JP3697966B2 - 電子制御機器のケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のエンジンルーム内に設置する電子制御機器として好適するものであり、その防水構造を改良した電子制御機器のケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルーム内に設置する電子制御機器の一例として、例えばエンジンコントロールユニット(以下、ECUと称す)がある。このECUは、マイコンを含む各種の電子部品を実装して成るプリント配線基板と、このプリント配線基板を収容するケースとから構成されている。このような構成のECUの部分縦断面図を、図7に示す。
【0003】
この図7に示すように、ECUのケース1は、矩形容器状のケース本体2と、このケース本体2の上面部の開口部を閉塞するカバー3とから構成されている。上記ケース本体2内に、プリント配線基板4が収容されていると共に、ねじ5により固定されている。また、ケース本体2の開口縁部には、フランジ部2aが形成されていると共に、このフランジ部2aの上面には、液状シール材6を充填するための溝部2bが形成されている。
【0004】
そして、カバー3の周縁部に形成されたフランジ部3aをケース本体2のフランジ部2a上に載置すると共に、カバー3をケース本体2にねじ止めしている。上記構成の場合、液状シール材6によりカバー3のフランジ部3aとケース本体2のフランジ部2aとの間がシールされ、十分な防水性能が得られるようになっている。また、ケース本体2及びカバー3は、それぞれアルミダイカストにより形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、カバー3をアルミダイカストにより形成すると共に、その肉厚をある程度厚くしているので、カバー3の製造コストが高くなったり、重量が重くなったりするという問題点があった。このような問題点を解消するために、本発明者は、例えば薄い板厚の鉄板をプレス加工することによりカバー3を形成する構成を考えた。
【0006】
しかし、上記鉄板製のカバー3の場合、板厚が薄いためにカバー全体の剛性 (強度)が不足して、カバー3全体が反ったり、歪んだりするという不具合が発生した。そして、カバー3が反ったり、歪んだりすると、図8に示すように、カバー3のフランジ部3aの平坦性が悪くなり、ケース本体2のフランジ部2aに塗布された液状シールド材6と、カバー3のフランジ部3aとが密着しない部分が発生し、両者の間のシールが不完全になるという欠点があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、カバーを薄板材から形成しながら、カバーが反ったり、歪んだりすることを防止することができ、カバーとケース本体との間を確実にシールすることができる電子制御機器のケースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子制御機器のケースは、電子回路ユニットを収容するケース本体の上面部の開口部を、薄板材からなるカバーにより閉塞するように構成し、ケース本体の開口縁部に設けられた溝部に、ケース本体の開口縁部とカバーの周縁部との間をシールする液状シール材を充填し、そして、カバーの周縁部に、断面ほぼU字状の突条部をケース本体の溝部に嵌合するように設け、前記ケース本体の開口縁部における前記溝部の外側に、壁部を立ち上がり状に設けると共に、前記カバーが、前記壁部の内側において前記ケース本体の開口部を閉塞するように構成した。この構成によれば、カバーの周縁部に、断面ほぼU字状の突条部を設けたので、カバーを薄板材から形成しながら、カバーが反ったり、歪んだりすることを防止できる。このため、カバーとケース本体との間を確実にシールすることができる。また、カバーの周縁部の突条部が液状シール材と接触する構成であるので、液状シール材との接触長さ、即ち、シール長さが長くなり、シール性能を高くすることができる。更に、カバーの周縁部の突条部の断面積に対応する分だけ、液状シール材の充填量を減らすことができる。更にまた、ケース本体の開口縁部における溝部の外側に、壁部を立ち上がり状に設けたので、液状シール材の充填量のばらつきにより、液状シール材が、ケース本体の開口縁部とカバーの周縁部との間から外方へはみ出すようなときに、上記壁部により液状シール材のはみ出しをせき止めることができる。そして、カバーが、壁部の内側においてケース本体の開口部を閉塞するように構成されているので、作業者は、立ち上がり状の壁部によりせき止められた液状シール材を容易に視認することが可能になるから、液状シール材を塗布する工程の工程抜けが発生したことを容易に認識できると共に、液状シール材の塗布量を概略的に認識することが可能となる。
