JPH1195641A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1195641A
JPH1195641A JP9258844A JP25884497A JPH1195641A JP H1195641 A JPH1195641 A JP H1195641A JP 9258844 A JP9258844 A JP 9258844A JP 25884497 A JP25884497 A JP 25884497A JP H1195641 A JPH1195641 A JP H1195641A
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JP
Japan
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belt
heat
fixing device
image forming
recording paper
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Application number
JP9258844A
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English (en)
Inventor
Junichi Maekawa
純一 前川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成ユニットから記録用紙に転写された
トナー画像を加熱定着する定着装置と、トナー画像転写
後の記録用紙を吸気作用によりベルト表面に吸着させて
定着装置まで搬送するベルト搬送装置とを有する画像形
成装置において、新たな加熱手段を増設することなく、
トナー画像転写後の記録用紙を定着装置による加熱定着
を行う前に予備的に加熱することができるようにする。 【解決手段】 定着装置(5)から放出される熱をベル
ト搬送装置(4)の吸気作用を併用しながらベルト(4
3)の表面に導く熱誘導構成体(6)を設けた。熱誘導
構成体(6)は、例えば、定着装置の少なくとも上方側
に定着装置からの熱を内部空間に収集するように配設し
た箱状構造体(60)であって、その箱状構造体のベル
ト搬送装置のベルト表面と対向する部位に当該ベルト搬
送装置の吸気作用が及ぶ開口(62)を開設して構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱定着方式を利
用した複写機、プリンター、複合機等の画像形成装置に
係り、詳しくは、トナー画像が転写された後の記録用紙
を加熱定着する前の段階で予備的に加熱することが可能
な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加熱定着方式を利用した画像形成装置
は、例えば感光体、像露光装置、現像器、転写器等から
構成される画像形成ユニットにより、所定の画像情報に
応じたトナー画像を形成して記録用紙に転写した後、そ
のトナー画像が転写された記録用紙を加熱定着方式の定
着装置に搬送することによって、トナー画像のトナーを
加熱溶融させて記録用紙に定着させるようになってい
る。このような加熱定着を行う定着装置にあっては、高
速機やカラー画像形成装置になるほど定着温度も高めに
なり、その装置本体から放出される熱により定着装置周
囲の雰囲気温度が上昇しやすい傾向がつよくなるため、
図8や図9に示すように、この温度上昇を抑える目的か
ら定着装置01の上方に集熱用のダクト02を配設し、
定着装置本体から放出される熱(高温になった空気、図
9中の矢付き点線)を集熱用ダクト02を通して排気用
ファン03により装置本体外に排出するという排熱設備
が装備されている。
【0003】また、この種の画像形成装置においては、
その画像形成ユニットによりトナー画像が転写された記
録用紙を定着装置まで搬送するための搬送手段として、
例えば、図8や図9に示すように、画像形成ユニットの
転写部と定着装置01との間において、記録用紙Pを吸
気作用により搬送用ベルトの表面に吸着させて搬送する
吸引式のベルト搬送装置04を使用しているものがあ
る。この吸引式のベルト搬送装置04は、通気孔05が
多数設けられた搬送用ベルト06が用紙搬送方向にそっ
て回転走行するように複数の支持ロール07に張架され
た状態で配設されているとともに、その搬送用ベルト0
