JP3689297B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ステアリングロック装置における盗難防止を図ったシリンダ錠の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングロック装置は、シリンダインナとシリンダアウタ等で構成されるシリンダ錠と、シリンダインナの回動に応じてロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフトとがボデー内に収納されている。ボデー内に収納されたシリンダ錠はかしめなどで固定されるものもあるが、交換を可能にしてサービス性を向上させるため、外周方向に突出するように付勢されたロックピンをシリンダアウタに設け、このロックピンをボデーの係合穴に係合させると共に、シリンダインナの所定の回動位置でロックピンの押し込みを可能として、シリンダ錠を取り外すことができるようにしたものも知られている。
【0003】
また、ボデーやシリンダ錠等は、亜鉛ダイカスト等で成形されているのが一般的である。
【0004】
しかしながら、このようなものにおいては、不正を目的としてシリンダ錠をボデーから抜き取るため、例えば、ポンチでロックピンをたたき込んで無理やりピンを押し込んだり、ドリルで穴を明けてロックピンを取り去ったりして、シリンダ錠がボデーから抜き取られる可能性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明はこの点に着目し、工具等を使用して不正にシリンダ錠をボデーから抜き取られないようにすることを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、この発明のステアリングロック装置では、シリンダインナとシリンダアウタを含む部材で構成されるシリンダ錠と、シリンダインナの回動に応じてロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフトとをボデー内に収納し、シリンダアウタに設けられて外周方向に突出するように付勢されたロックピンをボデーの係合部に係合させることによってシリンダ錠をボデー内に保持するようにし、前記ボデーの係合部より小径のピン穴を形成した金属製の補強板を設け、前記ピン穴が前記ボデーの係合部を覆った位置で前記補強板がボデーに取り付けられるようにしている。
【0007】
なお、前記補強板は締付方向にのみ回動可能なワンウェイねじでボデーに固定されるようにするのが好ましい。
【0008】
また、前記補強板はドリル加工できない硬度で形成されていることが好ましい。
【0009】
さらに、前記補強板に形成されたピン穴はロックピンの径以下であることがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
工具を使用して不正にシリンダ錠をボデーから抜き取られないようにするという目的を、金属製の補強板を取り付けるだけの最小の部品点数で実現した。
【0011】
【実施例】
図1は本発明のステアリングロック装置の平面図、図2は一部破断概略正面図であり、図1のA−A線の一部断面図である。図2において、キーは図の右側の正面から挿入される。1はシリンダインナ、2はロックシール、3はシリンダアウタであり、図の左側からロックシール2とシリンダインナ1をシリンダアウタ3に順次挿入し、これらを回動可能に保持することによって周知のシリンダ錠4が構成されている。5はシリンダインナ1に連結されたカムであり、キーをシリンダインナ1に挿入して回動させるとカム5が共に回動し、同軸上に設けられたスイッチ部6のロータ6aが回転して所定のスイッチ操作が行われる。
【0012】
なお、シリンダインナ1、シリンダアウタ3、カム5は亜鉛ダイカストで成形されている。
【0013】
7はステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフト、7aはその操作部、8はロックシャフト付勢用スプリングであり、ロック位置でキーが抜かれるとロックシャフト7がスプリング8で押されて上方に突出し、図示しないステアリングシャフトをロックするように構成されている。9は上記の各部材を収容するボデー、10はシリンダアウタ3の後端上部に形成されている突部3aに取り付けられたロックピン、11はシリンダアウタ3とボデー9とのがたつきを防止するゴム部材である。
【0014】
このロックピン10は、シリンダインナ1をシリンダアウタ3に挿入した後、シリンダアウタ3の突部3aに形成された凹部3bにスプリング10aと共に挿入し、押さえ板10bをかしめなどの手段で固定することによってシリンダアウタ3に取り付けられており、スプリング10aによる外周方向への付勢力でばね受け10cが押さえ板10bに当たる位置まで突出し、その外端部10dがボデー9に形成された係合部である係合穴12に係合している。
【0015】
そして、この例では、シリンダインナ1の背面側に外径の大きな鍔状部15とこれより径の小さい段部16とが形成されている。ロックピン10はこの段部16に対応する位置に設けられており、その長さは外端部10dが係合穴12に係合している状態でその内端部10eが凹部3bを貫通し、段部16の外周部にほぼ接するように選定されている。従って、シリンダインナ1をシリンダアウタ3に挿入してロックピン10を取り付けると、シリンダインナ1はロックピン10に鍔状部15が当たって抜け止めされ、シリンダ錠4を中心としたシリンダアセンブリの仮組み状態が維持される。
【0016】
また、シリンダインナ1は図3に示すロック位置(LOCK)からACC位置及びON位置を経てスタート位置(START)まで回動可能であって、図5はロック位置にある状態を示しており、段部16の外周部にはシリンダインナ1がACC位置にある時にロックピン10と合致する位置に凹部17を形成している。この凹部17はロックピン10の内端部10eを挿入できる大きさに選定してあり、ロックピン10はACC位置でのみ外端部10dが係合穴12から抜け出る位置まで押し込み可能である。
【0017】
従って、シリンダアウタ3に組み込んだシリンダインナ1をこのACC位置に回動させることによって、図6に示すようにロックピン10を押し込むことができ、この状態でシリンダ錠4をボデー9に挿入できる。挿入後はロックピン10の外端部10dが係合穴12に係合してシリンダアウタ3がボデー9に固定され、シリンダインナ1も背面側へは移動ができない。またシリンダアウタ3をボデー9から取り出す操作もシリンダインナ1をACC位置に合わせ、ロックピン10を押し込むことによって行うことができる。なお、ロックピン10の押し込み可能な位置はACC位置に限定されるものではなく、他の適宜の回動位置を選ぶことができる。
【0018】
さらに、ボデー9には図1、図4に示すように、金属製の補強板18が、ボデー9の係合穴12を覆った位置にワンウェイねじ19で締め付け固定されている。
【0019】
補強板18は、ドリル加工等ができない金属材料、例えば、鉄板に焼入れした材料からなり、図7(a)、(b)に示すように、基部18aから両側に折り曲げて形成された一対の取付部18b,18bと、一方にのびたカバー部18cが形成されている。そして、取付部18b,18bには、ワンウェイねじ19が挿通する取付穴18d、18dが形成され、カバー部18cにはボデー9の係合穴12やロックピン10の径よりもさらに小径でφ1.5mm程度のピン穴18eが形成されている。このピン穴18eは概略ロックピン10の上部中心に位置している。従ってピン穴18eよりも細いドリルを使用してもロックピン10を破壊することはできない。
【0020】
ワンウェイねじ19は、図8(a)、(b)に示すように、鍔部19aとねじ部19bで形成され、鍔部19aにはプラスドライバーが嵌まり込み、ドライバーを時計方向(ねじ締付方向)に回転させた時にはドライバーに係合してねじの締め付けを可能とするとともに、反時計方向に回転させた場合にはドライバーが空転するような十字溝19cが形成されている。
【0021】
そして、金属製の補強板18が、締め付け固定された後、不正な方法で(キーを使用せず)シリンダ錠4をボデー9から取り除こうとして、ポンチでロックピン10の上部を打ち込んだり、ドリルで穴を明けようとしても、補強板18により阻止される。また、ピン穴18eを通る程度の細い金属棒では、金属棒が先に破壊しロックピン10を押し込むことはできない。すなわち、キーをシリンダインナ1に挿入して、シリンダインナ1をACC位置まで回動させ、細い金属棒でロックピン10を押し込んだ時のみ、ロックピン10が押し込み可能となり、シリンダ錠4をボデー9から取り除くことができるのである。
【0022】
なお、単にねじ締めにより補強板18を取り付けているのみであるため、この補強板を取り除けば、従来例と同じものになる。従って、高盗難性の必要のない製品と、高盗難性の必要がある製品とに使い分けすることができ、部品の共通化を図ることができる。
【0023】
キーの挿入口に設けられているロックシール2は、キー挿入口からドライバーのような工具をたたき込んでもシリンダインナ1を回動できないようにするための盗難防止用であるが、背面組み込み方式は一般にシリンダインナ1の背面側への移動を阻止する保持力は比較的小さく、ロックシール2を設けてあってもシリンダインナ1が背面方向に外れて盗難防止効果が低下するという弱点がある。しかし、この例では図2に示すようにボデー9の一部に段部9aを設けてここに鍔状部15を当接させ、シリンダインナ1の背面側への移動はこれによっても阻止されて背面方向に外れることが確実に防止されるようにしている。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明のステアリングロック装置は、ボデーの係合部より小径のピン穴を形成した金属製の補強板を設け、前記ピン穴が前記ボデーの係合部を覆った位置で前記補強板がボデーに取り付けられるようにしている。
【0025】
従って、不正な方法で(キーを使用せず)シリンダ錠をボデーから取り除こうとして、ポンチ等でロックピンの上部を打ち込んでも、補強板によりボデーの破壊が阻止され、シリンダ錠が取り除かれることはない。
【0026】
また、補強板を締付方向にのみ回動可能なワンウェイねじでボデーに固定するようにすれば、補強板が取り外されることはなく、また、単にねじ締めによる補強板の取り付けのみであるため、この補強板を取りつけなければ、従来例と同じものになり、高盗難性の必要のない製品と、高盗難性の必要がある製品との部品の共通化を図ることができる。
【0027】
そして、補強板をドリル加工できない硬度で形成すれば、ドリル加工で破壊することもできず、補強板に形成したピン穴をロックピンの径以下にすれば、ロックピンを破壊することもできず、さらに高盗難性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングロック装置の平面図である。
【図2】本発明のステアリングロック装置の一部断面正面図(図1のA−A線の一部断面図)である。
【図3】図2の右側面である。
【図4】本発明のステアリングロック装置の平面図である。図2のB−B断面図である。
【図5】本発明のステアリングロック装置の平面図である。図2のC−C断面図である。
【図6】シリンダインナがACC位置でロックピンが押し込まれた状態を示す図である。
【図7】本発明の補強板の拡大図で、(a)は補強板の正面図で、(b)はそのD−D断面図である。
【図8】本発明のワンウェイねじの拡大図で、(a)はワンウェイねじの正面図で、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 シリンダインナ
3 シリンダアウタ
4 シリンダ錠
7 ステアリングシャフト
9 ボデー
10 ロックピン
12 係合穴(係合部)
18 補強板

Claims (4)

  1. シリンダインナとシリンダアウタを含む部材で構成されるシリンダ錠と、シリンダインナの回動に応じてロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフトとをボデー内に収納し、シリンダアウタに設けられて外周方向に突出するように付勢されたロックピンをボデーの係合部に係合させることによってシリンダ錠をボデー内に保持するようにしたステアリングロック装置において、
    前記ボデーの係合部より小径のピン穴を形成した金属製の補強板を設け、前記ピン穴が前記ボデーの係合部を覆った位置で前記補強板がボデーに取り付けられるようにしたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記補強板は締付方向にのみ回動可能なワンウェイねじでボデーに固定されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  3. 前記補強板はドリル加工できない硬度で形成されていることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  4. 前記補強板に形成されたピン穴は前記ロックピンの径以下であることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
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