【0009】
上記構成の場合、前記カバーの周縁部の先端に、前記突条部よりも外方へ水平に延びるように設けられた外側水平部を備えると共に、前記ケース本体の開口縁部における前記溝部と前記壁部との間に、前記外側水平部が当接するように設けられた当接部を備えるように構成することが好ましい。
【0012】
本発明の他の電子制御機器のケースは、上面部に開口部を有し電子回路ユニットを収容するケース本体と、このケース本体の開口部を閉塞する薄板材からなるカバーと、前記ケース本体の開口縁部に設けられた溝部と、この溝部に充填され前記ケース本体の開口縁部と前記カバーの周縁部との間をシールする液状シール材と、前記カバーの周縁部に前記ケース本体の溝部に嵌合するように設けられた断面ほぼU字状の突条部と、前記カバーの周縁部の先端に前記突条部よりも外方へ水平に延びるように設けられた外側水平部とを備えて構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をエンジンコントロールユニット(以下、ECUと称す)に適用した一実施例について、図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、図4は本実施例のECU11の全体構成を概略的に示す分解斜視図である。この図4に示すように、ECU11は、マイコンを含む各種の電子部品を実装して成るプリント配線基板12と、このプリント配線基板12を収容するケース13とから構成されている。上記プリント配線基板12が、本発明の電子回路ユニットを構成するものであり、その一端部である右端部にはコネクタ14が例えば半田付けにより取り付けられている。
【0016】
ECU11のケース13は、矩形容器状のケース本体15と、このケース本体15の上面部の開口部15aを閉塞するカバー16とから構成されている。上記ケース本体15は、例えばアルミダイカストにより形成されており、各壁部の厚みは比較的肉厚に形成されている。ケース本体15内には、複数個(例えば4個)の支持凸部17が、図2中左右の側壁部15b、15cの内面に沿って上下方向に形成されている。上記支持凸部17の高さ寸法は、側壁部15b、15cの高さ寸法と同じになっている。また、ケース本体15の図2中下側の側壁部15dには、上記コネクタ14がほぼ隙間なく嵌合可能な形状、即ち、ほぼ台形状のコネクタ用開口部15eが上記開口部15aと連通するように形成されている(図4参照)。
【0017】
この構成の場合、ケース本体15にプリント配線基板12を取り付けるに当たっては、プリント配線基板12を支持凸部17上に載置すると共に、プリント配線基板12のコネクタ14をコネクタ用開口部15e内に挿入して嵌合する。そして、ねじ18を、プリント配線基板12に形成されたねじ挿通孔に挿通すると共に、支持凸部17に形成されたねじ孔に締め付け固定する。これにより、プリント配線基板12がケース本体15に取り付けられる。そして、この取付状態において、コネクタ14の上面の高さと、ケース本体15の開口縁部15fの高さとがほぼ同じになるように、即ち、両者がほぼ面一になるように構成されている。
【0018】
また、ケース本体15の開口縁部15fには、フランジ部15gが外方へ突出するように形成されている。このフランジ部15g(即ち、開口縁部15f)の上面には、液状シール材19(図1及び図6参照)を充填して保持するための溝部15hが形成されている。上記液状シール材19としては、例えばシール性を有する粘着性樹脂、具体的には、紫外線硬化型樹脂やアクチベータ硬化型樹脂や嫌気硬化型樹脂や湿気硬化型樹脂などを用いることが好ましい。
【0019】
更に、コネクタ14の上面にも、液状シール材19を充填して保持するための溝部14aが形成されている(図5も参照)。このコネクタ14の溝部14aは、上記ケース本体15の溝部15hとほぼ連続して連なるようになっている。尚、コネクタ14の溝部14aの幅寸法の方が、ケース本体15の溝部15hの幅寸法よりも広く設定されている。この場合、両溝部14a、15hの幅寸法を同じ寸法に設定しても良い。
【0020】
更にまた、本体ケース15のコネクタ用開口部15eの底部15iにも、液状シール材19を充填して保持するための溝部15jが形成されている(図5も参照)。そして、コネクタ14の下面には、図5に示すように、上記溝部15jに嵌合する凸部14bが形成されている。尚、上記コネクタ用開口部15eの両側の内側面部15k、15lは、溝部がない平坦な面となっている。
【0021】
加えて、ケース本体15のフランジ部15g(即ち、開口縁部15f)の外側には、壁部15mが立上り状に(即ち、ほぼ垂直に)形成されている(図1及び図6参照)。この壁部15mは、図6に示すように、はみ出した液状シール材19をせき止める機能(この機能については、後述する)を有している。
【0022】
尚、ケース本体15の左右の側壁部15b、15cの上端部には、ECU11(のケース13)を例えば自動車のエンジンルーム内の所定の設置部位に取り付け固定するときに使用する取付片部(図示しない)が左右方向へ突出するように設けられている。
【0023】
一方、前記カバー16は、例えば薄い鉄板をプレス加工することにより形成されている。このカバー16には、膨出部16aが上方へ向けて膨出するように形成されている。そして、カバー16の周縁部の全周には、フランジ部16bが形成されている。このフランジ部16bは、図1及び図6にも示すように、内側水平部16cと、断面ほぼU字状の突条部16dと、外側水平部16eとから構成されている。
【0024】
上記突条部16dの下端部は、ケース本体15の溝部15hに嵌合する大きさに形成されている。ここで、突条部16dのうちのコネクタ14の溝部14aに対応する部分の突条部16dの下端部は、上記溝部14aに嵌合する大きさに形成されており、これ以外の部分よりも幅広になっている。上記外側水平部16eは、突条部16dよりも外方へ水平に延びるように形成されている。
【0025】
そして、上述したような形状の各部を有するカバー16は、例えば4〜5工程からなるプレス加工(絞り加工)を実行することにより製造されている。この場合、カバー16の周縁部のフランジ部16bに、突条部16d及び外側水平部16eが形成されているため、カバー16が薄板材(鉄板)から形成されるものでありながら、カバー16全体の剛性(強度)が十分高くなっている。これにより、カバー16全体が反ったり、歪んだりすることがなくなる。
【0026】
ここで、カバー16をケース本体15に取り付ける作業について説明する。この場合、まず、ケース本体15の開口縁部15f(のフランジ部15g)の溝部15h内と、ケース本体15のコネクタ用開口部15eの両側の内側面部15k、15l上と、ケース本体15のコネクタ用開口部15eの内底面部15iの溝部15j内とに、液状シール材19を塗布して充填しておく。これと共に、プリント配線基板12のコネクタ14の上面部の溝部14a内と、コネクタ14の左右の外側面部と、コネクタ14の下面部の凸部14b上とに、液状シール材19を塗布して充填しておく。
【0027】
そして、ケース本体15にプリント配線基板12を、前述したようにして、ねじ18止めして取付固定する。この取付状態では、コネクタ14の左右の外側面部及び下面部と、ケース本体15のコネクタ用開口部15eの内側面部15k、15l及び底面部15iとの各間に、液状シール材19が介在することにより、上記各間が水密にシールされる構成となっている。
【0028】
この後、カバー16でケース本体15の上面部の開口部15aを閉塞する。具体的には、図1、図5及び図6に示すように、カバー16の周縁部の突条部16dを、ケース本体15の開口縁部15fの溝部15h内と、コネクタ14の上面部の溝部14a内とに嵌合する。そして、図4に示すように、ねじ20を、カバー16の四隅部に形成されたねじ挿通孔に挿通すると共に、ケース本体15の開口縁部15f(のフランジ部15g)の四隅部に形成されたねじ孔に締め付け固定する。これにより、カバー16がケース本体15に取り付けられる。
【0029】
そして、この取付状態では、カバー16のフランジ部16bの突条部16dと、ケース本体15のフランジ部15g(開口縁部15f)の溝部15hとの間、並びに、カバー16のフランジ部16bの突条部16dとコネクタ14の上面部の溝部14aとの間に、液状シール材19が介在することにより、上記各間が水密にシールされるように構成されている。この結果、ECU11のケース13は、十分な防水性能を備えた筐体となる。
【0030】
このような構成の本実施例によれば、カバー16のフランジ部16b(周縁部)に、断面ほぼU字状の突条部16dを設けたので、カバー16を、薄板材である例えば鉄板から形成しながら、カバー16全体の剛性を高めることができ、カバー16が反ったり、歪んだりすることを確実に防止できる。これにより、カバー16とケース本体15との間の隙間をほぼ均一にすることができ、従って、カバー16とケース本体15との間を液状シール材19により確実にシールすることができる。
【0031】
また、上記実施例では、カバー16のフランジ部16bの突条部16dが液状シール材19と接触する構成であるので、液状シール材19との接触長さ、即ち、シール長さが長くなり、シール性能を高くすることができる。更に、上記実施例では、カバー16のフランジ部16bの突条部16dの断面積に対応する分だけ、液状シール材19の充填量を減らすことができる。
【0032】
更に、上記実施例では、カバー16を鋼板で形成したので、アルミダイカストで形成する場合に比べて、製造コストを安くすることができると共に、重量を軽くすることができる。更にまた、カバー16をプレス加工することにより形成したので、アルミダイカストで形成する場合に比べて、カバー16を簡単且つ容易に製造することができる。
【0033】
そして、上記実施例においては、カバー16のフランジ部16bに、外側水平部16eを突条部16dよりも外方へ延びるように設けたので、カバー16の剛性をより一層強くすることができる。これにより、カバー16が反ったり、歪んだりすることをより一層確実に防止できる。
【0034】
また、上記実施例では、ケース本体15のフランジ部15g(開口縁部15f)における溝部15hの外側に、壁部15mを立上り状に設けた。このため、液状シール材19の充填量(塗布量)のばらつきにより、図6に示すように、液状シール材19が、ケース本体15のフランジ部15gとカバー16のフランジ部16bとの間から外方へはみ出してしまうような場合に、上記壁部15mにより液状シール材19のはみ出しをせき止めることができる。これにより、液状シール材19がケース本体15の側壁部の外面に垂れることを防止でき、製品の見栄えを良くすることができる。
【0035】
また、この場合、液状シール材19がケース本体15の外部へ落下してしまうことを防止できると共に、このケース本体15に隣接して置かれた別のECU11(他の製品)のケース13に液状シール材19が付着してしまうことを防止できる。従って、他の製品の見栄えを良くすることができる。
【0036】
更に、上記実施例では、作業者が、壁部15mによりせき止められた液状シール材19を容易に視認することが可能になるから、液状シール材19を塗布する工程の工程抜けが発生したことを容易に認識できると共に、液状シール材19の塗布量を概略的に認識することが可能となる。
【0037】
更にまた、上記実施例では、壁部15mによりせき止められた液状シール材19が、壁部15mに当たって折り返されることにより、カバー16のフランジ部16bの外側水平部16eの上側に付着するようになる。このため、液状シール材19との接触長さ、即ち、シール長さがより一層長くなるから、シール性能をより一層高くすることができる。
【0038】
一方、上記実施例では、ケース本体15の側壁部15dに、開口部15aと連通するコネクタ用開口部15eを設け、このコネクタ用開口部15e内にプリント配線基板12のコネクタ14を上方から挿入して嵌合させるように構成した。この構成によれば、ケース本体15にプリント配線基板12を取り付ける工程と、ケース本体15にカバー16を取り付ける工程を、いずれも上方組み付けで実行できるので、組み付け作業の自動化が容易になる。
【0039】
そして、この構成においては、コネクタ14の左右の外側面部及び下面部(の凸部14b)と、ケース本体15のコネクタ用開口部15eの内側面部15k、15l及び底部15i(の溝部15j)との各間に、液状シール材19を介在させることにより、上記各間が水密にシールされるように構成している。そして、コネクタ14の上面部の溝部14aと、カバー16のフランジ部16bの突条部16dとの間に、並びに、ケース本体15のフランジ部15g(開口縁部15f)の溝部15hと、カバー16のフランジ部16bの突条部16dとの間に、液状シール材19を介在させることにより、上記各間が水密にシールされるように構成している。これにより、プリント配線基板12(及びコネクタ14)をケース本体15に上方組み付けするように構成しながら、十分な防水性能を備えた構成を実現できる。
【0040】
尚、上記実施例では、カバー16を鉄板により形成したが、これに限られるものではなく、他の金属板、例えばアルミ板やステンレス板等で構成しても良いし、また、プラスチック(樹脂)の成形材で構成しても良い。
【0041】
また、上記実施例では、ケース本体15のフランジ部15gにおける溝部15hの外側に、壁部15mを立上り状に設けたが、この壁部15mを設けないように構成しても良い。この構成の場合、はみ出した液状シールド材19をせき止める作用効果はなくなるが、これ以外については、上記実施例と同じ作用効果を得ることができる。
【0042】
更に、上記実施例では、カバー16のフランジ部16bに、外側水平部16eを突条部16dよりも外方へ延びるように設けたが、この外側水平部16eを省略するように、即ち、断面U字状の突条部16dだけを設けるように構成しても良い。この構成においても、カバー16の強度を十分強くすることができる。
【0043】
更に、上記実施例では、カバー16のフランジ部16bに突条部16dを設けたが、この突条部16dを省略するように構成しても良い。この構成の場合、カバー16の強度を上げるために、カバー16を形成する板材を厚くしたり、カバー16をアルミダイカストで形成したりする必要があるが、ケース本体15のフランジ部15gにおける溝部15hの外側に立上り状に設けられた壁部15mによって、はみ出した液状シールド材19をせき止めるという作用効果を得ることができる。
【0044】
また、上記実施例では、ケース本体15の側壁部15dに、開口部15aと連通するコネクタ用開口部15eを設け、このコネクタ用開口部15e内にプリント配線基板12のコネクタ14を上方から嵌合させるように構成したが、これに代えて、ケース本体15の側壁部15dに、開口部15aと連通しないコネクタ挿入用の開口部(閉塞した貫通孔)を形成し、この開口部にコネクタを挿入させるように構成しても良い。この構成の場合、コネクタの外周面部と、ケース本体の側壁部の開口部の内周面部との間は、例えばOリングによりシールするように構成すれば良い。そして、この構成においても、上記実施例とほぼ同じ作用効果(特に、シール性能については、より一層高くなるという作用効果)を得ることができる。
【0045】
尚、上記実施例では、本発明をECU11のケース13に適用したが、これに限られるものではなく、防水性能を必要とする他の電子制御機器のケースに適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、ケース本体のフランジ部にカバーのフランジ部を取り付けた部分の部分拡大縦断面図
【図2】ケース本体の上面図
【図3】図2中III- III線に沿う縦断面図
【図4】分解斜視図
【図5】ECUのコネクタ部分の縦断面図
【図6】ケース本体のフランジ部にカバーのフランジ部を取り付けた部分の縦断面図
【図7】従来構成を示す図6相当図
【図8】ケース本体とカバーを示す縦断面図
【符号の説明】
11はECU(電子制御機器)、12はプリント配線基板(電子回路ユニット)、13はケース、14はコネクタ、14aは溝部、14bは凸部、15はケース本体、15aは開口部、15eはコネクタ用開口部、15fは開口縁部、15gはフランジ部、15hは溝部、15iは底部、15jは溝部、15mは壁部、16はカバー、16aは膨出部、16bはフランジ部、16dは突条部、16eは外側水平部、17は支持凸部、18はねじ、19は液状シール材を示す。
Claims (3)
- 上面部に開口部を有し、電子回路ユニットを収容するケース本体と、
このケース本体の開口部を閉塞する薄板材からなるカバーと、
前記ケース本体の開口縁部に設けられた溝部と、
この溝部に充填され、前記ケース本体の開口縁部と前記カバーの周縁部との間をシールする液状シール材と、
前記カバーの周縁部に、前記ケース本体の溝部に嵌合するように設けられた断面ほぼU字状の突条部とを備え、
前記ケース本体の開口縁部における前記溝部の外側に、壁部が立ち上がり状に設けられていると共に、
前記カバーは、前記壁部の内側において前記ケース本体の開口部を閉塞するように構成されていることを特徴とする電子制御機器のケース。 - 前記カバーの周縁部の先端に、前記突条部よりも外方へ水平に延びるように設けられた外側水平部と、
前記ケース本体の開口縁部における前記溝部と前記壁部との間に、前記外側水平部が当接するように設けられた当接部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子制御機器のケース。 - 上面部に開口部を有し、電子回路ユニットを収容するケース本体と、
このケース本体の開口部を閉塞する薄板材からなるカバーと、
前記ケース本体の開口縁部に設けられた溝部と、
この溝部に充填され、前記ケース本体の開口縁部と前記カバーの周縁部との間をシールする液状シール材と、
前記カバーの周縁部に、前記ケース本体の溝部に嵌合するように設けられた断面ほぼU字状の突条部と、
前記カバーの周縁部の先端に、前記突条部よりも外方へ水平に延びるように設けられた外側水平部とを備えて成る電子制御機器のケース。
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