JP3677991B2 - Evf視度調整機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ等などに使用するエレクトリック ビュー ファインダー(以下、EVFと記す)に利用して有効なEVF視度調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラにおいては小型化の要求が大きく、中でも所定の光学経路を確保するために小型化が困難なEVFユニットについても、小型化の要求が高い。この中で、使用者の視力に合わせて焦点合わせを行う視度調整機構の小型化も重要な課題となっている。以下に従来のEVF視度調整機構について説明する。
【0003】
図9は従来のEVFスライド機構を有するビデオカメラの斜視図を示したものであり、ビデオカメラ本体2に、EVFスライド機構を内臓するEVFユニット1が固定されている。図9(a)はEVFユニット1を収納した状態、図9(b)はEVFユニット1を矢印Aの方向に引き出した状態、図9(c)はEVFユニットを引き出した後に矢印Cの方向に起こした状態を、それぞれ示したものである。図10から図11は、EVFスライド機構の部分的な分解斜視図を示したものである。
【0004】
図において、4は鉄板の曲げ加工にて作成されたEVFスライド中で、収納/引き出し時の位置を規制するための所定の第1の距離だけ相対移動可能とするストッパーガイド穴4aと所定の第2の距離だけ相対移動可能とするストッパー外爪(図示せず)を設けている。またこれに対応して、6は液晶表示部(以下、LCDと記す)を保持し合成樹脂にて作成されたLCDホルダーで、ストッパー外爪6aが設けられている。5は鉄板の曲げ加工にて作成されてたEVFスライド大で、ストッパーガイド穴(図示せず)を設けている。
【0005】
EVFスライド大5は、EVFスライド中4を囲むように取り付ける。取り付けは一部を弾性変形させることにより、ストッパー外爪4bをストッパーガイド穴5aに入れ込んで行う。これと同様に、EVFスライド中4は、LCDホルダー6を囲むように取り付ける。取り付けはEVFスライド中4を弾性変形させることにより、ストッパー外爪6aをストッパーガイド穴4aに入れ込んで行う。このようにして、LCDホルダー6、EVFスライド中4、EVFスライド大5を組み合わせる。
【0006】
なお、EVFスライド大5の外側には、EVFカバー22が固定される。また、LCDホルダー6の内部には、画像表示ユニット25があらかじめ収納されている。
【0007】
LCDホルダー6には、画像表示ユニットが表示する画像を覗くための開口部がある。ここには外部からごみが進入して画像表示部に付着して見苦しくなることを防ぐため、透明保護カバー8を固定している。
【0008】
18はアイキャップ、32はアイキャップ18と嵌合し固定された視度調整機構ユニットで、視度調整ユニット32に設けられた爪32aをEVFスライド大5に設けた係合穴5bに係合させ、他方を固定ビス33にてEVFスライド大5に固定して、EVFユニット1が構成される。
【0009】
視度調整機構ユニット32は以下のように構成されている。
図11において、レンズ11は円筒状のレンズホルダー10に爪10bにてあらかじめ係合固定されている。レンズホルダー10の上下にはカムフォロワー10aが設けられている。一方、薄肉円筒状の視度調整リング13の内周には、カムフォロワー10aに片面当接する片面カム13aが形成されている。
【0010】
ガイドホルダー9にレンズ11よりも大径のコイルばね12、レンズホルダー10、視度調整リング13の順に挿入する。視度調整リング13の端面とガイドホルダー9に設けた爪9aが係合することにより保持され、組み立てが完了する。
【0011】
以上のように構成された従来のEVFスライド機構について、図9から図11を用いて、その動作を説明する。
【0012】
図10のように、ストッパー外爪4bとストッパーガイド穴5aの端面、ストッパー外爪6aとストッパーガイド穴4aの端面がいずれも当接することで所定の引き出し位置まで引き出され、あるいは所定の位置に収納される。
【0013】
視度調整機構ユニット32については、視度調整リング13を回動して、レンズ11が使用者の視力にあわせた位置になるように調整されている。EVFユニット1を引き出した状態では、コイルばね12によってカムフォロワー10aが片面カム13aに規制されるので、使用者の視力にあわせた位置に保持される。
【0014】
一方、EVFユニット1の収納時にはレンズホルダー10と透明保護カバー8が収納過程の途中から当接する。ここで、レンズホルダー10の位置は片面カム13aによってコイルばね12の反発方向のみに対して位置規制されているので、さらに収納動作を継続するとコイルばね12が縮み、片面カム13aとカムフォロワー部10aは離れる。このようにして、レンズの位置に関係なくコンパクトに収納することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、視度調整用のコイルバネにこのような大径のバネを使用すると、レンズの対角以上の径にするため、上下左右の寸法が大きくなってしまい、小型化の妨げとなる。他の方法としては、精度の高い溝形状のガイド部等を確保し、小径のコイルバネを使用するなどの方法もあるが、ガイド部の精度確保と、ガイド長を充分に確保する必要があり、小型化しづらいという課題を有していた。ガイド長を抑え、精度を容易に確保するためには、精度の出やすい案内軸を設けるのがよいが、別部品を追加するためコストアップとスペースの確保が障害となっていた。
【0016】
本発明は前記課題を解決するもので、コストUPとスペース確保の問題を解決しながら小型で精度のよいEVF視度調整機構を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のEVF視度調整機構は、第1の筒状薄肉部材と、第2の筒状薄肉部材と、第3の筒状薄肉部材とを遊嵌し、前記第1の筒状薄肉部材には画像表示ユニットと案内軸受け部を内設し、前記第3の筒状薄肉部材には、その一端より前記案内軸受け部に摺動可能に挿嵌される案内軸を固定するとともに前記画像表示ユニットの画像を拡大するレンズを配設し、前記第1から第3の筒状薄肉部材が互いに略々挿入状態の位置と、互いに略々排出状態の位置において、所定の規制力を与える規制機構を設けてなるEVFスライド機構において、前記レンズの位置を使用者の視力に合わせて視度調整するEVF視度調整機構であって、前記レンズを固定するとともに、視度調整のための片面カムを配したレンズ支持部材と、前記レンズ支持部材を常に付勢する弾性部材と、前記片面カムに当接し、前記弾性部材の反力に抗して位置規制するカムフォロワーを有する視度調整操作部材とからなり、前記レンズ支持部材には案内軸受け孔を設け、前記案内軸に移動可能に挿嵌したことを特徴とする構成を有している。
【0018】
この構成によって、コストアップとスペース確保の問題を解決しながら小型で精度のよいEVF視度調整機構を提供することを目的とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の筒状薄肉部材と、第2の筒状薄肉部材と、第3の筒状薄肉部材を遊嵌し、前記第1の筒状薄肉部材には画像表示ユニットと案内軸受け部を内設し、前記第3の筒状薄肉部材には、その一端より前記案内軸受け部に摺動可能に挿嵌される案内軸を固定するとともに前記画像表示ユニットの画像を拡大するレンズを配設し、前記第1から第3の筒状薄肉部材が互いに略々挿入状態の位置と、互いに略々排出状態の位置において、所定の規制力を与える規制機構を設けてなるEVFスライド機構において、前記レンズの位置を使用者の視力に合わせて視度調整するEVF視度調整機構であって、前記レンズを固定するとともに、視度調整のための片面カムを配したレンズ支持部材と、前記レンズ支持部材を常に付勢する弾性部材と、前記片面カムに当接し、前記弾性部材の反力に抗して位置規制するカムフォロワーを有する視度調整操作部材とからなり、前記レンズ支持部材には案内軸受け孔を設け、前記案内軸に移動可能に挿嵌したことを特徴とする構成を有しており、この構成によって、EVFスライド機構の小型化と同軸度、剛性・品格を保つために設けている案内軸をレンズ支持部材のガイド軸として共用できるので、コストアップとスペース確保の問題を解決しながらEVF視度調整機構を小型で高精度に構成できるという作用を有する。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態のEVF視度調整機構を有するビデオカメラの斜視図を示したものであり、ビデオカメラ本体102に、EVFスライド機構を内臓するEVFユニット101が固定されている。図1(a)はEVFユニット101を収納した状態、図1(b)はEVFユニット101を矢印Aの方向に引き出した状態、図1(c)はEVFユニット101を引き出した後、矢印Cの方向に起こした状態を示したものである。図2は、EVFスライド機構の全体の分解斜視図を示したものである。図3から図6は、EVFスライド機構の部分的な分解斜視図を示したものである。
【0021】
図において、103は第1の筒状薄肉部材であるEVFスライド小、104は第2の筒状薄肉部材であるEVFスライド中、105は第3の筒状薄肉部材であるEVFスライド大で、いずれも鉄板の深絞りにて作成されている。EVFスライド大105には、所定の規制力を与える規制機構であるスライドクリックバネ131がかしめにて固着されている。EVFスライド中104にはこのスライドクリックバネ131の先端に嵌合するクリック穴104aを設けている。EVFスライド中104には、収納/引き出し時の位置を規制するためのストッパー内爪104bとストッパー外爪104cを設けている。またこれに対応して、EVFスライド小103には所定の第1の距離だけ相対移動可能とするストッパーガイド穴103bを、EVFスライド大105には所定の第2の距離だけ相対移動可能とするストッパーガイド穴105bを、それぞれ設けている。
【0022】
EVFスライド大105は、EVFスライド中104を囲むように取り付ける。取り付けはEVFスライド中104の両側面のストッパー外爪104c付近を図示Fのように付勢し、弾性変形させることにより、ストッパー外爪104cをストッパーガイド穴105bに入れ込んで行う。これと同様に、EVFスライド中104は、EVFスライド小103を囲むように取り付ける。取り付けはEVFスライド小103の両側面を図示Eのように付勢し、弾性変形させることにより、ストッパー内爪104bをストッパーガイド穴103bに入れ込んで行う。このようにして、EVFスライド小103、EVFスライド中104、EVFスライド大105を組み合わせる。
【0023】
106はLCDを保持するLCDホルダー、107はEVFスライド小103とEVFスライド中104との隙間からの外光もれ込みを防ぐための遮光シェードで、画像表示ユニットを収納するLCDホルダー106に固定する。遮光シェード107には、常にEVFスライド中104の内壁に弾性付勢して光漏れを防ぐように、シリコンゴムの薄板部を形成している。また、この柔らかいゴム部をLCDホルダー106に確実に固定するため、薄肉板金で作った基板部品にこのシリコンゴムをインサート成形することにより、一体の部品として遮光シェード107を構成している。
【0024】
LCDホルダー106には、案内軸受け部106aを2個所設けている。またLCDホルダー106には、画像表示ユニットが表示する画像を覗くための開口部がある。ここには外部からごみが進入して画像表示部に付着して見苦しくなることを防ぐため、透明保護カバー108をはめ込んでいる。なお、この透明保護カバー108の表面に付着したごみは、焦点がずれるため、ほとんど見えない。また、この透明保護カバー108の周囲縁から画像の光が漏れ出して見苦しいため、この光を遮光するための保護カバーシート108aを透明カバー108表面に貼り付けている。このように構成したLCDホルダー106はEVFスライド小103に挿入され、係合爪106bと係合凹部103cにて係合、固定される。
前記2個所の案内軸受け部106aに摺動可能に挿嵌される案内軸である2本のガイド軸109aを圧入固定したガイド軸ホルダー109は、EVFスライド大105にビス120にて固定される。
【0025】
ガイド軸ホルダー109には、前記画像表示ユニットの画像を拡大するレンズ111を有する視度調整機構を配設して視度調整機構ユニット132を構成している。
【0026】
視度調整機構ユニット132は以下のように構成、配設されている。
図5において、ガイド軸ホルダー109のガイド軸109aには、画像表示ユニットにおいて表示される画像を拡大するためのレンズ111を固定したレンズ支持部材であるレンズホルダー110を、その案内軸受け孔110aにおいて摺動可能に挿嵌している。レンズホルダー110とガイド軸ホルダー109のガイド軸109a圧入部根元の間であって、ガイド軸109aにはレンズホルダー110を常に付勢する弾性部材であるコイルばね112を挿入している。一方、ガイド軸ホルダー109に設けた開口部109bにはレンズホルダー110の位置を変化させるための視度調整操作部材の一部である視度調整レバー113を一方の面より差込み、他方の面には軸力を与えるトルクばね114、前記軸力に対して所定の摩擦力を発生させるためのトルクシート115、レンズホルダー110の位置を規制するカムフォロワー部116aを設けた、視度調整操作部材の一部である視度調整ピース116を順に挿入し、これらを視度部固定ビス117にて締結している。
【0027】
レンズホルダー110には、前記カムフォロワー部116aが当接する片面カム110bを設けている。視度調整レバー113と視度調整ピース116は一体に締結されて視度調整操作部材となる。視度調整レバー113の回動位置に応じてカムフォロワー部116aの位置も移動し、レンズホルダー110の位置が変化する。なお、この片面カム110bは、前記コイルばね112の反発方向のみに対して位置規制されており、コイルばね112が縮む方向に対しては自由に移動できるように構成されている。このように構成された視度調整機構ユニット132は、ガイド軸ホルダー固定ビス120にてEVFスライド大105に取り付けられる。
【0028】
アイキャップ118は、一端をEVFスライド大105の係合溝105cに引っかけ、他方は前記ガイド軸ホルダー109にビス119にて固定される。
【0029】
このようにして組み立てられたEVFスライド機構には、EVFカバー122を被せている。 EVFカバー122は、 この下方内面に設けた2本の係合リブ122aをEVFスライド大105に設けた2個所の係合溝105fに係合させることで固定している。
【0030】
EVFスライド大105には、前記透明保護カバー108に付着したごみを除去するために開口部105dを形成している。そして、この開口部を通常塞いでおく窓カバー121を、このEVFスライド大105に差し込んで、窓カバー121の弾性力により窓カバー121に設けた係合爪121aとEVFスライド大105に設けた係合穴105eにおいて係合させることにより、着脱可能に固定している。なお、この窓カバー121を取り付けることにより、前記EVFカバー122の前記係合リブ122a近傍をEVFスライド大105との間で挟み込むことにより、前記係合リブ122aが係合溝105fから外れないように構成している。
【0031】
画像表示ユニットは、表示部の画角範囲を決めるように所定の寸法の角穴をあけた遮光部材であるLCDマスク126、画像表示部であるLCDパネル127、各構成部品の厚みばらつきを吸収すべく弾性体シートで構成したEVFラバー128、2枚の基板をフレキシブル基板で一体につないだ構成で、LCDの光源となる角型蛍光管や種々の駆動回路を搭載したLCD駆動回路ユニット125、およびこのLCD駆動回路ユニット125の2枚の基板の間に挿入し、両者を所定の間隔で支持するためのPBスペーサー129よりなる。これらの部品は、前記の順番でLCDホルダー106に挿入される。
【0032】
最後に、ビデオカメラ本体102に対してEVFユニットを所定のトルクで回動可能にするためのEVFヒンジユニット130の一方の部材をEVFスライド小103にヒンジ固定ビス124で固定することにより、閉蓋されて画像表示ユニットは収納、固定される。この時、所定の規制力を与える規制機構であるEVFクリックばね123をEVFスライド小103の上部に固定ビス124で同時に固定している。EVFクリックばね123は、EVFスライド機構の収納状態においては、所定の摩擦負荷を発生するようにEVFスライド小103とEVFスライド中104の間に挟まれている。また、EVFスライド機構の引き出し状態においては、EVFクリックばね123の先端傾斜部123aがEVFスライド中104の端面を付勢するように固定されており、EVFスライド機構の収納開始時に所定の負荷を発生させて、クリック感を与えるように配置、構成している。また、EVFクリックばね123の他端には、EVFスライド機構の収納時に前記スライドクリックばね131の先端と係合する係合傾斜部123bを構成している。この係合部において、EVFスライド機構の収納/引き出し時における所定の負荷を発生させ、収納状態への保持力およびクリック感を与えている。
【0033】
なお、EVFヒンジユニット130の他方の部材はビデオカメラ本体102に固定ビス(図示せず)にて固定される。
【0034】
以上のように構成された本実施の形態のEVF視度調整機構について、図7から図8を用いて、その動作を説明する。
【0035】
図7はEVFユニット101を引き出した状態、図8はEVFユニット101を収納した状態を、いずれも示したものである。
【0036】
先ず、EVFユニット101を引き出した状態について説明する。図7のように、ストッパー内爪104bとストッパーガイド穴103bの端面、ストッパー外爪104cとストッパーガイド穴105bの端面が、いずれも当接することで所定の引き出し位置まで引き出される。なおかつ、EVFスライド中104のクリック穴104aとEVFスライド大105のスライドクリックバネ131の先端131aが嵌合し、EVFクリックばね123の先端傾斜部123aがEVFスライド中104の端面に当接、付勢することによって、この引き出し位置に保持される。
【0037】
視度調整機構ユニット132については、視度調整レバー113の回動位置を変えて、レンズ111が使用者の視力にあわせた位置になるように調整されている。
【0038】
次に、EVFユニット101を収納した状態について説明する。
図8のように、ストッパー内爪104bとストッパーガイド穴103bの端面、ストッパー外爪104cとストッパーガイド穴105bの端面が、いずれも当接することで所定の収納位置まで収納される。なおかつ、EVFクリックばね123の係合傾斜部123bとスライドクリックばね131の先端131aが係合することによって、この収納位置に保持される。
【0039】
視度調整機構ユニット132については、収納時にレンズホルダー110と透明保護カバー108が収納過程の途中から当接する。ここで、レンズホルダー110の位置は片面カム110bによってコイルばね112の反発方向のみに対して位置規制されているので、さらに収納動作を継続するとコイルばね112が縮み、片面カム110bとカムフォロワー部116aは離れる。このようにして、レンズの位置に関係なくコンパクトに収納することができる。
【0040】
なお、本実施の形態において、筒状薄肉部材であるEVFスライド小103、EVFスライド中104、EVFスライド大105は、いずれも鉄板の深絞りにて作成したが、曲げ加工後、かしめや溶接によって作成しても、押し出し加工にて加工してもよく、その加工方法は問わない。また、材料は必ずしも鉄板でなくてよい。
【0041】
また、遮光シェード107は薄肉板金で作った基板部品にシリコンゴムをインサート成形で作成したが、材料、加工方法は問わない。たとえば、樹脂の基材にエラストマーやシリコンゴムを一体成形してもよく、加工方法も接着で作成してもかまわない。
【0042】
さらに本実施の形態では、所定の規制力をあたえる規制機構として、EVFクリックばね123とスライドクリックばね131を使用したが、1つの部材で構成しても、他の部材の一部に一体的に形成してもよく、その方法は問わない。また所定の規制力は、必ずしもクリック感は必要なく、摩擦等の保持力だけでも構わない。
【0043】
また、コイルばね112は1つでも、あるいは圧縮コイルばねでなくてもよい。また、視度調整方法は、必ずしもレバー方式でなくてもよいし、操作トルクの発生方法も問わない。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1から第3の筒状薄肉部材からなるスライド機構に使用している2本の案内軸をレンズ支持部材の案内軸として共用することにより、コストUPとスペース確保の問題を解決しながら小型で精度のよいEVF視度調整機構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構を有するビデオカメラの斜視図
【図2】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構の全体の分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構の部分的分解斜視図
【図4】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構の部分的分解斜視図
【図5】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構の分解斜視図
【図6】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構の部分的分解斜視図
【図7】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構を引き出した状態における側断面図
【図8】本発明の実施の形態のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構を収納した状態における側断面図
【図9】従来のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構を有するビデオカメラの斜視図
【図10】従来のEVF視度調整機構を含むEVFスライド機構の分解斜視図
【図11】従来のEVF視度調整機構の分解斜視図
【符号の説明】
101 EVFユニット
102 ビデオカメラ本体
103 EVFスライド小
104 EVFスライド中
105 EVFスライド大
106 LCDホルダー
107 遮光シェード
108 透明保護パネル
109 ガイド軸ホルダー
110 レンズホルダー
111 レンズ
112 コイルばね
113 視度調整レバー
114 トルクばね
115 トルクシート
116 視度調整ピース
117 視度部固定ビス
118 アイキャップ
119 ビス
120 ガイド軸ホルダー固定ビス
121 窓カバー
122 EVFカバー
123 EVFクリックばね
124 ヒンジ固定ビス
125 LCD駆動回路ユニット
126 LCDマスク
127 LCDパネル
128 EVFラバー
129 PBスペーサー
130 EVFヒンジユニット
131 スライドクリックばね
132 視度調整機構ユニット

Claims (1)

  1. 第1の筒状薄肉部材と、前記第1の筒状薄肉部材を所定の第1の距離だけ相対移動可能として内側に遊嵌する第2の筒状薄肉部材と、前記第2の筒状薄肉部材を所定の第2の距離だけ相対移動可能として内側に遊嵌する第3の筒状薄肉部材とからなり、前記第1の筒状薄肉部材には画像表示ユニットと案内軸受け部を内設し前記第3の筒状薄肉部材にはその一端より前記案内軸受け部に摺動可能に挿嵌される案内軸を固定するとともに前記画像表示ユニットの画像を拡大するレンズを有し、前記第1から第3の筒状薄肉部材が互いに略々挿入状態の位置と、互いに略々排出状態の位置で、所定の規制力を与える規制機構を設けてなるEVFスライド機構で、前記レンズの位置を使用者の視力に合わせて視度調整するEVF視度調整機構であって、
    前記レンズを固定するとともに、視度調整のための片面カムを配したレンズ支持部材と、前記レンズ支持部材を常に付勢する弾性部材と、前記片面カムに当接し、前記弾性部材の反力に抗して位置規制するカムフォロワーを有する視度調整操作部材とからなり、前記レンズ支持部材には案内軸受け孔を設け、前記案内軸に移動可能に挿嵌したことを特徴とするEVF視度調整機構。
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