JP3677336B2 - 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物 - Google Patents

摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3677336B2
JP3677336B2 JP33070495A JP33070495A JP3677336B2 JP 3677336 B2 JP3677336 B2 JP 3677336B2 JP 33070495 A JP33070495 A JP 33070495A JP 33070495 A JP33070495 A JP 33070495A JP 3677336 B2 JP3677336 B2 JP 3677336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
average particle
sliding
weight
fluororesin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33070495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09169880A (ja
Inventor
彰作 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Chemours Mitsui Fluoroproducts Co Ltd
Original Assignee
Riken Corp
Du Pont Mitsui Fluorochemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Corp, Du Pont Mitsui Fluorochemicals Co Ltd filed Critical Riken Corp
Priority to JP33070495A priority Critical patent/JP3677336B2/ja
Publication of JPH09169880A publication Critical patent/JPH09169880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3677336B2 publication Critical patent/JP3677336B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑油の存在下における摺動におい低摩擦性及び低摩耗性に優れ、更に軟質合金又は軟質金属からなる摺動相手材に損傷を与えない優れた成形品を成形可能な摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
充填材含有ふっ素樹脂は摺動材やシール材等として広く使用されている。特に摺動材のような用途においては、低摩擦係数であると共に耐摩耗性に優れ、且つ耐熱性・耐薬品性に優れ、しかも摺動相手材を傷つけないといった多くの特性が要求される。ここで使用されるふっ素樹脂は圧縮成形用粉末であるポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEという)モールディングパウダーであり、一方充填材としてはガラス繊維、炭素繊維、グラファイト、二硫化モリブテン、ブロンズ粉末等の無機充填材、又は芳香族ポリエステル、ポリイミド、ポフェニレンサルファイド等の有機系充填材が知られている(特公昭49−36081号公報、特開昭57−105442号公報、特開昭58−19397号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の充填材含有PTFEモールディングパウダーより成形される摺動材においては、PTFE自身が非粘着性の特性を有していることからPTFEと充填材とが密着性に乏しいため、充填材が摺動面においてPTFEから分離又は摺動面に露出し易く、摺接する相手材を傷つけたり摺動抵抗の増加を引き起こしたり、更には成形品の引っ張り強度、伸び、引っ張り弾性率等の機械的強度が不十分である等の問題点があった。更に近年、省エネルギー化、軽量化、及びメンテナンスフリー等の指向から摺動材が摺接する相手材の材質が軟質合金及び軟質金属、特にアルミニウム合金に変更されるものも多い。従来、摺動部材用の充填材含有PTFEではPTFE自身が摩耗しないような充填材を選択し使用してきたが、アルミニウムのような軟質で粘りのある材質に対してはPTFE樹脂自身及び摺動相手材の摩耗が大きいという問題があった。本発明は、潤滑油の存在下における摺動において、低摩擦係数であると共に耐摩耗性に優れ、充填材が脱離し難く、且つ摺動相手材を傷つけない摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物は、平均粒径1〜100μmのポリテトラフルオロエチレンモールディングパウダー及び平均粒径0.1〜0.5μmのテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体微粉末よりなるふっ素樹脂成分並びに充填剤として平均粒径5μm以下の無結晶アルミナ粉末及び平均粒径10μm以下のコークス粉末を含み、両粉末の容量比(無結晶アルミナ粉末/コークス粉末)が0.5〜2.0の範囲で且つ両粉末の合計量がふっ素樹脂成分100重量部に対し10〜50重量部の範囲のものである。
【0005】
かかる粉末組成物を圧縮成形し次いで焼成することにより得られる成形品は、機械的強度が高く摺動に際しては摺動面での充填材の脱離が少なくなり、その結果として、成形品それ自身の摩耗及び摺動相手材の摩耗が少なく、摩擦係数も極めて小さいものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる無結晶アルミナ粉末は、平均粒径5μm以下、好ましくは0.5〜1μmのものである。平均粒径が5μmを越える場合には摺動面において成形品中のアルミナ粉末が脱離し易くなり、この脱離したアルミナ粉末は摺動相手材を傷つけるため好ましくない。無結晶アルミナ粉末とは、真比重が3.65〜3.85の範囲のX線回析的にはαアルミナへの転移が完了しない粉末であって、通常アルミナ粉末と呼ばれている真比重が3.92のX線回析的にαアルミナへの転移が完了している粉末とは区別されるものである。無結晶性アルミナ粉末は、結晶アルミナ粉末を用いた場合に比べ、成形品の引っ張り弾性率を高く保つことが可能である。即ち、充分な剛性を保つことが出来ることに加え、摺動相手材の摩耗量も少ない。
【0007】
本発明に用いられるコークス粉末は、平均粒径10μm以下のものである。平均粒径が10μmを越える場合には、成形品の動摩擦係数が上がり摺動抵抗が大きくなるため好ましくない。
【0008】
本発明における平均粒径5μm以下の無結晶アルミナ粉末と平均粒径10μm以下のコークス粉末とは、その容積比で0.5〜2.0の範囲で使用される。上記範囲においては、ふっ素樹脂粉末の帯電のし易さ等にもかかわらず、アルミナ粉末に格別な表面処理を必要とせずに乾燥状態でふっ素樹脂粉末と均一に混合することが可能である。この範囲を外れてアルミナ粉末の量が多い場合には、摺動に際し成形品がひび割れを起こし易くなる傾向があり、アルミナ粉末の量が少ない場合には摺動相手材の摩耗量が増加する傾向がある。上記充填材のふっ素樹脂粉末への添加量は、樹脂100重量部に対し10〜50重量部、好ましくは20〜30重量部の範囲である。添加量が10重量部未満の場合には成形品の伸び値が大きく変形し易く、また成形品の充分な引っ張り弾性率、即ち充分な剛性を得ることが出来ない。添加量が50重量部以上の場合には、成形品の伸び値が小さく脆くなり好ましくない。
【0009】
上記充填材粉末に加え、平均粒径10μm以下のグラファイト粉末を樹脂100重量部に対し1〜10重量の範囲で添加すれば、摺動時の発熱温度を低くすることが出来るため好ましい。
【0010】
本発明で使用するふっ素樹脂成分としては、平均粒径1〜100μmのPTFEモールディングパウダーと平均粒径0.1〜0.5μmのテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(以下PFAという)微粉末の混合物を使用する。平均粒径0.1〜0.5μmのPFA微粉末は焼成の際溶融し、充填材とPTFEモールディングパウダーの表面を充分に覆い、且つ充填材とPTFEモールディングパウダー間の空隙を確実に埋めて充填材とPTFEモールディングパウダーとの密着性を向上させ、成形品の機械的強度を向上させる。
【0011】
本発明に用いられるPTFEモールディングパウダーは、懸濁重合によって得られるテトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体(以下、無変性PTFEという)単独であっても、1.0重量%以下のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)で変性したTFEの重合体(以下、変性PTFEという。)を粉砕した圧縮成形用粉末単独であっても、或は両者の混合物であっても良いが、無変性PTFEと変性PTFEの割合が重量比で6/4〜4/6の混合物の場合には、無変性PTFE単独の場合或は変性PTFEを単独の場合に比べ、成形品の伸び、引っ張り強度、引っ張り弾性率等の機械的強度の向上、及び軟質合金または軟質金属からなる摺動相手材の摩耗量が少なくなるため特に好ましい。無変性PTFEは、特に特公昭34−10177号に記載されているような多割合の繊維状粒子を含有している無変性PTFEが、充填材との絡み合いが良く充填材の脱離を防止することができるため好ましく使用される。また、変性PTFEは前記PFAと無変性PTFEとの中間的な役割を持つものと考えられる。PTFEモールディングパウダーの粒径は、無変性PTFE及び変性PTFE共に1〜100μm、好ましくは10〜50μmである。このように微粉化されたPTFEモールディングパウダーは、充填材及びPFA微粉末と均一に混合するに有利である。PTFEモールディングパウダーの添加量はふっ素樹脂中70〜95重量%、好ましくは85〜95重量%である。添加量が70重量%未満の場合には成形性が悪くなり、成形品の機械的特性も低下し、添加量が95重量%を越えると耐摩耗性などの摺動特性の改善が顕著に認められなくなる。
【0012】
本発明に用いられる平均粒径0.1〜0.5μmのPFA微粉末は、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの乳化重合によって得られる平均粒径0.05〜0.5μmの共重合体微粒子を該微粒子の融点未満の温度で乾燥したものである。あるいは該微粒子を凝集したのち融点未満の温度で乾燥した平均粒径1〜1000μmの二次粒子の粉末であっても良い。なぜなら、融点未満の温度で乾燥された平均粒径1〜1000μmの二次粒子の粉末は、本発明の粉末組成物を撹拌する際容易に平均粒径0.1〜0.5μmの微粉末に壊砕するからである。
【0013】
PFAが微粉末である場合においてのみ本発明における効果、即ちPTFEモールディングパウダーと充填材との密着性の向上による機械的強度の向上及び摺動に際しての充填材の露出及び脱離防止による成形品それ自身の摩耗及び相手材の摩耗の著しい減少及び摩擦係数の著しい低下という効果を得ることが出来る。従って融点以上の温度で乾燥された場合には該微粒子又は該粒子は融着し、粉末組成物を撹拌する際においても平均粒径0.1〜0.5μmの微粉末とならないため好ましくない。
【0014】
本発明に用いられるPFAのパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)は、CF2 =CFORf (Rf は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を表わす)で示されるパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)であり、特にパーフルオロ(エチルビニルエーテル)及びパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)が好ましい。またPFAは372℃における粘度が1×104 〜1×106 ボアズの範囲であり、テトラフルオロエチレン97.5〜95重量%とパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)2.5〜5.0重量%からなる共重合体であることが好ましい。
【0015】
本発明における平均粒径0.1〜0.5μmのPFA微粉末の添加量は、ふっ素樹脂中5〜30重量%、好ましくは5〜15重量%である。添加量が1重量%未満の場合には、PFA微粉末が焼成の際溶融しても充填材とPTFEモールディングパウダーの表面を充分に覆うことができず、また充填材とPTFEモールディングパウダー間の空隙を確実に埋めることも出来ない。添加量が30重量%以上の場合には、効果の向上以上のコスト高による経済上の不利を招く他、焼成の際成形品の変形率が大きくなり好ましくない。
【0016】
本発明の粉末組成物の混合に際しては、通常の公知の混合方法が採用される。例えば各成分をV型ブレンダー、タンブラー、ヘンシェルミキサー等の混合機で混合する。また本発明の粉末組成物の成形方法は、限定されるものではなく公知のPTFE粉末の圧縮成形法を適用すれば良い。
【0017】
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。原料としては下記のものを使用した。
a)平均粒径35μmのPTFEモールディングパウダー
(三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロン(R) 7−J)
b)平均粒径35μmの変性PTFEモールディングパウダー
(三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロン(R) 70−J)
c)平均粒径0.2μmのPFA微粉末
(三井・デュポンフロロケミカル社製)
d)平均粒径30μmのPFA粉末
(三井・デュポンフロロケミカル社製:MP−10)
e)無結晶アルミナ粉末
(日本軽金属社製:平均粒径0.7μm,真比重3.8)
f)結晶アルミナ粉末
(日本軽金属社製:平均粒径0.6μm)
g)コークス粉末
(日本カーボン社製:平均粒径7μm,真比重1.99)
h)グラファイト粉末
(エスイーシ社製:平均粒径1μm)
【0018】
【実施例1〜3及び比較例1〜5】
上記原料を表1に示される割合にてヘンシェルミキサーで均一に混合して摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物を調製した。表1に示される充填材である無結晶アルミナ粉末、結晶アルミナ粉末、コークス粉末及びグラファイト粉末の量は、樹脂100重量部に対する充填材の重量部(以下、PPhという)である。このふっ素樹脂粉末組成物について、伸び値、引っ張り強度、引っ張り弾性率、動摩擦係数、及び摩耗量を下記の方法により測定した。
【0019】
【伸び値、引っ張り強度、引っ張り弾性率】
表1に示されるふっ素樹脂粉末組成物を1500kg/cm2 で予備成形し、380℃で1時間焼成し、外径50mm、厚さ2mmの円盤を得た。これからASTM−1457に従いマイクロダンベルにて試験片を打ち抜き、伸び値、引っ張り強度、引っ張り弾性率を測定した。結果を表1に示す。
【0020】
【動摩擦係数、摩耗量】
表1に示されるふっ素樹脂粉末組成物を1500kg/cm2 で予備成形し、380℃で1時間焼成し、外径65mm、内径48mm、高さ30mmの円筒状成形物を得た。これから外径52mm、内径48mm、高さ2mmのリングを切削加工し試験片とした。この試験片について次の摩擦摩耗試験方法により動摩擦係数及び摩耗量を測定した。RIK式自動昇圧型高圧摩擦摩耗試験機を使用し、摺動相手材としてAL合金ダイカスト(JIS1976 2118記載のADC12:表面粗さRa=2〜3μm)を用いた。動摩擦係数は、温度80℃のオートトランスミッション用オイルを流量150cc/分になるよう供給し、荷重25kg/cm2 、速度11m/秒、時間5時間で摺動を行い測定した。摩耗量は摺動終了後のAL合金ダイカストの摩耗量を測定した。結果を表1に示す。
【0021】
実施例1〜3のふっ素樹脂粉末組成物を圧縮成形し次いで焼成することにより得られる成形品は、伸び値、引っ張り強度、引っ張り弾性率、動摩擦係数、及び摩耗量の点で優れている。
【0022】
表1から明らかなように、無結晶アルミナ粉末が添加されていない比較例1の場合には、摺動相手材であるAL合金ダイカストの摩耗量が大きいほか、成形品の引っ張り弾性率が低く剛性に欠けること及び変形しやすいことがわかる。
【0023】
またコークス粉末が添加されない比較例2の場合には、伸び値が著しく小さくアルミナ粉末とPTFEモールディングパウダーとが均一に混合されなかったことがわかる。更に比較例2は成形品それ自身も摺動に際しひび割れを起こし、動摩擦係数は実施例1〜3に比して大きく軟質材を摺動相手材とすることは出来ないことがわかる。
【0024】
【表1】
Figure 0003677336
【0025】
PFA微粉末が添加されない比較例3の場合には、動摩擦係数が大きく発熱が起こり2時間で摺動を中止した。そのため、比較例3の測定値(*印)はこの時点での値である。さらに比較例3の伸び値は実施例1〜3に比べその値が小さいことからPTFEモールディングパウダーと充填材とのなじみが悪いことがわかる。
【0026】
更に、平均粒径0.2μmのPFA微粉末ではない平均粒径30μmのPFA粉末が添加された比較例4の場合には、摺動相手材であるAL合金ダイカストの摩耗量が実施例1〜3に比して非常に大きく軟質材を摺動相手材とすることは出来ないことがわかる。また比較例3よりも更に伸び値が小さいことからPTFEモールディングパウダーと充填材とのなじみが非常に悪いことがわかる。
【0027】
また、無結晶アルミナ粉末に代えて結晶アルミナ粉末を使用した比較例5は動摩擦係数、摩耗量共に大きい。
【0028】
【実施例4〜6】
ここで充填剤としてのグラファイト粉末の効果を説明する。前記原料を表2に示される割合にてヘンシェルミキサーで均一に混合して摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物を調製した。このふっ素樹脂粉末組成物について、実施例1〜3と同様なリング状の摩擦摩耗試験用試験片を作り、この試験片について摩擦摩耗試験を行った際の摺動相手材であるAL合金ダイカストの摺動中における発熱温度を測定した結果を表2に示す。グラファイト粉末を含まない場合(実施例4)に比べて、グラファイト粉末を含む場合(実施例5、6)は発熱温度が低い。
【0029】
【表2】
Figure 0003677336
【0030】
【発明の効果】
本発明の摺動部材用樹脂組成物は、アルミニウム合金などの軟質金属及び軟質合金を摺動相手材としても、自己の摩耗及び相手摺動部材の摩耗が共に少なく、特に高摺動特性が要求される過酷な使用条件、即ち、高温、高速、高荷重下での使用に際し優れた摺動特性を示すのみではなく、摺動部材用樹脂組成物として要求される耐熱性、耐薬品性、寸法安定性、優れた機械的特性をも具備する。

Claims (4)

  1. 平均粒径1〜100μmのポリテトラフルオロエチレンモールディングパウダー及び平均粒径0.1〜0.5μmのテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体微粉末よりなるふっ素樹脂成分並びに充填剤として平均粒径5μm以下の無結晶アルミナ粉末及び平均粒径10μm以下のコークス粉末を含み、両粉末の容量比(無結晶アルミナ粉末/コークス粉末)が0.5〜2.0の範囲で、且つ両粉末の合計量がふっ素樹脂成分100重量部に対し10〜50重量部の範囲である摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物。
  2. 平均粒径10μm以下のグラファイト粉末をふっ素樹脂成分100重量部に対し1〜10重量部の範囲で含む請求項1に記載の組成物。
  3. ポリテトラフルオロエチレンモールディングパウダーがポリテトラフルオロエチレンホモポリマー及びパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)で変性されたポリテトラフルオロエチレンの混合物であり、且つ両者の重量比が4/6〜6/4である請求項1又は請求項2に記載の組成物。
  4. テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体微粉末がふっ素樹脂成分中5〜30重量%の範囲である請求項1、請求項2又は請求項3に記載のふっ素樹脂粉末組成物。
JP33070495A 1995-12-19 1995-12-19 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物 Expired - Fee Related JP3677336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33070495A JP3677336B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33070495A JP3677336B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09169880A JPH09169880A (ja) 1997-06-30
JP3677336B2 true JP3677336B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=18235634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33070495A Expired - Fee Related JP3677336B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3677336B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4262341B2 (ja) * 1998-12-02 2009-05-13 株式会社竹中工務店 すべり免震装置および免震構造
JP5034150B2 (ja) * 2000-12-05 2012-09-26 旭硝子株式会社 ポリテトラフルオロエチレン造粒物及びその成形品
JP2002209975A (ja) * 2001-01-19 2002-07-30 Daikyo Seiko Ltd 医薬バイアル用ラミネートゴム栓
US7892600B2 (en) * 2002-12-06 2011-02-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Rotolining process
JP2004346265A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 摺動材料及びオイルフリースクロール圧縮機
JP2006096991A (ja) * 2004-08-31 2006-04-13 Kurabe Ind Co Ltd Ptfe樹脂成型体、ptfe樹脂成型体を用いた一体化構造、及び、それらの製造方法
JP4983153B2 (ja) * 2006-08-24 2012-07-25 ダイキン工業株式会社 含フッ素樹脂水性分散体
EP2767557B1 (en) * 2013-02-14 2017-03-22 3M Innovative Properties Company Fluoropolymer compositions with microspheres
US20200056030A1 (en) * 2016-10-17 2020-02-20 Burckhardt Compression Ag Sealing element and/or guide ring made of a composition of polytetrafluoroethylene, perfluoroalkoxy polymer, and filler

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09169880A (ja) 1997-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7056589B2 (en) Plain bearing composite material
JP2018524440A (ja) 高離型性及び低摩擦性を有する機能性コーティング形成用組成物
JP3677336B2 (ja) 摺動部材用ふっ素樹脂粉末組成物
JPH07268126A (ja) 潤滑性樹脂組成物
JP2022140773A (ja) ポリテトラフルオロエチレン組成物
EP1584655B1 (en) Fluororesin composition
JP2003041083A (ja) 変性ポリテトラフルオロエチレン組成物
TW201336917A (zh) 氟樹脂及聚醯胺纖維組成物及由其製得之滑動件
JP3235223B2 (ja) ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物の製法
JP2016164216A (ja) 低摩擦性及び低摩耗性の摺動部材用フッ素樹脂組成物
JP2000143922A (ja) ポリテトラフルオロエチレン組成物
JP2007314641A (ja) フッ素樹脂組成物
US20240026140A1 (en) Compression molding composition, method for producing the same, and molded product
US5710205A (en) Composition of fluoropolymers
JP2004211792A (ja) シール用摺動部材及びその製造方法
JPS60127933A (ja) 工作機摺動部用材料
JP2002317089A (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物
JPH09157472A (ja) ポリテトラフルオロエチレン粉末組成物及びその製造方法
JP3315688B2 (ja) 充填剤含有ポリテトラフルオロエチレン組成物およびその成形品
EP0611384B1 (en) Composition of fluoropolymers
WO2004094528A1 (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物
JP2002128981A (ja) 耐圧摺動性四フッ化エチレン樹脂組成物
JP2589714B2 (ja) 摺動材組成物
JP2004501271A (ja) フルオロポリマーの使用によるノンアスベスト摩擦材料のノイズ挙動の改良
JP4424696B2 (ja) 表面被覆充填剤含有ポリテトラフルオロエチレン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 19970303

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20021218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20030227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050218

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees