JP3684437B2

JP3684437B2 - Simple roof and its assembly method

Info

Publication number: JP3684437B2
Application number: JP32042998A
Authority: JP
Inventors: 博田中
Original assignee: ＹｋｋＡｐ株式会社
Priority date: 1998-11-11
Filing date: 1998-11-11
Publication date: 2005-08-17
Anticipated expiration: 2018-11-11
Also published as: JP2000145001A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニー屋根、テラス、カーポート等の簡易屋根およびその組立方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の簡易屋根として、例えば実公平２−４８５７４号公報に記載のものが知られている。この簡易屋根では、垂木と母屋で囲まれた領域を一単位としてパネル状の屋根葺き材が設けられており、屋根葺き材は上側から各領域を覆うようにセットされ、垂木および母屋の上側にこれらに沿って配設した屋根葺き材押えにより、押さえられるようにして水密に葺かれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の簡易屋根では、屋根葺き材および屋根葺き材押えを簡易屋根の上側から施工するようになっているため、高い足場が必要になると共に、施工がし難く、組立に手間がかかる不具合があった。
【０００４】
本発明は、施工における安定性を損なうことなく、屋根葺き材を下側から簡単に施工することができる簡易屋根およびその組立方法を提供することをその目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の簡易屋根は、前後一対の桁材と、一対の桁材間に掛け渡した複数本の垂木材と、一対の桁材および隣接する各垂木材間で囲まれた領域を覆う複数枚の屋根葺き材とを備えた簡易屋根において、各桁材および各垂木材には、屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部が形成され、複数本の垂木材のうち、少なくとも最外端に位置する一方の垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、一対の桁材に対し少なくとも一方の垂木材は、ブラケットを介して屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられていることを特徴とする。
【０００６】
この構成によれば、一対の桁材を架設した後、これに最外端に位置する両垂木材を組み付けることで枠状の構造部分が組み上げられるが、この最外端の一方の垂木材を桁材に対し移動可能に構成した場合には、一方の垂木材を移動可能に仮固定としておき、他方の垂木材を本固定とする。そして、本固定の他方の垂木材から仮固定の一方の垂木材に向かって、屋根葺き材、垂木材の順で呑込み溝部に屋根葺き材を差し込むようにしてこれを組み込んでゆく。そして、最後の屋根葺き材を組み込む際には、仮固定の一方の垂木材（最外端）を外側に移動させ、屋根葺き材を組み込むべき領域を広げておいて、下側からこの領域に屋根葺き材を臨ませると共に、仮固定の一方の垂木材（最外端）を所定の位置まで内側に移動させ、屋根葺き材を支持し且つこの一方の垂木材を桁材に本固定する。
このように、最初に前後一対の桁材に両外端部の垂木材を取り付りるため、桁材を安定させた状態で、後の作業を行うことができる。また、本固定の他方の垂木材に対し、屋根葺き材、垂木材の順で左右方向にこれらを組み込んだゆくことで、これら屋根葺き材、垂木材を下方から施工することができると共に、最後の屋根葺き材も仮固定の一方の垂木材を移動させることで、下方から施工することができる。特に、最後の屋根葺き材を施工する場合でも、作業者は、最外端の垂木材（側枠に相当）の外側に身を乗り出す必要がない。また逆の手順で、屋根葺き材の交換も下側から行うことができる。
なお、最外端の両方の垂木材を桁材に対し移動可能に構成した場合には、中間位置する任意の１つの垂木材から最外端の両垂木材に向かって、屋根葺き材、垂木材の順で左右方向にこれらを組み込んだゆき、各最外端において、それぞれ垂木材を移動させて最後の屋根葺き材を組み込むようにする。
また、全ての垂木材を移動可能に構成した場合には、一対の桁材を架設した後、これに全ての垂木材を移動可能に仮固定で組み付け、次に垂木材の左右方向への移動を繰返しながら、１枚ずつ順に屋根葺き材を装着してゆき、最後に全の垂木材を所定の固定位置に位置決めしてから本固定する。
【０００７】
この場合、移動可能な垂木材を含んで隣接する２つの垂木材の移動可能寸法の合計が、各呑込み溝部への各屋根葺き材の呑込み寸法の２倍以上であることが、好ましい。
【０００８】
この構成によれば、隣接する２つの垂木材を互いに外側に移動させておけば、垂木材に干渉することなく屋根葺き材を、所定の装着位置に下側から臨ませることができる。
【０００９】
これらの場合、一対の桁材に移動可能に取り付けられた垂木材の前後両端部は、垂木材および桁材のいずれか一方に形成した長孔を介して一対の桁材にねじ止めされ、長孔により垂木材の移動が許容されていることが、好ましい。
【００１０】
同様に、一対の桁材に移動可能に取り付けられた垂木材の前後両端部は、長孔を形成したブラケットを介して一対の桁材にねじ止めされ、長孔により垂木材の移動が許容されていることが、好ましい。
【００１１】
これらの構成によれば、単純な構造で垂木材を移動可能とすることができると共に、これを桁材に簡単に固定することができる。
【００１２】
これらの場合、各呑込み溝部には、屋根葺き材に上側から密着する先付けタイプの上シール部材と、下側から密着する後付けタイプの下シール部材とが対向して配設されていることが、好ましい。
【００１３】
この構成によれば、屋根葺き材の縁部をシールする上シール部材を桁材および垂木材に予め取り付けておくことができると共に、屋根葺き材を装着した後、下シール部材を屋根葺き材の下側から無理なく装着することができる。
【００１４】
これらの場合、各垂木材は、境界部分に呑込み溝部を形成した垂木本体と屋根葺き材押え部とで一体に形成されていることが、好ましい。
【００１５】
この構成によれば、上記の組立に支障を生ずることなく、従来の垂木と屋根葺き材押えとが別部材のものに比して、垂木材を簡単かつ低コストで製作することができる。
【００１６】
本発明の簡易屋根の組立方法は、側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、複数本の垂木材のうち最外端に位置する一方の垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、一対の桁材に対し一方の垂木材は、ブラケットを介して前記屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、一対の桁材を架設する桁材架設工程と、一対の桁材間に最外端の一方の垂木材を仮固定で、且つ他方の垂木材を本固定で組み込む側枠垂木材組込み工程と、他方の垂木材側から一方の垂木材側に向かって、屋根葺き材および垂木材の組み込みを繰返してゆき、最後の屋根葺き材を一方の垂木材を外側に移動させた状態で下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、最後の屋根葺き材を組み込んだ状態で、一方の垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これを一対の桁材に本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
同様に、本発明の他の簡易屋根の組立方法は、側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、複数本の垂木材のうち最外端に位置する両垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、一対の桁材に対し最外端の各垂木材は、ブラケットを介して屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能にそれぞれ取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、一対の桁材を架設する桁材架設工程と、一対の桁材間に最外端の両垂木材を仮固定で組み込む側枠垂木材組込み工程と、中間に位置する任意の１つの垂木材から最外端の両垂木材に向かって、屋根葺き材および垂木材の組み込みを繰返してゆき、各最外端において、最後の各屋根葺き材を最外端の各垂木材を外側に移動させた状態で下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、最後の両屋根葺き材を組み込んだ状態で、最外端の両垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これらを一対の桁材にそれぞれ本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また同様に、本発明の他の簡易屋根の組立方法は、側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、各垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、一対の桁材に対し各垂木材は、ブラケットを介して屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、一対の桁材を架設する桁材架設工程と、一対の桁材間に全ての垂木材を仮固定する垂木材仮組み工程と、各垂木材を移動させながら隣接する全ての垂木材間に、屋根葺き材を下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、全ての屋根葺き材を組み込んだ状態で、各垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これを一対の桁材にそれぞれ本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
これらの構成によれば、屋根葺き材を施工する前に、少なくとも両外端部の垂木材を一対の桁材に取り付けておくことができるため、桁材を安定させた状態で屋根葺き材或いは他の垂木材を施工することができる。また、架設した一対の桁材に対し、垂木材、屋根葺き材を左右方向に組み付けてゆくことができ、簡易屋根の組立作業を全て下側から行うことができる。また、任意の１つの屋根葺き材の交換も下側から行うことができる。
【００２０】
これらの場合、呑込み溝部には、屋根葺き材に上側から密着する先付けタイプの上シール部材とこれに対向して下側から密着する後付けタイプの下シール部材とが装着されるようになっており、屋根葺き材を組み込む前に上シール部材が、組み込んだ後に下シール部材がそれぞれ装着されることが、好ましい。
【００２１】
この構成によれば、屋根葺き材の縁部をシールする上シール部材を桁材および垂木材に予め取り付けておくことができると共に、屋根葺き材を装着した後、下シール部材を屋根葺き材の下側から無理なく装着することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基いて、本発明の一実施形態に係る簡易屋根およびその組立方法をバルコニー屋根に適用した場合について説明する。図１に示すように、このバルコニー屋根１は、バルコニーＢに設けた片流れ屋根であり、後部を建物の外壁Ｗに支持され、前部をバルコニーＢの左右一対の支柱Ｐ，Ｐに支持されている。バルコニー屋根１は、外壁Ｗに固定された最後部の垂木掛け（桁材）２と、垂木掛け２に平行に架設した最前部の前枠（桁材）３と、垂木掛け２および前枠３間に掛け渡した複数本の垂木（垂木材）４とで主構造部が構成されており、前枠３の左右両端部には、支柱Ｐ，Ｐの上端が固定されている。この場合、前枠３は雨樋を兼ねており、図中の符号５は、バルコニー屋根１の降雨を前枠３を介して地表に導く縦樋である。
【００２３】
一方、隣接する各垂木４，４間には、各２本の母屋６，６がそれぞれ掛け渡されている。また、前枠３および垂木掛け２と、隣接する各垂木４，４とで区画された前後方向に長い領域には、アクリル板などの樹脂で構成された屋根葺き材７が、それぞれ取り付けられている。なお、複数本の垂木４のうち、左端および右端（最外端）に配設した垂木４ａ，４ａには、片側（内側）にのみ屋根葺き材７が装着され、その他中間に配設した複数本の垂木４ｂには、両側に屋根葺き材７が装着されるようになっている。すなわち、左端および右端の両垂木４ａ，４ａは、それぞれバルコニー屋根１の側枠を兼ねている。
【００２４】
図２に示すように、前枠３は、中空に形成された前枠本体１１と、前枠本体１１から前方に円弧状に延設した雨樋部１２とで構成されている。前枠本体１１の後部の中間位置には、垂木４の前端部を下側から支持する支持突片１３が延設されている。各垂木４は、この支持突片１３に支持された状態で、前枠３の後上半部に前ブラケット１４を介してねじ止めされている。そして、前ブラケットの前枠３側の取付片には、左右方向に延びるねじ用の長孔１４ａが形成されている（図４参照）。
【００２５】
また、前枠本体１１の上部には、屋根葺き材７の前縁部が挿入される呑込み溝１５が形成され、またこの呑込み溝１５を構成する上片部１６の先端には、屋根葺き材７を上側からシールする軒側上シール部材１７が取り付けられている。さらに、この軒側上シール部材１７に対応して、屋根葺き材７を下側からシールする軒側下シール部材１８が配設されている。軒側下シール部材１８は、ホルダ１９を介して、後付け形式で取り付けられるようになっている。
【００２６】
一方、垂木掛け２は、前側に突出する上片２１、中間片２２および下片２３を有する形材で構成されており、上片２１と中間片２２との間には呑込み溝２４が配設されている。また、中間片２２と下片２３との間には、垂木掛け２を外壁Ｗに固定するコーチねじ２５が配設されると共に、各垂木４の後端部を垂木掛け２に固定する後ブラケット２６が配設されている。この場合も、後ブラケット２６の垂木掛け２側の取付片には、左右方向に延びるねじ用の長孔２６ａが形成されている（図４参照）。また、屋根葺き材７の上側には、上片２１との間に先付けタイプの棟側上シール部材２７が介設され、下側には中間片２２との間に後付けタイプの棟側下シール部材２８が介設されている。
【００２７】
図３に示すように、各垂木４（４ｂ）は、上部の屋根葺き材押え部３１と下部の垂木本体３２とで一体に成形されており、この屋根葺き材押え部３１と垂木本体３２との間に左右対称形状の一対の呑込み溝３３，３３を有している（ただし左右端部の垂木４ａは呑込み溝３３が片側に１個）。呑込み溝３３には、屋根葺き材７を挟んで上側に上シール部材３４が、下側に下シール部材３５がそれぞれ介在している。上シール部材３４は、屋根葺き材７と屋根葺き材押え部３１の間に先付け形式で装着されており、下シール部材３５は、屋根葺き材７と垂木本体３２との間に後付け形式で装着されている。
【００２８】
詳細は後述するが、この実施形態では、上記前後両ブラケット１４，２６の長孔１４ａ，２６ａを利用して隣接する垂木４，４間を広げておき、この広げた領域に対して屋根葺き材７を下側から臨ませ、さらに呑込み溝３３に屋根葺き材７の縁部が挿入されるように、垂木４を、上記の領域を狭める方向に移動させるようにしている。このため、隣接する垂木４，４の移動寸法の合計が、同図の２Ａ寸法（呑込み寸法の２倍）以上になるように、長孔１４ａ，２６ａの長さが設定されている。また、屋根葺き材７の熱による伸びを考慮して、呑込み溝３３にＹ寸法のゆとりを設けている。さらに、このＹ寸法のゆとりを設けることにより、屋根葺き材７が片側に寄ったときに抜け落ちる可能性がある。そこで、Ｙ寸法よりＡ寸法が長く設定されている。
【００２９】
ここで、図５ないし図１０を参照して、バルコニー屋根１の組立方法について順を追って説明する。先ず、垂木掛け２を外壁Ｗに固定すると共に、左右の支柱Ｐ，Ｐの上端に前枠３を固定する。前枠３は各支柱Ｐに対し、その長手方向に移動調整可能に構成されており（図２参照）、前枠３は外壁Ｗに固定した垂木掛け２との間の位置合わせ（移動調整）を行った後、本固定される（図５）。
【００３０】
次に、予め小口端に前ブラケット１４および後ブラケット２６をねじ止め固定した左端および右端の垂木４ａ，４ａを、それぞれ垂木掛け２および前枠３に取り付ける。その際、前ブラケット１４および後ブラケット２６は、それぞれ長孔１４ａ，２６ａを介して、垂木掛け２および前枠３に対し、左右方向に移動可能な状態に仮固定（仮締め）しておく（図６）。また、棟側上シール部材２７および軒側上シール部材１７は、予め垂木掛け２および前枠３にそれぞれ取り付けておく。同様に上シール部材３４も各垂木４ａに取り付けておく（図示省略）。
【００３１】
同様に、予め小口端に前ブラケット１４および後ブラケット２６をねじ止め固定した中間の複数本の垂木４ｂを、それぞれ垂木掛け２および前枠３に取り付ける。その際、前ブラケット１４および後ブラケット２６は、それぞれ長孔１４ａ，２６ａを介して、垂木掛け２および前枠３に対し、左右方向に移動可能な状態に仮固定（仮締め）しておく（図７）。ここで、屋根葺き材７を１枚ずつ装着してゆくが、この作業を例えば左端のものから行う場合には、上記の長孔１４ａ，２６ａを介して左端の垂木４ａを左側に寄せておき（移動）、他の全ての垂木４ａ，４ｂを右側に寄せておく（移動）。また、いうまでもないが、上シール部材３４は各垂木４ｂに取り付けておく（図示省略）。
【００３２】
ここで先ず、左端の屋根葺き材７から装着してゆくが、この状態では、既に左端の垂木４ａとこれに隣接する（左端から２つ目）垂木４ｂとの間は、屋根葺き材７の幅より広く開いている。そこで、左端の屋根葺き材７を前後方向に撓ませ、その前縁部と後縁部とを、それぞれ垂木掛け２の呑込み溝２４および前枠３の呑込み溝１５に下側からやり返しで係合させ、続いて屋根葺き材７を左方にずらして、左端の垂木４ａの呑込み溝３３に深く係合させる。さらに、屋根葺き材７を支持しておいて、隣接する（左端から２つ目）垂木４ｂを左方に最大限移動させ、その呑込み溝３３に屋根葺き材７を深く係合させる（図８）。
【００３３】
同様の手順で、左端から２つ目の垂木４ｂと３つ目の垂木４ｂとの間（このとき垂木４ｂ間は広く開いている）に、次の屋根葺き材７を下側から装着し且つ３つ目の垂木４ｂを左方に最大限移動させる。これを繰り返して、最後の屋根葺き材７を右端から２つ目の垂木４ｂと右端の垂木４ａとの間に装着する（図９）。ここで、各垂木４を、装着した屋根葺き材７が呑込み溝３３から外れない程度に移動させながら、所定の固定位置に移動させ、位置決めの後本固定する。続いて、各屋根葺き材７を呑込み溝３３内で位置決めすると共に、棟側下シール部材２８、軒側下シール部材１８および下シール部材３５を装着して、屋根葺き材７を水密に固定する。そして最後に、各垂木４間に母屋６を下側から装着する（図１０）。
【００３４】
なお、上記の説明では、構成部材を左から右に向かって組んでゆくようにしているが、右から左に向かって組んでゆくようにしてもよく、また中央から左右に、或いは左右から中央に向かって組んでゆくようにしてもよい。また、構成部材を左から右に向かって組んでゆく場合には、右端の垂木４ａのみ移動可能としてもよい。この場合には、左端の垂木４ａから本固定とし、右端の垂木４ａを仮固定とした後、左端から屋根葺き材７、垂木４ｂの順で右端に向かって組んでゆき、最後に右端の垂木４ａを本固定する。同様に、構成部材を右から左に向かって組んでゆく場合には、左端の垂木４ａのみ移動可能としてもよい。また、左右両端の垂木４ａ，４ａのみを移動可能としてもよい。この場合には、中間のいずれかの垂木４ｂから左右両側に向かって、屋根葺き材７、垂木４ｂの順で組んでゆくようにし、最後に仮固定しておいた左右両端の垂木４ａ，４ａを本固定する。
【００３５】
また、前ブラケット１４および後ブラケット２６に代えて、各垂木４を直接、垂木掛け２および前枠３に固定する場合には、図１１に示すように、垂木掛け２および前枠３に形成する固定ねじ用のばか孔２０，３０を長孔とする。もちろん、各垂木４側のばか孔を長孔としてもよい。なんとなれば、長孔に代えて、垂木掛け２および前枠３に左右方向に延びるあり溝を形成し、これに裏板を装着して、垂木４を移動可能に構成してもよい。
【００３６】
以上のような構成および組立方法を執るため、垂木４や母屋６は元より、屋根葺き材７や各下シール部材１８，２８，３５を下側から組み込んでゆくことができる。すなわち、特別な足場など必要とすることなく、バルコニーＢを足場として、バルコニー屋根１を無理無く組み立てることができる。また、組立工程の初期に、垂木掛け２および前枠３に左右両端の垂木４ａ，４ａを取り付けて、これら構成部材を枠組み状態にしているため（図６参照）、垂木掛け２および前枠３が安定し、後の組立工程を安定した状態で行うことができる。したがって、バルコニー屋根１の組立作業を安全に、かつ１人で効率よく行うことができる。
【００３７】
なお、上記実施形態では、屋根面が平らないわゆる平型の片流れ屋根について説明したが、本発明はアール型の片流れ屋根にも適用できることは、いうまでもない。また、垂木の垂木掛けおよび前枠への取付構造は、垂木が移動可能で且つ下側から締結することができる限り、任意である。
【００３８】
【発明の効果】
以上のように本発明の簡易屋根およびその組立方法によれば、少なくとも最外端に位置する一方の垂木材を、一対の桁材に対し左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けるようにしているので、最初に、一対の桁材と両外端部の垂木材とを枠状に組んでおくことができ、桁材を安定させた状態で施工を進めて行くことができる。また、全ての屋根葺き材を下側から無理なく施工することができる。このため、低コストで、施工性を向上させることができることができると共に、施工の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るバルコニー屋根を備えたバルコニーの外観図である。
【図２】バルコニー屋根の垂木の取付構造を示す側面図である。
【図３】バルコニー屋根の屋根葺き材の取付構造を示す正面図である。
【図４】垂木の両小口端にブラケットを固定した状態を示す斜視図である。
【図５】バルコニー屋根の組立手順（垂木掛けおよび前枠の組付け）を示す斜視図である。
【図６】バルコニー屋根の組立手順（左右両端の垂木の組付け）を示す斜視図である。
【図７】バルコニー屋根の組立手順（中間の垂木の組付け）を示す斜視図である。
【図８】バルコニー屋根の組立手順（最初の屋根葺き材の組付け）を示す斜視図である。
【図９】バルコニー屋根の組立手順（最後の屋根葺き材の組付け）を示す斜視図である。
【図１０】バルコニー屋根の組立手順（垂木の本固定と母屋の組み付け）を示す斜視図である。
【図１１】垂木を垂木掛けおよび前枠に直接取り付ける場合（他の実施形態）を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
１バルコニー屋根、２垂木掛け、３前枠、４（４ａ，４ｂ）垂木、７屋根葺き材、１４前ブラケット、１４ａ長孔、１５呑込み溝、１７軒側上シール部材、１８軒側下シール部材、２４呑込み溝、２６後ブラケット、２６ａ長孔、２７棟側上シール部材、２８棟側下シール部材、３１屋根葺き材押え部、３２垂木本体、３３呑込み溝、３４上シール部材、３５下シール部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a simple roof such as a balcony roof, a terrace, and a carport, and a method for assembling the roof.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this kind of simple roof, for example, the one described in Japanese Utility Model Publication No. 2-48574 is known. In this simple roof, a panel-like roofing material is provided with the area surrounded by the rafter and the main house as a unit, and the roofing material is set so as to cover each area from the upper side, and above the rafter and the main house It is water-tight so as to be pressed by roofing material pressers arranged along these.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional simple roof, since the roofing material and the roofing material presser are constructed from the upper side of the simple roof, a high scaffold is required, and the construction is difficult and takes time to assemble. There was a bug.
[0004]
An object of the present invention is to provide a simple roof and an assembling method thereof capable of easily constructing a roofing material from below without impairing stability in construction.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The simple roof of the present invention includes a pair of front and rear girder members, a plurality of hanging lumbers spanned between the pair of girder members, and a plurality of sheets covering a region surrounded by the pair of girder members and the adjacent hanging lumbers. In each simple roof provided with a roofing material, each girder and each hanging lumber are formed with a recessed groove portion to which an edge of the roofing material is attached, and at least the outermost of the plurality of hanging lumbers Brackets are provided at both front and rear ends of one suspended lumber located at the end, and at least one suspended lumber is arranged in the left-right direction to widen the area where the roofing material is to be incorporated via the bracket. It is attached to be able to move and to be fastened from below.
[0006]
According to this structure, a frame-shaped structural part is assembled by assembling a pair of girders, and then assembling both hanging timbers positioned at the outermost end on the pair of girders. When it is configured to be movable with respect to the girders, one suspended wood is temporarily fixed so as to be movable, and the other suspended wood is permanently fixed. Then, the roofing material is inserted into the grooved groove portion in the order of the roofing material and the hanging wood from the other fixed hanging wood to the temporarily fixed hanging wood. And, when installing the last roofing material, move one temporarily fixed hanging lumber (outermost end) to the outside, widen the area where the roofing material should be installed, and enter this area from the bottom. While facing the roofing material, the temporarily fixed one suspended lumber (outermost end) is moved inward to a predetermined position to support the roofing material and to permanently fix the one suspended lumber to the girder.
Thus, since the hanging lumber of both outer end parts is first attached to the pair of front and rear girders, the subsequent work can be performed with the girders stabilized. In addition, it is possible to construct the roofing material and hanging wood from below by incorporating them in the left and right direction in the order of the roofing material and hanging wood with respect to the other fixed hanging wood. This roofing material can also be constructed from below by moving one temporarily suspended lumber. In particular, even when constructing the last roofing material, the operator does not need to lean out outside the hanging wood (corresponding to the side frame) at the outermost end. Moreover, the roofing material can be replaced from the lower side in the reverse procedure.
When both the outermost hanging timbers are configured to be movable with respect to the girders, the roofing material and the hanging timbers are directed from any one hanging timber in the middle to the outermost hanging timbers. These are assembled in the left-right direction in the order of the wood, and the last roofing material is incorporated by moving the hanging wood at each outermost end.
In addition, when all the hanging timbers are configured to be movable, a pair of girders are installed, and then all the hanging timbers are assembled so as to be movable, and then the suspended timber is moved in the horizontal direction. The roofing material is attached one by one in order while repeating the above, and finally all the hanging timbers are positioned at a predetermined fixing position and finally fixed.
[0007]
In this case, it is preferable that the sum of the movable dimensions of two adjacent suspended timbers including the movable suspended timber is at least twice the squeezing dimension of each roofing material in each sunk groove.
[0008]
According to this configuration, if two adjacent hanging timbers are moved outward from each other, the roofing material can face the predetermined mounting position from below without interfering with the hanging timber.
[0009]
In these cases, the front and rear ends of the hanging lumber movably attached to the pair of girders are screwed to the pair of girders through a long hole formed in either the hanging lumber or the girders. It is preferable that the movement of the hanging wood is permitted by the holes.
[0010]
Similarly, the front and rear ends of the hanging lumber movably attached to the pair of girders are screwed to the pair of girders via a bracket having a long hole, and the movement of the hanging lumber is allowed by the long hole. It is preferable.
[0011]
According to these configurations, the suspended wood can be moved with a simple structure, and can be easily fixed to the girders.
[0012]
In these cases, each insertion groove portion is provided with a front type upper seal member that is in close contact with the roofing material from the upper side and a retrofit type lower seal member that is in close contact with the lower side. ,preferable.
[0013]
According to this configuration, the upper seal member that seals the edge of the roofing material can be attached in advance to the girders and hanging wood, and after the roofing material is mounted, the lower seal member is attached to the roofing material. Can be installed without difficulty from below.
[0014]
In these cases, it is preferable that each rafter is integrally formed of a rafter body and a roofing material pressing portion in which a rafter groove portion is formed at a boundary portion.
[0015]
According to this configuration, the rafters can be manufactured easily and at low cost as compared with the conventional rafters and roofing material pressers that are separate members, without causing any trouble in the assembly.
[0016]
A method for assembling a simple roof according to the present invention includes a pair of front and rear girder members and a plurality of hanging timbers, each of which has an edge portion of a roofing material attached to a side portion thereof, and a plurality of hanging timbers. Brackets are provided at both front and rear ends of one of the hanging timbers positioned at the outermost end, and one hanging timber expands a region in which the roofing material is to be incorporated through the brackets with respect to a pair of girders. A method for assembling a simple roof that can be moved in the left-right direction and that can be fastened from below, and a girder erection process for laying a pair of girder members, and one of the outermost ends between the pair of girder members Repeat the side frame suspended wood installation process to install the suspended lumber temporarily and the other suspended lumber, and the incorporation of the roofing material and suspended wood from the other suspended lumber side to the one suspended lumber side. Take the last roofing material The roofing material assembling process to be installed from the lower side with the suspended lumber moved outward, and the last roofing material being assembled, after moving one suspended lumber to a predetermined fixed position, characterized by comprising between the fixing step of the fixed beam members, the.
[0017]
Similarly, another simple roof assembling method of the present invention includes a pair of front and rear girders and a plurality of hanging timbers, each of which has a grooved portion in which an edge of a roofing material is mounted on a side portion. Brackets are provided at the front and rear ends of both hanging timbers located at the outermost end of the book's hanging timber , and each timber at the outermost end with respect to a pair of girders is a roofing material via the bracket. A method for assembling a simple roof that can be moved in the left-right direction and can be fastened from below so as to widen a region to be assembled, and includes a girder erection process for laying a pair of girders and a pair of girders The side frame hanging wood assembling step for temporarily fixing the outermost hanging wood to the outermost edge, and the roofing material and the hanging wood from any one hanging wood located in the middle toward the outermost hanging wood Repeat assembling, and at each outermost end, The roofing material installation process that incorporates each roofing material from the lower side with each outermost hanging lumber moved outward, and the last both roofing materials installed, after moving the rafters to a predetermined fixed position, characterized by comprising them and the fixing step of respectively the fixed pair of beam members, the.
[0018]
Similarly, another simple roof assembling method of the present invention includes a pair of front and rear girders and a plurality of hanging timbers, each of which has a scooping groove portion to which an edge of the roofing material is attached on the side, Brackets are provided at both front and rear ends of each suspended lumber, and each suspended lumber is movable in the left-right direction and expanded from the lower side in order to widen the area where the roofing material is to be incorporated via the bracket. A method of assembling a simple roof that is attached so as to be capable of being fastened, and a girder erection process for laying a pair of girder members, a suspended lumber temporary assembling process for temporarily fixing all suspended timbers between a pair of girder members, In the process of assembling the roofing material from the lower side between all the adjacent hanging timbers while moving the hanging timber, and with all the roofing materials incorporated, each suspended timber is placed in a predetermined fixed position. After moving it, a pair of digits Characterized by comprising a permanent fixing step of the fixing, respectively, to.
[0019]
According to these structures, before constructing the roofing material, it is possible to attach at least the hanging timbers at both outer ends to the pair of girders, so that the roofing material or Other hanging wood can be constructed. Moreover, the hanging lumber and the roofing material can be assembled in the left-right direction with respect to the pair of installed girders, and the assembly work of the simple roof can be performed from the lower side. In addition, any one roofing material can be replaced from the lower side.
[0020]
In these cases, an insertion type upper seal member that is in close contact with the roofing material from the upper side and a retrofitted type lower seal member that is in close contact with the roofing material and that is in close contact with the lower side are attached to the roofing groove portion. In addition, it is preferable that the upper seal member is mounted before the roofing material is assembled, and the lower seal member is mounted after the roofing material is assembled.
[0021]
According to this configuration, the upper seal member that seals the edge of the roofing material can be attached in advance to the girders and hanging wood, and after the roofing material is mounted, the lower seal member is attached to the roofing material. Can be installed without difficulty from below.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a case where a simple roof and an assembling method thereof according to an embodiment of the present invention are applied to a balcony roof will be described with reference to the accompanying drawings. As shown in FIG. 1, the balcony roof 1 is a single-flow roof provided on the balcony B, the rear part is supported by the outer wall W of the building, and the front part is supported by a pair of left and right columns P and P of the balcony B. Yes. The balcony roof 1 includes a last rafter (girder) 2 fixed to the outer wall W, a front frame (girder) 3 at the foremost portion laid in parallel to the rafter 2, a rafter 2 and a front frame 3 A plurality of rafters (rafter timbers) 4 spanned in between form a main structure, and the upper ends of the columns P, P are fixed to the left and right ends of the front frame 3. In this case, the front frame 3 also serves as a rain gutter, and reference numeral 5 in the figure is a vertical gutter that guides the rain on the balcony roof 1 to the ground surface via the front frame 3.
[0023]
On the other hand, two main purlins 6 and 6 are respectively spanned between the adjacent rafters 4 and 4. Further, a roofing material 7 made of a resin such as an acrylic plate is attached to a long region in the front-rear direction defined by the front frame 3 and the rafter 2 and the adjacent rafters 4 and 4. Yes. Of the plurality of rafters 4, the rafters 4a, 4a disposed at the left end and the right end (outermost end) are provided with the roofing material 7 only on one side (inner side), and the plurality of rafters 4 disposed in the middle. A roofing material 7 is attached to both sides of the rafter 4b. That is, the left and right end rafters 4a, 4a also serve as side frames of the balcony roof 1, respectively.
[0024]
As shown in FIG. 2, the front frame 3 includes a front frame body 11 that is formed in a hollow shape, and a rain gutter portion 12 that extends forward from the front frame body 11 in an arc shape. A support protrusion 13 that supports the front end portion of the rafter 4 from below is extended at an intermediate position of the rear portion of the front frame body 11. Each rafter 4 is screwed to the rear upper half of the front frame 3 via a front bracket 14 while being supported by the support protrusion 13. And the long hole 14a for the screw extended in the left-right direction is formed in the attachment piece by the side of the front frame 3 of a front bracket (refer FIG. 4).
[0025]
In addition, in the upper part of the front frame main body 11, a scooping groove 15 into which the front edge of the roofing material 7 is inserted is formed, and at the tip of the upper piece portion 16 constituting the scoring groove 15, the roof An eaves-side upper seal member 17 is attached to seal the brazing material 7 from above. Further, an eaves-side lower seal member 18 that seals the roofing material 7 from the lower side is disposed corresponding to the eaves-side upper seal member 17. The eaves side lower seal member 18 is attached in a retrofitting manner via a holder 19.
[0026]
On the other hand, the rafter 2 is formed of a shape having an upper piece 21, an intermediate piece 22, and a lower piece 23 projecting to the front side. Between the upper piece 21 and the intermediate piece 22, a swaging groove 24 is arranged. It is installed. Also, between the intermediate piece 22 and the lower piece 23, a coach screw 25 for fixing the rafter 2 to the outer wall W is disposed, and a rear bracket for fixing the rear end portion of each rafter 4 to the rafter 2 26 is arranged. Also in this case, a long screw hole 26a extending in the left-right direction is formed in the attachment piece on the rafter 2 side of the rear bracket 26 (see FIG. 4). Further, a front-type ridge-side upper seal member 27 is interposed between the roofing material 7 and the upper piece 21, and a rear-type ridge-side lower seal between the intermediate piece 22 and the lower side. A member 28 is interposed.
[0027]
As shown in FIG. 3, each rafter 4 (4 b) is integrally formed with an upper roofing material presser 31 and a lower rafter main body 32, and this roofing material presser 31 and the rafter main body 32 are A pair of left and right squeezing grooves 33, 33 are provided between them (however, the rafter 4a at the left and right ends has one staking groove 33 on one side). An upper seal member 34 is interposed on the upper side and a lower seal member 35 is interposed on the lower side of the insertion groove 33 with the roofing material 7 interposed therebetween. The upper seal member 34 is attached between the roofing material 7 and the roofing material presser 31 in a leading manner, and the lower sealing member 35 is attached between the roofing material 7 and the rafter body 32 in a retrofitting manner. Has been.
[0028]
Although details will be described later, in this embodiment, the gap between the adjacent rafters 4 and 4 is widened using the long holes 14a and 26a of the front and rear brackets 14 and 26, and the roofing material is applied to the widened area. The rafter 4 is moved in the direction of narrowing the region so that the edge of the roofing material 7 is inserted into the insertion groove 33. For this reason, the lengths of the long holes 14a and 26a are set so that the total moving dimension of the adjacent rafters 4 and 4 is equal to or larger than the 2A dimension (twice the swaging dimension) in FIG. Further, in consideration of the elongation of the roofing material 7 due to heat, the clearance groove 33 is provided with a space of Y dimension. Furthermore, by providing the clearance of this Y dimension, when the roofing material 7 approaches one side, it may fall out. Therefore, the A dimension is set longer than the Y dimension.
[0029]
Here, with reference to FIG. 5 thru | or FIG. 10, the assembly method of the balcony roof 1 is demonstrated in order. First, the rafter 2 is fixed to the outer wall W, and the front frame 3 is fixed to the upper ends of the left and right supports P, P. The front frame 3 is configured to be movable and adjustable in the longitudinal direction with respect to each column P (see FIG. 2), and the front frame 3 is aligned with the rafter hook 2 fixed to the outer wall W (movement adjustment). After performing this, it is fixed permanently (FIG. 5).
[0030]
Next, the rafters 4a and 4a at the left end and the right end in which the front bracket 14 and the rear bracket 26 are screwed and fixed in advance to the edge of the small edge are attached to the rafter 2 and the front frame 3, respectively. At that time, the front bracket 14 and the rear bracket 26 are temporarily fixed (temporarily tightened) so as to be movable in the left-right direction with respect to the rafter 2 and the front frame 3 through the long holes 14a and 26a, respectively. FIG. 6). The ridge-side upper seal member 27 and the eaves-side upper seal member 17 are previously attached to the rafter 2 and the front frame 3, respectively. Similarly, the upper seal member 34 is also attached to each rafter 4a (not shown).
[0031]
Similarly, a plurality of intermediate rafters 4b in which the front bracket 14 and the rear bracket 26 are screwed and fixed to the edge of the edge in advance are attached to the rafter 2 and the front frame 3, respectively. At that time, the front bracket 14 and the rear bracket 26 are temporarily fixed (temporarily tightened) so as to be movable in the left-right direction with respect to the rafter 2 and the front frame 3 through the long holes 14a and 26a, respectively. FIG. 7). Here, the roofing materials 7 are attached one by one. When this operation is performed from the left end, for example, the left end rafter 4a is moved to the left side through the long holes 14a and 26a. (Move), move all other rafters 4a, 4b to the right (move). Needless to say, the upper seal member 34 is attached to each rafter 4b (not shown).
[0032]
First, the roofing material 7 is attached from the left end. In this state, the roofing material 7 is already between the left end rafter 4a and the adjacent rafter 4b (second from the left end). It is wider than the width. Therefore, the roofing material 7 at the left end is bent in the front-rear direction, and the front edge portion and the rear edge portion thereof are returned from the lower side to the insertion groove 24 of the rafter 2 and the insertion groove 15 of the front frame 3, respectively. Then, the roofing material 7 is shifted to the left and is deeply engaged with the insertion groove 33 of the rafter 4a at the left end. Furthermore, the roofing material 7 is supported, the adjacent rafter 4b (second from the left end) is moved to the left as much as possible, and the roofing material 7 is deeply engaged with the insertion groove 33 (see FIG. 8).
[0033]
In the same manner, the next roofing material 7 is mounted from the lower side between the second rafter 4b and the third rafter 4b from the left end (the space between the rafters 4b is wide open at this time) and The third rafter 4b is moved to the left as much as possible. By repeating this, the last roofing material 7 is mounted between the rafter 4b that is the second from the right end and the rafter 4a at the right end (FIG. 9). Here, each rafter 4 is moved to a predetermined fixing position while being moved to such an extent that the mounted roofing material 7 does not come off from the penetration groove 33, and is fixed after the positioning. Subsequently, each roofing member 7 is positioned in the insertion groove 33 and the ridge-side lower seal member 28, the eaves-side lower seal member 18 and the lower seal member 35 are attached to fix the roofing member 7 in a watertight manner. To do. Finally, the purlin 6 is mounted between the rafters 4 from below (FIG. 10).
[0034]
In the above description, the constituent members are assembled from left to right. However, they may be assembled from right to left, and from the center to the left and right, or from the left and right to the center. You may make it assemble towards. Further, when assembling the constituent members from left to right, only the rafter 4a at the right end may be movable. In this case, the main rafter 4a is fixed from the left end, the right end rafter 4a is temporarily fixed, the roofing material 7 and the rafter 4b are assembled from the left end toward the right end, and finally the right end rafter. 4a is fixed permanently. Similarly, when the components are assembled from right to left, only the rafter 4a at the left end may be movable. Alternatively, only the rafters 4a and 4a at both left and right ends may be movable. In this case, the roofing material 7 and the rafter 4b are assembled in this order from one of the intermediate rafters 4b toward the left and right sides, and finally the rafters 4a and 4a at the left and right ends temporarily fixed. Is fixed.
[0035]
When the rafters 4 are directly fixed to the rafter 2 and the front frame 3 instead of the front bracket 14 and the rear bracket 26, they are formed on the rafter 2 and the front frame 3, as shown in FIG. The fixing holes 20 and 30 for fixing screws are long holes. Of course, the fool hole on each rafter 4 side may be a long hole. In any case, the rafter 4 may be configured to be movable by forming a dovetail groove extending in the left-right direction in the rafter 2 and the front frame 3 instead of the long hole, and attaching a back plate to the groove.
[0036]
Since the rafter 4 and the main building 6 are constructed as described above, the roofing material 7 and the lower seal members 18, 28, and 35 can be assembled from the lower side. That is, the balcony roof 1 can be assembled without difficulty using the balcony B as a scaffold without requiring a special scaffold. In addition, since the rafters 4a and 4a at both left and right ends are attached to the rafter 2 and the front frame 3 at the initial stage of the assembling process and these structural members are in the frame state (see FIG. 6), the rafter 2 and the front frame 3 And the subsequent assembly process can be performed in a stable state. Therefore, the assembly work of the balcony roof 1 can be performed safely and efficiently by one person.
[0037]
In the above-described embodiment, a so-called flat single-flow roof having a flat roof surface has been described, but it goes without saying that the present invention can also be applied to a round-type single-flow roof. Also, the rafters and the attachment structure to the front frame are arbitrary as long as the rafters are movable and can be fastened from below.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the simple roof and the assembling method thereof of the present invention, at least one hanging lumber located at the outermost end is attached to the pair of girders so as to be movable in the left-right direction and to be fastened from below. Therefore, first, the pair of girders and the hanging lumbers at both outer ends can be assembled in a frame shape, and the construction can proceed with the girders stabilized. Moreover, all roofing materials can be constructed without difficulty from the lower side. For this reason, while being able to improve workability with low cost, the safety of construction can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of a balcony having a balcony roof according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a mounting structure of a rafter on a balcony roof.
FIG. 3 is a front view showing a mounting structure of a roofing material for a balcony roof.
FIG. 4 is a perspective view showing a state in which brackets are fixed to both ends of a rafter.
FIG. 5 is a perspective view showing a procedure for assembling a balcony roof (assembly of rafters and front frame).
FIG. 6 is a perspective view showing a procedure for assembling a balcony roof (assembly of rafters at both left and right ends).
FIG. 7 is a perspective view showing a procedure for assembling a balcony roof (assembly of intermediate rafters).
FIG. 8 is a perspective view showing a procedure for assembling a balcony roof (assembly of the first roofing material).
FIG. 9 is a perspective view showing a procedure for assembling a balcony roof (assembly of the last roofing material).
FIG. 10 is a perspective view showing the procedure for assembling the balcony roof (main rafter rafter fixing and purlin assembly).
FIG. 11 is an exploded perspective view showing a case where a rafter is directly attached to a rafter and a front frame (another embodiment).
[Explanation of symbols]
1 balcony roof, 2 rafters, 3 front frame, 4 (4a, 4b) rafters, 7 roofing materials, 14 front brackets, 14a long holes, 15 troughs, 17 eaves side upper seal members, 18 eaves side lower seals Member, 24 ridge groove, 26 rear bracket, 26a long hole, 27 ridge side upper seal member, 28 ridge side lower seal member, 31 roofing material presser, 32 rafter body, 33 ridge groove, 34 upper seal member, 35 Lower seal member

Claims

前後一対の桁材と、当該一対の桁材間に掛け渡した複数本の垂木材と、前記一対の桁材および隣接する前記各垂木材間で囲まれた領域を覆う複数枚の屋根葺き材とを備えた簡易屋根において、
前記各桁材および前記各垂木材には、前記屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部が形成され、
前記複数本の垂木材のうち、少なくとも最外端に位置する一方の垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、
前記一対の桁材に対し前記少なくとも一方の垂木材は、前記ブラケットを介して前記屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられていることを特徴とする簡易屋根。A pair of front and rear girders, a plurality of hanging lumbers spanned between the pair of girders, and a plurality of roofing materials covering a region surrounded by the pair of girders and the adjacent hanging lugs In a simple roof with
Each girder and each hanging lumber are formed with a pavement groove portion to which an edge of the roofing material is attached,
Brackets are provided on the front and rear ends of one of the plurality of suspended timbers at least at the outermost end , respectively,
The at least one suspended wood is attached to the pair of girders so as to be movable in the left-right direction and to be fastened from below so as to widen an area in which the roofing material is to be incorporated via the bracket. A simple roof that features.

移動可能な前記垂木材を含んで隣接する２つの前記垂木材の離間方向への移動可能寸法の合計が、前記各呑込み溝部への前記各屋根葺き材の呑込み寸法の２倍以上であることを特徴とする請求項１に記載の簡易屋根。 The total of the movable dimensions of the two adjacent hanging timbers including the movable hanging timbers in the separating direction is at least twice the swaging dimension of each roofing material in each swiveling groove. The simple roof according to claim 1.

前記一対の桁材に移動可能に取り付けられた前記垂木材の前後両端部は、当該垂木材および当該桁材のいずれか一方に形成した長孔を介して前記一対の桁材にねじ止めされ、
前記長孔により前記垂木材の移動が許容されていることを特徴とする請求項１または２に記載の簡易屋根。The front and rear ends of the hanging lumber movably attached to the pair of girders are screwed to the pair of girders through a long hole formed in either the hanging lumber or the girders,
The simple roof according to claim 1 or 2, wherein movement of the hanging wood is permitted by the long hole.

前記一対の桁材に移動可能に取り付けられた前記垂木材の前後両端部は、長孔を形成した前記ブラケットを介して前記一対の桁材にねじ止めされ、
前記長孔により前記垂木材の移動が許容されていることを特徴とする請求項１または２に記載の簡易屋根。Front and rear ends of the rafters movably mounted to the pair of beam members are screwed to the pair of beam members via the bracket forming the elongated hole,
The simple roof according to claim 1 or 2, wherein movement of the hanging wood is permitted by the long hole.

当該各呑込み溝部には、前記屋根葺き材に上側から密着する先付けタイプの上シール部材と、下側から密着する後付けタイプの下シール部材とが対向して配設されていることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の簡易屋根。 In each of the grooving grooves, a tip-up type upper seal member that is in close contact with the roofing material from above and a retrofit-type lower seal member that is in close contact from below are disposed opposite to each other. The simple roof according to any one of claims 1 to 4.

前記各垂木材は、境界部分に前記呑込み溝部を形成した垂木本体と屋根葺き材押え部とで一体に形成されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の簡易屋根。 6. The simple roof according to claim 1, wherein each of the rafters is integrally formed with a rafter main body having a ridge groove portion formed at a boundary portion and a roofing material pressing portion. .

側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、前記複数本の垂木材のうち最外端に位置する一方の垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、前記一対の桁材に対し前記一方の垂木材は、前記ブラケットを介して前記屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、
前記一対の桁材を架設する桁材架設工程と、
前記一対の桁材間に最外端の前記一方の垂木材を仮固定で、且つ前記他方の垂木材を本固定で組み込む側枠垂木材組込み工程と、
前記他方の垂木材側から前記一方の垂木材側に向かって、前記屋根葺き材および前記垂木材の組み込みを繰返してゆき、最後の前記屋根葺き材を前記一方の垂木材を外側に移動させた状態で下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、
最後の前記屋根葺き材を組み込んだ状態で、前記一方の垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これを前記一対の桁材に本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする簡易屋根の組立方法。A pair of front and rear girders and a plurality of hanging timbers, each of which has an insertion groove portion to which an edge of a roofing material is mounted on the side, and one of the plurality of hanging timbers positioned at the outermost end. Brackets are provided at both front and rear ends of the hanging lumber, and the one hanging lumber is movable in the left-right direction through the bracket so as to widen the area where the roofing material is to be incorporated via the bracket. And a simple roof assembling method that is attached so as to be fastened from below.
A girder erection process for erection of the pair of girder members;
Side frame suspended wood assembling step for temporarily fixing the one suspended lumber at the outermost end between the pair of girders and incorporating the other suspended lumber by permanent fixing;
The roofing material and the hanging wood were repeatedly assembled from the other hanging wood side toward the one hanging wood side, and the last roofing material was moved to the outside. Roofing material assembling process to be assembled from below in the state,
Features last state incorporating the roofing, after moving the one rafters to a predetermined fixed position, and the fixing step of the secure it to the pair of beam members, further comprising a A simple roof assembly method.

側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、前記複数本の垂木材のうち最外端に位置する両垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、前記一対の桁材に対し前記最外端の各垂木材は、前記ブラケットを介して前記屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能にそれぞれ取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、
前記一対の桁材を架設する桁材架設工程と、
前記一対の桁材間に最外端の前記両垂木材を仮固定で組み込む側枠垂木材組込み工程と、
中間に位置する任意の１つの前記垂木材から最外端の前記両垂木材に向かって、前記屋根葺き材および前記垂木材の組み込みを繰返してゆき、各最外端において、最後の各屋根葺き材を最外端の前記各垂木材を外側に移動させた状態で下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、
最後の前記両屋根葺き材を組み込んだ状態で、最外端の前記両垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これらを前記一対の桁材にそれぞれ本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする簡易屋根の組立方法。A pair of front and rear girders and a plurality of hanging timbers, each of which has an insertion groove portion to which an edge of a roofing material is mounted on a side portion, and both hanging parts positioned at the outermost end of the plurality of hanging timbers Brackets are provided at both front and rear ends of the wood, and each hanging wood at the outermost end with respect to the pair of girders extends in the left-right direction so as to widen an area where the roofing material is to be incorporated via the bracket. It is an assembly method of a simple roof that can be moved and can be fastened from below.
A girder erection process for erection of the pair of girder members;
Side frame suspended wood assembling step for temporarily mounting the suspended wood between the pair of girders at the outermost end;
The installation of the roofing material and the hanging wood is repeated from any one of the hanging woods located in the middle toward the outermost hanging woods, and at each outermost end, the last roofing. A roofing material assembling step of incorporating the material from the lower side in a state in which each of the hanging lumbers at the outermost end is moved to the outside;
At the end of the incorporating both roofing state, after moving the two rafters of the outermost end to a predetermined fixed position, and the fixing step of the respectively fixed them to the pair of beam members, the A method for assembling a simple roof, comprising:

側部に屋根葺き材の縁部が装着される呑込み溝部を形成した前後一対の桁材および複数本の垂木材を備えると共に、前記各垂木材の前後両端部には、それぞれブラケットが設けられ、前記一対の桁材に対し前記各垂木材は、前記ブラケットを介して前記屋根葺き材を組み込むべき領域を広げるべく左右方向に移動可能に且つ下方から締結操作可能に取り付けられる簡易屋根の組立方法であって、
前記一対の桁材を架設する桁材架設工程と、
前記一対の桁材間に全ての垂木材を仮固定する垂木材仮組み工程と、
前記各垂木材を移動させながら隣接する全ての前記垂木材間に、前記屋根葺き材を下側から組み込む屋根葺き材組込み工程と、
全ての前記屋根葺き材を組み込んだ状態で、前記各垂木材を所定の固定位置に移動させた後、これを前記一対の桁材にそれぞれ本固定する本固定工程と、を備えたことを特徴とする簡易屋根の組立方法。A pair of front and rear girder members and a plurality of hanging timbers, each of which has an insertion groove portion to which an edge of a roofing material is mounted on the side, and brackets are provided at both front and rear ends of each hanging timber. The method of assembling a simple roof in which each of the hanging timbers is attached to the pair of girders so as to be movable in the left-right direction and to be fastened from below so as to widen an area in which the roofing material is to be incorporated via the bracket. Because
A girder erection process for erection of the pair of girder members;
Suspended wood temporary assembly step of temporarily fixing all the suspended wood between the pair of girders,
A roofing material assembling step of incorporating the roofing material from the lower side between all the hanging woods adjacent to each other while moving each hanging wood,
In all of the incorporating roofing state, said after moving the respective rafters to a predetermined fixed position, comprising: the permanent fixing step of each the secure it to the pair of beam members, the A simple roof assembly method.

前記呑込み溝部には、前記屋根葺き材に上側から密着する先付けタイプの上シール部材とこれに対向して下側から密着する後付けタイプの下シール部材とが装着されるようになっており、
前記屋根葺き材を組み込む前に前記上シール部材が、組み込んだ後に前記下シール部材がそれぞれ装着されることを特徴とする請求項７、８または９に記載の簡易屋根の組立方法。The insertion groove portion is configured to be fitted with a tip-up type upper seal member that is in close contact with the roofing material from above and a post-attachment type bottom seal member that is in close contact with the roofing material, from below.
10. The method of assembling a simple roof according to claim 7, 8 or 9, wherein the upper seal member is attached before the roofing material is incorporated, and the lower seal member is attached after the roofing material is incorporated.