JP3724383B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備される頭部保護エアバッグ装置、特に、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の頭部保護エアバッグ装置には、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにしたものがあり、例えば、特開平11−301394号公報や特開2000−127886号公報に示されている。
【0003】
上記した各公報に示されている頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッグのガス通路に沿って筒状体を設けて、インフレータからエアバッグに供給されるガスによるバッグダメージを抑制するようにしている。なお、特開平11−321536号公報には、エアバッグのガス通路に沿ってインナーチューブを内装して、インフレータからエアバッグに供給されるガスによるバッグダメージを抑制するようにしたものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した各頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッグのガス通路に上述したインナーチューブや筒状体(保護部材)を設けて、インフレータからエアバッグに供給されるガスによるバッグダメージを抑制するようにしているため、上述したインナーチューブや筒状体がエアバッグの折り畳みを阻害して、エアバッグの車両への格納性を害するおそれがあるばかりか、当該エアバッグ装置のコストアップの要因ともなっている。
【0005】
一方、頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッグの膨張展開性能面での諸要求(膨張展開開始から膨張展開完了までの時間を設定時間以下とする要求、膨張展開開始から膨張展開完了までの初期内圧を高設定圧以上に維持する要求、膨張展開完了からの初期所定時間経過後の所定時間に内圧を低設定圧以上に維持する要求等)を満たす必要がある。
【0006】
エアバッグの膨張展開完了時間の短縮および初期内圧を上げるためには、一般的にインフレータのガス供給能力を高める対策が行われる。しかし、インフレータのガス供給能力を高めると、バッグダメージが増して内圧保持時間を長くすることができない。このために、例えばエアバッグの表面に気密保持用のコーティングを十分に施してバッグダメージを抑え気密性能を高める、或いはエアバッグの気密性能を高めた上でインフレータのガス供給能力を高める必要があって、エアバッグの膨張展開性能の向上と低コスト化は背反する課題である。かかる課題は、低コストにて実現可能な手段でエアバッグのバッグダメージを抑えることができれば解決できるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題に対処すべく、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を含む前記デフューザパイプの先端部を前記エアバッグにおける最上端の折り幅内に配置したこと(請求項1に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記ガス分配孔の形成方向を斜め下方向とすること(請求項2に係る発明)も可能である。
【0008】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方向に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔の形成傾斜角に合わせて前記ガス供給口を前記ガス通路に向けて拡開する形状としたこと(請求項3に係る発明)に特徴がある。
【0009】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方向に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を前記デフューザパイプの周壁に形成した傾斜部に略直交して形成したこと(請求項4に係る発明)に特徴がある。
【0010】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を車両平面視で車外方向に所定角度偏向させて設けたこと(請求項5に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記ガス分配孔からのガスの噴出方向を前記ガス通路の前後方向端部の配設位置に向けること(請求項6に係る発明)も可能である。
【0011】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の開口面積を前記前席用膨張部と前記後席用膨張部の容積に応じて設定したこと(請求項7に係る発明)に特徴がある。
【0012】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を前方と後方とで異ならせたこと(請求項8に係る発明)に特徴がある。
【0013】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッ グが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の形成方向を前方と後方とで異ならせたこと(請求項9に係る発明)に特徴がある。
【0014】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの前記閉塞壁にパイプ外に向けて突出する突出部を設けて、前記デフューザパイプ内に向けて開口する凹部を形成したこと(請求項10に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記突出部を前後方向にて偏位させて前記閉塞壁に設けること(請求項12に係る発明)も可能である。
【0015】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの前記閉塞壁にパイプ内に向けて突出する突出部を設けて、前記デフューザパイプ外に向けて開口する凹部を形成したこと(請求項11に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記突出部を前後方向にて偏位させて前記閉塞壁に設けること(請求項12に係る発明)も可能である。
【0016】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を前記デフューザパイプの周壁に設けたこと(請求項13に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記車幅方向内側に向けて開口する ガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を、前記前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離と異にすること(請求項14に係る発明)、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の開口面積を、前記前後のガス分配孔の開口面積と異にすること(請求項15に係る発明)、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の水平面に対する形成方向を、前記前後のガス分配孔の水平面に対する形成方向と異にすること(請求項16に係る発明)、前記デフューザパイプの車幅方向内側に位置する部位にパイプ内に突出する突出部を設けて、この突出部周壁に前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を形成すること(請求項17に係る発明)も可能である。
【0017】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス供給口を前記ガス通路に向けて拡開する形状としたこと(請求項18に係る発明)に特徴がある。
【0018】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの先端下方にて、前記ガス通路に上端にて連通して上下方向に延びる補助膨張室を前記エアバッグに設けたこと(請求項19に係る発明)に特徴がある。
【0019】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁と前記閉塞壁に跨るようにして前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設けたこと(請求項20に係る発明)に特徴がある。
【0020】
また、本発明は、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端 部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプを、前記インフレータに接続されるパイプ本体部と、このパイプ本体部の先端外周に嵌合固定されて前記閉塞壁と前記ガス分配孔を有するパイプ先端部の少なくとも二部材にて構成したこと(請求項21に係る発明)に特徴がある。この場合において、前記パイプ本体部と前記パイプ先端部によって形成される段部に、前記エアバッグのガス供給口形成部を固定すること(請求項22に係る発明)も可能である。
【0021】
【発明の作用・効果】
本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項1に係る発明)においては、デフューザパイプの閉塞壁にガスを衝突させることで、ガスの流れ方向を変更することができ、デフューザパイプのガス分配孔を通してエアバッグのガス通路に所望の方向にてガスを供給することができる。このため、エアバッグの膨張展開初期において、折り畳まれたエアバッグのガス通路が速やかに拡大してガス圧を受ける面積が増大するとともに、ガス通路での有効通路面積が十分に確保される。したがって、ガス通路の一部が供給ガスによって大きな荷重を受けることがなく、当該部位のバッグダメージを抑制することができるとともに、エアバッグの前席用膨張部と後席用膨張部に向けてガスを速やかに供給することができて、エアバッグの展開性能を向上させることができる。
【0022】
また、エアバッグのガス供給口を通してガス通路に臨ませたデフューザパイプの先端部に、先端を閉塞する閉塞壁と、前席用膨張部と後席用膨張部へのガス分配孔を設けて、バッグダメージに対して対策したものであるため、当該装置の簡素化を図ることが可能であり、エアバッグを容易に小さく折り畳むことができて、エアバッグの車両への格納性を向上させることができるとともに、エアバッグのコスト低減を図ることができる。また、ガス分配孔を含むデフューザパイプの先端部をエアバッグにおける最上端の折り幅内に配置したため、エアバッグの格納性(折り畳み性)を害することなく、バッグダメージの軽減と展開性能向上の両立を図ることが可能である。
【0023】
また、本発明の実施に際して、デフューザパイプの先端部周壁に設けられるガス分配孔の形成方向(ガス噴射方向)を斜め下方向とした場合(請求項2に係る発明の場合)には、エアバッグの膨張展開初期において、折り畳まれたエアバッグのガス通路に斜め下方向に向けてガスを供給することができて、ガス分配孔の形成方向を略水平方向とした場合に比して、ガス通路の展開性を高めることができるとともに、エアバッグの展開時の挙動を安定させることが可能である。
【0024】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項3に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部周壁に設けられるガス分配孔の形成傾斜角に合わせて前記ガス供給口を前記ガス通路に向けて拡開する形状としたため、デフューザパイプのガス分配孔からエアバッグのガス通路へのガスの流れを阻害することなく、デフューザパイプの先端部のガス通路内への突出量を小さくすることができて、エアバッグのダメージ軽減と展開性能向上の両立を図りながら、エアバッグの格納性(折り畳み性)を高めることができる。
【0025】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項4に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部周壁に設けられるガス分配孔を前記デフューザパイプの周壁に形成した傾斜部に略直交して形成したため、デフューザパイプの周壁に形成される傾斜部の傾斜角を変更することで、ガス分配孔からのガスの噴出方向を変更することができて、ガス通路の展開性およびエアバッグの展開時の挙動を容易に調整することが可能である。
【0026】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項5に係る発明)においては、デフ ューザパイプの先端部周壁に設けられるガス分配孔を車両平面視で車外方向に所定角度偏向させて設けたため、エアバッグが車両平面視にて例えばくの字状に配設されて、エアバッグの前後両端部が車外方向に変位して設けられるような場合において、デフューザパイプのガス分配孔からエアバッグにおけるガス通路の前後端部に向けてガスを良好に流すことが可能であり、エアバッグの展開完了までの時間短縮を図ることが可能である。この場合において、前記ガス分配孔からのガスの噴出方向を前記ガス通路の前後端部の配設位置に向けた場合(請求項6に係る発明の場合)には、デフューザパイプのガス分配孔からエアバッグにおけるガス通路の前後端部に向けてガスを直線状に流すことが可能であり、エアバッグの展開完了までの時間を短縮することが可能である。
【0027】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項7に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部周壁に設けられる前後のガス分配孔の開口面積を前記前席用膨張部と前記後席用膨張部の容積に応じて設定したため、エアバッグの前席用膨張部と後席用膨張部を略同時に膨張展開させることができて、エアバッグの展開挙動を安定させることができるとともに、エアバッグの展開完了までの時間を短縮することができる。
【0028】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項8に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部周壁に設けられる前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を前方と後方とで異ならせたため、前方のガス分配孔からのガスの流れと後方のガス分配孔からのガスの流れを異ならせることができて、エアバッグの展開性能(例えば、展開挙動)を調整することが可能である。かかる作用効果は、デフューザパイプの先端部周壁に設けられる前後のガス分配孔(形成方向が斜め下方のもの)の形成方向(傾斜角度)を前方と後方とで異ならせること(請求項9に係る発明)によっても同様に得られる。
【0029】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項10に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部先端に設けた閉塞壁にパイプ外に向けて突出する突出部を設けて、デフューザパイプ内に向けて開口する凹部を形成したため、デフューザパイプ内での閉塞壁による壁面効果とガスの流れを凹部によって変更することができて、デフューザパイプのガス分配孔からエアバッグのガス通路へのガスの流れを変更する(遅くする)ことができる。このため、ガス分配孔を変更することなく、凹部の形状変更により、エアバッグの展開性能を調整することが可能である。
【0030】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項11に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部先端に設けた閉塞壁にパイプ内に向けて突出する突出部を設けて、前記デフューザパイプ外に向けて開口する凹部を形成したため、デフューザパイプ内での閉塞壁による壁面効果とガスの流れを突出部によって変更することができて、デフューザパイプのガス分配孔からエアバッグのガス通路へのガスの流れを変更する(速くする)ことができる。このため、ガス分配孔を変更することなく、突出部の形状変更により、エアバッグの展開性能を調整することが可能である。
【0031】
上記した各場合(請求項10または11に係る発明)において、前記突出部を前後方向にて偏位させて前記閉塞壁に設けた場合(請求項12に係る発明の場合)には、突出部を閉塞壁の中央に設ける場合に比して、エアバッグにおけるガス通路の前後へのガス分配比を変更する(例えば、突出部を前方に偏位させた場合には、前方へのガス供給量を多くする)ことができて、ガス分配孔を変更することなく、エアバッグの展開性能を調整することが可能である。
【0032】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項13に係る発明)においては、デフューザパイプの先端部周壁に、前後のガス分配孔を設けるとともに、更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を設けたため、エアバッグの膨張展開初期において、車幅方向内側に向けてもエアバッグを展開することができる。したがって、デフューザパイプの先端部の配設位置を例えばBピラーガーニッシュに対応させることで、エアバッグのBピラーガーニッシュ上端部への引っ掛かりを防止することが可能である。
【0033】
この場合(請求項13に係る発明の場合)において、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を、前記前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離と異にした場合(請求項14に係る発明の場合)、または前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の開口面積を、前記前後のガス分配孔の開口面積と異にした場合(請求項15に係る発明の場合)には、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔からエアバッグに供給されるガス流量を前後のガス分配孔からエアバッグに供給されるガス流量とは異にすることができて、エアバッグの展開挙動を調整することが可能である。
【0034】
また、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の水平面に対する形成方向を、前記前後のガス分配孔の水平面に対する形成方向と異にした場合(請求項16に係る発明の場合)には、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔からエアバッグに供給されるガスの流れ方向を前後のガス分配孔からエアバッグに供給されるガスの流れ方向とは異にすることができて、エアバッグの展開挙動を調整することが可能である。
【0035】
また、前記デフューザパイプの車幅方向内側に位置する部位にパイプ内に突出する突出部を設けて、この突出部周壁に前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を形成した場合(請求項17に係る発明の場合)には、デフューザパイプに設けられる突出部の形状変更によって、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の開口方向(ガスの噴射方向)を容易に変更することができ、車種(車体形状)に応じて容易に変更することができる。
【0036】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項18に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口を通してガス通路に臨ませたデフューザパイプの先端部周壁に前後のガス分配孔を設けるとともに、エアバッグのガス供給口をガス通路に向けて拡開する形状としたため、デフューザパイプのガス分配孔とエアバッグのガス供給口が仮に重なる配置となっても、ガス分配孔からガス供給口にガスを円滑に流すことができて、エアバッグのダメージを軽減することができる。
【0037】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項19に係る発明)においては、前記デフューザパイプの先端下方にて、前記ガス通路に上端にて連通して上下方向に延びる補助膨張室を前記エアバッグに設けたため、エアバッグの補助膨張室にもガスが流れて、エアバッグの下方への展開が促進される。したがって、エアバッグの展開完了までの時間を短くすることができる。
【0038】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項20に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口を通してガス通路に臨ませたデフューザパイプの先端部に、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁と前記閉塞壁に跨るようにして前席用膨張部と後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設けるようにしたため、デフューザパイプの先端を斜めに切り落とすことによってガス分配孔を容易に形成することができて、デフューザパイプを容易に製造することができ、デフューザパイプの低コスト化を図ることができる。
【0039】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項21に係る発明)においては、エアバッグのガス供給口を通してガス通路に臨ませたデフューザパイプを、前記インフレータに接続されるパイプ本体部と、このパイプ本体部の先端外周に嵌合固定されて閉塞壁とガス分配孔を有するパイプ先端部の少なくとも二部材にて構成したため、パイプ先端部にガス分配孔を汎用機械を用いて容易に加工することができる。この場合において、前記パイプ本体部と前記パイプ先端部によって形成される段部に、前記エアバッグのガス供給口形成部を固定した場合(請求項22に係る発明の場合)には、段部を有効に利用してエアバッグとデフューザパイプを固定することができ、エアバッグとデフューザパイプの固定強度を容易に高めることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明を乗用車系車両用の頭部保護エアバッグ装置に実施した実施形態を示していて、この実施形態のエアバッグ装置は、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開するエアバッグ11と、このエアバッグ11の前端部に組付けたテンションクロス12と、エアバッグ11のガス供給口11aにデフューザパイプ13を介して気密的に組付けられるインフレータ14によって構成されるエアバッグモジュール10を備えている。
【0041】
エアバッグ11は、織目方向が前後上下となるように袋織によって形成されていて、表面に気密保持用のコーティングを施されており、前後方向の中間部位上端に設けたガス供給口11aと、これの下端に略直交して前後方向に延びるガス通路11bと、このガス通路11bを通して連通する前席用膨張部11cおよび後席用膨張部11dを有するとともに、中間非膨張部11e、前端非膨張部11fおよび4個の取付片部11gを有している。なお、各取付片部11gには、ルーフサイドレール21への取付孔11g1が設けられている。
【0042】
ガス通路11bは、エアバッグ11の上部に設けられていて、エアバッグ11が車体に組付けられた状態では側面視にて略水平となるように設定されている。また、ガス通路11bは、前端部11b1が前席用膨張部11cの前端部上方にまで延びるとともに、後端部11b2が後席用膨張部11dの後端部上方にまで延びていて、両膨張部11c,11dの上方部位を連通させており、その中間部位(中間非膨張部11eの上方部位)にガス供給口11aが設けられている。
【0043】
前席用膨張部11cは、図1および図2に示したように、前席51(Bピラー23に対応して配設されている座席)に着座する乗員Mfの頭部Hfを保護するもので、上下方向の中央に設けた3個のT字状区画部(非膨張部)11c1,11c2,11c3によって中央内部を4個の膨張室(セル)11c4,11c5,11c6,11c7に区画されていて、これら各膨張室11c4〜11c7は上下両端にて互いに連通している。
【0044】
後席用膨張部11dは、図1および図2に示したように、後席52に着座する乗員Mrの頭部Hrを保護するもので、上下方向の中央に設けた2個のT字状区画部(非膨張部)11d1,11d2によって中央内部を3個の膨張室(セル)11d3,11d4,11d5に区画されていて、これら各膨張室11d3〜11d5は上下両端にて互いに連通している。
【0045】
テンションクロス12は、エアバッグ11の構成布より薄くて安いノンコート織布によって三角形状(形状は適宜変更可能)に形成されていて、後端部12aにてエアバッグ11の前端非膨張部11fに縫合されており、前端部12bに設けた取付孔12b1にてAピラー22に組付けられる(図1参照)ようになっている。
【0046】
デフューザパイプ13は、図1〜図4および図7にて示したように、薄肉で略J字状に形成されていて、インフレータ14のガス噴射口14aに設けた雄ねじ部14bにフレアナット13bを用いて気密的かつ一体的に連結固定された状態で、エアバッグ11のガス供給口11aに締付バンド15を用いて気密的に組付けられている。
【0047】
また、デフューザパイプ13は、図1に示したように、その先端がBピラー23より僅かに後方の位置で、図7に示したように、ドアガラス(サイドガラス)面41に沿って斜め下方に向くように配置(ドアガラス面41に対して略平行となるように配置)されていて、エアバッグ11のガス通路11bに上方からガスを供給するようになっている。
【0048】
また、デフューザパイプ13は、図2および図3に示したように、その先端部13aをエアバッグ11のガス供給口11aを通してガス通路11bに所定量突出させて臨ませている。また、デフューザパイプ13の先端部13aには、先端を閉塞する閉塞壁(底壁)13a1と、前後一対で縦長矩形のガス分配孔13a2,13a3が設けられている。
【0049】
各ガス分配孔13a2,13a3は、図3〜図6に示したように、デフューザパイプ13における周壁の前後各部位に形成されていて、その形成方向(ガスの噴射方向)は略水平方向とされている。また、各ガス分配孔13a2,13a3は、その全体がエアバッグ11のガス通路11b内に配置されていて、その開口面積は共に略Soで同じである。また、各ガス分配孔13a2,13a3の形成位置は、閉塞壁(底壁)13a1より所定量Lo上方であり、閉塞壁(底壁)13a1による壁面効果が所定量得られるように設定されている。
【0050】
閉塞壁(底壁)13a1による壁面効果は、デフューザパイプ13内で閉塞壁面に近い部位の圧力を高める効果であり、上記した所定量Loを小さくすること、すなわち各ガス分配孔13a2,13a3の形成位置を閉塞壁(底壁)13a1に近づけることにより、各ガス分配孔13a2,13a3からのガス噴射圧を高めることができて、各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bへのガス流れを強くすることができる。
【0051】
インフレータ14は、車両の側突時またはロールオーバー時等にガスをエアバッグ11に向けて噴出供給するものであり、図7にて示したように、ブラケット14cにてルーフサイドレール21にボルト16等を用いて組付けられている。また、インフレータ14は、車両の前後方向中央部においてエアバッグ11の上方にてルーフサイドレール21に沿って前後方向に配置されていて、ルーフヘッドライニング31によって覆われるようになっている。
【0052】
図7に示したブラケット14cは、外力に対して容易に塑性変形可能の素材(エネルギー吸収素材)で形成されたブラケット(EAブラケット)であり、ルーフサイドレール21に当接するまでのストロークDでエネルギーを吸収可能である。このエネルギー量が多い場合には、仮想線にて示したように、ルーフヘッドライニング31の背面にエネルギー吸収パッド39を装着することも可能である。
【0053】
上記のように構成したこの実施形態のエアバッグ装置においては、通常時、エアバッグ11とテンションクロス12が上下方向にて多重に折り畳まれて破断可能な袋17(図7および図8参照)にコンパクトに収容された状態でAピラー22とルーフサイドレール21に沿って格納されていて、Aピラーガーニッシュ(図示省略)とルーフヘッドライニング31により覆われている。
【0054】
図8はBピラーガーニッシュ33部位での断面を示していて、Bピラーガーニッシュ33の上部背面には膨張展開するエアバッグ11がBピラーガーニッシュ33の背部に侵入するのを防止する突起33aが形成されている。なお、突起33aは、図8の仮想線に示した形状(上方に折れ曲がった部位に傾斜面を有する形状)として実施することも可能であり、この場合にはエアバッグ11の膨張展開が傾斜面によってガイドされて、エアバッグ11がBピラーガーニッシュ33の上端に引っ掛かることを防止する。
【0055】
また、車両の側突時またはロールオーバー時等において、インフレータ14からガスが噴出し、このガスがデフューザパイプ13を通して各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bに供給されると、エアバッグ11がルーフヘッドライニング31の該当部位を車室内に向けて変形させて下方に展開するとともに、テンションクロス12がAピラーガーニッシュの該当部位を車室内に向けて変形させて下方に展開し、エアバッグ11が図1にて示したように車室内の側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際には、エアバッグ11の各膨張部11c,11dが各乗員Mf,Mrの頭部Hf,Hr側方に位置する頭部保護エリアに向けて膨張展開する。
【0056】
ところで、この実施形態においては、デフューザパイプ13の先端部13aが閉塞壁(底壁)13a1と前後一対のガス分配孔13a2,13a3を有する構成とされている。かかる構成では、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1にガスを衝突させることで、ガスの流れ方向を変更することができ、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3を通してエアバッグ11におけるガス通路11bの各端部11b1,11b2に向けて略水平方向にてガスを供給することができる。
【0057】
このため、エアバッグ11の膨張展開初期において、折り畳まれたエアバッグ11のガス通路11bが速やかに拡大してガス圧を受ける面積が増大するとともに、ガス通路11bでの有効通路面積が十分に確保される。したがって、ガス通路11bの一部が供給ガスによって大きな荷重を受けることがなく、当該部位のバッグダメージを抑制することができるとともに、エアバッグ11の前席用膨張部11cと後席用膨張部11dに向けてガスを速やかに供給することができて、エアバッグ11の展開性能を向上させることができる。
【0058】
また、エアバッグ11のガス供給口11aを通してガス通路11bに臨ませたデフューザパイプ13の先端部13aに、先端を閉塞する閉塞壁13a1と、前席用膨張部11cと後席用膨張部11dへのガス分配孔13a2,13a3を設けて、バッグダメージに対して対策したものであるため、当該装置の簡素化を図ることが可能であり、エアバッグ11を容易に小さく折り畳むことができて、エアバッグ11の車両への格納性を向上させることができるとともに、エアバッグ11のコスト低減を図ることができる。
【0059】
また、本実施形態においては、両ガス分配孔13a2,13a3をデフューザパイプ13の周壁に設けたため、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1から両ガス分配孔13a2,13a3までの距離(図6の所定量Lo参照)を適宜に設定することにより、閉塞壁13a1の壁面効果を適宜に設定可能で、例えば、図6の所定量Loを小さくすることでガス流れを強くする、或いは図6の所定量Loを大きくすることでガス流れを弱くすることができ、ガス通路11bへの初期ガス流れを制御できて、バッグダメージと展開性能の調整を容易に行うことができる。また、各ガス分配孔13a2,13a3をデフューザパイプ13における周壁の前後両部位に設けたため、ガス通路11bの前方部位と後方部位にガスを良好に分配供給することができて、エアバッグ11の展開性能を向上させることができる。
【0060】
また、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を略水平方向としたため、ガス通路11bの前方部位と後方部位へのガスの到達時間を短くし得て、エアバッグ11の展開完了時間を短くすることが可能である。また、各ガス分配孔13a2,13a3をガス通路11b内に配置したため、バッグダメージを抑えた状態で、ガス通路11の前方部位と後方部位へのガスの到達時間を短くし得て、エアバッグ11の展開完了時間を短くすることが可能である。
【0061】
上記実施形態においては、エアバッグ11として袋織バッグを採用したが、縫製バッグや接着(熱溶着)バッグを採用して実施することも可能である。また、上記実施形態においては、各ガス分配孔13a2,13a3全体をガス通路11b内に配置したが、図9に示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の一部(または全部)をガス供給口11a内に配置し、各ガス分配孔13a2,13a3の開口方向にあるエアバッグ11のガス供給口11aをガス通路11bに向けて拡開する形状として実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3とエアバッグ11のガス供給口11aが重なる配置となるものの、各ガス分配孔13a2,13a3からガス供給口11aにガスを円滑に流すことができて、エアバッグ11のダメージを軽減することができる。
【0062】
また、上記実施形態においては、デフューザパイプ13の先端部13aをエアバッグ11のガス通路11bに所定量突出させるようにして実施したが、図10に例示したように、ガス通路11bに所定量突出するデフューザパイプ13の先端部13aがエアバッグ11における最上端の折り幅W内に配置されるようにして実施することも可能である。この場合には、エアバッグ11の格納性(折り畳み性)を害することなく、バッグダメージの軽減と展開性能向上の両立を図ることが可能である。
【0063】
また、上記実施形態においては、デフューザパイプ13における各ガス分配孔13a2,13a3を周壁の前後各部位に形成して実施したが、図11に例示したように、エアバッグ11が車両平面視にてくの字状に配設されて、エアバッグ11の前後両端部が車外方向に変位して設けられるような場合、すなわちデフューザパイプ13の先端部13aからガス通路11bの前後各端部11b1,11b2までがそれぞれ車両平面視で略直線状とされるような場合には、各ガス分配孔13a2,13a3の形成位置を車両平面視で車外方向に所定角度偏向させて実施することが可能である。
【0064】
この場合には、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11におけるガス通路11bの前後両端部11b1,11b2に向けてガスを良好に流すことが可能であり、エアバッグ11の展開完了までの時間短縮を図ることが可能である。また、この場合において、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向(ガスの噴出方向)をガス通路11bの前後各端部11b1,11b2の配設位置に向けた場合には、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11におけるガス通路11bの前後各端部11b1,11b2に向けてガスを直線状に流すことが可能であり、エアバッグ11の展開完了までの時間を短縮することが可能である。
【0065】
また、上記実施形態においては、デフューザパイプ13における各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を略水平方向として実施したが、図12に例示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を斜め下方向(共に所定傾斜角θo)として実施することも可能である。この場合には、エアバッグ11の膨張展開初期において、折り畳まれたエアバッグ11のガス通路11bに斜め下方向に向けてガスを供給することができて、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を略水平方向とした場合に比して、ガス通路11bの展開性を高めることができるとともに、エアバッグ11の展開時の挙動を安定させることが可能である。
【0066】
また、図13に例示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を斜め下方向とした上で、各ガス分配孔13a2,13a3の形成傾斜角θoに合わせてガス供給口11aをガス通路11bに向けて拡開する形状として実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13の各ガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bへのガスの流れを阻害することなく、デフューザパイプ13の先端部13aのガス通路11b内への突出量を小さくする(或いは無くす)ことができて、エアバッグ11のダメージ軽減と展開性能向上の両立を図りながら、エアバッグ11の格納性(折り畳み性)を高めることができる。
【0067】
また、図14に例示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向を斜め下方向とするに際して、各ガス分配孔13a2,13a3をデフューザパイプ13の周壁に形成した傾斜部13a4,13a5に略直交して形成して実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13の周壁に形成される傾斜部13a4,13a5の傾斜角を変更することで、各ガス分配孔13a2,13a3からのガスの噴出方向を変更することができて、ガス通路11bの展開性およびエアバッグ11の展開時の挙動を容易に調整することが可能である。
【0068】
また、上記実施形態においては、図6に示したように、デフューザパイプ13に設けた各ガス分配孔13a2,13a3の開口面積を略同一Soとして実施したが、図15に例示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の開口面積Sf,Srをエアバッグ11の前席用膨張部11cと後席用膨張部11dの容積に応じて設定(具体的には、Sf>Srと設定)して実施することも可能である。この場合には、エアバッグ11の前席用膨張部11cと後席用膨張部11dを略同時に膨張展開させることができて、エアバッグ11の展開挙動を安定させることができるとともに、エアバッグ11の展開完了までの時間を短縮することができる。
【0069】
また、上記実施形態においては、図6に示したように、デフューザパイプ13に設けた各ガス分配孔13a2,13a3の閉塞壁13a1からの距離を共に所定量Loとして実施したが、図16に例示したように、各ガス分配孔13a2,13a3の閉塞壁13a1からの距離を異なる所定値Lf,Lrとして実施することも可能である。また、図12に例示した形態(ガス分配孔の形成方向が斜め下方のもの)を採用して実施する場合において、図17に例示したように、デフューザパイプ13における周壁の前後両部位に設けられる各ガス分配孔13a2,13a3の形成方向(傾斜角度)を前方と後方とで異なる所定値θf,θrとして実施することも可能である。これらの場合には、前方のガス分配孔13a2からのガスの流れと後方のガス分配孔13a3からのガスの流れを異ならせることができて、エアバッグの展開性能(例えば、展開挙動)を調整することが可能である。
【0070】
また、上記実施形態および各変形実施形態においては、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1を平坦として実施したが、図18に例示したように、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1にパイプ外に向けて突出する突出部13a6を設けて、デフューザパイプ13内に向けて開口する凹部13a7を形成して実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13内での閉塞壁13a1(パイプ外に向けて突出する突出部13a6を含む底壁)による壁面効果とガスの流れを凹部13a7によって変更することができて、デフューザパイプ13のガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bへのガスの流れを変更する(遅くする)ことができる。このため、ガス分配孔13a2,13a3(形状や配設位置など)を変更することなく、凹部13a7の形状変更により、エアバッグ11の展開性能を調整することが可能である。
【0071】
また、図19に例示したように、デフューザパイプ13の閉塞壁13a1にパイプ内に向けて突出する突出部13a6を設けて、デフューザパイプ13外に向けて開口する凹部13a7を形成して実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13内での閉塞壁13a1(パイプ内に向けて突出する突出部13a6を含む底壁)による壁面効果とガスの流れを突出部13a6によって変更することができて、デフューザパイプ13のガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11のガス通路11bへのガスの流れを変更する(速くする)ことができる。このため、ガス分配孔13a2,13a3を変更することなく、突出部13a6の形状変更により、エアバッグ11の展開性能を調整することが可能である。
【0072】
また、図19に例示した形態(または図18に例示した形態)を採用して実施する場合において、図20に例示したように、突出部13a6を前後方向にて偏位させて閉塞壁13a1に設けて実施することも可能である。この場合には、突出部13a6を閉塞壁13a1の中央に設ける場合に比して、エアバッグ11におけるガス通路11bの前後へのガス分配比を変更する(具体的には、突出部13a6を前方へ偏位させることによって、前方のガス分配孔13a2から流出するガス量を多くする)ことができて、ガス分配孔13a2,13a3を変更することなく、エアバッグ11の展開性能を調整することが可能である。
【0073】
また、上記実施形態および各変形実施形態においては、デフューザパイプ13における周壁の前後両部位にガス分配孔13a2,13a3を設けて実施したが、図21および図22に例示したように、デフューザパイプ13の周壁に、更に車幅方向内側(室内側)に向けて開口するガス分配孔13a8を設けて実施することも可能である。この場合には、エアバッグ11の膨張展開初期において、車幅方向内側に向けてもエアバッグ11を展開することができる。したがって、デフューザパイプ13の先端部13aの配設位置を例えば図8に示したBピラーガーニッシュ33に対応させることで、エアバッグ11のBピラーガーニッシュ33上端部への引っ掛かりを防止することが可能である。
【0074】
また、図21および図22に例示した形態を採用して実施する場合において、図23に例示したように、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8の閉塞壁13a1からの距離Liを、前後のガス分配孔13a2,13a3の閉塞壁13a1からの距離Lo(またはLf,Lr)と異にして実施することも可能であり、また、図24に例示したように、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8の開口面積Siを、前後のガス分配孔13a2,13a3の開口面積So(またはSf,Sr)と異にして(ガス分配孔13a8の開口面積を前後のガス分配孔13a2,13a3の開口面積より小さくして)実施することも可能である。これらの場合には、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8からエアバッグ11に供給されるガス流量を前後のガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11に供給されるガス流量とは異にすることができて、エアバッグ11の展開挙動を調整することが可能である。
【0075】
また、図21および図22に例示した形態を採用する代わりに、図25および図26に例示したように、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8の水平面に対する形成方向(傾斜角度θi)を、前後のガス分配孔13a2,13a3の水平面に対する形成方向(傾斜角度θf,θr)と異にして実施することも可能である。この場合には、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8からエアバッグ11に供給されるガスの流れ方向を前後のガス分配孔13a2,13a3からエアバッグ11に供給されるガスの流れ方向とは異にすることができて、エアバッグ11の展開挙動を調整することが可能である。
【0076】
また、図25および図26に例示した形態を採用して実施する場合において、図27の(a)、(b)および(c)に例示したように、デフューザパイプ13の車幅方向内側に位置する部位にパイプ内に突出する突出部13a9を設けて、この突出部13a9周壁に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8を形成して実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13に設けられる突出部13a9の形状変更によって、車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔13a8の開口方向(ガスの噴射方向)を容易に変更することができ、例えば車種(車体形状)に応じて容易に変更することができる。
【0077】
また、本発明の実施に際して、図28に例示したように、デフューザパイプ13の先端下方にて、エアバッグ11のガス通路11bに上端にて連通して上下方向に延びる補助膨張室11hをエアバッグ11に設けて実施することも可能である。この場合には、エアバッグ11の補助膨張室11hにもガスが流れて、エアバッグ11の下方への展開が促進される。したがって、エアバッグ11の展開完了までの時間を短くすることができる。
【0078】
また、本発明の実施に際して、図29に例示したように、デフューザパイプ13の先端に、閉塞壁と周壁に跨るようにしてガス分配孔13a2,13a3を設けて実施することも可能である。この場合には、デフューザパイプ13の先端を斜めに切り落とすことによってガス分配孔13a2,13a3を容易に形成することができて、デフューザパイプ13を容易に製造することができ、デフューザパイプ13の低コスト化を図ることができる。
【0079】
また、本発明の実施に際して、図30に例示したように、デフューザパイプ13を、インフレータ14に接続されるパイプ本体部13Bと、このパイプ本体部13Bの先端外周に例えばねじ締結(またはカシメ、溶接等)で嵌合固定されて閉塞壁13a1とガス分配孔13a2,13a3を有するパイプ先端部13Aの少なくとも二部材にて構成して実施することも可能である。この場合には、パイプ先端部13Aにガス分配孔13a2,13a3を汎用機械を用いて容易に加工することができる。また、パイプ本体部13Bとパイプ先端部13Aによって形成される段部13Cに、図30に例示したように、エアバッグ11のガス供給口11a形成部を締付バンド15を用いて固定した場合には、段部13Cを有効に利用してエアバッグ11とデフューザパイプ13を固定することができ、エアバッグ11とデフューザパイプ13の固定強度を容易に高めることができる。
【0080】
また、図9〜図30に示した各実施形態にて採用されている各構成は、適宜に組み合わせて採用することも可能であり、上記した各構成を適宜に組み合わせて採用した場合には、各構成の作用効果が相乗的に得られて、当該のエアバッグモジュール10の製作に際して、きめ細かな調整を容易に行うことが可能である。
【0081】
また、上記実施形態においては、図1に示したように、デフューザパイプ13の先端がBピラー23より僅かに後方の位置に配置されるようにして実施したが、デフューザパイプ13の配置は適宜変更可能であり、デフューザパイプ13の先端がBピラー23に重なるように配置して実施することも可能である。また、上記実施形態においては、乗用車系車両用の頭部保護エアバッグ装置に本発明を実施したが、乗用車系以外の車両用頭部保護エアバッグ装置にも適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部保護エアバッグ装置(車両の右側に装着されるもの)の一実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1に示したエアバッグモジュールの拡大側面図である。
【図3】 図2に示したデフューザパイプの先端部とエアバッグの関係を示す拡大縦断側面図である。
【図4】 図2に示したデフューザパイプとインフレータの側面図である。
【図5】 図2に示したデフューザパイプの先端部の拡大斜視図である。
【図6】 図2に示したデフューザパイプの先端部の拡大縦断面図である。
【図7】 図1および図2に示したエアバッグを折り畳んで格納した状態にてインフレータより後方で縦断した拡大縦断背面図である。
【図8】 図1および図2に示したエアバッグを折り畳んで格納した状態にてBピラー部で縦断した拡大縦断背面図である。
【図9】 デフューザパイプのガス分配孔の一部をエアバッグのガス供給口内に配置した実施形態の縦断側面図である。
【図10】 デフューザパイプの先端部とエアバッグの最上端折り幅の関係を示す縦断側面図である。
【図11】 デフューザパイプのガス分配孔を車両平面視で車外方向に所定角度偏向させて設けた実施形態の横断平面図である。
【図12】 デフューザパイプのガス分配孔を斜め下方向に向けて傾斜して形成した実施形態の縦断側面図である。
【図13】 図12に示したデフューザパイプとエアバッグの関係を示す縦断側面図である。
【図14】 デフューザパイプの周壁に設けた傾斜部にガス分配孔を形成した実施形態の縦断側面図である。
【図15】 デフューザパイプに設けた前後のガス分配孔の開口面積を異にした実施形態の縦断側面図である。
【図16】 デフューザパイプに設けた前後のガス分配孔の閉塞壁からの距離を異にした実施形態の縦断側面図である。
【図17】 デフューザパイプに設けた前後のガス分配孔の形成方向(傾斜角度)を異にした実施形態の縦断側面図である。
【図18】 デフューザパイプの閉塞壁にパイプ外に向けて突出する突出部を設けた実施形態の縦断側面図である。
【図19】 デフューザパイプの閉塞壁にパイプ内に向けて突出する突出部を設けた実施形態の縦断側面図である。
【図20】 図19に示した突出部を前方に偏位させて設けた実施形態の縦断側面図である。
【図21】 デフューザパイプの周壁に更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を略水平方向に設けた実施形態の斜視図である。
【図22】 デフューザパイプの周壁に更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を略水平方向に設けた実施形態の縦断側面図である。
【図23】 デフューザパイプに設けた前後のガス分配孔の閉塞壁からの距離と車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の閉塞壁からの距離とを異にした実施形態の縦断正面図である。
【図24】 デフューザパイプに設けた前後のガス分配孔の開口面積と車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の開口面積とを異にした実施形態の縦断正面図である。
【図25】 デフューザパイプの周壁に更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を斜め下方向に向けて傾斜して形成した実施形態の縦断側面図である。
【図26】 デフューザパイプの周壁に更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を斜め下方向に向けて傾斜して形成した実施形態の縦断正面図である。
【図27】 デフューザパイプの車幅方向内側に位置する部位にパイプ内に突出する突出部を設けて同突出部に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を形成した実施形態の縦断正面図である。
【図28】 デフューザパイプの先端下方にて、エアバッグのガス通路に上端にて連通して上下方向に延びる補助膨張室をエアバッグに設けた実施形態の図2相当の側面図である。
【図29】 デフューザパイプの閉塞壁と周壁に跨るようにしてガス分配孔を設けた実施形態の斜視図である。
【図30】 デフューザパイプをパイプ本体部とパイプ先端部にて構成した実施形態の縦断側面図である。
【符号の説明】
10…エアバッグモジュール、11…エアバッグ、11a…ガス供給口、11b…ガス通路、11c…前席用膨張部、11d…後席用膨張部、11e…中間非膨張部、11f…前端非膨張部、11g…取付片部、11h…補助膨張室、12…テンションクロス、13…デフューザパイプ、13a…先端部、13a1…閉塞壁、13a2,13a3…前後のガス分配孔、13a4,13a5…傾斜部、13a6…閉塞壁に設けた突出部、13a7…凹部、13a8…車幅方向内側のガス分配孔、13a9…周壁に設けた突出部、14…インフレータ、21…ルーフサイドレール、22…Aピラー、23…Bピラー、31…ルーフヘッドライニング、33…Bピラーガーニッシュ、41…ドアガラス面。

Claims (22)

  1. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を含む前記デフューザパイプの先端部を前記エアバッグにおける最上端の折り幅内に配置したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス分配孔の形成方向を斜め下方向としたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  3. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方向に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔の形成傾斜角に合わせて前記ガス供給口を前記ガス通路に向けて拡開する形状としたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  4. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方向に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を前記デフューザパイプの周壁に形成した傾斜部に略直交して形成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  5. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス分配孔を車両平面視で車外方向に所定角度偏向させて設けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  6. 請求項5に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス分配孔からのガスの噴出方向を前記ガス通路の前後方向端部の配設位置に向けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  7. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の開口面積を前記前席用膨張部と前記後席用膨張部の容積に応じて設定したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  8. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を前方と後方とで異ならせたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  9. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に斜め下方に向けて形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記前後のガス分配孔の形成方向を前方と後方とで異ならせたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  10. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの前記閉塞壁にパイプ外に向けて突出する突出部を設けて、前記デフューザパイプ内に向けて開口する凹部を形成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  11. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するよう にした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの前記閉塞壁にパイプ内に向けて突出する突出部を設けて、前記デフューザパイプ外に向けて開口する凹部を形成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  12. 請求項10または11に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記突出部を前後方向にて偏位させて前記閉塞壁に設けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  13. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、更に車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を前記デフューザパイプの周壁に設けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  14. 請求項13に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の前記閉塞壁からの距離を、前記前後のガス分配孔の前記閉塞壁からの距離と異にしたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  15. 請求項13に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の開口面積を、前記前後のガス分配孔の開口面積と異にしたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  16. 請求項13に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔の水平面に対する形成方向を、前記前後のガス分配孔の水平面に対する形成方向と異にしたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  17. 請求項13に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記デフューザパイプの車幅方向内側に位置する部位にパイプ内に突出する突出部を設けて、この突出部周壁に前記車幅方向内側に向けて開口するガス分配孔を形成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  18. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記ガス供給口を前記ガス通路に向けて拡開する形状としたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  19. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設 けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプの先端下方にて、前記ガス通路に上端にて連通して上下方向に延びる補助膨張室を前記エアバッグに設けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  20. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁と前記閉塞壁に跨るようにして前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設けたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  21. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って格納されたエアバッグが、前席用膨張部と後席用膨張部を有するとともに、これら両膨張部の上方部位を連通させるガス通路を有し、このガス通路に設けたガス供給口にインフレータから供給されるガスにより、車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して、乗員の頭部を保護するようにした頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給口を前記ガス通路の中間部位に設けて、前記インフレータから供給されるガスを前記ガス通路に導くデフューザパイプの先端部を前記ガス供給口を通して前記ガス通路に臨ませ、このデフューザパイプの先端部には、その先端を閉塞する閉塞壁と、この閉塞壁によって閉塞された周壁に形成されて前記前席用膨張部と前記後席用膨張部へガスを供給可能な前後のガス分配孔を設け、前記デフューザパイプを、前記インフレータに接続されるパイプ本体部と、このパイプ本体部の先端外周に嵌合固定されて前記閉塞壁と前記ガス分配孔を有するパイプ先端部の少なくとも二部材にて構成したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  22. 請求項21に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記パイプ本体部と前記パイプ先端部によって形成される段部に、前記エアバッグのガス供給口形成部を固定したことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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