JP3695963B2 - 回転式圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自然冷媒の内、特に二酸化炭素(CO2)を用いた回転式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍サイクルには、冷媒としてフロン(R11、R12、R134aなど)が一般的に用いられていた。しかしながら、フロンは大気中に放出されると大きな温暖化効果やオゾン層破壊などの問題を有している。
【0003】
このため、近年、環境に与える影響の少ない他の自然冷媒、例えば、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)、ハイドロカーボン(HC)、アンモニア(NH3)、水(H2O)を冷媒として用いる研究が行われている。
【0004】
これら自然冷媒の内、酸素と水は、回転式圧縮機に用いても圧力が低くて冷凍サイクルの冷媒としては用いる事ができない。また、アンモニアやハイドロカーボンは可燃性であるため、取り扱いが難しい問題がある。
【0005】
このため、CO2即ち、二酸化炭素を用いる圧縮機の開発が望まれていた。
【0006】
また、従来では、大別してレシプロ式とロータリ式(回転式)の圧縮機があるが、レシプロ式圧縮機では騒音や振動の問題がある。
【0007】
従って、二酸化炭素を用いるロータリ式圧縮機の開発が切望されている。
【0008】
この様な、二酸化炭素を用いた圧縮機は、特開平10−19401号公報(F25B 9/06)に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、二酸化炭素を冷媒として用いた場合、冷媒圧力は高圧側で約150kg/cm2Gにも達し、低圧側では約30kg/cm2Gとなる。
【0010】
この様に、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍サイクルでは、フロンに比較して冷媒圧力が高い問題がある。
【0011】
この様に、冷媒圧力が高いと、吐出するガス冷媒の温度が高くなり、オイルの供給が滞ると、回転式圧縮機の回転圧縮要素が焼き付く恐れがある。
【0012】
本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたもので、回転式圧縮機の耐熱性向上を目的とし、特に二酸化炭素を冷媒として用いた回転式圧縮機の信頼性向上を目的とした。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、請求項1の発明では、密閉容器内に、多段階に圧縮するため、第1回転圧縮要素と第2回転圧縮要素を備え、この回転圧縮要素は、両端開口を閉塞されるシリンダと、このシリンダ内を回転するローラと、前記ローラに当接することによりシリンダと共に圧縮空間を形成するベーンとよりなり、高段側の回転圧縮要素の圧縮空間の冷媒吐出側と連通する高圧力室と、この高圧力室と前記圧縮空間を連通するオイル通路とを備える内部低圧、又は内部中間圧の回転式圧縮機において、前記オイル通路は、前記シリンダの冷媒導入口閉塞時に、圧縮空間の高圧側に開口する位置に設けられている回転式圧縮機を提供する。
【0014】
このため、圧縮空間に安定してオイルを供給する事ができ、吐出されるガス冷媒の温度を低下させる事ができる。
【0015】
また、請求項2の発明では、前記冷媒は、二酸化炭素である請求項1記載の回転式圧縮機を提供する。
【0016】
この様に、圧縮空間に安定してオイルを供給する事ができ、吐出されるガス冷媒の温度を低下させる事ができるため、冷媒として吐出温度が高温となる二酸化炭素を用いる事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機の縦断面図、図2は回転圧縮要素の拡大図、図3は本発明の回転圧縮要素の平面図、図4は本発明の回転圧縮要素の平面図、図5は本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図、図6は本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図におけるモリエル線図である。
【0019】
図1における1は、本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機(ロータリ式コンプレッサ)で、鉄などの金属からなる密閉容器2内の上部に設けられた電動要素3と、この電動要素3の下方に設けられ、電動要素3の回転軸4にて回転駆動される回転圧縮要素5とからなるものである。
【0020】
また、前記密閉容器2は下部をオイル溜2Cとし、前記電動要素3及び回転圧縮要素5を収納する容器体2Aと、この容器体2Aを密閉する密閉蓋2Bとよりなるもので、この密閉蓋2Bには前記電動要素3に電力を供給するためのターミナル端子(配線は省略)6が取り付けられている。
【0021】
また、電動要素3は、ロータ7及びステータ8からなるもので、ロータ7は積層した電磁鋼板からなる積層体10の内部に図示しない永久磁石を設けてなるもので、ステータ8はリング状の電磁鋼板を積層した積層体12に巻線11を取り付けてなるものである。尚、9はバランサである。
