JP3689001B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を有するドラム式洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ドラム式洗濯乾燥機においては、洗濯物の洗いを、ドラム内に洗剤及び洗濯水と共に洗濯物を収容した状態で、該ドラムを回転させることにより行うようになっている。このため、その洗い時には、洗剤を含んだ洗濯水が盛んに撹拌され、それによって、洗剤が一般の非低発泡洗剤であった場合には、非常に多くの泡が発生する。このように多くの泡が発生すると、洗濯物をドラムの回転により上げてから落とすことでその衝撃力により洗うたたき洗いをするのに、ドラム内の泡が洗濯物を緩衝的に受けてしまって、たたき洗いの衝撃力を和らげ過ぎることにより、充分な洗い効果が得られなくなる。
【0003】
又、ドラム式洗濯乾燥機においては、洗濯物の脱水も、ドラムを回転させることにより行うようになっており、それに対して、特に洗い直後の脱水時には、上述のごとく発生してドラムとこれを収容した水槽との間に溜まった泡がドラムの回転を阻害してしまい、その結果、ドラムの回転速度が上がらず、充分な脱水ができなくなる。
【0004】
このため、ドラム式洗濯乾燥機においては、泡立ちの少ない低発泡洗剤の使用が推奨され、非低発泡洗剤が使用できないとされていた。なお、低発泡洗剤は、添加されている界面活性剤の種類により発泡性を抑えたもので、低発泡であり、泡の消去性いわゆる泡切れも良くて、汚れの少ない洗濯物を時間をかけずに洗濯するスピードコースや、節水仕様の全自動洗濯機に最適であるとされているレベルのものである。
これに対して、非低発泡洗剤は、泡立ちは多いものの、汚れ落ちが良く、香りも良くて、更に安価であり、ドラム式洗濯乾燥機においても、これの使用ができることを望む使用者が多い。
【0005】
そこで、本出願人においては、図17に示すように、ドラム式洗濯乾燥機に泡検知装置1を設け、この泡検知装置1により、多くの泡の発生が検知されたときには、ドラム2内の水を減らすとか、あるいはドラム2の回転速度を落とすとかいった制御をするようにしたものを先に発明した。この場合、ドラム2内の水を減らすことにより、洗濯水量が減り、又、ドラム2の回転速度を落とすことにより、洗濯水の撹拌頻度が減り、それぞれ、それ以上の泡の発生が抑えられるので、上記多くの泡立ちによる弊害の問題を生じることなく洗濯ができるようになる。
【0006】
しかして、この場合、泡検知装置1は、ドラム式洗濯乾燥機の熱交換器3にエアトラップ4を連通させて設け、このエアトラップ4にエアチューブ5を介して圧力センサ6を連通させて構成している。この構成で、ドラム2内に多くの泡立ちが発生すると、その泡が、ドラム2を収容した水槽7から、これに連通した熱交換器3内に至り、更に、その熱交換器3内からエアトラップ4内に至って、該エアトラップ4内の空気圧を上昇させる。すると、そのエアトラップ4にエアチューブ5を介して連通した圧力センサ6が応動し、泡検知信号を出力するから、その出力に基づいて、上述のドラム2内の水を減らす、又はドラム2の回転速度を落とすといった制御を行うようにしている。
【0007】
なお、熱交換器3は中空状で、図18に示すように、下部が連通口8により水槽7内と連通し、上部がダクト9により送風機10の送風羽根11を内設したケーシング12に連通している。又、ケーシング12は、加熱器13の温風生成用ヒータ14を内設したケース15に連通し、ケース15はダクト16により水槽7内に連通している。かくして、乾燥ユニット17を構成しており、そのうちの熱交換器3内には上部に注水管18を設け、この注水管18に注水チューブ19を介して給水弁20を連通させている。
【0008】
この構成で、乾燥時には、ドラム2を、水槽7の背部に設けたモータ21により回転させると共に、給水弁20から注水チューブ19を通じて注水管18に注水しつつ、送風機10と加熱器13とを作動させる。すると、ドラム2が回転される状況で、水槽7内の空気(ドラム2内の空気)が、矢印Aで示すように、熱交換器3内を下部の連通口8から上部へと通される。又、このとき、熱交換器3内には、給水弁20から注水管18に注入された水がその注水管18の噴水口18a(図17参照)から矢印Bで示すように噴射されて流下し、この流下する水に、熱交換器3内を通る上記水槽7内の空気中の水蒸気が触れて冷却され、凝縮されることにより除湿される。
【0009】
そして、その除湿された空気は、その後、送風機10のケーシング12内から加熱器13のケース15内に送り込まれて、温風生成用ヒータ14により加熱されることにより温風化された後、ダクト16を通って水槽7内に戻され、更にドラム2内に戻される。このドラム2内に戻された空気は、ドラム2内を通る過程で該ドラム2内の洗濯物から湿気を奪い、その後、再び熱交換器3内を下部から上部へと通されるということが繰返されて循環されるものであり、かくして、洗濯物の乾燥が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
洗濯物を上述のように乾燥させるとき、洗濯物からはリント(糸屑)が散出する。この洗濯物から散出したリントは、ドラム2内から水槽7内に出て該水槽7内から熱交換器3内に至る空気に運ばれ、熱交換器3内に侵入する。そして、熱交換器3の内壁面、特には該熱交換器3に対するエアトラップ4の連通部分に引掛かり、それが重なって漸次堆積される。このように熱交換器3に対するエアトラップ4の連通部分にリントが堆積されると、その部分の空気流通断面積が縮小するため、泡発生時の空気圧の変化が正常でなくなり、泡の検知に誤りを生じるおそれがある。
