JP3685174B2 - 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ - Google Patents
投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3685174B2 JP3685174B2 JP2002310724A JP2002310724A JP3685174B2 JP 3685174 B2 JP3685174 B2 JP 3685174B2 JP 2002310724 A JP2002310724 A JP 2002310724A JP 2002310724 A JP2002310724 A JP 2002310724A JP 3685174 B2 JP3685174 B2 JP 3685174B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- spacer
- shift
- projection lens
- cradle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写用レンズ、およびその投写用レンズを装備したプロジェクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の投写用レンズを示す断面図である。図13において、投写用レンズ900は、レンズ910と、レンズ910が内部に固定された鏡筒920(以下、外装ケース920と称す)と、レンズ910を外装ケース920に固定する固定手段930を有している。
【0003】
外装ケース920は第1の外装ケース921と、第1の外装ケース921に摺動自在に設置された第2の外装ケース922により構成され、両者の軸心は一致している。
投写用レンズ900は第1の外装ケース921に固定された第1群レンズ911、第2群レンズ912および第3群レンズ913と、第2の外装ケース922に固定された第4群レンズ914の合計4群のレンズを有している。
固定手段930は各群のレンズをそれぞれ外装ケースに固定するものを総称する。
第2群レンズ912のレンズアダプタ908の突堤907は、内側がレンズチルト用偏心ピン931に当接し、外側がOリング960(第1の外装ケース921に螺合したOリング抑え970によって支持されている)によって押し付けられている。すなわち、第2群レンズ912はOリング960を介して固定されている。
図14は従来の投写用レンズにおけるレンズチルト用偏心ピンを説明する模式図であって、(a)は第1の外装ケース921の軸心に垂直な面における断面図、(b)は一部を断面にした側面図である。
第1の外装ケース921の側面に、外装ケースの軸心に垂直な面内(以下、XY面と称す)にレンズチルト用貫通孔923が円周方向で均等間隔(120°)に穿設されている(図中、それぞれの方向について、s、tおよびuを付している)。そして、レンズチルト用貫通孔923にはそれぞれレンズチルト用偏心スリーブ932が回転自在に設置されている。
そして、レンズチルト用偏心スリーブ932を回転させることによって、レンズチルト用偏心ピン931がXY面に対して垂直方向にレンズアダプタ908を案内するから、レンズアダプタ908が係止する第2群レンズ912は傾斜することになる。すなわち、第2群レンズ912には「煽り(あおり、以下、チルト調整と称す)」が付与されたことになる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−66076号公報(第3頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、レンズ群がレンズチルト用偏心ピンによって固定されているからチルト調整自在であるという効果を奏するものの、レンズ群の光軸の傾きを変えないで平行移動する(たとえば、外装ケースの軸心と平行に移動すること等、以下、シフト調整と称す)ができないという問題点がある。したがって、当該レンズ群が設置される外装ケースとの位置関係あるいは隣接する他のレンズ群との位置関係において、光軸のシフト調整が必要な場合であっても、これに対応することができなかった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、レンズ群(1枚のレンズを含む)のシフト調整が可能であって、簡単な構造でシフト調整が容易な投写用レンズおよび投写用レンズの製造方法ならびにこれを装備したプロジェクタを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の投写用レンズは、筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズであって、前記外装ケースは、側面に前記複数のレンズ群のうち少なくともひとつのレンズの固定位置に対応して穿設されたレンズシフト用貫通孔と、前記レンズの一方の面の外縁部が当接する第1の段差面と、可撓性または弾性を具備するスペーサがリィテイナによって固定される第2の段差面とを備え、前記レンズの一方の面と他方の面との距離は、前記第1の段差面と前記第2の段差面との距離よりも大きく、前記第2の段差面に固定された前記スペーサが、前記レンズの他方の面の外縁部に線状または点状に当接して弾性変形することによって、前記スペーサが前記レンズを均衡に支持して前記レンズを、前記外装ケースの軸芯に垂直な面方向に摺動自在に前記外装ケースに固定されてなる。
これによれば、レンズ(レンズ群を含む)の外周面(レンズアダプタの外周面を含む)が可撓性または弾性を具備するスペーサを介して挾持されているから、レンズは、ガタつかず安定して保持され、且つ、平行移動(シフト)自在な状態で保持される。
これにより、レンズシフト用貫通孔に挿入したレンズシフト用調整部材の先端を、レンズの外周面に押し当てることで、該先端が当接したレンズをこれに応じて偏位させることが可能となる。すなわち、レンズはチルトすることなく(光軸が外装ケースの軸心に対して角度を変えないで)シフトすることが可能になる。
さらに、レンズシフト用調整棒を撤去しても、レンズは移動する(ズレル)ことなく調整後のレンズの位置が保たれるから、該シフト調整が終了してレンズシフト用調整棒を撤去した後に、レンズを固定することができる。
【0008】
また、本発明に係る第1の投写用レンズは、外装ケースの第1の段差面が、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることが好ましい。
これによれば、連続または断続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部が均衡に支持されるから、レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能となる。
【0009】
また、本発明に係る第1の投写用レンズは、レンズがレンズアダプタに収納され、レンズアダプタの外縁部が、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることが好ましい。
これによれば、連続または断続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズを収納したレンズアダプタの外縁部が均衡に支持されるから、レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能となる。さらに、レンズはレンズアダプタにより保護されるので、レンズシフト用調整部材からの衝撃、及び、外部からの衝撃等によるレンズが破損することを防ぐことができる。
【0010】
また、本発明に係る第1の投写用レンズは、スペーサが片面または両面に、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることが好ましい。
これによれば、連続または断続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部またはレンズを収納したレンズアダプタの外縁部が均衡に支持されるから、レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能となる。
【0011】
また、本発明に係る第1の投写用レンズは、スペーサが、面外方向に変形自在な板バネによって構成されてなることが好ましい。
これによれば、スペーサ全体がバネとなるので、より所望の力でレンズを外装ケースに保持することが可能となる。また、さらに、板バネが円周方向で波打った円環である場合には、レンズの外縁部に当接する部分が、略放射状に配置された複数の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部またはレンズを収納したレンズアダプタの外縁部をより均衡に、且つ、所望の力で支持できるから、より一層レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能となる。
【0012】
また、本発明に係る第1の投写用レンズは、レンズに隣接して配置された隣接レンズが隣接レンズアダプタに収納され、リィテイナが該隣接レンズアダプタによって構成されてなることが好ましい。
これによれば、スぺーサを保持する専用の保持手段(以下、リィテイナと称す)を設置する必要がなくなるから、部品点数が削減され、投写用レンズの軽量化、組立の迅速化、および製造コストの低減が図られる。また、スペーサの押し付けもより確実になる。
【0013】
さらに、本発明に係る第2の投写用レンズは、筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズであって、外装ケースは、側面にレンズシフト用貫通孔およびクレードルチルト用貫通孔が設けられており、クレードルチルト用貫通孔には、クレードルチルト用偏心スリーブが回転自在に設置されており、クレードルチルト用偏心スリーブの内周部には、クレードルチルト用偏心スリーブの回転中心から偏心した位置に中心を有するクレードルチルト用偏心ピンが嵌着されており、クレードルチルト用偏心ピンは、外装ケースの軸心に対して傾斜自在な筒状のクレードルを案内しており、複数のレンズ群のうちの少なくともひとつのレンズの一方の面の外縁部は、クレードルの内側の一方の側面に当接しており、レンズの他方の面の外縁部と、クレードルの内側の他方の側面との間に、可撓性または弾性を具備するクレードルスペーサを介在させて、レンズがクレードルに固定されてなる。
これによれば、レンズを収納した揺りかご(以下、クレードルと称す)を偏心ピンによって外装ケースの軸心に対する傾斜を操作しレンズのチルト調整が可能であるとともに、クレードルスペーサを介してクレードルに保持されたレンズを、レンズシフト用貫通孔に挿入したレンズシフト用調整部材の先端を、レンズの外周面に押し当てることで、該先端が当接したレンズをこれに応じて偏位させることが可能となる。すなわち、レンズのチルト調整とシフト調整の両方の調整を行うことが可能となるから、より精密にレンズの位置調整が可能となる。
さらに、調整後のレンズの位置が、移動(ズレル)することなく保持されるから、その状態のまま、レンズを固定することができる。
【0016】
また、本発明に係る第2の投写用レンズは、クレードルスペーサが、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることが好ましい。
これによれば、連続または断続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズを収納したレンズアダプタの外縁部が均衡に支持されるから、レンズまたはレンズを収納したレンズアダプタは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能となる。
【0017】
また、本発明に係る第2の投写用レンズは、クレードルスペーサが、面外方向に変形自在な板バネによって構成されてなることが好ましい。
これによれば、スペーサ全体がバネとなるので、より所望の力でレンズを外装ケースに保持することが可能となる。また、さらに、板バネが円周方向で波打った円環である場合には、レンズの外縁部に当接する部分が、略放射状に配置された複数の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部またはレンズを収納したレンズアダプタの外縁部をより均衡に、且つ、所望の力で支持できるから、より一層レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にシフト調整が可能となる。
【0018】
また、本発明に係る第2の投写用レンズは、外装ケースに接着剤注入用の貫通孔を形成されてなることが好ましい。
これによれば、レンズの位置調整を行うと同時に接着剤の注入を行うことができるから、レンズの固着作業を迅速に行うことが可能となる。
【0019】
さらに、本発明に係るプロジェクタは、光源と、該光源から出た光の照射状態を均一化するための手段とを備えた照明光源系と、該照明光源系から出射された光を所定の色光に分離する色分離光学系と、該色分離光学系からの各色光を画像情報に従って光変調する光変調装置と、該光変調装置において変調された光を投射する投射レンズとを有してなるプロジェクタにおいて、前記投射レンズを形成するレンズが、前記投写用レンズを備えてなる。
これによれば、レンズのシフト調整がされた投写用レンズ、あるいはレンズのシフト調整およびチルト調整された投写用レンズが装備されているから、プロジェクタの品質が向上する。
【0020】
また、本発明に係る第1の投写レンズの製造方法は、筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズの製造方法であって、前記複数のレンズ群のうちの少なくともひとつのレンズの一方の面の外縁部を、前記外装ケースに形成された第1の段差面に当接し、前記第1の段差面との距離が前記レンズの一方の面と他方の面との距離より小さくなるように形成された第2の段差面に可撓性または弾性を具備するスペーサをリィテイナにより固定し、前記第2の段差面に固定された前記スペーサを弾性変形させて、前記レンズの他方の面の外縁部を押さえることにより、前記レンズを前記外装ケースに保持させる工程と、
前記外装ケースの側面に形成された前記レンズシフト用貫通孔からレンズシフト調整部材により前記レンズをシフト調整する工程とを備える。
これにより、レンズシフト用貫通孔に挿入したレンズシフト用調整部材の先端を、レンズの外周面に押し当てることで、該先端が当接したレンズをこれに応じて偏位させ、レンズの位置のシフト調整することで、複数のレンズ群で構成される投写用レンズの、レンズ間の各種収差を解消した高品位な投写用レンズを製造することが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る第2の投写レンズの製造方法は、筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズの製造方法であって、複数のレンズ群のうちの少なくともひとつのレンズの一方の面の外縁部をクレードルの内側の一方の側面に当接し、レンズの他方の面の外縁部とクレードルの内側の他方の側面との間に可撓性または弾性を具備するクレードルスペーサを介在させて、レンズをクレードルに保持させる工程と、外装ケースに形成されたクレードルチルト用貫通孔に回転自在に設置されたクレードルチルト用偏心スリーブに嵌着された、クレードルチルト用偏心スリーブの回転中心から偏心した位置に中心を有するクレードルチルト用偏心ピンによって、外装ケースの軸心に対して傾斜自在な筒状のクレードルを案内して、レンズの傾斜調整をする工程と、外装ケースの側面に形成されたレンズシフト用貫通孔からレンズシフト調整部材によりレンズをシフト調整する工程とを備える。
