JPH07287570A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07287570A
JPH07287570A JP6102222A JP10222294A JPH07287570A JP H07287570 A JPH07287570 A JP H07287570A JP 6102222 A JP6102222 A JP 6102222A JP 10222294 A JP10222294 A JP 10222294A JP H07287570 A JPH07287570 A JP H07287570A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏操作すべき演奏操作子を演奏者にわかり
やすく報知した電子楽器を提供すること。 【構成】 鍵盤1の各キーに対応してLEDを設け、キ
ーデータとフレーズの区切りを示すフレーズデータとを
含む楽曲の演奏情報をディスク11から読み出し、演奏
情報メモリ13に一旦記憶させて、フレーズ毎に最高音
と最低音とを検出する。演奏情報メモリ13より供給さ
れる演奏情報に基づいて行なわれる再生演奏時には、当
該フレーズにて押鍵すべきキーの最高音から最低音まで
の範囲に対応するLEDのすべてが緑色にて点灯表示す
るとともに、次に押鍵すべきキーに対応するLEDは赤
色にて点滅し、さらに、そのLEDは、押鍵すべきタイ
ミングに至ったら赤色点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、演奏操作すべき演奏
操作子を演奏者にわかりやすく報知して、演奏練習を効
果的に実行させるようにした電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏のタイミングに合わ
せて、操作すべき操作子をランプ等で順次表示して、ど
の操作子を操作すべきを演奏者に報知する電子楽器、例
えば、鍵盤を有する電子楽器が知られている。すなわ
ち、このような電子楽器は、自動演奏のタイミングに合
わせて、押鍵すべき鍵をLEDで点灯表示し、どの鍵を
押鍵すべきかを演奏者に表示するものである。そして、
演奏者は、表示された鍵を順次押鍵することで、演奏操
作の練習を行なうものであった。
【0003】この種の電子楽器としては、例えば、特公
昭63−18752号公報に記載されているものがあ
る。この公報に記載された技術は、押鍵すべき鍵をフレ
ーズ毎に一括して表示するものであり、これによって押
鍵すべき鍵を演奏者に判断選択させて、練習の効果をよ
り高めることを図ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、楽曲には様
々なものがあり、例えば、フレーズ内で押鍵すべき鍵が
少なく、かつ、それらの鍵が高音から低音まで広範囲に
またがるようなものがある。このような楽曲を上記公報
の技術で押鍵指示した場合、当該フレームでの表示状態
は、まばらな点灯表示となってしまい、演奏者(練習
者)にとってみれば、どの範囲の鍵を押鍵すれば良いの
かが直感的にはわかりづらくなる。このため、演奏者
は、押鍵に際して、どのように手を配置すべきか一瞬迷
ってしまう、という問題があった。
【0005】この発明は、上述した問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするとことは、演奏操作すべ
き演奏操作子を演奏者にわかりやすく報知した電子楽器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、演奏者が演
奏操作するための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏
操作子の各々に対応して設けられ、演奏操作すべき演奏
操作子を演奏者に報知する報知手段と、音高情報とフレ
ーズの区切りを示すフレーズ情報とを含む楽曲の演奏情
報を供給する演奏情報供給手段と、前記演奏情報供給手
段より供給される演奏情報の最高音と最低音とを、前記
フレーズ情報にて区切られるフレーズ毎に検出する検出
手段と、前記演奏情報供給手段より供給される演奏情報
に基づいて行なわれる再生演奏時に、前記検出手段によ
り検出される最高音から最低音までの範囲に対応する演
奏操作子のすべてを、前記フレーズ情報にて区切られる
フレーズ毎に報知するように、前記報知手段を制御する
制御手段とを具備することを特徴としている。
【0007】同様に、上述した課題を解決するために、
請求項2に記載の発明にあっては、演奏者が演奏操作す
るための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏操作子の
各々に対応して設けられ、演奏操作すべき演奏操作子を
演奏者に報知する報知手段と、楽曲を構成する演奏情報
を供給する演奏情報供給手段と、前記演奏情報供給手段
より供給される演奏情報に基づいて行なわれる再生演奏
時に、その再生演奏のタイミングに対して所定時間以内
に演奏操作すべき演奏操作子のすべてを報知するように
前記報知手段を制御するとともに、現時点での再生演奏
のタイミングと演奏操作すべきタイミングとの時間量に
応じて前記報知手段の報知態様を変化させるように制御
する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0008】また、上述した課題を解決するために、請
求項3に記載の発明にあっては、演奏者が演奏操作する
ための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏操作子の各
々に対応して設けられ、演奏操作すべき操作子を演奏者
に報知する報知手段と、音高情報とフレーズの区切りを
示すフレーズ情報とを含む楽曲の演奏情報を供給する演
奏情報供給手段と、前記演奏情報供給手段より供給され
る演奏情報に基づく再生演奏時に、フレーズ内にて演奏
操作すべき演奏操作子を、当該フレーズの再生演奏のタ
イミングよりも前であって、かつ当該フレーズの再生演
奏のテンポよりも充分に速いテンポで報知するように、
前記報知手段を制御する制御手段とを具備することを特
徴としている。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明にあって
は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明におい
て、前記制御手段は、次に演奏操作すべき演奏操作子の
報知態様が他の演奏操作子の報知態様とは異なるよう
に、前記報知手段を制御することを特徴としている。
【0010】また、請求項5に記載の発明にあっては、
請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、前
記演奏情報供給手段より供給される演奏情報に基づく再
生演奏が、前記演奏操作子の演奏操作にしたがって進行
することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、フレーズ毎
に、演奏すべき最高音から最低音までのすべての演奏操
作子が報知手段により報知される。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、現時点で
の再生演奏のタイミングに対し、所定時間以内に演奏操
作すべき演奏操作子のすべてが報知手段により報知され
る。さらに、このときの報知手段の報知態様が、現時点
での再生演奏のタイミングと演奏操作すべきタイミング
との時間量に応じて変化する。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、フレーズ
の再生演奏に先立って、当該フレーズにて演奏操作すべ