6の下方に、吸気ファン08や吸気排気ダクト09等に
て構成される吸気部が配設されており、回転走行する搬
送用ベルト06の表面に転写後の記録用紙Pを吸気部の
吸気作用(図9中の矢付き実線)により吸着させた状態
で搬送するようになっている。
【0004】そして、吸引式ベルト搬送装置は、定着装
置から放出される熱による悪影響をできるだけ避ける目
的やその設置スペース等の関係から、定着装置を画像形
成ユニット(の転写部)から比較的離れた位置に配置す
る画像形成装置に多用されており、これにより、トナー
画像転写後の記録用紙を正しい搬送姿勢でかつ安定して
定着装置まで搬送することを可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱定着方
式を利用する画像形成装置においては、その記録用紙と
して特に塗工紙(いわゆるコート紙)を使用した場合、
定着装置による急激な加熱により、その塗工紙における
塗工層とトナー画像のトナーとの間に存在する空気が用
紙の基材側に抜けることなく熱膨張して気泡となり、こ
の気泡の発生により良好な定着がなされず画質低下が引
き起こすというトラブルが発生することがある。
【0006】ちなみに、このような塗工紙の加熱定着時
における気泡の発生を軽減するためには、トナー画像が
転写された塗工紙を加熱定着する前に予め加熱しておく
ことが有効であることが知られている。
【0007】そこで、例えば、定着装置よりも上流側の
用紙搬送路の途上に、定着前の記録用紙を予備的に加熱
するための専用の加熱手段を設けるという対策方法が考
えられるが、この場合には、その加熱手段を新たに増設
しなければならないため装置の複雑化および大型化やコ
ストアップを招き、しかも、その加熱手段の加熱時に発
生する熱の排熱対策が別途必要となるため、その排熱対
策を施すことによって装置の複雑化および大型化やコス
トアップをさらに助長するおそれがある。
【0008】本発明の目的は、新たな加熱手段を増設す
ることなく、トナー画像が転写された記録用紙を定着装
置による加熱定着を行う前に予備的に加熱することがで
きる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意研究した結果、加熱定着方式の画像形
成装置においては、その定着装置から放出される熱が前
述したように機内の温度上昇防止のため単に装置本体外
に排出されてしまっていることに着目し、この定着装置
から放出される熱を熱源として利用するととともに、前
記したベルト搬送装置の吸気作用を熱のベルト表面への
誘導役として利用することにより、新たな加熱手段を増
設することなく転写後の記録用紙を加熱定着前において
予備的に加熱できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0010】すなわち、本発明の画像形成装置は、トナ
ー画像を形成して記録用紙に転写する画像形成ユニット
と、この画像形成ユニットから記録用紙に転写されたト
ナー画像を加熱定着する定着装置と、前記画像形成ユニ
ットの転写部と定着装置との間に配設され、トナー画像
が転写された記録用紙を吸気作用によりベルト表面に吸
着させて定着装置まで搬送するベルト搬送装置とを有す
る画像形成装置において、前記定着装置から放出される
熱を前記ベルト搬送装置の吸気作用を併用しながらベル
ト表面に導く熱誘導構成体を設けたものである。
【0011】この手段では、熱誘導構成体により定着装
置から放出される熱がベルト搬送装置の吸気作用に補助
されながらベルト表面に導かれる。そして、ベルト表面
に導かれた熱は、転写後においてベルト搬送装置のベル
ト表面に吸着されて搬送される記録用紙に供給され、こ
の結果、その記録用紙が予備的に加熱される。
【0012】上記熱誘導構成体は、定着装置から放出さ
れる熱をベルト搬送装置の吸気作用を併用しながらベル
ト表面に導くことができる構成のものであれば特に制約
されるものではないが、例えば、定着装置の少なくとも
上方側にその定着装置から放出される熱を内部空間に収
集するように配設した箱状構造体であって、その箱状構
造体の前記ベルト搬送装置のベルト表面と対向する部位
に、当該ベルト搬送装置の吸気作用が及ぶ開口を開設し
たものである。
【0013】この箱状構造体からなる熱誘導構成体の場
合には、定着装置から放出される熱は箱状構造体に収集
された後、ベルト搬送装置の吸気作用により開口を通し
