JP2660362B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

ドラム式洗濯乾燥機

Info

Publication number
JP2660362B2
JP2660362B2 JP3145734A JP14573491A JP2660362B2 JP 2660362 B2 JP2660362 B2 JP 2660362B2 JP 3145734 A JP3145734 A JP 3145734A JP 14573491 A JP14573491 A JP 14573491A JP 2660362 B2 JP2660362 B2 JP 2660362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
drying
drum
ventilation pipe
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3145734A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04371198A (ja
Inventor
進 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP3145734A priority Critical patent/JP2660362B2/ja
Priority to DE69112333T priority patent/DE69112333T2/de
Priority to US07/775,542 priority patent/US5207764A/en
Priority to EP91117635A priority patent/EP0481442B1/en
Priority to CA002053445A priority patent/CA2053445C/en
Publication of JPH04371198A publication Critical patent/JPH04371198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2660362B2 publication Critical patent/JP2660362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯から乾燥までを一
つのドラム内で行うドラム式洗濯乾燥機に係り、さらに
詳しくは除湿用熱交換器の性能改善、および配管等の合
理化に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯乾燥機は、ドラムが水平軸
を中心に回転する構造となつており、洗濯から乾燥まで
を同一のドラムで行えるため、洗濯,脱水から乾燥まで
の機能を兼ね備えた洗濯乾燥機の代表的なものとなつて
いる。
【0003】従来のドラム式洗濯乾燥機は、図5,6の
如く、外箱1からばね4で吊り下げられた水槽2と、こ
の水槽2の内側で水平軸3aを中心に回転するように配
されたドラム3との二重構造となつている。水槽2は、
運転中の振動を吸収するためばね4で吊り下げられてお
り、洗濯液や脱水液を貯え、かつ排出する機能をもつて
いる。ドラム3は、その周壁全体に洗濯時の吸水、脱水
時の排水および乾燥時の温風通過用に多数の小孔5を有
している。
【0004】そして、乾燥用ヒータ6は、水槽2の上部
内側にドラム3の外周に沿つて取付けられ、乾燥工程時
に温風をドラム3の上方から下方に流し、水槽2の外側
を通つて再びドラム3に循環させるため、送風機7およ
び循環パイプ8が設けられている。
【0005】なお、図中、9は排水弁、10は排水用ポ
ンプ、11はドラム回転用モータである。
【0006】洗い工程は、ドラム3内に被洗濯物を入
れ、洗剤を溶かした洗濯水を上方から滴下して被洗濯物
に含ませ、ドラム3を低速回転させることにより行われ
る。ドラム3内の被洗濯物は、ドラム3の回転による遠
心力とバツフル(図示せず)でドラム3の頂上付近まで
持ち上げられた後、自重により落下する(タンブリング
という)。このタンブリングが繰り返されて、被洗濯物
は落下時の衝撃力によりタタキ洗いされる。すすぎも同
様にして行われる。
【0007】脱水工程は、ドラム3を高速回転させ、そ
の遠心力を利用して被洗濯物をドラム3の周壁内面に押
し付けるような形で行う。このとき、水はドラム3の小
孔5から飛ばされ、水槽2の内面を伝つて、その下部に
導かれ排水弁9を経て機外へ排出される。高い位置に排
水する場合は排水用ポンプ10を用いることもある。
【0008】乾燥工程は、乾燥用ヒータ6に通電し水槽
2内部の空気を加熱しながら、ドラム3を低速回転して
行う。乾燥用ヒータ6により加熱され高温となつた水槽
2の空気は、ドラム3の回転により撹拌され、水槽2内
部全体(被洗濯物を含む)の温度を上昇させ被洗濯物に
含まれる水分を蒸発させる。この高温多湿状態の空気
は、水槽2の底部に接続された循環パイプ8から送風機
7により吸引されて水槽2に導かれ、再び乾燥用ヒータ
6で加熱されるという経路で循環している。水槽2の底
部から吸引された高温多湿状態の空気は、循環パイプ8
の下方内部に貯つている冷却水と直接接触し、冷却され
水分を凝縮されて、その水分は機外へ排出される。
【0009】以上のサイクルを繰り返すことにより、被
洗濯物は洗濯乾燥される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のドラム式洗濯乾
燥機で被洗濯物を乾燥する場合、ドラム3内で加熱され
高温多湿状態となつた乾燥用空気は循環パイプ8内で冷
却され除湿されるが、冷却水との接触が不十分で循環す
る空気の温度が低くならず、乾燥温度が高くなるため、
布を傷めたり機器全体の温度が上昇するなどの問題があ
つた。また、被洗濯物から発生した糸屑等は、空気に吹
き飛ばされて水槽2から排出され、循環パイプ8内の冷
却水に捕捉される。しかし、循環パイプが細く、糸屑が
たまつてつまりやすいという傾向もある。
【0011】一方、構造的に見ても、水槽2の水位が上
昇したとき場合に機外に水を排出するオーバーフロー管
が水槽2に必要となるなど、水槽2に組み付ける部品が
多くあり、組立作業性に課題を残している。
【0012】本発明は、上記に鑑み、乾燥用空気に対す
る熱交換性能を向上させ、しかも乾燥用空気中に含まれ
る糸屑を容易に除去できるドラム式洗濯乾燥機の提供を
目的とする。
【0013】また、乾燥に必要な部品を一体的に組み込
むことにより、組立性を向上し得るドラム式洗濯乾燥機
の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1の如く、ドラム3内の被洗濯物を送
風機7からの温風により乾燥させる乾燥装置20に、水
槽2から排出された被洗濯物の水蒸気を冷却してその水
分を凝縮する除湿用熱交換器21が設けられ、該熱交換
器21は、入口が水槽2の温風吐出口22に接続され出
が送風機7の吸込口23に接続されたU字状通風管2
4と、該通風管24の入口側上部に配され水を下方に向
けて噴射する冷却水噴霧ノズル25と、前記通風管24
の底部に形成された排水口26と、該排水口26を開閉
する開閉弁27とから構成され、前記通風管24下部
U字状曲がり部28に、前記排水口26より上方で前記
曲がり部28の上壁よりも下方にオーバーフロー口29
が形成され、前記曲がり部28に通風路を確保しつつ温
風に接触するように水が貯められるものである。
【0015】請求項2では、水槽2の温風吐出口22
は、洗濯すすぎ時の水面より上方となる位置に配され、
水槽2のすすぎ水のオーバーフロー口と兼用されたもの
である。
【0016】請求項3では、排水口26の開閉弁27を
制御する制御装置41が設けられ、該制御装置41は、
乾燥運転中に前記開閉弁27を間欠的に開放状態にして
通風管24に貯められた水を排出する開閉手段42を有
せしめられたものである。
【0017】
【0018】
【作用】上記課題解決手段において、乾燥運転開始の信
号が入ると開閉弁27が閉じ、乾燥装置20が作動され
る。
【0019】そして、水槽2内部で加熱され被洗濯物を
乾燥させて高温多湿状態となつた循環空気は、温風吐出
口22から通風管24に入り、冷却水噴霧ノズル25か
ら散布された冷却水と接触し、さらに通風管24の下部
に貯えられた冷却水の水面と接触して凝縮され、水分を
放出した後、向きを上方に変え送風機7の吸込口23へ
と導かれる。
【0020】ここで、冷却凝縮された水分は冷却水と共
にオーバーフロー口29から機外へ排出される。また、
乾燥運転中においては、被洗濯物から発生した糸屑等の
微細な浮遊物も同時に温風吐出口22から排出され、噴
霧ノズル25からの冷却水に付着して、通風管24の下
部の貯水中に落下する。そして、開閉弁27は間欠的に
開閉され、糸屑等の混じった水が排出される。
【0021】
【0022】また、水位センサの故障等による水面の異
常上昇時に、水を温風吐出口22から排出して、熱交換
器21を介してオーバーフロー口29から機外に排水す
ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を示すドラム式洗濯乾
燥機の側面から見た概略図、図2は同じく正面から見た
概略図、図3は除湿用熱交換器の断面図、図4は制御装
置の機能ブロツク図である。
【0024】本実施例のドラム式洗濯乾燥機は、図1,
2の如く、外箱1に内装された水槽2と、該水槽2内に
回転可能に支持され通水および通風のための多数の小孔
を有する被洗濯物収容ドラム3と、ドラム3内の被洗濯
物を送風機7からの温風により乾燥させる乾燥装置20
とを備えている。
【0025】なお、前記水槽2およびドラム3の構造
は、従来と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0026】前記乾燥装置20は、水槽2の上部内側に
取付けられた乾燥用ヒータ6と、水槽2から排出された
被洗濯物の水蒸気を冷却してその水分を凝縮する除湿用
熱交換器21と、水槽2から熱交換器21を経て空気を
循環させる送風機7とからなる。
【0027】前記熱交換器21は、水槽2の温風吐出口
22と送風機7の吸込口23との間を連結するU字状通
風管24と、該通風管24の前記温風吐出口22側に配
された冷却水噴霧ノズル25と、前記通風管24の底部
に形成された排水口26と、該排水口26を開閉する開
閉弁27とから構成され、前記通風管24のU字状曲が
り部28に一定量貯水するために、前記排水口26より
上方で前記曲がり部28の上壁よりも下方にオーバーフ
ロー口29が形成されている。
【0028】前記通風管24は、曲がり部28が下側に
くるように水槽2の側方に配され、入口側一端が入口ダ
クト30を介して水槽2の温風吐出口22に接続され、
出口側他端は前記一端よりも高い位置で送風機7の吸込
口23に接続されている。また、送風機7の吹出口は、
出口ダクト31を介して水槽2の乾燥用ヒータ6の取付
部に接続され、これらによつて温風の循環経路が構成さ
れている。なお、前記温風吐出口22は、洗濯すすぎ時
の水面より上方となる位置に配され、水槽2のすすぎ水
オーバーフロー口と兼用されている。
【0029】前記冷却水噴霧ノズル25は、通風管24
の入口側一端の上面に挿着されており、図示しない給水
装置からの水を下方に向けて噴射して、冷却水と高温多
湿の循環空気との直接接触面積を広くとることで冷却効
果を大きくし、除湿性能の向上を図ると共に循環空気の
温度を下げて、布の傷みを低減している。
【0030】前記排水口26は、通風管24の曲がり部
28の下面に形成され、ドレンパイプ32が取付けら
れ、開閉弁27を介して排水弁9に接続される。そし
て、排水弁9には排水ホース33が接続され、機外に通
じている。また、水槽2の底部に配設された内部排水管
2aは開閉弁27と排水弁9の間に接続されて、洗濯時
に洗濯水が熱交換器21内に流れ込まないようになつて
いる。
【0031】前記オーバーフロー口29は、通風管24
内の水面の面積が大きくとれる位置で、かつ循環空気の
通風経路を小さくしない(すなわち、図3においてA部
とB部の断面積に大きな差がない)所に設定されてお
り、オーバーフロー口29には、オーバーフロー管34
が接続され、排水ホース33の排水弁9より下流側に接
続され、熱交換が終わり温度の高くなつた冷却水が、通
電の有無に拘わらず常にオーバーフロー口29から排出
され、オーバーフロー管34を通つて機外に排出され
る。
【0032】また、通風管24の入口側に温度過昇検知
用センサ35が配設され、出口側に乾燥終了検知用セン
サ36が配設されており、両センサ35,36は、循環
空気の温度を検知する温度センサからなる。
【0033】そして、ドラム式洗濯乾燥機には、スター
トスイツチ40等の運転指令信号に基づいて前記開閉弁
27の開閉を制御し、かつ前記温度センサ35,36か
らの出力信号により前記乾燥装置20の運転を制御する
制御装置41が設けられている。
【0034】該制御装置41は、マイクロコンピユータ
からなり、スタートスイツチ40のオンによりあらかじ
め設定されたタイミングで洗濯、すすぎ、脱水、乾燥工
程を実行させる機能の他に、乾燥運転中に前記開閉弁2
7を間欠的に開放状態にして通風管24に貯められた水
を排出する開閉手段42と、前記温度センサ35,36
から検出された各温度の差により乾燥終了か否かを判断
する終了判断手段43と、前記温度過昇検知用センサ3
5あるいは乾燥終了検知用センサ36からの出力が設定
値を越えたときに乾燥装置20の運転能力を低下させる
温度過昇防止手段44とを有せしめられている。
【0035】前記終了判断手段43は、前記温度センサ
35,36で検出した各温度の差が所定値を越えると乾
燥が終了したと判断し、ヒータ6および送風機7への通
電を停止させるとともに、ドラム回転用モータ11を停
止させる機能を有している。
【0036】前記温度過昇防止手段44は、温度が上昇
しすぎた場合に、ヒータ6の出力を低下するように通電
を減少させる機能を有している。
【0037】なお、熱交換器21には、以上の部品の外
に乾燥状態を検出するための湿度センサ等の取付けも可
能であることは勿論である。
【0038】つぎに、ドラム式洗濯乾燥機における乾燥
工程時の乾燥用空気、および冷却水の流れを説明する。
乾燥運転開始の信号が入ると開閉弁27が閉じ、乾燥用
ヒータ6、送風機7、モータ11に通電される。
【0039】そして、水槽2内部で加熱され被洗濯物を
乾燥させて高温多湿状態となつた循環空気は、温風吐出
口22から入口ダクト30を経て通風管24に入り、冷
却水噴霧ノズル25から散布された冷却水と接触し、さ
らに通風管24の下部に貯えられた冷却水の水面と接触
して凝縮され、水分を放出した後、向きを上方に変え送
風機7の吸込口へと導かれる。そして、出口ダクト31
を介して水槽2に送り込まれ、乾燥用ヒータ6に導かれ
再び加熱される。
【0040】ここで、冷却凝縮された水分は冷却水と共
にオーバーフロー口29からオーバーフロー管34を経
て機外へ排出される。また、乾燥運転中においては、被
洗濯物から発生した糸屑等の微細な浮遊物も同時に温風
吐出口22から排出され、噴霧ノズル25からの冷却水
に付着して、通風管24の下部の貯水中に落下する。そ
して、開閉弁27は間欠的に開閉され、糸屑等の混じっ
た水が排出される。糸屑の排出時以外の大半の時間は閉
じた状態となるため、冷却水はオーバーフロー口29の
高さまで貯えられ、その水面を越えた分が排出されるこ
とになる。
【0041】そして、乾燥工程中、温度過昇検知用セン
サ35および乾燥終了検知用センサ36は循環空気の温
度を検出しており、温度センサ35,36で検出した各
温度の差が所定値を越えると、制御装置41の終了判断
手段43により乾燥が終了したと判断され、乾燥運転が
停止される。
【0042】また、通風管24の入口ダクト30と水槽
2のオーバーフロー口29の接続位置を洗濯,すすぎ時
の水面より高く、洗濯物の投入口45等の開口部より低
くすることで、水位センサの故障等による水面の異常上
昇時に水を熱交換器21を介してオーバーフロー口29
から機外に排出することができる。
【0043】なお、乾燥運転中、開閉弁27は間欠的に
短時間開く以外は閉じた状態になつている。開閉弁27
は運転終了も閉じた状態でも良いが、長期間使用しない
場合や、冬期凍結の恐れのある場合は自動、もしくは手
動で開放できるようになつている。
【0044】したがつて、熱交換器21は、U字状の通
風管24を有し、その一端を水槽2の温風吐出口に接続
し、他端を送風機7の吸込口に接続し、また、冷却水噴
霧用ノズルを水槽2の温風吐出口側の入口に設けること
により、温風循環経路の断面積を大きく取ることがで
き、圧力損失を小さく押さえ循環風量を確保する共に、
冷却水と高温多湿空気の接触面積を大きく取ることがで
きる。
【0045】そのため、温風ドラム3内の布との接触、
および冷却水との接触が十分に行え、乾燥性能が改善さ
れると共に、循環空気の温度も低くなる。
【0046】また、通風管24に、水溜まりを形成する
ことで、その水面でも熱交換が可能となるため、少量の
冷却水を有効に利用しながら除湿性能を向上させること
ができ、乾燥性能の改善がさらに進むと共に、温風が水
面にほぼ垂直に当たるため温風中に含まれる微細な糸屑
が取り除かれる。
【0047】しかも、熱交換器で取り除かれた糸屑はオ
ーバーフロー口より冷却水と共に排出されるが、そのと
きに残つた糸屑は乾燥運転中に間欠的に排水口を開放す
ることで機外へ排出される。
【0048】したがつて、ほとんどの糸屑が熱交換器で
除去されるため特殊なフイルタ等が不要になり頻繁な点
検も不要となる。
【0049】また、水槽2のすすぎ水の溢水防止のオー
バーフロー口を温風吐出口22として、熱交換器のオー
バーフロー口を利用することで配管数が減り(水槽2の
オーバーフロー用の配管と温風循環用のダクトも兼用で
きる)組立性が向上すると共に、配管接続部が少なく
なるため水漏れ等に対する信頼性も向上する。
【0050】
【0051】
【0052】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0053】例えば、乾燥運転中に、開閉弁27を間欠
的に開閉させる代わりに、乾燥運転中は開閉弁を閉状態
に保持し、乾燥終了後、開閉弁を開放するよう制御して
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、熱交換器はU字状の通風管を有し、そ
入口を水槽の温風吐出口に接続し、出口を送風機の吸
込口に接続することにより、温風循環経路の断面積を大
きく取ることができ、圧力損失を小さく押さえ循環風量
を確保することができるので、小型の送風機を用いるこ
とができる。また、熱交換器により十分冷却された空気
が出口から送風機を通つて水槽に送り込まれるので、送
風機の温度上昇を低くすることができ、送風能力の低下
を防げる。
【0055】また、冷却水噴霧用ノズルを水槽の温風吐
出口側の入口に設けるとともに、通風管に水溜まりを形
成することでその水面でも熱交換が可能となるため、冷
却水と高温多湿空気の接触面積を大きく取ることができ
る。
【0056】したがつて、循環空気と冷却水との接触が
十分に行え、効率よく冷却,除湿されるため、循環する
温風の温度が低く保たれ、布傷みが低減するとともに、
機内の温度上昇も押さえられるため部品の信頼性および
耐久性が向上する。しかも、乾燥運転中の温度が低いた
め、使用中に誤つて内部の水槽等に触れることがあつて
も安全である。
【0057】このように、少量の冷却水を有効に利用し
ながら除湿性能を向上させることができ、乾燥性能の改
善を図れる。
【0058】また、温風が水面にほぼ垂直に当たるた
め、温風中に含まれる微細な糸屑を取り除くことがで
き、糸屑フイルターを削減できる。
【0059】請求項2によると、水槽のすすぎ水の溢水
防止用のオーバーフロー機能を除湿用熱交換器で兼用で
きるため、配管類が少なくなり、組立性が向上して、省
スペース化、低コスト化が図れる。しかも、配管接続部
が少なくなるため、水漏れ等に対する信頼性も向上す
る。
【0060】請求項3によると、熱交換器で取り除かれ
た糸屑はオーバーフロー口より冷却水と共に排出される
が、そのときに残つた糸屑は乾燥運転中に間欠的に排水
口を開放することで機外へ排出される。したがつて、ほ
とんどの糸屑が熱交換器で除去されるため、特殊なフイ
ルタ等が不要になり頻繁な点検も不要となる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すドラム式洗濯乾
燥機の側面から見た概略図である。
【図2】図2は同じく正面から見た概略図である。
【図3】図3は除湿用熱交換器の断面図である。
【図4】図4は制御装置の機能ブロツク図である。
【図5】図5は従来のドラム式洗濯乾燥機の正面から見
た概略図である。
【図6】図6は従来のドラム式洗濯乾燥機の側面から見
た概略図である。
【符号の説明】
1 外箱 2 水槽 3 被洗濯物収容ドラム 7 送風機 20 乾燥装置 21 除湿用熱交換器 22 温風吐出口 23 吸込口 24 通風管 25 冷却水噴霧ノズル 26 排水口 27 開閉弁 28 曲がり部 29 オーバーフロー口 36,35 温度センサ 41 制御装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱に内装された水槽と、該水槽内に回
    転可能に支持され通水および通風のための多数の小孔を
    有する被洗濯物収容ドラムと、ドラム内の被洗濯物を送
    風機からの温風により乾燥させる乾燥装置とを備えたド
    ラム式洗濯乾燥機において、前記乾燥装置に、水槽から
    排出された被洗濯物の水蒸気を冷却してその水分を凝縮
    する除湿用熱交換器が設けられ、該熱交換器は、入口が
    水槽の温風吐出口に接続され出口が送風機の吸込口に接
    続されたU字状通風管と、該通風管の入口側上部に配さ
    れ水を下方に向けて噴射する冷却水噴霧ノズルと、前記
    通風管の底部に形成された排水口と、該排水口を開閉す
    る開閉弁とから構成され、前記通風管下部のU字状曲が
    り部に、前記排水口より上方で前記曲がり部の上壁より
    も下方にオーバーフロー口が形成され、前記曲がり部に
    通風路を確保しつつ温風に接触するように水が貯められ
    ることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機にお
    いて、水槽の温風吐出口は、洗濯すすぎ時の水面より上
    方となる位置に配され、水槽のすすぎ水のオーバーフロ
    ー口と兼用されたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機にお
    いて、排水口の開閉弁を制御する制御装置が設けられ、
    該制御装置は、乾燥運転中に前記開閉弁を間欠的に開放
    状態にして通風管に貯められた水を排出する開閉手段を
    有せしめられたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
JP3145734A 1990-10-16 1991-06-18 ドラム式洗濯乾燥機 Expired - Lifetime JP2660362B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3145734A JP2660362B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 ドラム式洗濯乾燥機
DE69112333T DE69112333T2 (de) 1990-10-16 1991-10-15 Trommelwaschmaschine/-trockner.
US07/775,542 US5207764A (en) 1990-10-16 1991-10-15 Tumbler type washing/drying machine
EP91117635A EP0481442B1 (en) 1990-10-16 1991-10-15 Tumbler type washing/drying machine
CA002053445A CA2053445C (en) 1990-10-16 1991-10-15 Tumbler type washing/drying machine and method of controlling the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3145734A JP2660362B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 ドラム式洗濯乾燥機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9002711A Division JPH09173697A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 ドラム式洗濯乾燥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04371198A JPH04371198A (ja) 1992-12-24
JP2660362B2 true JP2660362B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=15391913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3145734A Expired - Lifetime JP2660362B2 (ja) 1990-10-16 1991-06-18 ドラム式洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2660362B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101041070B1 (ko) 2003-06-13 2011-06-13 삼성전자주식회사 드럼세탁기
US7017282B2 (en) 2003-07-24 2006-03-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Drying apparatus and washing machine having the same
JP4868943B2 (ja) * 2006-05-30 2012-02-01 三洋電機株式会社 洗濯機
JP7292639B2 (ja) * 2018-11-19 2023-06-19 青島海爾洗衣机有限公司 洗濯乾燥機
CN113564889B (zh) * 2021-08-12 2022-09-27 珠海格力电器股份有限公司 一种冷凝装置及具有其的衣物处理设备

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02114999A (ja) * 1988-10-26 1990-04-27 Hitachi Ltd 衣類乾燥機
JPH0249699A (ja) * 1988-08-11 1990-02-20 Sanyo Electric Co Ltd 衣類乾燥機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04371198A (ja) 1992-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4439417B2 (ja) 乾燥機
CN1772996B (zh) 结合有干衣机的洗衣机及其控制方法
EP1710338B1 (en) Washing and drying machine
JP4852505B2 (ja) 乾燥機及び洗濯乾燥機
JP4635081B2 (ja) 洗濯乾燥機及び乾燥機
JP5133188B2 (ja) 乾燥機及び洗濯乾燥機
JP2660362B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP5965848B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2010022497A (ja) 洗濯乾燥機
JPH09173697A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP2678523B2 (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP2010011924A (ja) 洗濯乾燥機
JP4286847B2 (ja) 洗濯乾燥機
KR0179124B1 (ko) 세탁기의 세탁물 건조 장치 및 방법
KR100739614B1 (ko) 건조 겸용 세탁기의 세탁물 건조방법
JP2012217460A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
KR100659309B1 (ko) 스팀발생장치를 갖춘 세탁기의 제어방법
JP2005137503A (ja) 衣類乾燥機
JP3851190B2 (ja) ドラム式乾燥機
KR100662567B1 (ko) 세탁기
WO2021227604A1 (zh) 洗干一体机
KR0125606Y1 (ko) 건조기능이 구비된 전자동 세탁기
JP2004194942A (ja) ドラム式衣類乾燥機
JP3432122B2 (ja) ドラム式洗濯機
KR20050089343A (ko) 드럼세탁기의 건조 제어방법