JP2001262874A - 車両用ドアハンドルの盗難防止構造 - Google Patents

車両用ドアハンドルの盗難防止構造

Info

Publication number
JP2001262874A
JP2001262874A JP2000072559A JP2000072559A JP2001262874A JP 2001262874 A JP2001262874 A JP 2001262874A JP 2000072559 A JP2000072559 A JP 2000072559A JP 2000072559 A JP2000072559 A JP 2000072559A JP 2001262874 A JP2001262874 A JP 2001262874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
handle
handle case
key cylinder
outer panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000072559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3503563B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ito
博史 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2000072559A priority Critical patent/JP3503563B2/ja
Publication of JP2001262874A publication Critical patent/JP2001262874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3503563B2 publication Critical patent/JP3503563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正な車両用ドアの解錠を阻止し、車両の盗
難を防止すること。 【解決手段】 ハンドルケース1をドアアウタパネル3
に形成した開口30に取付け、ドア内のハンドルケース
1の背面にキーシリンダ2を付設するとともに、キーシ
リンダ2の後端にキー操作に連動して施錠、解錠方向へ
回動する作動レバー4を設け、作動レバー4を連結ロッ
ド5Aを介してドアロック装置に連結し、上記キー操作
によりドアロック装置を作動せしめてドアを施錠、解錠
せしめる車両用ドアハンドルにおいて、ハンドルケース
1の背面側には、ドアアウタパネル3の開口30の開口
縁から作動レバー4までの略直線経路を遮断する遮断板
62,63を備えたレバープロテクタ6を設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正なドアの解錠
を防止する車両用ドアハンドルの盗難防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11ないし図13に示すように、従
来、車両のフロントドアに用いるドアハンドルは車外側
からキー操作によりドアの施錠、解錠を行なうキーシリ
ンダ2を備えている。ドアハンドルは車外側からドアア
ウタパネル3の開口30を覆うようにハンドルケース1
の外周縁を開口30の開口縁に当接せしめて取付けら
れ、キーシリンダ2はハンドルケース1の背面側に取付
けられている。キーシリンダ2は鍵穴を有する前面をハ
ンドルケース1の後端の開口11に位置合わせし、キー
シリンダ2中間から左右両側へ突出するステー部23,
24のうち、一方のステー部23をハンドルケース1背
面の取付け部12にボルト締め固定するとともに、他方
のステー部24はねじ穴を備え、これをハンドルケース
1後端背面の締結部13とドアアウタパネル3の開口3
0の開口縁後端の締結部31と一体にボルト締め固定し
ている。
【0003】キーシリンダ2は、後端にキー操作により
施錠方向および解錠方向へ回動可能な作動レバー4が連
結してあり、作動レバー4の自由端は連結ロッド5Aを
介してドア内のドアロック装置9と連結され、作動レバ
ー4の施錠および解錠方向へ回動により連結ロッド5A
を介してドアロック装置9を作動せしめドアを施錠、解
錠する。図11において5Bはドアハンドルの操作ハン
ドル14とドアロック装置9とを連結する連結ロッド
で、ドアは操作ハンドル14の操作により連結ロッド5