てベルト表面に導かれる。箱状構造体としては、定着装
置の排熱対策のために既に設置される排熱用のダクトを
有効利用することが望ましい。
【0014】上記箱状構造体からなる熱誘導構成体にお
いては、その箱状構造体に収集された熱をより確実に取
り出してベルト表面側に誘導させる観点から、その箱状
構造体に開設した開口に送風ファンを取り付けることが
望ましい。
【0015】また、上記熱誘導構成体は、定着装置の少
なくとも上方側にその定着装置から放出される熱を吸収
するように配設される熱吸収部材であって、その熱吸収
部材の前記ベルト搬送装置側の端部を、当該ベルト搬送
装置側に迫り出した形状としたものであってもよい。
【0016】この熱吸収部材からなる熱誘導構成体の場
合には、定着装置から放出される熱は熱吸収部材に吸収
された後、ベルト搬送装置の吸気作用が及ぶ迫り出した
形状の端部からベルト表面に導かれる。熱吸収部材とし
ては、熱を吸収して保持できる性質を備えた部材(具体
的には鉄、アルミニウム、ステンレスなど)であれば如
何なるものでもよいが、例えば、ヒートシンク(熱伝導
体)を使用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。
【0018】<第1の実施形態>図1は、本発明の一実
施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す概略図で
ある。この画像形成装置は、装置本体1内に、中間転写
方式を利用した画像形成ユニット2、給紙部3、吸引式
のベルト搬送装置4、および、加熱定着方式の定着装置
5を配設することにより、その主要部が構成されたもの
である。そして、この画像形成装置を複写機として構成
する場合には、その図示を省略するが、複写すべき原稿
の画像情報を読み取るための画像読取装置がさらに装備
されることになる。また、プリンターとして構成する場
合には、同じくその図示を省略するが、プリントすべき
画像情報を外部機器や記録媒体等から入力するための外
部入力装置がさらに装備される。
【0019】画像形成ユニット2は、ブラック(B)、
イエロー(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)の
色成分のトナー画像をそれぞれ形成するための4つの画
像形成部20K,20Y,20M,20Cと、この各画
像形成部20で形成されるトナー画像を中間転写ベルト
に一次転写させた後に記録用紙に二次転写させる中間転
写部21とを備えている。4つの画像形成部20K,2
0Y,20M,20Cは、そのいずれも矢印a方向に回
転する感光ドラム22と、この感光ドラム22の周囲に
配される画像形成関連機器、即ち、帯電器23、像露光
装置24、現像器25、一次転写器26、クリーナー2
7等とで同様に構成されている。また、中間転写部21
は、複数の支持ロールに張架されて、上記各画像形成部
20における感光ドラム22に当接した状態で感光ドラ
ム10と同期して矢印b方向に回転する中間転写ベルト
28と、ロール式の二次転写装置29とで概略構成され
ている。中間転写ベルト28の周囲には、図示しない
が、クリーナーや除電器等が配設されている。
【0020】給紙部3は、各種の記録用紙Pをそれぞれ
収容する複数の給紙トレイ30と、給紙トレイ30内の
記録用紙を1枚ずつ送り出す送出装置31とで概略構成
されており、所定の給紙トレイ30から送り出される記
録用紙Pを、複数のロール対32や用紙ガイド部材等に
て構成される用紙搬送路(一点鎖線)を経由させた後、
上記画像形成ユニット2の二次転写装置29の手前に配
置されたレジストロール33まで給紙するようになって
いる。
【0021】ベルト搬送装置4は、画像形成ユニット2
の二次転写装置29から定着装置5の間に前後して2台
配設されているが、そのいずれも基本的には、記録用紙
Pを実際に搬送するベルトが配されるベルト搬送部40
と、このベルト搬送部40のベルト面に記録用紙Pを吸
着されるために吸気する吸気部41とで概略構成されて
いる。ベルト搬送部40については、図1や図2に示す
ように、通気孔42が多数設けられた複数本の搬送用ベ
ルト43が間隔をあけて複数の支持ロール44に張架さ
れた状態で用紙搬送方向にそって回転走行するように構
成されている。一方、吸気部41については、図1や図
2に示すように、ベルト搬送部40の下方に設置される
