流平滑化回路とを備えたスイッチング電源回路の発振用スイッチ素子のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御方法であって、
整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を検出し、固定発振周期をT、定電流制御しようとする整流平滑化回路の設定出力電流をI2oset、一次巻線の巻数をNp、二次出力巻線の巻数をNsとしたときに、
Figure 0003705495
から求めた設定電流Ipsetに、一次巻線に流れる電流Ipが達した際に、発振用スイッチ素子のオン制御を停止し、オン時間T1を調整し、整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とする。
【0037】
請求項3のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法は、整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を、一次巻線にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間より検出することを特徴とする。
【0038】
請求項4のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法は、整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を、トランスの副巻き線にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間より検出することを特徴とする。
【0039】
請求項5のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、二次出力巻線の出力を整流平滑化する整流平滑化回路とを備え、スイッチング電源回路の発振用スイッチ素子のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御装置であって、
発振用スイッチ素子をオン制御した後、一次巻線に流れる一次巻線電流Ipを検出し、一次巻線電流Ipが予め設定した基準ピーク電流Iprefに達したときにオフ制御するスイッチ制御回路と、発振用スイッチ素子のオン時間T1を検出するオン時間検出部と、整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を検出する出力時間検出部と、
定電流制御しようとする整流平滑化回路の設定出力電流をI2oset、一次巻線の巻数をNp、二次出力巻線の巻数をNsとしたときに、
基準ピーク電流Iprefと、オン時間検出部で検出したオン時間T1と、出力時間検出部で検出した出力時間T2と、
Figure 0003705495
とから、オフ調整時間T3を求める調整時間算出回路とを備え、
スイッチ制御回路は、出力時間T2とオフ調整時間T3との和からなる一発振周期T内のオフ時間経過後に、発振用スイッチ素子をオン制御し、整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とする。
【0040】
請求項6のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、発振用スイッチ素子を固定発振周期Tでオンオフ制御するスイッチ制御回路と、二次出力巻線の出力を整流平滑化する整流平滑化回路とを備え、スイッチング電源回路の発振用スイッチ素子のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御装置であって、
一次巻線に流れる電流Ipを検出する一次側電流検出部と、発振周期T内で整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を検出する出力時間検出部と、固定発振周期をT、定電流制御しようとする整流平滑化回路の設定出力電流をI2oset、一次巻線の巻数をNp、二次出力巻線の巻数をNsとしたときに、
出力時間検出部で検出した出力時間T2と、
Figure 0003705495
とから設定電流Ipsetを求める設定値算出回路と、一次巻線に流れる電流Ipと設定電流Ipsetを比較する電流比較回路とを備え、スイッチ制御回路は、電流Ipが設定電流Ipsetに達した際に、発振用スイッチ素子のオン制御を停止し、オン時間T1を調整して、整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とする。
【0041】
請求項7のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、一次巻線の電圧V2aを監視し、フライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を検出する一次巻線電圧監視回路を備え、一次巻線にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を、出力時間T2とすることを特徴とする。
【0042】
請求項8のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、トランスの一次側に更に設けられた副巻き線と、副巻き線の電圧V2cを監視し、フライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を検出する副巻き線電圧監視回路を備え、副巻き線にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を、出力時間T2とすることを特徴とする。
【0043】
請求項9のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、出力時間T2が経過した後、スイッチ素子をオフ制御しているオフ経過時間T3´を計測する経過時間計測部と、出力時間T2に(Np÷Ns×Ipref÷2÷I2oset−1)を乗じて比較時間T2refとする演算部と、オン時間検出部で検出したオン時間T1と、経過時間計測部で計測したオフ経過時間T3´と、演算部で算出した比較時間T2refに、それぞれ等しい定数を乗じて電圧換算したVT1、VT3´及びVT2refとし、VT3´とVT1の和を、VT2refを比較するオフ時間比較回路とを備え、VT3´とVT1の和がVT2refを越えたときに発振用スイッチ素子をオン制御することを特徴とする。
【0044】
請求項10のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、スイッチ制御回路が、Iprefに達する一次巻線電流Ipを検出した後、発振用スイッチ素子がオン動作を停止するまでの時間差をδt、直流電源の電源電圧をVcc、一次巻線のインダクタンスをLpとし、
Figure 0003705495
から求めたIp´が、基準ピーク電流Iprefに達したときに、発振用スイッチ素子をオフ制御することを特徴とする。
【0045】
請求項11のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、一次側電流検出部が、一次巻線に直列に接続された抵抗値ripのIp検出抵抗による電圧降下Vipから電流Ipを検出し、
電流比較回路が、電圧降下Vipと、設定電流Ipsetに抵抗値ripを乗じた設定電位Visetを比較し、電流Ipと設定電流Ipsetを比較することを特徴とする。
【0046】
請求項12のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置は、一次側電流検出部がIpsetに達する一次巻線電流Ipを検出した後、発振用スイッチ素子がオン動作を停止するまでの時間差をδt、直流電源の電源電圧をVcc、一次巻線のインダクタンスをLpとし、
Figure 0003705495
から求めたIp´を、設定電流Ipsetと比較する電流Ipとすることを特徴とする。