これによれば、レンズを収納した揺りかご(以下、クレードルと称す)を偏心ピンによって外装ケースの軸心に対する傾斜を操作しレンズのチルト調整し、且つ、クレードルスペーサを介してクレードルに保持されたレンズを、レンズシフト用貫通孔に挿入したレンズシフト用調整部材の先端を、レンズの外周面に押し当てることで、該先端が当接したレンズをこれに応じて偏位させてレンズのシフト調整することで、より一層、複数のレンズ群で構成される投写用レンズの、レンズ間の各種収差を解消した高品位な投写用レンズを製造することが可能となる。すなわち、レンズのチルト調整とシフト調整の両方の調整を行うのでより精密にレンズの位置調整がされた投写用レンズを製造することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズを示す断面図であって、(a)は全体図、(b)は部分拡大図である。図1において、200は投写用レンズ、210は第2群レンズ(以下、レンズと称す)、レンズ210が内部に固定された鏡筒220は外装ケース(以下、外装ケースと称す)、250はレンズシフト用調整棒、260は可撓性または弾性を具備するスペーサ、270はリィテイナである。
【0023】
(外装ケース)
外装ケース220は第1の外装ケース221と、第1の外装ケース221に摺動自在に設置された第2の外装ケース222により構成され、両者の軸心は一致している。
【0024】
(レンズ)
投写用レンズ200は第1の外装ケース221に固定された第1群レンズ201、第2群レンズ210および第3群レンズ213と、第2の外装ケース222に固定された第4群レンズ214の合計4群のレンズを有している。
第1群レンズ201は外周面に円環状の固定用治具(以下、レンズアダプタと称す)270が装着されている。
また、第2群レンズ210は凹面レンズと凸面レンズを組み合わせて形成されている。
【0025】
(固定手段)
第1群レンズ201は固定爪272によってレンズアダプタ270に装着され、レンズアダプタ270のフランジが第1の外装ケース221に固定ネジ273によって直接固定されている。
第2群レンズ210の固定手段は、詳細を後述する。
第3群レンズ213は固定爪238によって、第1の外装ケース221に固定されている。
第4群レンズ214は固定爪238によって第2の外装ケース222に、固定されている。
なお、前記固定部に接着剤が塗布される場合がある。
【0026】
(投写用レンズ)
図1において、外装ケース221の内周面に第1の段差面223および第2の段差面224が設けられている。第1の段差面223および第2の段差面224は外装ケース221の軸心に垂直な平面(以下、XY面と称す)に平行な面である。また、外装ケース221の側面にはレンズ210の固定位置に対応したXY面に平行な面(以下、該平行な面をXY面と称する場合がある)内で均等配置された複数のレンズシフト用貫通孔225が穿設されている。
そして、レンズ210の外縁部の一方の端面211は第1の段差面223に摺動自在に当接し、他方の端面212にはスペーサ260のスペーサ突条261が摺動自在に押し付けられている。また、スペーサ260は押し付け手段(以下、リィテイナと称す)270により保持されている。すなわち、スペーサ260が可撓性または弾性を具備し、さらに、スペーサ突条261が円環状であるため端面212とスペーサ260(厳密にはスペーサ突条261)との当接部が所定の幅を持った線状になるから、レンズ210は外縁部を均衡に支持され、ガタつかず安定して保持され、且つ、平行移動(シフト)自在な状態で保持される
【0027】
また、レンズ210の外縁部の厚さ(一方の端面211と他方の端面212との距離)が外装ケースの段差間距離(第1の段差面223と第2の段差面224との距離)よりも大きいため、スペーサ260が第2の段差面224にリィテイナ270によって固定すると、スペーサ260は撓んで(弾性変形して)レンズ210を押し付ける。
また、スペーサ260と第2の段差面224との間に隙間を設けて、レンズ210の他方の端面212とリィテイナ270の押し付け面271とでスペーサ260を挾持するようにしても、同様に押し付け力を発生させることができる。
なお、リィテイナ270は、レンズ210に隣接するレンズ201(第1群レンズに相当)を保持するレンズアダプタであってもよい。この場合、レンズアダプタでもあるリィテイナ270は、隣接するレンズ201を固定する固定爪272を有し、外装ケース221に固定用ネジ273によって固定されている。
【0028】
(レンズシフト用調整棒)
以上より、レンズ210はスペーサ260の円環状のスペーサ突条261を介してXY面と平行に摺動自在に押し付けられている(図中、左右方向)から、レンズ210の外側面をレンズシフト調整用棒250で押すこと(図中、上下方向)により、レンズ210は傾斜することなく容易にシフト(図中、上下方向に移動)することになる。
すなわち、XY面内でレンズをシフトさせたい方向に対応したレンズシフト用貫通孔225にレンズシフト用調整棒250を挿入して、レンズシフト用調整棒250の先端をレンズ210の外側面に当接する。そして、所定の距離だけレンズシフト用調整棒250を前進させることによりレンズ210を所望の位置に移動(シフト)することができる。
【0029】
さらに、該シフト調整が終了した後は、レンズシフト用調整棒250を撤去する。このとき、レンズ210はスペーサ260のスペーサ突条261を介して押さえ付けられて保持されているため移動する(ズレル)ことがない。従って、レンズシフト用調整棒250を撤去した後に、レンズシフト用貫通孔225から接着剤(たとえば、紫外線の照射によって硬化するもの等)を注入してレンズ210を固定することができる。
なお、少なくともひとつのレンズシフト用調整棒250を撤去しないまま、他のレンズシフト調整用棒250が挿入されていないレンズシフト用貫通孔225に接着剤を注入してもよい。また、接着剤注入用の穴を別途設けて、レンズシフト用調整棒250を撤去しないまま、接着剤を注入してもよい。
よって、かかる操作が簡単であるから容易迅速にシフト調整をすることができ、さらに一旦位置決めされたレンズが移動する(ズレル)ことがないから、簡単な構造であって、シフト調整が実施された高性能な投写用レンズを得ることができる。
【0030】
なお、レンズシフト用貫通孔225およびレンズシフト用調整棒250の数量は限定するものではなく、レンズシフト用貫通孔225毎にレンズシフト用調整棒250を挿入して適宜進退してもよい。
あるいは、ある方向のレンズシフト用貫通孔225にレンズシフト用調整棒250を挿入して前進した後、別のレンズシフト用貫通孔225にレンズシフト用調整棒250を挿入して前進してもよい。
さらに、ある方向を形成する一対のレンズシフト用貫通孔225(V字状に配置されている)に一対のレンズシフト用調整棒250を挿入して、これを協働して前進してもよい。
また、投写用レンズ200のレンズ構成は4群に限定されるものではなく、また、各群のレンズが1枚または2枚に限定されるものではない。さらに、シフト機能を具備するレンズ群は第2群レンズ(レンズ210)に限定されるものではない。さらに、外装ケースが3以上の筒によって形成される場合がある。
【0031】
(レンズシフト用ネジ棒)
図2は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにレンズシフト用ネジ棒を設置したものを示す断面図である。図2において、外装ケース320の内周面に第1の段差面321および第2の段差面322が設けられている。第1の段差面321および第2の段差面322は外装ケース320の軸心に垂直な平面(以下、XY面と称す)に平行である。また、側面にはレンズ210の固定位置に対応したXY面に平行な面(以下、該平行な面をXY面と称する場合がある)内で均等配置されたレンズシフト用ネジ孔328が螺設されている。なお、図1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0032】
したがって、スペーサ260を介してXY面と平行に摺動自在に保持されたレンズ210の外側面を押せは、レンズ210は容易に移動(シフト)することになる。
