JP3695343B2 - 定着装置及び定着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置における定着装置及び定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の定着装置として、ニップ部から排出される記録材に接触して該記録材を回転体から剥離させる剥離板を備えた定着装置が知られている。例えば特開昭53−81241号公報には、回転体に対し所定のクリアランスをもって配置される剥離板(非接触式の剥離板)を備えた定着装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の定着装置の場合、剥離板によって回転体から記録材が剥離される際に、記録材上の定着直後のトナー像に剥離板が触れるため、そのトナー像を傷付けて画像欠陥を招くおそれがある。
【0004】
また、非接触式の剥離板の場合、その剥離性能を向上させるために、剥離板の回転体側の側縁と回転体との間のクリアランスを可及的に小さくすることが要求される。しかし、そのためには非常に高い精度で剥離板を回転体に対して組付ける必要があって極めて困難性が高い。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、剥離板によって回転体から記録材が剥離されるときの記録材と剥離板との間の接触圧を低減することにより両者の接触に起因する画像欠陥の発生を抑制することができるとともに、剥離板の回転体側の側縁と回転体との間のクリアランスがたとえ大きくても良好な剥離性能を発揮することができる定着装置及び同定着装置を用いた定着方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の回転体と、該第1の回転体との間にニップ部を形成する第2の回転体とを備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送して該記録材上の未定着トナー像を定着する定着装置において、前記ニップ部から排出される記録材に接触して該記録材を第1の回転体から剥離させる剥離板と、前記ニップ部から排出される記録材に対して前記剥離板の第1の回転体側の側縁と前記第1の回転体との間のクリアランスから空気を吹付けて第1の回転体からの記録材の剥離を補助する送風手段と、前記送風手段によって送出される空気の流路を、前記剥離板の第1の回転体側の側縁と前記第1の回転体との間のクリアランスに向かう方向に規制する規制手段とを備え、前記規制手段は、前記第1の回転体、前記剥離板、前記第1の回転体を覆うように配設されているカバー、及び前記第1の回転体と前記カバーとの間に介装させたシール部材によって構成されていることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記送風手段が温風を送出することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記送風手段により、第1の回転体の軸方向両端部に比べて同中央部でより強く記録材に対し空気を吹付けるようにしたことを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の定着装置において、前記第1の回転体が加熱源を有するとともに、前記送風手段が第1の回転体の鉛直上方の空気を送出することを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の定着装置において、前記第1の回転体側と前記第2の回転体との間に前記記録材が挟まれた際の、前記第1の回転体側の雰囲気に比べて第2の回転体側の雰囲気が負圧となるように構成したことを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を用いた定着方法であって、前記送風手段の動作のタイミングを、記録材がニップ部を通過するタイミングに同期させることを要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を用いた定着方法であって、ウォームアップ時において、前記送風手段を、第1の回転体に対し温風を吹付けて第1の回転体を加熱する加熱手段として機能させることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置における定着装置に具体化した第1実施形態について図面に基づき説明する。
【0014】
電子写真方式の画像形成装置には、電子写真プロセスを実行する各ユニットとして、感光体を一様に帯電させる帯電装置、前記帯電装置により帯電された感光体を選択的に露光して原画像に基づく潜像を同感光体上に形成する露光装置、前記潜像からトナー像を形成する現像装置、及び前記トナー像を用紙(記録材)上に転写する転写装置が備えられている。定着装置は、これらの装置の下流に配置され、転写装置によって用紙上に転写された未定着トナー像を用紙上に定着する定着プロセスを実行すると同時に、用紙搬送機能も兼ねている。
【0015】
図1(a)及び図2は、本実施形態における定着装置を示す概略構成図である。これらの図に示すように、定着装置には、加熱源としてハロゲンランプ11aを内蔵した第1の回転体としての定着ローラ11と、第2の回転体としての加圧ローラ12とが備えられている。定着ローラ11と加圧ローラ12は略平行に配置され、図示しない付勢手段によって所定の押圧力でもって互いに接触されている。そして、定着ローラ11と加圧ローラ12の間には、両ローラ11,12の接触面によりニップ部13が形成されている。
【0016】
定着ローラ11は、図示しない駆動手段により図1(a)に示す矢印A方向に回転駆動され、加圧ローラ12は、定着ローラ11に従動して回転されるようになっている。このため、用紙Pは、図示しない転写装置から定着装置へ搬送されて定着ローラ11と加圧ローラ12の間に送り込まれると、ニップ部13で挟持されて図1(a)に示す矢印B方向に搬送されるようになっている。
【0017】
前記定着ローラ11の近傍には、ニップ部13から排出される用紙Pを定着ローラ11から剥離させるための剥離板14が設けられている。剥離板14は平板状をなし、ニップ部13よりも定着ローラ11の回転方向下流となる位置において定着ローラ11の軸方向に沿って、すなわち定着ローラ11の中心軸と略平行に配置されている。この剥離板14は、定着ローラ11の表面に接触しない、いわゆる非接触式のものであり、その定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間には所定幅のクリアランスが設けられている(図1(b)参照)。また、剥離板14は後述のカバー15に対して取付けられて上記の所定位置に支持固定されている。
【0018】
前記定着ローラ11の上方には、同ローラ11を覆うようにしてカバー15が設けられており、定着ローラ11と剥離板14とカバー15とによって送風室16が区画形成されている。送風室16は、用紙搬送方向における中間部で用紙搬送方向上流側のスペース16aと用紙搬送方向下流側のスペース16bの二つに大きく区画されている。ただし、両スペース16a,16bは連通部16cを介して連通している。
【0019】
前記スペース16aは定着ローラ11の鉛直上方に位置しており、同スペース16aを満たす空気は定着ローラ11からの放射熱で温められるようになっている。
【0020】
一方、前記スペース16bには、送風手段としての送風ファン17が配設されている。この送風ファン17は、スペース16aの空気を剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスに向かって送出するようになっている。また、送風ファン17の送風方向下流には、送風ファン17から送出される空気を加熱するための加熱源としてヒータ18が配設されている。このため、送風ファン17とヒータ18とを同時に動作させることで、送風ファン17から送出される空気を温風とすることができるようになっている。さらに、送風ファン17よりも送風方向下流においては、定着ローラ11とカバー15との間の隙間が、両者の間に介装させたシール部材19a,19bによって閉塞されている。このため、送風ファン17から送出される空気が定着ローラ11とカバー15との間の隙間から送風室16の外に漏れ出るおそれはない。
【0021】
尚、送風ファン17から送出される空気の流路を剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスに向かう方向に規制する規制手段は、本実施形態の場合、定着ローラ11、剥離板14、カバー15及びシール部材19a,19bとによって構成されている。
【0022】
次に、上記のように構成された定着装置の作用を説明する。
図示しない転写装置から定着装置へと搬送された用紙Pは、定着ローラ11と加圧ローラ12との間に送り込まれる。そして、ニップ部13で挟持されて加圧及び加熱されることで用紙P上の未定着トナー像が定着固定される。この定着プロセスの後、溶融したトナーによって用紙Pが定着ローラ11に付着して同ローラ11に巻き付くようにしてニップ部13から排出された場合には、その用紙Pに対して剥離板14の定着ローラ11側の側縁が接触することで定着ローラ11から用紙Pが剥離される。
【0023】
この剥離に際して送風ファン17が動作すると、図1(b)に示すように、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスから用紙Pに対して空気が吹付けられる。その結果、定着ローラ11から離間する方向の力が用紙Pに作用して用紙Pの定着ローラ11からの剥離が補助(促進)されると同時に、剥離板14から離間する方向の力が用紙Pに作用して剥離板14と用紙Pとの間の接触圧が低減される。
【0024】
本実施形態によって得られる効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態によれば、剥離板14によって定着ローラ11から用紙Pが剥離されるときに、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスから用紙Pに対して空気を吹付けることで、剥離の際の剥離板14と用紙Pとの間の接触圧を低減させることができる。従って、剥離板14と用紙Pとの接触に起因する画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0025】
・ 本実施形態によれば、送風ファン17から送出される空気によって定着ローラ11からの用紙Pの剥離が補助(促進)されるので、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスがたとえ大きくても良好な剥離性能を発揮することができる。しかも、高い組付け精度が必要とされないので、剥離板14の組み付けが容易である。
【0026】
・ 実開昭62−164364号公報及び実開平3−67362号公報には、定着ローラに巻き付いた用紙に空気を吹付けて剥離させるようにした定着装置が開示されている。ところが、これらの定着装置においては、空気を吹付ける方向が定着ローラの接線方向となるように吹き出しノズルの先端部の位置を正確に位置決めする必要がある。それに対して、本実施形態によれば剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスが、上記公報における吹き出しノズルの先端部に相当しているので、前記クリアランスから吹き出される空気のうち少なくとも一部は必ず定着ローラ11に沿って流れる。従って、剥離板14、送風ファン17等について厳密な位置決めをしなくても、定着ローラ11に巻き付いた用紙Pに対して必ず定着ローラ11の接線方向に空気を吹付けることができる。
【0027】
また、上記公報に開示される定着装置では、吹き出しノズルから吹き出された空気が吹き出しノズルと定着ローラの隙間に逆流して用紙を巻き込むおそれがあるのに対して、本実施形態によればその隙間に相当する箇所自体がないので、そうしたおそれがない。
【0028】
・ 本実施形態によれば、送風ファン17から送出される空気の流路は、定着ローラ11、剥離板14、カバー15及びシール部材19a,19bとによって、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスに向かう方向に規制される。従って、送風ファン17から送出される空気をニップ部13から排出される用紙Pに対して効率良く吹き付けることができる。
【0029】
・ 本実施形態によれば、送風ファン17から送出される空気をヒータ18によって加熱して温風にすることができる。従って、送風ファン17から送出される空気に触れたときの定着ローラ11及び剥離板14の熱損失を抑制することができる。
【0030】
・ 本実施形態によれば、送風ファン17から送出される空気は、定着ローラ11からの放射熱によって温められるスペース16aの空気であるので、送風ファン17から送出される空気を加熱するヒータ18の負担を軽減することができる。しかも、前記スペース16aが定着ローラ11の鉛直上方に位置しているので、定着ローラ11及び剥離板14の熱損失の抑制に、定着ローラ11から放射される熱エネルギを有効に利用することができる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。尚、以下の各実施形態においては、第1実施形態の構成と同一又は相当する構成については同一の符号を付してその説明を一部省略し、異なる構成を中心に説明する。
【0032】
図4は、本実施形態の定着装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。同図に示すように、この画像形成装置には、定着装置20に加えて、第1実施形態の画像形成装置と同様、感光体21、帯電装置22、露光装置23、現像装置24、及び転写装置25が備えられているほか、転写プロセス後の感光体21上に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置26、転写装置25に用紙Pを供給する給紙部27、定着プロセス後の用紙Pを画像形成装置の外に排出する排紙部28などが備えられている。また、画像形成装置の上部側面には画像形成装置内の空気を外部に排出する排気ファン29が設けられている。
【0033】
定着装置20は、前記排気ファン29の近傍に設けられている。そして、定着装置20は、同定着装置20を通過する用紙Pを挟んで、排気ファン29側に加圧ローラ12が位置するように構成されている。
【0034】
図3は、本実施形態における定着装置を示す概略構成図である。同図に示すように、本実施形態においては、前記第1実施形態におけるカバー15、送風ファン17、ヒータ18等が省略されている。また、剥離板14は、支持部材30に対して取付けられて所定位置に支持固定されている。