吸気ダクト45と、この吸気ダクト45と連通して装置
本体1の後方にある排気口まで配設される排気ダクト4
6と、その吸気ダクト45又は排気ダクト46の所定位
置に配設される吸気ファン47とで構成されており、吸
気ファン47の回転により吸気ダクト45において吸気
作用が発生して、ベルト搬送部40のベルト43の上方
に存在する空気がベルト43の通気孔42等を通過して
吸気ダクト45内に吸い込まれ、その吸気された空気が
排気ダクト46を通じて装置本体1の外に排出されるよ
うになっている。
【0022】定着装置5は、ハウジング50内に圧接さ
れた状態で回転するように配設された加熱ロール51お
よび加圧ロール52と、その両ロール51,52のニッ
プ部を通過後(定着後)の記録用紙をハウジング50の
外に送り出すための送出ロール53とでその主要部が構
成されている。加圧ロール43については加熱加圧ロー
ルであってもよい。なお、定着後の記録用紙は、通常、
排出ロール34により直ちに装置本体1の外に排出され
るようになっているが、必要に応じて、用紙の搬送方向
を切り換えて搬送する3本のロール対35や正逆回転可
能な反転用ロール対36で構成される用紙反転路に引き
込まれた後に、用紙の表裏面が反転された状態で装置本
体1の外に排出されるようにもなっている。
【0023】この画像形成装置による(カラー)画像形
成は、基本的に次にようにして行われる。
【0024】まず、各画像形成部20K,20Y,20
M,20Cにおいて所定の色成分のトナー画像がそれぞ
れ形成される。すなわち、各画像形成部20では、回転
する感光ドラム22が帯電器23により帯電された後、
その帯電したドラム表面に像露光装置24により画像情
報に基づく光像が走査されて所定の色成分の静電潜像が
形成され、しかる後、その静電潜像が現像装置25から
供給されるトナーにより現像されてトナー画像となる。
次に、各画像形成部20における各感光ドラム22上に
形成された各トナー画像は、各一次転写器26により中
間転写部21の中間転写ベルト28に順次一次転写され
て重ね合わせられる。この一次転写が終了した感光ドラ
ム22の表面は、その表面に残留付着するトナー等がク
リーナー27により除去されて清掃される。
【0025】中間転写ベルト28上に転写されたトナー
合成画像は、給紙部3から送り出されてレジストロール
33により所定のタイミングで二次転写装置29にむけ
て給送される記録用紙P上に、ロール式の二次転写装置
29により一括して二次転写される。この二次転写が終
了した後の記録用紙Pは、中間転写ベルト28から離れ
てベルト搬送装置4のベルト43に吸着された状態で定
着装置5へ搬送され、定着装置5の加熱ロール51と加
圧ロール52とのニップ部を通過することによりトナー
合成画像の加熱定着が行われる。そして、この定着が終
了した後の記録用紙Pは、送出ロール53によりハウジ
ング50から送り出された後に排出ロール34により装
置本体1の外に排出される。二次転写後の中間転写ベル
ト2は、そのベルト表面がクリーナーにより清掃された
り除電装置により除電される。以上のような動作が実行
されることにより、記録用紙P上にカラーのトナー画像
が形成される。
【0026】ところで、この画像形成装置においては、
図1や図2に示すように、定着装置5から放出される熱
を、用紙搬送方向下流側に配設されたベルト搬送装置4
の吸気部41の吸気作用を併用しながらベルト43の表
面に導くための熱誘導構成体6が配設されている。
【0027】この実施形態における熱誘導構成体6は、
図2や図3に示すように、定着装置5のハウジング50
の上部側を所定の間隔をあけて覆うような状態で配設す
る空洞構造の熱収集ダクト60により構成されている。
この熱収集ダクト60は、金属板や耐熱性プラスチック
板を使用し、少なくとも、下面60aが定着装置5のハ
ウジング50の外形形状のほぼ相応した形状になるよう
に成形され、ベルト搬送装置4側の端部がベルト43の
少なくとも一部領域とほぼ向き合うような対向面60b
となるように成形された箱状構造体からなるものであ
る。そして、その箱状構造体の下面60aには定着装置
5(実際にはそのハウジング50)から放出される熱を
ダクト内部に取り入れるための多数の熱取り入れ孔61
が設けられ、その対向面60bには複数の開口62が全
面にわたって均一に分布するように開設されている。対
向面60bと開口62は、少なくともベルト搬送装置4
の吸気作用が十分に及ぶように形成されていればよく、
その大きさや形状等については特に制約されない。
【0028】このような熱収集ダクト60からなる熱誘
導構成体6を設けたことにより、画像形成時には、以下
に詳述するように、定着装置5から放出される熱が熱誘
導構成体6を通してベルト搬送装置4のベルト43の表
面に導かれるようになっている。
【0029】すなわち、まずこの画像形成装置では、装
置本体の電源が投入されると、それ以後は電源が切られ
るまで定着装置5の加熱ロール51が定着温度に保たれ
るように加熱制御されるようになっている。この結果、
図3に示すように、定着装置の加熱ロール51から発生
する熱(図中の矢付き点線)は、ハウジング50内に充
満するとともにハウジング50の外に放出されるように
なる。このようにして定着装置5から放出された熱は、
上昇することにより、熱収集ダクト60の下面60aに
設けられた熱取り入れ孔61を通してダクト内部に取り
入れられて収集される。一方、画像形成動作が開始され
ると、ベルト搬送装置4のベルト搬送部および吸気部4
1が稼動するようになっている。この結果、吸気部41
の吸気ファン46が回転することにより、吸気作用(図
中の矢付き実線)が発生するため、ベルト43の上方に
ある空気がベルト43の通気孔42等を通して吸気ダク
ト45内に吸気される。そして、この吸気作用が熱収集
ダクト60の対向面60bに開設された開口62に及ぶ
ことにより、熱収集ダクト60の内部に収集された熱
は、開口62を通してダクト内から取り出された後に吸
気ダクト45内に吸い寄せられることになり、結果的
に、ベルト43の表面に導かれることになる(厳密に
は、その熱はベルト表面に突き当たりながら、通気孔4
2を通して吸気ダクト45内に流れ込む)。
【0030】従って、この画像形成装置においては、定
着装置5から放出される熱が熱誘導構成体6を通してベ
ルト搬送装置4のベルト43表面に導かれるため、その
熱によってベルト43が温められるとともに、その熱が
ベルト43表面に吸着されて搬送される転写後の記録用
紙Pに直接触れることになる。この結果、転写後の記録
用紙Pは、定着装置5に送り込まれる前に、温められた
ベルト43により用紙下面側から加熱されるとともに、
熱誘導構成体6からベルト表面に導かれる熱により用紙
上面側から加熱される。
【0031】これにより、記録用紙Pとして塗工紙が使
用された場合であっても、その塗工紙は、ベルト搬送装
置4により搬送される過程において予備的に加熱されて
から定着装置5に送り込まれることになるため、加熱定
着時に急激に加熱されることがない。このため、このよ
うな予備加熱がなされる塗工紙においては、従来技術の
ように加熱定着時に発生する気泡がなくなるか或いは低
減される。そして、熱誘導構成体6を通してベルト43
表面に導かれた熱は、最後には、排気ダクト46を通じ
て装置本体1の外に排気される。
【0032】この実施形態に係る画像形成装置では、定
着装置5から放出される熱を、ベルト搬送装置4のベル
ト表面側に導いて転写後の記録用紙を予備的に加熱する
ために有効利用した後にベルト搬送装置4の排気ダクト
を通して装置外に排出するようにしていることにより、
従来装置(図8)のように定着装置5側に排熱設備(排
気ダクトや吸気ファンなど)を設ける必要がない。
【0033】<第2の実施形態>第2実施形態に係る画
像形成装置は、熱誘導構成体6の構成を一部変更した以
外は第1実施形態の画像形成装置と同じ構成からなるも
のである。つまり、この実施形態における熱誘導構成体
6は、図4や図5に示すように、第1実施形態における
熱誘導構成体6の熱収集ダクト60をほぼ同様の条件の
もとで使用することに加え、その熱収集ダクト60の対
向面60bに送風ファン65を取り付けるようにしたた
ものである。送風ファン65は、熱収集ダクト60に収
集された熱を吸い出し、ベルト43の表面にむけて緩や
かに送るためのものであり、図5に示すように、ベルト
43と向き合う対向面60bに開設する開口62の周囲
に取り付けられている。この例では送風ファン65とし
て小電力タイプの2つのファンを使用しているが、その
種類や数量については、記録用紙の搬送状態や転写され
たトナー画像に悪影響を与えないことを満足できれば、
特に制約されない。
【0034】この実施形態における熱誘導構成体6で
は、図5に示すように、熱収集ダクト60の対向面60
bにおいて送風ファン65の吸気送風作用(図中の矢付
き波線)が発生することにより、熱収集ダクト60のダ
クト内部に収集された定着装置5からの熱が吸い出され
た後にベルト43表面にむけて送られる。この際、送風
ファン65により送り出された熱は、ベルト搬送装置4
の吸気部41による吸気作用によっても、ベルト表面に
導かれる。これにより、第1実施形態の場合と同様に、
ベルト搬送装置4により搬送される転写後の記録用紙P
が、加熱定着前に、予備的に加熱されることになる。そ
して、この実施形態の場合には、熱収集ダクト60に収
集された熱が、送風ファン65によってより確実にダク
ト内から吸い出されるとともにベルト43の表面に導か
れるため、記録用紙の予備加熱もより確実に行うことが
可能となる。
【0035】<第3の実施形態>第3実施形態に係る画
像形成装置は、熱誘導構成体6として熱吸収部材70を
使用した以外は第1実施形態の画像形成装置と同じ構成
からなるものである。つまり、この実施形態における熱
誘導構成体6の熱吸収部材70は、図6や図7に示すよ
うに、定着装置5のハウジング50の上方に配置され、
ベルト搬送装置4側の端部70aがベルト搬送装置4側
に迫り出した形状としたヒートシンク等の熱吸収部材に
より構成されている。また、熱吸収部材70の迫り出し
た端部70aは、ベルト43の少なくとも一部領域に対
向するような状態で配設されることになるとともに、そ
の端部から(吸収された)熱が放出されやすいようにす
るため多数の切り込み溝71が形成されている。多数の
切り込み溝71を設けたことにより、端部70aの表面
積は大幅に増加されることになる。
【0036】この実施形態における熱誘導構成体6で
は、図7に示すように、定着装置5のハウジング50か
ら放出される熱が上昇して熱吸収部材70に吸収され
る。一方、熱吸収部材70の迫り出した端部70aに
は、ベルト搬送装置4の吸気部41による吸気作用が及
ぶ。これにより、熱吸収部材70に吸収された熱は、そ
の端部70aから上記吸気作用により奪われてベルト4
3側に導かれる。これにより、第1実施形態の場合と同
様に、ベルト搬送装置4により搬送される転写後の記録
用紙Pが、加熱定着前に、予備的に加熱されることにな
る。そして、この実施形態の場合には、特に、熱吸収部
材70を厚さの薄い形状とすることができるため、第1
実施形態のような箱状構造体のような熱収集ダクト60
に比べて設置スペースが少なくて済み、装置全体の小型
化も可能となる。
【0037】<変更例>各実施形態においては、転写前
の記録用紙の予備加熱を、2つのベルト搬送装置のうち
用紙搬送方向下流側(定着装置寄り)に配設されたベル
ト搬送装置のみにおいて行うように構成したが、熱誘導
構成体6からの熱を2つのベルト搬送装置のベルト表面
にそれぞれ導くように構成してもよい。この場合には、
予備加熱をより効率よく確実に行うことが可能となる。
【0038】また、各実施形態においては、画像形成ユ
ニット2としてトナー画像を中間転写ベルトを介して記
録用紙に2段階で転写する中間転写方式を採用したもの
を使用したが、画像形成部20が1つの感光ドラム22
で構成されている場合には、その感光ドラムからトナー
画像を記録用紙に直接転写する構成の画像形成ユニット
2を使用してもよい。その場合には、その感光ドラムと
定着装置5の間にベルト搬送装置4や熱誘導構成体6が
配設されることになる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、定着装置から放出される熱をベルト搬
送装置の吸気作用を併用しながらベルト表面に導く熱誘
導構成体が設けられているので、新たな加熱手段を増設
することなく、トナー画像が転写された記録用紙を定着
装置による加熱定着を行う前に予備的に加熱することが
できる。
【0040】これにより、記録用紙として塗工紙を使用
した場合であっても、その塗工紙は予備的に加熱された
後に加熱定着が行われることになって急激に加熱される
ことがなくなるため、加熱定着時に気泡が発生すること
がなくなるか又は少なくなり、その気泡発生による定着
不良や画質低下を防止することが可能となる。また、熱
誘導構成体は、既存の部品や設備を有効に利用して構成
することができるものであり、これにより加熱定着前の
記録用紙を予備的に加熱するための専用の加熱手段を画
像形成装置本体内に別途新たに設ける必要がないため、
その新たな加熱手段の増設による装置の複雑化および大
型化やコストアップを招くという問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の
全体構成を示す概略図である。
【図2】 第1実施形態の熱誘導構成体(熱収集ダク
ト)の構成を示す斜視図である。
【図3】 図2に示す熱誘導構成体により行われる予備
加熱の原理を示す説明図である。
【図4】 第2実施形態の熱誘導構成体(送風ファン付
き熱収集ダクト)の構成を示す斜視図である。
【図5】 図4に示す熱誘導構成体により行われる予備
加熱の原理を示す説明図である。
【図6】 第3実施形態の熱誘導構成体(熱吸収部材)
の構成を示す斜視図である。
【図7】 図6に示す熱誘導構成体により行われる予備
加熱の原理を示す説明図である。
【図8】 従来の画像形成装置における定着装置および
ベルト搬送装置の一構成例を示す斜視図である。
【図9】 図8に示す定着装置およびベルト搬送装置の
動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2…画像形成ユニット、4…ベルト搬送装置、5…定着
装置、6…熱誘導構成体、43…搬送用ベルト、60…
熱収集ダクト(箱状構造体)、62…開口、65…送風
ファン、70…熱吸収部材、70a…ベルト搬送装置側
の端部、P…記録用紙。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー画像を形成して記録用紙に転写す
    る画像形成ユニットと、この画像形成ユニットから記録
    用紙に転写されたトナー画像を加熱定着する定着装置
    と、前記画像形成ユニットの転写部と定着装置との間に
    配設され、トナー画像が転写された記録用紙を吸気作用
    によりベルト表面に吸着させて定着装置まで搬送するベ
    ルト搬送装置とを有する画像形成装置において、 前記定着装置から放出される熱を前記ベルト搬送装置の
    吸気作用を併用しながらベルト表面に導く熱誘導構成体
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記熱誘導構成体が、定着装置の少なく
    とも上方側にその定着装置から放出される熱を内部空間
    に収集するように配設した箱状構造体であって、その箱
    状構造体の前記ベルト搬送装置のベルト表面と対向する
    部位に、当該ベルト搬送装置の吸気作用が及ぶ開口を開
    設した請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記箱状構造体のベルト表面と対向する
    部位に開設した開口に送風ファンを取り付けた請求項2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記熱誘導構成体が、定着装置の少なく
    とも上方側にその定着装置から放出される熱を吸収する
    ように配設される熱吸収部材であって、その熱吸収部材
    の前記ベルト搬送装置側の端部を、当該ベルト搬送装置
    側に迫り出した形状とした請求項1記載の画像形成装
    置。
JP9258844A 1997-09-24 1997-09-24 画像形成装置 Pending JPH1195641A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7391987B2 (en) 2004-08-20 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus which uses a plurality of heat-fixing devices
JP2009175455A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010210649A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Sharp Corp 定着装置、及びそれを備えた画像形成装置

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JP2009175455A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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