【0047】
請求項1と請求項5の発明では、一発振周期T内での整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を検出し、(1)式に代入すれば、(1)式から整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとするオフ調整時間T3が得られる。
【0048】
一発振周期T内のオフ時間が、出力時間T2とオフ調整時間T3との和となるように調整すると、その周期での出力電流I2oは設定出力電流I2osetに等しく、設定した出力電流に定電流制御することができる。
【0049】
各回路素子の回路定数にばらつきがあっても、出力時間T2が変化するだけであり、変化する出力時間T2を求めてから定電流制御する為のオフ調整時間T3を得る定電流制御には影響しない。
【0050】
また、(1)式の各回路定数を求めておけば、設定出力電流I2osetを数値変更するだけで、同一構成のスイッチング電源回路で異なる出力電流の定電流制御ができる。
【0051】
請求項2と請求項6の発明では、固定発振周期Tc内の整流平滑化回路に出力が表れる出力時間T2を検出し、(2)式に代入すれば、(2)式から整流平滑化回路の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとする設定電流Ipsetが得られる。
【0052】
設定電流Ipsetに一次巻線に流れる電流Ipが達した際に、発振用スイッチ素子のオン制御を停止しオン時間T1を調整すると、その周期での電流Ipは設定電流Ipsetに等しく、整流平滑化回路の出力電流I2oは、設定出力電流I2osetとなり、精度よく設定した出力電流とすることができる。
【0053】
各回路素子の回路定数にばらつきがあっても、出力時間T2が変化するだけで、変化する出力時間T2を求めてから定電流制御する為の設定電流Ipsetを得る定電流制御には影響しない。
【0054】
また、(2)式の各回路定数を求めておけば、設定出力電流I2osetを数値変更するだけで、同一構成のスイッチング電源回路で異なる出力電流の定電流制御ができる。
【0055】
請求項3と請求項7の発明では、整流平滑化回路に出力が表れる時間T2は、トランスに蓄積されるエネルギーの放出時間であり、発振用スイッチ素子がターンオフしてから一次巻線に発生するフライバック電圧が減少し固有振動を開始する為にその極性が逆転するまでの時間に等しいので、整流平滑化回路の出力を監視することなく、一次巻線の電位を監視することにより、トランスの一次側から出力時間T2を検出できる。
【0056】
従って、二次側の検出結果を一次側へ伝達するための伝達素子を設ける必要がなく、一次側の回路のみで定電流制御が可能となる。
【0057】
請求項4と請求項8の発明では、整流平滑化回路に出力が表れる時間T2は、副巻き線にフライバック電圧が発生してからその極性が逆転するまでの時間に等しく、整流平滑化回路の出力を監視することなく、トランスの一次側の副巻き線の電位を監視することにより、トランスの一次側から出力時間T2を検出できる。
【0058】
従って、二次側の検出結果を一次側へ伝達するための伝達素子を設ける必要がなく、一次側の回路のみで定電流制御が可能となる。
【0059】
請求項9の発明では、出力時間T2が経過した後のオフ制御しているオフ経過時間T3´は、時間の経過とともに増加し、オフ経過時間T3´が(1)式を満たすオフ調整時間T3に達した際に、VT3´とVT1の和は、VT2refを越える。従って、そのときに次の発振のオン制御を行えば、(1)式を満たすオフ調整時間T3が含まれた周期Tで発振させることができ、整流平滑化回路の出力電流I2oは、定電流制御しようとする設定出力電流I2osetとなる。
【0060】
請求項10の発明では、ターンオンした後一次巻線電流Ipは、近似する電源電圧Vcc÷Lpに比例して時間とともに上昇するので、(3)式のδt×Vcc÷Lpは、一次側電流検出部と発振用スイッチ素子の動作間の遅れδtによる電流Ipの増加分を表す。
【0061】
従って、一次巻線電流Ipにδt×Vcc÷Lpを加えたIp´が、基準ピーク電流Iprefに達し、発振用スイッチ素子をオフ制御した際の一次巻線電流Ipは、基準ピーク電流Iprefに略等しく、回路素子の遅れがあっても、精度よく定電流制御ができる。
【0062】
請求項11の発明では、一次巻線電流Ipと設定電流Ipsetを、電圧である電圧降下Vipと設定電位Visetで表すので、演算処理することなく、コンパレータを用いた比較回路で容易に比較することができる。
【0063】
請求項12の発明では、ターンオンした後一次巻線電流Ipは、近似する電源電圧Vcc÷Lpに比例して時間とともに上昇するので、(3)式のδt×Vcc÷Lpは、一次側電流検出部と発振用スイッチ素子の動作間の遅れδtによる電流Ipの増加分を表す。
【0064】
従って、δt×Vcc÷Lpを加えて設定電流Ipsetと比較し、発振用スイッチ素子をターンオフした際の一次巻線電流Ipは、設定電流Ipsetに略等しく、回路素子の遅れがあっても、精度よく定電流制御ができる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。これらの図において、図7で示す従来のスイッチング電源回路100と同一の構成には同一の番号を付している。
【0066】
図1は、本発明の第1実施の形態に係るスイッチング電源回路50を示す回路図である。図7の従来のスイッチング電源回路100と比較して明らかなように、このスイッチング電源回路50には、二次出力側の電流監視回路や光結合素子を用いない簡単な構成となっている。
【0067】
1は、電圧が変動する可能性のある不安定な直流電源であり、1aは、その高圧側端子、1bは、低圧側端子である。また、2aは、トランス2の一次巻線、2bは、トランス2の二次出力巻線であり、3は、発振用スイッチ素子となる電界効果トランジスタ(以下、スイッチ素子と記す)である。スイッチ素子3は、ここではMOS形(絶縁ゲート形)FETであり、ドレインが一次巻線2aの一端に、ソースがIp検出抵抗22を介して低圧側端子1bにそれぞれ接続し、ゲートがスイッチ素子3をオンオフ制御するスイッチ制御回路5に接続している。
【0068】
スイッチ制御回路5は、演算回路5aとD/Aコンバータ5bとA/Dコンバータ5cとが1チップの回路部品に集積化されたもので、A/Dコンバータ5cのアナログ入力端子Vcc、Vd、Idは、それぞれ抵抗21を介して高圧側端子1a、抵抗23を介して一次巻線2aの低圧側端部、Ip検出抵抗22とスイッチ素子3の接続点に接続している。
【0069】
また、D/Aコンバータ5bのアナログ出力端子Vgは、スイッチ素子3のゲートに接続し、ゲートに順方向バイアス電圧を後述する所定のタイミングで加えてスイッチ素子3をオンオフ制御し、スイッチング電源回路50全体を発振制御している。
【0070】
このスイッチング電源回路50の基本動作を図2で簡単に説明すると、スイッチ素子3をオン制御し、直列に接続された一次巻線2aに励磁電流Ipが流れ始めると、トランス2の各巻線に誘導起電力が生じる。
【0071】
その後所定のオン時間T1後に、スイッチ制御回路5でスイッチ素子3をオフ制御し、スイッチ素子3がターンオフすると、一次巻線2aに流れる電流が実質的に遮断され、トランス2の各巻線に、いわゆるフライバック電圧が生じる。このとき、二次出力巻線2bに発生するフライバック電圧は、整流用ダイオード4と平滑コンデンサ13とにより形成される平滑整流回路4、13により整流平滑化され、出力線20a、20b間に接続される負荷に供給される電力として出力される。
【0072】
誘導逆起電力によって二次出力巻線2bに蓄積されていた電気的エネルギの放出が終わると、同図(c)の一次巻線2aの電圧V2a波形に示すように、一次巻線2aやスイッチ素子3の浮遊容量と一次巻線2aとの直列共振により、振動を開始しその振幅は次第に減少する。
【0073】
各巻線に発生していた電圧が降下し、再び周期T後にスイッチ制御回路5でスイッチ素子3をオン制御し、スイッチ素子3をターンオンさせ、このようにして一連の発振動作が繰り返される。
【0074】
この発振動作において、整流平滑化回路4、13から出力される出力電流I2oは、発振周期Tでの二次出力巻線2bに流れる二次巻線電流Isの平均値で表され、二次出力巻線2bに発生するピーク電流をIsmax、発振周期T内で整流平滑化回路4、13に出力が表れる出力時間、すなわち二次出力巻線2bに出力電流が流れる時間をT2(図2(b)参照)とすれば、
Figure 0003705495
で表すことができる。
【0075】
また、一次巻線2aの巻数をNp、二次出力巻線2bの巻数をNsとすれば、一次巻線電流Ipと二次巻線電流Isとは、
Figure 0003705495
の関係があり、一次巻線2aに発生するピーク電流をIpmaxとすれば、(5)式から、
Figure 0003705495
が導き出せる。
【0076】
更に、発振周期Tは、図2に示すように、一次巻線2aを励磁する発振用スイッチ素子3のオン時間をT1、オフ調整時間をT3とすれば、
Figure 0003705495
であるので、(4)式に、(6)式と(7)式を代入すると、
Figure 0003705495
の関係が得られる。
【0077】
ここで、一次巻線電流Ipは、オン時間T1の経過にほぼ比例して上昇するので、オン時間T1を固定値とすれば、その時の一次巻線のピーク電流Ipmaxは定数である基準ピーク電流Iprefに定まり、また、NpとNsは、回路素子により定まる定数であるので、T2を検出して、その値を(8)式へ代入すれば、オフ調整時間をT3を調整することにより任意の整流平滑化回路4、13の出力電流I2oが得られる。
【0078】
そこで、本実施の形態では、(8)式における出力電流I2oを、定電流制御しようとする設定出力電流I2osetに設定し、
Figure 0003705495
から得られるオフ調整時間T3となるようにその長さを調整するものである。
【0079】
オフ調整時間T3は、二次巻線電流Isが停止した後、すなわち出力時間T2の経過後、更に(1)式を満たすオフ調整時間T3が経過したときに、次の発振の為のスイッチ素子3をオン制御することで調整する。
【0080】
以下、この方法を繰り返すことにより、整流平滑化回路4、13の出力電流I2oは、常に設定出力電流I2osetで出力され、定電流制御を行うことができる。
【0081】
スイッチング電源回路50において、一次巻線電流Ipは、A/Dコンバータ5cのアナログ入力端子Idから、一次巻線電流Ipが流れることによるIp検出抵抗22の電圧降下Vipを入力し、検出している。このように電圧換算するのは、電圧降下Vipが、Ip検出抵抗22の抵抗値をripとしてrip×Ipで表され、一次巻線電流Ipの換算値として演算回路5aでの演算処理が可能であり、また、電流Ipの検出に比べて電圧降下Vipの検出がより容易なためである。
【0082】
本実施の形態では、一次巻線ピーク電流Ipmaxを特定値である基準ピーク電流Iprefに設定し、その基準ピーク電流IprefにIp検出抵抗22の抵抗値をripを乗じたピーク電位Vimaxに、アナログ入力端子Idから入力される電圧降下Vipが達したときに、D/Aコンバータ5bからスイッチ素子3へターンオフするオフ制御信号を出力する。
【0083】
一次巻線電流Ipは、図3に示すように、スイッチ素子3がターンオンした後の経過時間tに略比例するので、基準ピーク電流Iprefを上述に様に定数に設定することにより、スイッチ素子3のオン時間T1も固定時間となる。固定時間であるオン時間T1は、スイッチ素子3へオン制御信号を出力してから、上述のように、一次巻線電流Ipが基準ピーク電流Iprefに達し、オフ制御信号を出力するまでの経過時間から求める。
【0084】
出力時間T2の検出は、トランス2の二次側のダイオード4に電流が流れる時間を測定することにより容易に得られるが、ここではトランス2の一次側回路のみで定電流制御を行うために、A/Dコンバータ5cのアナログ入力端子Vdを、抵抗23を介して一次巻線2aの低圧側端部に接続し、一次巻線2aの電圧(V2a)を監視し出力時間T2を検出している。
【0085】
図2に示すように、二次出力巻線2bに出力電流が表れる出力時間T2は、トランス2に蓄積されるエネルギーの放出時間であり、この時間は、発振用スイッチ素子3がターンオフしてから一次巻線2aに発生するフライバック電圧が減少し固有振動を開始することにより、一次巻線2aの両端の極性が逆転するまでの時間に等しい。
【0086】
従って、スイッチ制御回路5の演算回路5aが、ターンオフするオフ制御信号をD/Aコンバータ5bより出力した後、一次巻線2aの極性が逆転し、一次巻線電圧V2a波形の一次巻線2aの印加電圧に対する電位が最初に逆転するまでの時間から出力時間T2を検出する。固有振動の際に、一次巻線電圧V2a波形が最初の極小値に達するまでの時間は、一次巻線2aの印加電圧に対する電位が最初に逆転するまでの時間に近似するので、オフ制御信号を出力してから、最初の極小値に達するまでの時間を計測し、その時間から出力時間T2を検出してもよい。
【0087】
スイッチ制御回路5の演算回路5aは、上述した方法で検出したオン時間T1、出力時間T2と、定電流制御しようとする設定出力電流I2oset及び基準ピーク電流Ipref、一次巻線2aの巻数Np、二次出力巻線2bの巻数Nsの各定数を、(1)式に代入し、オフ調整時間T3を算出する。
【0088】
そして、スイッチ素子3のオフ時間が、出力時間T2と算出したオフ調整時間T3との和になるように、すなわち、オフ制御信号を出力して出力時間T2が経過し、更に算出したオフ調整時間T3が経過したときに、次の発振の為にスイッチ素子3へオン制御信号を出力する。
【0089】
このオンオフ制御を行った発振周期Tでの整流平滑化回路4、13の出力電流I2oは、設定出力電流I2osetとなり、これを繰り返すことにより、定電流制御を行う。
【0090】
この第1の実施の形態では、オフ調整時間T3を調整して定電流制御を行うものである為に制御期間中の発振周期Tは、その都度異なるものとなるが、固定した発振周期Tcで、任意に設定した設定出力電流I2osetに定電流制御することも可能であり、以下、固定発振周期Tcにおいて定電流制御する第2実施の形態について説明する。
【0091】
第1実施の形態において説明したように、整流平滑化回路4、13から出力される出力電流I2oは、二次出力巻線2bに発生するピーク電流をIsmax、出力時間をT2、固定発振周期をTcとすれば、(4)式から
Figure 0003705495
で表すことができる。
【0092】
この(4´)式に、二次巻線ピーク電流Ismaxと一次巻線ピーク電流Ipmaxとの関係を表す(6)式を代入し、一次巻線ピーク電流Ipmaxについて展開すると、
Figure 0003705495
の関係が得られる。
【0093】
ここで、Ns、Npは、回路素子により定まる定数であり、Tcは、固定発振周期の定数であるので、出力時間T2を検出し、その値を(9)式へ代入すれば、一次巻線ピーク電流Ipmaxを調整することにより、整流平滑化回路4、13から出力される任意の出力電流I2oが得られる。
【0094】
そこで、本実施の形態では、(9)式における出力電流I2oを、定電流制御しようとする整流平滑化回路の設定出力電流I2osetに設定し、
Figure 0003705495
から得られる設定電流Ipsetに、一次巻線ピーク電流Ipmaxが一致するように制御するものである。
【0095】
一次巻線電流Ipは、ターンオン後の時間tにほぼ比例して増加するので、増加する一次巻線電流Ipが設定電流Ipsetに達したときにスイッチ素子3をターンオフ制御することで、一次巻線電流Ipを設定電流Ipsetに一致させる。
【0096】
この制御は、定電流制御しようとする前の発振周期Tc内での出力時間T2を検出し、制御しようとする発振周期Tcまでに(2)式から設定電流Ipsetを得て、ターンオン後一次巻線電流Ipが設定電流Ipsetに達するオン時間T1経過後に、スイッチ素子3をターンオフ制御する。
