JP3696609B2 - データ放送番組ストリーム配信システム、第2データ放送番組ストリーム送出装置、データ放送番組ストリーム送出方法及びそのプログラム並びにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
現在の地上波テレビ放送においては、キー局で制作された放送番組をローカル局に配信して、ローカル局でもその放送番組をそのまま放送するネット配信が行われている。同様に、衛星放送をCATV局で受信し、CATV局から各家庭のCATV受信機に再送信することが行われている。
本発明の目的は、配信されたデータ放送番組ストリームを基に放送するデータ放送番組ストリームを送出するデータ放送番組ストリーム送出装置及びデータ放送番組ストリーム配信システムを提供することである。
また、第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置に、送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを第2データ放送番組ストリーム送出装置の記憶領域に記録する判定リスト記録ステップと、受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定ステップと、前記分離判定ステップで含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、前記出力ステップにおいて、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とするプログラムとしている。
また、上述のようなデータ放送番組ストリーム送出方法をコンピュータに実行させるプログラムを第2データ放送番組ストリーム送出装置で実行させることができる。
また、第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置に、送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを第2データ放送番組ストリーム送出装置の記憶領域に記録する判定リスト記録ステップと、受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定ステップと、前記分離判定手段で含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、前記出力ステップにおいて、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とする記録媒体としている。
また、上述のプログラムを記録媒体に記録して第2データ放送番組ストリーム送出装置に適用することができる。
なお、以下の実施の形態では、ARIB(社団法人電波産業会:Association of Radio Industries and businesses)標準規格B24 1.0版「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」の第2編9.1.1〜9.1.2節「コンテンツの伝送」及び第3編第6章「データカルーセル伝送方式」の定めに従う。
図1は、一の放送局に設けられた本発明に係るデータ放送番組TS送出装置の実施の形態1の構成図である。
データ放送番組TS送出装置は、受信部101と判定リスト記憶部102と、分離判定部103と、置換合成部104とを備えている。
他の放送局111では、図2に示すようなネット配信リストに従い,データ放送番組TSを配信先の放送局に配信する。ネット配信リスト201には、データ放送番組名欄202と、PID(パケット識別子)欄203と、配信先欄204とが設けられている。このネット配信リスト201では、PID単位でネット配信先が指定されている。
図3は、他の放送局111が図2に示した第2の放送局に配信するデータ放送番組TSの内容を示すデータ放送番組コンテンツ情報の一例を示す図である。
データ放送番組コンテンツは、モジュールを構成要素とし、モジュールは、リソースを構成要素とする。データ放送番組コンテンツをMPEG2(Moving Picture Expert Group 2)
規格のデータ放送番組TSとして送出する際には、TSパケットに収容される。TSパケットには、パケットを識別するためのPIDが付されている。パケットのデータ長は、固定長であるため、一つのモジュールが複数のパケットに収容されている場合もある。また、複数のモジュールに同一のPIDが付されていることもある。
PID欄303には、データ放送番組TSとして送出される際にTSパケットに付されるPIDが記載されている。
モジュール名欄304には、モジュールを識別するモジュール名が記載されている。
放送時間欄306には、データ放送番組要素の放送時間帯が記載されている。この時間帯にわたり、データ放送番組TSが放送される。
他の放送局111は、このデータ放送番組TS送出装置が設置された第2の放送局に、データ放送番組TSを配信する前に、データ放送番組コンテンツ情報301を予め通知する。