すなわち、XY面内でシフトしたい方向に対応したレンズシフト用ネジ孔328にレンズシフト用ネジ棒380を螺合してレンズシフト用ネジ棒380の先端をレンズ210の外側面に当接する。そして、所定の回転角だけレンズシフト用ネジ棒380を回転して前進することによりレンズ210を所望の位置に移動(シフト)することができる。
【0033】
さらに、該シフトが終了した後は、レンズシフト用ネジ棒380を撤去する。このとき、レンズ210はスペーサ260を介して押さえ付けられて保持されているため移動する(ズレル)ことがない。従って、レンズシフト用ネジ棒380を撤去してからレンズを固定することができる。
よって、かかる操作が簡単であって、レンズシフト用ネジ棒380の回転角度を制御することによりシフト量の精密な調整ができるため、より高性能な投写用レンズの製造が可能になる。
【0034】
なお、レンズシフト用ネジ孔328およびレンズシフト用ネジ棒380の数量は限定するものではなく、また、両者の数量は同一でなくてもよい。たとえば、レンズシフト用ネジ孔328を円周上複数箇所均等配置して、各レンズシフト用ネジ孔328にレンズシフト用ネジ棒380を螺合してもよいし、シフトしたい方向に対応した特定の1または2のレンズシフト用ネジ孔328にのみレンズシフト用ネジ棒380を螺合してもよい。
【0035】
(ケース突条)
図3は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにおける外装ケースを示すものであって、(a)は断面図、(b)、(c)および(d)は第1の段差面を示すレンズを透視した正面図である。なお、図1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図3の(a)において、外装ケース221の第1の段差面223に断面台形または断面略半円状であるケース突条223aが設置されている。
図3の(b)において、正面視で円環状のケース突条223a(斜線にて表示)は全円周が連続している。
図3の(c)において、正面視で同一円周上に円弧状のケース突条223b(斜線にて表示)が等分配置されている。なお、断面は図3の(a)に同じである。
図3の(d)において、正面視で同一円周上に複数の略円錐台状のケース突起223c(斜線にて表示)が等分配置されている。なお、断面は図3の(a)に同じである。
【0036】
したがって、連続または断続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部が均衡に支持されるから、レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能とより高品質の投写用レンズが得られる。
なお、円環状のケース突条223aを二重または三重に配置してもよい。
また、円弧状のケース突条223bの配置数(円弧の開き角度に同じ)は何れの数であってもよい。また、多重に配置してもよい。さらに、一重目と二重目のケース突条223bをそれぞれを千鳥状に配置してもよい。
同様に、突起223cの数量は何れの数であってもよい。また、多重に配置してもよい。さらに、一重目と二重目のケース突条223cをそれぞれを千鳥状に配置してもよい。
【0037】
(突起付スペーサ)
図4は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにおけるスペーサを示す断面図である。
図4の(a)において、スペーサ260aのレンズが当接する面に全円周に渡って連続した円環状のスペーサ突条261aが設置されている。
図4の(b)において、スペーサ260aのレンズが当接する面に同一円周上に円弧状のスペーサ突条261bが等分配置されている。
図4の(c)において、スペーサ260aのレンズが当接する面に同一円周上に複数の略円錐台状のスペーサ突起261cが等分配置されている。
なお、スペーサ突条261a〜cの断面は台形状のものを図示しているが、略半円状や砲弾状であってもよい。
なお、各スペーサ突条261bの開き角(円弧の長さに同じ)は全て同一なものに限定するものではなく、広いもの(長いもの)同士を三方または四方に等分配置し、これらの間に狭いもの(短いもの)を等分配置してもよい。また、スペーサ260b同士の隙間の大きさは何れであってもよい
なお、多重の円周上のそれぞれに突起261cを等分配置してもよい。このとき、一重目と二重目の突起261cを千鳥状に配置してもよい。
なお、スペーサ260aの裏面262a(スペーサ突条261a〜cが設置されていな面)はリィテイナ270の押し付け面271に広い幅で全円周が当接している。また、スペーサ260aは、可撓性または弾性を有する材料によって全体が一体成形されるものの他に、スペーサ突条261a〜cのみが可撓性または弾性を有する材料によって複合的に成形されたものであってもよい。
【0038】
したがって、スペーサ突条261a〜cによってレンズが挾持された場合(図1の(b)参照)、レンズ210の他方の端面212に当接する部分が連続した円環状の線状形状(限定された幅)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)の当接部によって、レンズの外縁部またはレンズを収納したレンズアダプタの外縁部が均衡に支持されるから、レンズは安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズをチルトさせる事無く容易にレンズのシフト調整が可能とり高品質の投写用レンズが得られる。
【0039】
(板バネ状スペーサ)
図5は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにおけるスペーサの変形例を示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図である。図5において、スペーサ260gは面外方向に変形自在な板バネによって構成されている。すなわち、円周方向で波打った円環であって、図中、稜線部263g(実線にて表示)および谷底部264g(破線にて表示)が、それぞれ放射状に均等配置されている。
したがって、レンズ210の他方の端部212およびリィテイナ270の押し付け面271に当接する部分(図1参照)が、放射状に配置された複数の線状形状(限定された幅で所定の長さ)、あるいは円周上に点在する点状形状(限定された面積)になるから、レンズの外縁部またはレンズを収納したレンズアダプタの外縁部をより均衡に支持することができ、該当接が確実且つ安定した状態になる。
【0040】
なお、スペーサの材質および形状(波形状の波高、波長等を含む)は任意に選定できるから、所望の押し付け力を容易に得ることが可能になるため、スペーサ自体のバネの働きによって、レンズ210の他方の端部212の外縁部を押し付けるリィテイナ270の押し付け力が、レンズ210を確実に固定ししかもスムーズなシフト移動が可能な力具合とすることができる。従って、レンズ210は、より一層安定して確実に保持され、且つ、レンズシフト用調整部材を押し当ててレンズをシフト調整する際には、スムーズにレンズをシフト移動させることができ、レンズ210のシフト調整が容易になると共に、シフト調整に際し、レンズのチルトが生じない。また、シフト調整後にレンズが移動する(ズレル)ことがないから、シフト調整の精度が向上してより高品質の投写用レンズが得られる。
【0041】
(レンズアダプタ)
図6は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにおけるレンズアダプタを示す断面図である。図6の(a)において、レンズ210は外周面に設置された円環状のレンズアダプタ215に包持され、レンズアダプタ215の両端部にはそれぞれレンズアダプタフランジ215aが設置されている。
したがって、外装ケース221の第1の段差面223、スペーサ260およびレンズシフト調整棒250の先端がレンズ210に直接当接しないため、レンズシフト用調整棒250からの衝撃、及び、外部からの衝撃等によるレンズ210を損傷を防ぐことができる。また、レンズシフト用調整棒250をレンズアダプタ215を介してレンズ210に押し当てる事になるので、レンズシフト用調整棒250が滑ったりせず、確実に当接でき、レンズ210を正確にシフトさせることができる。
【0042】
図6の(b)において、レンズ210は外周面に設置された円環状のレンズアダプタ216に包持され、レンズアダプタ216の片端部にはアダプタ突条216bを有するレンズアダプタフランジ216aが設置されている。
なお、アダプタ突条216bの形態は、図3に示すケース突条223a等に準ずるため説明を省略する。
また、アダプタ突条215bの作用・効果は、外装ケース220の第1の段差面221が平坦である(突条等を具備しない)場合に発揮されるものである。
これにより、前記ケース突条221a等の作用・効果を得ることができ、かつ、前記レンズアダプタ215と同様の作用・効果をも得ることが出来る。
【0043】
(リィテイナ)
図7は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにおけるリィテイナを示す断面図である。なお、図1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図7の(a)において、リィテイナ270a(複斜線にて表示)のスペーサ260に当接する押し付け面271aが筒状に突出し、外装ケース221の第2の段差面224との間に空隙が設けられている。
したがって、押し付け面271aの外径、スペーサ260の外径およびレンズ210の外縁部の外径を略一致させることが可能になるから、スペーサ260を小型にすることができる。また、押し付け面271aの突出量を任意に選定することができるから、レンズ210の押し付け力の調整が容易になる。
なお、リィテイナ270aは隣接する第1群レンズ201のレンズアダプタであって、第1群レンズ201を直接固定する固定爪272aを有して外装ケース221に固定ネジ273aにより直接固定されている。
【0044】
図7の(b)において、リィテイナ271b(複斜線にて表示)はスペーサ260の押し付け専用の部材であって、薄い板厚を略C字状の切欠円環に形成したものである。
外装ケース221の内周面に円環溝227が設けられ、円環溝227にリィテイナ270bが嵌着されている。
したがって、円環溝227の設置位置を任意に選択することができるから、レンズ210の押し付け力の調整が容易になる。なお、隣接する第1群レンズ201はレンズアダプタ270bに抱持されたまま固定ネジ273bによって外装ケース221に固定しておけばよい。
【0045】
図7の(c)において、リィテイナ271c(複斜線にて表示)はスペーサ260の押し付け専用の部材であって、薄い板厚を円環に形成したものである。
リィテイナ271cは、外装ケース221の第2の段差面224にリィテイナ固定ネジ(ボルト)273cにより固定されている。
したがって、簡素な構造によってスペーサ260を押し付けることができる。また、スペーサ260に当接する範囲のみ円筒状に突出させて、レンズ210の押し付け力を調整してもよい。なお、隣接する第1群レンズ201はレンズアダプタ270bに抱持されたまま固定ネジ(ボルト)273bによって外装ケース221に固定しておけばよい。
【0046】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る投写用レンズを示す断面図であって、(a)は全体図、(b)は部分拡大図である。図8において、400は投写用レンズ、410は第2群レンズ(以下、レンズと称す)、420は第1の外装ケース(以下、外装ケースと称す)、431はクレードルチルト用偏心ピン、432はクレードルチルト用偏心スリーブ、450はレンズシフト用調整棒、460は可撓性または弾性を具備するクレードルスペーサ、490はレンズ410を収納する揺りかご(以下、クレードルと称す)、425はレンズシフト用調整棒450が貫通するレンズシフト用貫通孔(外装ケース420の側面に穿設されている)である。なお、実施の形態1と同じ部分は、一部の説明を省略する。
【0047】
(クレードル)
クレードル490は、両端にクレードル内フランジ491、492を具備する円環であって、外周部にクレードルチルト用偏心ピン431の先端が係止する係止用クレードル凹部493が設置されている。
レンズ410は外縁部の一方の面411が一方のクレードル内フランジ491に摺動自在に当接し、レンズ410の外縁部の他方の面412にクレードルスペーサ460のクレードル突条461が摺動自在に押し付けられている。
【0048】
そして、クレードルスペーサ460は他方のクレードル内フランジ492に保持されている。すなわち、クレードルスペーサ460はレンズ410と他方のクレードル内フランジ492によって挾持されて弾性圧縮されているから、該弾性反発力によってレンズ410は一方のクレードル内フランジ491に押し付けられている。
したがって、レンズ410は容易に移動する(ズレル)ことがなく、また、レンズ410の外側面を押せば、レンズ410は一方のクレードル内フランジ491に沿って移動することになる。
なお、クレードルスペーサ460(クレードル突条461を含む)の構造、作用および効果はスペーサ260(スペーサ突条261を含む、図1参照)に同じであるから、説明を省略する。
【0049】
(クレードルチルト用偏心ピン)
外装ケース420の外周面でレンズ410に対応したXY面(外装ケース420の軸心に垂直な面)内に、3または4箇所均等にクレードルチルト用貫通孔423が穿設されている。そして、クレードルチルト用貫通孔423にクレードルチルト用偏心スリーブ432が回転自在に設置され、クレードルチルト用偏心スリーブ432にはクレードルチルト用偏心ピン431が嵌設されている。
クレードルチルト用偏心ピン431の中心がクレードルチルト用偏心スリーブ432の回転中心(クレードルチルト用貫通孔423の中心に同じ)から偏位している(一致していない)ため、クレードルチルト用偏心スリーブ432を回転すると、クレードルチルト用偏心ピン431の中心は外装ケース420の軸心の方向に移動することになる。
【0050】
すなわち、複数のクレードルチルト用偏心スリーブ432を回転させると、クレードルチルト用偏心ピン431はXY面に対して垂直方向にクレードル490を移動させるように案内することになるから、、レンズ410は外装ケース420の軸心に対してチルトすることになる。
なお、クレードルチルト用偏心スリーブ432にクレードルチルト用偏心ピン431が嵌設されたものをクレードルチルト用偏心ピン431と称する場合(たとえば、両者を一体成形した場合)がある。
【0051】
(レンズシフト用調整棒)
外装ケース420の外周面のレンズ410に対応したXY面内に複数箇所のレンズシフト用貫通孔425が穿設され、クレードル490の側面に、レンズシフト用貫通孔425と同位相にレンズシフト用クレードル貫通孔495が穿設されている。
【0052】
したがって、クレードル490を所望の角度だけ傾斜(チルト)した後、XY面内でシフトしたい方向に対応したレンズシフト用貫通孔425およびレンズシフト用クレードル貫通孔495にレンズシフト用調整棒450を挿入してその先端をクレードル490の外側面に当接する。そして、所定の距離だけレンズシフト用調整棒450を前進することによりレンズ410を所望の位置に移動(シフト)することができる。
なお、かかるシフト方法は実施例1に同じであるため、詳細な説明を省略する。また、クレードルチルト用貫通孔423とレンズシフト用貫通孔425は、同一面内に配置される場合がある。また、両者の数量は限定するものではなく、また相互に相違してもよい(たとえば、クレードルチルト用貫通孔423が3箇所、レンズシフト用貫通孔425が4箇所)。
【0053】
(レンズシフト用ネジ棒)
図9は本発明の実施の形態1に係る投写用レンズにレンズシフト用ネジ棒を設置したものを示す断面図である。すなわち、レンズシフト用調整棒に代えてレンズシフト用ネジ棒を採用したものである。
図9において、500は投写用レンズ、520は第1の外装ケース(以下、外装ケースと称す)、580はレンズシフト用ネジ棒である。なお、図8と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0054】
外装ケース520の外周面で外装ケース520の軸心に垂直な面内に、3または4箇所均等にクレードルチルト用貫通孔523が穿設されている。そして、クレードルチルト用貫通孔523にクレードルチルト用偏心スリーブ432が回転自在に設置され、クレードルチルト用偏心スリーブ432にはクレードルチルト用偏心ピン431が嵌設されている。したがって、前記と同様にクレードル490を傾斜(チルト)することができる。詳細な説明を省略する。
【0055】
外装ケース520の外周面のレンズ410に対応した外装ケース520の軸心に垂直な面(以下、XY面と称す)内に、3または4箇所均等のレンズシフト用ネジ孔(ネジ孔)528が螺設され、クレードル490の側面にも、レンズシフト用ネジ孔528と同位相にレンズシフト用クレードル貫通孔495が穿設されている。
したがって、クレードル490を所望の角度だけ傾斜(チルト)した後、XY面内でシフトしたい方向に対応したレンズシフト用ネジ孔528にレンズシフト用ネジ棒580を螺合して前進させ、シフト用クレードル貫通孔495を貫通してその先端をクレードル490の外側面に当接する。そして、所定の角度だけレンズシフト用ネジ棒580を回転することによってレンズ410を所望の位置に移動(シフト)することができる。なお、かかるシフト方法は前記と同じであるため、詳細な説明を省略する。
さらに、クレードルチルト用貫通孔523とレンズシフト用ネジ孔528は、同一面内に配置される場合がある。また、両者の数量は限定するものではなく、また相互に相違してもよい(たとえば、クレードルチルト用貫通孔523が3箇所、レンズシフト用ネジ孔528が4箇所)。
【0056】
さらに、かかるチルト調整およびシフト調整が終了した後は、前記と同様にレンズ410を固定することができる。
以上より、チルト調整および高精度のシフト調整を簡単に実施することができるから、投写用レンズの性能をより高めることができ、またその製造コストを低減することが可能になる。
【0057】
[実施の形態3]
(プロジェクタ)
図10は本発明の実施の形態2に係るプロジェクタを上面側から見た概略斜視図である。図10において、プロジェクタ1は、光源としての光源装置から出射された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に分離し、これらの各色光束を電気光学装置を構成する液晶パネルを通して画像情報に対応させて変調し、変調した後の各色の変調光束をクロスダイクロイックプリズム(色合成光学系)により合成して、投写用レンズ6(実施の形態1に係る投写用レンズに同じ)を介して投写面上に拡大表示する形式のものである。
投写用レンズ6は、その他の構成部品と同様に外装ケース2の内部に収納されているが、必要に応じて外装ケース2から突出可能な機構になっている。
なお、プロジェクタ1は、投写面を観察する方向から画像投写を行う前面プロジェクタ、あるいは投写面を観察する方向とは反対側から画像投写を行う背面プロジェクタのいずれであってもよい。
【0058】
(外装ケースの構造)
外装ケース2は、装置上面を覆うアッパーケース3と、装置底面を構成するロアーケース4と、正面部分を覆うフロントケース5とから基本的に構成され、フロントケース5には、投写用レンズ6が突出可能なように開口部が設けられている。
【0059】
(装置の内部構造)
外装ケース2の内部には、光源ランプユニット8、電源としての電源ユニット(図示せず)、光学ユニット10、ドライバーボード(図示せず)、メインボード(図示せず)、AVボード(図示せず)などが配置されている。
そして、光源ランプユニット8、光学ユニット10および投写用レンズ6によって平面U字形上の光学系が構成され、各ボードで制御系が構成されている(以下、詳細に説明する)。
【0060】
(光学系の構造)
図11および図12はそれぞれ本発明の実施の形態2に係るプロジェクタの光学系を上面側から見た概略斜視図および光学系の構造を説明する模式図である。図11および図12において、光学ユニット10は、それぞれライトガイド90内に収容された照明光学系30と、色分離光学系40と、リレー光学系70と、電気光学装置50と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム60と、ライトガイド90のヘッド板93に固定された投写用レンズ6(実施の形態1に係る投写用レンズに同じ)とで構成されている。
【0061】
光学ユニット10において、光源装置83から出射された略平行な光束は、第1と第2のレンズアレイ31、32によって複数の部分光束に分割される。第1のレンズアレイ31の小レンズ31Aから出射された部分光束は重畳レンズ34によって、液晶パネル50R、50G、50Bの画像形成領域上で概ね重畳される。その結果、各液晶パネル50R、50G、50Bは、面内分布がほぼ均一な照明光によって照明される。
【0062】
この際、色光分離光学系40の第1のダイクロイックミラー41では、照明光学系30から出射された光束の赤色光成分が反射するとともに、青色光成分と緑色光成分とが透過する。第1ダイクロイックミラー41によって反射した赤色光は、反射ミラー43で反射し、フィールドレンズ53を通って赤色用の液晶パネル50Rに達する。このフィールドレンズ53は、第2のレンズアレイ32から出射された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル50G、50Bの前に設けられたフィールドレンズ54、55も同様である。
【0063】
第1のダイクロイックミラー41を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は第2のダイクロイックミラー42によって反射し、フィールドレンズ54を通って緑色用の液晶パネル50Gに達する。
一方、青色光は第2のダイクロイックミラー42を透過してリレー光学系70を通り、さらにフィールドレンズ55を通って青色用の液晶パネル50Bに達する。なお、青色光にリレー光学系70が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路よりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ71に入射した部分光束をそのままフィールドレンズ55に伝えるためである。
【0064】
赤、緑、青の各色光は、液晶パネル50R、50G、50Bに入射するにあたり、入射側偏光板51R、51G、51Bで特定の偏光光のみとされる。この後、各偏光光は、各液晶パネル50R、50G、50Bにおいて与えられた画像上方に従って変調され、変調光として出射側偏光板52R、52G、52Bに出射される。そして、出射側偏光板52R、52G、52Bにおいては、変調光のうちの特定の偏光のみが透過し、クロスダイクロイックプリズム60に出射される。
出射された各色光の偏光光は、クロスダイクロイックプリズム60で合成されて合成光となり、投写用レンズ6の方向に出射される。この合成光は、投写用レンズ6により投写スクリーン等の投写面上にカラー画像として投写される。
【0065】
なお、本発明は、前記実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。例えば次のような態様も可能である。
(態様その1)
プロジェクタ1は、光源装置83の光を複数の部分光束に分割する2つのレンズアレイ31、32を用いていたが、本発明はこのようなレンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。
(態様その2)
プロジェクタ1は、光変調装置として液晶ライトバルブを用いていたが、本発明は液晶ライトバルブ以外の変調装置、例えばマイクロミラーによって画素が構成される変調装置を用いたプロジェクタにも適用することが可能である。
(態様その3)
プロジェクタ1は、光変調装置を3つ用いていたが、本発明は、光変調装置を1つ、2つ、あるいは4つ以上用いたプロジェクタにも適用することが可能である。
【0066】
(態様その4)
プロジェクタ1は、透過型のプロジェクタについて説明したが、前記のように反射型プロジェクタにも適用することが可能である。
ここで、「透過型」とは、液晶ライトバルブ等のライトバルブが光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味している。
反射型プロジェクタの場合、ライトバルブは液晶パネルのみによって構成することが可能であり、一対の偏光板は不要である。また、反射型プロジェクタでは、クロスダイクロイックプリズムは、光源装置から出射された光を赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段として利用されると共に、変調された3色の光を再度合成して同一の方向に出射する色光合成手段としても利用される場合がある。
また、クロスダイクロイックプリズムではなく、三角柱や四角柱状のダイクロイックプリズムを複数組み合わせたダイクロイックプリズムを用いる場合もある。
反射型のプロジェクタに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタとほぼ同様な効果を得ることができる。
なお、ライトバルブは液晶ライトバルブに限られず、例えばマイクロミラーを用いたライトバルブであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る投写用レンズを示す断面図。
【図2】 本発明に係る投写用レンズにネジ棒を設置した断面図。
【図3】 発明に係る投写用レンズの外装ケースを示す断面図と正面図。
【図4】 本発明に係る投写用レンズのスペーサを示す断面図。
【図5】 本発明に係る投写用レンズのスペーサを示す側面図と平面図。
【図6】 本発明に係る投写用レンズのレンズアダプタを示す断面図。
【図7】 本発明に係る投写用レンズのリィテイナを示す断面図。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る投写用レンズを示す断面図。
【図9】 本発明に係る投写用レンズにネジ棒を設置した断面図。
【図10】 本発明の実施の形態3に係るプロジェクタの概略斜視図。
【図11】 本発明に係るプロジェクタの光学系の概略斜視図。
【図12】 本発明に係るプロジェクタの光学系の構造を説明する模式図。
【図13】 従来の投写用レンズを示す断面図。
【図14】 従来の投写用レンズにおけるチルト用偏心ピンを説明する模式図。
【符号の説明】
1 プロジェクタ、2 外装ケース、6 投写用レンズ、200 投写用レンズ、220 外装ケース、221 第1の外装ケース、222 第2の外装ケース、250 レンズシフト用調整棒、260 スペーサ、261 スペーサ突条、270 リィテイナ、431 クレードルチルト用偏心ピン、432 クレードルチルト用偏心スリーブ、460 クレードルスペーサ、461 クレードル突条、490 クレードル
Claims (10)
- 筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズであって、
前記外装ケースは、側面に前記複数のレンズ群のうち少なくともひとつのレンズの固定位置に対応して穿設されたレンズシフト用貫通孔と、前記レンズの一方の面の外縁部が当接する第1の段差面と、可撓性または弾性を具備するスペーサがリィテイナによって固定される第2の段差面とを備え、
前記レンズの一方の面と他方の面との距離は、前記第1の段差面と前記第2の段差面との距離よりも大きく、
前記第2の段差面に固定された前記スペーサが、前記レンズの他方の面の外縁部に線状または点状に当接して弾性変形することによって、前記スペーサが前記レンズを均衡に支持して前記レンズを、前記外装ケースの軸芯に垂直な面方向に摺動自在に前記外装ケースに固定していることを特徴とする投写用レンズ。 - 前記第1の段差面が、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることを特徴とする請求項1記載の投写用レンズ。
- 前記レンズがレンズアダプタに収納され、前記レンズアダプタの外縁部が、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることを特徴とする請求項1に記載の投写用レンズ。
- 前記スペーサが、円環状突条、円周上に配置された円弧状突条または略山状突起を有してなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の投写用レンズ。
- 前記スペーサが、面外方向に変形自在な板バネによって構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の投写用レンズ。
- 前記レンズに隣接して配置された隣接レンズが隣接レンズアダプタに収納され、前記リィテイナが前記隣接レンズアダプタによって構成されてなることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の投写用レンズ。
- 前記レンズは接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の投写用レンズ。
- 前記外装ケースに接着剤注入用の貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の投写用レンズ。
- 光源と、該光源から出た光の照射状態を均一化するための手段とを備えた照明光源系と、
前記照明光源系から出射された光を所定の色光に分離する色分離光学系と、
前記色分離光学系からの各色光を画像情報に従って光変調する光変調装置と、
前記光変調装置において変調された光を投写する投写レンズとを有してなるプロジェクタにおいて、
前記投写レンズは、請求項1乃至8の何れかに記載の投写用レンズを備えてなることを特徴とするプロジェクタ。 - 筒状の外装ケースと、複数のレンズ群とを備えた投写用レンズの製造方法であって、
前記複数のレンズ群のうちの少なくともひとつのレンズの一方の面の外縁部を、前記外装ケースに形成された第1の段差面に当接し、前記第1の段差面との距離が前記レンズの一方の面と他方の面との距離より小さくなるように形成された第2の段差面に可撓性または弾性を具備するスペーサをリィテイナにより固定し、前記第2の段差面に固定された前記スペーサを弾性変形させて、前記レンズの他方の面の外縁部を押さえることにより、前記レンズを前記外装ケースに保持させる工程と、
前記外装ケースの側面に形成された前記レンズシフト用貫通孔からレンズシフト調整部材により前記レンズをシフト調整する工程とを備えることを特徴とする投写用レンズの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002310724A JP3685174B2 (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ |
US10/396,377 US7061699B2 (en) | 2002-03-28 | 2003-03-26 | Projection lens, producing method of projection lens and projector having projection lens |
CNB031214789A CN100401123C (zh) | 2002-03-28 | 2003-03-28 | 投影透镜、投影透镜制造方法和装有该投影透镜的投影仪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002310724A JP3685174B2 (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005027345A Division JP2005141252A (ja) | 2005-02-03 | 2005-02-03 | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004145057A JP2004145057A (ja) | 2004-05-20 |
JP3685174B2 true JP3685174B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=32456143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002310724A Expired - Fee Related JP3685174B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-10-25 | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3685174B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4574233B2 (ja) | 2004-06-02 | 2010-11-04 | キヤノン株式会社 | レンズ固定方法 |
JP2006133457A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Ricoh Co Ltd | レンズブロック、画像読み取りユニット及び画像形成装置 |
JP2006138914A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズユニット |
JP2006184485A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Olympus Corp | 枠固定構造を有する光学装置 |
JP2006330120A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Smk Corp | カメラモジュール |
JP2009109902A (ja) | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Sony Corp | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
JP2010097178A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-30 | Mitsubishi Electric Corp | 光源ユニット、及び画像表示装置 |
JP2012002945A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Fujifilm Corp | レンズ鏡胴およびレンズ鏡胴組立方法 |
JP2012002946A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Fujifilm Corp | レンズ鏡胴およびレンズ鏡胴組立方法 |
TWI414726B (zh) * | 2010-08-31 | 2013-11-11 | Kuo Chin Huang | 多曲率複合曲面之集光透鏡、集光模組及燈具 |
JP6393046B2 (ja) * | 2014-03-13 | 2018-09-19 | 日本電産サンキョー株式会社 | 広角レンズユニット |
CN105093467B (zh) * | 2014-05-09 | 2018-01-05 | 玉晶光电(厦门)有限公司 | 具有调校倾斜度的凸台的镜头 |
JP7049598B2 (ja) * | 2018-03-19 | 2022-04-07 | 株式会社リコー | 画像投写装置及び移動体 |
JP6743081B2 (ja) * | 2018-04-09 | 2020-08-19 | キヤノン株式会社 | レンズ装置及びこれを備えた光学機器 |
JP2022033520A (ja) * | 2020-08-17 | 2022-03-02 | 富士フイルム株式会社 | 投射レンズおよび投射装置 |
KR102445654B1 (ko) * | 2020-11-09 | 2022-09-21 | 삼성전기주식회사 | 스페이서 또는 이를 구비한 카메라 모듈 |
CN114879434B (zh) * | 2022-03-17 | 2023-12-08 | 深圳市泉晶电子科技有限公司 | 一种投影仪用镜片防护机构 |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002310724A patent/JP3685174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004145057A (ja) | 2004-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3685174B2 (ja) | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ | |
US7061699B2 (en) | Projection lens, producing method of projection lens and projector having projection lens | |
JP5312891B2 (ja) | 屈折光学系及び投写型映像表示装置 | |
JP4230187B2 (ja) | マイクロレンズアレイの製造方法およびマイクロレンズアレイの製造装置 | |
US20110188003A1 (en) | Illumination device and projection-type image display device | |
JP4902184B2 (ja) | 微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置 | |
JP6540044B2 (ja) | 投写光学装置およびプロジェクター | |
US7159985B2 (en) | Projector | |
US20020018187A1 (en) | Projector | |
JP2017027046A (ja) | 角度調整装置、および画像表示装置 | |
JPWO2002069018A1 (ja) | 照明光学系及びそれを用いたプロジェクタ | |
JP6471570B2 (ja) | 投写光学装置およびプロジェクター | |
JP2005141252A (ja) | 投写用レンズ、投写用レンズの製造方法およびこれを装備したプロジェクタ | |
JP2019168488A (ja) | 調芯機構、レンズユニット、投射光学系及びプロジェクター | |
US10859896B2 (en) | Lens adjustment mechanism and projection-type display apparatus | |
JP2007206567A (ja) | プロジェクタ、およびプロジェクタの製造方法 | |
KR101133134B1 (ko) | 광축 정렬장치 및 이를 구비한 마이크로 프로젝터 | |
JP2006251459A (ja) | 光学装置および画像変調装置およびプロジェクタ | |
JP2009008887A (ja) | 光学部品、光学ユニットおよび表示装置 | |
JP6623693B2 (ja) | 投写光学装置、およびプロジェクター | |
JP4374906B2 (ja) | 光変調装置及びその光学調整方法、投射型表示装置 | |
JP6083440B2 (ja) | 投写光学装置、およびプロジェクター | |
JP2018205656A (ja) | プロジェクター | |
JP6036895B2 (ja) | 投写光学装置およびプロジェクター | |
JP2007219132A (ja) | プロジェクタの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |