JP3670573B2 - Dc−dcコンバータ回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング損失を低減するようにしたDC−DCコンバータ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、DC−DCコンバータ回路として、半導体スイッチング素子のオンオフを用いたスイッチモードコンバータが知られている。このスイッチモードコンバータは、スイッチング周波数が高くなるとスイッチング損失が増大するため、共振用リアクトルおよび共振用コンデンサからなる共振回路を備え、電圧共振を利用してゼロ電圧でスイッチングを行う方式や、電流共振を利用してゼロ電流でスイッチングを行う方式などを採用することにより、スイッチング損失を低減するようにしている。
【0003】
図31はゼロ電流スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するタイミングチャートである。一般に、ゼロ電流スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路では、ダイオードにより共振電流i<0のときに半導体スイッチング素子に電流が流れないように構成されている。そこで、半導体スイッチング素子のオン時間をT100とし、共振電流i≧0の時間をT110とすると、半導体スイッチング素子のオン時間は、T100>T110の一定値に設定されている。そして、出力電圧は、スイッチング周波数、すなわちオンオフ周期T200を変化させることにより制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような共振を利用したDC−DCコンバータ回路における共振周波数は、共振回路のインダクタンスおよびキャパシタンスによって決められるが、動作環境の変化や経年劣化などによるインダクタンスやキャパシタンスなどのパラメータ変化や、それらに起因する入力電圧や出力電流などの変化が生じると、共振電流i=0になるタイミング、すなわち共振電流i≧0の時間T110が変化してしまう。
【0005】
ここで、上記従来技術のように半導体スイッチング素子のオン時間T100が一定値の場合には、共振電流i=0になるタイミングが遅れると、半導体スイッチング素子に流れる電流がゼロでないときに当該スイッチング素子がオフすることとなり、その分スイッチング損失が増大してしまうこととなる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するもので、半導体スイッチング素子のオフタイミングを制御することで、確実にゼロ電流スイッチングを行わせるようにしたDC−DCコンバータ回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を降圧して出力する降圧形コンバータ回路であり、当該回路の電気信号を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記検出手段は、上記電気信号として入力電圧および出力電流を検出するものであり、上記駆動制御手段は、検出された上記入力電圧および上記出力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、上記スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、当該駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期が予め格納された記憶手段を備え、所定時間毎に下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とする。
To=Tn・ ( 1+Zn・Io/Vi ) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電流が流れている時間
Tn:共振用リアクトルに流れる共振電流の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
Io:出力電流
Vi:入力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0008】
この構成によれば、検出された入力電圧および出力電流に基づきスイッチング手段に共振電流が流れている時間が算出され、スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオンからオフに切り替えられる。これによって、入力電圧または出力電流の変化によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0009】
また、予め格納されている上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期を用いて、所定時間毎に上記式によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が算出される。これによって、上記時間の算出が、精度良く、かつ容易に行われることとなる。
【0010】
本発明の請求項2にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、当該回路の電気信号を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記検出手段は、上記電気信号として上記共振用リアクトルに流れる共振電流を検出するものであり、上記駆動制御手段は、検出された上記共振電流に基づいて、上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、当該駆動制御手段は、上記共振電流が低下して所定値以下になった時点から、共振電流が確実にゼロ以下になる所定時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、共振電流が低下して所定値以下になった時点から、共振電流が確実にゼロ以下になる所定時間後にスイッチング手段がオンからオフに切り替えられる。ここで、例えば共振電流のピーク値が増大し、スイッチング手段に共振電流が流れている時間が標準状態より長くなる場合には、共振電流が所定値以下になる時点も、標準状態より遅くなる。従って、その場合でも、共振電流が所定値以下になる時点から所定時間後には、スイッチング手段に共振電流が流れていない状態となる。このように、動作環境などの変化により共振電流が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0012】
この場合において、上記所定値は、予め設定された一定の値であるとすると、簡易な構成で回路が実現されることとなる。
【0013】
一方、上記所定値が、上記スイッチング手段のオン時点から所定時間後における上記共振電流の電流値であるとしたり、上記共振電流のピーク値に応じて設定されるものであるとすると、所定値が一定の値でなく共振電流の変化を反映した値になるので、動作環境などの変化に対して、より確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0014】