【0097】
以下、この方法を繰り返すことにより、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oは、常に設定出力電流I2osetとなり、定電流制御を行うことができる。
【0098】
この第2実施の形態による定電流制御は、第1実施の形態に係るスイッチング電源回路50と同一構成で実施できるので、一次巻線電流Ipを検出し電圧換算した電圧降下Vipで表す方法と、出力時間T2を検出する方法は、その説明を省略する。
【0099】
スイッチ制御回路5の演算回路5aは、検出した出力時間T2を、(2)式に代入して、設定電流Ipsetを算出し、アナログ入力端子Idから入力される電圧降下Vipと同じ倍率で比較するために、設定電流IpsetにIp検出抵抗22の抵抗値をripを乗じて設定電位Visetとする。
【0100】
D/Aコンバータ5bのVg端子からスイッチ素子3へオン制御信号を出力すると、A/Dコンバータ5cのId端子から入力される電圧降下Vipは、時間tの経過とともに増加し、比較する設定電位Visetに達したことを判別すると、Vg端子からスイッチ素子3をターンオフするオフ制御信号を出力する。
【0101】
このようにオン時間T1を調整した発振周期Tcでの整流平滑化回路4、13の出力電流I2oは、設定出力電流I2osetとなり、これを繰り返すことにより、定電流制御を行われる。
【0102】
以上の第1、第2の実施の形態において、A/Dコンバータ5cのアナログ入力端子Idより、一次巻線電流Ipを表す電圧降下Vipとして入力してから、この電圧降下Vipがピーク電位Vimax若しくは設定電位Visetに一致若しくは越えたことを判定し、現実にスイッチ素子3がターンオフするまでには、A/Dコンバータ5c、演算回路5a、D/Aコンバータ5b、スイッチ素子3等の回路素子に固有の遅延が生じている。
【0103】
一方、一次巻線電流Ipは、一次巻線2aの電圧をV2a、一次巻線2aのインダクタンスをLp、経過時間をtとすると、
Figure 0003705495
で表され、ターンオン後に一次巻線2aに加わえられる電圧に比例して上昇する。
【0104】
その結果、図3に示すように、ターンオフの際に現実に一次巻線2aに流れる電流Ipは、ピーク電位Vimax若しくは設定電位Visetに達したと判定した際の電圧降下Vipの一次巻線電流Ipより増加し、上記回路素子による遅延時間の総和をδtとすると、その増加分δIpは、(10)式より
Figure 0003705495
となる。
【0105】
ここでスイッチ素子3のオン期間に一次巻線2aに印加される電圧降下V2aに比べて、回路上の励磁電流による他の電圧降下分を無視すれば、電圧V2aは、直流電源1の電源電圧Vccと置き換えることができ、(11)式の増加分を考慮すれば、
Figure 0003705495
から求めたIp´を、基準ピーク電流Ipref若しくは設定電流Ipsetと比較すれば、基準ピーク電流Ipref若しくは設定電流Ipsetが現実に流れているタイミングでターンオフすることができる。
【0106】
第1実施の形態においては、一次巻線電流Ipを電圧換算した電圧降下Vipを、基準ピーク電流Iprefを電圧換算したピーク電位Vimaxと比較しているので、電圧降下をVipとして、(3)式の両辺にripを乗じた
Figure 0003705495
の電圧降下Vip´をピーク電位Vimaxと比較する。
【0107】
また、第2実施の形態においては、(12)式の電圧降下Vip´を設定電位Visetと比較する。
【0108】
図4は、トランス2の一次側に副巻き線2cが設けられている場合に、この副巻き線2cの電圧V2cを監視して、出力時間T2を検出する本発明の第3実施の形態に係るスイッチング電源回路60を示す回路図である。
【0109】
スイッチング電源回路60は、図1に示すスイッチング電源回路50と比較し、副巻き線2cがトランス2に更に設けられ、スイッチ制御回路6のA/Dコンバータのアナログ入力端子Vdを、抵抗24を介して副巻き線2cの低圧側端部に接続している構成が異なるだけである。
【0110】
トランス2の副巻き線2cには、一次巻線2aの電圧V2aに対してその巻線比に比例する電圧V2cが発生するので、ターンオフ後、その極性が反転するまでの時間T2は副巻き線2cにおいても等しく、A/Dコンバータのアナログ入力端子Vdから、この副巻き線2cの電圧V2cを継続して入力し、スイッチ制御回路6内の演算回路でT2を検出する。他の構成については、上記実施の形態と同一であるので、その説明を省略する。
【0111】
図5は、本発明の第4実施の形態に係るスイッチング電源回路80の定電流出力制御装置8を示す回路図である。
【0112】
この実施の形態において、定電流出力制御装置として作用するスイッチ制御回路8は、スイッチ制御回路5の演算回路5aで定電流出力制御を行っていた第1実施の形態で説明したデジタル演算処理を、比較回路や論理回路を用いたアナログ処理で実行するものである。従って、上述各実施の形態と異なるスイッチ制御回路8の構成を詳述し、共通する構成については同一の番号を付しその説明を省略する。
【0113】
また、スイッチ制御回路8は、定電圧制御装置を兼ね備えるものであり、始めに定電圧制御を主に実行するための構成とその作用を説明する。
【0114】
スイッチング電源回路80の発振動作において、二次出力巻線2bに発生するピーク電流Ismaxは、二次出力巻線2bの出力電圧をV2b、二次出力巻線2bのインダクタンスをLsとすれば、
Figure 0003705495
で表すことができ、この(13)式と(6)式から
Figure 0003705495
の関係が得られる。
【0115】
ここで、Ns、Np、Lsは、回路素子により定まる定数であるので、T2を検出し、その値を(14)式へ代入すれば、一次巻線ピーク電流Ipmaxを調整することにより任意の二次出力巻線2bの出力電圧V2bが得られる。
【0116】
そこで、(14)式における出力電圧V2bを、定電圧制御しようとする二次出力巻線の出力電圧V2bsetに設定し、
Figure 0003705495
から得られる設定電流Ipsetに、一次巻線ピーク電流Ipmaxが一致するようにオン時間T1を制御する。
【0117】
一次巻線電流Ipは、ターンオン後に増加するので、増加する一次巻線電流Ipが設定電流Ipsetに達したときにスイッチ素子3をターンオフ制御することで、一次巻線ピーク電流Ipmaxを設定電流Ipsetに一致させる。ここでも、電圧換算した電圧降下Vipで一次巻線電流Ipを示すので、電圧降下Vipが、設定電流Ipsetにripを乗じた設定電位Visetに達した際にターンオフ制御し、このようにオン時間T1を調整することにより、二次出力巻線2bの出力電圧V2bは、常に設定値V2bsetで出力され、定電圧制御を行うことができる。
【0118】
スイッチング電源回路80のスイッチ制御回路8では、この定電圧制御を行うために、補正電圧を出力する遅延補正回路81、スイッチング電源回路80の固定発振周期Tcに等しい周期でクロックを出力可能な発振器82、コンパレータ83、出力時間T2から設定電位Visetに変換する時間−電圧変換回路84、サンプルホールド回路85、クランプ回路86、電圧降下Vipに遅延補正回路81から出力される補正電圧を加える加算器87、補正した電圧降下Vipを、設定電位Visetと比較するコンパレータ88、アンドゲート89を備えている。
【0119】
このスイッチ制御回路8の定電圧制御動作を説明すると、始めに発振動作しているスイッチング電源回路80の出力時間T2をコンパレータ83で検出する。コンパレータ83は、非反転入力を入力端子Vdから抵抗23を介して一次巻線2aの低圧側端部に接続し、一次巻線電圧V2aに比例する分圧された電圧を入力する一方、反転入力には、一次巻線電圧V2aの極性反転の検出が可能となる直流電源1に比例する分圧された電圧を入力し、一次巻線電圧V2aの極性に応じた波形を出力している。従ってこのコンパレータ83は、スイッチ素子3がターンオフしたフライバック電圧により「H」の出力波形を出力し、トランス2のエネルギー放出が完了し極性が反転すると「L」に転じる。