き演奏操作子が、当該フレームの再生演奏よりも充分に
速いテンポで報知手段により報知される。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、次に演奏
操作すべき演奏操作子が、他の演奏操作子とは、報知態
様が異なって表示される。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、演奏操作
子の演奏操作にしたがって、再生演奏が進行する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。
【0017】A: 実施例の概要 この実施例は、自動演奏の再生演奏時において、フレー
ズの演奏の先立って、当該フレーズで押鍵すべき各鍵の
最高音から最低音までに対応するLEDをすべてを緑色
にて点灯表示して、当該フレーズの押鍵すべき鍵の操作
範囲を演奏者に知らせようとするものである。また、こ
の実施例は、次に押鍵すべき鍵をLEDの赤色で点滅表
示させ、さらに、この鍵が押鍵すべきタイミングとなっ
たら、LEDの赤色表示を点滅から点灯にさせて切り換
えて、次に押鍵すべき鍵と、そのタイミングとを演奏者
に知らせようとするものである。
【0018】A−1:実施例の構成 まず、この実施例の構成について説明する。図1は、こ
の実施例の構成を示すブロック図である。この図におい
て、3は、鍵盤1とLED群2とから構成される鍵盤装
置であり、図2(a)に示すように、鍵盤1には、複数
の鍵1a、1a、……の各々に対応してLED2a、2
a、……が設けられる。各鍵の押鍵・離鍵状態は、図示
せぬ検出回路により検出されて、その検出信号がバスを
介してCPU4に供給されるようになっている。また、
各LED2aは、それぞれ赤色および緑色の2色発光が
可能なタイプのものが用いられ、バスを介したCPU4
の制御により、その発光色および点滅・点灯表示が制御
されるようになっている。
【0019】5は、CPU4に割込信号を供給するタイ
マである。CPU4は、この割込信号が供給されると、
後述する割込処理を実行するようになっている。なお、
タイマ5は、曲の演奏テンポに応じて割込信号を出力す
る。詳細には、1拍(4/4拍子の場合)につき24回
の割合で出力する。6は、ROMから構成されるプログ
ラムメモリであり、CPU4において用いられるプログ
ラム等が記憶されている。7は、RAMに割り当てられ
るワーキングメモリであり、後述する種々のレジスタ
や、フラグ等が設定される。8は音源であり、CPU4
の制御の下に楽音信号を時分割複数チャンネルで発生す
る。この音源8による楽音信号は、図示せぬD/Aコン
バータによってアナログ信号に変換された後に、アンプ
や、スピーカ等から構成されるサウンドシステム9によ
って発音される。
【0020】一方、10はSW(スイッチ)群であり、
この電子楽器に対し種々の設定を行なうための複数のス
イッチから構成される。これらのスイッチには、後述す
る押鍵指示のモードを設定するモード切換SWや、所望
の曲を選択してロードを指示するロードSW、自動演奏
のスタート・ストップを指示するスタート/ストップS
W等がある。そして、SW群10の各スイッチの操作状
態は、図示せぬ検出回路によって検出されて、その検出
信号がCPU4に供給されるようになっている。
【0021】11はディスク装置であり、外部から接続
されるメモリカードや、フロッピィディスク等に対し、
種々の演奏データの読出・書込を行なう。13は、RA
Mに割り当てられる演奏情報メモリであり、ディスク装
置11と授受が行なわれるデータを、インターフェイス
12およびバスを介して一時的に記憶する。
【0022】A−1−1:演奏データの内容 ここで、演奏情報メモリ13に記憶される演奏情報の構
成について説明する。1曲分の演奏情報には、メロディ
や、伴奏、その他の演奏パート(例えば、ドラム、トラ
ンペット、ベースなど)にそれぞれ対応するトラック分
の演奏データが設定される。図3(a)に、1トラック
分の演奏データを示す。この図に示すように、1つのト
ラックには、曲の進行にしたがって先頭から発生する順
にキーデータKDがフレーズデータPD、およびエンド
データEDが配置し、これらデータの間には、デュレー
ションデータDDが設定される。
【0023】次に、これら各データについて図3(b)
を参照して説明する。イベントデータEDは、発生すべ
き楽音の内容を示すデータであり、このデータがキーデ
ータKDである旨を示すキーオンコード、発生楽音の音
高を示すキーコード、演奏者のどの指で押鍵されるべき
かを示す指コード、および発音継続時間を示すゲートタ
イムから構成される。デュレーションデータDDは、間
隔を示すデータあり、このデータがデュレーションデー
タである旨を示すデュレーションコード、および間隔の
時間的長さを示すデュレーションタイムから構成され
る。
【0024】ここで、本願におけるイベントとは、なん
らかの状態が発生したことをいう。例えば、キーイベン
トとは、鍵に対して何らかの操作がなされたことを示
し、特に、キーオンイベントと言えば、鍵が押鍵された
ことを示し、また、キーオフイベントと言えば、鍵が離
鍵されたことを示す。また、ゲートタイムおよびデュレ
ーションタイムには、本願では、4分音符、すなわち1
拍に相当する間隔について数値「24」が格納される。
【0025】また、フレーズデータPDは、音楽的なひ
と区切りを示すデータであり、その旨を示すフレーズコ
ードから構成される。さらに、本願におけるひと区切り
とは、演奏難易度の高い区切り、例えば、いわゆる指く
ぐりをするような場合を含む。ここで、指くぐりとは、
例えば、右手中指でE3の鍵を押した後、右手親指でF
4を押すときや、逆に右手親指でF4の鍵を押した後、
右手中指でE3の鍵を押すときのように、ある指の上あ
るいは下を他の指が交差する運指のことをいう。後述す
るように、かかる指くぐりを区切りとするフレーズに対
して、その最高音から最低音までを同時に表示すると、
演奏者はどの程度、指を広げれば良いかを予測しやすく
なる。エンドデータEDは、このトラックの演奏データ
が終端であることを示すデータであり、その旨を示すエ
ンドコードから構成される。
【0026】このようにして構成される1トラック分の
演奏データには、トラック番号TRが付与されて、各々
が特定されるようになっている。なお、本願において演
奏者の右手で押鍵(発音)すべき演奏データはTR=0
なるトラックに、左手で押鍵(発音)すべき演奏データ
はTR=1なるトラックに、それぞれ割り当てられるよ
うになっている。また、本願説明では、複数トラックの
演奏データによって構成される演奏曲に関する情報を、
説明の便宜上、演奏情報と呼ぶことにする。言い換えれ
ば、演奏情報は、演奏データの束によって構成されるの
である。
【0027】A−1−2:LEDデータの内容 次に、LEDデータについて説明する。このLEDデー
タは、後述するロードルーチンにおいて演奏データの所
定の場所に挿入される一方、後述する再生ルーチンにお
いて読み出されたときに、そのデータによって特定され
るLEDが、そのデータにしたがって点灯・点滅・消灯
されるようになっている。
【0028】ここで、LEDデータの内容を図4(a)
に示す。この図に示すように、この実施例においてLE
Dデータには、LED点灯データ、LED点滅データお
よびLED消灯データの3種がある。このうち、LED
点灯データは、このデータが点灯データである旨を示す
LED点灯コードと、点灯すべき色(緑あるいは赤)を
指定する色コードと、点灯すべきLEDを特定するため
のキーコードとから構成される。同様に、LED点滅デ
ータは、このデータが点滅データである旨を示すLED
点滅コードと、点滅すべき色(緑あるいは赤、ただし本
願において点滅に用いるのは赤のみ)を指定する色コー
ドと、点滅すべきLEDを特定するためのキーコードと
から構成される。また、LED消灯データは、このデー
タが消灯データである旨を示すLED消灯コードと、消
灯すべき色(緑)を指定する色コードと、点滅すべきL
EDを特定するためのキーコードとから構成される。な
お、LED消灯データの色コードに赤がないのは、赤色
に点灯したLEDは、LED消灯データを用いることな
く、後述する比較進行ルーチンにおいて直接消灯させら
れるためである。
【0029】B: 実施例の動作 次に、上述した構成による実施例の動作について図5〜
図12を参照して順次説明する。なお、この動作説明に
おいては、CPU4において実行される処理を各ルーチ
ンに分けて説明する。
【0030】B−1:メインルーチンの動作説明 はじめに、この電子楽器に電源が投入されると、図5に
示すメインルーチンが起動される。まず、ステップSa
1において、RAM内の各種レジスタやフラグのゼロ・
リセットや、初期設定値の書込等の初期設定が行なわれ
る。
【0031】次のステップSa2〜Sa6は、演奏者に
よる押鍵操作にしたがって楽音発生を行なう処理であ
る。このため、ステップSa2において、キーイベント
があったか否かが判別され、この判別結果が「YES」
ならば、さらにステップSa3において、当該キーイベ
ントがキーオンイベントであるか否かが判別される。こ
の判別結果が「YES」であるならば、ステップSa4
において発音処理が実行されて、押鍵にしたがって楽音
発生が行なわれるとともに、ステップSa5において比
較進行ルーチン(後述する)が実行される。
【0032】一方、ステップSa2の判別結果が「N
O」ならば、すなわち当該キーイベントが発生していな
いのならば、なんら処理を行なう必要がないので、処理
は直ちにステップSa7に進行する。また、ステップS
a3の判別結果が「NO」ならば、すなわちキーオフイ
ベントが発生したならば、ステップSa6において消音
処理が実行されて、いままでキーオンイベントに対して
行なわれていた発音に対する消音処理が行なわれる。
【0033】次のステップSa7〜Sa8は、押鍵指示
動作のための、いわば前段階のための処理である。ま
ず、ステップSa7において、ロードSWのオンイベン
トがあったか否か、すなわち、所望の演奏曲が選択さ
れ、その演奏曲の演奏情報をこの電子楽器に取り込むか
否かの指示がなされたか否かの判別が行なわれる。この
判別結果が「YES」ならば、ステップSa8において
後述するロードルーチンが実行される一方、判別結果が
「NO」ならば、直ちにステップSa9の処理が行なわ
れる。
【0034】ステップSa9〜Sa10は、押鍵指示の
モードを設定する処理である。本願における押鍵指示
(ガイド)のモードには、ガイドなし、右手のみガイ
ド、左手のみガイド、および両手ガイドの4モードがあ
る。これらモードを特定するためのレジスタがMODで
ある。このレジスタMODに格納される値は、「0」〜
「3」までの整数であり、各数値が上記4モードのそれ
ぞれに対応している。
【0035】さて、ステップSa9においては、モード
切換SWがオンイベントとなったか否かが判別される。
この判別結果が「YES」ならば、すなわちモード切換
SWがオンされたならば、ステップSa10において、
押鍵指示モードを切り換えるべく、レジスタMODの値
が「1」だけインクリメントされる。ただし、レジスタ
MODの値が「3」であれば「0」に戻される。
【0036】これにより、モード切換SWが押される
と、押鍵指示モードが例えば「ガイドなし」であったと
すると、次の「右手のみガイド」に変更される。以下、
モード切換SWが連続してオンされると、このメインル
ーチンの繰り返し実行の毎に、押鍵指示モードが「左手
のみガイド」→「両手ガイド」→「ガイドなし」→……
と順次循環して変更するようになっている。
【0037】ステップSa11〜Sa15は、自動演奏
のための処理である。ここで、本願において自動演奏中
であるか否かについては、フラグRUNの値で判別され
る。詳細には、フラグRUNの値が「1」である場合が
演奏中を示し、「0」である場合が演奏停止中を示す。
【0038】さて、ステップSa11において、自動演
奏のスタート・ストップを指示するスタート/ストップ
SWのオンイベントがあったか否かが、すわなち、スタ
ートスタート/ストップSWがオンされたか否かが検出
される。この判別結果が「NO」であるならば、なんら
処理を行なう必要がないので、直ちにステップSa16
にスキップする一方、判別結果が「YES」ならば、ス
テップSa12においてフラグRUNの値が反転され
て、さらに次のステップSa13において反転後のフラ
グRUNの値が「1」であるか否かが判別される。ステ
ップSa13での判別結果が「YES」ならば、これ
は、自動演奏停止中に、自動演奏スタートの指示がなさ
れたことを示すので、ステップSa14において後述す
る自動演奏スタートルーチンが実行される。
【0039】一方、ステップSa13での判別結果が
「NO」ならば、これは、自動演奏中に自動演奏ストッ
プの指示がなされたことを示すので、ステップSa15
において、自動演奏ストップ処理が実行される。このス
トップ処理により、現在発音中のすべての発音チャンネ
ルに対しキーオフ信号が出力されて、強制的に発音が停
止させられる。
【0040】次に、ステップSa16においては、その
他の処理、例えば、音色を変更する処理等のように、電
子楽器として動作するための他の必要な処理が実行され
る。該処理が終了には、ステップSa2に戻り、以後電
源が遮断されるまで、ステップSa2〜Sa16の処理
が繰り返し実行される。このように、メインルーチンに
おいては、主に、演奏者による押鍵操作にしたがって楽
音発生を行なう処理と、押鍵指示の前処理・設定処理
と、自動演奏スタート・ストップ処理とが行なわれる。
【0041】B−1−1:ロードルーチン(ステップS
a8) 図5に示したメインルーチンの処理がステップSa8に
至ると、図6に示すロードルーチンが実行される。この
ルーチンでは、ロードした演奏情報のうちの、TR=
0、1であるところの右手、左手で押鍵すべき演奏デー
タに対して、所定のLEDデータをキーデータの直前直
後に挿入する処理である。
【0042】まず、ステップSb1においては、ディス
ク装置11から所望の演奏(楽曲)情報が読み出され、
演奏情報メモリ13に書き込まれる。次のステップSb
2では、演奏情報メモリ13に記憶された演奏情報のう
ちのTR=0、1の演奏データに対し、各フレーズ内で
のキーデータKDの最高音と最低音とが検出される。す
なわち、TR=0、1の各演奏データにおいて、フレー
ズデータで区切られる区間内に存在するキーデータKD
のキーコードのうちの最高音と最低音とに対応するもの
が、各フレーズ区間毎にそれぞれ検出される。
【0043】次にステップSb3では、TR=0,1な
るトラックの演奏データ中、第1番目のフレーズに対し
ての挿入処理が行なわれる。すなわち、各演奏データの
第1番目のフレーズで検出された最高音から最低音まで
のキーコードに対応する鍵のLEDを緑色にて点灯する
旨を指定するLED点灯データが、それぞれ各トラック
の先頭に挿入される。さらに、各第1フレーズで検出さ
れた最高音から最低音までの鍵のLEDを消灯する旨を
指定するLED消灯データが、第1フレーズの最後に存
在するキーデータに直後にそれぞれ挿入される。
【0044】つまり、ステップSb3において、TR=
0なるトラックに挿入されるLED点灯データは、その
色コードが緑であり、そのキーコードが第1番目のフレ
ーズでの最高音から最低音までのすべてであるものとな
る一方、TR=0なるトラックに挿入されるLED消灯
データは、その色コードが緑であり、そのキーコードが
第1番目のフレーズでの最高音から最低音までのすべて
のものとなる。TR=1なるトラックについても同様の
処理が行なわれる。
【0045】引き続き、ステップSb4では、TR=
0,1なるトラックの演奏データ中、第2番目以降のフ
レーズに対しての挿入処理が行なわれる。すなわち、各
演奏データの第2番目以降のフレーズにおいて、検出さ
れた最高音から最低音までのすべて鍵のLEDを消灯す
る旨を指定するLED点灯データが、当該フレーズの最
後のキーデータKD直後に挿入される。さらに、検出さ
れた最高音から最低音までのキーコードに対応する鍵の
LEDを緑色にて点灯する旨を指定するLED点灯デー
タが、当該フレーズの直前のフレーズのLED消灯デー
タ直後に挿入される。
【0046】つまり、ステップSb4において、TR=
0なるトラックに挿入されるLED消灯データは、その
色コードが緑であり、そのキーコードが当該フレーズで
の最高音から最低音までのすべてであるものとなる一
方、TR=0なるトラックに挿入されるLED点灯デー
タは、その色コードが緑であり、そのキーコードが当該
フレーズでの最高音から最低音までのすべてのものとな
る。TR=1なるトラックについても同様の処理が行な
われる。
【0047】次に、ステップSb5では、TR=0,1
なるトラックの演奏データ中、各キーデータに対応する
LED点滅データおよびLED点灯データの挿入処理が
行なわれる。すなわち、前者では、各キーデータKDに
対応する鍵のLEDを赤にて点滅する旨を指定するLE
D点滅データが、それぞれ当該キーデータの1つ前のキ
ーデータの直後に挿入される。ただし、最初のキーデー
タには該当するものがないので、各トラックの先頭に挿
入される。また、後者では、キーデータKDに対応する
鍵が押鍵すべきタイミングに至った際に、その鍵のLE
Dを赤色にて点灯するように、LED点灯データが当該
キーデータの直後に挿入される。
【0048】つまり、ステップSb5において、TR=
0、1なるトラックに挿入されるLED点滅データおよ
びLED点灯データの各々は、それぞれ色コードが赤で
あり、そのキーコードがキーデータKDに対応するもの
ものとなる。
【0049】このようにロードルーチンにおいて、TR
=0、1なるトラックに挿入されるLEDデータは、次
のような配置となる。各トラックの先頭には、第1番目
のキーデータKDに対応する鍵を赤色に点滅する旨を指
定するLED点滅データが、その次には、第1番目のフ
レーズの最高音から最低音までの鍵のLEDを緑色にて
点灯する旨を指定するLED点灯データが、順次配置さ
れる。
【0050】そして、第m番目(ただし、mは1以上の
整数)のキーデータKDの次には、第m番目のキーデー
タKDに対応する鍵を赤色に点灯する旨を指定するLE
D点滅データが、続いて第(m+1)番目のキーデータ
KDに対応する鍵を赤色に点滅する旨を指定するLED
点滅データが、順次配置される。
【0051】特に、第m番目のキーデータKDであっ
て、第n(ただし、nは1以上の整数)番目のフレーズ
内の最後に位置するものにあっては、上記第(m+1)
番目のキーデータKDに対応する鍵を赤色に点滅する旨
を指定するLED点滅データの次に、第n番目のフレー
ズの最高音から最低音までの鍵のLEDをすべて消灯す
る旨を指定するLED消灯データが、さらに、第(n+
1)番目のフレーズの最高音から最低音までの鍵のLE
Dをすべて緑色にて点灯する旨を指定するLED点灯デ
ータが、順次配置される。
【0052】なお、このようにして挿入配置されたLE
Dデータに基づく、LEDの点灯・点滅・消灯処理は、
後述する割込処理によって行なわれる。
【0053】B−1−2:自動演奏スタートルーチン
(ステップSa14) 図5に示したメインルーチンの処理がステップSa14
に至ると、図7に示す自動演奏スタートルーチンが実行
される。このルーチンでは、自動演奏のスタート時に必
要な処理が行なわれる。なお、自動演奏それ自体は、後
述する割込処理によって実行される。
【0054】まず、ステップSc1では、演奏情報の全
トラックの読出ポインタが、演奏情報メモリ13の各々
に対応する記憶領域の先頭にセットされる。次にステッ
プSc2では、待ち状態が解除される。ここでいう待ち
状態とは、押鍵指示の動作がなされている場合であっ
て、正しい鍵が押鍵されるまで自動演奏の進行が停止し
ている状態をいう。自動演奏のスタート時には、この状
態が解除されるのである。
【0055】次に、ステップSc3では、各トラックの
デュレーションタイムを格納するレジスタがTM(L)
が「0」にセットされる。本願は、各トラック毎に対応
しているデュレーションタイムを、後述する割込処理の
実行毎にダウンカウントして、これが「0」となる毎
に、次のキーデータKDを読み込むという構成を採用し
ているので、スタート時に、これらをゼロ・クリアにす
るのである。なお、TRを「0」〜「8」までとしてい
ることからも判るように、この実施例において同時に扱
えるトラック数は「9」までとなっている。
【0056】引き続き、ステップSc4では、発音キー
コードリストがクリアにされる。ここで、発音キーコー
ドリストとは、自動演奏において、その時点で発音され
るべきすべてのキーコードが記憶されるリストである。
したがって、この発音キーコードリストに載っているキ
ーコードに対応した鍵がすべて押鍵されているか否かを
を検出すれば、演奏者が押鍵指示された鍵を押鍵操作し
ているか否かが判別することができる(後述する)。自
動演奏のスタート時には、このリストがクリアにされる
のである。
【0057】このように自動演奏スタートルーチンで
は、自動演奏をするにあたって、各種の設定・レジスタ
・リストがセットあるいはクリアにされる処理が行なわ
れる。
【0058】B−3:割込処理 次に、割込処理について図8〜図12を参照して説明す
る。この処理は、前述したメインルーチンの繰り返し処
理とは別に実行されるものであり、図1におけるタイマ
3の割込信号によって4分音符につき24回の割合で起
動されて、その起動周期は、楽曲の再生テンポに応じて
可変制御される。
【0059】まず、ステップSd1では、フラグRUN
の値が「1」であるか否かが判別される。この判別結果
が「NO」でならば、自動演奏が停止中であるので、以
降の処理をなんら行なうことなく、この処理は直ちに終
了する一方、判別結果が「YES」ならば、さらにステ
ップSd2において待ち状態であるか否かが判別され
る。ステップSd2での判別結果が「YES」ならば、
自動演奏の進行を一時停止させる必要から、以降の処理
を行なうことなく、この処理は直ちに終了する。
【0060】一方、ステップSd2での判別結果が「N
O」ならば、後述する再生ルーチンが実行されて(ステ
ップSd3)、各トラックのデュレーションタイムの内
容に応じた処理が行なわれ、次に、同じく後述する比較
進行ルーチンが実行される(ステップSd4)。
【0061】ステップSd5では、レジスタCHに
「0」がセットされる。ここで、レジスタCHは、発音
チャンネルに対応するものであり、この実施例では、
「0」〜「15」の16チャンネル分設けられる。以下
のステップSd6〜Sd10では、0チャンネル〜15
チャンネルの各々に対して同様な処理を行なうので、ま
ず、0チャンネルに対して処理を行なうべく、このステ
ップSd5において、レジスタCHに「0」がセットさ
れるのである。
【0062】次に、ステップSd6では、レジスタGT
(CH)の値、すなわち現時点においてレジスタCHに
対応するチャンネルのゲートタイムが「0」以下である
か否かが判別される。この判別結果が「NO」ならば、
レジスタGT(CH)の値が「1」だけデクリメントさ
れる(ステップSd8)一方、ステップSd6の判別結
果が「YES」ならば、発音終了すべきことを示すの
で、ステップSd7において、レジスタCHの値とキー
オフ信号とが音源8に出力される。これにより、当該発
音チャンネルの楽音信号の発生が終了して、当該チャン
ネルの楽音が消音される。
【0063】ステップSd9では、次の発音チャンネル
に対して同様な処理を行なうべく、レジスタCHの値が
「1」だけインクリメントされる。次のステップSd1
0では、レジスタCHの値が「16」か否かが判別さ
れ、この判別結果が「NO」ならば、再びステップSd
6に戻って、レジスタCHに対応する「0」〜「15」
までの各チャンネルに対して、それぞれSd6〜Sd9
の処理が行なわれるようになっている。そして、各チャ
ンネルに対しての処理が行なわれると、ステップSd1
0での判別結果が「YES」となって、このルーチンは
終了する。
【0064】B−3−1:再生ルーチン さて、この割込処理のステップSd3に至ると、図9お
よび図10に示す再生ルーチンが実行される。この再生
ルーチンは、割込処理が起動された時点でのレジスタT
M(TR)にセットされた値に応じて、演奏データを処
理するものである。この演奏データには、LED点灯・
点滅・消灯による押鍵指示や、押鍵指示がなされていな
い場合の発音処理も含まれる。後述するように、レジス
タTM(TR)の値とは、トラックTRのデュレーショ
ンタイムであり、割込処理が起動する毎に変化するか
ら、自動演奏の進捗状況と一致したものとなる。
【0065】まず、図9におけるステップSe1では、
各トラックに対して同じ処理を行なうべく、レジスタT
Rに「0」がセットされる。次に、ステップSe2で
は、レジスタTM(TR)に格納されている値が「0」
以下であるか否かが判別される。ステップSe4におい
て、デュレーションタイムが「0」以下となっていない
場合には、当該トラックに対しては、なんら処理を行な
う必要がないので、ステップSe3において、レジスタ
TM(TR)の値が「1」だけデクリメントされ、引き
続き、ステップSe19の処理が行なわれる。
【0066】一方、ステップSe2において、デュレー
ションタイムが「0」以下となった場合には、次のデー
タを読み出すべき旨を示していることになるので、ステ
ップSe3において、レジスタTRの値に対応するトラ
ックのポインタが指すデータが読み出されるとともに、
ポインタの読出位置が次のデータ位置にセットされる。
そして、ステップSe5〜Se8(ステップSe8につ
いては図10参照)の各々において、ステップSe4で
読み出されたデータが、エンドデータ、フレーズデー
タ、デュレーションデータ、またはキーデータであるか
否かがそれぞれ判別される。
【0067】ステップSe5において、該データがエン
ドデータであると判別された場合には、ステップSe9
において当該トラックのポインタが1つ前のデータに戻
された後に、ステップSe19の処理が行なわれる。ま
た、ステップSe6において、該データがフレーズデー
タであると判別された場合には、ステップSe19の処
理が行なわれる。あるいはステップSe7において、該
データがデュレーションデータであると判別された場合
には、ステップSe10においてレジスタTM(TR)
に、そのデュレーションデータのデュレーションタイム
がセットされた後に、ステップSe19の処理が行なわ
れる。
【0068】図10におけるステップSe8において、
該データがキーデータであると判別されたならば、ステ
ップSe11において後述するキーオン処理が実行され
る一方、ステップSe8での判別結果が「NO」である
ならば、ステップSe12に進み、現在設定されている
押鍵指示モードと、現在処理を行なっているトラックと
の判別が行なわれて、押鍵指示に関係あるか否かが判別
される。すなわち、ステップSe8において該データが
キーデータでないと判別されたのならば、さらに、ステ
ップSe12において、レジスタMODの値が「1」
若しくは「3」であってレジスタTRの値が「0」の場
合、またはレジスタMODの値が「2」若しくは
「3」であってレジスタTRの値が「1」の場合のいず
れかであるか否かが判別される。前者のの場合とは、
少なくとも右手のガイドが選択されている場合であっ
て、処理対象となっているトラックが右手で押鍵・発音
すべき演奏データを示すTR=0なるものである場合で
ある一方、後者のの場合とは、少なくとも左手のガイ
ドが選択されている場合であって、処理対象となってい
るトラックが左手で押鍵・発音すべき演奏データを示す
TR=1なる場合である。
【0069】したがって、ステップSe12の判別結果
が「NO」であるならば、押鍵指示の動作とは無関係で
あるので、次のデータを読み出すべく、図9におけるス
テップSe4に戻る一方、ステップSe12の判別結果
が「YES」であるならば、ステップSe13〜Se1
5の各々において、先のステップSe4で読み出された
データがLED点灯データ、LED点滅データ、あるい
はLED消灯データのいずれかであるか否かが判別され
る。
【0070】ステップSe13において、該データがL
ED点灯データであると判別されたならば、当該LED
点灯データのキーコードに対応するLEDが、当該LE
D点灯データの色データに対応する発光色で点灯される
(ステップSe16)。この実施例では、当該LED点
灯データが、ロードルーチン(図6参照)におけるステ
ップSb3あるいはSb4で挿入されたものであるなら
ば、次のフレーズにおいて押鍵すべき鍵範囲を表示すべ
く、押鍵すべき最高音から最低音までのすべての鍵のL
EDが緑色にて点灯される一方、当該LED点灯データ
が、ロードルーチン(図6参照)におけるステップSb
5で挿入されたものであるならば、現在の自動演奏がそ
のLED点灯データのキーコードに対応する鍵を押鍵す
べきタイミングに至っていることを示すので、今まさに
押鍵すべきことを示すとともに、押鍵すべき鍵を表示す
べく、当該LED点灯データのキーコードに対応するL
EDが赤色に点灯される。
【0071】また、ステップSe14において、該デー
タがLED点滅データであると判別されたならば、当該
LED点滅データのキーコードに対応するLEDが、当
該LED点灯データの色データに対応する発光色で点滅
される(ステップSe17)。この実施例では、現在の
自動演奏が、そのLED点滅データのキーコードに対応
する鍵の1つ前の鍵を押鍵すべきタイミングに至ってい
ることを示すので、次回押鍵すべき鍵を表示すべく、当
該LED点滅データのキーコードに対応するLEDが赤
色に点滅される。
【0072】あるいは、ステップSe15において、該
データがLED消灯データであると判別されたならば、
当該LED消灯データのキーコードに対応するLEDが
消灯される(ステップSe18)。
【0073】そして、ステップSe12の判別結果が
「NO」である場合、ステップSe15の判別結果が
「NO」である場合、ステップSe11のキーオン処理
が終了した場合、あるいはステップSe16〜Se18
の各処理が終了した場合には、図9におけるステップS
e4に戻って、次のデータが読み出され、そのデータに
したがった処理がなされるようになっている。
【0074】こうして、ステップSe4で読み出された
データにしたがった処理がなされると、ステップSe1
9に至って、次のトラックに対しても同様な処理を行な
うべく、レジスタTRの値が「1」だけインクリメント
される。そして、次のステップSe20では、レジスタ
TRの値が「9」か否かが判別され、この判別結果が
「NO」ならば、再びステップSe2に戻って、レジス
タTRに対応する「0」〜「8」までの各トラックに対
して、それぞれSe2〜Se18の処理が行なわれるよ
うになっている。そして、各トラックに対しての処理が
行なわれると、ステップSd10での判別結果が「YE
S」となって、このルーチンは終了する。
【0075】B−3−1−1:キーオンルーチン さて、再生ルーチンのステップSe11に至ると、さら
に、図11に示すキーオンルーチンが実行される。この
ルーチンは、押鍵指示に関係しない場合にあっては、ス
テップSe4で読み出されたキーデータに基づく発音を
行なう一方、押鍵指示に関係する場合にあって、押鍵指
示通りに演奏者が押鍵するまで自動演奏進行を一時停止
させるための処理を行なうものである。
【0076】まず、ステップSf1では、上述したステ
ップSe12と同様に、レジスタMODの値が「1」
若しくは「3」であってレジスタTRの値が「0」の場
合、またはレジスタMODの値が「2」若しくは
「3」であってレジスタTRの値が「1」の場合のいず
れかであるか否かが判別される。この判別結果が「YE
S」ならば、ステップSe4で読み出されたキーデータ
のキーコードがレジスタKCに格納され(ステップSf
2)、このキーコードが発音キーコードリストに追加さ
れ(ステップSf3)、待ち状態がセットされる(ステ
ップSf4)。上述したように、待ち状態となっている
と、割込処理は、起動されても実行されないので、これ
により自動演奏の進行が停止するのである。
【0077】一方、ステップSf1での判別結果が「N
O」ならば、ステップSe4で読み出されたキーデータ
に基づく発音処理がなされ(ステップSf5)、そのと
き割り当てたチャンネルの番号がレジスタCHにセット
され(ステップSf6)、当該キーデータのゲートタイ
ムが、現在処理対象となっているトラックのゲートタイ
ムをダウンカウントをするレジスタGT(CH)にセッ
トされる(ステップSf7)。そして、ステップSf4
あるいはSf7の処理の後、このキーオンルーチンは終
了する。
【0078】B−3−2:比較進行ルーチン さて、メインルーチン(図5参照)のステップSa5、
あるいは、割込処理のステップSd4に至ると、図12
に示す比較進行ルーチンが実行される。この比較進行ル
ーチンでは、押鍵指示がなされた鍵のすべてが、実際に
演奏者によってすべて押鍵されているかが判別され、押
鍵されているのならば、自動演奏の一時停止状態を解除
するための処理が行なわれる。
【0079】まず、ステップSg1において、待ち状態
がセットされているか否かが判別される。待ち状態がセ
ットされていなければ、このルーチンを実行する必要が
ないので、このルーチンは直ちに終了する一方、待ち状
態がセットされているのであれば、さらにステップSg
2において、発音キーコードリストに載っているキーコ
ードのすべてが押鍵されているか否かの判別が行なわれ
る。
【0080】この判別結果が「YES」ならば、依然、
待ち状態を維持するべく、このルーチンは直ちに終了す
る一方、判別結果が「YES」ならば、押鍵すべき鍵の
すべてが、演奏者によって実際にすべて押鍵されている
ことになるので、発音キーコードリストに載っているキ
ーコードに対応する(赤色にて点灯している)LEDが
消灯させられ(ステップSg3)、待ち状態が解除され
(ステップSg4)、発音キーコードリストがクリアに
される(ステップSg5)。
【0081】C: 実施例の具体的動作 次に、この実施例の具体的な動作について説明する。こ
の電子楽器の電源が投入されて、所定時間(ステップS
a1の実行に要する時間)経過した後には、メインルー
チンのステップSa2〜Sa16の処理が繰り返し行な
われる。ここで、演奏者が、鍵盤装置3(図1参与)の
いずれかの鍵を押下すると、ステップSa4により発音
処理が行なわれる一方、押下した鍵を離鍵すると、ステ
ップSa6により消音処理が行なわれる。これにより、
演奏者の押鍵操作にしたがって楽音が発生するようにな
っている。
【0082】一方、演奏者が、SW群10のうちのロー
ドSWをオンすると、ステップSa8において、ロード
ルーチンが実行されて、TR=0、1であるところの右
手、左手で押鍵すべき演奏データに対して、LEDデー
タがキーデータの直前直後に挿入される。
【0083】押鍵指示のモード設定も、この繰り返し処
理のうちのステップSa8およびSa9の処理によって
行なわれる。
【0084】また、演奏者が、SW群10のうちのスタ
ート・ストップSWをオンして、このオンが、自動演奏
のスタート指示であった場合には、割込処理の実行が許
可(RUN=1)された後、ステップSa14において
自動演奏スタートルーチンが実行される一方、スタート
・ストップSWをオンして、このオンが、自動演奏のス
トップ指示であった場合には、割込処理の実行が禁止
(RUN=0)された後、ステップSa15において、
自動演奏ストップ処理が実行される。
【0085】 自動演奏の進行 さて、割込処理が許可されると、この割込処理は、メイ
ンルーチンの繰り返し処理とは別に、自動演奏のテンポ
に応じた(4分音符につき24回)割合で起動される。
割込処理では、トラック毎のデュレーションタイムが判
別され、このデュレーションタイムが「0」ならば、な
んらかの演奏データが読み込まれて(ステップSe
4)、該データの種別に応じた処理がなされる一方、デ
ュレーションタイムが「0」でなければ、自動演奏を次
のタイミングに進行させるべく、当該デュレーションタ
イム(レジスタTM(TR))が「1」だけデクリメン
トされる(ステップSe3)。
【0086】この際、読み込まれたデータがキーデータ
である場合であって、当該キーデータのキーコードに基
づいて発音処理(ステップSf5)が行なわれるととも
に、当該キーデータのゲートタイムがセットされる。そ
の後、なんらかの演奏データが、再び読み込まれ(ステ
ップSf4)、読み込んだデータがデュレーションデー
タとなったら、当該デュレーションデータのデュレーシ
ョンタイムがレジスタTM(TR)に格納されるのであ
る(ステップSe10)。この処理が各トラックに対し
てそれぞれ行なわれる(ステップSe2〜Se20)。
【0087】そして、レジスタGT(CH)にセットさ
れたゲートタイムが「0」となったら、その発音は停止
され(ステップSd7)される一方、「0」でなけれ
ば、割込処理の起動毎に「1」ずつデクリメントされる
(ステップSd8)。すなわち、キーデータによる発音
は、その後の割込周期が当該キーデータのゲートタイム
の値とする回数だけ起動されると、終了するようになっ
ている。この処理が、各チャンネルに対してそれぞれ行
なわれる(ステップSd6〜Sd10)。
【0088】このようにして、この実施例では、自動演
奏が各トラック毎に対してそれぞれ行なわれて、自動演
奏が進行する。この進行に伴って、デュレーションタイ
ムおよびゲートタイムがダウンカウントされていく。そ
して、自動演奏は、押鍵指示の設定がなされている場合
には、演奏者が押鍵指示された鍵をすべて押鍵するまで
停止して、演奏者の演奏操作に追従して進行するように
なっている。
【0089】 LEDによる押鍵指示 次に、押鍵指示の設定がなされているときの動作につい
て説明する。まず、LEDの緑色発光について説明す
る。
【0090】−1 LED緑色点灯 自動演奏の進行が、フレーズデータで区切られるフレー
ズの最後のキーデータの発音タイミングに至ると、それ
まで緑色で点灯したLEDが消灯するとともに、次のフ
レーズで押鍵すべき最高音から最低音までの範囲の、す
べての鍵に対応するLEDが緑色にて発光する。ただ
し、第1フレーズに関しては、演奏開始時に発光する。
これは、そのようなLED点灯データがロードルーチン
においてキーデータの直前直後に挿入されて、再生ルー
チンにおいて読み出されるためであり、また、キーデー
タの直前直後の挿入により、デュレーションタイムが関
係しないためである。
【0091】−2 LED赤色点滅・点灯 自動演奏が、あるキーデータの押鍵(発音)すべきタイ
ミングに至ると、次に押鍵すべき鍵のLEDが赤色にて
点滅発光する。さらに自動演奏進行が、その発音すべき
タイミングに至ると、当該LEDは、点滅から点灯へと
表示が切り替わる。これは、LED緑色点灯と同様に、
そのようなLED点灯データがロードルーチンにおいて
キーデータの直後に挿入されとともに、再生ルーチンに
おいてで読み出されるためであり、また、キーデータの
直前直後には、デュレーションタイムが関係しないため
である。
【0092】ここで、押鍵すべき鍵とそのタイミングと
がLED2aにより表示されている状態を、図2(b)
に示す。この図において黒塗りは赤色点灯(点滅)を、
ハッチングは緑色点灯を、それぞれ示す。この図からも
判るように、次のフレーズで押鍵操作すべき最高音から
最低音までの範囲は、「C1」〜「G5」であり、次に
押鍵すべき鍵は「C1」であるということが判る。な
お、図では点灯、点滅は区別ができないので、図での説
明は省略する。
【0093】このように、この実施例では、次に演奏操
作すべき鍵が点滅により報知されるので、演奏者は、次
に演奏すべき鍵に対してどのように手を操作すべきかを
感覚的に、予め知ることができる。さらに、当該鍵の演
奏操作すべきタイミングは、点滅から点灯により演奏者
に報知される。また、次フレーズで演奏操作すべき範囲
が演奏者に報知されるので、演奏者は、演奏すべき操作
範囲に対してどのように手を配置すべきかを感覚的に、
予め知ることができる。
【0094】さて、このように押鍵すべき鍵とそのタイ
ミングとが報知されているにもかかわらず、演奏者が当
該鍵のすべてを押鍵していないときは、ステップSf4
においてセットされた待ち状態が、ステップSg4にお
いて解除されない。したがって、割込処理が禁止状態と
なるので、自動演奏は、演奏者が押鍵指示されたすべて
を押鍵するまで、一時停止することになる。また、演奏
者が、押鍵指示がされたすべての鍵を押鍵すれば、ステ
ップSa5またはSd4において実行される比較進行ル
ーチンでの待ち状態解除により、自動演奏の進行が再開
されるようになっている。これにより、演奏者が、正し
い演奏操作をして、はじめて自動演奏が進行することに
なるので、演奏者の演奏操作に応じて他のパートの自動
演奏に追従させることができる。
【0095】<第2実施例>上述した実施例は、押鍵す
べきタイミングが、1つ前のキーデータの押鍵すべきタ
イミングに至ると当該鍵のLEDが赤色点滅させるもの
であった。これに対してこの第2実施例は、現時点での
自動演奏のタイミングに対して先行して表示されるLE
Dの点灯時の明るさ(明度)を、先行する時間量に応じ
て変化させるものである。点灯時の明度は、例えば、先
行する時間量が1拍(4分音符)である場合の明度を
「100」とすれば、先行する時間量が6拍以上であれ
ば表示せず、時間量が5拍である場合の点灯量を「5
5」、4拍である場合の点灯量を「60」、3拍である
場合の点灯量を「65」、2拍で場合の点灯量を「7
0」のように、押鍵すべきタイミングが近づくにつれ、
等差数列的に順次明るくなるように設定する。
【0096】さて、この第2実施例は、第1実施例と基
本構成では同一であるが、まず第1に、図4(b)に示
すようなLED点灯データを用いる。ここで明度コード
とは、点灯する際の明度を指定するデータであり、LE
Dの点灯明度の調整については、キーコードに対応する
LEDへの電圧を、明度データによって調整することに
より可能である。そして、第2に、この実施例では、図
6に示したルーチンの代わりに、図13に示すルーチン
が実行され、また、図10におけるステップSe16あ
るいはSe17において、キーコードに対応するLED
が明度コードに対応する色で点灯あるいは点滅される処
理が実行される。
【0097】図13における処理について説明する。こ
の処理は、ロードSWがオンされた後に、実行されるロ
ードルーチンであり、ステップSh1については、ステ
ップSb1と同様なので、その説明は省略する。ステッ
プSh2においては、トラックTR=0なる演奏データ
のキーデータのそれぞれについて、LEDを点灯する明
度が求められ、そのLED点灯データが作成される。そ
して、作成されたLED点灯データが当該キーデータの
前であって、その明度に対応する拍数分前に挿入され
る。この際、既存のデュレーションデータが、挿入され
たLED点灯データの位置に応じて変更・作成される。
この変更とは、デュレーションデータのデュレーション
タイムが、LED点灯データの挿入位置に応じて変更さ
れる、という意であり、また、作成とは、本来なにもし
ないタイミングであったところに、LEDを点灯する旨
を示すLED点灯データが挿入されることから、この場
合には、デュレーションデータが新たに作成される、と
いう意である。同様の処理がトラックTR=1なる演奏
データに対しても行なわれる。
【0098】この第2実施例によれば、押鍵すべき鍵の
LEDの明度は、押鍵すべきタイミングが近づくにつれ
て、段階的に明るくなる。この点灯表示は、押鍵すべき
鍵のすべてについて行なわれるので、自動演奏のタイミ
ングにおいて5拍までの期間内において押鍵すべき鍵は
すべて点灯表示され、かつ、その明るさはその押鍵のタ
イミングが近いほど明るいものとなっている。したがっ
て、演奏者は、押鍵すべき鍵と押鍵すべきタイミングと
を直ちに認識して、そのような押鍵操作に対して予め対
処することが可能になる。
【0099】なお、この第2実施例では、現時点での自
動演奏のタイミングに対して先行して表示されるLED
の点灯明度を、拍数を指数とした指数関数とし、押鍵す
べきタイミングが近づくにつれて連続的に明るくするよ
うにしても良い。また、次に押鍵すべき(最も近い)鍵
のLEDを特に明るくしたり、発光色を変更したりして
一層目立たせても良い。
【0100】また、この第2実施例では、LEDの代わ
りに液晶表示素子を用いても良く、この場合には、その
素子へのデューティ比を明度データに応じて変化するよ
うにしても良い。
【0101】<第3実施例>この第3実施例は、フレー
ズ内で押鍵すべき鍵を、当該フレーズの直前において
(1つ前のフレーズの最後において)、充分に速いテン
ポで先行表示するものである。このため、この第3実施
例では、図6に示したルーチンの代わりに、図14に示
すルーチンが実行される。この第3実施例も基本構成で
は、第1実施例のそれと同一である。
【0102】そこで、相違点である図14に示した処理
について説明する。この処理は、ロードSWがオンされ
た後に、実行されるロードルーチンであり、ステップS
i1あるいはSi3は、図6に示したロードルーチンに
おけるステップSb1あるいはSb5とそれぞれ同一で
あるので、ここでは説明を省略する。
【0103】ステップSi2においては、トラックTR
=0なる演奏データのうち、各フレーズ内のキーデータ
に対応するLEDを、当該フレーズでの演奏よりも充分
に速いテンポで(1拍以内で)順次緑色にて点灯するよ
うに、LED点灯データ、LED消滅データが、直前フ
レームの最後の1拍に該当する部分にまとめて挿入され
るとともに、該当するデュレーションデータが変更・作
成される。ただし、第1フレーズ内に対応するLED点
灯データ、LED消灯データ、およびデュレーションデ
ータは、トラックの先頭に挿入される。同様な処理がト
ラックTR=1なる演奏データに対しても行なわれる。
【0104】かかる実施例によれば、フレーズ内で押鍵
すべき鍵が、当該フレーズの直前において、1拍以内の
充分に速いテンポで緑色にて先行表示されるとともに、
次に押鍵すべき鍵については赤色点滅され、当該鍵を押
鍵すべきタイミングとなったら赤色点灯される。したが
って、演奏者にとってみれば、次のフレーズで押鍵すべ
き鍵の順番、押鍵のテンポとともに、次にに演奏すべき
鍵に対してどのように手を操作すべきかを感覚的に、さ
らに、当該鍵の演奏操作すべきタイミングをも知ること
ができ、未知の曲に対しても充分に演奏することができ
るようになる。
【0105】なお、この第3実施例では、フレーズ内の
押鍵すべき鍵の先行報知をLEDの点灯により行なった
が、押鍵すべき鍵を充分に早いテンポの発音にて行なっ
ても良い。
【0106】
【発明の効果】以上説明した各発明によれば、次のよう
な効果がある。
【0107】フレーズ毎に、演奏操作すべき範囲にわた
るすべての演奏操作子が報知手段により報知されるの
で、演奏者は、演奏操作すべき範囲を直ちに認識し、そ
のような演奏操作に予め対処することが可能になる(請
求項1)。
【0108】現時点での演奏タイミングに対し、所定時
間以内に演奏操作すべきすべての演奏操作子が報知手段
により報知されるので、さらに、この報知態様が、現時
点での再生演奏のタイミングと演奏操作すべきタイミン
グとの時間量に応じて変化するので、演奏者は、演奏操
作すべき演奏操作子と演奏操作するタイミングとを直ち
に認識し、そのような演奏操作に予め対処することが可
能になる(請求項2)。
【0109】フレーズの再生演奏に先立って、当該フレ
ーズにて演奏操作すべき演奏操作子のすべてが、当該フ
レーズの再生演奏のテンポよりも充分に速いテンポで報
知手段により報知されるので、演奏者は、当該フレーズ
にて演奏操作すべき演奏操作子と演奏操作するテンポと
を直ちに認識し、そのような演奏操作に予め対処するこ
とが可能になる(請求項3)。
【0110】次に演奏操作すべき演奏操作子が、他の演
奏操作子とは、報知態様が異なって表示されるので、演
奏者は、演奏操作に予め対処することができるるととも
に、次に演奏操作すべき演奏操作子をも知ることができ
る。したがって、演奏者は、あまり知らない楽曲でも演
奏操作することが可能になる(請求項4)
【0111】演奏者の演奏操作にしたがって再生演奏が
進行するので、演奏者は、確実な練習を効果的に行なう
ことが可能になる(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による各実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 (a)は、各実施例における鍵盤付近の構成
を示す平面図であり、(b)は、第1の実施例における
押鍵指示の表示の一例を示す図である。
【図3】 (a)は、同実施例における演奏データの内
容を示す図であり、(b)は、同演奏データのうちの各
種データの内容を示す図である。
【図4】 (a)は、この発明の第1および第3の実施
例におけるLED点灯、点滅および消灯データの内容を
示す図であり、(b)は、この発明の第2の実施例にお
けるLED点灯、点滅および消灯データの内容を示す図
である。
【図5】 各実施例におけるメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 第1実施例におけるロードルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】 各実施例における自動演奏スタートルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】 各実施例における割込処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】 各実施例における再生ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図10】 各実施例における再生ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図11】 各実施例におけるキーオンルーチンを示す
フローチャートである。
【図12】 各実施例における比較進行ルーチンを示す
フローチャートである。
【図13】 第2実施例におけるロードルーチンを示す
フローチャートである。
【図14】 第3実施例におけるロードルーチンを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1a……キー(演奏操作子)、2……LED群(報知手
段)、4……CPU(検出手段、制御手段)、11……
ディスク、13……演奏情報メモリ(演奏情報供給手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 知花 昌信 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 小池 立簡 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者が演奏操作するための複数の演奏
    操作子と、 前記複数の演奏操作子の各々に対応して設けられ、演奏
    操作すべき演奏操作子を演奏者に報知する報知手段と、 音高情報とフレーズの区切りを示すフレーズ情報とを含
    む楽曲の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、 前記演奏情報供給手段より供給される演奏情報の最高音
    と最低音とを、前記フレーズ情報にて区切られるフレー
    ズ毎に検出する検出手段と、 前記演奏情報供給手段より供給される演奏情報に基づい
    て行なわれる再生演奏時に、前記検出手段により検出さ
    れる最高音から最低音までの範囲に対応する演奏操作子
    のすべてを、前記フレーズ情報にて区切られるフレーズ
    毎に報知するように、前記報知手段を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 演奏者が演奏操作するための複数の演奏
    操作子と、 前記複数の演奏操作子の各々に対応して設けられ、演奏
    操作すべき演奏操作子を演奏者に報知する報知手段と、 楽曲を構成する演奏情報を供給する演奏情報供給手段
    と、 前記演奏情報供給手段より供給される演奏情報に基づい
    て行なわれる再生演奏時に、その再生演奏のタイミング
    に対して所定時間以内に演奏操作すべき演奏操作子のす
    べてを報知するように前記報知手段を制御するととも
    に、現時点での再生演奏のタイミングと演奏操作すべき
    タイミングとの時間量に応じて前記報知手段の報知態様
    を変化させるように制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 演奏者が演奏操作するための複数の演奏
    操作子と、 前記複数の演奏操作子の各々に対応して設けられ、演奏
    操作すべき操作子を演奏者に報知する報知手段と、 音高情報とフレーズの区切りを示すフレーズ情報とを含
    む楽曲の演奏情報を供給する演奏情報供給手段と、 前記演奏情報供給手段より供給される演奏情報に基づく
    再生演奏時に、フレーズ内にて演奏操作すべき演奏操作
    子を、当該フレーズの再生演奏のタイミングよりも前で
    あって、かつ当該フレーズの再生演奏のテンポよりも充
    分に速いテンポで報知するように、前記報知手段を制御
    する制御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、次に演奏操作すべき演
    奏操作子の報知態様が他の演奏操作子の報知態様とは異
    なるように、前記報知手段を制御することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 前記演奏情報供給手段より供給される演
    奏情報に基づく再生演奏が、前記演奏操作子の演奏操作
    にしたがって進行することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか記載の電子楽器。
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