また、上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流および上記共振用コンデンサに流れる容量電流を検出するもので、上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記容量電流が所定値以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであるとしてもよい。
【0015】
この構成によれば、さらに出力電流および共振用コンデンサに流れる容量電流が検出され、スイッチング手段のオン時点から共振電流が出力電流以上になる時点までの経過時間がカウントされ、容量電流が所定値、例えばゼロ以下になった時点から上記カウントした経過時間後にスイッチング手段がオンからオフに切り替えられる。この場合において、出力電流が異常に増大した場合でも、共振によって生じる容量電流は確実にゼロに戻るので、容量電流が所定値以下になった時点を起算時点とすることで、より確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0016】
また、上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流を検出するもので、上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記共振電流が低下して上記出力電流以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであるとしてもよい。
【0017】
この構成によれば、さらに出力電流が検出され、スイッチング手段のオン時点から共振電流が出力電流以上になる時点までの経過時間がカウントされ、共振電流が低下して出力電流以下になった時点から上記経過時間後にスイッチング手段がオンからオフに切り替えられる。ここで、動作環境などの変化により共振電流が変化すると、その変化に応じて出力電流や上記経過時間も変化することになるが、その場合でも、スイッチング手段のオン時点から共振電流が出力電流以上になる時点までの時間と、共振電流が低下して出力電流以下になった時点からゼロになる時点までの時間とは、ほぼ一致すると考えられる。従って、動作環境などの変化により共振電流が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0018】
本発明の請求項8にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を昇圧して出力する昇圧形コンバータ回路であり、当該回路の電気信号を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記検出手段は、上記電気信号として出力電圧および入力電流を検出するものであり、上記駆動制御手段は、検出された上記出力電圧および上記入力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、上記スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、当該駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期が予め格納された記憶手段を備え、所定時間毎に下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とする。
To=Tn・ ( 1+Zn・I in /Vo ) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電流が流れている時間
Tn:共振用リアクトルに流れる共振電流の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
in :入力電流
Vo:出力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0019】
この構成によれば、検出された出力電圧および入力電流に基づきスイッチング手段に共振電流が流れている時間が算出され、スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオンからオフに切り替えられる。これによって、出力電圧または入力電流の変化によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0020】
また、予め格納されている上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期を用いて、所定時間毎に上記式によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が算出される。これによって、上記時間の算出が、精度良く、かつ容易に行われることとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第1実施形態を示す回路ブロック図である。この回路は、コンバータ回路部1と、駆動回路2と、制御回路3とを備えている。
【0022】
コンバータ回路部1は、入力端子4,5間に印加される直流入力電圧Viより低い直流出力電圧Voを生成して出力端子6,7間に接続される負荷8に印加するもので、公知の全波形ゼロ電流スイッチング方式の降圧形コンバータを構成している。
【0023】
すなわち、このコンバータ回路部1は、入力電圧Viをチョッピングするトランジスタ(スイッチング手段)Q1と、このトランジスタQ1と逆並列に接続され、電流を逆方向に流すためのダイオードD1と、トランジスタQ1に直列に接続された共振用リアクトルL1と、共振用コンデンサC1と、リアクトルL2およびコンデンサC2からなり、出力電圧Voの脈動を抑制するための低域通過フィルタと、トランジスタQ1がオフしたときにリアクトルL2に蓄積されたエネルギーを放出するための還流用ダイオードD2とから構成されている。
【0024】
リアクトルL2およびコンデンサC2の接続点と出力端子6との間に介設された電流検出回路9は、例えばホール素子または低抵抗からなり、出力電流Ioを検出するもので、出力電流Ioに比例する検出値を制御回路3に送出する。
【0025】
駆動回路2は、制御回路3からの制御信号に従ってトランジスタQ1をオンオフさせるものである。
【0026】
制御回路3は、CPU、メモリやA/D変換器などからなり、駆動回路2にパルス信号からなる制御信号を送出してトランジスタQ1のオンオフを制御するもので、以下の機能(イ)〜(ハ)を有する。
【0027】
(イ)入力電圧Vi、出力電圧Vo、出力電流Ioを検出する機能。
【0028】
(ロ)トランジスタQ1をオンにした後、i<0、すなわち共振電流iが反転してダイオードD1に流れている間に、トランジスタQ1をオンからオフに切り替えるゼロ電流スイッチングを行う機能。トランジスタQ1をオンからオフに切り替えるタイミングについては後述する。
【0029】
(ハ)検出した出力電圧Voが予め設定された値に一致するように、トランジスタQ1のスイッチング周波数を制御する機能。
【0030】
次に、図1、図2を用いて、制御回路3によりトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるタイミングについて説明する。図2(a)(b)(c)は共振用リアクトルL1に流れる共振電流iの電流波形図である。
【0031】
共振用リアクトルL1に流れる共振電流iとして、図2(a)に示すような波形の電流iが流れるが、この電流iは、下記式(1)で表わされる。
i=Io+Ip・sinωt …(1)
