JP3693687B2 - 蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽及び真空濃縮乾燥方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は焼酎、その他蒸溜酒の製造プロセスにおいて蒸溜釜残として発生する蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽および真空濃縮乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
例えば焼酎の製造工程においては、蒸溜後に釜残として残る廃液は5〜7%の有機固形分を含んでおり、有機汚泥として分類されるものなので、そのまま一般河川へ放流することはできない。従って、これ迄は海洋投棄することが行なわれていたが、その海洋投棄も世界的に禁止される方向にある。
【0003】
一部では、焼酎廃液を濃縮して有機固形分濃度を高めたものを飼料又は肥料として再利用することが行なわれているが、この濃縮にはバッチ式の蒸発釜が採用されており、有機固形分が蒸発釜の内壁や撹拌翼、加熱管等に付着し、焦げ付いたりして、蒸発能力を低下させるほか、濃縮液も変色や焦げ付き臭を有するものとなり易かった。因みに、廃液中の有機固形分は醗酵残渣、高粘性物、多糖類などからなっている。
【0004】
これに対し、缶内に多数の加熱管を設けた真空濃縮方式として、加熱管内を流れる廃液の流速を大にする試み(特公平1−56836号公報)、加熱管間の流速の均等化をはかる試み(実公平1−41444号公報)などが行なわれている。
【0005】
しかし、これらの手段は濃縮であって有機固形分濃度を18〜20%までしか高めることができず、水分に着目すれば、[0002]で述べた有機固形分濃度5〜7%の廃液、すなわち、残余の水分93%〜95%の廃液を水分80〜82%程度に濃縮するものであり、腐敗に問題があるほか保管や輸送にコストを要して、その利用に限界があり、廃液処理の根本的な解決手段とはなっていない。なお、廃液を上記濃度までしか濃縮できないのは、有機固形分濃度を20%以上に高めると、液体としての流動性を失うようになるからである。
【0006】
他方、濃縮液を濃縮装置から取り出して、別な乾燥機で乾燥するという試みもある。例えば、回転ドラムの表面で濃縮液を乾燥させる、多段円板乾燥機の円板上で乾燥するなどであるが、何れも大気圧下での乾燥であるため、水分の乾燥加熱源として100℃以上の加熱水蒸気を使用することから、乾燥品に着色や焦げ付き臭を伴う。又、回転混合乾燥機、その他類似の機器によって真空乾燥する試みにおいても、含有水分40〜50%の乾燥中途品となった辺りで、回転混合作用によって持ち上げられた乾燥中途品が下に存在する乾燥中途品上に落下した時の衝撃で塊状化が助長され、表面は乾燥しているが、内部は水分が多いといった状況を呈するほか、乾燥品が乾燥機内に付着して容易に取り出せないのである。又、例え乾燥品を得ても粉砕を必要とする上、含有水分を20%以下とするに至らず、乾燥品の保管中に黴や腐敗を生じ易いという問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、蒸溜廃液の濃縮と乾燥とを同一の槽で行ない得て、かつ顆粒状ないしは小フレーク状に乾燥し得る真空濃縮乾燥槽、及びその真空濃縮乾燥方法を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は、少なくとも槽の直胴部内面及び底面からなる槽内面を加熱する外部加熱手段と、該外部加熱手段に対応する前記槽内面を摺動するように設けられた複数枚の羽根と、真空排気口とを具備する蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥槽において、前記羽根がばね材によって弾性的に保持されており、前記羽根が前記蒸留酒廃液の濃縮によって生ずる前記槽内面への塊状の付着物を掻き取り、かつ前記底面へ落下した前記塊状の付着物を含む濃縮物を前記羽根と前記底面との間で擂り潰しつつ濃縮度を高め、最終的に顆粒状またはフレーク状の乾燥された有機固形分を与えることを特徴とする蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥槽、によって達成される。
【0009】
又、以上の目的は、少なくとも槽の直胴部内面及び底面からなる槽内面を外部加熱し、前記外部加熱に対応する前記槽内面を複数枚の羽根で摺動させ、真空排気する蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥方法において、蒸留酒廃液の濃縮と共に生ずる前記槽内面への塊状の付着物をばね材で弾性的に保持した前記羽根によって掻き取り、かつ前記底面へ落下した前記塊状の付着物を含む濃縮物を前記羽根と前記底面との間で擂り潰しつつ濃縮度を高める濃縮工程と、含有水分が約30%以下となった状態で加熱温度および前記羽根の摺動回数を前記濃縮工程より低下させ、顆粒状またはフレーク状の有機固形分となるまで乾燥する乾燥工程とからなることを特徴とする蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥方法、によって達成される。
【0010】
【作用】
槽の直胴部内面への付着物を対応する羽根が掻き取り、底面へ落下した付着物を対応する羽根がこすり付けて潰すように働くので、蒸溜酒廃液の濃縮乾燥を連続して同一の槽内で行なうことができ、かつ真空下で水分を蒸発させる濃縮、乾燥であるため低温の操作となり、廃液中の有機固形分を着色、焦げ付き臭のない顆粒状ないしは小フレーク状まで乾燥し得る。
【0011】
又、濃縮工程から乾燥工程へ移る過程において、攪拌の回転数を小とし、加熱温度を低くすることによって、濃縮効率の向上と所要動力の低減が達成され、被乾燥物の熱劣化が防止される。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例による焼酎廃液の真空濃縮乾燥槽及びその真空濃縮乾燥方法について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、真空濃縮乾燥槽100はフラットな底板3を備えた槽本体1と温水管49付きの分離塔40を備えた蓋体2とによって構成され、蓋体2に取り付けた正逆回転可能の減速機構を有する駆動モータ5によって撹拌シャフト6が回転される。そして撹拌シャフト6の下端は図示しない部材によって固定された軸受7に支持されている。
【0014】
廃液は槽本体1の直胴部に設けた廃液ノズル11によって仕込まれる。乾燥品の取出口14は底板3の中央部に設けられており、温水導入口13a、温水排出口13bを有する着脱可能なプラグ部材13によって気密に閉じられている。又更には、蓋体2には上記駆動モータ5以外にマンホール15と分離塔40が取り付けられている。分離塔40の内部にはミストに伴われる有機固形分を衝突させて捕捉分離させるための邪魔板48が配置されており、外側には保温のための温水管49が巻装されている。そして、分離塔40の上部には真空排気管42が設けられている。
【0015】
又、槽本体1の直胴部の外面には加熱用の温水ジャケット21、22が、底板3の外面には同じく温水ジャケット23が取り付けられており、それぞれに温水導入口21a、22a、23a、温水排出口21b、22b、23bが設けられている。
【0016】
温水ジャケット21、22に対応する槽本体1の直胴部内面には、これを摺動するフッ素樹脂(商品名テフロン)の厚板からなる羽根81、82が撹拌シャフト6に固定されたアーム61、62の先端部のばね材71、72によって保持されている。なお、図1における[2]−[2]線方向の断面を示す図2に見られるように、アーム61は61a、61b、61cの3本のアームからなり、それぞれの先端に固定したばね材71a、71b、71cによって羽根81a、81b、81cが保持されている。そして羽根81a、81b、81cの直径方向の長さを短くしているが、このことは後述する羽根82、83についても同様である。なお、図1はアーム61b、61cを省略して描かれている。又、以下の説明においても、それらを区別する必要のある場合を除き、アーム61、ばね材71、羽根81として示す。
【0017】
更には、図1における[3]−[3]線方向の断面を示す図3に見られるように、アーム62も3本あって、それぞれにばね材72、羽根82が設けられていることはアーム61の場合と同様である。更にはアーム62には、図1も参照して、槽本体1の底面を摺動する羽根83が取り付けられている。そして図3に示すように羽根83は、アーム62aに83a1 、83a2 の2枚が取り付けられており、このことはアーム62b、62cについても同様である。そして、アーム62aに固定されている2枚の羽根83a1 、83a2 と撹拌シャフト6との間の距離は、アーム62b、アーム62cにおいては、それぞれ異なった距離として固定されており、これら6枚の羽根83が分担して底面4上を余す所なく摺動するようになっている。
【0018】
なお、図4は図3における[4]−[4]線方向の側面を示し、羽根83a1 の取り付けの詳細を示す。すなわち、アーム62aに支持部材63a1 を介して固定されたブラケット64a1 にばね材73a1 を取り付け、このばね材73a1 にフッ素樹脂の厚板からなる羽根83a1 が保持されている。この取り付け構造は他の5枚の羽根83についても同様である。
【0019】
更には図1には示されていないが、温水導入口22aと同じ高さレベルの槽本体1の直胴側壁に、図5に示すように4本の窒素ガス導入ノズル31a、31b、31c、31dが取り付けられており、窒素ガスは廃液の撹拌を介助するべく吹き込まれる。
【0020】
本発明の実施例による真空濃縮乾燥槽100は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0021】
焼酎を蒸溜した釜残としての廃液が図示しない真空ポンプで排気された真空濃縮乾燥槽100へ廃液ノズル11から仕込まれる。所定量の廃液が仕込まれた後、廃液ラインは閉とされる。次いで駆動モータ5によって撹拌シャフト6を20〜35rpmの回転速度で回転させると、撹拌シャフト6に固定されているアーム61、62の先端の羽根81、82による槽本体1の直胴部内面の摺動、アーム62の中央部近辺に下向きに固定されている羽根83による底面4の摺動が開始される。同時に、図示しないバルブを開いて、真空排気管42とこれも図示しない真空排気系とを接続し、かつ各温水ジャケット21、22、23及びプラグ部材13にそれぞれの温水導入口21a、22a、23a、13aから75〜80℃の温水を導入して廃液の加熱を開始する。この温度で加熱しても13×103 Paから50Paに至る真空排気で水分が蒸発し、蒸発潜熱が奪われることもあって、廃液の温度は濃縮される間も50℃を越えることはない。
【0022】
この真空下での加熱によって有機固形分5〜7%の廃液は水分を蒸発され、有機固形分濃度が18〜20%になる迄の間、廃液は流動性を持って濃縮される。この間、温水ジャケット21、22、23による加熱面に有機固形分の付着傾向は見られるものの、それぞれの温水ジャケットに対応して設けられている羽根81、82、83が加熱面を比較的早い速度で摺動しているので、常に新しい加熱面が得られ、伝熱効率の低下が防がれる。又、上記の機械的撹拌に加えて、濃縮中に粘度の上昇した廃液の撹拌と塊状化抑制のために窒素ガスを導入ノズル31から間欠的に吹き込む。なお、濃縮過程中に、水分蒸発量相当の廃液を追加仕込みしながら排気処理を行うこともできる。
【0023】
更に濃縮が進んで固形分濃度が約30%を越えるようになると廃液は流動性を全く失い、加熱面への付着、塊状化が顕著に現われ始める。これらの傾向に対しフッ素樹脂の厚板からなる羽根81、82、83が付着物を掻き取るように働き、かつ底面4上に落下した状の付着物を含めて底面4上の濃縮物に対しては、底面4を摺動する羽根83が、これを保持しているばね材73によって、やや傾斜した状態で底面4との間に濃縮物を挟み込み、こすり付けるように働いて濃縮物を擂り潰す。又、羽根83は6枚が分担して底面4の全体を隈なく摺動するように配置されているので、塊状の付着物を含む濃縮物が潰されずに残留し成長することが防がれている。
【0024】
濃縮が更に進んで含有水分が30%以下になると小さい塊は撹拌によって崩れるようになり乾燥が始まる。この乾燥工程においては撹拌シャフト6の回転速度を約1/2に低下させて、撹拌による塊状化を防ぐと同時に動力負荷を減少させる。又温水温度も約60℃として乾燥品の熱劣化を可及的に防ぐ。
【0025】
このような濃縮、乾燥によって塊状化が防がれ、廃液中の有機固形物は顆粒状又はフレーク状となるので、内部まで均一な含有水分10%以下の乾燥が可能であり、乾燥時間も従来と比較して約1/2に短縮出来る。
【0026】
乾燥終了後、プラグ部材13を取り外して取出口14から乾燥品を外部へ取り出すが、槽本体1の直胴部内面や底面4への乾燥末期における付着物も羽根81、82、83で掻き取られており、取り出しは容易である。
【0027】
本実施例による焼酎廃液の真空濃縮乾燥槽100は以上のように構成され、作用するが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0028】
例えば実施例においては槽本体1の直胴部内面、底面4を摺動する羽根81、82、83にフッ素樹脂の厚板を使用したが、他の樹脂厚板、又は樹脂ブロックとしてもよい。又、金属ワイヤブラシを用いても同様な効果が得られた。
【0029】
又、実施例においては、乾燥品の取出口14を底板3の中央部に設けたが、槽本体1の直胴部の底板3に近い位置に設けてもよい。
【0030】
又実施例では、真空濃縮乾燥槽を縦型としたが、実施例においての詳説したように付着物を掻き取り、こすり付けて擂り潰す作用を有する羽根を備えるものであれば横型としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の真空濃縮乾燥槽および真空濃縮乾燥方法によれば、蒸溜酒廃液の濃縮と乾燥とを同一の槽で行なうことができ、かつ廃液に含まれる有機固形分を着色、焦げ付き臭なく、顆粒状又は小フレーク状に乾燥できるので、これ迄は環境汚染物であった蒸溜酒の廃液を飼料又は肥料として商業ベースで再利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による真空濃縮乾燥槽の破断側面図である。
【図2】 図1における[2]−[2]線方向の断面図である。
【図3】 図1における[3]−[3]線方向の断面図である。
【図4】 図3における[4]−[4]線方向の側面図である。
【図5】 実施例の真空濃縮乾燥槽に設けられた窒素ガス導入ノズルの配置図である。
【符号の説明】
1 槽本体
2 蓋体
3 底板
4 底面
6 撹拌シャフト
21 温水ジャケット
22 温水ジャケット
23 温水ジャケット
40 分離塔
42 真空排気管
61 アーム
62 アーム
81 羽根
82 羽根
83 羽根
100 真空濃縮乾燥装置

Claims (11)

  1. 少なくとも槽の直胴部内面及び底面からなる槽内面を加熱する外部加熱手段と、該外部加熱手段に対応する前記槽内面を摺動するように設けられた複数枚の羽根と、真空排気口とを具備する蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥槽において、
    前記羽根がばね材によって弾性的に保持されており、前記羽根が蒸留酒廃液の濃縮によって生ずる前記槽内面への塊状の付着物を掻き取り、かつ前記底面へ落下した前記塊状の付着物を含む濃縮物を前記羽根と前記底面との間で擂り潰しつつ濃縮度を高め、最終的に顆粒状またはフレーク状の乾燥された有機固形分を与えることを特徴とする蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  2. 前記乾燥された有機固形分の含有水分が10%以下である請求項1に記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  3. 前記羽根がばね材によって弾性的に保持された樹脂厚板、樹脂ブロック又は金属ワイヤブラシである請求項1または請求項2に記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  4. 前記底面に対応する複数枚の前記羽根が前記底面の全体を分担して摺動するように配置されている請求項1から請求項3に記載の蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  5. 前記槽の底部に窒素ガス吹込み口が設けられている請求項1から請求項3までの何れかに記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  6. 前記外部加熱手段が濃縮時には温度75℃から80℃の温水によるジャケット加熱、乾燥時には温度約60℃の温水によるジャケット加熱である請求項1から請求項4までの何れかに記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥槽。
  7. 少なくとも槽の直胴部内面及び底面からなる槽内面を外部加熱し、前記外部加熱に対応する前記槽内面を複数枚の羽根で摺動させ、真空排気する蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥方法において、
    蒸留酒廃液の濃縮と共に生ずる前記槽内面への塊状の付着物をばね材で弾性的に保持した前記羽根によって掻き取り、かつ前記底面へ落下した前記塊状の付着物を含む濃縮物を前記羽根と前記底面との間で擂り潰しつつ濃縮度を高める濃縮工程と、含有水分が約30%以下となった状態で加熱温度および前記羽根の摺動回数を前記濃縮工程より低下させ、顆粒状またはフレーク状の有機固形分となるまで乾燥する乾燥工程とからなることを特徴とする蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥方法。
  8. 前記乾燥工程において含有水分が10%以下の顆粒状またはフレーク状の有機固形分が得られるまで乾燥する請求項7に記載の蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥方法。
  9. ばね材を介して弾性的に保持された樹脂厚板、樹脂ブロック又は金属ワイヤブラシからなる前記羽根によって前記槽内面を摺動させる請求項7または請求項8に記載の蒸留酒廃液の真空濃縮乾燥方法。
  10. 前記濃縮工程において、前記槽内へ窒素ガスを間欠的に吹き込む請求項7から請求項9までの何れかに記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥方法。
  11. 前記外部加熱を前記濃縮工程では75℃から80℃の温水を使用し、前記乾燥工程では約60℃の温水を使用するジャケット加熱によって行う請求項7から請求項10までの何れかに記載の蒸溜酒廃液の真空濃縮乾燥方法。
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