JP3683804B2 - 洗浄タンク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は便器の洗浄水を内部に収容し、排水弁を開いてその洗浄水を放出して便器の洗浄を行う洗浄タンク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種洗浄タンク装置として図8に示すようなものが用いられている。同図において200は洗浄タンクで、その上部に蓋を兼用した手洗鉢202が設けられている。
この手洗鉢202からは手洗吐水管204が起立する形態で設けられている。手洗吐水管204からの手洗水は手洗鉢202に落下した後、手洗鉢202の底部の排水孔を通じて洗浄タンク200内部に落下する。
【0003】
206は洗浄タンク200内部に配設されたボールタップで、浮玉208の昇降に連動して給水及び給水停止を行う。
即ち、浮玉208が下降するとボールタップ206の弁部が開かれて吐水管210を通じ洗浄タンク200内部に給水が行なわれる。
また一方洗浄タンク200内部の水面の上昇につれて浮玉208が上昇し、そしてその水面が満水状態になると、ボールタップ206の弁部が閉じて給水を停止する。
【0004】
このボールタップ206からはまた、蛇腹管から成る導水管212が延び出していて、その先端部が手洗吐水管204に接続され、洗浄タンク200への給水時に、併せてこの導水管212を通じて手洗吐水管204への給水が行われる。
【0005】
洗浄タンク200の底部にはフロート弁(排水弁)214が設けられている。このフロート弁214は球状の弁体216と、弁座218とを有しており、その弁体216に対して、洗浄タンク200の壁部200Aに設けられた洗浄ハンドル220と一体に回転するL字状の作用レバー222の先端部が、鎖224を介して連結されている。
而してこのフロート弁214は、洗浄ハンドル220が回転操作されると弁体216が弁座218から浮き上がって弁部を開放し、ここにおいて洗浄タンク200内の洗浄水が排出口226を通じて便器に向け放出される。
【0006】
この例においては、フロート弁214における弁体216の上側に水受カップ228が一体に昇降する状態で連設されている。
ここで水受カップ228は大洗浄及び小洗浄切替用のもので、この水受カップ228内部が空の状態の下では弁体216が弁座218に着座して弁部を閉じるまでの時間が長く、従ってこの間に排出口226から洗浄水が大量に放出される。
【0007】
一方水受カップ228内部に水が溜まった状態の下では、水受カップ228が錘としての作用をなし、これによって弁座218から浮き上がった状態の弁体216が速やかに下降して弁座218に着座する。従ってこの場合には洗浄水の放出量が少なくなる。
尚この水受カップ228は、オーバーフロー管230をガイドとして弁体216とともに上下動する。
【0008】
図9に示しているように、この例の洗浄タンク装置は導水管ホルダ232を有している。導水管ホルダ232は嵌合孔234を有しており、その嵌合孔234に蛇腹管から成る導水管212の先端部を嵌入させ、これを保持している。
この導水管ホルダ232は、アーム236の端部にフック238を有しており、そのフック238を洗浄タンクの壁部200Aに掛止させている。即ちフック238による掛止によって洗浄タンクに装着されている。
【0009】
ところでこの種洗浄タンク装置にあっては、図10に示しているように、手洗鉢202の底部の排水孔240からの排水が洗浄タンク200内の洗浄水中に直接落下すると、そこで落水音を発生する。この落水音は耳障りな騒音となる。
【0010】
そこで図10に示しているように従来にあっては、排水孔240からの排水を、アウタータンク200−1の内側に設けられたインナータンク200−2の壁部の内面に導くための消音部材242を設け、これによって排水孔240からの排水の落水音の発生を防止することが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのように導水管ホルダ232及び消音部材242を別々に構成して洗浄タンク200の壁部に装着するようになした場合、洗浄タンク装置に対する部品点数が増えて、洗浄タンク装置がそれだけ高コストとなる。
また図10に示しているように洗浄タンク200がアウタータンク200−1とインナータンク200−2との二重タンク構造のものの場合にはインナータンク200−2が樹脂製とされているが、この場合インナータンク200−2が成形後において変形を生じ易く、このことによって以下のような不都合が生じていた。
【0012】
即ち、インナータンク200−2が変形を起すと浮玉の形状や配置によっては、その浮玉の昇降時に浮玉がインナータンク200−2の内面に接して抵抗を生じ、これによって浮玉の円滑な昇降運動が阻害されるといった問題が発生する。或いはまた、インナータンク200−2内部には様々な部品が所定の位置関係で組み付けられているが、その際にインナータンク200−2が変形を生じると、それら内部の部品とインナータンク200−2との相対的な位置関係が予定した位置からずれたり狂ったりしてしまい、更にはまた洗浄ハンドルと一体に回転運動する作用レバーの先端が、場合よってインナータンク200−2の壁に干渉するようになったり、或いはまたインナータンク200−2の変形によってタンク容量が変化してしまうなどの様々な不都合が発生する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の洗浄タンク装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、アウタータンクとインナータンクとの二重タンク構造をなして該インナータンク内部に便器の洗浄水を収容し、該洗浄水を排水弁の開弁により放出する洗浄タンクと該洗浄タンクの上部に設けられた手洗鉢及び該手洗鉢より起立する形態の手洗吐水管と該洗浄タンクの内部に配設され、該洗浄タンク及び前記手洗吐水管に給水を行うボールタップと該ボールタップから延び出して、先端部が前記手洗吐水管に接続され、該前記ボールタップからの給水を該手洗吐水管に導く導水管とを有する洗浄タンク装置において、前記インナータンクの上端を蓋で覆蓋しない開放形状となすとともに、該インナータンクの左右方向所定箇所において該インナータンクの前壁部と後壁部とに跨って橋架部材を架け渡して、それら前壁部と後壁部とを該橋架部材にて部分的に連結するとともに、前記導水管を保持する導水管ホルダと、前記手洗鉢の底部の排水孔からの排水を該インナータンクの壁部の内面に案内して該排水の落下音の発生を防止する消音部材とを前記橋架部材に一体に成形したことを特徴とする。
【0014】
請求項2のものは、アウタータンクとインナータンクとの二重タンク構造をなして該インナータンク内部に便器の洗浄水を収容し、該洗浄水を排水弁の開弁により放出する洗浄タンクと該洗浄タンクの上部に設けられた手洗鉢及び該手洗鉢より起立する形態の手洗吐水管と該洗浄タンクの内部に配設され、該洗浄タンク及び前記手洗吐水管に給水を行うボールタップと該ボールタップから延び出して、先端部が前記手洗吐水管に接続され、該ボールタップからの給水を該手洗吐水管に導く導水管とを有する洗浄タンク装置において、前記インナータンクの上端を蓋で覆蓋しない開放形状となすとともに、該インナータンクの左右方向所定箇所において該インナータンクの前壁部と後壁部とに跨って橋架部材を架け渡して、それら前壁部と後壁部とを該橋架部材にて部分的に連結するとともに、前記導水管を保持する導水管ホルダと、前記手洗鉢の底部の排水孔からの排水を前記洗浄タンク内部に配設された大洗浄及び小洗浄切替用の水受カップの外に導く導水部材とを前記橋架部材に一体に成形したことを特徴とする。
【0015】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記橋架部材の前後両端部にはフックが設けてあり、それらフックが前記インナータンクの前壁部と後壁部とに掛止してあることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1のものは、インナータンクの上端を開放形状のままとなし、そして左右方向所定箇所においてインナータンクの前壁部と後壁部とに跨って橋架部材を架け渡し、その橋架部材によって前壁部と後壁部とを部分的に連結するとともに、その橋架部材に導水管ホルダと消音部材とを一体に成形したもので、この洗浄タンク装置にあっては、従来別々の部材として構成されていた導水管ホルダと消音部材とが一体の部材として構成されているため、所要部品点数が少なくなって部材コストを低減でき、ひいては洗浄タンク装置のコストを低減することができる。
【0017】
更にまたこの洗浄タンク装置にあっては、インナータンクの蓋を省略していることから、その蓋のためのコストをさらに低減することができるとともに、橋架部材がインナータンクの前壁部と後壁部とを連結していることから、インナータンクにおける変形をその橋架部材によって防止することができる。
【0018】
即ち、前壁部と後壁部とを連結する橋架部材によってインナータンクが補強されるとともに、その橋架部材によってインナータンクが形状拘束ないし形状矯正され、これによってインナータンクの変形に基づく上記不都合の発生を回避することができる。
詳しくは、インナータンクの変形によって浮玉の円滑な昇降運動が阻害されたり、また各種の部品のインナータンクに対する相対的な組付位置が変化してしまったり、或いはまた作用レバーがインナータンクに干渉してしまったり、更にはまたインナータンクの容量が変化してしまうといった各種の不都合を解決することができる。
【0019】
次に請求項2のものは、上記導水管ホルダと、手洗鉢の底部の排水孔からの排水を大洗浄及び小洗浄切替用の水受カップの外に導く導水部材とを橋架部材に一体に成形したものである。
従来にあってはこの導水管ホルダと導水部材とを別々の部材として構成しているが、本発明に従いそれらを一体成形品として構成することにより、所要部品点数が少なくなって部材コストを低減でき、ひいては洗浄タンク装置のコストを低減することができる。
更にまたこの請求項2の洗浄タンク装置にあっても、インナータンクの前壁部と後壁部とを橋架部材で連結し補強しており、これによりインナータンクの変形に起因する上記各種の不都合を解決することができる。
【0020】
本発明においては、上記橋架部材の両端部にフックを設けておき、それらフックをインナータンクの前壁部と後壁部とに掛止するようになすことができる(請求項3)。
このようにすることで簡単に橋架部材をインナータンクに装着することができる。
【0021】
【実施例】
次に本発明の実施例を図に基づいて詳しく説明する。
図1ないし図3において、10は洗浄タンクで陶器製のアウタータンク10−1と、その内側の樹脂製のインナータンク10−2との二重タンク構造をなしている。
アウタータンク10−1の上部には、その蓋を兼用した陶器製の手洗鉢12が設けられており、この手洗鉢12から手洗吐水管14が起立する形態で設けられている。
手洗鉢12の底部には排水孔16が設けられており、手洗吐水管14から吐水された手洗水が、この排水孔16から洗浄タンク10内部へと落下する。
【0022】
洗浄タンク10の内部にはボールタップ18が配設されている。このボールタップ18は、弁部が連動アーム20を介して浮玉22に連結されており、浮玉22の昇降によって弁部を開閉し、その弁部の開閉によって給水及び給水停止を行う。
このボールタップ18には、洗浄タンク10内に給水を行うための吐水口24が設けられており、更に図2及び図4に示しているように、このボールタップ18からは手洗吐水管14への給水を行うための蛇腹管から成る導水管26が延び出していて、その先端部が手洗吐水管14に差込接続されている。
【0023】
洗浄タンク10の底部には、フロート弁(排水弁)28が配設されている。
このフロート弁28は、球状の弁体30と弁座32とを有しており、その弁体30が弁座32から浮き上がることによって排出口34を開放し、また弁体30が弁座32に着座することによって排出口34を閉鎖する(図1参照)。
【0024】
一方洗浄タンク10の側壁部には、洗浄ハンドル36が回転可能に取り付けられている。
この洗浄ハンドル36からはL字状をなす作用レバー38が洗浄タンク10内部に延び出しており、その先端とフロート弁28の弁体30とが、鎖40によって水受カップ42を介し連結されている。
ここで水受カップ42と弁体30とは一体に上下動するようになっており、更にまた水受カップ42には円筒部44が設けられていて、その円筒部44がオーバーフロー管46に上下摺動可能に外嵌されている。
水受カップ42及び弁体30は、これら円筒部44及びオーバーフロー管46の案内の下に上下動する。
【0025】
図7に水受カップ42の内部構造が示してある。
図示のように水受カップ42の底部48には、中心部より半径方向にずれた位置に水抜孔50が形成されており、この水抜孔50が大洗浄,小洗浄切替用の切替弁52にて開閉されるようになっている。
切替弁52は、筒体54とその内部に上下に摺動可能に挿通された弁軸56とを有しており、その弁軸56の下端部に弁体58が設けられていて、その弁体58がスプリング60により図中下向きに付勢されている。
この切替弁52の筒体54からは、水平方向に回転軸62が突き出しており、その回転軸62が水受カップ42に形成された軸孔64に回転可能に嵌合されている。
【0026】
即ち切替弁52全体が、図7(A)中二点鎖線で示す位置と実線で示す位置との間で回転軸62周りに揺動可能とされている。
図7(A)において、二点鎖線は大洗浄の際の状態を表しており、また実線は小洗浄の際の状態を表している。
具体的には、大洗浄時には鎖40が図7(A)のDで示す方向に引っ張られ、このとき切替弁52は弁体58が水抜孔50から同図中左方向に外れた状態となって水抜孔50が開放され、これにより水受カップ42内部に収容されていた水が水抜孔50から外部に抜き出され、水受カップ42内部が空の状態となる。
【0027】
この場合フロート弁28は、このような水受カップ42を設けていないときとほぼ同様に開閉動作する。
即ち、弁体30は鎖40によって上昇端まで引っ張り上げられて排出口34を開放し、これによって洗浄タンク10内部の洗浄水が便器に向けて放出される。そして洗浄水が放出された後は、その水面とともに下降して再び排出口34を閉鎖する。
このとき洗浄タンク10内の大量の洗浄水が便器に向けて放出され大洗浄を行う。
【0028】
一方、小洗浄時には鎖40が図7(A)のSで示す方向に引っ張り上げられる。このとき弁体58は僅かに引き上げられて一時的に水抜孔50を開くが、洗浄ハンドル36に加えていた操作力を除くとスプリング60の付勢力で速やかに水抜孔50を閉鎖する。
従って水受カップ42内部の水は水抜孔50から抜き出されることはなく、そのまま水受カップ42内部に保持される。
【0029】
この場合水受カップ42が弁体30に対する錘として作用し、このため弁体30は、洗浄タンク10内の水が小洗浄に必要な量だけ流れ出たところで、速やかに弁座32に着座し、排出口34からの洗浄水の放出を停止させる。
尚、この水受カップ42による大洗浄,小洗浄の切替については特開平10−131257に詳しく開示されているので、ここでは更に詳しい説明は省略する。
【0030】
図1及び図2に示しているように、インナータンク10−2はその上端が蓋によって覆蓋されない開放形状のままとされている。
而して本例においては、手洗鉢12における排水孔16の下の位置において橋架部材66が配設されている。
この橋架部材66は、図1に示しているようにインナータンク10−2の左右中央位置において、インナータンク10−2の前壁部と後壁部とに跨って設けられており(図2参照)、それら前壁部と後壁部とを部分的に連結している。
詳しくは、図6に示しているようにこの橋架部材66の各端部にはフック68が設けられていて、それら一対のフック68のそれぞれが、前壁部と後壁部の上端部に掛止されており、インナータンク10−2の前壁部と後壁部とを左右中央位置において前後に連結している。
【0031】
図5にも示しているように、この橋架部材66には上記蛇腹管から成る導水管を保持する導水管ホルダ70と消音カップ72とが、連結部74で連結された形態で一体に成形されている。
導水管ホルダ70は、図6に示しているようにカップ76の下側に嵌合孔78を有しており、その嵌合孔78内部に導水管の先端部を挿入させて、これを保持するようになっている。
この導水管ホルダ70はアーム80を有していて、そのアーム80に上記フック68が形成されている。
尚カップ76で受けた水は、その底面から側面に至る開口82を通じて外部に流出する。
また、上記の連結部74には、この開口82に続く形で溝84が形成されている。
【0032】
消音カップ72は、壁部86,88と底部90とを有するカップ状のもので、底部90が図6(B)中左端に向って下向きに傾斜ないし湾曲形状をなしており、更に導水管ホルダ70と反対側の壁部88の下部に開口92が形成されている。
図2に示しているように、消音カップ72は排水孔16のほぼ直下に位置しており、排水孔16から落下した水を図2中左向きに流して、これをインナータンク10−2の前壁部に流し当てる。
即ち排水孔16からの水をインナータンク10−2の前壁部に案内し、そしてその前壁部に沿って図2中下向きに流下させる。
これにより、排水孔16から落下した水がそのまま洗浄タンク10内に収容されている洗浄水中に流れ落ち、落水音を発生させるのを防止することができる。
【0033】
消音カップ72はまた、排水孔16から落下した水を上記水受カップ42の外に導く導水部材としての働きも有する。
即ち、排水孔16からの水がそのまま水受カップ42内部に入り込むと、水受カップ42本来の働きが阻害されることから、これを防止すべく消音カップ72が排水孔16からの水を水受カップ42の外に導くようにしている。
【0034】
以上のような本例の洗浄タンク装置では、従来別々の部材として構成されていた導水管ホルダ70と消音カップ72、更には導水部材が一体の部材として構成されているため、所要部品点数が少なくなり、洗浄タンク装置のコストを低減することができる。
【0035】
また本例の洗浄タンク装置にあっては、インナータンク10−2の蓋を省略しているので、その蓋のためのコストをさらに低減することができるとともに、橋架部材66がインナータンク10−2の前壁部と後壁部とを連結しているので、インナータンク10−2における変形をその橋架部材66によって防止することができ、これによりインナータンク10−2の変形によって浮玉22の円滑な昇降運動が阻害されたり、また各種の部品のインナータンク10−2に対する相対的な組付位置が変化してしまったり、或いはまた作用レバー38がインナータンク10−2に干渉したり、更にはまたインナータンク10−2の容量が変化してしまうといった各種の不都合を解決することができる。
【0036】
また本例では上記橋架部材66の両端部のフック68をインナータンク10−2の前壁部と後壁部とに掛止することで簡単に橋架部材66をインナータンク10−2に装着することができる。
【0037】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である洗浄タンク装置の正面断面図である。
【図2】同じ実施例の洗浄タンク装置の一部切欠側面図である。
【図3】同じ実施例の洗浄タンク装置の平面図である。
【図4】同じ実施例の洗浄タンク装置を各部材に分解して示す図である。
【図5】同じ実施例の洗浄タンク装置における橋架部材の斜視図である。
【図6】図5の橋架部材の平面図及び側面断面図である。
【図7】同じ実施例の洗浄タンク装置における水受カップの内部構造を示す図である。
【図8】従来の洗浄タンク装置の正面断面図である。
【図9】図8の洗浄タンク装置における導水管ホルダをその周辺部とともに示す図である。
【図10】図8とは異なる従来の洗浄タンク装置の例を示す図である。
【符号の説明】
10 洗浄タンク
10−1 アウタータンク
10−2 インナータンク
12 手洗鉢
14 手洗吐水管
16 排水孔
18 ボールタップ
26 導水管
28 フロート弁(排水弁)
42 水受カップ
66 橋架部材
68 フック
70 導水管ホルダ
72 消音カップ(消音部材,導水部材)
Claims (3)
- (イ)アウタータンクとインナータンクとの二重タンク構造をなして該インナータンク内部に便器の洗浄水を収容し、該洗浄水を排水弁の開弁により放出する洗浄タンクと
(ロ)該洗浄タンクの上部に設けられた手洗鉢及び該手洗鉢より起立する形態の手洗吐水管と
(ハ)該洗浄タンクの内部に配設され、該洗浄タンク及び前記手洗吐水管に給水を行うボールタップと
(ニ)該ボールタップから延び出して、先端部が前記手洗吐水管に接続され、該前記ボールタップからの給水を該手洗吐水管に導く導水管と
を有する洗浄タンク装置において、
前記インナータンクの上端を蓋で覆蓋しない開放形状となすとともに、該インナータンクの左右方向所定箇所において該インナータンクの前壁部と後壁部とに跨って橋架部材を架け渡して、それら前壁部と後壁部とを該橋架部材にて部分的に連結するとともに、前記導水管を保持する導水管ホルダと、前記手洗鉢の底部の排水孔からの排水を該インナータンクの壁部の内面に案内して該排水の落下音の発生を防止する消音部材とを前記橋架部材に一体に成形したことを特徴とする洗浄タンク装置。 - (イ)アウタータンクとインナータンクとの二重タンク構造をなして該インナータンク内部に便器の洗浄水を収容し、該洗浄水を排水弁の開弁により放出する洗浄タンクと
(ロ)該洗浄タンクの上部に設けられた手洗鉢及び該手洗鉢より起立する形態の手洗吐水管と
(ハ)該洗浄タンクの内部に配設され、該洗浄タンク及び前記手洗吐水管に給水を行うボールタップと
(ニ)該ボールタップから延び出して、先端部が前記手洗吐水管に接続され、該ボールタップからの給水を該手洗吐水管に導く導水管と
を有する洗浄タンク装置において、
前記インナータンクの上端を蓋で覆蓋しない開放形状となすとともに、該インナータンクの左右方向所定箇所において該インナータンクの前壁部と後壁部とに跨って橋架部材を架け渡して、それら前壁部と後壁部とを該橋架部材にて部分的に連結するとともに、前記導水管を保持する導水管ホルダと、前記手洗鉢の底部の排水孔からの排水を前記洗浄タンク内部に配設された大洗浄及び小洗浄切替用の水受カップの外に導く導水部材とを前記橋架部材に一体に成形したことを特徴とする洗浄タンク装置。 - 請求項1,2の何れかにおいて、前記橋架部材の前後両端部にはフックが設けてあり、それらフックが前記インナータンクの前壁部と後壁部とに掛止してあることを特徴とする洗浄タンク装置。
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