ここで、ωは共振用リアクトルL1および共振用コンデンサC1からなる共振回路の共振角周波数、Ipは共振電流iの交流成分の振幅である。この共振角周波数ωは、下記式(2)で表わされる。
1/ω=√(Lr・Cr) …(2)
但し、共振用リアクトルL1のインダクタンスをLr、共振用コンデンサC1のキャパシタンスをCrとする。
【0032】
図2(a)において、Toはi≧0の時間、T1はi=0からi=Ioになるまでの時間、Tnは共振電流iの周期である。ここで、同図より、
Ip・sin(ωT1)=Io …(3)
であるので、
T1=sin-1(Io/Ip)/ω …(4)
が得られる。また、
Ip=Vi/Zn …(5)
である。ここで、Znは特性インピーダンスで、下記式(6)で表わされる。
Zn=√(Lr/Cr) …(6)
従って、上記式(4)は、
T1=sin-1(Io・Zn/Vi)/ω…(7)
と表わせる。
【0033】
また、図2(a)から分かるように、
To=Tn/2+2・T1 …(8)
が成立する。
【0034】
ここで、Io=0のときは、図2(b)に示すように、T1=0で、To=Tn/2となる。また、Io=Ipのときは、図2(c)に示すように、To=Tnになる。
【0035】
従って、上記式(8)より、Io=0のときはT1=0で、Io=IpのときはT1=Tn/4になる。すなわち、Ioが0からIpに変化すると、T1は0からTn/4に変化する。このT1の変化を直線変化、すなわちIoの1次関数で近似すると、上記式(7)より、
T1=(Io・Zn/Vi)・Tn/4…(9)
が得られる。この式(9)を上記式(8)に代入すると、
To=Tn/2 +Tn・Io・Zn/(2・Vi) …(10)
が得られる。
【0036】
コンバータ回路部1において、共振用リアクトルL1のインダクタンスLrおよび共振用コンデンサC1のキャパシタンスCrは既知であり、各値Lr,Crが決まると、周期Tnおよび特性インピーダンスZnが決まる。そこで、制御回路3のメモリに、周期Tnおよび特性インピーダンスZnの各値を予め格納しておく。
【0037】
そして、制御回路3は、メモリに格納されている各値Tn,Znと、検出した入力電圧Viおよび出力電流Ioとを用いて、上記式(10)に従って、時間Toを算出し、トランジスタQ1のオン時点から時間Toが経過した時点で、トランジスタQ1をオンからオフに切り替える。
【0038】
なお、上記時間Toの算出は、所定時間(例えば数msec)ごとに行うようにすればよい。
【0039】
このように、第1実施形態によれば、入力電圧Viおよび出力電流Ioを検出し、上記式(10)に従って時間Toを算出し、トランジスタQ1のオン時点から時間Toが経過した時点でトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、動作環境の変化などにより、入力電圧Viおよび出力電流Ioが変化することによって、i=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0040】
(第2実施形態)
図3は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第2実施形態を示す回路ブロック図、図4は共振電流iの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図1と同一物には同一符号を付している。
【0041】
図3において、共振用リアクトルL1に直列に接続された電流検出回路10は、例えばカレントトランスからなり、共振用リアクトルL1に流れる共振電流iを検出するもので、共振電流iに比例する検出値を比較回路11に送出する。
【0042】
比較回路11は、電流検出回路10により検出される共振電流iと、電流閾値生成回路12で生成される閾値I1(I1>0)とを比較して、共振電流iが低下してi≦I1になると、その旨の検出信号を遅延回路13に送出するものである。
【0043】
制御回路30は、出力電圧Voと設定値生成回路14で生成される設定値とを比較して、出力電圧Voが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路2にオン信号Sonを送出するものである。また、制御回路30は、クロック同期信号を遅延回路13に送出する。
【0044】
遅延回路13は、制御回路30から送られてくるクロック同期信号に基づき、比較回路11による検出信号の出力時点からの経過時間をカウントし、所定時間T2が経過すると、駆動回路2にオフ信号Soffを送出するものである。
【0045】
この所定時間T2は、共振電流iが所定値I1以下になった時点から確実にi<0になるまでの時間に予め設定されている。
【0046】
駆動回路2は、制御回路30からオン信号Sonが入力されるとトランジスタQ1をオンにし、遅延回路13からオフ信号Soffが入力されるとトランジスタQ1をオンからオフに切り替える。
【0047】
この構成により、図4に示すように、共振電流iが低下してi≦I1になった時点から所定時間T2が経過すると、トランジスタQ1がオフにされる。
【0048】
このように、第2実施形態によれば、共振用リアクトルL1に流れる共振電流iがi≦I1になった時点から確実にi<0になるまでの所定時間T2を予め設定しておき、共振電流i(瞬時値)を検出し、共振電流iがi≦I1になった時点から所定時間T2の経過後にトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、動作環境の変化や経年劣化により、共振用リアクトルL1や共振用コンデンサC1の各値Lr,Crが変化することによって、共振電流i=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。従って、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0049】
(第3実施形態)
図5は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第3実施形態を示す回路ブロック図、図6は共振電流iの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図1と同一物には同一符号を付す。
【0050】
図5において、制御回路30は、トランジスタQ1のオン時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路21,22に送出するものである。遅延回路21は、電流検出回路10により検出される共振電流iを取り込むとともに、制御回路30から送られてくるクロック同期信号に基づきトランジスタQ1のオン時点からの経過時間をカウントし、所定時間T11が経過した時点での共振電流iを保持回路23に送出するものである。
【0051】
保持回路23は、遅延回路21から送られてくる共振電流iを閾値I2として保持して比較回路24に送出するものである。比較回路24は、電流検出回路10により検出される共振電流iを取り込み、共振電流iと保持回路23から送られる閾値I2とを比較して、共振電流iが低下してi≦I2になると、その旨の検出信号を遅延回路22に送出するものである。
【0052】
遅延回路22は、制御回路30から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路24による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T12(>T11)が経過した時点でオフ信号Soffを駆動回路2に送出するものである。また、遅延回路22は、オフ信号Soffの出力後に、保持回路23で保持されている閾値I2をリセットする。
【0053】
この構成により、図6に示すように、トランジスタQ1のオン時点から所定時間T11が経過した時点での共振電流iが閾値I2とされ、共振電流iが低下してi≦I2になった時点から所定時間T12(>T11)が経過すると、トランジスタQ1がオンからオフに切り替えられる。
【0054】
図7は、第3実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図8は図7の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図7及び図8では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図7ではコンバータ回路部1の図示を省略し、図3と同一物には同一符号を付している。
【0055】
図7において、スイッチ31,32は、例えばトランジスタからなり、スイッチ31は通常オン状態で、スイッチ32は通常オフ状態になっている。
【0056】
電圧周波数変換(V/F)回路33は、出力電圧Voと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するものである。制御回路300は、このスイッチング周波数で決まるタイミングで、オン信号Sonを駆動回路2に送出するものである(図8の(1))。また、制御回路300は、オン信号Sonを送出した時点から計時のためのクロック同期信号を第1遅延回路34に送出する。
【0057】
オン信号SonによりトランジスタQ1がオンになると、共振電流iが比較回路35に取り込まれる(図8の(2))。第1遅延回路34は、トランジスタQ1のオン時点から経過時間をカウントし、所定時間T11が経過すると、スイッチ31をオフにし、比較回路35は、スイッチ31がオフにされた時点の共振電流iの瞬時値を閾値I2として保持する(図8の(3))。そして、比較回路35は、変化する共振電流iと閾値I2とを比較し、i≧I2の間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図8の(4))。
【0058】
第2遅延回路36は、比較回路35からの出力信号を所定時間T12だけ遅延して出力する(図8の(5))。なお、T12>T11に設定されている。
【0059】
この第2遅延回路36からの出力信号は、第3遅延回路37によりさらに所定時間T13だけ遅延されるとともに(図8の(6))、インバータゲート回路38により反転される(図8の(7))。
【0060】
アンドゲート回路39は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図8の(8))、制御回路300および第4遅延回路40に送出する。
【0061】
制御回路300は、アンドゲート回路39からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオフ信号Soffを送出する(図8の(1))。第4遅延回路40は、アンドゲート回路39から入力されるパルス信号を所定時間T14だけ遅延してスイッチ32に出力し(図8の(9))、このパルス信号によってスイッチ32がオンにされて比較回路35に保持されていた閾値I2がリセットされる。
【0062】
従って、図8に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点から所定時間T12後、i≦I2になった時点から所定時間T12後になる。ここで、T12は、T12>T11であって、オフ信号Soffがi<0の間に出力されるような値に設定されているので、確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0063】
また、共振電流iの1周期ごとに、比較回路35に保持されている閾値I2がリセットされる。従って、図8の(2),(3)において、例えば左側の共振電流iより右側の共振電流iが増大している場合には、スイッチ31がオフにされた時点の共振電流iの各瞬時値I21,I22はI21<I22となり、左側の共振電流iより右側の共振電流iにおける閾値I2のレベルが増大することとなる。
【0064】
ここで、左側の共振電流iの波形において、トランジスタQ1のオン時点から瞬時値I21になるまでの時間と、瞬時値I21からi=0になるまでの時間とは、ほぼ同一の値になる。また、右側の共振電流iの波形において、トランジスタQ1のオン時点から瞬時値I22になるまでの時間と、瞬時値I22からi=0になるまでの時間とは、やはり、ほぼ同一の値になる。
【0065】
従って、トランジスタQ1のオン時点から所定時間T11が経過した時点での共振電流iの瞬時値を閾値とすることで、閾値のレベルに関係なく、共振電流iが閾値以下になった時点から所定時間T11が経過した時点で、共振電流i≒0になるということが言える。
【0066】
このように、第3実施形態によれば、トランジスタQ1のオン時点から所定時間T11が経過した時点の共振電流iの瞬時値を閾値とし、共振電流iが閾値以下になった時点から所定時間T12(>T11)の経過後にトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0067】
特に、共振電流iの大きさや波形が変化すると、所定時間T11が経過した時点の瞬時値が変化するため、閾値は共振電流iの変化に応じて変化することになるが、その変化した閾値からi=0になる時点までに要する時間は殆ど変化しないので、動作環境の変化や経年劣化などにより共振電流i=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0068】
(第4実施形態)
図9は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第4実施形態を示す回路ブロック図、図10は共振電流iの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図3と同一物には同一符号を付す。
【0069】
図9において、制御回路30は、トランジスタQ1のオン時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路41に送出するものである。保持回路42は、電流検出回路10により検出される共振電流iのピーク値を保持するもので、分圧回路43は、保持回路42で保持されているピーク値の所定比(<1)を閾値として比較回路44に送出するものである。
【0070】
比較回路44は、電流検出回路10により検出される共振電流iと分圧回路43から送られる閾値とを比較して、共振電流iが低下して閾値以下になると、その旨の検出信号を遅延回路41に送出するものである。
【0071】
遅延回路41は、制御回路30から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路44による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T21が経過した時点でオフ信号Soffを駆動回路2に送出するものである。
【0072】