【0011】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、熱交換器に対する泡検知装置のエアトラップの連通部分におけるリントの堆積を防止して、泡の検知が常に誤りなくできるドラム式洗濯乾燥機を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第1に、水槽と、この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、前記水槽に連通された熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、そのエアトラップ内に注水する注水手段を設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0013】
このものによれば、泡検知装置のエアトラップ内に注水手段にて注水することにより、熱交換器に対する泡検知装置のエアトラップの連通部分にリントが引掛かっても、それはエアトラップ内から熱交換器内に至る流水により流し落とされる。
【0014】
この場合、熱交換器がその内部に注水されることによって水槽内の空気の除湿を行う水冷式のものであれば、エアトラップ内に注水する注水手段は、その熱交換器内に注水する注水路から分岐されて設けられていると良い(請求項2の発明)。
このものでは、熱交換器内への注水と、エアトラップ内への注水が、給水弁など給水元を一つにしてできる。
【0016】
更に、エアトラップ内に注水する注水手段は、熱交換器に対するエアトラップの連通部付近からエアトラップ内に注水するように設けられていると良い(請求項の発明)。
このものでは、熱交換器に対するエアトラップの連通部に直接的に注水がなされることにより、その部分に引掛かったリントの流し落としが効果的にできる。
【0017】
そのほか、エアトラップ内に注水する注水手段は、途中でエアトラップより低位置とならないように配管されていると良い(請求項の発明)。
このものでは、エアトラップ内に注水する注水手段に水が残らず、その残水が凍結等することによる詰まりが避けられる。
【0018】
又、エアトラップの、熱交換器に対する連通部近傍の下部は、熱交換器内に向かって窪みなく傾斜する形状と成すと良い(請求項の発明)。
このものでは、エアトラップ内に注入した水の熱交換器内への流入がスムーズになって、熱交換器に対するエアトラップの連通部分に引掛かったリントの流し落としがより確実にできる。
【0019】
本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第2に、水槽と、この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、前記水槽に連通され、内部に注水管を有して、これの噴水口から内部に注水される水冷式の熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、前記注水管の噴水口を、熱交換器に対する前記エアトラップの連通部側に向けて設けたことを特徴とする(請求項の発明)。
【0020】
このものによれば、熱交換器における除湿用の水が注水管の噴水口から熱交換器に対するエアトラップの連通部側に向けて噴射されることにより、その除湿用の水によって、熱交換器に対するエアトラップの連通部分に引掛かったリントの流し落としができる。
【0021】
本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第3に、水槽と、この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、前記水槽に連通された熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、前記熱交換器の少なくともエアトラップを連通させた側の内壁面を、鏡面状に仕上げたことを特徴とする(請求項の発明)。
【0022】
このものによれば、熱交換器のエアトラップを連通させた側の内壁面におけるリントの付着が、その面の鏡面仕上げ構成によって避けられ、もって、その内壁面の一部を成す、熱交換器に対するエアトラップの連通部分のリントの引掛かりをなくすことができる。
【0023】
この場合、熱交換器の少なくともエアトラップを連通させた側の内壁面には、これを鏡面状に仕上げるのに代えて、撥水性をもたらす加工を施すようにしても良い(請求項の発明)。
このものによれば、熱交換器のエアトラップを連通させた側の内壁面におけるリントの付着が、その面の撥水性をもたらす加工によって避けられ、もって、その内壁面の一部を成す、熱交換器に対するエアトラップの連通部分のントの引掛かりをなくすことができる。
【0024】
本発明のドラム式洗濯乾燥機は、第4に、水槽と、この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、前記水槽に連通された熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、熱交換器に対する前記エアトラップの連通部が熱交換器内に突出しないようにし、且つその熱交換器のエアトラップを連通させた部分の内側端縁部に面取りを施したことを特徴とする(請求項の発明)。
【0025】
このものによれば、熱交換器に対するエアトラップの連通部が熱交換器内に突出せず、しかも、熱交換器のエアトラップを連通させた部分の内側端縁部に面取りが施されていることにより、熱交換器に対するエアトラップの連通部分に対するリントの引掛かりをなくすことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例につき、図1ないし図7を参照して説明する。
まず、図2に示すように、ドラム式洗濯乾燥機全体の外殻を成す外箱31の前面部には、中央部に扉32を設け、上部に、操作パネル33と、引出し式の洗剤投入用ケース34とを設けている。このうち、扉32は、図3に示すように、外箱31の前面部の中央部に形成した洗濯物出入口35を開閉するもので、外箱31の前面部の裏側の上部には操作回路ユニット36を設け、下部に制御回路ユニット37を設けている。なお、操作回路ユニット36は、使用者による前記操作パネル33の操作に応動するもので、制御回路ユニット37は、その操作に基づき、ドラム式洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するものである。
【0027】
外箱31の内部には水槽38を配設している。この水槽38は円筒状を成すものであり、その軸方向が前後(図3中、左右)となる横軸状で、しかも、前上がりの傾斜状に配設し、左右一対(図1参照)の弾性支持装置39により支持している。
水槽38の内部には、ドラム40を水槽38と同軸状に配設している。このドラム40は、洗濯、脱水及び乾燥に共用の槽として機能するものであり、胴部のほゞ全域に通水孔であり通風孔でもある小孔41を多数有し(図3に一部のみ図示)、胴部の内周部には洗濯物掻き上げ用のバッフル42を複数有している(同、1つのみ図示)。
【0028】
水槽38及びドラム40は、いずれも前面部に洗濯物出し入れ用の開口部43,44を有しており、そのうちの水槽38の開口部43を、ベロー45によって前記外箱31の洗濯物出入口35に水密に連ね、ドラム40の開口部44を水槽38の開口部43に臨ませている。
【0029】
水槽38の背面部には、ドラム40を回転駆動する駆動装置としてモータ46を配設している。このモータ46は、この場合、アウターロータ形であり、そのステータ46aを水槽38の背面部に取付け、ロータ46bの中心部に取付けた回転軸46cを水槽38内に挿通して、これの前端部にドラム40の背部の中心部を取付けている。
【0030】
水槽38の下面部には水溜器47を取付けており、この水溜器47の内部に洗濯水加熱用のヒータ48を配設し、水溜器47の後部には排水弁49を介して排水ホース50を接続している。この場合、排水弁49は電磁石やモータの駆動力で開放される電動式のものである。
【0031】
一方、水槽38上には、後側に送風機51を配設し、前側に加熱器52を配設している。このうち、送風機51は、図4に示すように、ケーシング53の内部に送風羽根54を設け、この送風羽根54を回転駆動するモータ55をケーシング53の外部に設けて成るものであり、それらの間をベルト伝動機構56により連結している。一方、加熱器52は、ケース57の内部に温風生成用ヒータ58を設けて成るもので、ケース57の入口部が送風機51のケーシング53の出口部に連通している。
【0032】
更に、水槽38上の前部には図3に示すダクト59を配設している。このダクト59は、一端部が上記加熱器52のケース57の出口部に連通しており、他端部が水槽38内に臨んでいる。
【0033】
水槽38の背面部には又、熱交換器60を配設している。この熱交換器60は、上部から水が注ぎ入れられることによって、内部を通る空気の水分を水により熱交換して冷却し凝縮させて除湿する水冷式のものであり、全体に中空状を成している。又、この熱交換器60は、図1に示すように、ドラム40の回転中心たる前記モータ46の回転軸46cに対して同心円状に湾曲する形状を成すものであり、モータ46を避けてその図1中左側に配設している。
【0034】
しかして、熱交換器60は、下部に連通口である水出口兼用の空気入口61を有しており、その空気入口61を水槽38の内下部に連通させている。又、熱交換器60は、上部をダクト62により前記送風機51のケーシング53に連通させており、以上の熱交換器60、ダクト62、送風機51、並びに前記加熱器52、及びダクト59により、乾燥ユニット63を構成している。
【0035】
熱交換器60には、内部の上部に注水管64を横架して設けている。この注水管64は、熱交換器60内の下方部を臨む下面部に例えば横一列状に多数の噴水口64aを有しており、一端部の接続部64bを熱交換器60外に位置させている。そして、その注水管64の接続部64bには、分岐口65aを有する例えばY字形の管継手65を介して第1の注水チューブ66の一端部を接続し、該第1の注水チューブ66の他端部を給水弁67に接続している。
【0036】
ここで、上記注水チューブ66及び管継手65は、熱交換器60に注水する注水路68を構成するものであり、その給水元である給水弁67は前記外箱31内の最上部に取付けている。
【0037】
又、熱交換器60には、上下の中間部の背部にエアトラップ69を取付けている。このエアトラップ69は、詳細には図5及び図6に示すように、独立した中空部品から成っており、上部に上方へ突出する第1の接続口70を有し、下部に前方(図6中、右側)に突出する連結口71と、外側方特には図5中左側方に突出する第2の接続口72、及び左右及び下方の三方に突出する取付部73とを有している。この場合、第2の接続口72は連結口71の近傍に位置している。
【0038】
これに対して、熱交換器60の上下の中間部の背部には、連結受口74と、これの周囲三か所に位置する取付受ボス75とを形成しており、そのうちの連結受口74に上記エアトラップ69の連結口71を、その先端部が熱交換器60の内面とほゞ面一となるところまで挿入して、エアトラップ69を熱交換器60内と連通させている。従って、エアトラップ69の連結口71は、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部として機能するものであり、連結受口74は熱交換器60のエアトラップ69を連通させた部分として機能する。
【0039】
又、この折り、エアトラップ69と熱交換器60との間には、連結口71の外周に嵌合したシール部材であるOリング76を挟み、その上で、各取付受ボス75に各取付部73を当ててそれぞれねじ77により締付けることにより、エアトラップ69を熱交換器60に気密、水密に、且つ熱交換器60の湾曲する形状にほゞ沿う角度に取付けている。
