JP3693690B2 - 鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、鍵を押下すべき指や手のポジションを指示することができる鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
初心者にも演奏が可能なように、押鍵すべき鍵をランプ等で指示する鍵盤楽器が提案されている(実開昭58−192671号公報等)。この鍵盤楽器は、1鍵毎に個別のランプを有し、曲の進行に合わせて押下すべき鍵に対応するランプを点灯させる。演奏者は、点灯したランプに追従して順次鍵を押下することにより、鍵盤で曲を演奏することが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この鍵盤楽器では、曲の進行に合わせてランプが点灯することによりどの鍵を押下すればよいかが分かるが、どの指で押鍵すればよいかが指示されない。このため、初心者は、例えば人指し指のみで演奏するなど誤った演奏方法で演奏することがしばしばあり、上達の妨げになる欠点があった。
【0004】
この発明は、押下すべき鍵を指示するとともに、特定の指で押下する鍵や特定の指のポジションを指示することにより正しい演奏が可能な鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1の発明は、複数の鍵を有する鍵盤と、楽音を発生する音源と、該鍵盤を演奏する演奏タイミングの所定時間前に押下すべき鍵を予告するための予告情報、および、当該鍵の押下タイミングを告知するためのタイミング情報を含む表示制御情報が書き込まれた第1のトラック、および、前記音源で楽音を発音するための楽音情報が書き込まれた第2のトラックを記憶する演奏情報記憶手段と、該演奏情報記憶手段から前記表示制御情報および楽音情報を読み出す演奏情報読出手段と、読み出された表示制御情報に応じて押下すべき鍵を所定時間前に予告するとともに、その鍵の押下タイミングを指示する鍵指示手段と、前記鍵指示手段と並行して動作し、前記読み出された楽音情報を前記音源に入力して楽音を発生させる発音制御手段と、
を備えた鍵盤楽器であって、
前記鍵指示手段に、前記押下すべき鍵が特定の指で押鍵されるよう指定されていたときの前記予告およびタイミング指示の態様を、前記押下すべき鍵が前記特定の指以外の指で押鍵されるよう指定されていたときの予告およびタイミング指示の態様と異ならせて指示させる指示制御手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1の発明では、演奏情報記憶手段から演奏情報を読み出し、この演奏情報に応じて、演奏者が押下すべき鍵を順次指示する。この指示は、例えば、各鍵毎に設けられたLEDを点灯するなどの方法で行われる。この場合において、演奏情報記憶手段にはこの鍵を押下する指を指定する指情報が記憶されている。そして、押下すべき鍵を指示する場合に、その鍵が特定の指で押下されるよう指定されていたときには第1の態様で指示し、その鍵が前記特定の指以外の指で押下されるよう指定されていたときには前記第1の態様と異なる第2の態様で指示する。上記LEDを用いる場合、第1の態様は、例えば赤色LEDの点灯であり、第2の態様は緑色LEDの点灯とすることができる。この場合、特定の指を仮に親指とすると赤色LEDが点灯したとき、その鍵は親指で押下すべきことが分かる。これにより、演奏者はどの指で演奏すればよいかが非常に分かりやすくなり正しい指使いで演奏することができるようになる。
【0008】
また、下記の実施例では、演奏情報記憶手段から演奏情報を読み出し、この演奏情報に応じて、演奏者が押下すべき鍵を順次指示する。さらに、演奏情報には演奏者の特定の指を位置させるべき鍵を指定する情報が記憶されている。そして、上記押下すべき鍵の指示と並行して前記特定の指が位置すべき鍵を押下すべき鍵の指示と異なる態様で指示する。これにより、手のポジションが分かり、正しいポジション,正しい指使いで演奏することができる。
【0009】
なお、請求項1の発明において、特定の指としては親指または中指とすることで、より的確な指示が可能となる。
【0010】
【実施例】
図1はこの発明の実施例である電子鍵盤楽器のブロック図である。この電子鍵盤楽器は、鍵盤16の奥パネル面に各鍵毎に設けられた複数のLED17を有している(図3参照)。このLED17を曲の進行に合わせて点滅・点灯することにより、演奏者にどの鍵を押下すべきかを指示する。押下すべき鍵に対応するLEDを押鍵タイミングより前に点滅させ、押鍵タイミングに点灯させる。また、通常は緑色のLEDを点滅・点灯させるが、親指を特定の指とし、この親指で押下すべき鍵については赤色のLEDを点滅・点灯させる。このようにして親指の位置を指示することにより、手のポジションや指くぐりを分かりやすくした。このようなLED17の点滅・点灯による押鍵指示は、右手パートのみ,左手パートのみ,両手パートの3種類のモードで行うことができる。以下、それぞれ右手ガイドモード,左手ガイドモード,両手ガイドモードという。ガイドされないパートは自動演奏により楽音が発音される。
【0011】
この電子鍵盤楽器の動作を制御するCPU10には、バスを介して、プログラムメモリ11,ワーキングメモリ12,演奏情報メモリ13,インタフェース15,鍵盤16,LED群17,スイッチ群18および音源20が接続されている。プログラムメモリ11はこの電子鍵盤楽器の動作を制御するためのプログラム(図4〜図9参照)を記憶している。ワーキングメモリ12にはこの電子鍵盤楽器の動作中に発生する種々のデータを記憶するエリアが設定される。演奏情報メモリ13には、前記インタフェース15を介してディスク14からロードされた演奏情報が1曲分記憶される。演奏情報の構成は後述する。ディスク14はハードディスクであってもフロッピィディスクであってもよい。ディスク14には、多数の演奏情報が記憶されており、スイッチ群18に含まれる演奏情報選択スイッチを操作することによりそのうち1曲を選択することができ、ロードスイッチをオンすることによりその曲の演奏情報が演奏情報メモリ13にロードされる。鍵盤16は、61鍵(C1〜C6)、76鍵(E0〜G6)、または、88鍵(A-1〜C7)のいずれを用いてもよい。LED群17は、使用される鍵盤16に対応して61個、76個または88個のLEDからなる。スイッチ群18は、前記演奏情報選択スイッチやロードスイッチのほか、モード切換スイッチ,スタート/ストップスイッチなどを備えている。タイマ19は、自動演奏時にその曲のテンポに合わせて96分音符毎にCPU10に対して割り込みを掛ける。音源20は、演奏者の鍵オンや自動演奏に応じて入力されるデータに応じて楽音信号を形成する。音源20にはサウンドシステム21が接続されている。音源20が形成した楽音信号はサウンドシステム21に入力される。サウンドシステム21はこの楽音信号を増幅し、スピーカから放音する。
【0012】
図2は演奏情報メモリ21に記憶されている演奏情報の構成を示す図である。図3は同演奏情報によって演奏される音符およびLED17の点灯順序を示す図である。図2(A)は、演奏情報を構成するデータブロックを示す図である。データブロックとして、発音データ,デュレーションデータ,LED制御データおよびエンドデータが定義されている。発音データは、自動演奏モード時に楽音信号を発音するためのデータであり、キーオンコード,キーコード,ゲートタイムからなっている。キーオンコードは発音データであることを示すコードである。キーコードは音高すなわち鍵の番号を示すデータである。ゲートタイムは発音時間(音符の長さ)を示すデータである。デュレーションデータは各データブロック間の時間的間隔を示すデータであり、デュレーションコード,デュレーションタイムからなっている。デュレーションコードはデュレーションデータであることを示すデータである。デュレーションタイムは該間隔を表すデータであり、その時間を96分音符に換算した音符数で表したものである。例えば8分音符の長さは12となる。LED制御データは、同図に示すようにLED点灯データ,LED点滅データ,LED消灯データの3種類が定義されている。それぞれ、そのデータであることを示すコード(LED点灯コード,LED点滅コード,LED消灯コード)および色コード,キーコードからなっている。色コードは、赤/緑のうちどの色のLEDを制御するかを指示するコードである。キーコードはどの鍵に対応するLEDを制御するかを指示するデータである。なお、LEDが赤/緑のうちいずれか一方しか点灯しないように制御される場合にはLED消灯データに色コードは不要である。また、エンドデータは演奏情報の終端であることを示すデータでありエンドコードからなっている。
【0013】
図2(B)は、1つのトラックの演奏情報を示す図である。1曲の演奏情報は9トラックからなっている。そのうちトラック0が右手で演奏する音符(右手パート)の情報が書き込まれた右手トラックであり、トラック1が左手で演奏する音符の情報(左手パート)が書き込まれた左手トラックである。トラック2〜トラック8は伴奏用のトラックである。同図はトラック0の例を示している。このトラックには、図3(A)に示すように4分音符のF3−G3−A3を発音する発音データと、これらの音符に対応する鍵を親指−人指し指−中指で押下すべき旨を指示するLED制御データが記憶されている。通常の自動演奏モードでは発音データのみ有効になりF3−G3−A3の楽音が発音される。右手ガイドモードまたは両手ガイドモードで自動演奏すると発音データは無視され楽音は発音されない。これに代えてLED制御データが有効になり、図3(B)に示すようにF3→G3→A3の鍵に対応するLEDが赤,緑,緑で点滅・点灯する。