この構成により、図10に示すように、共振電流i(図中、太実線)のピーク値ip(図中、細実線)が保持され、このピーク値ipの所定比(<1)が閾値ith(図中、細実線)とされ、共振電流iが低下してi≦ithになった時点から所定時間T21が経過すると、トランジスタQ1がオフにされる。
【0073】
なお、保持回路42は、例えばコンデンサで構成され、図10に示すようにピーク値ipは漸減しているので、保持回路42が保持するピーク値を1周期ごとにリセットする必要はない。
【0074】
図11は、第4実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図12は図11の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図11及び図12では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図11ではコンバータ回路部1の図示を省略し、図9と同一物には同一符号を付している。
【0075】
電圧周波数変換(V/F)回路51は、出力電圧Voと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するものである。制御回路300は、このスイッチング周波数で決まるタイミングで、オン信号Sonを駆動回路2に送出するものである(図12の(1))。
【0076】
オン信号SonによりトランジスタQ1がオンになると、共振電流iが、比較回路52に取り込まれるとともに(図12の(2))、抵抗R41,R42の直列回路にコンデンサC41が並列に接続されてなる回路に入力される。抵抗R41,R42の接続点は比較回路52に接続されており、共振電流iによりコンデンサC41が充電されるとともに、その充電電圧の抵抗R41,R42による分圧値が閾値として比較回路52に入力される(図12の(3))。
【0077】
ここで、図12の(2),(3)に示すip,ithの関係は、抵抗R41,R42の抵抗値をR41,R42とすると、
ith=ip・R42/(R41+R42)
と表わされる。コンデンサC41は保持回路42を構成し、抵抗R41,R42は分圧回路43を構成している。
【0078】
比較回路52は、変化する共振電流iと閾値ithとを比較し、i≧ithの間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図12の(4))。
【0079】
第5遅延回路53は、比較回路52からの出力信号を所定時間T21だけ遅延して出力する(図12の(5))。この第5遅延回路53からの出力信号は、第6遅延回路54により所定時間T22だけ遅延されるとともに(図12の(6))、インバータゲート回路55により反転される(図12の(7))。
【0080】
アンドゲート回路56は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図12の(8))、制御回路300に出力する。
【0081】
制御回路300は、アンドゲート回路56からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオフ信号Soffを出力し、これによってトランジスタQ1はオフになる(図12の(1))。
【0082】
従って、図12に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点から所定時間T21後、すなわちi≦ithになった時点から所定時間T21後になる。ここで、T21はオフ信号Soffがi<0の間に出力されるように設定されているので、確実にゼロ電流スイッチングが行われる。
【0083】
このように、第4実施形態によれば、共振電流iのピーク値ipの所定比ithを閾値とし、共振電流iが閾値以下になった時点から所定時間T21の経過後にトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0084】
また、動作環境の変化や経年劣化などにより、共振電流iの大きさや波形が変化すると、その変化に応じて閾値ithが変化することになるので、動作環境などの変化によりi=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0085】
(第5実施形態)
図13は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第5実施形態を示す回路ブロック図、図14は共振電流iの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図1、図3と同一物には同一符号を付す。
【0086】
図13において、共振用コンデンサC1に直列に接続された電流検出回路60は、例えばカレントトランスからなり、共振用コンデンサC1に流れる容量電流icを検出するもので、容量電流icに比例する検出値を後述する比較回路64に送出する。
【0087】
比較回路61は、電流検出回路10により検出される共振電流iと電流検出回路9により検出される出力電流Ioとを比較して、共振電流iが増大してi≧Ioになると、その旨の検出信号を遅延回路13に送出するものである。
【0088】
制御回路30は、出力電圧Voと設定値生成回路14で生成される設定値とを比較して、出力電圧Voが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路2にオン信号Sonを送出するものである。また、制御回路30は、クロック同期信号を計時回路62に送出する。
【0089】
計時回路62は、制御回路30から送られてくるクロック同期信号に基づき、トランジスタQ1のオン時点から、比較回路61による検出信号の出力時点までの経過時間T31をカウントし、その時間T31を遅延回路63に送出するものである。
【0090】
比較回路64は、電流検出回路60により検出される容量電流icと閾値生成回路65で生成される閾値(本実施形態ではゼロ、すなわちアースレベル)とを比較して、一旦増大した容量電流icが低下して閾値に一致すると、その旨の検出信号を遅延回路63に送出するものである。
【0091】
遅延回路63は、比較回路64による検出信号の出力時点からの経過時間をカウントし、計時回路62から送出されている時間T31に一致すると、駆動回路2にオフ信号Soffを出力する。
【0092】
駆動回路2は、制御回路30からオン信号Sonが入力されるとトランジスタQ1をオンにし、遅延回路63からオフ信号Soffが入力されるとトランジスタQ1をオンからオフに切り替える。
【0093】
この構成により、図14に示すように、トランジスタQ1のオン時点から共振電流iがi=Ioになるまでの時間T31がカウントされるとともに、容量電流icが検出される。そして、容量電流icがゼロになった時点から時間T31が経過すると、トランジスタQ1がオンからオフに切り替えられる。
【0094】
このように、第5実施形態によれば、トランジスタQ1のオン時点から共振電流iが出力電流Ioに一致する時点までの時間T31をカウントし、共振用コンデンサC1に流れる容量電流icを検出し、容量電流icがゼロになった時点から時間T31の経過後にトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、動作環境の変化や経年劣化により、共振用リアクトルL1や共振用コンデンサC1の各値Lr,Crが変化し、共振電流iの波形や大きさが変化してi=0になる位置が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0095】
