JP3682866B2 - 印刷装置のウェブ搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送されるウェブに画像を形成する印刷装置において、特に送り穴を持たないウェブを用いた場合でも安定した搬送を可能にするウェブバッファ機構を有するウェブ搬送装置に関する。特に、両面画像を得るために2台の印刷装置を並べて配置するタンデム印刷装置の2台目のウェブバッファ手段において有効である。
【0002】
【従来の技術】
送り穴を持たないウェブの搬送装置においては、印刷装置より上流側に配置したウェブ供給手段との位置関係がウェブ搬送に大きな影響をもたらすことがわかっている。ウェブの走行位置に対し両者の位置がずれているとスキューが発生してしまうといった不具合が生じる。そこで印刷装置にウェブバッファ手段を設け、ウェブを一時的に蓄えて弛みを設け、ウェブの自由度を増すことによって位置の影響を遮断し安定したウェブ搬送を得ている。しかしながら、ウェブの弛み形状が安定していないと正常なウェブ搬送が不可能となり、ウェブが破断してしまうといった不具合が生じていた。そこで、ウェブの破断を未然に防ぐために、ウェブ搬送を強制的に停止させるようにしている。つまり、印刷装置を正常に稼動させるためには、ウェブの弛みを安定した形状にすることが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術においては、送り穴を持たないウェブをウェブバッファ手段に搬送する場合において、印写装置をタンデムに配置した場合は、一台目の定着装置の熱により、ウェブにくせが付いている。さらに、印刷が終了し熱定着装置上に長時間停止したウェブにおいては、くせがさらに大きくなる。また、タンデム印刷装置の一台目とニ台目の間には両面印刷のためにウェブを反転させるためのウェブ反転装置が設けられており、定着装置から送り出された熱いウェブがウェブ反転装置上で停止した場合、急激に冷やされ、くせが付くこともある。このようにくせの付いたウェブがウェブバッファ手段に搬送されるとそのくせによりウェブバッファ手段においてウェブの弛み形状が安定せず、ウェブの安定した搬送ができなかった。また、ウェブは床及びローラなどに接触しながら搬送されるため摩擦により静電気を帯びている。ウェブがウェブバッファ手段において静電気を帯びていると付近の板金で構成されたカバなどに静電吸着してしまい、ウェブに多大な張力がかかり破断してしまうことがある。また、ウェブの破断に到らずとも、印刷装置を停止する必要があった。
【0004】
本発明の目的は、上記のウェブの熱によるくせ、静電気の影響を除去し、ウェブの搬送を安定して行なうことが可能なウェブ搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記は、ウェブバッファ手段でのウェブの搬送を安定にするため、ウェブの弛みの内側にシート状の導電性のガイド部材を設けることによって容易に達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。図1は本発明のウェブ搬送装置を備えた印刷装置の一実施例を示す模式図である。図1において、Wはウェブである。印刷装置においてウェブWは、通常紙であることが多いが、必ずしも紙に限らず、プラスチックフィルムなどが用いられる場合も考えられる。ウェブWは、図示しないウェブ供給装置(アンワインダ)から送り出され印刷装置の下をくぐるようにして印刷装置の内部に送り込まれる。
【0007】
印刷装置の内部に送り込まれたウェブWは、搬送経路上に配置されたガイドローラ1に案内され、ウェブバッファ手段2に向けて搬送される。なお、ガイドローラ1は駆動源を持たず、搬送されるウェブWと接触することによって連れ回りする従動ローラとして設けられている。
【0008】
ウェブバッファ手段2は、搬送されるウェブWを一時的に蓄える蓄積部2aと、蓄積部2aに対しウェブ搬送方向上流部に設けられた一対のローラ2b,2cと、蓄積部2aにおけるウェブWの弛み量(バッファ量)を監視する複数のセンサ(本例においては4対の光学式センサ2d,2e,2f,2gを使用している)とを備えている。ここで、上述のローラ2bは駆動源(図示せず)を持つ駆動ローラとして設けられ、ローラ2cは駆動源を持たない従動ローラとして設けられている。また、ローラ2cには、ローラ2bへの圧接力を調節するための調節機構が装備されている。本実施例において調節機構は、ローラ2cの一端から突出させた軸2hに錘2iを摺動可能に設け、この錘2iの位置を変えることにより、いわゆるてこの原理でローラ2cのローラ2bへの圧接力を調節するようにしている。
【0009】
蓄積部2aにおいては、通常、弛んだウェブWの底面がセンサ2fのレベルとなるようにバッファ量が監視されており、図示のごとくウェブWの底面がセンサ2gのレベルに達した場合には、ローラ2bの回転を低速にし、蓄積部2aにおけるウェブWの底面がセンサ2fのレベルまで上昇してくるように制御する。また、これとは反対に、ウェブWの底面がセンサ2eのレベルに達した場合には、ローラ2bの回転を高速にし、蓄積部2aにおけるウェブWの底面がセンサ2fのレベルまで下降するように制御する。なお、上記のようにローラ2bの回転制御を行なった場合であっても、ローラ2bまたはローラ2cの磨耗や、圧接力の誤調節などによりウェブWをセンサ2fのレベルまで戻すことができない場合が考えられる。特にバッファ量が減少する方向にあっては、ウェブの張力が増大し、搬送中のウェブが破断してしまうため、これを未然に防止する目的で、ウェブWの底面がセンサ2dのレベルに達した場合には、ウェブ搬送を強制的に停止させるようにしている。
【0010】
蓄積部2aを通過したウェブWはガイド部材3、異物除去機構4、張力付与機構5、ウェブガイド6を経て印写部10へ送り込まれる。ガイド部材3は蓄積部2aにおいて弛んだ状態にあるウェブWに対して作用し、ウェブWの幅を規制するためウェブWの走行位置を簡単に補正することが可能となる。つまり、ウェブ供給手段との位置関係の影響を受けず、ウェブWの搬送を安定させて印写部10へ送り込むことができ、ウェブWがスキューすることがない。
【0011】
ここで、ウェブ供給装置(アンワインダ)から送り込まれたウェブWは、ガイドローラ1に送り込まれる間に床に接触しながら搬送される摩擦により、静電気を帯びている。すると、蓄積部2aでウェブWはウェブバッファ機構部付近の板金等で構成されたカバに静電吸着され、安定した弛み形状が形成されなかった。また、両面印刷を得る目的で印刷機をタンデムで構成した場合には、一台目の印刷装置においてウェブは定着装置のプレヒータ11上で熱により、ウェブWにくせが付ついてしまう。さらには、一台目で排出されたウェブWが印刷完了時、ニ台目との間に設けられたウェブ反転装置(図示せず)上で放置された場合にも、ウェブWにくせが付き次の印刷開始時に、その部分がウェブバッファ手段2の蓄積部2aに送り込まれるとウェブWには張力がかかっていないため、しわによりウェブWが縦に折れる現象が起きる。そうすると安定した弛み形状が形成されずウェブWは破断してしまったり、前述のように、それを未然に防止するためにウェブ搬送が強制的に停止され、印刷動作も緊急停止してしまう。
【0012】
そこで、本発明においては、蓄積部2aでのウェブWの安定した弛み形状を保つため、ウェブWをガイドする目的でウェブWの内側に、導電性のマイラ状のシート2J部材を設置することにより解決した。本発明のシート2Jは図1のように弛み形状の下部の頂点を覆うように構成され、幅は80mm〜200mmで約8インチ〜20インチのウェブに効果がある。シート2Jの幅方向の位置はウェブWの中央部が最も効果がある。また、材質はポリエステルフィルムの表裏面にカーボンコーティングしており、表面抵抗値で104〜106Ω/cm2とすることで効果を得ることができる。ポリエステルフィルムはプラスチックフィルムのなかでも剛性、耐熱性に優れており経時にいたってもその性能は保たれる。
図2のように、シート2Jは、ウェブW幅方向に移動可能なホルダ2lに固定されホルダ2lを保持しているガイドシャフト2kを介して、本体に接地されている。このようにすることにより、ウェブWの静電気が、シート2Jによって除電され、安定したウェブWの弛み形状が得られる。また、定着装置のプレヒータ11の熱によるウェブWのくせについてもシート2Jの自重により、張力がウェブにかかっており、縦折れが起きないため弛み形状が保たれ、ウェブWの暴れによるウェブWの破断、印刷装置の停止といった不具合も事前に防止される。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の印刷装置のウェブ搬送装置によれば、ウェブバッファ手段でウェブ内側に導電性のシート状のガイド部材を用いることにより、安定した弛み形状を得ることができ、その結果ウェブの搬送を安定して行うことが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明印刷装置のウェブ供給装置の実施例を示す全体構成図である。
【図2】本発明印刷装置のウェブ供給装置の実施例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1…ガイドローラ、2…ウェブバッファ手段、3…ガイド部材、4…異物除去機構、5…張力付与機構、6…ウェブガイド、10…印写部、W…ウェブ、11…定着装置(プレヒータ部を示す)。
Claims (3)
- 搬送されるウェブに画像を形成する印刷装置であって、前記ウェブに画像を記録形成する印写部と、前記印写部に対しウェブ搬送方向上流側に設けられ前記ウェブに弛みを与える蓄積部と前記蓄積部における前記ウェブの弛み量を検出する弛み量検出手段を有するウェブバッファ手段とを備え、前記ウェブバッファ手段は、前記ウェブの搬送速度差による弛み量検出手段の出力に基づきウェブの搬送量を制御し、前記ウェブバッファの弛み形状を安定させるため前記ウェブの内側に導電性の面を有するシート状のガイド部材を設けたことを特徴とする印刷装置のウェブ搬送装置。
- 前記シートはポリエステルフィルムを基材とし、表裏面をカーボンコーティングにて導電性に構成したことを特徴とする請求項1記載の印刷装置のウェブ搬送装置。
- 前記シートの表面抵抗値を104〜106Ω/cm2としたことを特徴とする請求項1,2記載の印刷装置のウェブ搬送装置。
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