JP3704363B2 - エスカレーター装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、エスカレーター装置の改良に関し、エスカレーター乗降口床からエスカレーター本体下部までの厚さ寸法を薄くしたエスカレーター装置を提供するものである。
背景技術
例えば、特開昭49−80790号及び特開昭49−55083号公報に記載されているように、エスカレーター装置の基本構成は、多数の踏段を無端状チェーンに連結して移動させることであり、これによって、踏段上の乗客を輸送する。このエスカレーターの構成において、エスカレーター乗降口床からエスカレーター本体下部までの厚さ寸法は、エスカレーター両端での踏段の回転直径によって決まる。
従来のエスカレーター装置における各寸法の一例を示せば、エスカレーター乗降口床からエスカレーター本体下部までの厚さ寸法は1000mm,踏段の踏板の長さは408mm,踏段の最大厚みは360mm,踏段の高さは335mm,踏段後輪の回転直径は264mm,上下の安全距離はそれぞれ20mm程度であった。また、駆動スプロケットの直径は654.36mm、歯数は30歯であり、隣接する前輪軸間のチェーンのピッチ数は6ピッチであった。
しかしながら、上記従来技術においてはエスカレーター両端部での踏段の回転直径を小さくできず、エスカレーター乗降口床からエスカレーター本体下部までのエスカレーターの厚さ寸法(以下、エスカレーターの厚さ寸法と呼ぶ)が大きいという問題点がある。
本発明の目的は、エスカレーターの厚さ寸法を小さくしたエスカレーター装置を提供することにある。
発明の開示
本発明の1つの特徴では、無端状のチェーンに多数の踏段を連結して移動するエスカレーターにおいて、エスカレーター両端部における踏段とチェーンとの連結部の回転軌跡をチェーンの移動軌跡よりエスカレーターの端部方向へずらす手段を設けている。
また、本発明の他の特徴としては、両端部でチェーンの移動軌跡が円弧を描くようにチェーンを案内する手段と、この円弧を描くことによって短縮しようとする隣接する2つの踏段の前記チェーンとの連結部間の直線距離をエスカレーター両端部で伸ばすように案内する踏段案内手段を設けている。
これらの構成により、エスカレーター両端部における踏段の回転直径を小さくしても隣接する踏段間の干渉は生じにくい。このため、踏段の回転直径を従来より小さくでき、前述したエスカレーターの厚さ寸法を小さくすることができる。
さらに本発明の他の特徴は、エスカレーターの厚さ寸法を踏段の高さ方向寸法の2倍以上でかつ踏板の進行方向長さの2倍以内としたことである。
このように構成したことによってエスカレーターの厚さ寸法を小さくしたエスカレーター装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるエスカレーターの全体構成を示す図である。第2図は、踏段の構成を示す図である。第3図は、第1図のIII−III線に沿う上階平坦部の断面図である。第4図は、第3図のIV−IV線に沿う上階平坦部を上部から見た平面図である。第5図は、本発明の一実施例によるエスカレーターの上階平坦部におけるチェーン8と踏段前輪23の回転軌跡図である。第6図は、本発明の一実施例における上階平坦部の拡大図である。第7図は、本発明の他の実施例によるエスカレーターの上階平坦部におけるチェーン8と踏段前輪23の回転軌跡図である。第8図は、本発明の他の実施例における上階平坦部の拡大図である。第9図は、反転部における前後輪の案内レールの構成図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明による一実施例を図を用いて説明する。まず、本発明によるエスカレーター装置の一般のエスカレーターと共通する構成について第1図ないし第4図を用いて説明する。エスカレーター装置1は、多数の踏段2を無端状に連結して移動させ、上階床31と下階床32との間で乗客を輸送している。この乗客の安全のため、踏段2と同期して移動するハンドレール4と、このハンドレール4を支持する欄干41を備えている。この踏段2とハンドレール4及び欄干41等は主枠5に支持され、この主枠5の両端部は建家側の上階床31及び下階床32に固定されている。エスカレーター装置1には、それぞれ乗客が乗降する上階平坦部11,下階平坦部12と、これらの間を連絡して輸送する傾斜部13がある。