特に、出力電流Ioが異常に増大した場合でも、共振用コンデンサC1に流れる容量電流icは確実にゼロになるため、容量電流icがゼロになった時点を起算時点とすることで、より確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0096】
(第6実施形態)
図15は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第6実施形態を示す回路ブロック図、図16は図15の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図15及び図16では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図15ではコンバータ回路部1の図示を省略している。
【0097】
電圧周波数変換(V/F)回路71は、出力電圧Voと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するものである。制御回路300は、このスイッチング周波数で決まるタイミングで、オン信号Sonを駆動回路2に送出するもので、このオン信号SonによってトランジスタQ1がオンにされる(図16の(1))。
【0098】
オン信号SonによりトランジスタQ1がオンになると、共振電流iおよび出力電流Ioが比較回路72に入力される(図16の(2),(3))。
【0099】
比較回路72は、共振電流iと出力電流Ioとを比較し、i≧Ioのときにオン(ハイレベル)信号を出力する(図16の(4))。
【0100】
第7遅延回路73は、比較回路72からの出力信号を所定時間T41だけ遅延して出力する(図16の(5))。この第7遅延回路73からの出力信号は、第8遅延回路74により所定時間T42だけ遅延されるとともに(図16の(6))、インバータゲート回路75により反転される(図16の(7))。
【0101】
アンドゲート回路76は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図16の(8))、制御回路300に出力する。
【0102】
制御回路300は、アンドゲート回路76からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオフ信号Soffを出力し、これによってトランジスタQ1はオフになる(図16の(1))。
【0103】
従って、図16に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点から所定時間T41後、すなわちi≦Ioになった時点から所定時間T41後になる。
【0104】
ここで、T41はオフ信号Soffがi<0の間に出力されるように設定されている。すなわち、図16に示すように、i≦Ioになった時点からi=0になる時点までの経過時間をT43とすると、T41>T43(本実施形態では、例えばT41=Tn/4、Tnは共振電流iの周期)に設定されている。これによって、確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0105】
このように、第6実施形態によれば、共振電流iが出力電流Io以下になった時点から所定時間T41の経過後にトランジスタQ1をオンからオフに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0106】
また、動作環境の変化や経年劣化などにより、共振電流iの大きさや波形が変化して出力電流Ioが変化すると、その変化に応じて閾値が変化することになるので、動作環境などの変化によりi=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0107】
なお、上記各実施形態では、コンバータ回路部1として、全波形ゼロ電流スイッチング方式の降圧形コンバータを用いて説明しているが、これに限られず、例えば半波形ゼロ電流スイッチング方式や昇圧形コンバータなどを含む一般のゼロ電流スイッチング方式コンバータに適用することができる。
【0108】
そこで、以下に、全波形ゼロ電流スイッチング方式の昇圧形コンバータの具体的な形態例について、第7〜第10実施形態として説明する。
【0109】
(第7実施形態)
図17は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第7実施形態を示す回路ブロック図である。この回路は、コンバータ回路部101と、駆動回路102と、制御回路103とを備えている。
【0110】
コンバータ回路部101は、入力端子104,105間に印加される直流入力電圧Viより高い直流出力電圧Voを生成して出力端子106,107間に接続される負荷108に印加するもので、公知の全波形ゼロ電流スイッチング方式の昇圧形コンバータを構成している。
【0111】
すなわち、このコンバータ回路部101は、入力電圧Viをチョッピングするトランジスタ(スイッチング手段)Q11と、このトランジスタQ11と逆並列に接続され、電流を逆方向に流すためのダイオードD11と、トランジスタQ11に直列に接続された共振用リアクトルL11と、共振用コンデンサC11と、トランジスタQ11がオンのときにエネルギーを蓄積するためのリアクトルL12と、出力電圧Voを平滑するためのコンデンサC12と、出力側から入力側への電流の逆流を阻止するためのダイオードD12とから構成されている。
【0112】
入力端子104とリアクトルL12との間に介設された電流検出回路109は、例えばホール素子または低抵抗からなり、入力電流Iinを検出するもので、入力電流Iinに比例する検出値を制御回路103に送出する。
【0113】
駆動回路102は、制御回路103からの制御信号に従ってトランジスタQ11をオンオフさせるものである。
【0114】
制御回路103は、CPU、メモリやA/D変換器などからなり、駆動回路102にパルス信号からなる制御信号を送出してトランジスタQ11のオンオフを制御するもので、以下の機能(ニ)〜(ヘ)を有する。
【0115】
(ニ)入力電圧Vi、入力電流Iin、出力電圧Voを検出する機能。
【0116】
(ホ)トランジスタQ11をオンにした後、i<0、すなわち共振電流iが反転してダイオードD11に流れている間に、トランジスタQ11をオンからオフに切り替えるゼロ電流スイッチングを行う機能。トランジスタQ11をオンからオフに切り替えるタイミングについては後述する。
【0117】
(ヘ)検出した出力電圧Voが予め設定された値に一致するように、トランジスタQ11のスイッチング周波数を制御する機能。
【0118】
次に、図17、図18を用いて、制御回路103によるトランジスタQ11のオンからオフへの切替タイミングについて説明する。図18(a)(b)(c)は共振用リアクトルL11に流れる共振電流iの電流波形図である。
【0119】
共振用リアクトルL11に流れる共振電流iとして、図18(a)に示すような波形の電流iが流れるが、この電流iは、
i=Iin+Iq・sinωt …(11)
と表わされる。ここで、ωは共振用リアクトルL11および共振用コンデンサC11からなる共振回路の共振角周波数、Iqは共振電流iの交流成分の振幅である。
【0120】
この共振角周波数ωは、
1/ω=√(Lr・Cr) …(12)
と表わされる。但し、共振用リアクトルL11のインダクタンスをLr、共振用コンデンサC11のキャパシタンスをCrとする。
【0121】
図18(a)において、Toはi≧0の時間、T51はi=0からi=Iinになるまでの時間、Tnは共振電流iの周期である。ここで、同図より、
Iq・sin(ωT51)=Iin …(13)
であるので、
T51=sin-1(Iin/Iq)/ω …(14)
が得られる。また、
Iq=Vo/Zn …(15)
である。ここで、Znは特性インピーダンスで、
Zn=√(Lr/Cr) …(16)
と表わされる。従って、上記式(14)は、
T51=sin-1(Iin・Zn/Vo)/ω…(17)
と表わせる。
【0122】
また、図18(a)から分かるように、
To=Tn/2+2・T51 …(18)
が成立する。
【0123】
ここで、Iin=0のときは、図18(b)に示すように、T51=0で、To=Tn/2となる。また、Iin=Iqのときは、図18(c)に示すように、To=Tnになる。
【0124】
従って、上記式(18)より、Iin=0のときはT51=0で、Iin=IqのときはT51=Tn/4になる。すなわち、Iinが0からIqに変化すると、T51は0からTn/4に変化する。このT51の変化を直線変化、すなわちIinの1次関数で近似すると、上記式(17)より、
T51=(Iin・Zn/Vo)・Tn/4…(19)
が得られる。この式(19)を上記式(18)に代入すると、
To=Tn・(1+Iin・Zn/Vo)/2…(20)
が得られる。
【0125】
コンバータ回路部101において、共振用リアクトルL11のインダクタンスLrおよび共振用コンデンサC11のキャパシタンスCrは既知であり、各値Lr,Crが決まると、周期Tnおよび特性インピーダンスZnが決まる。そこで、制御回路103のメモリに、周期Tnおよび特性インピーダンスZnの各値を予め格納しておく。
【0126】
そして、制御回路103は、メモリに格納されている各値Tn,Znと、検出した出力電圧Voおよび入力電流Iinとを用いて、上記式(20)に従って、時間Toを算出し、トランジスタQ11のオン時点から時間Toが経過した時点で、トランジスタQ11をオンからオフに切り替える。
【0127】
なお、上記時間Toの算出は、所定時間(例えば数msec)ごとに行うようにすればよい。
【0128】
このように、第7実施形態によれば、出力電圧Voおよび入力電流Iinを検出し、上記式(20)に従って時間Toを算出し、トランジスタQ11のオン時点から時間Toが経過した時点でトランジスタQ11をオンからオフに切り替えるようにしているので、コンバータ回路部101の回路構成が決まると共振回路のインダクタンスLrおよびキャパシタンスCrが一定値に決まることから、動作環境の変化などにより、出力電圧Voおよび入力電流Iinが変化することによってi=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0129】
(第8実施形態)
図19は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第8実施形態を示す回路ブロック図、図20は共振電流iの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図17と同一物には同一符号を付している。
【0130】
図19において、共振用リアクトルL11に直列に接続された電流検出回路110は、例えばカレントトランスからなり、共振用リアクトルL11に流れる共振電流iを検出するもので、共振電流iに比例する検出値を比較回路111に送出する。
【0131】
比較回路111は、電流検出回路110により検出される共振電流iと、電流閾値生成回路112で生成される閾値I31(I31>0)とを比較して、共振電流iが低下してi≦I31になると、その旨の検出信号を遅延回路113に送出するものである。
【0132】
制御回路130は、出力電圧Voと設定値生成回路114で生成される設定値とを比較して、出力電圧Voが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路102にオン信号Sonを送出するものである。また、制御回路130は、クロック同期信号を遅延回路113に送出する。
【0133】
遅延回路113は、制御回路130から送られてくるクロック同期信号に基づき、比較回路111による検出信号の出力時点からの経過時間をカウントし、所定時間T61が経過すると、駆動回路102にオフ信号Soffを送出するものである。
【0134】
この所定時間T61は、共振電流iが所定値I31以下になった時点から確実にi<0になるまでの時間に予め設定されている。
【0135】
駆動回路102は、制御回路130からオン信号Sonが入力されるとトランジスタQ11をオンにし、遅延回路113からオフ信号Soffが入力されるとトランジスタQ11をオンからオフに切り替える。
【0136】
このような構成により、図20に示すように、共振電流iが低下してi≦I31になった時点から所定時間T61が経過すると、トランジスタQ11がオフにされる。
【0137】
図21は、第8実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図22は図21の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図21及び図22では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図21ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図19と同一物には同一符号を付している。
【0138】
図21において、電圧周波数変換(V/F)回路131は、出力電圧Voと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路132に送出する(図22の(1))。合成回路132は、このタイミング信号に基づき、オン信号Sonを駆動回路102に送出するものである(図22の(9))。
【0139】
オン信号SonによりトランジスタQ11がオンになると、共振電流iが比較回路111に取り込まれる(図22の(2))。一方、電流閾値生成回路112で生成される閾値I31が比較回路111に取り込まれる(図22の(3))。
【0140】
そして、比較回路111は、変化する共振電流iと閾値I31とを比較し、i≧I31の間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図22の(4))。遅延回路133は、比較回路111からの出力信号を所定時間T61だけ遅延して出力する(図22の(5))。この遅延回路133からの出力信号は、遅延回路134によりさらに所定時間T62だけ遅延されるとともに(図22の(6))、インバータゲート回路135により反転される(図22の(7))。
【0141】
アンドゲート回路136は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図22の(8))、合成回路132に送出する。
【0142】
合成回路132は、アンドゲート回路136からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオフ信号Soffを送出する(図22の(9))。
【0143】
本実施形態では、閾値I31は、例えば負荷108(図19)に流れる負荷電流としている。
【0144】