【0035】
次に、上記のように構成された定着装置の作用を説明する。
剥離に際して排気ファン29が動作して画像形成装置内の空気が外部に排出されると、図5に示すように、剥離板14の定着ローラ11側の側縁の近傍の雰囲気について、用紙Pを間に挟んだ定着ローラ11側(図5では上方)の雰囲気に比べて加圧ローラ12側(図5では下方)の雰囲気が負圧となる。その結果、前記第1実施形態の場合と同様、定着ローラ11から離間する方向の力が用紙Pに作用して用紙Pの定着ローラ11からの剥離が補助(促進)されると同時に、剥離板14から離間する方向の力が用紙Pに作用して剥離板14と用紙Pとの間の接触圧が低減される。
【0036】
本実施形態によって得られる効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態によれば、剥離板14によって定着ローラ11から用紙Pが剥離されるときに、用紙Pを間に挟んだ定着ローラ11側の雰囲気に比べて加圧ローラ12側の雰囲気を負圧とすることで、剥離の際の剥離板14と用紙Pとの間の接触圧を低減させることができる。従って、剥離板14と用紙Pとの接触に起因する画像欠陥の発生を抑制することができる。
【0037】
・ 本実施形態によれば排気ファン29の動作によって生じる圧力差によって定着ローラ11からの用紙Pの剥離が補助(促進)されるので、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスがたとえ大きくても良好な剥離性能を発揮することができる。
【0038】
尚、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記第1実施形態において、定着ローラ11の軸方向両端部に比べて同中央部でより強く用紙Pに対し空気を吹付けるようにするなど、用紙Pに対して吹付けられる空気の強さを定着ローラ11の軸方向で不均一としてもよい。定着ローラ11の軸方向両端部に比べて同中央部でより強く用紙Pに対し空気を吹付けるようにした場合には、定着ローラ11の軸方向中央部で付着する用紙Pを効果的に剥離させることができる。通常、ニップ部13から排出される用紙Pは、定着ローラ11の軸方向両端部に比べて同中央部でより定着ローラ11に付着しやすい傾向にあるので、定着ローラ11の軸方向中央部で付着する用紙Pを効果的に剥離させられることで、定着ローラ11への用紙Pの巻き付きを効果的に防止することができる。
【0039】
尚、定着ローラ11の軸方向両端部に比べて同中央部でより強く用紙Pに対し空気を吹付けるようにする方法としては、例えば次の二つの方法が挙げられる。一つ目は、図6に示すように、剥離板14をその幅方向(定着ローラ11の軸方向)における中央部が定着ローラ11側とは反対側に凸となるように湾曲形成することで、剥離板14の定着ローラ11側の側縁と定着ローラ11との間のクリアランスについて、定着ローラ11の軸方向両端部に比べて同中央部を大きくする方法である。二つ目の方法は、定着ローラ11の軸方向に複数の送風ファン17を配置して、定着ローラ11の軸方向両端部に対向する送風ファン17に比べて同中央部に対向する送風ファン17からより強く送風を行うようにする方法である。
【0040】
・ 送風ファン17の動作のタイミングを、用紙Pがニップ部13を通過するタイミングに同期させるようにしてもよい。具体的には、図7に示すように、二次転写ローラの離接クラッチがオフとなったときに送風ファン17の動作が開始され、排紙センサからの信号がオフとなったときに送風ファン17の動作が停止されるようにする。このようにすれば、送風ファン17の無駄な動作をなくすことができる。
【0041】
・ ヒータ18の動作のタイミングを、送風ファン17と同様、用紙Pがニップ部13を通過するタイミングに同期させるようにしてもよい。このようにすれば、ヒータ18の無駄な動作をなくすことができる。
【0042】
・ 前記第1実施形態の送風ファン17及びヒータ18を、図8に示すようにウォームアップ時に動作させて、定着ローラ11及び剥離板14を温める加熱手段として機能させるようにしてもよい。このようにすれば、ウォームアップに要する時間を短縮することができる。
【0043】
・ 前記第1実施形態においてヒータ18を省略してもよい。送風ファン17から送出される空気は、定着ローラ11からの放射熱によって温められるスペース16aの空気であるので、ヒータ18がなくても送風ファン17からは温風が送出される。従って、この場合も定着ローラ11及び剥離板14の熱損失をある程度抑制することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、剥離板によって回転体から記録材が剥離されるときの記録材と剥離板との間の接触圧を低減することにより、両者の接触に起因する画像欠陥の発生を抑制することができる。加えて、剥離板の回転体側の側縁と回転体との間のクリアランスがたとえ大きくても良好な剥離性能を発揮することができる。
【0045】
さらに、送風手段によって送出される空気を、ニップ部から排出される記録材に対して効率良く吹付けることができる。
【0046】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1の回転体の熱損失を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第1の回転体の軸方向中央部で付着する記録材を効果的に剥離させることができる。
【0047】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、第1の回転体から放射される熱エネルギを第1の回転体の熱損失の抑制に有効に利用することができる。
【0048】
請求項6に記載の発明によれば、送風手段の無駄な動作をなくすことができる。
請求項7に記載の発明によれば、ウォームアップに要する時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態における定着装置を概略的に示す一部破断側面図、(b)は剥離の際の剥離板と用紙の接触部位を示す要部断面図。
【図2】同じく定着装置を概略的に示す斜視図。
【図3】第2実施形態における定着装置を概略的に示す一部破断側面図。
【図4】同実施形態の定着装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図。
【図5】剥離の際の剥離板と用紙の接触部位を示す要部断面図。
【図6】別の実施形態における定着装置を概略的に示す要部断面図。
【図7】定着プロセスの際の送風ファンの動作を示すタイミングチャート。
【図8】ウォームアップ時の送風ファン及びヒータの動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
P 用紙
11 第1の回転体としての定着ローラ
11a 加熱源としてのハロゲンランプ
12 第2の回転体としての加圧ローラ
13 ニップ部
14 剥離板
15 規制手段を構成するカバー
17 送風手段としての送風ファン
19a,19b 規制手段を構成するシール部材
Claims (7)
- 第1の回転体と、該第1の回転体との間にニップ部を形成する第2の回転体とを備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送して該記録材上の未定着トナー像を定着する定着装置において、
前記ニップ部から排出される記録材に接触して該記録材を第1の回転体から剥離させる剥離板と、
前記ニップ部から排出される記録材に対して前記剥離板の第1の回転体側の側縁と前記第1の回転体との間のクリアランスから空気を吹付けて第1の回転体からの記録材の剥離を補助する送風手段と、
前記送風手段によって送出される空気の流路を、前記剥離板の第1の回転体側の側縁と前記第1の回転体との間のクリアランスに向かう方向に規制する規制手段と
を備え、前記規制手段は、前記第1の回転体、前記剥離板、前記第1の回転体を覆うように配設されているカバー、及び前記第1の回転体と前記カバーとの間に介装させたシール部材によって構成されていることを特徴とする定着装置。 - 前記送風手段が温風を送出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記送風手段により、第1の回転体の軸方向両端部に比べて同中央部でより強く記録材に対し空気を吹付けるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記第1の回転体が加熱源を有するとともに、前記送風手段が第1の回転体の鉛直上方の空気を送出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記第1の回転体側と前記第2の回転体との間に前記記録材が挟まれた際の、前記第1の回転体側の雰囲気に比べて前記第2の回転体側の雰囲気が負圧となるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の定着装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を用いた定着方法であって、前記送風手段の動作のタイミングを、前記記録材が前記ニップ部を通過するタイミングに同期させることを特徴とする定着方法。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を用いた定着方法であって、ウォームアップ時において、前記送風手段を、前記第1の回転体に対し温風を吹付けて該第1の回転体を加熱する加熱手段として機能させることを特徴とする定着方法。
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