この上階平坦部11の上階機械室6には駆動機61が設けられ、駆動スプロケット62を駆動している。他方、下階平坦部12の下階機械室7には従動スプロケット71が設置され、これら上下の駆動スプロケット62と従動スプロケット71の間には無端状のチェーン8が巻きかけられ、エスカレーター両端部で方向転換する。このチェーン8には、前記した多数の踏段2が連結されている。これらの踏段2は第2図に示すように、踏板21とライザ22及び前輪23と後輪24を備えている。このとき、踏段2の踏板21の進行方向の長さLs(以下、踏板21の長さと呼ぶ),後輪24の踏み面からライザ22の頂部までの寸法を踏段2の最大厚みhs,踏板21から後輪24までの高さ方向寸法hh(以下、踏段2の高さと呼ぶ)と定義する。
次に、上階平坦部11における踏段2とチェーン8との構成を第3図,第4図を用いて説明する。
第3図は第1図における上階平坦部11での断面図で、左右対称に構成されているので、一部の部品についてはその左上半分についてのみ説明する。踏段2は前輪軸231と後輪軸241を備え、これら前輪軸231と後輪軸241の両端にそれぞれ左右一対の前輪23及び後輪24を備えている。前輪23は後輪24に対して外側(第3図の左右両端側)に位置し、踏段2の往路(上側)において、後輪24よりも上側に配置されている。そして、前輪軸231はチェーン8に連結され、チェーン8の移動により踏段2を移動させる。
第4図に示すように、踏段前輪23は後輪24に対して外側へ配置された前記案内レール91上を転動している。また、後輪24はチェーン8よりも内側に配置されている後輪案内レール92上を転動している。
なお、第1図に示すエスカレーターの厚さ寸法Hは、エスカレーター両端部における踏段2の回転直径で決まる。即ち、このエスカレーターの厚さ寸法Hは、スプロケットの直径と、これを周回して反転する踏段2の外周軌跡及びその上下に確保された安全距離とを含むものである。
以下にエスカレーターの厚さ寸法Hを小さくする本発明の一実施例を説明する。
第5図はエスカレーター装置1の反転部14(第1図参照)でのチェーン8と踏段2の概略構造図であり、第6図は同じ反転部14でのチェーン8の移動軌跡8aと踏段前輪23の走行軌跡23aを説明する図である。図において、駆動スプロケット62に巻きかけられたチェーン8は、多数のチェーンリンク81からなり、これらチェーンリンク81には、それぞれ2つのピン穴82,83と、隣接するチェーンリンクを連結するようにピン穴間に挿入されるリンクピン84を備えている。従って、2つのピン穴の間隔がチェーン1ピッチの長さPである。このピッチの長さPは、隣接する踏段の前輪軸間距離を前輪軸間のピッチ数で割った長さとなる。
一般に、前輪軸間でのチェーンピッチ数は偶数とされている。なぜなら、チェーンは異なる構造のチェーンリンクが交互に外側,内側,外側の順で連結されており(第4図参照)、同一構造のチェーンリンクに前輪軸を連結させたいためである。
このため例えば、4,6,8,10,12等の偶数ピッチが考えられる。
しかし、前輪軸間が4ピッチでは、1ピッチ当たりの間隔が大きくなり反転部にてスムーズな移動ができず、また、10,12ピッチでは、1ピッチ当たりの間隔が短くなり、チェーンとスプロケットの歯との噛み合い強度が弱くなってしまう。
従って、前輪軸間のチェーンは6ピッチまたは8ピッチにすることが望ましい。
後述するように、本実施例における前輪軸間のチェーンピッチ数は、6ピッチとしている。その理由を以下に説明する。
駆動スプロケットの歯数は前輪軸間のチェーンピッチ数の倍数で決まるので、6ピッチのときは12,18,24,30歯、8ピッチのときでは16,24,32,40歯の駆動スプロケットの歯数が考えられる。
以下、駆動スプロケットの歯数が前輪軸間のチェーンピッチ数の倍数で決まる理由を説明する。
図示はしないが、従来のチェーンは、チェーンの移動軌跡と同一軌跡上に踏段の前輪軸との連結部が存在するため、従来の駆動スプロケットは、この連結部と出会うスプロケットの歯には連結部との干渉を避ける特殊な歯(以下、特殊歯と呼ぶ)が必要であった。前輪軸に連結するチェーンリンクが前記特殊歯に対応づけて噛み合わせるためには、この特殊歯は、6歯に1歯、または8歯毎に1歯なければならない。
従って、駆動スプロケットの歯数は前輪軸のチェーンピッチ数の倍数で決まるのであり、前述したように6ピッチのときは12,18,24,30歯、8ピッチのときでは16,24,32,40歯の駆動スプロケットの歯数となる。
本実施例では、駆動スプロケットの歯数は18歯、前輪軸間のチェーンピッチ数は6ピッチの組合せとした。その理由を以下に説明する。
まず、駆動スプロケットの歯数が24歯以上のときは、駆動スプロケットの直径が大きくなり、従来のエスカレーターの駆動スプロケットの直径よりは小さいものの、本発明の目的とするエスカレーターの厚さ寸法を実現することはできない。
また、6ピッチで12歯及び8ピッチで16歯については、駆動スプロケットの直径があまりにも(極端に)小さくなるため、隣接する踏段どうしの干渉が大きく、この干渉をなくして踏段を反転させうる可能性は見出せない。
次に、前輪軸間6ピッチと駆動スプロケットの歯数18歯の組合せについて検討すると、やはり、隣接する踏段間に若干の干渉を生ずるが、チェーンと踏段の前輪軸との連結部の軌跡をチェーンの移動軌跡よりも外側に通すことによって隣接する踏段間の干渉を避けることができる。以下、この原理を説明する。
まず、構造上の改良点を述べると、第5図,第6図に示すように踏段2の前輪軸との連結部に三角形状のチェーンリンク85を設けることでこれを達成している。即ち、チェーン8のリンクのうち6個に1個は三角形状の特定リンク85である。連結部において、三角形状の特定リンク85にも、それぞれ2つのピン穴86,87が設けられ、これら2つのピン穴に対し三角形の頂点をなす位置にもう1つのピン穴88が設けられており、この付加されたピン穴88により踏段2の前輪軸231(第3図または第4図参照)はチェーン8に連結されている。即ち、2つのリンクピンの外側に踏段2の前輪軸との連結部を設けている。踏段前輪23及び後輪24は、チェーン8の移動に伴ない夫々前輪案内レール91及び後輪案内レール92上を転動する。
本実施例では、踏段2の前輪軸の走行軌跡23aがエスカレーター全領域に亘ってチェーン8の移動軌跡8aより外側にあるように構成されている。
次に、このような構成にしたことにより、踏段間の干渉がなくなる理由を述べる。第6図に示すように、チェーン8が駆動スプロケット62の直径Rを周回して円弧を描くため、水平部15での6ピッチ間の直線距離L21は、反転部14での6ピッチ間の直線距離L22に短縮する。このため、チェーン8のリンクに踏段2の前輪軸を直接連結させた場合、チェーン8の移動軌跡8aが円弧を描くことによって、隣接する踏段の前輪軸間の直線距離も同様に短くなる。
即ち、水平部15では、隣接する踏板は、人を運ぶ安全上、最小の隙間を持って移動している。反転部14において、この隣接する踏板の最小の隙間が短縮するので、隣接する踏段どうしが干渉して機構的に成り立たなくなる。
この短縮が生じても隣接する踏段どうしの干渉を避けるために、本実施例においては、前述した直線距離の短縮を次のようにして軽減している。
第6図に示すように、踏段2の前輪23の走行軌跡23aは、チェーン8の三角形状の特定リンク85によりチェーン8の移動軌跡8aよりもΔR1だけ持ち上がっている。水平部15では、隣接する踏段の前輪軸間距離L11とチェーン8の隣接する2つの特定リンク間距離L21は共に同一距離である。
しかし、反転部14では、隣接する2つの踏段の前輪軸間距離L12は、チェーン8の特定リンク間距離L22と比べ、半径がΔR1だけ大きくなった分の円周延長分ΔLだけ長くなり、L12=L11+ΔLとなる。その結果、隣接する踏段間の干渉はなくなる。
従って、隣接する踏段間で干渉を生じることはなく、従来より小さい駆動スプロケット62を用いることができ、エスカレーターの厚さ寸法H1を小さくすることができる。
次に、第7図,第8図を参照して本発明の他の一実施例を説明する。
第7図はエスカレーター装置の反転部14でのチェーン8と踏段2の概略構造図であり、第8図は反転部14でのチェーン8の移動軌跡8aと前輪23の走行軌跡23aを説明する図である。図において、駆動スプロケット62に巻きかけられたチェーン8のチェーンリンク81,ピン穴82,83及びリンクピン84の構成は、前述した実施例と同様である。本実施例では、チェーン8と踏段2の前輪軸231との連結部に前述とは異なるピン穴を持つ三角形状の特定リンク89を設けている。この連結部において、三角形状の特定リンク89には、それぞれ2つのピン穴891,892が設けられる点は前述と同じであるが、この特定リンク89の中心部にはエスカレーター進行方向に対して垂直方向に長いピン穴893(以下、長穴と呼ぶ)が設けられており、この付加された長穴893により踏段2の前輪軸231はチェーン8に連結されている。
この長穴893は水平部15と反転部14とで、チェーン8と連結している踏段2の前輪軸231を変位可能とするためのものである。
この変位は、次に述べるように踏段前輪23が、前輪案内レール91によって案内される移動の方向によって決まる。
以下、前輪23の走行軌跡23aとチェーン8の移動軌跡8aの詳細について説明する。
本実施例では、踏段前輪23を案内する前輪案内レール91は、踏段2の前輪軸231の走行軌跡23aが第5図,第6図の実施例における走行軌跡と同一の軌跡を描くように配置されている。
水平部15では、踏段前輪23は、チェーン8の移動軌跡8aと同一直線上の軌跡で前輪案内レール91上を転動している。このとき、連結部では、踏段2の前輪軸231は前記長穴893の最下部に連結している。一方、反転部14に至ると、踏段前輪23の回転軌跡23aは、前記案内レールの案内によって、チェーン8の移動軌跡8aと異なる軌跡を描き始める。このとき連結部では、踏段2の前輪軸231は前記長穴893の上方へ次第に移動する。そして、反転部14の最端では、踏段2の前輪軸231は前記長穴893の最上部(この位置では横向きとなる)に連結し、以後、徐々に元にもどる。
従って、反転部14では、踏段前輪の走行軌跡23aをチェーン8の移動軌跡8aよりもエスカレーターの端部方向へずらしているので、隣接する踏段間で干渉を生じることはなく、従来より小さい駆動スプロケット62を用いることができ、エスカレーターの厚さ寸法H2を小さくすることができる。
ここで、踏板21の長さLs(第2図参照)とチェーン8の回転直径Rの関係について述べる。駆動スプロケット62全体の歯数は前述したように18歯であり、その円周は18ピッチの長さに相当する。このため、駆動スプロケット62の直径RはR=18/π≒5.73ピッチ長である。一方、踏板21の長さLsは前輪軸間の長さに等しく6ピッチ長である。従って、チェーン8の回転直径Rは踏板21の長さLsより短い。
さらに、本実施例では、チェーン8の往復路間での間隔を反転部14よりも水平部15で広げており、その理由を以下に示す。
第8図に示すように、反転部14では駆動スプロケット62の直径Rがそのままチェーン8の回転直径となり、一方、水平部15ではチェーン8の往復路間の間隔をR+2ΔR2に広げている。これは、第7図に示すように、エスカレーターの厚さ寸法H2は、反転部14で決まっており、水平部15では上下に余裕があるからである。即ち、エスカレーターの厚さ寸法H2は、踏段後輪24の回転直径rと、反転部14での踏段2の最大厚みhs及び、上下の安全距離h21,h22で決まっており(H2=r+2hs+h21+h22)、水平部15には反転部14に比べ、上下にそれぞれ余裕がある。
従って、チェーン8の往復路間の間隔を上下に広げて、水平部15でチェーン8の往復路間にできるスペースを有効に使えるようにしている。しかし、このスペースを広げることは必須ではなく、また、逆に狭めることもできる。
本実施例では、チェーン8は反転部14で駆動スプロケット62の約半周分、即ち、9ピッチで駆動スプロケット62と噛み合って移動している。このとき、前述したように水平部15でチェーン8のエスカレーター往復路間の間隔を拡大または縮小することができるため、チェーン8と駆動スプロケット62との噛み合いをエスカレーター往復路間でそれぞれ上下で各1歯ずつ増減することも可能である。これにより、隣接する踏段の各前輪間に存在するチェーンピッチ数をNとしたとき、反転部14で駆動スプロケット62と噛み合うチェーンピッチ数は1.5N±2であり、N=6の場合、最大11ピッチ,最小7ピッチとなる。
次に、第9図は、前輪案内レール91と後輪案内レール92との構成図であり、踏段前輪の回転軌跡23aの中心23bを踏段後輪の回転軌跡24aの中心24bよりも、エスカレーター端部方向へDだけずらしている。
本実施例では、第9図(c)に示すように、水平部15での前輪案内レール91と後輪案内レール92との間隔S1は、エスカレーターの移動方向に対して垂直な間隔である。反転部14での前輪案内レール91と後輪案内レール92とのエスカレーター水平方向の間隔S2は、前記エスカレーターの移動方向に対して垂直な間隔S1より大きくなっている。これは、踏段2が直前の踏段と干渉しないように、第9図(a)に示すように、反転部14で踏段前輪の回転軌跡23aの中心23bを踏段後輪の回転軌跡24aの中心24bよりDだけエスカレーター端部方向へずれるように前輪案内レール91で案内しているためである。
また、踏段前輪23の回転軌跡23aがチェーン8の回転軌跡8aよりエスカレーター端部方向へずれていれば、踏段前輪23の回転軌跡23aは半円径状である必要はなく楕円状あるいは2つの直径の異なる円弧(ダブルカーブ)の組合せでもよい。
以上の実施例において、チェーン8と踏段2の前輪軸との連結部は、駆動スプロケット62の歯の外周部の軌跡よりも外側に位置するように構成している。このように、外側に位置させたことにより、チェーン8と踏段の連結部は、駆動スプロケット62の歯との干渉を避けることも可能であり、この場合には、駆動スプロケット62に前述した特殊歯を設けなくてもよい。従って、駆動スプロケット62の歯数は、必ずしも前輪軸間のチェーンピッチ数の倍数で決める必要はなく、エスカレーターの所望の厚さ寸法Hを満たす18歯以上24歯未満の範囲であれば、自由に決めることができる。
次にエスカレーターとしての寸法関係を説明する。
まず、踏段2の寸法を第2図を用いて説明する。踏段21の長さLsは381mm、踏段2の最大厚みhsは270mm、踏段2の高さhhは240mmである。駆動スプロケット62の直径RはR=368.56mmとなり、前述したように駆動スプロケット62の直径Rは踏板21の長さLsよりも短い。
ここで、エスカレーターの厚さ寸法Hは、第5図に示すように、踏段後輪24の回転直径r及びエスカレーター往復路での踏段2の最大厚みhsと上下の安全距離h11,h12より決まるので、エスカレーターの厚さ寸法H1はH1=r+2hs+(h11+h12)となる。具体的にいうと、踏段後輪24の回転直径rはr=100mm、踏段2の最大厚みhsはhs=270mm、上下の安全距離h11,h12はそれぞれ20mmで(h11+h12)=40mmであるので計算するとH1=100+(2×270)+40=680mmとなる。この寸法H1=680mmは、踏段2の最大厚みhsが復路においても往路と同じエスカレーターの厚みH1を左右するものとして計算している。しかし、実際には復路側での回転直径は若干小さくてすむ。従って、エスカレーターの厚さ寸法Hは680mmより薄く設定することも可能である。
以上の構成において、第5図ないし第8図にそれぞれ示す状態のように、反転部14には合計2枚の踏段しか存在しない。エスカレーターの厚さ寸法H1またはH2は、反転部14に2つの踏段がさしかかった2つのポイントa,b間の距離に若干の安全距離を加えた寸法で決まっている。従って、このエスカレーターの厚さ寸法Hは、踏板21の長さLsの2枚分の長さを越えることはなく、この実施例では、762mm未満である。
本発明によれば、従来より小さい駆動スプロケットを用いることができ、エスカレーターの厚さ寸法を小さくできるエスカレーター装置を提供することができる。

Claims (12)

  1. 両端部で方向転換する無端体と、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記無端体に連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記前輪と前記後輪をそれらの全走行領域に亘ってそれぞれ案内する手段と、前記前輪の案内手段と前記後輪の案内手段との間隔を水平部よりエスカレーター最端部で広くしたことを特徴とするエスカレーター装置。
  2. 両端部で方向転換する無端体と、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記無端体に連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記前輪と前記後輪をそれら全走行領域に亘ってそれぞれ案内する手段と、前記前輪を案内する手段と前記後輪を案内する手段との間隔を水平部より前記反転部で広くしたことを特徴とするエスカレーター装置。
  3. 両端部で方向転換する無端体と、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記無端体に連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部における前記前輪の回転軌跡の中心を前記後輪の回転軌跡の中心よりエスカレーター端部方向へずらす手段を設けたことを特徴とするエスカレーター装置。
  4. 両端部で方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部において前記踏段と前記チェーンとの連結個所をエスカレーターの端部方向へずらす手段を備えたことを特徴とするエスカレーター装置。
  5. 両端部で方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部における前記チェーンの移動軌跡が円弧状となるように前記チェーンを案内する手段を備え、前記両端部における前記踏段と前記チェーンとの連結部の走行軌跡が上記円弧の外側で且楕円状となるようにしたことを特徴とするエスカレーター装置。
  6. 両端部で方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記踏段と前記チェーンとの連結部に設けられ前記チェーンの移動方向に垂直な長穴と、前記両端部で前記連結部が前記長穴の外側で連結されるように案内する手段を設けたことを特徴とするエスカレーター装置。
  7. 両端部で方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部において前記踏段と前記チェーンとの連結個所をエスカレーターの端部方向へずらす手段を備え、前記両端部における前記チェーンの移動軌跡の回転直径を前記踏板の進行方向長さよりも短くしたことを特徴とするエスカレーター装置。
  8. 両端部でスプロケットと噛み合い、方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部において前記踏段と前記チェーンとの連結個所をエスカレーターの端部方向へずらす手段を備え、前記チェーンは、隣接する踏段の前記チェーンとの連結部間の間隔内に6つのチェーンリンクを備え、前記スプロケットは18個の歯を持つことを特徴とするエスカレーター装置。
  9. 両端部で方向転換する無端体と、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記無端体に連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記両端部で前記無端体が弧を描くことによって短縮しようとする前記隣接する2つの踏段の各連結部間の直線距離を伸ばす案内手段を前記両端部に設け、エスカレーターの乗降口床からエスカレーター本体下部までの厚さ寸法を前記踏段の高さ寸法の2倍以上でかつ前記踏板の進行方向長さの2倍以内としたことを特徴とするエスカレーター装置。
  10. 両端部で方向転換する無端体と、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記無端体に連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、反転部での前記無端体の回転直径は、水平部における往路と復路の無端体間の間隔より小さいことを特徴とするエスカレーター装置。
  11. 請求項10において、
    前記踏段の前記無端体との連結部は、2つの直線と、これら直線の間を結ぶ円弧状の軌跡を描き、前記円弧状の軌跡は前記無端体の軌跡の外側に描くようにしたことを特徴とするエスカレーター装置。
  12. 両端部で方向転換するように無端状に構成されたチェーンと、踏板とライザ及び前輪と後輪を備え前記両端部で反転するように前記チェーンに連結された多数の踏段と、これら踏段群を駆動する駆動手段とを備えたエスカレーター装置において、前記踏段と前記チェーンとの連結部の軌跡は、前記両端部を除く走行領域では、前記チェーンと同一であり、前記両端部では、前記チェーンの回転軌跡より外側であることを特徴とするエスカレーター装置。
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