JP5811342B2 - 排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents
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Description
このような排水弁装置では、フロートと連結した水平軸部材が排水弁装置本体の突起と係合することにより排水弁の開弁状態が維持されている一方、フロートが下降し、このフロートと連結した水平軸部材と排水弁装置本体の突起との係合が解除されることにより、排水弁の閉弁動作が開始するようになっている。
しかしながら、貯水部内の水位が遅い速度で下降する程、その分フロートもゆっくり下降することになる。特に、貯水部の***の開口面積を極めて小さく設定した場合には、この***からより小さな流量で洗浄水を流出させる程、貯水部内の水位もフロートの自重と浮力との釣り合い位置をゆっくりと通過することになるため、フロートは、その自重と浮力との釣り合い位置においても、簡単に下降し難くなり、フロートと連結した水平軸部材と排水弁装置本体の突起との係合が摩擦等によって簡単に外れ難くなるという問題がある。
また、このようにフロートと連結した水平軸部材と排水弁装置本体の突起との係合が外れにくくなると、この係合が外れるタイミングにもばらつきが生じ易く、洗浄水タンクから便器に排出される洗浄水量や排水終了時の洗浄水タンク内の死水水位(デッドウォーターライン(DWL))もばらつくといった問題がある。
このように構成された本発明においては、制御筒の貯水部内の貯水領域において、貯水領域減少手段により、フロートの釣り合い位置(フロートの自重と浮力との釣り合い位置)よりも上方の所定高さ位置から下方の貯水領域が急激に減少するため、弁体が排水口を開放した後、制御筒の貯水部内の水位が下降してフロートの釣り合い位置を通過する際に、制御筒の貯水部内の水位の下降速度を早めることができる。この結果、制御筒の貯水部内の水位がフロートの釣り合い位置を通過した際に、フロートと弁体との係合を滑らかに解除し、フロートの下降を滑らかに開始することができ、弁体を滑らかに閉弁させることができる。これらの結果、洗浄水タンクの排水口から排出される洗浄水量のばらつきを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、制御筒の貯水部内の底部の一部を底上げするように形成された段部を制御筒の貯水部の貯水領域減少手段とすることにより、弁体が排水口を開放した後、制御筒の貯水部内の水位が下降し、貯水部内のフロートの釣り合い位置(フロートの自重と浮力との釣り合い位置)よりも上方に位置する貯水部の段部の上面(底上げ面)を通過すると、制御筒の貯水部内の貯水領域が急激に減少するため、貯水部内の水位の下降速度を早めることができる。この結果、貯水部内の水位がさらに下降してフロートの釣り合い位置を通過するときの水位の下降速度を早めることもできるため、フロートと弁体との係合を滑らかに解除してフロートの下降を滑らかに開始することができ、弁体を滑らかに閉弁させることができる。これらの結果、洗浄水タンクの排水口から排出される洗浄水量のばらつきを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、制御筒の貯水部に形成された開口が貯水部の下方位置にほぼ水平方向にスリット状に延びるように形成されているため、遮蔽部材の取付位置を変更して制御筒の開口と遮蔽部材の連通口との連通面積を調整する際に、制御筒の開口から遮蔽部材の連通口を通過するときの上下方向の水圧のばらつきの影響を抑え、制御筒の開口から流出させる洗浄水量のばらつきを抑えることができる。これらの結果、洗浄水タンクの排水口から排出される洗浄水量の総量がばらつくことを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、便器を洗浄する洗浄水量のばらつきを防ぐことができる洗浄水タンク装置を提供することができる。
このように構成された本発明においては、便器を洗浄する洗浄水量のばらつきを防ぐことができる水洗大便器を提供することができる。
まず、図1により、本発明の一実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗便器を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器において、便座、便蓋及び洗浄水タンク装置の蓋体を取り外した状態を示す斜視図である。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10が形成され、この第1吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成され、この第2吐水口14から吐水される洗浄水が溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
なお、本実施形態では、上述したサイホン式の水洗大便器に洗浄水タンク装置16を適用した例について説明するが、このようなサイホン式の水洗大便器に限定されず、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器等の他のタイプの水洗便器にも適用可能である。
図2は、本発明の一実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置の内部構造を前方斜め上方から見た斜視図である。
図2に示すように、洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水を貯水する貯水タンク18を備え、この貯水タンク18の底部には、便器本体2の導水路(図示せず)と連通する排水口20が形成され、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)へと供給されるようになっている。また、貯水タンク18は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
給水装置22は、更に、給水バルブ28に接続されたリフィール管34を備え、このリフィール管34の下流端部は、後述する排水弁装置24のオーバーフロー管36の上端開口の上方近傍に位置するように、リフィール管34の一部がオーバーフロー管36又は貯水タンク18内の所定箇所に固定されている。
さらに、吐水が継続されて貯水タンク18内の水位が上昇すると、フロート30が上昇し、それにより給水バルブ28が閉じ、吐水口32からの吐水が止水される。これにより、貯水タンク18内の洗浄水の水位が満水時の所定水位に維持されるようになっている。
図3は本発明の一実施形態による排水弁装置を示す分解正面図であり、図4は本発明の一実施形態による排水弁装置を示す左側面図である。つぎに、図5は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モード及び大洗浄モードにおける排水開始前の状態を示す。また、図6及び図7は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モード及び大洗浄モードにおける開弁時の状態をそれぞれ示す。さらに、図8及び図9は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードにおける排水途中の状態及び排水終了時の状態をそれぞれ示す。ここで、図6〜図8においては、洗浄水の流れを矢印で概略的に示している。
この排水口形成部材42の下端部は、貯水タンク18の底面18aを貫き、シール部材44を介して締結部材46によって締結され、排水口形成部材42が貯水タンク18の底面18aに固定されている。
また、排水口形成部材42は、弁座50から外側に向かって所定間隔を置いた位置から排水口形成部材42の上端部54まで上下方向に延びる複数の支柱部56を備え、これらの支柱部56は、周方向に沿って所定間隔を置いて配置されており、隣り合う支柱部56同士の間に排水弁装置24の外側の洗浄水を排水口20へ流入させるための複数の連通口58を形成している。
また、主軸部材62は、内側制御筒部材64のほぼ中央部に形成されたガイド穴64cに挿入されて軸方向(上下方向)に摺動可能に取り付けられ、弁体52は、この主軸部材62と共に上下動し、排水口20を開閉する排水弁として機能するようになっている。
一方、操作レバー84を所定の方向とは反対方向(大洗浄モードを実行する方向)に回動操作すると、ワイヤ巻取り装置82が作動し、操作ワイヤ78が所定の最大量の巻き取り量で巻き取られ、排水弁ユニット40の主軸部材62及び弁体保持部材60がそれぞれの最高高さ位置まで引き上げられるようになっている。このとき、弁座50に対する弁体52の上昇高さ(ストローク)Hが最大高さ(最大ストローク)H2となり(H2>H1)、洗浄水タンク装置16の排水弁装置24による水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始されるようになっている(図7参照)。
また、支持部材74の下端部は、詳細は後述する内側制御筒部材64の上下方向に貫く支持部材用取付穴64dに挿入され、支持部材74の上端部は、ガイド部材80の支持部材用取付穴80bに挿入されており、支持部材74がこれらの支持部材用取付穴64d,80bの中で上下方向に摺動可能に保持されている。
また、カム部材72の係合凹部72bは主軸部材62の係合突起62bよりも上方に位置し、両者72b,62bが係合していない状態となっており、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dも主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となっている。
また、支持部材74は小洗浄用フロート部材70の浮力により上昇した状態となっている。
さらに、弁体52と共に主軸部材62とその係合突起62bについてもストロークH1で上昇しているため、カム部材72の係合凹部72bが主軸部材62の係合突起62bと係合している状態となっており、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となっている。一方、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となっている。
また、弁体52と共に主軸部材62とその係合突起62bについても最大ストロークH2で上昇しているため、カム部材72の係合凹部72bが主軸部材62の係合突起62bの下方に位置し、両者72b,62bが係合していない状態となっている。しかしながら、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cと係合している状態となっており、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となっている。
また、支持部材74が下降すると、これに連動してカム部材72が、その係合凹部72bと主軸部材62の係合突起62bとの係合を解除する方向(図8の上方)に向ってヒンジ部72aを中心に回動するようになっている。さらに、カム部材72の係合凹部72bと主軸部材62の係合突起62bとの係合が解除されると、主軸部材62及び弁体52が水位の低下と共に下降し、排水弁装置24の小洗浄モードにおける閉弁動作が開始されるようになっている。
なお、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となっているため、主軸部材62及び弁体52の下降による閉弁動作が妨げられないようになっている。
図10は本発明の一実施形態による排水弁装置の制御筒を示す斜視図であり、図11は本発明の一実施形態による排水弁装置の制御筒を示す左側面図であり、図12は図11のXII−XII線に沿って見た断面図である。
まず、図13は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第1の状態を示し、図14は、図4のXIV−XIV線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第1の状態を示す。
つぎに、図15は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第2の状態を示し、図16は、図4のXIV−XIV線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第2の状態を示す。
また、図17は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第3の状態を示し、図18は、図4のXIV−XIV線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水途中の第3の状態を示す。
さらに、図19は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水終了時の状態を示し、図20は、図4のXIV−XIV線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水終了時の状態を示す。
ここで、図13〜図20においては、洗浄水の流れを矢印で概略的に示している。
より具体的に説明すると、内側制御筒部材64は、貯水部86内の水位wに応じて大洗浄用フロート部材68の上下動、すなわち、内側制御筒部材64のヒンジ結合孔64eにおける大洗浄用フロート部材68のヒンジ突起部68c(図3参照)を中心とする回動を制御することができるようになっている。
なお、本実施形態では、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aの開口形状がその周方向に沿って矩形的に変化し、流量調整用の開口64aの開口面積が段階的に変化するような形態について説明するが、このような形態に限定されず、流量調整用の開口64aの開口面積を周方向に沿って連続的に変化するような形態であってもよい。
さらに、遮蔽部材66の壁部66aには、内側制御筒部材64の側周壁部64bに遮蔽部材66を取り付けた状態で、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aと連通可能な連通口66cが形成されている。この連通口66cの周方向の長さd1は、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aの周方向の長さd2よりも短くなっており、連通口66cの縦方向の長さd3は、流量調整用の開口64aの縦方向の最大長さd4とほぼ等しい長さとなっている。
例えば、内側制御筒部材64の側周壁部64bに対する遮蔽部材66の取付位置を周方向Lにずらす程、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aと遮蔽部材66の連通口66cとが連通する連通面積S3が大きくなり、内側制御筒部材64の側周壁部64bに対する遮蔽部材66の取付位置を周方向Rにずらす程、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aと遮蔽部材66の連通口66cとが連通する連通面積S3が小さくなるようになっている。
また、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aと遮蔽部材66の連通口66cとの連通面積S3を調整する際に、遮蔽部材66の連通口66cを内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aに対して水平方向にずらすことにより、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aから遮蔽部材66の連通口66cを通過するときの上下方向の水圧のばらつきの影響を抑え、内側制御筒部材64の流量調整用の開口64aから流出させる洗浄水量のばらつきを抑えることができるようになっている。
しかしながら、大洗浄用フロート部材68においては、水位W5が、貯水部86内の大洗浄用フロート部材68の自重Gと浮力Fとの釣り合い位置に相当する貯水部86内の水位wnよりも上方に位置しており、洗浄水による浮力Fが大洗浄用フロート部材68の自重Gを上回り、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dが、主軸部材62の係合突起62cと係合している状態となっており、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となっているため、排水弁装置24の大洗浄モードにおける閉弁動作は開始されないようになっている。
また、大洗浄用フロート部材68においては、内側制御筒部材64の貯水部86内の水位w1が、貯水部86内の大洗浄用フロート部材68の自重Gと浮力Fとの釣り合い位置に相当する貯水部86内の水位wnよりも上方に位置しており、洗浄水による浮力Fが大洗浄用フロート部材68の自重Gを上回り、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dが、主軸部材62の係合突起62cと係合している状態となっており、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が依然拘束された状態となるようになっている。
また、大洗浄用フロート部材68においては、貯水部86内の水位が、図15及び図16に示す内側制御筒部材64の貯水部86の上方貯水領域A1内の水位w1から低下し、貯水部86内の大洗浄用フロート部材68の自重Gと浮力Fとの釣り合い位置に相当する貯水部86の下方貯水領域A2の水位wnに達すると、洗浄水による浮力Fが大洗浄用フロート部材68の自重Gを下回り、大洗浄用フロート部材68が、主軸部材62の係合突起62cとの係合を解除する方向(図17及び図18の下方)に回動し、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dと主軸部材62の係合突起62cとの係合が解除され、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が開始されるようになっている。
まず、図1〜図6、図8及び図9により、本発明の一実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置により実行される2種類の洗浄モードのうちの小洗浄モードについて説明する。
図5に示すように、排水弁装置24の小洗浄モードにおける排水開始前の状態では、弁体52が弁座50に当接して排水口20が閉止され、貯水タンク18内の水位が満水時の止水水位Wfとなり、外側制御筒部材76の外側に貯水されている貯水タンク18内の洗浄水がスリット穴76bを経て外側制御筒部材76の内部に流入し、大洗浄用フロート部材68及び小洗浄用フロート部材70が水没している。
また、カム部材72の係合凹部72bは主軸部材62の係合突起62bよりも上方に位置し、両者72b,62bが係合していない状態となり、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dも主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となる。
また、支持部材74は小洗浄用フロート部材70の浮力により上昇し、弁体52と共に主軸部材62とその係合突起62bについてもストロークH1で上昇しているため、カム部材72の係合凹部72bが主軸部材62の係合突起62bと係合している状態となり、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となる。
一方、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となる。
また、支持部材74が下降すると、これに連動してカム部材72が、その係合凹部72bと主軸部材62の係合突起62bとの係合を解除する方向(図8の上方)に向ってヒンジ部72aを中心に回動する。
さらに、カム部材72の係合凹部72bと主軸部材62の係合突起62bとの係合が解除されると、主軸部材62及び弁体52が水位の低下と共に下降し、排水弁装置24の小洗浄モードにおける閉弁動作が開始される。このとき、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cよりも上方に位置しており、両者68d,62cが係合していない状態となるため、主軸部材62及び弁体52の下降による閉弁動作が妨げられることはない。
また、排水終了時の状態では、貯水タンク18内の水位と外側制御筒部材76の内部の水位が、図8に示す水位W3よりも低い水位W4まで低下し、死水水位(DWL)となる。この小洗浄モード時の死水水位W4(DWL)は、図20に示す大洗浄モード時の死水水位W8(DWL)よりも高くなる。
まず、図5に示されるような大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の排水弁装置24においては、上述した図5に示されている小洗浄モードの場合と同様であるため、説明は省略する。
また、弁体52と共に主軸部材62とその係合突起62bについても最大ストロークH2で上昇しているため、カム部材72の係合凹部72bが主軸部材62の係合突起62bの下方に位置し、両者72b,62bが係合していない状態となる。
一方、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dは、主軸部材62の係合突起62cと係合している状態となり、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となる。
また、支持部材74が下降すると、これに連動してカム部材72が、その係合凹部72bと主軸部材62の係合突起62bとの係合を解除する方向(図13及び図14の上方)に向ってヒンジ部72aを中心に回動する。
また、大洗浄用フロート部材68においては、内側制御筒部材64の貯水部86内の水位w1が、貯水部86内の大洗浄用フロート部材68の自重Gと浮力Fとの釣り合い位置に相当する貯水部86内の水位wnよりも上方に位置しており、洗浄水による浮力Fが大洗浄用フロート部材68の自重Gを上回り、大洗浄用フロート部材68の係合凹部68dが、主軸部材62の係合突起62cと係合している状態となり、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が依然拘束された状態となる。
また、主軸部材62及び弁体52の下降動作(閉弁動作)が開始するタイミングを遅延させて、排水終了時の貯水タンク18内の死水水位(DWL)を低く設定し、大洗浄モード時に貯水タンク18から便器本体2に供給される洗浄水の総量を多く設定したい場合には、遮蔽部材66を周方向Rにずらし、内側制御筒部材64の開口64aと遮蔽部材66の連通口66cとの連通面積S3を小さく設定し、外側制御筒部材76の外部の水位の低下速度と内側制御筒部材64の貯水部86の貯水領域Aの水位の低下速度との速度差を大きく設定する。
一方、排水終了時の貯水タンク18内の死水水位(DWL)を高く設定し、大洗浄モード時に貯水タンク18から便器本体2に供給される洗浄水の総量を少なく設定したい場合には、遮蔽部材66を周方向Lにずらし、内側制御筒部材64の開口64aと遮蔽部材66の連通口66cとの連通面積S3を大きく設定し、外側制御筒部材76の外部の水位の低下速度と内側制御筒部材64の貯水部86の貯水領域Aの水位の低下速度との速度差を小さく設定する。
また、貯水タンク18内における外側制御筒部材76の外部の水位は、図17及び図18に示す水位W7よりも低く且つ図9に示す小洗浄モード時の死水水位W4(DWL)よりも低い水位W8まで低下し、この水位W8が死水水位(DWL)となり、弁体52が弁座50に当接し、排水口20が閉止される。
2 便器本体
4 ボウル部
6 トラップ管路
6a 排水トラップ管路の入口
8 リム
10 第1吐水口
12 溜水部
14 第2吐水口
16 洗浄水タンク装置
18 貯水タンク
18a 貯水タンクの底面
20 排水口
22 給水装置
24 排水弁装置
26 給水管
28 給水バルブ
30 フロート
32 吐水口
34 リフィール管
36 オーバーフロー管
38 排水口ユニット
40 排水弁ユニット
42 排水口形成部材
44 シール部材
46 締結部材
48 オーバーフロー管取付部
50 弁座
52 弁体
54 排水口形成部材の上端部
56 支柱部
58 連通口
60 弁体保持部材
62 主軸部材
62a 主軸部材の上端部
62b 主軸部材の係合突起
62c 主軸部材の係合突起
64 内側制御筒部材
64a 流量調整用の開口
64b 側周壁部
64c 主軸部材のガイド穴
64d 支持部材用取付穴
64e ヒンジ結合孔
64f 突起
66 遮蔽部材
66a 壁部
66b 嵌合凹部
66c 連通口
68 大洗浄用フロート部材
68a フロート本体部
68b アーム部
68c ヒンジ突起部
68d 係合凹部
70 小洗浄用フロート部材
72 カム部材
72a カム部材のヒンジ部
72b カム部材の係合凹部
74 支持部材
76 外側制御筒部材
76a 外側制御筒部材の側周面
76b スリット穴
76c 開口
78 操作ワイヤ
80 ガイド部材
80a ガイド孔
80b 支持部材用取付穴
82 ワイヤ巻取り装置
84 操作レバー
86 内側制御筒部材の貯水部
88 内側制御筒部材の貯水部の底面
90 内側制御筒部材の貯水部の段部(貯水領域減少手段)
90a 内側制御筒部材の貯水部の内壁面
90b 内側制御筒部材の貯水部の底上げ面
92 内側制御筒部材の貯水部の内壁面
94 内側制御筒部材の貯水部の中央側内壁面
96 内側制御筒部材の貯水部の外側内壁面
98 内側制御筒部材の貯水部の中間内壁面
100 内側制御筒部材の貯水部の内側周壁面
Claims (5)
- 便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、
洗浄水タンクの底面に配置された排水口を開閉する弁体と、
この弁体の動きを制御する制御筒であって、洗浄水を貯水する貯水領域を形成する貯水部を備え、この貯水部に貯水された洗浄水を所定の流量で上記洗浄水タンク内へ流出させる開口が形成された上記制御筒と、
上記弁体に係合可能に取り付けられて上記制御筒の貯水部内の水位の低下により上記弁体との係合が解除されると下降するように上記制御筒の貯水部内に設けられたフロートと、
上記弁体が上記排水口を開放した後、上記制御筒の貯水部内の水位が下降して上記フロートの自重と浮力との釣り合い位置を通過したとき、上記フロートが上記制御筒の貯水部内の水位と共に下降して上記フロートと上記弁体との係合が解除されて上記弁体の閉弁動作が開始されるように、上記貯水部内の貯水領域における上記釣り合い位置よりも上方の所定高さ位置から下方の貯水領域を急激に減少させる貯水領域減少手段と、
を有することを特徴とする排水弁装置。 - 上記貯水領域減少手段は、上記制御筒の貯水部内の底部の一部を底上げするように形成された段部であり、この段部の上面は、上記貯水部の底上げ面を形成し、上記釣り合い位置よりも上方に位置している請求項1記載の排水弁装置。
- 上記制御筒の貯水部に形成された開口は、上記貯水部の下方位置にほぼ水平方向にスリット状に延びるように形成され、更に、上記制御筒の開口の一部と連通する所定幅の連通口が形成され且つ上記制御筒の開口の外側に取り付けられる遮蔽部材を有し、この遮蔽部材は、上記制御筒への取付位置を変更することにより、上記制御筒の開口と上記連通口との連通面積を調整して上記制御筒の貯水部から上記洗浄水タンク内へ流出させる洗浄水量を調整可能である請求項1又は2に記載の排水弁装置。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の排水弁装置を備えたことを特徴とする洗浄水タンク装置。
- 上記請求項4記載の洗浄水タンク装置を備えたことを特徴とする水洗大便器。
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