【0040】
しかして、エアトラップ69の第1の接続口70には、エアチューブ78の一端部を接続し、該エアチューブ78の他端部を、図1に示す圧力センサ79に接続して、泡検知装置80を構成している。この泡検知装置80の主体を成す圧力センサ79は、約数百〔Pa〕(参考値:数十〔mmHO〕)程度の微小な空気圧の検知が可能なものであり、それと並べて設けた水位センサ81がエアチューブ82及び図示しないエアトラップを介して前記水槽38内の貯留水位を同様に空気圧により検知するのに対して、それより10倍ほど感度の高いものである。なお、これら圧力センサ79及び水位センサ81も、外箱31内の最上部に配設している。
【0041】
又、エアトラップ69の第2の接続口72には、第2の注水チューブ83の一端部を接続し、該第2の注水チューブ83の他端部を、前記管継手65の分岐口65aに接続している。この第2の注水チューブ83は、エアトラップ69内に注水する注水手段たるものであり、それを、特にこの場合、上記管継手65の分岐口65aに接続することにより、前記熱交換器60内に注水する注水路68から分岐させて設けている。
【0042】
更に、この場合、注水路68の流水量に対する、第2の注水チューブ83の流水量、すなわち、熱交換器60内への注水量W1 に対する、エアトラップ69内への注水量W2 の比率は、後者W2 が前者W1 の半分以下となる、5:5以下としており、中でも、5:5〜8:2の範囲としている。
加えて、第2の注水チューブ83は、途中でエアトラップ69より低位置とならないように配管している。
【0043】
なお、図4に示すように、外箱31の内上部の左後(図4中左上)の隅部には、給水ポンプ84を取付けている。この給水ポンプ84は、呼び水供給口85から呼び水が供給されて、吸水口86から風呂水など水道水以外の水を図示しない吸水ホースを介して吸入し、この吸入した水道水以外の水を吐水口87から吐出するものである。
【0044】
そして又、給水ポンプ84の前方(図4中下方)であって前記外箱31の内上部の左側の前部(図中左下部)には、注水ケース88を配設している。この注水ケース88は、詳しくは図示しないが、第1及び第2の2つの水道水供給路と、水道水以外供給路とを有しており、それらの出口は共通で、図3に示すように、給水管89を介して前記水槽38内に前上方より連通している。
【0045】
又、この注水ケース88の水道水以外供給路には、上記給水ポンプ84の吐水口87を、接続ホース90を介して接続している。注水ケース88の第1の水道水供給路には、上記給水ポンプ84の呼び水供給口85を接続ホース91を介して接続している。
【0046】
加えて、前述の洗剤投入用ケース34は、詳しくは図示しないが、洗剤を貯留する洗剤貯留部と、柔軟剤など仕上剤を貯留する仕上剤貯留部とを有し、上記注水ケース88内に収納されて、前記第1の水道水供給路に洗剤貯留部がセットされ、第2の水道水供給路に仕上剤貯留部がセットされるようになっている。
【0047】
外箱31の内上部の給水ポンプ84の右隣の部分には、配水装置92を配設している。この配水装置92は、水道水を分配するもので、図示しない給水ホースを介して水道の蛇口に接続される1つの入水口93に対し、この場合、3つの給水弁94,95,67を有している。この場合、給水弁94,95,67は前記排水弁49と同様の電動式のものである。
【0048】
しかして、給水弁67は前記熱交換器60に注水する注水路68の給水元であって、既述であり、給水弁94は接続ホース96を介して前記注水ケース88の第1の水道水供給路に接続しており、給水弁95は接続ホース97を介して前記注水ケース88の第2の水道水供給路に接続している。
このほか、図1には、水槽38内の水温及び空気温度を検知すべく該水槽38の背面の下部に設けた例えばサーミスタから成る温度センサ98を示している。
【0049】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
まず、使用者の操作に基づき、ドラム式洗濯乾燥機の作動、中でも標準コースの作動が開始されると、図示しない洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥が順に行われる。このうち、洗い時には、給水弁94の開放によって、洗濯水(水道水)が接続ホース96を通じ、注水ケース88内の洗剤投入用ケース34にセットされた洗剤と共に水槽38内に供給される。そして、その給水後に、図示しない洗濯物を洗濯物出入口35からあらかじめ収容したドラム40がモータ46により低速回転されることにより、該ドラム40内の洗濯物を逐次上げてから落とすことでその衝撃力により洗うたたき洗いが行われる。
【0050】
このとき、例えば、使用した洗剤が非低発泡洗剤であったり、低発泡洗剤であっても量を多く入れ過ぎたりしていると、ドラム40内には多くの泡が発生し、それが、小孔41や開口部44から水槽38内に至って、更にこの水槽38内から、これに下部の空気入口61で連通した熱交換器60内に至り、更に、その熱交換器60内からエアトラップ69下部の連結口71を通じエアトラップ69内に至って、該エアトラップ69内の空気圧を上昇させる。
【0051】
すると、そのエアトラップ69にエアチューブ78を介して連通した圧力センサ79が応動し、泡検知信号を出力する。この圧力センサ79の出力(泡検知信号)は、制御回路ユニット37に入力されるようになっており、制御回路ユニット37は、その入力に基づいて、制御動作を実行する。その制御動作は、例えば、排水弁49を開放させることによりドラム40内の水を減らすであり、又はモータ46の回転速度を減じてドラム40の回転速度を落とす、もしくはその両方等である。
【0052】
すすぎ時には、洗剤を含まない洗濯水が上述同様にして水槽38内に供給され、その給水後に、ドラム40がモータ46により低速回転されることにより、該ドラム40内の洗濯物を洗い同様のたたき洗いにてすすぐ。
このすすぎ時にも、第1回目など初期に、残留した洗剤分のため、多くの泡が発生することがあり、それが上述同様にエアトラップ69内に至って、該エアトラップ69内の空気圧を上昇させれば、圧力センサ79が応動して、制御回路ユニット37が前述の制御動作を実行する。
脱水時には、ドラム40がモータ46により高速回転されることにより、洗濯物に含まれた水分を遠心力にて小孔41から振切り排出し、排水弁49及び排水ホース50を順に通じて排水する。
【0053】
そして、乾燥時には、ドラム40がモータ46により低速回転されると共に、給水弁67から注水路68の第1の注水チューブ66、管継手65を通じて注水管64に注水されつつ、送風機51と加熱器52とが作動される。すると、ドラム40が低速回転される状況で、水槽38内の空気(ドラム40内の空気)が、図1及び図3に矢印Cで示すように、熱交換器60内を下部の空気入口61から上部へと通される。又、このとき、熱交換器60内には、給水弁67から注水管64に注入された水がその注水管64の噴水口64aから矢印Dで示すように噴射されて流下し、この流下する水に、熱交換器60内を通る上記水槽38内の空気中の水蒸気が触れて冷却され、凝縮されることにより除湿される。
【0054】
そして、その除湿された空気は、その後、送風機51のケーシング53内から加熱器52のケース57内に送り込まれて、温風生成用ヒータ58により加熱されることにより温風化された後、ダクト59を通って水槽38内に戻され、更にドラム40内に戻される。このドラム40内に戻された空気は、ドラム40内を通る過程で該ドラム40内の洗濯物から湿気を奪い、その後、再び熱交換器60内を下部から上部へと通されるということが繰返されて循環されるものであり、かくして、洗濯物の乾燥が行われる。
【0055】
しかして、洗濯物の乾燥が上述のように行われるとき、洗濯物からはリント (糸屑)が散出する。この洗濯物から散出したリントは、ドラム40内から水槽38内に出て該水槽38内から熱交換器60内に至る空気に運ばれ、熱交換器60内に侵入するが、このとき、前記給水弁67から注水路68の第1の注水チューブ66を経て管継手65に至った水は、該管継手65の分岐口65aから第2の注水チューブ83に分岐され、この第2の注水チューブ83を通ってエアトラップ69の第2の接続口72から図6に矢印Eで示すようにエアトラップ69内に注入され、該エアトラップ69の連結口71から熱交換器60内へと至る。
【0056】
このため、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分、特には連結口71の先端部の内縁部に、図6に示すようにリントlが引掛かっても、それは上述のエアトラップ69内に注入されて該エアトラップ69の連結口71から熱交換器60内へと至る水により流し落とされる。
【0057】
よって、その部分でリントlが堆積することがなくなり、その堆積したリントlでその部分の空気流通断面積が縮小されるというようなこともなくなるので、泡発生時の空気圧の変化が正常でなくなることもなくなり、泡の検知が常に誤りなくできるようになる。
【0058】
又、上記構成のものの場合、熱交換器60はその内部に注水されることによって水槽38内の空気の除湿を行う水冷式のものであり、それに対して、エアトラップ69内に注水する注水手段である第2の注水チューブ83は、その熱交換器60内に注水する注水路68から分岐させて設けている。これにより、熱交換器60内への注水と、エアトラップ69内への注水が、給水弁67など給水元を一つにしてできるので、構成を合理的にできて、コストを安く済ませ得る。
【0059】
更に、上記構成のものの場合、熱交換器60内への注水量W1 に対する、エアトラップ69内への注水量W2 の比率は、後者W2 が前者W1 の半分以下となる、5:5以下としており、これによって、熱交換器60による除湿性能を高く維持しつつ、該熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分に引掛かったリントlの流し落としができる。
【0060】
図7は、このことを、水温が10〔℃〕の条件下での発明者の実験に基づいて示しており、W1 :W2 =10:0のとき、熱交換器60による除湿性能(熱交換性能)は914〔W〕であり、W1 :W2 =8:2、6:4、及び5:5で、それと同程度の除湿性能が得られた(W1 :W2 =4:6、2:8では除湿性能が落ち、特にW1 :W2 =2:8では除湿性能は820〔W〕にまで落ちた)。
【0061】
なお、この場合、エアトラップ69内に注入した水も、その後、熱交換器60内を通って水槽38内の空気と接触することにより、それの除湿に供するものであり、従って、W1 :W2 =8:2から5:5までは除湿性能が落ちない。しかし、W1 :W2 =4:6、2:8とすると、注水管64から注入されて熱交換器60内の全域を通る本来の除湿のための水の量が不足し、その結果、除湿性能が落ちる。よって、熱交換器60内への注水量W1 に対する、エアトラップ69内への注水量W2 の比率は、後者W2 が前者W1 の半分以下となる、5:5以下とするのが良く、中でも、エアトラップ69内に注水しない10:0を除く、5:5〜8:2の範囲とするのが好ましいのである。
【0062】
加えて、エアトラップ69内に注水する注水手段である第2の注水チューブ83は、それの接続に供するエアトラップ69の第2の接続口72を、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部である連結口71の近傍に形成していることにより、該連結口71付近からエアトラップ69内に注水するように設けている。これにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部に直接的に注水がなされ、その部分に引掛かったリントlの流し落としが効果的にできる。
【0063】
そのほか、エアトラップ69内に注水する注水手段である第2の注水チューブ83は、途中でエアトラップ69より低位置とならないように配管している。これにより、エアトラップ69内に注水する注水手段に水が残らず、その残水が凍結等することによる詰まりが避けられるので、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分に引掛かったリントlの流し落としが確実にできる。
【0064】
以上に対して、図8ないし図16は本発明の第2ないし第7実施例を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0065】
[第2実施例]
図8ないし図11に示す第2実施例においては、配水装置92に、前記3つの給水弁94,95,67に加えて、給水弁101を設けている(図8参照)。又、エアチューブ69には、前記第2の接続口72に代えて、第2の接続口102を、図9中右側の中間部から斜め上方に突出するように形成している。そして、その第2の接続口102には、前述の第2の注水チューブ83に代わって、給水弁101と共にエアトラップ69内に注水する注水手段として機能する第2の注水チューブ103の一端部を接続し、該第2の注水チューブ103の他端部を給水弁101に接続している。
【0066】
更に、この場合、熱交換器60の注水管64の接続部64bには、前述の管継手65及び第1の注水チューブ66に代わって熱交換器60に注水する注水路を構成する第1の注水チューブ104の一端部を接続し、該第1の注水チューブ104の他端部を前記給水弁67に接続している。
すなわち、この場合には、第2の注水チューブ103(エアトラップ69内に注水する注水手段)を、第1の注水チューブ104(熱交換器60内に注水する注水路)から分岐させずに、給水弁101から専用に注水するように設けており、且つ、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部である連結口71から上方へ離間した部位からエアトラップ69内に注水するように設けている。
【0067】
熱交換器60内への注水と、エアトラップ69内への注水は、このように配管して行うようにしても良い。特にこの場合には、第2の注水チューブ103の位置が給水弁101側に存することにより、その配管がしやすく、第2の注水チューブ103の長さも短く済ませ得る利点を有している。
【0068】
[第3実施例]
図12に示す第3実施例においては、エアトラップ69の連結口71(熱交換器60に対する連通部)の近傍の下部を、傾斜面111で示すように、熱交換器60内に向かって窪みなく傾斜する形状と成している。
このものでは、給水弁101から第2の注水チューブ103を通じてエアトラップ69内に注入した水の、熱交換器60内への流入がスムーズになって、エアトラップ69の連通部分に引掛かったリントの流し落としがより確実にできる。なお、この場合、エアトラップ69への注水は、第2実施例の構成で行うようにしているが、第1実施例の構成で行うようにしても良い。
【0069】
[第4実施例]
図13に示す第4実施例においては、熱交換器60の内部に注水する注水管64の噴水口121を、エアトラップ69の連結口71(熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部)側に向けて設けている。
このものでは、熱交換器60内における除湿用の水が、図にFで示すごとく、注水管21の噴水口121から熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部(連結口71)側に向けて噴射されることにより、その除湿用の水によって、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分に引掛かったリントlの流し落としができる。よって、このものでも、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分でリントlが堆積することがなく、その堆積したリントlでその部分の空気流通断面積が縮小されるというようなこともなくなるので、泡の検知が常に誤りなくできるようになる。
【0070】
従って、この場合、エアトラップ69への注水はしないようにしても良いが、それを図示のごとく併せて行うことにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分に引掛かったリントlの流し落としが、より確実にできる。
なお、この場合、エアトラップ69への注水は、第2実施例の構成で行うようにしているが、第3実施例又は第1実施例の構成で行うようにしても良い。
【0071】
[第5実施例]
図14に示す第5実施例においては、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた側の内壁面を、鏡面131状に仕上げている。
【0072】
このものでは、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた側の内壁面におけるリントの付着が、鏡面131状の構成によって避けられ、もって、その内壁面の一部を成す、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの引掛かりをなくすことができる。よって、このものでも、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分でリントが堆積することがなく、その堆積したリントでその部分の空気流通断面積が縮小されるというようなこともなくなるので、泡の検知が常に誤りなくできるようになる。
【0073】
従って、この場合も、エアトラップ69への注水はしないようにしても良いし、更に、注水管21の噴水口121をエアトラップ69の連結口71側に向けて設けることはしなくても良いが、それらを図示のごとく併せて行うことにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの流し落としが、より確実にできる。
なお、この場合も、エアトラップ69への注水は、第2実施例の構成で行うようにしているが、第3実施例又は第1実施例の構成で行うようにしても良い。
又、鏡面131状に仕上げるのは、熱交換器60の全内壁面であっても良い。
【0074】
[第6実施例]
図15に示す第6実施例においては、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた側の内壁面に、これを上述の鏡面131状に仕上げるのに代えて、フッ素樹脂コーティングなど、撥水性をもたらす加工141を施している。
【0075】
このものでは、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた側の内壁面におけるリントの付着が、撥水性をもたらす加工141によって避けられ、もって、その内壁面の一部を成す、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの引掛かりをなくすことができる。よって、このものでも、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分でリントが堆積することがなく、その堆積したリントでその部分の空気流通断面積が縮小されるというようなこともなくなるので、泡の検知が常に誤りなくできるようになる。
【0076】
従って、この場合も、エアトラップ69への注水はしないようにしても良いし、更に、注水管21の噴水口121をエアトラップ69の連結口71側に向けて設けることはしなくても良いが、それらを図示のごとく併せて行うことにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの流し落としが、より確実にできる。
なお、この場合も、エアトラップ69への注水は、第2実施例の構成で行うようにしているが、第3実施例又は第1実施例の構成で行うようにしても良い。
又、撥水性をもたらす加工141は、熱交換器60の全内壁面に施すようにしても良い。
【0077】
[第7実施例]
図16に示す第7実施例においては、エアトラップ69に、前述の連結口71に代わって熱交換器60に対する連通部として機能する連結口151を、連結口71より短く形成し、それによって、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部が熱交換器60内に突出しないようにしている。又、この場合、それによって露出した、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた部分(連結受口74)の内側端縁部には、テーパ斜面状の面取り152を施している。
【0078】
このものでは、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部(連結口151)の熱交換器60内に対する非突出構造と、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた部分(連結受口74)の内側端縁部の面取り152とにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの引掛かりをなくすことができる。よって、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分でリントが堆積することがなく、その堆積したリントでその部分の空気流通断面積が縮小されるというようなこともなくなるので、泡の検知が常に誤りなくできるようになる。
【0079】
従って、この場合も、エアトラップ69への注水はしないようにしても良いが、それを図示のごとく併せて行うことにより、熱交換器60に対するエアトラップ69の連通部分のリントの流し落としが、より確実にできる。又、この場合も、注水管21の噴水口121はエアトラップ69の連結口71側に向けて設けるようにしても良い。更に、熱交換器60の少なくともエアトラップ69を連通させた側の内壁面は、前述の鏡面131状に仕上げるようにしても良く、それに代えて、フッ素樹脂コーティングなど、撥水性をもたらす加工141を施すようにしても良い。
【0080】
加えて、この場合も、エアトラップ69への注水は、第2実施例の構成で行うようにしているが、第3実施例又は第1実施例の構成で行うようにしても良い。
【0081】
又、熱交換器60のエアトラップ69を連通させた部分(連結受口74)の内縁部の面取りは、テーパ斜面状に限られず、曲面状であっても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のドラム式洗濯乾燥機によれば、熱交換器に対する泡検知装置のエアトラップの連通部分におけるリントの堆積を防止して、泡の検知が常に誤りなくでき、もって、泡の異常発生時における制御動作等も常に誤りなく行うことができて、確実に、多くの泡立ちによる弊害の問題を生じることなく洗濯ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、ドラム式洗濯乾燥機全体の、外箱背板を取外した状態の背面図
【図2】ドラム式洗濯乾燥機全体の外観斜視図
【図3】ドラム式洗濯乾燥機全体の破断側面図
【図4】ドラム式洗濯乾燥機全体の、外箱天板を取外した状態の平面図
【図5】主要部分の拡大背面図
【図6】図5のG−G線に沿う主要部分の拡大縦断側面図
【図7】熱交換器の除湿性能と熱交換器及びエアトラップの各注水量の比率との関係を示す特性図
【図8】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図9】図1相当図
【図10】図5相当図
【図11】図10のH−H線に沿う主要部分の拡大縦断側面図
【図12】本発明の第3実施例を示す図11相当図
【図13】本発明の第4実施例を示す図11相当図
【図14】本発明の第5実施例を示す図11相当図
【図15】本発明の第6実施例を示す図11相当図
【図16】本発明の第7実施例を示す図11相当図
【図17】従来例を示す図1相当図
【図18】図3相当図
【符号の説明】
38は水槽、40はドラム、46はモータ、51は送風機、52は加熱器、60は熱交換器、63は乾燥ユニット、64は注水管、65は管継手、66は第1の注水チューブ、67は給水弁、68は注水路、69はエアトラップ、71は連結口(熱交換器に対するエアトラップの連通部)、72は第2の接続口、74は連結受口(熱交換器のエアトラップを連通させた部分)、78はエアチューブ、79は圧力センサ、80は泡検知装置、83は第2の注水チューブ(注水手段)、101は給水弁(注水手段)、102は第2の接続口、103は第2の注水チューブ(注水手段)、111は傾斜面、121は注水管の噴水口、131は鏡面、141は撥水性をもたらす加工、151は連結口(熱交換器に対するエアトラップの連通部)、152は面取りを示す。

Claims (9)

  1. 水槽と、
    この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、
    前記水槽に連通された熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、
    前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、
    そのエアトラップ内に注水する注水手段を設けたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 熱交換器がその内部に注水されることによって水槽内の空気の除湿を行う水冷式のものであって、エアトラップ内に注水する注水手段が、その熱交換器内に注水する注水路から分岐されて設けられていることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. エアトラップ内に注水する注水手段が、熱交換器に対するエアトラップの連通部付近からエアトラップ内に注水するように設けられていることを特徴とする請求項記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. エアトラップ内に注水する注水手段が、途中でエアトラップより低位置とならないように配管されていることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. エアトラップの、熱交換器に対する連通部近傍の下部を、熱交換器内に向かって窪みなく傾斜する形状と成したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
  6. 水槽と、
    この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、
    前記水槽に連通され、内部に注水管を有して、これの噴水口から内部に注水される水冷式の熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、
    前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、
    前記注水管の噴水口を、熱交換器に対する前記エアトラップの連通部側に向けて設けたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  7. 水槽と、
    この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、
    前記水槽に連通され熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、
    前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、
    前記熱交換器の少なくともエアトラップを連通させた側の内壁面を、鏡面状に仕上げたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  8. 熱交換器の少なくともエアトラップを連通させた側の内壁面に、これを鏡面状に仕上げるのに代えて、撥水性をもたらす加工を施したことを特徴とする請求項8記載のドラム式洗濯乾燥機。
  9. 水槽と、
    この水槽の内部に設けられ、洗濯時と脱水時及び乾燥時に回転されるドラムと、
    前記水槽に連通された熱交換器と、これに連通された送風機及び加熱器を有し、前記水槽内の空気をそれらを通して循環させることにより、該水槽内の空気の除湿と加熱とを行って前記洗濯物を乾燥させる乾燥ユニットとを具備するものにおいて、
    前記熱交換器に連通されたエアトラップを介して泡の検知を行う泡検知装置を設けると共に、
    熱交換器に対する前記エアトラップの連通部が熱交換器内に突出しないようにし、且つその熱交換器のエアトラップを連通させた部分の内側端縁部に面取りを施したことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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