Bを介してドアロック装置9のラッチを解除して開く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のドア
ハンドルでは、キーシリンダ2付近のハンドルケース1
の外周上縁とドアアウタパネル3の開口30の開口上縁
の境界、および、ハンドルケース1の外周下縁と開口3
0の開口下縁の境界から先端が細いマイナスドライバD
等を強引にドア内に挿入し、ドライバDの先端でキーシ
リンダ2後端の作動レバー4を操作して不正にドアが解
錠されたり、更には、ハンドルケース1の外周下縁と開
口30の開口下縁の境界から挿入したドライバDの先端
で連結ロッド5Aを操作して不正にドアが解錠されるお
それがある。そこで本発明は、ドライバ等によるキーシ
リンダの作動レバーおよび連結ロッドの不正な解錠操作
を阻止し、盗難を防止する車両用ドアハンドルの盗難防
止構造を提供することを課題としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドルケー
スをドアアウタパネルに形成した開口に取付け、上記ハ
ンドルケースの背面にキーシリンダを付設するととも
に、該キーシリンダの後端にキー操作に連動して施錠、
解錠方向へ回動する作動レバーを設け、該作動レバーを
連結ロッドを介してドアロック装置に連結し、上記キー
操作によりドアロック装置を作動せしめてドアを施錠、
解錠せしめる車両用ドアハンドルにおいて、上記ハンド
ルケースの背面側に、上記ドアアウタパネルの開口縁か
ら上記作動レバーまでの略直線経路を遮断するレバープ
ロテクタを設ける(請求項1)。ドライバ等をハンドル
ケースの外周縁とドアアウタパネルの開口縁の境界から
ドア内に挿入しても、レバープロテクタがドライバ等の
進入を阻止し、ドライバ等の先端が作動レバーに届かな
いので不正なドアの解錠を防止することができる。
【0006】上記ハンドルケースは、その側端に形成し
た締結部により上記ドアアウタパネルに締結され、上記
作動レバーは、その先端を上記ハンドルケースの締結部
側に位置せしめられ、上記レバープロテクタは、上記ド
アアウタパネルの開口上縁とほぼ平行に延在する上方遮
断板と、上記開口下縁とほぼ平行に延在する下方遮断板
とを備えた構造とする(請求項2)。レバープロテクタ
は上方遮断板と下方遮断板とで確実にドライバ等の進入
を阻止することができる。
【0007】上記レバープロテクタは、上記キーシリン
ダに対して仮保持するための仮保持手段と、上記ハンド
ルケースの背面に上記キーシリンダとボルトにより共締
めされる締結部とを備えた構造とする(請求項3)。レ
バープロテクタはキーシリンダに仮止めした状態で、キ
ーシリンダと一体にハンドルケースに取付けることがで
き、取付け作業が良好である。
【0008】ハンドルケースをドアアウタパネルに形成
した開口に取付け、上記ハンドルケースの背面にキーシ
リンダを付設するとともに、該キーシリンダの後端にキ
ー操作に連動して施錠、解錠方向へ回動する作動レバー
を設け、該作動レバーを連結ロッドを介してドアロック
装置に連結し、上記キー操作によりドアロック装置を作
動せしめてドアを施錠、解錠せしめる車両用ドアハンド
ルにおいて、上記ハンドルケースの背面側に、上記ドア
アウタパネルの開口縁から上記連結ロッドまでの略直線
経路を遮断するロッドプロテクタを設ける(請求項
4)。ハンドルケースの外周縁とドアアウタパネルの開
口縁の境界からドライバ等をドア内に挿入しても、ロッ
ドプロテクタにより進入が阻止され、ドライバ等の先端
が連結ロッドに届かないので不正なドアの解錠を防止す
ることができる。
【0009】上記ロッドプロテクタは、その一端に上記
ハンドルケースまたは上記キーシリンダに締結される締
結部を備え、他端に上記経路を遮断する遮断板を備える
とともに、上記一端にドアアウタパネルの背面と近接対
向する突出部を備えた構造とする(請求項5)。ハンド
ルケースの外周縁をドライバ等でこじってハンドルケー
スをドアアウタパネルの外側へ引き出そうとしても、ロ
ッドプロテクタの突出部がドアアウタパネルの背面に当
接してハンドルケースの引き出しを阻止する。
【0010】ドアハンドルのハンドルケースの背面側に
は、上記レバープロテクタと上記ロッドプロテクタとを
取付けることが望ましく、両プロテクタが相まって不正
なドアの解錠を確実に防止することができる。
【0011】上記ロッドプロテクタは、上記ドアアウタ
パネルの開口縁から上記作動レバーまでの略直線経路を
遮断する遮断板を一体に設ける(請求項6)。狙われや
すい作動レバーの上部まわりと連結ロッドまわりとを構
