JP3692676B2 - 部材の締結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、照明器具等に適用される部材の締結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食缶や飲料缶等の従来の筒状の側板と蓋との締結構造は、側板および蓋が部品として完成された状態で組合され、その後所定の嵌合部分を接合することによって締結するものであった。嵌合部分の接合は、気密性を要求される場合は、図10(a)に示すように、2重巻締め(シーミング)構造100により締結し、気密性を特に必要とされない場合は図10(b)のようにプレスカシメ構造101により全周を締結していた。102は側板、103は蓋である。このように、締結部分の断面形状は基本的には締結部品の端面を鍵状に噛み合わせた状態となる。
【0003】
一方、これ以外でのポイント的な締結構造は、図10(c)に示すように、スポット溶接104やバーリングカシメ105を用いたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術においては、側板102および蓋103は個別部品として完成させる必要があったため、円筒状の側板を平板状の素材から製作する場合、まず展開形状に素材を下降し、円筒状に成形加工を施した後、その先端同士を互いに接合し、筒状の側板を部品として完成させる。そしてその後、蓋と組合せて締結を行なわなければならなかった。
【0005】
このため、側板の成形加工後の端部の接合と、蓋と側板との締結という2工程が必要であった。
また大きさの違い(周長)によって、蓋と側板の締結には必要加工能力に差が発生し結果的に過大な設備が必要となった。
したがって、この発明の目的は、製造工程を削減し、製品の大きさによって必要加工能力に大きな差が発生せず設備を簡略化することができる部材の締結構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の部材の締結構造は、一方の部材と他方の部材とを重ね合わせて締結する部材の締結構造において、
前記一方の部材が周壁部を有する天板であり、前記周壁部に角孔を形成し、
前記他方の部材が板材を円筒状に丸めて前記周壁部の外周に外嵌する円筒状の器具本体であり、前記角孔に対応して基端側が前記角孔より幅広でかつ先端側が前記角孔より幅狭な係合部を設けてあり、
前記板材を丸めて円筒状の前記器具本体を形成する際に前記係合部を前記角孔に嵌合して前記係合部の側縁部を前記角孔の縁部に係止させたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項1の部材の締結構造によれば、一方の部材の角孔と他方の部材の係合部を嵌合するようにしたため、一方の部材と他方の部材とをきわめて容易に係合できるので従来例と比較して製造工程を削減でき、しかも製品の大きさによって必要加工能力に大きな差が発生しないので設備を簡略化することができる。
請求項2の部材の締結構造は、一方の部材と他方の部材とを重ね合わせて締結する部材の締結構造において、
前記一方の部材が周壁部を有する天板であり、前記周壁部に角孔を形成し、
前記他方の部材が前記周壁部に外嵌する円筒状の器具本体であり、前記角孔に対応して基端側が前記角孔より幅広でかつ先端側が前記角孔より幅狭な係合部を設け、
前記係合部は、前記器具本体に前記天板を嵌合した状態で前記角孔内に突出することにより前記角孔内に嵌合して、前記係合部の側縁部を前記角孔の縁部に係止させたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の部材の締結構造によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1ないし図7により説明する。すなわち、この部材の締結構造は、一方の部材1と他方の部材2とを重ね合わせて締結するものである。実施の形態では、他方の部材2が筒状の器具本体であり、一方の部材1がその一端に嵌合する周壁部1aを有する天板である。
【0012】
また一方の部材1と他方の部材2とはお互いに嵌合関係に締結されるものであり、外側に位置する部材2が内側の部材1の外周にほぼ巻き付けるように外嵌している。すなわち、外側の部材2は図2に示すように板材を略円筒状に丸めて両先端3,4同士を接合する際に、内側の部材1を外側の部材2の略円筒状の一側端に位置している。
【0013】
また一方の部材1の周壁部1aに角孔5を形成し、他方の部材2に角孔5に対応して基端8側が角孔5の幅より幅広でかつ先端7側が角孔5の幅より幅狭な係合部6を突設し、係合部6を角孔5に嵌合して係合部6の側縁部を角孔5の縁部に係止させて、一方の部材1と他方の部材2とを互いに位置規制している。実施の形態の係合部6は部材2の一部に平面的にみて図4に示すように低い高さの一対の2等辺三角形を頂部が相対向するように形成し、図3に示すように中央部を内方にたたき出して山形の係合部6を形成したものである。この係合部6は、山頂部となる先端7が幅狭の寸法W1になり、付け根となる両端の基端8が幅広の寸法W2となり、その中間部の幅が基端8から先端7にかけて漸次狭くなるように両側縁をテーパ9に形成している。この係合部6は円筒形の部材2の一部に周方向に形成された円弧部分であり、これを内向きに曲げるため破断することなく内方に突出している。また角孔5は長手方向が部材1の周壁部1aの周方向に延びた長方形状であり、図5に示すように幅W3となるので、W1<W3<W2の関係になっている。
【0014】
図2に示すように、部材2を丸めて端部に部材1をその端部に嵌合し、部材2の先端3,4同士を接合する際に、角孔5と係合部6とが重なり合うようにする。このとき角孔5と係合部6とは図6および図7に示すような状態で嵌合し、係合部6のテーパ9と角孔5の直線部とが噛み合わせポイントで噛み合うことによって規制を受ける。このように角孔5と係合部6を円周上に複数個配置することによって部材1,2が締結される。また部材1,2の対向面は密着したものとなる。
【0015】
この実施の形態によれば、一方の部材1の角孔5と他方の部材2の係合部6を嵌合するようにしたため、一方の部材1と他方の部材2とをきわめて容易に係合できるので従来例と比較して製造工程を削減でき、しかも製品の大きさによって必要加工能力に大きな差が発生しないので設備を簡略化することができる。
具体的には、部材1および部材2を予め組合せたときに締結可能な角孔5および係合部6を部材1,2を成形加工しておき、部材1を内側にして、部材2の係合部6を角孔5に噛み合わせるように巻きつける。部材2の先端3,4を接合することによって同時に部材1も部材2に固定される。その結果、部材1,2を結合する工程と部材2の組立の工程の2工程が同時に行なわれ、一工程省略できることとなる。
【0016】
また係合部6の加工は非常に簡単な治具を用いて達成され、かつ非常に弱い加工力で部材1,2を締結できるので、設備費用の大幅な削減および径方向に非常に少ない突出量で実現でき、また係合部6の形状そのものにセンタリング機能を有しているため、組立精度が安定する。また貫通部分が少ないため仕上がりを美しくできる。
【0017】
この発明の第2の実施の形態を図8に示す。すなわち、この部材の締結構造は、一方の部材1と他方の部材2とが互いに嵌合関係に締結されるものであり、係合部6を角孔5内に突出することにより係合部6を角孔5に嵌合している。実施の形態では、部材1が角孔5のある周壁部1aを形成した円板形であり、部材2があらかじめ円筒形に形成され、係合部6を内向きに突出する前に、部材1を部材2の端部に嵌合し、係合部6を角孔5に整合する。そして、その後係合部6を内向きに突出して角孔5に係止し部材1を部材2に締結させる。
【0018】
なお、前記実施の形態では図9(a)に示すように部材1が部材2の端部より突出していないが、図9(b)に示すように突出部1aを設けるようにしたものにも適用することができる。
またこの発明は、部材1に係合部6を形成し、部材2に角孔5を形成してもよい。さらに実施の形態では照明器具の器具本体に適用したが、たとえば部材1を蓋とし部材2を側板とする缶等に適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の部材の締結構造によれば、一方の部材の角孔と他方の部材の係合部を嵌合するようにしたため、一方の部材と他方の部材とをきわめて容易に係合できるので従来例と比較して製造工程を削減でき、しかも製品の大きさによって必要加工能力に大きな差が発生しないので設備を簡略化することができる。
【0020】
請求項2の部材の締結構造によれば、請求項1と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の斜視図である。
【図2】分解斜視図である。
【図3】係合部を示す部分断面図である。
【図4】その部分正面図である。
【図5】角孔を示す部分正面図である。
【図6】係合部が角孔に嵌合した状態の部分正面図である。
【図7】その平面図である。
【図8】第2の実施の形態の分解斜視図である。
【図9】部材と部材の締結状態の別の態様を示す部分断面図である。
【図10】従来例の部材の締結構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 部材
2 部材
5 角孔
6 係合部
7 先端
8 基端
Claims (2)
- 一方の部材と他方の部材とを重ね合わせて締結する部材の締結構造において、
前記一方の部材が周壁部を有する天板であり、前記周壁部に角孔を形成し、
前記他方の部材が板材を円筒状に丸めて前記周壁部の外周に外嵌する円筒状の器具本体であり、前記角孔に対応して基端側が前記角孔より幅広でかつ先端側が前記角孔より幅狭な係合部を設けてあり、
前記板材を丸めて円筒状の前記器具本体を形成する際に前記係合部を前記角孔に嵌合して前記係合部の側縁部を前記角孔の縁部に係止させたことを特徴とする部材の締結構造。 - 一方の部材と他方の部材とを重ね合わせて締結する部材の締結構造において、
前記一方の部材が周壁部を有する天板であり、前記周壁部に角孔を形成し、
前記他方の部材が前記周壁部に外嵌する円筒状の器具本体であり、前記角孔に対応して基端側が前記角孔より幅広でかつ先端側が前記角孔より幅狭な係合部を設け、
前記係合部は、前記器具本体に前記天板を嵌合した状態で前記角孔内に突出することにより前記角孔内に嵌合して、前記係合部の側縁部を前記角孔の縁部に係止させたことを特徴とする部材の締結構造。
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JPH10193003A JPH10193003A (ja) | 1998-07-28 |
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JP00646697A Expired - Lifetime JP3692676B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 部材の締結構造 |
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JP5126315B2 (ja) * | 2010-08-06 | 2013-01-23 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接構造及び溶接方法 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP00646697A patent/JP3692676B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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