JPH0822280A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH0822280A
JPH0822280A JP15846694A JP15846694A JPH0822280A JP H0822280 A JPH0822280 A JP H0822280A JP 15846694 A JP15846694 A JP 15846694A JP 15846694 A JP15846694 A JP 15846694A JP H0822280 A JPH0822280 A JP H0822280A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の鍵を有する鍵盤の各鍵にLEDを設け、
曲に合わせてLEDを点灯することによりLEDの点灯
に合わせて鍵を押鍵すれば曲を演奏できる鍵盤楽器にお
いて、その鍵をどの指で押下すればよいかを指示する。 【構成】演奏情報を記憶する演奏情報メモリに、LED
の点滅を制御するLED制御データを記憶するエリアを
設ける。このLED制御データの記憶エリアに、LED
の表示色を指定する色コードを記憶するエリアを設け
る。鍵が親指で押下されるべきときは、色コード記憶エ
リアに赤の色コードを記憶し、その他の指で押下される
べきときは、色コード記憶エリアに緑の色コードを記憶
する。 【効果】親指で押下すべき鍵のLEDは赤で表示される
ため、親指の位置が分かり、これに基づいて指くぐりや
手のポジションが分かるため初心者でも正しい指つか
い、正しい姿勢で演奏することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍵を押下すべき指や
手のポジションを指示することができる鍵盤楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】初心者にも演奏が可能なように、押鍵す
べき鍵をランプ等で指示する鍵盤楽器が提案されている
(実開昭58−192671号公報等)。この鍵盤楽器
は、1鍵毎に個別のランプを有し、曲の進行に合わせて
押下すべき鍵に対応するランプを点灯させる。演奏者
は、点灯したランプに追従して順次鍵を押下することに
より、鍵盤で曲を演奏することが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この鍵盤楽器
では、曲の進行に合わせてランプが点灯することにより
どの鍵を押下すればよいかが分かるが、どの指で押鍵す
ればよいかが指示されない。このため、初心者は、例え
ば人指し指のみで演奏するなど誤った演奏方法で演奏す
ることがしばしばあり、上達の妨げになる欠点があっ
た。
【0004】この発明は、押下すべき鍵を指示するとと
もに、特定の指で押下する鍵や特定の指のポジションを
指示することにより正しい演奏が可能な鍵盤楽器を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、複数の鍵を有する鍵盤と、該鍵盤を演奏するため
の演奏情報を記憶する演奏情報記憶手段と、該演奏情報
記憶手段から演奏情報を読み出す演奏情報読出手段と、
読み出された演奏情報に応じて押下すべき鍵を順次指示
する鍵指示手段とを備えた鍵盤楽器において、前記鍵指
示手段に前記押下すべき鍵が特定の指で押鍵されるよう
指定されていたときの指示態様を前記押下すべき鍵が前
記特定の指以外の指で押鍵されるよう指定されていたと
きの指示態様と異ならせて指示させる指示制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0006】この出願の請求項2の発明は、複数の鍵を
有する鍵盤と、該鍵盤を演奏するための演奏情報を記憶
する演奏情報記憶手段と、該演奏情報記憶手段から演奏
情報を読み出す演奏情報読出手段と、読み出された演奏
情報に応じて押下すべき鍵を順次指示する鍵指示手段と
を備えた鍵盤楽器において、前記読み出された演奏情報
に応じて特定の指が置かれるべき鍵を前記鍵指示手段に
よる指示態様と異なる態様で指示する指位置指示手段を
設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、演奏情報記憶手段から演
奏情報を読み出し、この演奏情報に応じて、演奏者が押
下すべき鍵を順次指示する。この指示は、例えば、各鍵
毎に設けられたLEDを点灯するなどの方法で行われ
る。この場合において、演奏情報記憶手段にはこの鍵を
押下する指を指定する指情報が記憶されている。そし
て、押下すべき鍵を指示する場合に、その鍵が特定の指
で押下されるよう指定されていたときには第1の態様で
指示し、その鍵が前記特定の指以外の指で押下されるよ
う指定されていたときには前記第1の態様と異なる第2
の態様で指示する。上記LEDを用いる場合、第1の態
様は、例えば赤色LEDの点灯であり、第2の態様は緑
色LEDの点灯とすることができる。この場合、特定の
指を仮に親指とすると赤色LEDが点灯したとき、その
鍵は親指で押下すべきことが分かる。これにより、演奏
者はどの指で演奏すればよいかが非常に分かりやすくな
り正しい指使いで演奏することができるようになる。
【0008】請求項2の発明では、演奏情報記憶手段か
ら演奏情報を読み出し、この演奏情報に応じて、演奏者
が押下すべき鍵を順次指示する。さらに、演奏情報には
演奏者の特定の指を位置させるべき鍵を指定する情報が
記憶されている。そして、上記押下すべき鍵の指示と並
行して前記特定の指が位置すべき鍵を押下すべき鍵の指
示と異なる態様で指示する。これにより、手のポジショ
ンが分かり、正しいポジション,正しい指使いで演奏す
ることができる。
【0009】なお、請求項1の発明,請求項2の発明と
もに、特定の指としては親指または中指とすることで、
より的確な指示が可能となる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の実施例である電子鍵盤楽器
のブロック図である。この電子鍵盤楽器は、鍵盤16の
奥パネル面に各鍵毎に設けられた複数のLED17を有
している(図3参照)。このLED17を曲の進行に合
わせて点滅・点灯することにより、演奏者にどの鍵を押
下すべきかを指示する。押下すべき鍵に対応するLED
を押鍵タイミングより前に点滅させ、押鍵タイミングに
点灯させる。また、通常は緑色のLEDを点滅・点灯さ
せるが、親指を特定の指とし、この親指で押下すべき鍵
については赤色のLEDを点滅・点灯させる。このよう
にして親指の位置を指示することにより、手のポジショ
ンや指くぐりを分かりやすくした。このようなLED1
7の点滅・点灯による押鍵指示は、右手パートのみ,左
手パートのみ,両手パートの3種類のモードで行うこと
ができる。以下、それぞれ右手ガイドモード,左手ガイ
ドモード,両手ガイドモードという。ガイドされないパ
ートは自動演奏により楽音が発音される。
【0011】この電子鍵盤楽器の動作を制御するCPU
10には、バスを介して、プログラムメモリ11,ワー
キングメモリ12,演奏情報メモリ13,インタフェー
ス15,鍵盤16,LED群17,スイッチ群18およ
び音源20が接続されている。プログラムメモリ11は
この電子鍵盤楽器の動作を制御するためのプログラム
(図4〜図9参照)を記憶している。ワーキングメモリ
12にはこの電子鍵盤楽器の動作中に発生する種々のデ
ータを記憶するエリアが設定される。演奏情報メモリ1
3には、前記インタフェース15を介してディスク14
からロードされた演奏情報が1曲分記憶される。演奏情
報の構成は後述する。ディスク14はハードディスクで
あってもフロッピィディスクであってもよい。ディスク
14には、多数の演奏情報が記憶されており、スイッチ
群18に含まれる演奏情報選択スイッチを操作すること
によりそのうち1曲を選択することができ、ロードスイ
ッチをオンすることによりその曲の演奏情報が演奏情報
メモリ13にロードされる。鍵盤16は、61鍵(C1
〜C6)、76鍵(E0〜G6)、または、88鍵(A
-1〜C7)のいずれを用いてもよい。LED群17は、
使用される鍵盤16に対応して61個、76個または8
8個のLEDからなる。スイッチ群18は、前記演奏情
報選択スイッチやロードスイッチのほか、モード切換ス
イッチ,スタート/ストップスイッチなどを備えてい
る。タイマ19は、自動演奏時にその曲のテンポに合わ
せて96分音符毎にCPU10に対して割り込みを掛け
る。音源20は、演奏者の鍵オンや自動演奏に応じて入
力されるデータに応じて楽音信号を形成する。音源20
にはサウンドシステム21が接続されている。音源20
が形成した楽音信号はサウンドシステム21に入力され
る。サウンドシステム21はこの楽音信号を増幅し、ス
ピーカから放音する。
【0012】図2は演奏情報メモリ21に記憶されてい
る演奏情報の構成を示す図である。図3は同演奏情報に
よって演奏される音符およびLED17の点灯順序を示
す図である。図2(A)は、演奏情報を構成するデータ
ブロックを示す図である。データブロックとして、発音
データ,デュレーションデータ,LED制御データおよ
びエンドデータが定義されている。発音データは、自動
演奏モード時に楽音信号を発音するためのデータであ
り、キーオンコード,キーコード,ゲートタイムからな
っている。キーオンコードは発音データであることを示
すコードである。キーコードは音高すなわち鍵の番号を
示すデータである。ゲートタイムは発音時間(音符の長
さ)を示すデータである。デュレーションデータは各デ
ータブロック間の時間的間隔を示すデータであり、デュ
レーションコード,デュレーションタイムからなってい
る。デュレーションコードはデュレーションデータであ
ることを示すデータである。デュレーションタイムは該
間隔を表すデータであり、その時間を96分音符に換算
した音符数で表したものである。例えば8分音符の長さ
は12となる。LED制御データは、同図に示すように
LED点灯データ,LED点滅データ,LED消灯デー
タの3種類が定義されている。それぞれ、そのデータで
あることを示すコード(LED点灯コード,LED点滅
コード,LED消灯コード)および色コード,キーコー
ドからなっている。色コードは、赤/緑のうちどの色の
LEDを制御するかを指示するコードである。キーコー
ドはどの鍵に対応するLEDを制御するかを指示するデ
ータである。なお、LEDが赤/緑のうちいずれか一方
しか点灯しないように制御される場合にはLED消灯デ
ータに色コードは不要である。また、エンドデータは演
奏情報の終端であることを示すデータでありエンドコー
ドからなっている。
【0013】図2(B)は、1つのトラックの演奏情報
を示す図である。1曲の演奏情報は9トラックからなっ
ている。そのうちトラック0が右手で演奏する音符(右
手パート)の情報が書き込まれた右手トラックであり、
トラック1が左手で演奏する音符の情報(左手パート)
が書き込まれた左手トラックである。トラック2〜トラ
ック8は伴奏用のトラックである。同図はトラック0の
例を示している。このトラックには、図3(A)に示す
ように4分音符のF3−G3−A3を発音する発音デー
タと、これらの音符に対応する鍵を親指−人指し指−中
指で押下すべき旨を指示するLED制御データが記憶さ
れている。通常の自動演奏モードでは発音データのみ有
効になりF3−G3−A3の楽音が発音される。右手ガ
イドモードまたは両手ガイドモードで自動演奏すると発
音データは無視され楽音は発音されない。これに代えて
LED制御データが有効になり、図3(B)に示すよう
にF3→G3→A3の鍵に対応するLEDが赤,緑,緑
で点滅・点灯する。
【0014】このときの動作を図2(B)を参照して説
明する。まず、演奏開始に先立って8分音符前からF3
のLEDを赤で点滅させる(d1)。点滅はこの鍵の押
下タイミングが近いことを意味する。赤色で点滅(点
灯)させるのは親指で押鍵すべきことを意味する。その
後8分音符分(96分音符×12)待機して(d2)、
発音タイミングになる。発音タイミングになるとF3の
LEDを赤で点灯させる(d3)。同時に発音データ
(d4)が読み出されるが、ガイドモード時にはこのデ
ータは無視される。F3の鍵が押下されるとF3のLE
Dは自動的に消灯する。次にこのF3の鍵オンから8分
音符分の時間が経過すると(d5)、次に押鍵する鍵を
事前に知らせるためG3のLEDを緑色で点滅させる
(d6)。この鍵は人指し指で押下されるため表示色は
緑色である。以下同様に、8分音符分待機して(d7)
発音タイミングになる。発音タイミングになるとG3の
LEDを緑で点灯させる(d8)。同時に読み出される
発音データ(d9)は無視される。G3の鍵が押下され
るとG3のLEDは自動的に消灯する。次にこのG3の
鍵オンから8分音符分の時間が経過したとき(d1
0)、次に押鍵するA3のLEDを緑色で点滅させる
(d11)。8分音符分待機したのち(d12)A3の
LEDを緑で点灯させる(d13)。同時に読み出され
る発音データ(d14)は無視される。A3の鍵が押下
されるとA3のLEDは自動的に消灯する。このように
して押下すべき鍵のLEDを順次点灯してゆき、且つ、
親指で押下すべき鍵のLEDのみ赤で点灯する。これに
より、指くぐりや手のポジションが分かりやすくなる。
なお、図示しないが演奏情報の最後にエンドデータが付
加される。
【0015】図4〜図9は同電子鍵盤楽器の動作を示す
フローチャートである。
【0016】図4はメインルーチンを示している。該電
子鍵盤楽器の電源がオンされると、まず、初期設定動作
(n1)を実行する。初期設定動作とは、レジスタのリ
セットやプリセット音色を音源20へ送るなどの動作で
ある。こののち、各操作部の操作イベントを検出して対
応する動作を実行する。鍵オンイベントを検出した場合
は(n2,n3)、発音処理を実行するとともに(n
4)、比較進行処理(n5)を実行する。鍵オンイベン
トは、演奏者の鍵押下により鍵スイッチがオンしたイベ
ントである。比較進行処理とは、ガイドモード時に正し
い鍵がオンされるまで自動演奏を一旦停止させる処理で
ある。鍵オフイベントを検出した場合には(n2,n
3)、対応する鍵の消音処理を実行する(n6)。
【0017】ロードスイッチのオンイベントを検出した
場合には(n7)、ディスク14に記憶されている演奏
情報を読み出し(n8)、演奏情報メモリ13に書き込
む。モード切換スイッチのオンイベントが検出された場
合には(n9)、このモード切換スイッチがオンされる
毎にモードレジスタMODを0→1→2→3→0の順に
順次切り換えてゆく。ここで、MOD=0は通常モード
(両手ともガイドしないモード)を意味する。MOD=
1は右手ガイドモードを意味する。MOD=2は左手ガ
イドモードを意味する。MOD=3は両手ガイドモード
を意味する。これらのモード設定は自動演奏モードのと
き有効となる。スタート/ストップスイッチのオンイベ
ントが検出された(n11)場合には、RUNフラグを
反転する(n12)。この反転の結果RUN=1になっ
た場合には自動演奏をスタートさせる(n13,n1
4)。また、RUN=0になった場合には自動演奏のス
トップ処理を実行する(n15)。こののちその他処理
を実行する(n16)。その他処理とは、音量制御処理
や表示切換処理などである。
【0018】図5は自動演奏スタート処理を示すフロー
チャートである。この動作はスタート/ストップスイッ
チのオンによりRUN=1になったときに実行される動
作である。まずトラック0〜トラック8の読出ポインタ
を、演奏情報メモリのそれぞれ対応する記憶領域の先頭
にセットする(n20)。自動演奏の一旦停止状態を表
すフラグWAITをリセットし(n21)、デュレーシ
ョンタイムカウンタTM(L)(L=0〜8)をクリア
し(n22)、さらに、発音キーコードリストをクリア
する(n23)。
【0019】発音キーコードリストはLEDの点灯で押
鍵が指示された鍵のキーコードを記憶するメモリエリア
である。WAITは自動演奏を一旦停止させるフラグで
ある。WAITは、発音キーコードリストに押下すべき
鍵のキーコードが書き込まれたときセットされ、この鍵
が押下されたときリセットされる。したがって、指示さ
れたとおりの正しい鍵がオンされるまで自動演奏が停止
する。
【0020】図6は割り込み処理動作を示すフローチャ
ートである。この割り込み処理は96分音符タイミング
毎に実行される。例えば、4分音符=120のテンポの
曲あれば、1/48秒に1回実行される。まず、RUN
=1且つWAIT=0であるかを判断する(n30,n
31)。これらの条件が満たされない場合には、自動演
奏が行われない、または、一時停止しているため、その
ままリターンする。これらの条件が満たされた場合に
は、n32に進み再生処理を実行する。次に比較進行処
理を実行する(n33)。こののち、ゲートタイムのカ
ウントダウン動作を実行し、ゲートタイムのカウントを
終えた発音データの消音を実行する。すなわち、n34
で発音チャンネルポインタCHに0をセットする。その
発音チャンネルのゲートタイムカウンタGT(CH)が
0以下になっているか否かを判断する(n35)。GT
(CH)が0以下になっていれば、その発音チャンネル
で発音している楽音は消音すべきであるため、その発音
チャンネルCHに対してキーオフ信号を送出する(n3
6)。GT(CH)が0よりも大きければ、まだこの発
音チャンネルの発音は継続するため、GT(CH)から
1を減算する(n37)。以上の動作をCH=16にな
るまで1を加算しつつ繰り返し実行する(n38,n3
9)。こののちリターンする。
【0021】図7は上記再生処理動作を示すフローチャ
ートである。最初にトラックポインタTRに0をセット
し(n40)、TR=0〜8まで以下の動作を繰り返し
実行する(n49、n50)。まず、デュレーションカ
ウンタTM(TR)が0以下になったか否かを判断する
(n41)。TM(TR)が0以下になった場合には、
次のデータの読出タイミングであるため、トラックTR
の読出ポインタが指すデータを読み出し、ポインタを次
のデータにセットする(n42)。読み出されたデータ
が発音データまたはLED制御データの場合にはデータ
処理動作(n45)を実行する。読み出されたデータが
デュレーションデータの場合にはこのデータのデュレー
ションタイムをTM(TR)にセットする(n46)。
また、エンドデータの場合には、n42で進めたポイン
タを一つ前に戻す(n47)。一方、TM(TR)が0
より大きい場合には、TM(TR)から1を減算する
(n48)。これらの動作ののちn49に進む。
【0022】図8は、データ処理動作を示すフローチャ
ートである。まず、トラックナンバTRおよびガイドモ
ードMODを判断する。MOD=1または3の場合には
右手トラック0の楽音を発音せずLEDで押鍵指示を行
うモードであり、TR=0であればその右手トラックで
あるためn65以下のガイドモード動作に進む。また同
様にMOD=2または3の場合には左手トラック1を発
音せずLEDで押鍵指示を行うモードであり、TR=1
であればその左手トラックであるためn65以下のガイ
ドモード動作に進む。これ以外のトラックまたはモード
の場合には通常の発音動作(n61〜n64)に進む。
【0023】通常の発音動作では、演奏情報のうち発音
データのみを扱う。発音データであれば、そのキーコー
ドに基づいて発音処理(n62)を実行し、この発音の
ために発音チャンネルを割り当ててそのチャンネルナン
バをCHに記憶する。次にゲートタイムをGT(CH)
に記憶する(n64)。なお、n61ではLED制御デ
ータが入力してもこれを無視してリターンする。
【0024】一方、ガイドモードの場合には、入力した
データがどのようなデータであるかをn65〜n68で
判断する。LED点灯データであれば(n65)、この
データに含まれるキーコードに対応するLEDを色コー
ドで指定された色で点灯する(n70)。LED点滅デ
ータであれば(n66)、このデータに含まれるキーコ
ードに対応するLEDを色コードで指定された色で点滅
させる(n71)。LED消灯データであれば(n6
7)、このデータに含まれるキーコード,色コードに基
づいて点灯しているLEDを消灯する(n72)。ま
た、発音データであれば(n68)、この発音データの
キーコードをKCに記憶し(n73)、発音キーコード
リストにこのKCを追加する(n74)。次にWAIT
に1をセットして(n75)リターンする。
【0025】図9は比較進行動作を示すフローチャート
である。まず待ち状態フラグWAIITを判断する(n
80)。WAIT=0であれば、そのまま自動演奏が進
行しているため、この動作をスキップしてリターンす
る。WAIT=1であれば待ち状態であるため、現在押
鍵が要求されている鍵を演奏者が押鍵したかを判断する
(n81)。すなわち、発音キーコードリストに記憶さ
れているキーコードの鍵をオンしたかを判断する。オン
していない場合には待ち状態を解除しないでそのままリ
ターンする。押鍵された場合には、このキーコードに対
応するLEDを消灯し(n82)、待ち状態を解除(W
AIT←0)する(n83)。そして発音キーコードリ
ストをクリアして(n84)リターンする。
【0026】以上の動作により、押鍵が指示されると自
動演奏が一旦停止し、正しく押鍵されたとき自動演奏が
再開されることになる。また、親指で押鍵すべき鍵のL
EDのみ赤色に点灯するため指くぐり,ポジションが初
心者にも明確になる。なお、赤色で表示する鍵を、中指
で押鍵すべき鍵にしてもよい。
【0027】図10,図11にこの発明の他の実施例を
示す。それぞれ、演奏情報の例およびこの演奏情報によ
るLEDの点灯順序を示している。演奏情報はいずれも
図3(A)示したものと同様4分音符のF3−G3−A
3である。図10は、押鍵すべき鍵のLEDを赤で点滅
・点灯させ、親指が位置すべき鍵のLEDを常に緑で点
灯させるようにした実施例である。親指の位置を常時表
示することにより、演奏者の手の位置が正しく維持さ
れ、正しい指使いで鍵盤を演奏できるようになる。ま
た、図11は、押鍵すべき鍵のLEDを赤で点滅・点灯
させ、中指が位置すべき鍵のLEDを常に緑で点灯させ
るようにした実施例である。この実施例でも演奏者の手
の位置が正しく維持され、正しい指使いを実現できる。
【0028】なお、押下すべき鍵の指示はLEDによる
表示に限らず音声指示でもよい。また、鍵の指示をLE
Dの点灯で行い、指の指示を音声で行うようにしてもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、どの鍵
を押下するかの指示に加えて、その鍵を特定の指で押下
する場合にはその旨も指示されるため、初心者であって
も正しい指使いで鍵盤楽器を演奏することができ、従来
の押鍵指示型の鍵盤楽器に比べて上達が早くなる利点が
生じる。また、特定で押鍵しない場合でも、その指の位
置を指示するようにしたことにより、正しい手の位置を
保つことができ、正しい姿勢で演奏をすることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電子鍵盤楽器のブロッ
ク図
【図2】同電子鍵盤楽器の演奏情報の構成を示す図
【図3】同電子鍵盤楽器のLEDの点灯態様を説明する
【図4】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図5】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図6】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図7】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図8】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図9】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図10】この発明の他の実施例を示す図
【図11】この発明のさらに他の実施例を示す図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵を有する鍵盤と、 該鍵盤を演奏するための演奏情報を記憶する演奏情報記
    憶手段と、 該演奏情報記憶手段から演奏情報を読み出す演奏情報読
    出手段と、 読み出された演奏情報に応じて押下すべき鍵を順次指示
    する鍵指示手段と、 を備えた鍵盤楽器において、 前記鍵指示手段に、前記押下すべき鍵が特定の指で押鍵
    されるよう指定されていたときの指示態様を、前記押下
    すべき鍵が前記特定の指以外の指で押鍵されるよう指定
    されていたときの指示態様と異ならせて指示させる指示
    制御手段を設けたことを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 複数の鍵を有する鍵盤と、 該鍵盤を演奏するための演奏情報を記憶する演奏情報記
    憶手段と、 該演奏情報記憶手段から演奏情報を読み出す演奏情報読
    出手段と、 読み出された演奏情報に応じて押下すべき鍵を順次指示
    する鍵指示手段と、 を備えた鍵盤楽器において、 前記読み出された演奏情報に応じて特定の指が置かれる
    べき鍵を前記鍵指示手段による指示態様と異なる態様で
    指示する指位置指示手段を設けたことを特徴とする鍵盤
    楽器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006292776A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Yamaha Corp 演奏ガイド装置及びプログラム
KR100767060B1 (ko) * 2005-07-11 2007-10-18 김병천 다기능 조명 오디오 장치

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