【0120】
時間−電圧変換回路84は、コンパレータ83から「H」が出力されている期間を出力時間T2として、(15)式から設定電流Ipsetを求め、設定電流Ipsetにripを乗じた設定電位Visetを出力する。設定電流値にIp検出抵抗22の抵抗値ripを乗じるのは、コンパレータ88において、一次巻線電流Ipに抵抗値ripを乗じた電圧降下Vipと比較する為である。
【0121】
サンプルホールド回路85は、少なくとも後に定電圧制御しようとする発振周期まで設定電位Visetを保持し、クランプ回路86へ出力する。
【0122】
クランプ回路86は、サンプルホールド回路85から出力される設定電位Visetを、後述する定電流制御のために設定した固定値であるピーク電位Vimaxと比較し、ピーク電位Vimax以下である場合には、設定電位Visetをクランピングし、振幅が設定電位Visetとなるパルス波形をコンパレータ88の非反転入力へ出力する。
【0123】
発振動作している間に一次巻線2aに流れる電流Ipは、Ip検出抵抗22による電圧降下Vip、すなわちIp×ripで表される電圧降下Vipとして入力端子Idから加算器87の一方に入力される。
【0124】
遅延補正回路81は、図示しない測定値回路などで計測したスイッチ制御回路8及びスイツチ素子3による固有遅延時間の総和δtと、抵抗21を介して入力される直流電源1の電源電圧Vccとから、(12)式のδt×Vcc÷Lp×ripに相当する補正電圧を算出し、加算器87の他方へ入力する。
【0125】
加算器87は、この補正電圧を電圧降下Vipへ加える(12)式の演算処理を行い、コンパレータ88の反転入力へ出力する。
【0126】
従って、コンパレータ88では、回路素子の遅延時間を考慮して補正した電圧降下Vipが設定電位Visetと比較され、補正した電圧降下Vipが設定電位Viset以下である場合には「H」を、設定電位Visetを越えると「L」をアンドゲート89へ出力する。
【0127】
アンドゲート89は、発振器82とコンパレータ88からの出力を入力し、出力をスイッチ素子3のゲートに接続するもので、論理積が「H」の期間のみ、スイッチ素子3をON制御するように動作する。
【0128】
発振器82は、この定電圧制御においては、固定発振周期Tcに等しい周期のクロックを出力するもので、発振器82から出力されるクロックが「L」の期間は、スイッチ素子3がOFF制御され、トランス2の一次巻線2aに励磁電流が流れない。
【0129】
発振器82から出力されるクロックが「H」に転じ、コンパレータ88からの出力も「H」、すなわち電圧降下Vipが設定電位Visetに達しない間は、アンドゲート89の出力も「H」となるので、スイッチ素子3がターンオンする。
【0130】
その後、オン時間に比例して一次巻線電流Ipを表す電圧降下Vipも増加し、電圧降下Vipが設定電位Visetを越えると、コンパレータ88の出力が「L」となるので、アンドゲート89の出力も「L」となり、スイッチ素子3がターンオフする。このターンオフした際の電圧降下Vipは、設定電位Visetにほぼ等しく、そのときに一次巻線2aに流れる電流Ipは、(15)式の設定電流Ipsetとなり、設定した出力電圧V2bに略等しい出力が得られる。この制御を、少なくとも発振動作中に繰り返えすことにより、トランス2の二次側で、設定した出力電圧V2bの定電圧出力制御を行う。
【0131】
スイッチング電源回路80のスイッチ制御回路8は、定電流制御を行うために、更に、制御モード判定回路90、出力時間T2を後述する比較時間電位VT2refに変換するT2時間−電圧変換回路91、出力時間T2が経過した後のオフ経過時間T3´をオフ時間電位VT3´に変換するT3´時間−電圧変換回路92、オン時間T1をオン時間電位VT1に変換するT1時間−電圧変換回路93、オン時間電位VT1にオフ時間電位VT3´を加える加算器95、サンプルホールド回路94、96、(1)式のオフ調整時間T3を得るコンパレータ97を備え、発振器82は、制御モード判定回路90からの制御により、定電流制御では、一発振周期Tにおいてオフ調整時間T3が異なるクロックを出力自在となっている。
【0132】
一次側のピーク電流(Ipmax)と二次側の電圧(二次巻線電圧V2b)を表す
Figure 0003705495
から、スイッチング電源回路80が発振している間に出力電圧(二次巻線電圧V2b)が低下すると、エネルギー放出時間である出力時間T2が長くなり、ここでは、一次巻線ピーク電流Ipmaxの上限を一定値である基準ピーク電流Iprefとする。
【0133】
つまり、検出した出力時間T2から
Figure 0003705495
で得た設定電流Ipsetが、基準ピーク電流Ipref以上の領域となる場合には、一次巻線ピーク電流Ipmaxを基準ピーク電流Iprefとして、限られた出力時間T2で発振させ、この到達領域において増加傾向にある一次巻線ピーク電流Ipmax及び二次巻線ピーク電流Ismaxを定電流に制御する定電流制御モードとする。
【0134】
一方、検出した出力時間T2から(15)式で求めた設定電流Ipsetが、基準ピーク電流Iprefに達しない場合には、二次巻線電圧V2bが設定したV2bsetを越えて増加傾向にあるものと判断し、定電圧制御モードとし、上述の定電圧制御を行う。
【0135】
スイッチ制御回路8において、定電流制御か定電圧制御かの判定は、クランプ回路86で、設定電流Ipsetにripを乗じた設定電位Visetを、基準ピーク電流Iprefに抵抗値ripを乗じたピーク電位Vimaxを比較する。
【0136】
クランプ回路86では、設定電位Visetがピーク電位Vimax以下である場合に、上述の定電圧制御を行い、ピーク電位Vimaxを越えた場合には、定電流制御を行うために、定電流モード信号を制御モード判定回路90へ出力するとともに、振幅がそのピーク電位Vimaxとなるパルス波形をコンパレータ88の非反転入力へ出力する。
【0137】
制御モード判定回路90は、定電流モード信号をクランプ回路86から受けない限り、定電圧制御モードと判定し、コンパレータ97からの出力を遮断し、発振器82から固定発振周期Tcに等しい周期でクロックを出力させる。また、定電流モード信号を受けた場合には、定電流制御モードと判定し、コンパレータ97からの出力を有効として発振器82へ出力する。
【0138】
T2時間−電圧変換回路91の入力は、コンパレータ83の出力に接続し、コンパレータ83から「H」が入力される期間を出力時間T2とし、出力時間T2に(k−1)を乗じた比較時間T2refを電圧変換した比較時間電位VT2refとしてて出力する。
【0139】
ここで、kは、
Figure 0003705495
において、Np÷Ns×Ipref÷2÷I2osetに相当する定数であり、従って、比較時間電位VT2refは、T2×(Np÷Ns×Ipref÷2÷I2oset−1)の値を電圧に換算して表したものとなる。
【0140】
T2時間−電圧変換回路91から出力される比較時間電位VT2refは、サンプルホールド回路96において、次の定電流制御しようとする発振周期まで保持され、コンパレータ97の非反転入力へ出力される。
【0141】
T3´時間−電圧変換回路92の入力は、スイッチ素子3に接続するVg端子と、コンパレータ83の出力に接続し、Vg端子が「H」になった際、すなわちスイッチ素子3がターンオンした際にカウントを停止するとともに計数値がリセットされ、コンパレータ83の出力が「H」から「L」に転じる際にカウントを開始するカウンターを有している。従って、このカウンターの計数値は、出力時間T2が経過した後更にスイッチ素子3がオフ動作しているオフ経過時間T3´を表し、T3´時間−電圧変換回路92は、時間の経過と共に漸増する計数値を発振周期Tに比較しはるかに短い周期で、電圧換算したオフ時間電位VT3´に変換し、加算器95へ出力している。
【0142】
T1時間−電圧変換回路93は、スイッチ素子3に接続するVg端子に接続し、Vg端子が「H」である時間をオン時間T1とし、検出したオン時間T1を、電圧換算したオン時間電位VT1に変換し、加算器95の他方入力へ出力している。
【0143】
オン時間電位VT1は、サンプルホールド回路94において、新たな入力、すなわちT1時間−電圧変換回路93が新たなオン時間電位VT1を出力するまで保持され、加算器95の他方入力へ出力される。
【0144】
コンパレータ97は、オン時間電位VT1とオフ時間電位VT3´の加算値を、比較時間電位VT2refと比較するもので、実質的に(1)式の左辺に漸増するオフ経過時間T3´を代入して、(1)式を満たすオフ調整時間T3を得るものである。
【0145】
すなわち、各発振周期Tにおいて、出力時間T2が経過した際のオフ時間電位VT3´は、T3´時間−電圧変換回路92の計数値がリセットされているので、「0」であり、その後、オン時間電位VT1と時間と共に漸増するオフ時間電位VT3´の加算値が、比較時間電位VT2refに達するまで、コンパレータ97の出力は、「H」を維持する。
【0146】
オン時間電位VT1とオフ時間電位VT3´の加算値が比較時間電位VT2refに達すると、コンパレータ97の出力は、「H」から「L」に転じ、この時、オフ時間電位VT3´に換算されたオフ経過時間T3´は、(1)式を満たすオフ調整時間T3となる。
【0147】
コンパレータ97の出力に接続された制御モード判定回路90は、定電流モード信号を受けて定電流制御モードと判定している間は、コンパレータ97からの出力をそのまま発振器82へ出力するので、オフ経過時間T3´が(1)式を満たすオフ調整時間T3となった時に、「H」から「L」を出力する。
【0148】
発振器82は、「L」の入力を、一発振周期Tのクロックを出力させるトリガー信号として、「H」のパルスをアンドゲート89へ出力する。オフ制御時間中には、一次巻線電流Ipが流れていないので、アンドゲート89の他方の入力であるコンパレータ88の出力は、「H」となっていて、その結果、アンドゲート89は、スイッチ素子3をオン制御し、次の発振周期Tの発振が開始される。つまり、その発振を開始する直前の発振周期Tにおけるオフ調整時間T3は、出力時間T2から求めた(1)式を満たし、整流平滑化回路(4、13)から設定出力電流をI2osetが出力され、定電流制御を行うことができる。
【0149】
定電流制御モードで、発振器82から出力されるクロック信号の「H」の時間は、一次巻線ピーク電流Ipmaxの上限値である基準ピーク電流Iprefでターンオフするオン時間T1より充分長く、従って、アンドゲート89の出力が「L」に転じてターンオフするタイミングは、コンパレータ88の出力が「H」から「L」に転じるタイミングであり、具体的には、一次巻線電流Ipを表す電圧降下Vipが、基準ピーク電流Iprefに抵抗値ripを乗じたピーク電位Vimaxに達する時である。
【0150】
尚、本実施の形態に係るスイッチ制御回路8においても、一次巻線電流Ipを表す電圧降下Vipに、回路素子の遅延分に相当するδt×Vcc÷Lp×ripを加算器87で加えて、設定電位Viset若しくはピーク電位Vimaxと比較するので、現実に(15)式から求めた設定電流Ipset若しくは基準ピーク電流Iprefが流れる際に、スイッチ素子3をオフ制御できる。
【0151】
図6は、本発明の第5実施の形態に係るスイッチング電源回路70の定電流出力制御装置7を示す回路図である。
【0152】
本実施の形態では、スイッチ制御回路5の演算回路5aで実行していた第2実施の形態で説明したデジタル演算処理を、定電流出力制御装置として作用するスイッチ制御回路7において比較回路や論理回路を用いたアナログ処理で実行するものである。
【0153】
図5と比較して明らかなように、本実施の形態に係るスイッチ制御回路7の構成は、第4実施の形態に係るスイッチ制御回路8の定電圧出力制御の為の構成とほぼ同一であり、従って、上述したスイッチング電源回路70と共通する構成については同一の番号を付してその説明を省略する。つまり、本実施の形態に係るスイッチング電源回路70では、スイッチ制御回路7の構成をわずかに変更するだけで、定電圧制御と定電流制御のいずれもが可能となる。
【0154】
図において、72は、固定発振周期Tcに等しい周期でクロックを出力する発振器、74は、出力時間T2から設定電位Visetに変換する時間−電圧変換回路、76は、設定電位Visetの電圧波形を出力するクランプ回路である。
【0155】
このスイッチ制御回路7の定電流制御動作を説明すると、始めに発振動作している間、コンパレータ83は、出力時間T2中「H」を出力し、時間−電圧変換回路74は、出力時間T2と(2)式から設定電流値Ipsetを求め、設定電流値Ipsetにripを乗じた設定電位Visetを出力する。
【0156】
サンプルホールド回路85は、少なくとも後に定電流制御しようとする発振周期まで設定電位Visetを保持し、クランプ回路76へ出力する。
【0157】
クランプ回路76は、サンプルホールド回路85から出力される設定電位Visetをクランピングし、振幅が設定電位Visetとなるパルス波形を、コンパレータ88の非反転入力へ出力する。
【0158】
加算器87の一方には、Ip検出抵抗22による電圧降下Vip、すなわちIp×ripで表される電圧降下Vipが、他方には、遅延補正回路81から出力される(12)式のδt×Vcc÷Lp×ripに相当する補正電圧が他方へ入力され、加算器87において(12)式の加算処理が行われた後、コンパレータ88の反転入力へ出力される。
【0159】
コンパレータ88は、この回路素子の遅延時間を考慮した電圧降下Vipを設定電位Visetと比較し、補正した電圧降下Vipが設定電位Viset以下である場合には「H」を、設定電位Visetを越えると「L」をアンドゲート89へ出力する。
【0160】
発振器72からクロックの「H」が出力されると、コンパレータ88からの出力も電圧降下Vipが設定電位Visetに達しないので「H」であり、アンドゲート89の出力は「H」となり、スイッチ素子3がターンオンする。
【0161】
その後、オン時間に比例して一次巻線電流Ipを表す電圧降下Vipも増加し、電圧降下Vipが設定電位Visetを越えると、コンパレータ88の出力が「L」となるので、アンドゲート89の出力も「L」となり、スイッチ素子3がターンオフする。このターンオフした際の電圧降下Vipは、設定電位Visetに等しく、そのときに一次巻線2aに流れる電流Ipは、(2)式のIpsetとなり、整流平滑化回路(4、13)には、設定出力電流I2osetの電流が出力される。
【0162】
そして、この制御を少なくとも発振動作中に繰り返すことにより、整流平滑化回路(4、13)の出力において、設定した設定出力電流I2osetの定電流出力制御を行うことができる。
【0163】
上記第5の各実施の形態において、スイッチング電源回路全体の発振動作が安定するまでの出力時間T2は不安定であり、設定電流Ipsetが設定できないので、安定動作するまでは、設定電流Ipsetを固定値とし、オン時間T1を一定にしておくことが望ましい。
【0164】
この出力時間T2は、必ずしも各周期Tc毎に検出する必要はなく、例えば、発振周期Tcとは異なるより長い周期毎に検出して定電流制御を行ってもよい。
【0165】
更に、本発明によれば、単に設定出力電流I2osetに対してこれを越える出力電流が発生した場合にのみその値を低下させるだけでなく、整流平滑化回路の出力電流I2oを設定して、その設定した値の定電流制御を行うことができるので、従来例で説明したようなトランス2の二次側に出力検出回路を有し、フォトカプラなどの絶縁された信号伝達素子を介してその検出信号を一次側へ伝送する帰還回路を備えたスイッチング電源回路に対しても適用し、利用することができる。
【0166】
更に、(1)式において、オン時間T1と基準ピーク電流Iprefは、いずれか一方を固定した定数とすれば、他方も定数となる関係にあるので、いずれか一方を定数に設定すればよい。上述の第1、第4実施の形態においては、基準ピーク電流Iprefを固定値としてから、その時のオン時間T1を計測して得たが、オン時間T1を特定の固定時間とし、オン時間T1の終了時に一次巻線2aに流れる一次巻線電流Ipを検出して基準ピーク電流Iprefを得てもよい。
【0167】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1と請求項5の発明によれば、各回路素子の回路定数にばらつきがあっても、出力時間T2が変化するだけで、変化する出力時間T2を求めてから定電流制御する為のオフ調整時間T3を得る(1)式には影響しないので、量産しても高精度に定電流制御を行うことができる。
【0168】
また、出力電流I2oの仕様が異なるスイッチング電源回路であっても、基準ピーク電流Ipref若しくはオフ調整時間T3を変更するだけで、同一の回路部品と装置で定電流出力制御を行うことができる。
【0169】
請求項2と請求項6の発明によれば、各回路素子の回路定数にばらつきがあっても、出力時間T2が変化するだけで、変化する出力時間T2を求めてから定電流制御する為の設定電流Ipsetを得る(2)式には影響しないので、量産しても高精度に定電流制御を行うことができる。
【0170】
また、出力電流I2oの仕様が異なるスイッチング電源回路であっても、設定電流Ipsetを変更するだけで、同一の回路部品と装置で定電流出力制御を行うことができる。
【0171】
更に、発振の周期を固定したまま、整流平滑化回路の出力を高精度に定電流出力制御することかできるので、回路が簡略化できる。
【0172】
更に、出力電圧の定電圧制御を行う回路部品と装置を、ほぼそのまま利用して定電流制御を行うことができる。
【0173】
また、請求項3、4、7、8の発明によれば、トランスの二次側の検出結果を一次側へ伝達するための信号伝達素子を設ける必要がなく、一次側の回路のみで定電流制御が可能となる。
【0174】
また、請求項9の発明によれば、オン時間T1、出力時間T2及び(1)式の定数を乗じた比較時間T2refをそれぞれ電圧換算したVT1、VT2及びVT2refで表すので、演算処理することなく、コンパレータを用いた比較回路で、(1)式を満たすオフ調整時間T3を得ることができる。
【0175】
また、請求項11の発明によれば、電圧である電圧降下Vipと設定電位Viset
を比較して、ターンオフする際の一次巻線電流Ipを設定電流Ipsetとするので、電流値に換算処理することなく、コンパレータを用いた比較回路で簡単に比較できる。
【0176】
更に、請求項10と請求項12の発明によれば、トランスの一次側電流と発振用スイッチ素子の動作間に回路動作上の遅れδtがあっても、精度よく出力電圧制御を行うことができる。
【0177】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るスイッチング電源回路50の回路図である。
【図2】スイッチング電源回路50の各部の電圧若しくは電流波形を拡大して示し、
(a)は、トランス2の一次巻線2aに流れる電流Ipを、
(b)は、トランス2の二次出力巻線2bに流れる電流Isを、
(c)は、トランス2の一次巻線電圧V2aを、
それぞれ示す波形図である。
【図3】ターンオン後にトランス2の一次巻線2aに流れる電流Ipと、ターンオン後の時間tとの関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第3実施の形態に係るスイッチング電源回路60の回路図である。
【図5】本発明の第4実施の形態に係るスイッチング電源回路80の定電流出力制御装置8を示す回路図である。
【図6】本発明の第5実施の形態に係るスイッチング電源回路70の定電流出力制御装置7を示す回路図である。
【図7】従来のスイッチング電源回路100の回路図である。
【符号の説明】
1 直流電源
2 トランス
2a 一次巻線
2b 二次出力巻線
2c 副巻き線
3 発振用スイッチ素子
4 整流用ダイオード(整流平滑化回路)
5、6、7、8 スイッチ制御回路
13 平滑コンデンサ(整流平滑化回路)
22 Ip検出抵抗
83 コンパレータ(出力時間検出部)
88 コンパレータ(電流比較回路)
91 T2時間−電圧変換回路(演算部)
92 T3´時間−電圧変換回路(経過時間計測部)
93 T1時間−電圧変換回路(オン時間検出部)
97 コンパレータ(調整時間算出回路、オフ時間比較回路)
T 発振周期
固定発振周期
T1 オン時間
T2 整流平滑化回路に出力が表れる出力時間
T2ref 比較時間
T3 オフ調整時間
T3´ オフ経過時間
Vcc 直流電源の電源電圧
2a 一次巻線電圧
2c 副巻き線電圧
ip Ip検出抵抗による電圧降下
iset 設定電位
Ip 一次巻線電流
Ipset 設定電流
2o 出力電流
2oset 設定出力電流
Ipref 基準ピーク電流
Id 一次側電流検出部
Np 一次巻線の巻数
Ns 二次出力巻線の巻数
Lp 一次巻線のインダクタンス
δt 一次巻線電流Ip´を検出した後、発振用スイッチ素子がオン制御を停止するまでの時間差
ip Ip検出抵抗の抵抗値

Claims (12)

  1. 一次巻線(2a)と二次出力巻線(2b)を有するトランス(2)と、
    一次巻線(2a)を励磁する直流電源(1)に、一次巻線(2a)と直列に接続された発振用スイッチ素子(3)と、
    発振用スイッチ素子(3)をオンオフ制御するスイッチ制御回路(5)と、
    二次出力巻線(2b)の出力を整流平滑化する整流平滑化回路(4、13)とを備えたスイッチング電源回路の発振用スイッチ素子(3)のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御方法であって、
    定電流制御しようとする整流平滑化回路(4、13)の設定出力電流をI2oset、一次巻線(2a)の巻数をNp、二次出力巻線(2b)の巻数をNs、一発振周期T内で一次巻線(2a)を励磁する発振用スイッチ素子(3)のオン時間を固定時間であるT1、オン時間T1終了時に一次巻線(2a)に流れる基準ピーク電流をIpref、整流平滑化回路(4、13)の出力に表れる出力時間をT2とし、
    Figure 0003705495
    とからオフ調整時間T3を求め、
    発振用スイッチ素子(3)の一発振周期T内のオフ時間を、出力時間T2とオフ調整時間T3との和とし、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とするスイッチング電源回路の定電流出力制御方法。
  2. 一次巻線(2a)と二次出力巻線(2b)を有するトランス(2)と、
    一次巻線(2a)を励磁する直流電源(1)に、一次巻線(2a)と直列に接続された発振用スイッチ素子(3)と、
    発振用スイッチ素子(3)を固定発振周期Tでオンオフ制御するスイッチ制御回路(5)と、
    二次出力巻線(2b)の出力を整流平滑化する整流平滑化回路(4、13)とを備えたスイッチング電源回路の発振用スイッチ素子(3)のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御方法であって、
    整流平滑化回路(4、13)に出力が表れる出力時間T2を検出し、
    固定発振周期をT、定電流制御しようとする整流平滑化回路(4、13)の設定出力電流をI2oset、一次巻線(2a)の巻数をNp、二次出力巻線(2b)の巻数をNsとしたときに、
    Figure 0003705495
    から求めた設定電流Ipsetに、一次巻線(2a)に流れる電流Ipが達した際に、発振用スイッチ素子(3)のオン制御を停止し、オン時間T1を調整し、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とするスイッチング電源回路の定電流出力制御方法。
  3. 整流平滑化回路(4、13)に出力が表れる出力時間T2を、一次巻線(2a)にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間より検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法。
  4. 整流平滑化回路(4、13)に出力が表れる出力時間T2を、トランス(2)の副巻き線(2c)にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間より検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御方法。
  5. 一次巻線(2a)と二次出力巻線(2b)を有するトランス(2)と、
    一次巻線(2a)を励磁する直流電源(1)に、一次巻線(2a)と直列に接続された発振用スイッチ素子(3)と、
    二次出力巻線(2b)の出力を整流平滑化する整流平滑化回路(4、13)とを備え、
    スイッチング電源回路の発振用スイッチ素子(3)のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御装置であって、
    発振用スイッチ素子(3)をオン制御した後、一次巻線(2a)に流れる一次巻線電流Ipを検出し、一次巻線電流Ipが予め設定した基準ピーク電流Iprefに達したときにオフ制御するスイッチ制御回路(8)と、
    発振用スイッチ素子(3)のオン時間T1を検出するオン時間検出部(93)と、
    整流平滑化回路(4、13)に出力が表れる出力時間T2を検出する出力時間検出部(83)と、
    定電流制御しようとする整流平滑化回路(4、13)の設定出力電流をI2oset、一次巻線(2a)の巻数をNp、二次出力巻線(2b)の巻数をNsとしたときに、
    基準ピーク電流Iprefと、オン時間検出部で検出したオン時間T1と、出力時間検出部(83)で検出した出力時間T2と、
    Figure 0003705495
    とから、オフ調整時間T3を求める調整時間算出回路(97)とを備え、
    スイッチ制御回路(7)は、出力時間T2とオフ調整時間T3との和からなる一発振周期T内のオフ時間経過後に、発振用スイッチ素子(3)をオン制御し、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とするスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  6. 一次巻線(2a)と二次出力巻線(2b)を有するトランス(2)と、
    一次巻線(2a)を励磁する直流電源(1)に、一次巻線(2a)と直列に接続された発振用スイッチ素子(3)と、
    発振用スイッチ素子(3)を固定発振周期Tでオンオフ制御するスイッチ制御回路(7)と、
    二次出力巻線(2b)の出力を整流平滑化する整流平滑化回路(4、13)とを備え、
    スイッチング電源回路の発振用スイッチ素子(3)のオンオフ時間を変化させ、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを定電流制御する定電流出力制御装置であって、
    一次巻線(2a)に流れる電流Ipを検出する一次側電流検出部(Id)と、発振周期T内で整流平滑化回路(4、13)に出力が表れる出力時間T2を検出する出力時間検出部(83)と、
    固定発振周期をT、定電流制御しようとする整流平滑化回路(4、13)の設定出力電流をI2oset、一次巻線(2a)の巻数をNp、二次出力巻線(2b)の巻数をNsとしたときに、
    出力時間検出部(83)で検出した出力時間T2と、
    Figure 0003705495
    とから設定電流Ipsetを求める設定値算出回路(74)と、
    一次巻線(2a)に流れる電流Ipと設定電流Ipsetを比較する電流比較回路(88)とを備え、
    スイッチ制御回路(7)は、電流Ipが設定電流Ipsetに達した際に、発振用スイッチ素子(3)のオン制御を停止し、オン時間T1を調整して、整流平滑化回路(4、13)の出力電流I2oを設定出力電流I2osetとすることを特徴とするスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  7. 一次巻線(2a)の電圧V2aを監視し、フライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を検出する一次巻線電圧監視回路(83)を備え、
    一次巻線(2a)にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を、出力時間T2とすることを特徴とする請求項5又は6に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  8. トランス(2)の一次側に更に設けられた副巻き線(2c)と、
    副巻き線(2c)の電圧V2cを監視し、フライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を検出する副巻き線電圧監視回路を備え、
    副巻き線(2c)にフライバック電圧が発生してから最初の極性反転時までの時間を、出力時間T2とすることを特徴とする請求項5又は6に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  9. 出力時間T2が経過した後、発振用スイッチ素子(3)をオフ制御しているオフ経過時間T3´を計測する経過時間計測部(92)と、
    出力時間T2に(Np÷Ns×Ipref÷2÷I2oset−1)を乗じて比較時間T2refとする演算部(91)と、
    オン時間検出部(93)で検出したオン時間T1と、経過時間計測部(92)で計測したオフ経過時間T3´と、演算部(91)で算出した比較時間T2refに、それぞれ等しい定数を乗じて電圧換算したVT1、VT3´及びVT2refとし、
    T3´とVT1の和を、VT2refと比較するオフ時間比較回路(97)とを備え、
    T3´とVT1の和がVT2refを越えたときに発振用スイッチ素子(3)をオン制御することを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  10. スイッチ制御回路(8)は、Iprefに達する一次巻線電流Ipを検出した後、発振用スイッチ素子(3)がオン動作を停止するまでの時間差をδt、直流電源(1)の電源電圧をVcc、一次巻線(2a)のインダクタンスをLpとし、
    Figure 0003705495
    から求めたIp´が、基準ピーク電流Iprefに達したときに、発振用スイッチ素子(3)をオフ制御することを特徴とする請求項5又は請求項9に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  11. 一次側電流検出部は、一次巻線(2a)に直列に接続された抵抗値ripのIp検出抵抗(22)による電圧降下Vipから電流Ipを検出し、
    電流比較回路は、電圧降下Vipと、設定電流Ipsetに抵抗値ripを乗じた設定電位Visetを比較し、電流Ipと設定電流Ipsetを比較することを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
  12. 一次側電流検出部がIpsetに達する一次巻線電流Ipを検出した後、発振用スイッチ素子(3)がオン動作を停止するまでの時間差をδt、直流電源(1)の電源電圧をVcc、一次巻線(2a)のインダクタンスをLpとし、
    Figure 0003705495
    から求めたIp´を、設定電流Ipsetと比較する電流Ipとすることを特徴とする請求項6又は請求項11に記載のスイッチング電源回路の定電流出力制御装置。
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