【0014】
このときの動作を図2(B)を参照して説明する。まず、演奏開始に先立って8分音符前からF3のLEDを赤で点滅させる(d1)。点滅はこの鍵の押下タイミングが近いことを意味する。赤色で点滅(点灯)させるのは親指で押鍵すべきことを意味する。その後8分音符分(96分音符×12)待機して(d2)、発音タイミングになる。発音タイミングになるとF3のLEDを赤で点灯させる(d3)。同時に発音データ(d4)が読み出されるが、ガイドモード時にはこのデータは無視される。F3の鍵が押下されるとF3のLEDは自動的に消灯する。次にこのF3の鍵オンから8分音符分の時間が経過すると(d5)、次に押鍵する鍵を事前に知らせるためG3のLEDを緑色で点滅させる(d6)。この鍵は人指し指で押下されるため表示色は緑色である。以下同様に、8分音符分待機して(d7)発音タイミングになる。発音タイミングになるとG3のLEDを緑で点灯させる(d8)。同時に読み出される発音データ(d9)は無視される。G3の鍵が押下されるとG3のLEDは自動的に消灯する。次にこのG3の鍵オンから8分音符分の時間が経過したとき(d10)、次に押鍵するA3のLEDを緑色で点滅させる(d11)。8分音符分待機したのち(d12)A3のLEDを緑で点灯させる(d13)。同時に読み出される発音データ(d14)は無視される。A3の鍵が押下されるとA3のLEDは自動的に消灯する。このようにして押下すべき鍵のLEDを順次点灯してゆき、且つ、親指で押下すべき鍵のLEDのみ赤で点灯する。これにより、指くぐりや手のポジションが分かりやすくなる。なお、図示しないが演奏情報の最後にエンドデータが付加される。
【0015】
図4〜図9は同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャートである。
【0016】
図4はメインルーチンを示している。該電子鍵盤楽器の電源がオンされると、まず、初期設定動作(n1)を実行する。初期設定動作とは、レジスタのリセットやプリセット音色を音源20へ送るなどの動作である。こののち、各操作部の操作イベントを検出して対応する動作を実行する。鍵オンイベントを検出した場合は(n2,n3)、発音処理を実行するとともに(n4)、比較進行処理(n5)を実行する。鍵オンイベントは、演奏者の鍵押下により鍵スイッチがオンしたイベントである。比較進行処理とは、ガイドモード時に正しい鍵がオンされるまで自動演奏を一旦停止させる処理である。鍵オフイベントを検出した場合には(n2,n3)、対応する鍵の消音処理を実行する(n6)。
【0017】
ロードスイッチのオンイベントを検出した場合には(n7)、ディスク14に記憶されている演奏情報を読み出し(n8)、演奏情報メモリ13に書き込む。モード切換スイッチのオンイベントが検出された場合には(n9)、このモード切換スイッチがオンされる毎にモードレジスタMODを0→1→2→3→0の順に順次切り換えてゆく。ここで、MOD=0は通常モード(両手ともガイドしないモード)を意味する。MOD=1は右手ガイドモードを意味する。MOD=2は左手ガイドモードを意味する。MOD=3は両手ガイドモードを意味する。これらのモード設定は自動演奏モードのとき有効となる。スタート/ストップスイッチのオンイベントが検出された(n11)場合には、RUNフラグを反転する(n12)。この反転の結果RUN=1になった場合には自動演奏をスタートさせる(n13,n14)。また、RUN=0になった場合には自動演奏のストップ処理を実行する(n15)。こののちその他処理を実行する(n16)。その他処理とは、音量制御処理や表示切換処理などである。
【0018】
図5は自動演奏スタート処理を示すフローチャートである。この動作はスタート/ストップスイッチのオンによりRUN=1になったときに実行される動作である。まずトラック0〜トラック8の読出ポインタを、演奏情報メモリのそれぞれ対応する記憶領域の先頭にセットする(n20)。自動演奏の一旦停止状態を表すフラグWAITをリセットし(n21)、デュレーションタイムカウンタTM(L)(L=0〜8)をクリアし(n22)、さらに、発音キーコードリストをクリアする(n23)。
【0019】
発音キーコードリストはLEDの点灯で押鍵が指示された鍵のキーコードを記憶するメモリエリアである。WAITは自動演奏を一旦停止させるフラグである。WAITは、発音キーコードリストに押下すべき鍵のキーコードが書き込まれたときセットされ、この鍵が押下されたときリセットされる。したがって、指示されたとおりの正しい鍵がオンされるまで自動演奏が停止する。
【0020】
図6は割り込み処理動作を示すフローチャートである。この割り込み処理は96分音符タイミング毎に実行される。例えば、4分音符=120のテンポの曲あれば、1/48秒に1回実行される。まず、RUN=1且つWAIT=0であるかを判断する(n30,n31)。これらの条件が満たされない場合には、自動演奏が行われない、または、一時停止しているため、そのままリターンする。これらの条件が満たされた場合には、n32に進み再生処理を実行する。次に比較進行処理を実行する(n33)。こののち、ゲートタイムのカウントダウン動作を実行し、ゲートタイムのカウントを終えた発音データの消音を実行する。すなわち、n34で発音チャンネルポインタCHに0をセットする。その発音チャンネルのゲートタイムカウンタGT(CH)が0以下になっているか否かを判断する(n35)。GT(CH)が0以下になっていれば、その発音チャンネルで発音している楽音は消音すべきであるため、その発音チャンネルCHに対してキーオフ信号を送出する(n36)。GT(CH)が0よりも大きければ、まだこの発音チャンネルの発音は継続するため、GT(CH)から1を減算する(n37)。以上の動作をCH=16になるまで1を加算しつつ繰り返し実行する(n38,n39)。こののちリターンする。
【0021】
図7は上記再生処理動作を示すフローチャートである。最初にトラックポインタTRに0をセットし(n40)、TR=0〜8まで以下の動作を繰り返し実行する(n49、n50)。まず、デュレーションカウンタTM(TR)が0以下になったか否かを判断する(n41)。TM(TR)が0以下になった場合には、次のデータの読出タイミングであるため、トラックTRの読出ポインタが指すデータを読み出し、ポインタを次のデータにセットする(n42)。読み出されたデータが発音データまたはLED制御データの場合にはデータ処理動作(n45)を実行する。読み出されたデータがデュレーションデータの場合にはこのデータのデュレーションタイムをTM(TR)にセットする(n46)。また、エンドデータの場合には、n42で進めたポインタを一つ前に戻す(n47)。一方、TM(TR)が0より大きい場合には、TM(TR)から1を減算する(n48)。これらの動作ののちn49に進む。
【0022】
図8は、データ処理動作を示すフローチャートである。まず、トラックナンバTRおよびガイドモードMODを判断する。MOD=1または3の場合には右手トラック0の楽音を発音せずLEDで押鍵指示を行うモードであり、TR=0であればその右手トラックであるためn65以下のガイドモード動作に進む。また同様にMOD=2または3の場合には左手トラック1を発音せずLEDで押鍵指示を行うモードであり、TR=1であればその左手トラックであるためn65以下のガイドモード動作に進む。これ以外のトラックまたはモードの場合には通常の発音動作(n61〜n64)に進む。
【0023】
通常の発音動作では、演奏情報のうち発音データのみを扱う。発音データであれば、そのキーコードに基づいて発音処理(n62)を実行し、この発音のために発音チャンネルを割り当ててそのチャンネルナンバをCHに記憶する。次にゲートタイムをGT(CH)に記憶する(n64)。なお、n61ではLED制御データが入力してもこれを無視してリターンする。
【0024】
一方、ガイドモードの場合には、入力したデータがどのようなデータであるかをn65〜n68で判断する。LED点灯データであれば(n65)、このデータに含まれるキーコードに対応するLEDを色コードで指定された色で点灯する(n70)。LED点滅データであれば(n66)、このデータに含まれるキーコードに対応するLEDを色コードで指定された色で点滅させる(n71)。LED消灯データであれば(n67)、このデータに含まれるキーコード,色コードに基づいて点灯しているLEDを消灯する(n72)。また、発音データであれば(n68)、この発音データのキーコードをKCに記憶し(n73)、発音キーコードリストにこのKCを追加する(n74)。次にWAITに1をセットして(n75)リターンする。
【0025】
図9は比較進行動作を示すフローチャートである。まず待ち状態フラグWAIITを判断する(n80)。WAIT=0であれば、そのまま自動演奏が進行しているため、この動作をスキップしてリターンする。WAIT=1であれば待ち状態であるため、現在押鍵が要求されている鍵を演奏者が押鍵したかを判断する(n81)。すなわち、発音キーコードリストに記憶されているキーコードの鍵をオンしたかを判断する。オンしていない場合には待ち状態を解除しないでそのままリターンする。押鍵された場合には、このキーコードに対応するLEDを消灯し(n82)、待ち状態を解除(WAIT←0)する(n83)。そして発音キーコードリストをクリアして(n84)リターンする。
【0026】
以上の動作により、押鍵が指示されると自動演奏が一旦停止し、正しく押鍵されたとき自動演奏が再開されることになる。また、親指で押鍵すべき鍵のLEDのみ赤色に点灯するため指くぐり,ポジションが初心者にも明確になる。なお、赤色で表示する鍵を、中指で押鍵すべき鍵にしてもよい。
【0027】
図10,図11にこの発明の他の実施例を示す。それぞれ、演奏情報の例およびこの演奏情報によるLEDの点灯順序を示している。演奏情報はいずれも図3(A)示したものと同様4分音符のF3−G3−A3である。図10は、押鍵すべき鍵のLEDを赤で点滅・点灯させ、親指が位置すべき鍵のLEDを常に緑で点灯させるようにした実施例である。親指の位置を常時表示することにより、演奏者の手の位置が正しく維持され、正しい指使いで鍵盤を演奏できるようになる。また、図11は、押鍵すべき鍵のLEDを赤で点滅・点灯させ、中指が位置すべき鍵のLEDを常に緑で点灯させるようにした実施例である。この実施例でも演奏者の手の位置が正しく維持され、正しい指使いを実現できる。
【0028】
なお、押下すべき鍵の指示はLEDによる表示に限らず音声指示でもよい。また、鍵の指示をLEDの点灯で行い、指の指示を音声で行うようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、どの鍵を押下するかの指示に加えて、その鍵を特定の指で押下する場合にはその旨も指示されるため、初心者であっても正しい指使いで鍵盤楽器を演奏することができ、従来の押鍵指示型の鍵盤楽器に比べて上達が早くなる利点が生じる。また、特定で押鍵しない場合でも、その指の位置を指示するようにしたことにより、正しい手の位置を保つことができ、正しい姿勢で演奏をすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電子鍵盤楽器のブロック図
【図2】同電子鍵盤楽器の演奏情報の構成を示す図
【図3】同電子鍵盤楽器のLEDの点灯態様を説明する図
【図4】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図5】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図6】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図7】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図8】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図9】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図10】この発明の他の実施例を示す図
【図11】この発明のさらに他の実施例を示す図
Claims (1)
- 複数の鍵を有する鍵盤と、
楽音を発生する音源と、
該鍵盤を演奏する演奏タイミングの所定時間前に押下すべき鍵を予告するための予告情報、および、当該鍵の押下タイミングを告知するためのタイミング情報を含む表示制御情報が書き込まれた第1のトラック、および、前記音源で楽音を発音するための楽音情報が書き込まれた第2のトラックを記憶する演奏情報記憶手段と、
該演奏情報記憶手段から前記表示制御情報および楽音情報を読み出す演奏情報読出手段と、
読み出された表示制御情報に応じて押下すべき鍵を所定時間前に予告するとともに、その鍵の押下タイミングを指示する鍵指示手段と、
前記鍵指示手段と並行して動作し、前記読み出された楽音情報を前記音源に入力して楽音を発生させる発音制御手段と、
を備えた鍵盤楽器であって、
前記鍵指示手段に、前記押下すべき鍵が特定の指で押鍵されるよう指定されていたときの前記予告およびタイミング指示の態様を、前記押下すべき鍵が前記特定の指以外の指で押鍵されるよう指定されていたときの予告およびタイミング指示の態様と異ならせて指示させる指示制御手段を設けたことを特徴とする鍵盤楽器。
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