造簡素なプロテクタ部材により遮断することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図11に示すように、ドアハンド
ルのハンドルケース1は、合成樹脂または金属の前後方
向に長い長円容器形で、ドアを開閉する操作ハンドル1
4と、キー操作によりドアを施錠、解錠するキーシリン
ダ2とが前後位置に並設してある。ドアハンドルはハン
ドルケース1をドアアウタパネル3に固定し、操作ハン
ドル14およびキーシリンダ2は別々に連結ロッド5
A,5Bによりドアの内部後端に付設したドアロック装
置9と連結している。
【0013】以下、図1および図2に基づいて本発明の
第1の実施の形態を説明する。ハンドルケース1の後端
背面には、キーシリンダ2と、キーシリンダ2の外周を
囲む金属板のレバープロテクタ6とが一体に固定してあ
る。
【0014】キーシリンダ2は、前面に鍵穴を形成した
大径の前端部21と前端部21よりも小径の本体部22
とを備え、本体部22の外周中間には外方へ突出して本
体部22の外周を取り囲む板状の第1のステー部23が
一体に形成してある。第1のステー部23には上記本体
部22の一方の側方へ突出する突出部230を備え、突
出部230にはボルト貫通穴231が形成してある。本
体部22の後端外周には本体部22の他方の側方へ突出
する第2のステー部24が突設してある。第2のステー
部24は略円柱形で、先端は円柱の上縁および下縁を切
欠いた小判形をなし、先端面中央には軸方向にねじ穴2
41が形成してある。本体部22の後端末には後述の作
動レバー4を軸支する支軸25が突設してある。支軸2
5はキーシリンダ2の内部機構に連動して、キー操作に
より回転する。
【0015】レバープロテクタ6は、キーシリンダ2の
本体部22に対してその上方、下方および上記第2のス
テー部24側の側方の3方を囲むほぼコ字形の金属板
で、上記側方を覆う基端部60の中心には上記第2のス
テー部24の先端を嵌入する小判形の嵌合穴61が形成
してある。レバープロテクタ6の上部は基端部60から
斜め上方へ突出しかつ屈曲してほぼ水平方向にキーシリ
ンダ2の本体部22の上方を覆う上方遮断板62を形成
しており、下部には基端部60から斜め下方へ突出しか
つ屈曲してほぼ水平方向に上記本体部22の下方を覆う
下方遮断板63を形成している。
【0016】下方遮断板63にはその端末から突出し、
キーシリンダ2の第1のステー部23の突出部230に
対応する取付け座64が形成してある。取付け座64に
は中央にボルト貫通穴641が設けてある。また取付け
座64にはその上縁に、上方かつ車外側へ突出せしめた
係止爪65が形成してある。
【0017】レバープロテクタ6は、基端部60の嵌合
穴61にキーシリンダ2の第2のステー部24の先端を
嵌入し、上方遮断板62をキーシリンダ2の第1のステ
ー部23の上縁に沿ってこれを覆うように配置するとと
もに、下方遮断板63を第1のステー部23の下縁に沿
ってこれを覆うように配置する。そして、取付け座64
を第1のステー部23の突出部230に重ね合わせて両
ボルト貫通穴641,231を合致せしめるともに、係
止爪65を第1のステー部23の側縁232上端に係止
せしめてキーシリンダ2に付設してある。
【0018】キーシリンダ2およびこれに付設したレバ
ープロテクタ6は、両者一体にハンドルケース1の後端
背面にボルト締め固定してある。ハンドルケース1の後
端にはキーシリンダ2の前端部21の前面に対応する円
形の開口11が形成してあり、開口11は上記前面より
も小さい。ハンドルケース1の背面には開口11寄りの
位置にキーシリンダ2の第1のステー部23の突出部2
30に対応する取付け部12が突設してあり、取付け部
12は筒状で内周にねじ穴を備えている。ハンドルケー
ス1の後端末には内周に沿う壁状でキーシリンダ2の第
2のステー部24の先端に対応する締結部13が形成し
てあり、締結部13の中央には第2のステー部24のね
じ穴241に対応するボルト貫通穴を備えている。
【0019】キーシリンダ2は前端部21の前面外周を
ハンドルケース1の開口11の開口縁背面に衝き合わせ
てキーシリンダ2の鍵穴を開口11から車外側へ臨ませ
るとともに、キーシリンダ2の第2のステー部24の先
端とこれと嵌合したレバープロテクタ6の基端部60と
を一体に締結部13の壁面に衝き合わせ、第1のステー
部23の突出部230およびレバープロテクタ6の取付
け座64を一体にハンドルケース1の取付け部12にボ
ルトB1により締付けてある。
【0020】ドアアウタパネル3は、ハンドルケース1
の外周とほぼ同形でひとまわり小さいドアハンドル取付
け用の開口30を備え、開口30の後縁にはパネルを屈
曲しドア内側へ突出する舌片状の締結部31を突設し、
締結部31の中央には長穴のボルト貫通穴が形成してあ
る。ドアハンドルはハンドルケース1の外周縁をドアア
ウタパネル3の開口30の開口縁に車外側よりシール材
を介して押し当て、ハンドルケース1の締結部13をド
アアウタパネル3の締結部31に重ね合わせ、締結部3
1側からボルトB2を両締結部13,31のボルト貫通
穴を介してキーシリンダ2の第2のステー部24のねじ
穴241に締め付けて固定してある。
【0021】ドア内では、キーシリンダ2の後端末の上
記支軸25に作動レバー4がかしめ固着してある。作動
レバー4は断面ほぼZ字形の金属板で、キーシリンダ2
のキー操作により支軸25と一体に施錠方向または解錠
方向へ回動する。そして、作動レバー4の自由端には連
結ロッド5Aの上端が相対回動自在に連結してあり、作
動レバー4は連結ロッド5Aを介してドアロック装置9
(図11)と連結してある。
【0022】本実施の形態によれば、レバープロテクタ
6の上方遮断板62がドアアウタパネル3の開口30の
キーシリンダ2付近の開口上縁に沿ってほぼ平行に上記
開口上縁と作動レバー4との間の略直線経路を遮断する
とともに、下方遮断板63が開口30のキーシリンダ2
付近の開口下縁に沿ってほぼ平行に上記開口下縁と作動
レバー4との間の略直線経路を遮断している。ハンドル
ケース1の外周上縁と上記開口上縁の境界やハンドルケ
ース1の外周下縁と上記開口下縁の境界から強引にマイ
ナスドライバD等をドア内に差し込んでも各遮断板6
2、63がドライバDの進入を阻止し、ドライバDの先
端が作動レバー4に届かないので、不正な作動レバー4
の解錠操作を阻止できる。
【0023】次に、図3ないし図5に基づいて本発明の
第2の実施の形態を説明する。これは、ドアハンドルの
ハンドルケース1の背面側に、ドアアウタパネル3の開
口30の開口下縁と連結ロッド5Aとの間の略直線経路
を遮断するロッドプロテクタ7を取付けたものである。
本実施の形態の基本構造は第1の実施の形態とそれと同
一構造で、同一部材は同一符号で示す。
【0024】ロッドプロテクタ7は、ボルト部材B2に
よりドアアウタパネル3の開口30の締結部31および
ハンドルケース1の締結部13とを一体にキーシリンダ
2の第2のステー部24に締め付ける基端部70と、基
端部70の下端から上記開口30の開口下縁に沿うよう
に斜め下方へ突出する傾斜状の遮断板71を備えた金属
板で構成してある。
【0025】遮断板71の車外側の側端には斜め下方に
向かって傾斜状に屈曲せしめた第1の側縁フランジ71
1が設けてあり、遮断板71の車内側の側端には下方に
向かってほぼ垂直に屈曲せしめた第2の側縁フランジ7
12が設けてある。基端部70には、車外側へ突出し、
かつ先端をほぼ直角に屈曲せしめ、ドアアウタパネル3
の背面と対向する突出部72が一体成形してある。
【0026】ロッドプロテクタ7は基端部70のボルト
貫通穴にボルト部材B2を貫通するとともに上記ボルト
貫通穴をかしめて、ボルト部材B2を回転自在かつ抜け
落ちないように一体に設けてある。ロッドプロテクタ7
は、ボルト部材B2をドアアウタパネル3の締結部31
側からそのボルト貫通穴311およびハンドルケース1
の締結部13のボルト貫通穴131を介して上記第2の
ステー部24の先端のねじ穴241に締め込み、遮断板
71を開口30の開口下縁と連結ロッド5Aとの間に配
設するとともに、突出部72をドアアウタパネル3の締
結部31根元のパネル背面に近接対向せしめてある。
【0027】本実施の形態において、ロッドプロテクタ
7の遮断板71がドアアウタパネル3の開口30のキー
シリンダ2付近の開口下縁に沿ってほぼ平行に上記開口
下縁と連結ロッド5Aとの間の略直線経路を遮断するの
で、ハンドルケース1の外周下縁と上記開口下縁の境界
から強引にドライバD等をドア内に差し込んでも遮断板
71がドライバDの進入を阻止する。遮断板71はその
車外側の第1の側縁フランジ711が傾斜状のため、こ
れに衝き当たったドライバDはその進入方向が逸らされ
る。また、第1の側縁フランジ711をかわせたとして
も、ドライバDの先端は遮断板71の第2の側縁フラン
ジ712に衝き当り、連結ロッド5Aに届かない。従っ
て、不正な連結ロッド5Aの解錠操作を阻止できる。
【0028】また、マイナスドライバDの先端をハンド
ルケース1の外周後縁と開口30の開口後縁との境界に
差し込み、ハンドルケース1を外側に引き出すようにこ
じってハンドルケース1の外周後縁と開口30の開口後
縁との間に隙間を開けようとしても、ロッドプロテクタ
7の突出部72がドアアウタパネル3の背面に当接し、
ハンドルケース1の外側への引き出しを阻止することが
できる。
【0029】図6および図7は、ハンドルケース1の背
面側に、第1の実施の形態のレバープロテクタ6と、第
2の実施の形態のロッドプロテクタ7とを取付けた第3
の実施の形態を示す。各プロテクタ6,7は第1および
第2実施の形態と同一の形状、同一の取付け構造であ
る。
【0030】これによれば、第1および第2の実施の形
態の作用効果が相まって、レバープロテクタ6により不
正な作動レバー4の解錠操作を阻止するとともに、ロッ
ドプロテクタ7により不正な連結ロッド5Aの解錠操作
を阻止し、更に、ハンドルケース1の車外側への引き出
しも阻止するので、確実に不正なドアの解錠を防止する
ことができる。
【0031】図8ないし図10は第4の実施の形態を示
し、これは狙われやすい作動レバー4の上部まわりや連
結ロッド5Aまわりとを遮断するロッドプロテクタ7A
をハンドルケース1の背面側に取付けたものである。
【0032】ロッドプロテクタ7Aの基本構造は上述の
ロッドプロテクタ7と同一で、ロッドプロテクタ7Aに
は基端部70から斜め上方へ突出しかつ屈曲してほぼ水
平方向に延出せしめた上部遮断板73が一体に形成して
ある。ロッドプロテクタ7Aは、その基端部70をボル
ト部材B2によりドアアウタパネル3の締結部31およ
びハンドルケース1の締結部13と一体にキーシリンダ
2の第2のステー部24に締付け、下方遮断板71をド
アアウタパネル3の開口30の開口下縁と連結ロッド5
Aとの間に配設するとともに、突出部72をドアアウタ
パネル3の締結部31根元のパネル背面に近接対向せし
め、更に、上方遮断板73をキーシリンダ2の第1のス
テー部23の上縁に沿ってこれを覆うように配置し、開
口30の開口上縁と作動レバー4との間の略直線経路を
遮断する。これによれば、構造簡素なロッドプロテクタ
7Aで、作動レバー4への上方からの解錠操作、およ
び、連結ロッド5Aへの解錠操作を阻止することができ
る。
【0033】
【発明の効果】ハンドルケースの外周縁とドアアウタパ
ネルの開口縁の境界からドライバ等をドア内に挿入して
不正にキーシリンダの作動レバーや連結ロッドを解錠操
作しようしても、本発明のレバープロテクタおよびロッ
ドプロテクタがドライバ等の進入を阻止するので不正な
ドアの解錠を確実に防止することができ、もって、車両
の盗難を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止構造の第1の実施の形態の分
解斜視図である。
【図2】上記第1の実施の形態を示すもので、図2
(A)は要部平面図、図2(B)は要部背面図、図2
(C)は図2(A)のIIC−IIC線に沿う断面図であ
る。
【図3】本発明の盗難防止構造の第2の実施の形態の分
解斜視図である。
【図4】上記第2の実施の形態を示すもので、図4
(A)は要部平面図、図4(B)は要部背面図である。
【図5】図4(A)のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の盗難防止構造の第3の実施の形態の要
部背面図である。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】本発明の盗難防止構造の第4の実施の形態に用
いるプロテクタ部材の斜視図である。
【図9】上記第4の実施の形態の要部背面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】車両のドアの後部斜視図である。
【図12】従来のドアハンドルのキーシリンダ付近を示
すもので、図11のXII −XII 線に沿う断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドルケース 13 締結部 2 キーシリンダ 3 ドアアウタパネル 30 開口 31 締結部 4 作動レバー 5A 連結ロッド 6 レバープロテクタ 62 上方遮断板 63 下方遮断板 64 締結部(取付け座) 65 仮保持手段(係止爪) 7,7A ロッドプロテクタ 70 締結部(基端部) 71 遮断板 72 突出部 73 上方遮断板 9 ドアロック装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルケースをドアアウタパネルに形
    成した開口に取付け、上記ハンドルケースの背面にキー
    シリンダを付設するとともに、該キーシリンダの後端に
    キー操作に連動して施錠、解錠方向へ回動する作動レバ
    ーを設け、該作動レバーを連結ロッドを介してドアロッ
    ク装置に連結し、上記キー操作によりドアロック装置を
    作動せしめてドアを施錠、解錠せしめる車両用ドアハン
    ドルにおいて、上記ハンドルケースの背面側に、上記ド
    アアウタパネルの開口縁から上記作動レバーまでの略直
    線経路を遮断するレバープロテクタを設けたことを特徴
    とする車両用ドアハンドルの盗難防止構造。
  2. 【請求項2】 上記ハンドルケースは、その側端に形成
    した締結部により上記ドアアウタパネルに締結され、上
    記作動レバーは、その先端を上記ハンドルケースの締結
    部側に位置せしめられ、上記レバープロテクタは、上記
    ドアアウタパネルの開口上縁とほぼ平行に延在する上方
    遮断板と、上記開口下縁とほぼ平行に延在する下方遮断
    板とを備えた請求項1に記載の車両用ドアハンドルの盗
    難防止構造。
  3. 【請求項3】 上記レバープロテクタは、上記キーシリ
    ンダに対して仮保持するための仮保持手段と、上記ハン
    ドルケースの背面に上記キーシリンダとボルトにより共
    締めされる締結部を有する請求項1または請求項2に記
    載の車両用ドアハンドルの盗難防止構造。
  4. 【請求項4】 ハンドルケースをドアアウタパネルに形
    成した開口に取付け、上記ハンドルケースの背面にキー
    シリンダを付設するとともに、該キーシリンダの後端に
    キー操作に連動して施錠、解錠方向へ回動する作動レバ
    ーを設け、該作動レバーを連結ロッドを介してドアロッ
    ク装置に連結し、上記キー操作によりドアロック装置を
    作動せしめてドアを施錠、解錠せしめる車両用ドアハン
    ドルにおいて、上記ハンドルケースの背面側に、上記ド
    アアウタパネルの開口縁から上記連結ロッドまでの略直
    線経路を遮断するロッドプロテクタを設けたことを特徴
    とする車両用ドアハンドルの盗難防止構造。
  5. 【請求項5】 上記ロッドプロテクタは、その一端に上
    記ハンドルケースまたは上記キーシリンダに締結される
    締結部を備え、他端に上記経路を遮断する遮断板を備え
    るとともに、上記一端にドアアウタパネルの背面と近接
    対向する突出部を備えた請求項4に記載の車両用ドアハ
    ンドルの盗難防止構造。
  6. 【請求項6】 上記ロッドプロテクタは、上記ドアアウ
    タパネルの開口縁から上記作動レバーまでの略直線経路
    を遮断する遮断板を一体に設けた請求項4または請求項
    5に記載の車両用ドアハンドルの盗難防止構造。
JP2000072559A 2000-03-15 2000-03-15 車両用ドアハンドルの盗難防止構造 Expired - Fee Related JP3503563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072559A JP3503563B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 車両用ドアハンドルの盗難防止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072559A JP3503563B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 車両用ドアハンドルの盗難防止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001262874A true JP2001262874A (ja) 2001-09-26
JP3503563B2 JP3503563B2 (ja) 2004-03-08

Family

ID=18590942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072559A Expired - Fee Related JP3503563B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 車両用ドアハンドルの盗難防止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3503563B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179006A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012071198A (ja) * 2012-01-18 2012-04-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2018021297A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 株式会社アルファ 車両用ドアハンドル装置及び車両用ドアハンドル装置の組付方法
CN107675964A (zh) * 2017-10-31 2018-02-09 无锡瑞林控制软件有限公司 开启手柄连接结构
JP2020023803A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 本田技研工業株式会社 車両用ドア

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179006A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012071198A (ja) * 2012-01-18 2012-04-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2018021297A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 株式会社アルファ 車両用ドアハンドル装置及び車両用ドアハンドル装置の組付方法
CN107675964A (zh) * 2017-10-31 2018-02-09 无锡瑞林控制软件有限公司 开启手柄连接结构
JP2020023803A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 本田技研工業株式会社 車両用ドア
JP7026023B2 (ja) 2018-08-07 2022-02-25 本田技研工業株式会社 車両用ドア

Also Published As

Publication number Publication date
JP3503563B2 (ja) 2004-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6240754B1 (en) Vehicle security device
JP2001262874A (ja) 車両用ドアハンドルの盗難防止構造
JP2001063388A (ja) 車両のフューエルリッド構造
JP4635777B2 (ja) ドアハンドル装置
GB2347458A (en) Vehicle bonnet lock device
JP3978321B2 (ja) 車両ドアハンドル装置
JP3510086B2 (ja) 自動販売機の扉防盗装置
WO2006132246A1 (ja) ワイパピボット及びリヤワイパ装置
JP2003262051A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP3462447B2 (ja) 車両ドアのシリンダ錠取付構造
JP4349867B2 (ja) 自動販売機の開扉防止装置
JP4410377B2 (ja) シリンダ錠のパネルへの固定構造
JP3810951B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP3972284B2 (ja) キーシリンダの取付構造
KR100448070B1 (ko) 도난방지용 자동차의 트렁크 록 장치
JP3062870B2 (ja) 自動二輪車における鍵穴保護装置及び鍵穴保護装置付自動二輪車
GB2321929A (en) Motor vehicle door lock
JP3716900B2 (ja) 車両用フードロック装置
JPH0345506Y2 (ja)
JPH0521068U (ja) キーシリンダ取付構造
JP3717729B2 (ja) シリンダ錠取付装置
JPH072916Y2 (ja) 車両用ドアの盗難防止装置
JPH0518447Y2 (ja)
JP2002047832A (ja) 自動車用ドアロック装置のキーシリンダ取付け構造
JPS5847182Y2 (ja) 車輛用ストライカの防盗装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031201

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees