JP3671870B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備される頭部保護エアバッグ装置、特に、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の頭部保護エアバッグ装置には、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路(ダクト)を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにしたものがあり、例えば、米国特許第6,099,029号明細書に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した形式の頭部保護エアバッグ装置において、折り畳まれた状態のエアバッグを例えばティアシーム(破断可能な縫合糸)にて筒状に縫合されたソックにて被覆して、エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持するようにした場合には、エアバッグを車体に組付けるまでの作業性を良好とし得る。しかし、当該頭部保護エアバッグ装置を車両に装備した状態で、インフレータからエアバッグのガス供給口にガスが供給される作動初期には、ソックによってエアバッグの展開が阻害されるおそれがあり、特に、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位にて、バッグ内圧が上昇して大きなバッグダメージを受けるおそれがある。
【0004】
上記したエアバッグのガスによるバッグダメージは、エアバッグの該当する箇所に筒状体等の保護部材を設けることにより抑制することが可能であるが、かかる場合には、上述した保護部材がエアバッグのコンパクトな折り畳みを阻害して、エアバッグの車両への格納性を害するおそれがあるばかりか、当該頭部保護エアバッグ装置のコストアップの要因ともなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題に対処すべく、上記した形式の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグの膨張展開時に前記エアバッグによって破断されるソックにて、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的なバッグ収納可能容積を他の展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的なバッグ収納可能容積より大きく設定したこと(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0006】
また、本発明では、上記した形式の頭部保護エアバッグ装置において、ティアシームにて筒状に縫合されて前記エアバッグの膨張展開時には前記ティアシームにて破断されるソックにより、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を前記ソックの非縫合部位(ティアシームによる縫合が施されていない部位)にて被覆したこと(請求項2に係る発明)に特徴がある。
【0007】
また、本発明では、上記した形式の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグの膨張展開時に前記エアバッグによって破断されるソックにて、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的な破断強度を他の展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的な破断強度より低く設定したこと(請求項3に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記ソックの部分的な破断強度をティアシームの構成にて設定すること(請求項4に係る発明)が可能である。
【0008】
また、本発明では、上記した形式の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグが折り畳まれた状態にあるときにはその形状を被覆保持し膨張展開するときには前記エアバッグによって破断されるソックを、前記エアバッグの前記ガス供給口を挟んで前後一対配設したこと(請求項5に係る発明)に特徴がある。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項1に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位を被覆するソックの部分的なバッグ収納可能容積を、他の展開可能部位を被覆するソックの部分的なバッグ収納可能容積より大きく設定したため、折り畳まれた状態のエアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位とこれを被覆するソック間に所望の隙間を確保することができる。
【0010】
したがって、本発明では、インフレータからエアバッグのガス供給口にガスが供給される作動初期に、ソックが瞬時に破断しない場合でも、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位は瞬時に展開し、該当部位のガス通路が瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータからエアバッグのガス供給口に供給されたガスは該当部位のガス通路を通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグの展開性能が向上する。
【0011】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項2に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位をティアシームにて筒状に縫合されたソックの非縫合部位(ティアシームによる縫合が施されていない部位)にて被覆したため、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位は常に展開し易い状態にある。
【0012】
したがって、本発明では、インフレータからエアバッグのガス供給口にガスが供給される作動初期に、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位が瞬時に展開し、該当部位のガス通路が瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータからエアバッグのガス供給口に供給されたガスは該当部位のガス通路を通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグの展開性能が向上する。
【0013】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項3に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位を被覆するソックの部分的な破断強度を他の展開可能部位を被覆するソックの部分的な破断強度より低く設定したため、インフレータからエアバッグのガス供給口にガスが供給される作動初期に、ソックの部分的な破断強度を低く設定した部位(エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する部位)を瞬時に破断させることができる。
【0014】
したがって、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位は瞬時に展開し、該当部位のガス通路が瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータからエアバッグのガス供給口に供給されたガスは該当部位のガス通路を通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグの展開性能が向上する。
【0015】
この場合において、ソックの部分的な破断強度をティアシームの構成にて設定した場合(請求項4に係る発明の場合)には、ティアシームを部分的に一重縫い、縫いピッチ大、弱い糸(細い糸)とすること、或いは縫い目形状(縫合線)を応力集中し易い形状とすることにより、ソックにおいて破断強度の低い部分を容易に作ることができるとともに、破断強度の低い部分の配設位置を容易に変更可能である。
【0016】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項5に係る発明)においては、エアバッグが折り畳まれた状態にあるときにはその形状を被覆保持し膨張展開するときにはエアバッグによって破断されるソックを、エアバッグのガス供給口を挟んで前後一対配設したため、前後一対のソック間ではエアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位が常に自由に展開し易い状態にある。
【0017】
したがって、本発明では、インフレータからエアバッグのガス供給口にガスが供給される作動初期に、エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位が瞬時に展開し、該当部位のガス通路が瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータからエアバッグのガス供給口に供給されたガスは該当部位のガス通路を通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグの展開性能が向上する。また、本発明では、エアバッグの折り畳み寸法に応じて前後一対のソックで各断面を変更可能であり、ソックの大きさを最適として低コスト化・小スペース化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明を乗用車系車両用の頭部保護エアバッグ装置に実施した第1の実施形態を示していて、この実施形態のエアバッグ装置は、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開するエアバッグ11と、このエアバッグ11の前端部に組付けたテンションクロス12と、エアバッグ11のガス供給口11aにデフューザパイプ13を介して気密的に組付けられるインフレータ14によって構成されるエアバッグモジュール10を備えている。
【0019】
エアバッグ11は、織目方向が前後上下となるように袋織によって形成されていて、表面に気密保持用のコーティングを施されており、前後方向の中間部位上端に設けたガス供給口11aと、これの下端に略直交して前後方向に延びるガス通路11bと、このガス通路11bを通して連通する前席用膨張部11cおよび後席用膨張部11dを有するとともに、中間非膨張部11e、前端非膨張部11fおよび4個の取付片部11gを有している。なお、各取付片部11gには、ルーフサイドレール21への取付孔11g1が設けられている。
【0020】
ガス通路11bは、エアバッグ11の上部に設けられていて、エアバッグ11が車体に組付けられた状態では側面視にて略水平となるように設定されている。また、ガス通路11bは、前端部11b1が前席用膨張部11cの前端部上方にまで延びるとともに、後端部11b2が後席用膨張部11dの後端部上方にまで延びていて、両膨張部11c,11dの上方部位を連通させており、その中間部位(中間非膨張部11eの上方部位)にガス供給口11aが設けられている。
【0021】
前席用膨張部11cは、図1および図2に示したように、前席51(Bピラー23に対応して配設されている座席)に着座する乗員Mfの頭部Hfを保護するもので、上下方向の中央に設けた3個のT字状区画部(非膨張部)11c1,11c2,11c3によって中央内部を4個の膨張室(セル)11c4,11c5,11c6,11c7に区画されていて、これら各膨張室11c4〜11c7は上下両端にて互いに連通している。
【0022】
後席用膨張部11dは、図1および図2に示したように、後席52に着座する乗員Mrの頭部Hrを保護するもので、上下方向の中央に設けた2個のT字状区画部(非膨張部)11d1,11d2によって中央内部を3個の膨張室(セル)11d3,11d4,11d5に区画されていて、これら各膨張室11d3〜11d5は上下両端にて互いに連通している。
【0023】
テンションクロス12は、エアバッグ11の構成布より薄くて安いノンコート織布によって三角形状(形状は適宜変更可能)に形成されていて、後端部12aにてエアバッグ11の前端非膨張部11fに縫合されており、前端部12bに設けた取付孔12b1にてAピラー22に組付けられる(図1参照)ようになっている。
【0024】
デフューザパイプ13は、図1〜図5にて示したように、薄肉で略J字状に形成されていて、インフレータ14のガス噴射口14aに設けた雄ねじ部14bにフレアナット13bを用いて気密的かつ一体的に連結固定された状態で、エアバッグ11のガス供給口11aに締付バンド15を用いて気密的に組付けられている。
【0025】
また、デフューザパイプ13は、図1に示したように、その先端がBピラー23より僅かに後方の位置で、図5に示したように、ドアガラス(サイドガラス)面41に沿って斜め下方に向くように配置(ドアガラス面41に対して略平行となるように配置)されていて、エアバッグ11のガス通路11bにガス供給口11aを通して上方からガスを供給するようになっている。
【0026】
また、デフューザパイプ13は、図2および図3に示したように、その先端部13aをエアバッグ11のガス供給口11aを通してガス通路11bに所定量突出させて臨ませている。また、デフューザパイプ13の先端部13aには、先端を閉塞する閉塞壁(底壁)13a1と、前後一対で縦長矩形のガス分配孔13a2,13a3が設けられている。
【0027】
各ガス分配孔13a2,13a3は、図3および図4に示したように、デフューザパイプ13における周壁の前後各部位に形成されていて、その形成方向(ガスの噴射方向)は略水平方向とされている。また、各ガス分配孔13a2,13a3は、その全体がエアバッグ11のガス通路11b内に配置されていて、その開口面積は共に略Soで同じである。また、各ガス分配孔13a2,13a3の形成位置は、閉塞壁(底壁)13a1より所定量Lo上方であり、閉塞壁(底壁)13a1による壁面効果が所定量得られるように設定されている。
【0028】
閉塞壁(底壁)13a1による壁面効果は、デフューザパイプ13内で閉塞壁面に近い部位の圧力を高める効果であり、上記した所定量Loを小さくすること、すなわち各ガス分配孔13a2,13a3の形成位置を閉塞壁(底壁)13a1に近づけることにより、各ガス分配孔13a2,13a3からのガス噴射圧を高めることができて、各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bへのガス流れを強くすることができる。
【0029】
インフレータ14は、車両の側突時またはロールオーバー時等にガスをエアバッグ11に向けて噴出供給するものであり、図5にて示したように、ブラケット14cにてルーフサイドレール21にボルト16等を用いて組付けられている。また、インフレータ14は、車両の前後方向中央部においてエアバッグ11の上方にてルーフサイドレール21に沿って前後方向に配置されていて、ルーフヘッドライニング31によって覆われるようになっている。
【0030】
図5に示したブラケット14cは、外力に対して容易に塑性変形可能な素材(エネルギー吸収素材)で形成されたブラケット(EAブラケット)であり、ルーフサイドレール21に当接するまでのストロークDでエネルギーを吸収可能である。このエネルギー量が多い場合には、仮想線にて示したように、ルーフヘッドライニング31の背面にエネルギー吸収パッド39を装着することも可能である。
【0031】
上記のように構成したこの実施形態のエアバッグ装置においては、通常時、エアバッグ11とテンションクロス12が上下方向にて多重に(例えば、蛇腹状に)折り畳まれて破断可能なソック(袋)17(図5および図6参照)にコンパクトに収容された状態でAピラー22とルーフサイドレール21に沿って格納されていて、Aピラーガーニッシュ(図示省略)とルーフヘッドライニング31により覆われている。
【0032】
ソック17は、エアバッグ11の膨張展開時にエアバッグ11によって破断されるものであり、折り畳まれたエアバッグ11とテンションクロス12を被覆してエアバッグ11とテンションクロス12の折り畳まれた状態の形状を保持している。また、ソック17は、図5〜図7に示したように、破断可能な素材で形成されてエアバッグのガス供給口11a形成部や取付片部11gが通過可能な開口17a1を有するソック本体17aと、このソック本体17aを筒状に縫合するティアシーム(破断可能な縫合糸)17bによって構成されている。なお、ティアシーム17bの破断強度は、ソック本体17aの破断強度より低くて、エアバッグ11の膨張展開時には、通常、ティアシーム17bが先に破断する。
【0033】
図6はBピラーガーニッシュ33部位での断面を示していて、Bピラーガーニッシュ33の上部背面には膨張展開するエアバッグ11がBピラーガーニッシュ33の背部に侵入するのを防止する突起33aが形成されている。なお、突起33aは、図6の仮想線に示した形状(上方に折れ曲がった部位に傾斜面を有する形状)として実施することも可能であり、この場合にはエアバッグ11の膨張展開が傾斜面によってガイドされて、エアバッグ11がBピラーガーニッシュ33の上端に引っ掛かることを防止する。
【0034】
また、車両の側突時またはロールオーバー時等において、インフレータ14からガスが噴出し、このガスがデフューザパイプ13を通して各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bに供給されると、エアバッグ11がルーフヘッドライニング31の該当部位を車室内に向けて変形させて下方に展開するとともに、テンションクロス12がAピラーガーニッシュの該当部位を車室内に向けて変形させて下方に展開し、エアバッグ11が図1にて示したように車室内の側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際には、エアバッグ11の各膨張部11c,11dが各乗員Mf,Mrの頭部Hf,Hr側方に位置する頭部保護エリアに向けて膨張展開する。
【0035】
ところで、この実施形態においては、折り畳まれたエアバッグ11とテンションクロス12を被覆して収容するソック17において、図7および図8に示したように、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆する部位Y1の部分的なバッグ収納可能容積V1が、他の展開可能部位P2を被覆する部位Y2の部分的なバッグ収納可能容積V2より大きく設定されている。
【0036】
このため、この実施形態では、折り畳まれた状態のエアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1とこれを被覆するソック17の部位Y1間に所望の隙間を確保することができる。したがって、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期に、ソック17が瞬時に破断しない場合でも、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1は瞬時に展開し、該当部位P1のガス通路11bが瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aに供給されたガスは該当部位P1のガス通路11bを通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位P1のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグ11の展開性能が向上する。
【0037】
また、この実施形態では、デフューザパイプ13の先端部13aが閉塞壁(底壁)13a1と前後一対のガス分配孔13a2,13a3を有する構成とされている。かかる構成では、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1にガスを衝突させることで、ガスの流れ方向を変更することができ、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3を通してエアバッグ11におけるガス通路11bの各端部11b1,11b2に向けて略水平方向にてガスを供給することができる。
【0038】
このため、エアバッグ11の膨張展開初期において、折り畳まれたエアバッグ11のガス通路11bが速やかに拡大してガス圧を受ける面積が増大するとともに、ガス通路11bでの有効通路面積が十分に確保される。したがって、ガス通路11bの一部が供給ガスによって大きな荷重を受けることがなく、当該部位のバッグダメージを抑制することができるとともに、エアバッグ11の前席用膨張部11cと後席用膨張部11dに向けてガスを速やかに供給することができて、エアバッグ11の展開性能を向上させることができる。
【0039】
また、エアバッグ11のガス供給口11aを通してガス通路11bに臨ませたデフューザパイプ13の先端部13aに、先端を閉塞する閉塞壁13a1と、前席用膨張部11cと後席用膨張部11dへのガス分配孔13a2,13a3を設けて、バッグダメージに対して対策したものであるため、当該装置の簡素化を図ることが可能であり、エアバッグ11を容易に小さく折り畳むことができて、エアバッグ11の車両への格納性を向上させることができるとともに、エアバッグ11のコスト低減を図ることができる。
【0040】
また、この実施形態においては、両ガス分配孔13a2,13a3をデフューザパイプ13の周壁に設けたため、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1から両ガス分配孔13a2,13a3までの距離(図3の所定量Lo参照)を適宜に設定することにより、閉塞壁13a1の壁面効果を適宜に設定可能で、例えば、図3の所定量Loを小さくすることでガス流れを強くする、或いは図3の所定量Loを大きくすることでガス流れを弱くすることができ、ガス通路11bへの初期ガス流れを制御できて、バッグダメージと展開性能の調整を容易に行うことができる。また、各ガス分配孔13a2,13a3をデフューザパイプ13における周壁の前後両部位に設けたため、ガス通路11bの前方部位と後方部位にガスを良好に分配供給することができて、エアバッグ11の展開性能を向上させることができる。
【0041】
また、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を略水平方向としたため、ガス通路11bの前方部位と後方部位へのガスの到達時間を短くし得て、エアバッグ11の展開完了時間を短くすることが可能である。また、各ガス分配孔13a2,13a3をガス通路11b内に配置したため、バッグダメージを抑えた状態で、ガス通路11の前方部位と後方部位へのガスの到達時間を短くし得て、エアバッグ11の展開完了時間を短くすることが可能である。
【0042】
上記実施形態においては、エアバッグ11として袋織バッグを採用したが、縫製バッグや接着(熱溶着)バッグを採用して実施することも可能である。また、上記実施形態においては、図7および図8に示したように、ソック17においてエアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆する部位Y1の部分的なバッグ収納可能容積V1を、他の展開可能部位P2を被覆する部位Y2の部分的なバッグ収納可能容積V2より大きく設定して、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期において、バッグ内圧の上昇が抑制されるようにしたが、図9〜図15に示した各実施形態のようにソック17を構成して、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期において、バッグ内圧の上昇が抑制されるように実施することも可能である。
【0043】
図9に示した第2の実施形態のソック17においては、ティアシーム17bにて筒状に縫合されたソック17の非縫合部位(ティアシーム17bによる縫合が施されていない部位)Y3にて、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆したため、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1は常に展開し易い状態にある。
【0044】
したがって、図9の実施形態では、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期に、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1が瞬時に展開し、該当部位P1のガス通路11bが瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aに供給されたガスは該当部位P1のガス通路11bを通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位P1のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグ11の展開性能が向上する。
【0045】
図10〜図14に示した各実施形態の各ソック17においては、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆する部位Y1の部分的な破断強度を、他の展開可能部位P2を被覆する部位Y2の部分的な破断強度より低く設定したため、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期に、ソック17の部分的な破断強度を低く設定した部位Y1を瞬時に破断させることができる。
【0046】
したがって、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1は瞬時に展開し、該当部位P1のガス通路11bが瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aに供給されたガスは該当部位P1のガス通路11bを通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位P1のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグ11の展開性能が向上する。
【0047】
また、図10に示した第3の実施形態のソック17では、ティアシーム17bを部分的に一重縫いとすることにより、図11に示した第4の実施形態のソック17では、ティアシーム17bを部分的に縫いピッチ大とすることにより、図12に示した第5の実施形態のソック17では、ティアシーム17bを部分的に弱い糸(細い糸)とすることにより、図13と図14に示した第6と第7の各実施形態の各ソック17では、ティアシーム17bの縫い目形状(縫合線)を部分的に応力集中し易い形状(屈曲形状)とすることにより、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆する部位Y1の部分的な破断強度が、他の展開可能部位P2を被覆する部位Y2の部分的な破断強度より低く設定されている。
【0048】
上記のように構成した図10〜図14の各実施形態の各ソック17では、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1を被覆する部位Y1の部分的な破断強度をティアシーム17bの構成にて設定したため、ソック17において破断強度の低い部分(部位Y1)を容易に作ることができるとともに、破断強度の低い部分の配設位置を容易に変更することが可能である。
【0049】
図15に示した第8の実施形態では、前後一対のソック17f,17rが採用されていて、各ソック17f,17rがエアバッグ11のガス供給口11aを挟んで前後に配設されているため、前後一対のソック17f,17r間ではエアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1が常に自由に展開し易い状態(ソック17f,17rに拘束されない自由状態)にある。
【0050】
したがって、図15の実施形態では、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aにガスが供給される作動初期に、エアバッグ11のガス供給口11aに対応する展開可能部位P1が瞬時に展開し、該当部位P1のガス通路11bが瞬時に展開膨張して拡大する。このため、インフレータ14からエアバッグ11のガス供給口11aに供給されたガスは該当部位P1のガス通路11bを通して前後方向にスムーズに流れ、バッグ内圧の上昇が抑制されて、該当部位P1のバッグダメージが軽減されるとともに、エアバッグ11の展開性能が向上する。また、この実施形態では、エアバッグ11とテンションクロス12の折り畳み寸法に応じて前後一対のソック17f,17rで各断面を変更可能であり、ソック17f,17rの大きさを最適として低コスト化・小スペース化を図ることができる。
【0051】
上記した各実施形態においては、エアバッグ11の膨張展開時にソック17のティアシーム17bがソック本体17aより先に破断するようにして実施したが、エアバッグ11の膨張展開時にソック17のソック本体17aがティアシーム17bより先に破断するようにして実施することも可能である。また、上記した各実施形態の構成は、適宜に組み合わせて実施する(例えば、第1の実施形態の構成を採用した上で、第2〜第7の何れか一つの実施形態の構成を採用する、或いは第1の実施形態の構成を採用した上で、第4と第7の実施形態の構成を採用する)ことも可能である。
【0052】
また、上記実施形態においては、図1に示したように、デフューザパイプ13の先端がBピラー23より僅かに後方の位置に配置されるようにして実施したが、デフューザパイプ13の配置は適宜変更可能であり、デフューザパイプ13の先端がBピラー23に重なるように配置して実施することも可能である。また、上記実施形態においては、乗用車系車両用の頭部保護エアバッグ装置に本発明を実施したが、乗用車系以外の車両用頭部保護エアバッグ装置にも適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部保護エアバッグ装置(車両の右側に装着されるもの)の第1の実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1に示したエアバッグモジュールの拡大側面図である。
【図3】 図2に示したデフューザパイプの先端部とエアバッグの関係を示す拡大縦断側面図である。
【図4】 図2に示したデフューザパイプとインフレータの側面図である。
【図5】 図1および図2に示したエアバッグを折り畳んで格納した状態にてインフレータより後方で縦断した拡大縦断背面図である。
【図6】 図1および図2に示したエアバッグを折り畳んで格納した状態にてBピラー部で縦断した拡大縦断背面図である。
【図7】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第1の実施形態の部分斜視図である。
【図8】 図7に示した部分の側面図である。
【図9】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第2の実施形態の側面図である。
【図10】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第3の実施形態の側面図である。
【図11】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第4の実施形態の側面図である。
【図12】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第5の実施形態の側面図である。
【図13】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第6の実施形態の側面図である。
【図14】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第7の実施形態の側面図である。
【図15】 折り畳まれた状態のエアバッグとソックの関係を示す第8の実施形態の側面図である。
【符号の説明】
10…エアバッグモジュール、11…エアバッグ、11a…ガス供給口、11b…ガス通路、11c…前席用膨張部、11d…後席用膨張部、11e…中間非膨張部、11f…前端非膨張部、11g…取付片部、12…テンションクロス、13…デフューザパイプ、13a…先端部、13a1…閉塞壁、13a2,13a3…前後のガス分配孔、14…インフレータ、17…ソック、17a…ソック本体、17b…ティアシーム、21…ルーフサイドレール、22…Aピラー、23…Bピラー、31…ルーフヘッドライニング、33…Bピラーガーニッシュ、P1…エアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位、P2…エアバッグの他の展開可能部位、Y1…ソックにおいてエアバッグのガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する部位、Y2…ソックにおいてエアバッグの他の展開可能部位を被覆する部位。
Claims (5)
- 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグの膨張展開時に前記エアバッグによって破断されるソックにて、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的なバッグ収納可能容積を他の展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的なバッグ収納可能容積より大きく設定したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
- 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、ティアシームにて筒状に縫合されて前記エアバッグの膨張展開時には前記ティアシームにて破断されるソックにより、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を前記ソックの非縫合部位にて被覆したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
- 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグの膨張展開時に前記エアバッグによって破断されるソックにて、前記エアバッグを被覆して前記エアバッグの折り畳まれた状態の形状を保持し、前記エアバッグの前記ガス供給口に対応する展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的な破断強度を他の展開可能部位を被覆する前記ソックの部分的な破断強度より低く設定したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
- 請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ソックの部分的な破断強度をティアシームの構成にて設定したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
- 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグが折り畳まれた状態にあるときにはその形状を被覆保持し膨張展開するときには前記エアバッグによって破断されるソックを、前記エアバッグの前記ガス供給口を挟んで前後一対配設したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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