JP3697001B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼科医院等において被検眼の眼底撮影等に使用される眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、眼底カメラの固視灯は撮影光学系から分岐した光学系を設けて、その光学系中に固視目標となる視標を配置し、その視標を背後から照明して被検眼の眼底に投影するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例においては、固視目標を配置した光学系の光路を分岐するために広いスペースが必要となり、光学系全体が大きくなって眼科装置の操作性を損ねるという問題があり、また光路を分岐するために光路切換ミラーを使用することによって複雑な機構が必要となるために、装置が高価になって故障の危険性が増大する。一方、光路切換ミラーを使用しない場合には、波長分割ミラーやハーフミラー等の高価な部品を使用しなければならないので、製品価格が上昇するという問題が生ずる。
【0004】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、分岐光路を形成することなく固視目標を提示することができる眼科装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る眼科装置は、被検眼を撮像するための撮像光学系と、該撮像光学系の光路内に配置する光学部材と、該光学部材を側方から照明する光源とを備え、前記光学部材は前記光路に関し被検眼に対して反対側の面に拡散反射領域を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の眼底カメラの構成図を示し、眼底照明光学系Aの光路上には、ハロゲンランプ等の定常光を発する観察用光源1、コンデンサレンズ2、赤外光を透過し可視光を遮断するフィルタ3、ストロボ等の撮影用光源4、レンズ5、リング状開口を有する絞り6、リレーレンズ7、リング状開口を有する絞り8、中央部開口を有する孔あきミラー9が順次に配列されている。
【0008】
また、眼底撮影光学系Bの光路上には、対物レンズ10、孔あきミラー9、光軸上の位置を変化させてピントを調整するフォーカスレンズ11、撮影レンズ12、静止画像用撮像素子13が順次に配列されている。そして、撮影レンズ12と撮像素子13の間には、撮影光学系Bから眼底像を分岐する切換ミラー14が配置され、切換ミラー14からの観察光学系Cの光路上には、レンズ15、ミラー16、レンズ17、撮像素子18が順次に配列されている。
【0009】
対物レンズ10の近傍には前眼部照明用光源19が配置され、対物レンズ10と孔あきミラー9の間には前眼部観察光学系Dが配置されている。この前眼部観察光学系Dには、レンズ20、固視目標21aとなる散乱領域を有する視標部材21、中央部にイメージスプリットプリズム22を有する光学部材、レンズ23が配列され、視標部材21の近傍には、視標部材21を側方から照明する照明用光源24が配置され、これら部材が一体となって撮影光学系Bの光路に挿脱可能とされている。
【0010】
図2は視標部材21の正面図、図3は側面図を示し、固視目標21aは硝子板の中央を視標の形状に薬剤で腐食し、そこに拡散部材である白色塗料を埋め込むことにより形成され、対物レンズ10、レンズ20に関し、被検眼Eの眼底とほぼ共役になる位置に配置されている。また、プリズム22は対物レンズ10及びレンズ20に関して、被検眼Eと対物レンズ10側の作動距離(ワーキングディスタンス)が適正になったときに、被検眼Eの前眼部とほぼ共役になる位置に配置されている。
【0011】
撮像素子13、18の出力は画像処理部25に接続され、画像処理部25の出力はテレビモニタ26、画像メモリ27、制御部28に接続されている。制御部28の出力は前眼部観察光学系D、撮影用光源4に接続され、観察部位選択スイッチ29及び撮影スイッチ30の出力が制御部28に接続されている。
【0012】
このような構成において、撮影光学系Bの光軸が被検眼Eの瞳孔の中心を通り、対物レンズ10と被検眼Eの角膜が適正な距離を保つように、撮影者は図示しない通常の手段により、前眼部を観察しながら光学系と被検眼Eとの位置合わせを行う。即ち、前眼部観察状態においては、前眼部観察光学系Dが撮影光路内に挿入されており、前眼部照明用光源19を発した光は、被検眼Eの瞼及びその周囲、虹彩、強膜等の前眼部を照明する。
【0013】
照明された前眼部像は、対物レンズ10、レンズ20、視標部材21を透過し、プリズム22の付近に一旦結像し、プリズム22は前眼部像を分離し、レンズ23、孔あきミラー9の開口部、フォーカスレンズ11、撮影レンズ12を通り、切換ミラー14により上方に反射され、レンズ15の付近に再度結像し、レンズ15を通りミラー16により左方に反射され、レンズ17により撮像素子18付近に結像する。そして、前眼部像は撮像素子18において映像信号に変換され、画像処理部25に入力されテレビモニタ26に映し出される。
【0014】
プリズム22は作動距離が適正なときに前眼部像が結像する位置に配置されているので、作動距離が適正でない場合には、図4に示すように上下の前眼部像が左右にずれて映し出されるが、適正になれば図5に示すように前眼部像の上下が一致する。また、プリズム22のプリズム面と反対の面には、被検眼Eの位置合わせの基準となり、かつ撮影可能な瞳孔径の基準となる視標が印刷されている。この視標は前眼部像と同様の光路を通って撮像素子18の付近に結像し、図4、図5に示すように、前眼部像と共に視標像Tとしてテレビモニタ26に表示される。なお図1に示すように、レンズ23を前記基準となる視標部材21と離して配置することにより、前眼部像を拡大して結像することができ、より正確な位置合わせが可能となる。
【0015】
このとき、被検者は固視目標21aを視認しており、照明用光源24を発した光は、視標部材21を側方より照明し、視標部材21の内部を進んで固視目標21aに達し、固視目標21aに散乱拡散反射され、視標部材21の固視目標21aのない側の面、レンズ20、対物レンズ10を通って、被検眼Eの眼底に投影される。
【0016】
視標部材21の周辺部つまりコバ部は研磨面ではなく、磨りガラスのような粗く磨いた拡散面にしておくと、この拡散面全体が二次光源となり、固視目標21aをより明るく均一に照明することができる。また、光源を1個ではなく視標部材21の周囲に複数個設けた方が、さらに明るく均一に照明することができる。
【0017】
固視目標21aを視標部材21の被検眼Eに対して反対側の面に形成することにより、視標部材21の内面で反射した光が有効に固視目標21aを照明することになり、より明るく固視目標21aを提示することができる。また、プリズム22と共に固視目標21aを使用することにより、前眼部像に形成する固視目標21a像の光束はプリズム22によって偏向されるので、テレビモニタ26上に固視目標21aの影が映り込むことを防ぐことができる。
【0018】
このようにして、被検眼Eと対物レンズ10の位置合わせが完了した後に、観察部位選択スイッチ29を操作すると、制御部28は前眼部照明光源19を消灯し、前眼部観察光学系Dを光路外に退避させ、観察用光源1を点灯して眼底観察状態に切換える。
【0019】
観察用光源1を発した光はコンデンサレンズ2により集光され、フィルタ3により可視光は遮断され、ストロボ光源4、レンズ5、絞り6の開口部、リレーレンズ7、絞り8の開口部を通り、孔あきミラー9の周辺のミラー部により左方に反射され、対物レンズ10を通り、被検眼Eの瞳孔より眼底を照明する。このように照明された眼底像は、再び瞳孔、対物レンズ10、孔あきミラー9の孔部、フォーカスレンズ11、撮影レンズ12を通り、切換ミラー14により上方に反射され、レンズ15を通りミラー16により左方に反射され、レンズ17により撮像素子18に結像する。
【0020】
この像は前眼部像と同様に映像信号に変換され、画像処理部25を通りテレビモニタ26に表示される。撮影者はこのテレビモニタ26に映った眼底像を観察し、撮影部位、フレアの有無、ピントの状態等が適正であることを確認して撮影動作に移る。
【0021】
検者が撮影スイッチ30を操作すると、制御部28は切換ミラー14を光路外に退避し、撮像素子13は静止画撮影のための光蓄積を開始し、同時に撮影用光源4が発光する。撮影用光源4を発した光は、レンズ5を通った後に、観察光と同様の光路を通り眼底を照明する。このように照明された眼底像は、対物レンズ10、孔あきミラー9の開口部、フォーカスレンズ11、撮影レンズ12を通り、撮像素子13に静止画像を結像する。この静止画像はデジタル信号に変換され、画像処理部25を介して画像メモリ27に記憶され、テレビモニタ26に再生される。
【0022】
上述の実施例においては、固視目標21aを照明する照明用光源24を前眼部観察光学系Dに固定し、前眼部観察光学系Dと共に撮影光路内に挿脱するように構成したので、照明用光源19に電流を供給する電線を可動部である前眼部観察光学系Dに繋ぐことになり、前眼部観察光学系Dを動かすことによって断線等の問題が発生する可能性がある。
【0023】
従って、照明用光源24を前眼部観察光学系Dではなく撮影光学系Bを支持する筐体に固定し、前眼部観察光学系Dの光路内への挿入に連動して点灯し、視標部材21を側方から照明するようにする。このようにすれば、電線が可動部の動きを規制することがなくなり、断線の心配を回避することができる。このとき光源24と視標部材12との距離が遠くなってしまい十分な光量が得られないときは、視標部材21に対して図示しないファイバの一端を固定し、その他端が光源24の付近に位置するように配置し、このファイバを介して光を光源24から、視標部材21の側面まで導いてもよい。このように、構成すると視標部材21と共にファイバも挿脱されるので、撮影時に光路を妨げる虞れがない。
【0024】
なお、本発明は、眼底カメラだけでなく眼圧計、屈折計、角膜計等のその他の眼科装置に対しても実施可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼科装置は、固視目標を提示するための分岐光路を形成する必要がないので、複雑な構造や高価な部品を使用せずに、安価でかつ操作の容易な眼底カメラとすることができ、また光路中に分岐部材を配置する必要がないので、部品配置の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の眼底カメラの構成図である。
【図2】視標部材の正面図である。
【図3】側面図である。
【図4】前眼部観察像の説明図である。
【図5】前眼部観察像の説明図である。
【符号の説明】
1、4、19、24 光源
3 フィルタ
6、8 リング状開口絞り
13、18 撮像素子
21 視標部材
22 プリズム
25 画像処理部
26 テレビモニタ
27 画像メモリ
28 制御部
29、30 スイッチ
Claims (5)
- 被検眼を撮像するための撮像光学系と、該撮像光学系の光路内に配置する光学部材と、該光学部材を側方から照明する光源とを備え、前記光学部材は前記光路に関し被検眼に対して反対側の面に拡散反射領域を設けたことを特徴とする眼科装置。
- 前記拡散反射領域は板状の前記光学部材の片面に拡散部材を付設したことにより形成した請求項1に記載の眼科装置。
- 前記光学部材の側面は拡散面とした請求項1に記載の眼科装置。
- 前記光学部材を前記撮影光学系に挿脱自在に配置し、前記光源を前記撮影光学系に対して固定して配置した請求項1に記載の眼科装置。
- 前記光源からの光を前記挿脱自在な光学部材に固定した導光部材により導くようにした請求項4に記載の眼科装置。
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