なお、データ放送番組コンテンツ情報301では、気象情報のデータ放送番組以外のデータ放送番組の記載を省略しているけれども、例えば1日に放送されるデータ放送番組についてまとめて記載してもよい。また、データ放送番組毎にデータ放送番組コンテンツ情報が作成されてもよい。
選択リスト401には、データ放送番組名欄402と、放送番組時間欄403と、PID欄404と、選択フラグ欄405とが設けられている。
データ放送番組名欄402には、データ放送番組の番組名が記載されており、放送時間欄403には、データ放送番組要素が送出される時間帯が記載されている。PID欄404には、データ放送番組要素が収容されたTSパケットのPIDが記載されている。選択フラグ欄405には、このPIDで識別されるデータ放送番組要素を選択する、即ち自局から放送するデータ放送番組のデータ放送番組要素に含めるとき、「1」が記載され、選択しない、即ち含めないとき「0」が記載されている。
なお、選択リスト401では、気象情報のデータ放送番組以外のデータ放送番組の記載を省略しているけれども、例えば1日に放送される他のデータ放送番組についてまとめて記載してもよい。また、データ放送番組毎に選択リストを作成するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、他の放送局111から配信されてきたデータ放送番組TSに含まれるデータ放送番組要素のTSパケット全てについて、選択することとしているので、配信されてきたデータ放送番組TSをそのまま、多重化装置121に出力することになる。
このデータ放送番組TS送出装置が設置された放送局の多重化装置121では、映像や音声を多重した放送番組のTSに置換合成部104から出力されたデータ放送番組TSを多重化して、各受信装置(図示せず)に送信する。
次に、本実施の形態の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
分離判定部103は、受信部101からデータ放送番組TSの通知を受けると、現在の時刻が判定リスト記憶部102に記憶されている選択リスト401の放送時間403内の時刻か否かを判定する(S602)。放送時間外の時刻であればS602に戻り、放送時間内の時刻であれば、通知されたデータ放送番組TSから分離したTSパケットのPIDが選択リスト401の選択フラグ405が「0」のPID404と一致するか否かを判定する。(S604)。
置換合成部104は、通知されたTSパケットを自局のデータ放送番組TSとして、多重化装置121に出力し(S608)、S602に戻る。
選択リスト701では、ネット配信されるデータ放送番組「気象情報」のデータ放送番組TSのうち、データ放送番組要素のPID「100」のTSパケットを選択することが選択フラグ「1」で示されており、データ放送番組要素のPID「101」のTSパケットを選択しないことが選択フラグ「0」で示されている。
置換合成部104は、自局の「気象情報」のデータ放送番組TSとしてPID「100」のTSパケットだけを多重化装置121に送出する。
(実施の形態2)
図9は、本発明に係るデータ放送番組TS送出装置の実施の形態2の構成図である。
なお、受信部101は、上記実施の形態1と同様に、他の放送局111からデータ放送番組コンテンツ情報301で示されるデータ放送番組TSをネット配信されている。
データ放送番組名欄1002には、データ放送番組名が記載され、放送時間欄1003には、その放送時間帯が記載され、PID欄1004には、配信されるデータ放送番組TSのTSパケットのPIDが記載されている。
差替え前リソース名欄1006には、配信されたデータ放送番組要素のリソース名が記載されており、差替え後リソース名欄1007には、自局で制作したデータ放送番組要素のリソースが記載されており、配信されたデータ放送番組要素を自局で制作したデータ放送番組要素のリソースに置換することを示している。
図11は、番組要素記憶部901に記憶されているPID「101」、モジュール名「0010」のデータ放送番組要素1101と、PID「100」、モジュール名「0001」のリソース名「CHIHOU.BML」のデータ放送番組要素1102と、同様のリソース名「CHIHOU_CHIZU.PNG」のデータ放送番組要素1103とを示している。
置換合成部104は、分離判定部103から差替え指示と、PIDとモジュール名との通知を受けると、番組要素記憶部901に記憶された当該モジュールを読み出し、TSパケットを生成する。また、差替え指示と、PIDとモジュール名とリソース名との通知を受けると、番組記憶部901に記憶された当該リソースを読み出し、TSパケットを生成する。分離判定部103から差替え指示された差替え前のTSパケットは破棄される。置換合成部104は、分離判定部103から通知されたTSパケットと差替え指示により生成したTSパケットを自局のデータ番組放送TSとして多重化装置121に出力する。
画面1201は、他の放送局111から配信されたデータ放送番組要素がそのまま用いられ、画面1202、1203は、自局のデータ放送番組コンテンツ制作装置902で制作されたものである。
次に、本実施の形態の動作を図13に示すフローチャートを用いて説明する。
先ず、分離判定部101は、他の放送局111からのデータ放送番組TSの通知を受けると、現在の時刻が選択リスト401の放送時間内の時刻か否かを判定し、(S1302)、否のときには、放送時間迄待ち、放送時間内であれば、分離したデータ放送番組のTSパケットのPIDが選択リスト401の選択フラグが「1」のPIDと一致するか否かを判定する(S1304)。否のときは、TSパケットを破棄し(S1306)、S1302に戻る。一致するときには、分離したTSパケットのPIDが差替えリスト1001のPIDと一致するか否かを判定する(S1308)。一致するとき、分離したTSパケットのモジュール名と差替えリスト1001のモジュール名とが一致するか否かの判定をする(S1310)。
リソース名が空欄でないときには、分離したTSパケットのリソース名と差替えリスト1001の差替え前のリソース名とが一致するか否かを判定する(S1316)。一致するときには、置換合成部104にPIDとモジュール名と差替え後のリソース名とを通知し、リソースの差替えを指示し、S1322に移る。
S1322において、置換合成部104は、差替え指示されたモジュール又はリソースを番組要素記憶部901から読み出す(S1322)。
置換合成部104は、読み出したモジュール又はリソースをTSパケット化し、通知されたTSパケットとともに自局のデータ放送番組TSとして多重化装置121に出力し(S1324)、S1302に戻る。
(実施の形態3)
次に、本発明に係るデータ放送番組TS送出装置の実施の形態3について説明する。
なお、本実施の形態の構成図は、上記実施の形態2の構成図と同様であるので、図9を用いて説明する。
判定リスト記憶部102は、選択リスト401と差替えリスト1001とともに追加リストを記憶している。
追加リスト1401は、データ放送番組名欄1402と、放送時間欄1403と、PID欄1404と、モジュール名欄1405と、リソース名欄1406とを含んでいる。
番組要素記憶部901は、データ放送番組コンテンツ制作装置902で制作されたデータ放送番組要素を記憶している。図15は、番組要素記憶部901に記憶されているデータ放送番組要素であるリソースとモジュールとの一例を示している。
分離判定部103は、他の放送局111から配信されてくるデータ放送番組TSを受信部101から通知されると、判定リスト記憶部102に記憶されている選択リスト401を参照し、配信されたデータ放送番組TSに含まれるデータ放送番組要素を選択し、また、差替えリスト1001を参照し、モジュール又はリソースの差替え指示を置換合成部104に通知する。
置換合成部104は、分離判定部103から追加の指示を受けると、通知されたモジュール又はリソースを番組要素記憶部901から読み出す。読み出したモジュール又はリソースからTSパケットを生成する。生成したTSパケットを分離判定部103から通知された配信されたTSパケットと差替え指示によるTSパケットとともに自局のデータ放送番組TSとして多重化装置121に出力する。
画面1601は、他の放送局111から配信されたデータ放送番組要素であり、画面1602と画面1603とは、自局のデータ放送番組コンテンツ制作装置902で制作され、差替えられたものであり、画面1604と画面1605とは、自局のデータ放送番組コンテンツ制作装置902で制作され、追加されたものである。
分離判定部103は、判定リスト記憶部102に追加リスト1401が記憶されているとき、追加リスト1401に記載された放送時間内になるのを待ち(S1702)、追加リスト1401を参照し、追加すべきデータ放送番組要素が記載されているか否かを判定する(S1704)。記載されていなければ、処理を終了し、記載されているときには、データ放送番組要素を識別するPID、モジュール名、リソース名を置換合成部104に通知し、追加を指示する(S1706)。
分離判定部103は、追加リスト1401の放送時間内であるか否かを判定し(S1710)、放送時間外となれば処理を終了し、放送時間内であればS1704に戻る。
(実施の形態4)
図18は、本発明に係るデータ放送番組送出装置の実施の形態4の構成図である。データ放送番組送出装置は、実施の形態1の構成とほぼ同様である。
データ放送番組TS出力部1802は、データ放送番組コンテンツ制作装置1801から通知されたモジュールやリソースをTSパケット化し、置換合成部104に出力する。
置換合成部104は、上記実施の形態1と同様に分離判定部103から通知される他の放送局111からネット配信されたTSパケットとデータ放送番組TS出力部1802から出力されたデータ放送番組TSパケットを多重して、自局のデータ放送番組TSとして多重化装置121に出力する。
(実施の形態5)
次に、本発明に係るデータ放送番組TS送出装置の実施の形態5について説明する。
図19は、他の放送局とデータ放送番組TS送出装置を有する一の放送局とでそれぞれ送信されるデータ放送番組TSの内容の一例を示す図である。
図19の上段には、他の放送局がネット配信とともに、他の放送局のデータ放送番組として放送するデータ放送番組TSの内容が示されている。他の放送局111が放送するデータ放送番組1901は、データ放送番組本編のES(エレメンタリストリーム)1911と、全国用CM(コマーシャルメッセージ)のES1912と、他の放送局111用CMのES1913と、CM処理タイミングを表すEM(イベントメッセージ)のES1914とを含んでいる。
全国用CMのES1912は、全国用CMのモジュール1922を含む。モジュール1922は、PID「101」、モジュール名「0000」を付されたTSパケットとされており、データ放送番組を構成するデータ放送番組要素である。この全国用CMは、データ放送番組本編とともに、ネット配信先の例えば一の放送局においても視聴することを想定している。
そして、CM処理タイミングを表すEM1925を受信したとき、他の放送局用CM1913のモジュール1923をメモリに格納するか、又はメモリに格納し、併せて画面表示する。
なお、CM処理タイミングを表すEMのES1914において、全国用CMのES1912と他の放送局111用のCMのES1913の各モジュールの処理開始タイミングを同じES1914としたけれども、別のESとしてもよい。即ち、別のPIDを付すようにしてもよい。
同様に、EMを省略し、データ放送番組本編のモジュール1921のバージョンが更新されたときに、CMのモジュール1922、1923、1924の処理のタイミングとしてもよいし、又CMのモジュール1922、1923、1924のバージョンが更新されたときに処理のタイミングとしてもよい。
データ放送番組TS送出装置の受信部101は、他の放送局111からデータ放送番組1901のデータ放送番組TSのネット配信を受ける。
選択リスト2001には、他の放送局111から配信されたショッピング情報2002のデータ放送番組要素について選択フラグ2003が記載されている。データ放送番組要素は、PID2004、モジュール名又はEMID2005で識別される。データ放送番組本編のESのモジュールとCMのESのモジュールとは、PIDとモジュール名とで識別され、EMは、PIDとEMIDとで識別される。
差替えリスト2101には、他の放送局111から配信されたショッピング情報2102のデータ放送番組要素の差替え指示が記載されている。この差替えリスト2101では、PID「101」、モジュール名「0000」で識別されるデータ放送放送番組要素を差替えることが指示されている。
番組要素記憶部901は、データ放送番組コンテンツ制作装置902で制作されたPID「101」、モジュール名「0000」で識別される自局用のCMのデータ放送番組要素を記憶している。
置換合成部104は、この差替えリスト2101を用いて、配信された他の放送局111用CMのモジュール1923を自局で制作した自局用CMのモジュールに置換している。
また、CM処理タイミングを表すEMのES1932は、配信されたCM処理タイミングを表すEMのES1914からCM処理タイミングを表すEM1927が破棄されたものである。
本実施の形態では、全国用CMのモジュール1922については、配信されたものをそのまま用いたけれども、自局用のCMのモジュールに差替えてもよいのは勿論である。
なお、一の放送局の放送を受信する受信機の動作は、上述した他の放送局111の放送を受信する受信機の動作とほぼ同様である。
また、本実施の形態では、EMを破棄することだけを説明したけれども、自局用CMのモジュールを追加し、それに対応してEMを追加するようすることも勿論可能である。
(実施の形態6)
次に、本発明に係るデータ放送番組TS送出装置の実施の形態6について説明する。本実施の形態では、実施の形態2で説明したモジュール又はリソースの差替えの具体例について説明する。従って、図9の構成図を用いて説明する。
また、置換合成部103は、分離判定部103からパケットPID「101」、モジュール名「0010」のモジュールの差替え指示を受けている。
置換合成部103に帯域保持が設定されている場合、置換合成部103は、差替え指示を受けると、番組要素記憶部901に記憶されている指示されたPIDとモジュール名のモジュールを読み出し、TSパケットを生成し、通知されたTS2201の差替え前のモジュール2203、2204を構成するTSパケット2205、2206、2207、2208と生成されたTSパケットとを置換える。
図23(a)は、差替え後のモジュールサイズが1/2になったときのデータ放送番組TS2301を示し、図23(b)は、差替え後のモジュールサイズが2倍になったときのデータ放送番組TS2302を示している。
データ放送番組TS2302では、差替え後のモジュールが4個のTSパケットで構成される。カルーセルの1周期2308中に差替え後のPID「101」、モジュール名「0010」のモジュールは、モジュール2309として1個含まれる。モジュール2309は、4個のTSパケット2310、2311、2312、2313で構成される。
例えば、差替え後のモジュールサイズが1/2になったときには、差替え前のデータ放送番組TS2201では、2個のモジュール2203、2204が1周期2202中に含まれていたので、差替え後のデータ放送番組TSでも差替え後のモジュールが2個含まれるようにする。
また、差替え後のモジュールサイズが2倍になったときには、差替え前のデータ放送番組TS2201では、2個のモジュール2203、2204が1周期2202中に含まれていたので、差替え後のデータ放送番組TSでも差替え後のモジュールが2個含まれるようにする。
図24(a)は、差替え後のモジュールサイズが1/2になったときのデータ放送番組TS2401を示し、図24(b)は、差替え後のモジュールサイズが2倍になったときのデータ放送番組TS2402を示している。
データ放送番組TS2402では、差替え後のモジュールが4個のTSパケットで構成される。カルーセルの1周期2408中に差替え後のモジュール2409、2410は2個含まれる。モジュール2409は、4個のTSパケット2411、2412、2413、2414で構成され、モジュール2410は、4個のTSパケット2415、2416、2417、2418で構成される。この際、差替え前のTSパケット2205〜2208より差替え後のTSパケット数が多いので、1周期2408中に差替え後のTSパケットが余分に挿入されることになる。このようにして、1周期2403、2408中に出現するモジュールの数を保持することができる。このため、帯域は変化する。
(実施の形態7)
次に、本発明に係るデータ放送番組送出装置の実施の形態7について説明する。この実施の形態は、上記実施の形態2の構成と同様であるので、図9の構成図を参照して説明する。
配信されたデータ放送番組要素2501には、リソース2511と同じくリソースであるプログラムテーブル2521とが含まれている。
リソース2511に直接実際のプログラム番号を記載するようにすると、このリソース2511をデータ放送番組要素として配信された放送局のデータ放送番組TS送出装置において、このリソース2511を差替える必要が生じる。実際のプログラム番号は、他の放送局111の放送エリアにおいて、選局に用いられるものであって、一の放送局では、用いることができないものである。このように仮のプログラム番号2522と実際のプログラム番号2523とを対応付けたプログラムテーブル2521を別に用いることによって、リソース2511を汎用性のあるデータ放送番組要素としている。
判定リスト記憶部102には、プログラムテーブル2521をプログラムテーブル2531に差替えるべきことを記載した差替えリストが記憶されている。
分離判定部103は、通知されたデータ放送番組TSをTSパケットに分離して、判定リスト記憶部102に記憶されている選択リストに従い、自局のデータ放送番組TSに含めるデータ放送番組要素であるモジュールやリソースを構成するTSパケットを置換合成部104に通知する。
置換合成部104は、差替え指示に従い、番組要素記憶部901に記憶されているプログラムテーブル2531を読み出し、TSパケットを生成する。通知されたTSパケットとともに、差替えるべきTSパケットを差替え、データ放送番組TSに多重して多重化装置121に出力する。
このデータ放送番組要素2502では、配信されたプログラムテーブル2521に替えてプログラムテーブル2531が含まれている。
リソース2511は、配信されたものがそのまま用いられている。仮のプログラム名2513の「SERVICE_A」は、プログラムテーブル2531を参照して、実際のプログラム番号「0666」が一の放送局から送信を受けた受信機において、選局に用いられる。
なお、プログラムテーブル2521、2531は、テキスト形式で構成されてもよいし、バイナリ形式で構成されてもよい。また、本実施の形態ではリソースの形式としたけれども、モジュールの形式で放送されてもよい。
更に、上記各実施の形態では、データ放送番組TS送出装置を図1、図9、図18の構成図に示したけれども、各構成要素の機能をコンピュータに発揮させるプログラムで実現するようにしてもよい。また、このプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、ネット配信されたデータ放送番組TSから自局のデータ放送番組TSを送出するデータ放送番組TS送出装置に適用するようにしてもよい。
102 判定リスト記憶部
103 分離判定部
104 置換合成部
111 他の放送局
121 多重化装置
901 多重化装置
902,1801 データ放送番組コンテンツ制作装置
1802 データ放送番組TS出力部
Claims (5)
- 第1データ放送番組ストリーム送出装置と、当該装置からコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置とからなるデータ放送番組ストリーム配信システムであって、
前記第1データ放送番組ストリーム送出装置は、
構成要素に複数のCMと、各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する第1出力手段と、
前記データ放送番組ストリームを前記第2データ放送番組ストリーム送出装置にネットワーク経由で配信する配信手段とを備え、
前記第2データ放送番組ストリーム送出装置は、
送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを記憶している判定リスト記憶手段と、
受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定手段と、
前記分離判定手段で含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する第2出力手段とを備え、
前記判定リストには、或るCMを「含めない」と記載されている場合は、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、
前記第2出力手段は、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とするデータ放送番組ストリーム配信システム。 - 第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置であって、
送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを記憶している判定リスト記憶手段と、
受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定手段と、
前記分離判定手段で含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力手段とを備え、
前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、
前記出力手段は、含めないと記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とする第2データ放送番組ストリーム送出装置。 - 第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置のデータ放送番組ストリーム送出方法であって、
送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを第2データ放送番組ストリーム送出装置の記憶領域に記録する判定リスト記録ステップと、
受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定ステップと、
前記分離判定ステップで含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力ステップとを有し、
前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、
前記出力ステップにおいて、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とする第2データ放送番組ストリーム送出装置のデータ放送番組ストリーム送出方法。 - 第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置に、
送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを第2データ放送番組ストリーム送出装置の記憶領域に記録する判定リスト記録ステップと、
受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定ステップと、
前記分離判定ステップで含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、
前記出力ステップにおいて、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とするプログラム。 - 第1データ放送番組ストリーム送出装置から構成要素に複数のCMと各CMに対応するARIB標準規格B24 1.0版の定めるイベントメッセージとを含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームの配信を受ける第2データ放送番組ストリーム送出装置に、
送信するコンテンツの構成要素に前記データ放送番組ストリームに多重化されたコンテンツの構成要素を含めるか否かを記載した判定リストを第2データ放送番組ストリーム送出装置の記憶領域に記録する判定リスト記録ステップと、
受信したデータ放送番組ストリームから構成要素を分離し、前記判定リストに従い、当該構成要素をコンテンツに含めるか否かを判定する分離判定ステップと、
前記分離判定手段で含めると判定された構成要素を含むコンテンツを繰り返し多重化したデータ放送番組ストリームを出力する出力ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記判定リストには、構成要素である或るCMを「含めない」と記載されている場合、当該CMの対応するイベントメッセージを「含めない」と記載されており、
前記出力ステップにおいて、「含めない」と記載されたCMと当該CMの対応するイベントメッセージとを共に出力しないことを特徴とする記録媒体。
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