この構造は、直流モータと称するものであるが、積層した電磁鋼板にアルミニウム製のアルミ芯を挿入してなる交流モータと称するモータを用いても良い。
【0022】
更には、自動車等のエアコンに用いる場合、自動車のエンジンなどを駆動源としても良いし、他の駆動源であっても良い。
【0023】
また、第一及び第二回転圧縮要素5は、プレートミドル(中間仕切板)13と、このプレートミドル13の上下に取り付けられた上下シリンダ14、15と、この上下シリンダ14、15内を回転軸4の上下偏心部16、17によって回転する上下ローラ18、19と、上下シリンダ14、15の上下の開口を閉塞すると共に、前記回転軸4の回転を許容するメインフレーム22、ベアリングプレート23と、これらメインフレーム22、ベアリングプレート23、プレートミドル13、シリンダ14、15、ローラ18、19と共に圧縮空間55を形成し、この圧縮空間55を高圧側と低圧側とに仕切るベーン20とで構成されている。
【0024】
尚、本実施例では第一回転圧縮要素及び第二回転圧縮要素を備える2段の回転式圧縮機1であるが、回転圧縮要素5を多数有する多段(3段以上)の回転式圧縮機であっても良い。
【0025】
更にこれらは、メインフレーム22、上シリンダ14、プレートミドル13、下シリンダ15、ベアリングプレート23の順に配置され、ボルト24にて連結されているものである。
【0026】
また、前記回転軸4には、前記回転圧縮要素5の各摺動部にオイルAを供給するための給油孔25が設けられている。更に、回転軸4の外周面には、この給油孔25と連通し、オイルAをメインフレーム22、ベアリングプレート23の軸受部に導く給油溝26が形成されている。更に、前記ベーン20には前記上下ローラ18、19に対して常時付勢するためのスプリングが設けられている。
【0027】
ここで、潤滑油としてのオイルAは、鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油など既存のオイルで良い。
【0028】
また、前記上下シリンダ14、15には冷媒を導入する上下導入管28、29が設けられていると共に、冷媒を吐出する上下出口管30、31がそれぞれ設けられている。そして、これら上下導入管28、29及び上下出口管30、31には、冷媒配管32、33、34がそれぞれ接続されている。
【0029】
また、前記回転圧縮要素5のメインフレーム22には、前記上シリンダ14の圧縮ガスが吐出される中間圧力室45が形成されており、この中間圧力室45は、メインフレーム22と、このメインフレーム22の上部に取り付けられる上プレート46とにより画成されるものである。
【0030】
尚、この上プレート46は、メインフレーム22の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング46Aにて係止されているものである。更に、46BはOリングである。
【0031】
また、前記回転圧縮要素5のベアリングプレート23には、前記下シリンダ15の圧縮ガスが吐出される高圧力室50が形成されており、この高圧力室50は、ベアリングプレート23と、このベアリングプレート23の下部に取り付けられる下プレート51とにより画成されるものである。また、前記高圧力室50は、下シリンダ15の下出口管31と連通するものである。
【0032】
前記下プレート51は、ベアリングプレート23の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング51Aにて係止されているものである。更に、51BはOリングである。
【0033】
また、前記下シリンダ15、下ローラ19、プレートミドル13、ベアリングプレート23とで第二回転圧縮要素5の圧縮空間55が形成されており、前記高圧力室50と前記圧縮空間55とはオイル通路56にて連通している。
【0034】
このオイル通路56は、前記高圧力室50内にオイルAを前記圧縮空間55に戻すオイル戻り穴として機能し、前記ベアリングプレート23の圧縮空間55の高圧側に開口しており、以下にこのオイル通路56の位置を図3及び図4を参照して説明する。
【0035】
前記ローラ18、19と偏心量(シリンダ中心Sとローラ中心Tとの距離)の関係が、
【0036】
【式1】
Figure 0003695963
であるとき、図3に示す如く、下ローラ19が下シリンダ15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ローラ19がオイル通路56を開放し、ローラ内径(半径)と偏心量を足した半径を有する円の軌跡より外方で、ベーン20の進退方向の延長線より冷媒吐出口59側にオイル通路56を形成する。
【0037】
この条件の範囲は、図3中斜線で示した範囲である。
【0038】
更に、この条件について詳述すると、先ず、条件の一つとして、前述した「下ローラ19が下シリンダ15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ローラ19がオイル通路56を開放する」という条件があげられるが(図中I−J曲線)、これは冷媒導入口58を通過する前にオイル通路56を開放すると、冷媒導入口58から圧縮前の冷媒(低圧冷媒)が流入しているにも関わらず、オイル通路56から高圧のオイルAと共に圧縮後の高圧冷媒が流入し、冷媒導入口58からの冷媒導入を阻害する事となり吸入効率が悪化するため、この条件が必要となってくる。
【0039】
次に、「ローラ径(半径)と偏心量を足した半径を有する円の軌跡より外方」という条件があげられるが(図中I−K曲線)、これはオイル通路56がローラ内側空間に連通してしまうと、体積効率が低下するため、この条件が必要となってくる。
【0040】
次に、「ベーン20の高圧側側面の延長線より冷媒吐出口59側」という条件があげられるが(図中J−K直線)、これは冷媒導入口58に近いと、冷媒導入口58からの導入直後の冷媒は低圧に近いにも関わらず、オイル通路56から流入する冷媒は高圧であるため、圧力差が生じる事となる。従って、リークが生じ易くなり、圧縮効率の低下を招くものとなるため、この条件が必要となってくる。尚、点線Oはローラ内径の軌跡で、点線Pはローラ外径の軌跡である。
次に、前記ローラ18、19と偏心量の関係が、
【0041】
【式2】
Figure 0003695963
であるとき、図4に示す如く下ローラ19が下シリンダ15の冷媒導入口58を通過した後に、前記下ローラ19がオイル通路56を開放し、ローラ外径(半径)から偏心量を引いた半径を有する円の軌跡より外方で、ベーン20の高圧側側面の延長線より冷媒吐出口59側にオイル通路56を形成する。
【0042】
この条件は、図4中斜線で示した範囲である。
【0043】
式1の場合の条件と式2の場合の条件とは、「前記下ローラ19がオイル通路56を開放し、ローラ外径(半径)から偏心量を引いた半径を有する円の軌跡より外方」という条件のみが異なるため、この条件について詳述する。
【0044】
この条件は、図中L−N曲線で示され、このL−N曲線より中心側では、前記オイル通路56が常時下ローラ19にて閉塞された状態となってしまうため、このL−N曲線より外方に位置させる必要がある。尚、点線Qはローラ外径の軌跡で、点線Rはローラ内径の軌跡である。
【0045】
また、図4のL−M曲線は図3のI−J曲線に対応し、図4のM−N直線は図3のJ−K直線にそれぞれ対応するものである。
【0046】
尚、オイル通路56の位置は、上シリンダ14及び上ローラ18の場合も同様に構成して良く、1シリンダの回転式圧縮機や3段以上の回転式圧縮機も同様の構成として良い。
【0047】
前記オイル通路56を、上述した様な各条件でそれぞれの範囲内に位置させる事により、圧縮空間55に安定してオイルAを供給する事ができ、吐出ガス温度を低下させる事ができる。
【0048】
従って、特に冷媒として二酸化炭素を用いた内部低圧、または内部中間圧の回転式圧縮機1であっても、耐熱性を向上させる事ができ、回転式圧縮機1の信頼性向上を図る事ができる。
【0049】
尚、52はメインフレーム22やベアリングプレート23と回転軸4などの間から二酸化炭素ガス冷媒がリークし、密閉容器2内が高圧となるのを防止するための調圧管、53は中間圧力室45が所定の圧力以上になった場合に、高圧力室50側、即ち下シリンダ15の下出口管31側に圧力をにがすためのバルブ、35は密閉容器2を支持するための台座、36はサクションマフラである。
【0050】
次に、上述した2シリンダの回転式圧縮機1の冷媒回路に関して、図5及び図6を参照して説明する。
【0051】
この2シリンダの回転式圧縮機1の場合、回転式圧縮機1の下シリンダ15にに設けられた下出口管31に接続される吐出側冷媒配管32と凝縮器37とが接続されており、この凝縮器37と冷却器38とは、膨張弁39を介して冷媒配管40にて接続されている。また、この冷却器38と回転式圧縮機1の上シリンダ14の上導入管とは、吸込側冷媒配管33にて接続されている。
【0052】
更に、前記凝縮器37と膨張弁39とを接続する冷媒配管40には、バイパス膨張弁41を介して過冷却器42と接続するバイパス管43が設けられている。
【0053】
また、過冷却器42からの過冷却器冷媒配管44は、前記回転式圧縮機1の上シリンダ14に設けられた上出口管30及び下シリンダ15の下導入管29とを接続する接続冷媒配管34と、前記サクションマフラ36内で結合されているものである。
【0054】
この接続冷媒配管34は、前記上出口管30と下導入管29とを接続しているものである。
【0055】
尚、前記過冷却器42は、二重管にて構成されるもので、前記バイパス管43からの冷媒を内側に流し、前記冷媒配管40の冷媒が外側を流れるものである。これは、逆に内側を冷媒配管40とし、外側をバイパス管43としても良い。
【0056】
更には、熱伝導的に接触して設けた構造であっても良い。
【0057】
また、前記バイパス管43と分岐した後の冷媒配管40は、前記過冷却器42に導入され、過冷却器42にて、バイパス膨張弁41後のバイパス管43と熱伝導可能に接触して設けられている。この後、前述した膨張弁39に接続されるものである。
【0058】
従って、2シリンダの回転式圧縮機1にて圧縮され、高温となった二酸化炭素のガス冷媒が、凝縮器37にて冷却され、更に前記過冷却器42で前記バイパス管43と熱交換、即ち放熱した後、膨張弁39にて膨張する。この後、冷却器38に流入し、ここで放熱したガス冷媒は、再び吸込側冷媒配管33から回転式圧縮機1に戻る事となる。
【0059】
また、凝縮器37にて凝縮された冷媒の一部は、バイパス管43に分流し、バイパス膨張弁41にて断熱膨張した後、過冷却器42にて前記冷媒配管40から収熱する。過冷却器42にて収熱した冷媒は、前記上シリンダ14にて高温、高圧となった冷媒と混ざり、高温、高圧の冷媒を冷却すると共に、下シリンダ15に流入する。尚、過冷却器42にて収熱した後の冷媒は、前記上シリンダ14の吐出後の高温、高圧冷媒より低温である。
【0060】
ここで、図6に示す臨界圧力は、二酸化炭素冷媒の場合、約72〜73kgf/cm2Gであり、この臨界圧力以上、即ち超臨界域では、二酸化炭素冷媒はガス化しているものである。
【0061】
図6のA点は過冷却器42及び圧縮機の上シリンダ14から吐出された冷媒が合流し、下シリンダ15に吸い込まれる冷媒で、B点は下シリンダ15から吐出される冷媒である。
【0062】
そして、C点は凝縮器37にて凝縮された後、分流した冷媒で、バイパス膨張弁41にて断熱膨張する。D点はこの断熱膨張して圧力低下し、放熱した冷媒で、過冷却器42に流入して、C点の冷媒をE点まで冷却する。
【0063】
また、E点の過冷却された冷媒は、膨張弁39にて断熱膨張し、F点の状態となる。この後、G点に示す如く、冷却器38にて収熱して高温となった冷媒は、上シリンダ14に流入する。
【0064】
H点に示す如く、上シリンダ14にて圧縮され、高温、高圧となった冷媒は、前述した過冷却器42で圧力が低下し、過冷却に使われ、温度上昇した冷媒(但し、前述した如く、上シリンダ14の吐出後の高温、高圧冷媒より低温)と合流し、A点に示す如く、温度低下した冷媒が回転式圧縮機1に流入する。
【0065】
尚、以上の説明おける内部低圧とした回転式圧縮機1とは、(密閉容器2内の圧力)<(上シリンダ14の圧縮空間の平均圧力)<(下シリンダ15の圧縮空間の平均圧力)の圧力関係である回転式圧縮機1であり、内部中間圧とした回転式圧縮機1とは、(上シリンダ14の圧縮空間の平均圧力)<(密閉容器2内の圧力)<(下シリンダ15の圧縮空間の平均圧力)の圧力関係である回転式圧縮機1である。
【0066】
また、以上詳述した回転式圧縮機1は、家庭用エアコン、業務用エアコン(パッケージエアコン)、自動車用エアコン、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫、業務用冷凍冷蔵庫、ショーケース、自動販売機、給湯機等に用いるものである。
【0067】
更に、この回転式圧縮機1は1馬力の出力である。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によると、圧縮空間に安定してオイルを供給する事ができ、吐出されるガス冷媒の温度を低下させる事ができる。
【0069】
従って、回転式圧縮機の耐熱性を向上させる事ができ、信頼性の向上を図る事ができるものである。
【0070】
また、請求項2の発明によると、冷媒として二酸化炭素を用いた回転式圧縮機である場合、二酸化炭素冷媒は通常のフロン冷媒に比較して高温、高圧となるため、より有効な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機の縦断面図である。
【図2】回転圧縮要素の拡大図である。
【図3】本発明の回転圧縮要素の平面図である。
【図4】本発明の回転圧縮要素の平面図である。
【図5】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図である。
【図6】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回路図におけるモリエル線図である。
【符号の説明】
S シリンダ中心
T ローラ中心
1 回転式圧縮機
2 密閉容器
5 回転圧縮要素
14 上シリンダ
15 下シリンダ
18 上ローラ
19 下ローラ
20 ベーン
50 高圧力室
55 圧縮空間
56 オイル通路
58 冷媒導入口
59 冷媒吐出口

Claims (2)

  1. 密閉容器内に、多段階に圧縮するため、第1回転圧縮要素と第2回転圧縮要素を備え、この回転圧縮要素は、両端開口を閉塞されるシリンダと、このシリンダ内を回転するローラと、前記ローラに当接することによりシリンダと共に圧縮空間を形成するベーンとよりなり、
    高段側の回転圧縮要素の圧縮空間の冷媒吐出側と連通する高圧力室と、この高圧力室と前記圧縮空間を連通するオイル通路とを備える内部低圧、又は内部中間圧の回転式圧縮機において、
    前記オイル通路は、前記シリンダの冷媒導入口閉塞時に、圧縮空間の高圧側に開口する位置に設けられていることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 前記冷媒は、二酸化炭素であることを特徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
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