また、図22に示すように、共振電流iがピーク値から低下してi≦I31になった時点からi=0になるまでの時間をT60とすると、T61>T60に設定されており、本実施形態では、例えばT61=Tn/4に設定され、これによって、確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0145】
このように、第8実施形態によれば、共振用リアクトルL1に流れる共振電流iがi≦I31になった時点から確実にi<0になるまでの所定時間T61を予め設定しておき、共振電流i(瞬時値)を検出し、共振電流iがi≦I31になった時点から所定時間T61の経過後にトランジスタQ11をオンからオフに切り替えるようにしているので、動作環境の変化や経年劣化により、共振用リアクトルL1や共振用コンデンサC1の各値Lr,Crが変化することによって、共振電流i=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。従って、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0146】
(第9実施形態)
図23は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第9実施形態を示す回路ブロック図、図24は共振電流iの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図17と同一物には同一符号を付す。
【0147】
図23において、制御回路140は、トランジスタQ11のオン時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路141,142に送出するものである。遅延回路141は、電流検出回路110により検出される共振電流iを取り込むとともに、制御回路140から送られてくるクロック同期信号に基づきトランジスタQ11のオン時点からの経過時間をカウントし、所定時間T71が経過した時点での共振電流iを保持回路143に送出するものである。
【0148】
保持回路143は、遅延回路141から送られてくる共振電流iを閾値I32として保持して比較回路144に送出するものである。比較回路144は、電流検出回路110により検出される共振電流iを取り込み、共振電流iと保持回路143から送られる閾値I32とを比較して、共振電流iが低下してi≦I32になると、その旨の検出信号を遅延回路142に送出するものである。
【0149】
遅延回路142は、制御回路140から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路144による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T72(>T71)が経過した時点でオフ信号Soffを駆動回路102に送出するものである。また、遅延回路142は、オフ信号Soffの出力後に、保持回路143で保持されている閾値I32をリセットする。
【0150】
この構成により、図24に示すように、トランジスタQ11のオン時点から所定時間T71が経過した時点での共振電流iが閾値I32とされ、共振電流iが低下してi≦I32になった時点から所定時間T72(>T71)が経過すると、トランジスタQ11がオンからオフに切り替えられる。
【0151】
図25は、第9実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図26は図25の各部( ) ( )( )’の信号を示すタイミングチャートである(なお、図25及び図26では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図25ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図23と同一物には同一符号を付している。
【0152】
図25において、スイッチ151,152は、例えばトランジスタからなるもので、スイッチ151は通常オン状態で、スイッチ152は通常オフ状態になっている。
【0153】
電圧周波数変換(V/F)回路153は、出力電圧Voと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路154に送出する(図26の(1))。
【0154】
合成回路154は、このタイミング信号に基づき、オン信号Sonを駆動回路102に送出するものである(図26の(1)’)。また、合成回路154は、オン信号Sonを送出した時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路155に送出する。
【0155】
オン信号SonによりトランジスタQ11がオンになると、共振電流iが比較回路144に取り込まれる(図26の(2))。遅延回路155は、トランジスタQ11のオン時点から経過時間をカウントし、所定時間T71が経過すると、スイッチ151をオフにし、比較回路144は、スイッチ151がオフにされた時点の共振電流iの瞬時値を閾値I41として保持する(図26の(3))。そして、比較回路144は、変化する共振電流iと閾値I41とを比較し、i≧I41の間だけ、オン(ハイレベル)信号を出力する(図26の(4))。
【0156】
遅延回路156は、比較回路144からの出力信号を所定時間T72だけ遅延して出力する(図26の(5))。なお、T72>T71に設定されている。
【0157】
この遅延回路156からの出力信号は、遅延回路157によりさらに所定時間T73だけ遅延されるとともに(図26の(6))、インバータゲート回路158により反転される(図26の(7))。
【0158】
アンドゲート回路159は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図26の(8))、合成回路154および遅延回路160に送出する。
【0159】
合成回路154は、アンドゲート回路159からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオフ信号Soffを送出する(図26の(1)’)。遅延回路160は、アンドゲート回路159から入力されるパルス信号を所定時間T74だけ遅延してスイッチ152に出力し(図26の(9))、このパルス信号によりスイッチ152がオンにされて、比較回路144に保持されていた閾値I41がリセットされる。
【0160】
従って、図26に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点(i≦I41になった時点)から所定時間T72後になる。ここで、T72は、T72>T71であって、オフ信号Soffがi<0の間に出力されるような値に設定されているので、確実にゼロ電流スイッチングが行われることとなる。
【0161】
また、共振電流iの1周期ごとに、比較回路144に保持されている閾値がリセットされる。従って、図26の(2),(3)において、例えば左側の共振電流iより右側の共振電流iが増大している場合には、スイッチ151がオフにされた時点の共振電流iの各瞬時値I41,I42はI41<I42となり、左側の共振電流iより右側の共振電流iにおける閾値のレベルが増大することとなる。
【0162】
ここで、左側の共振電流iの波形において、トランジスタQ11のオン時点から瞬時値I41になるまでの時間と、瞬時値I41からi=0になるまでの時間とは、ほぼ同一の値になる。また、右側の共振電流iの波形において、トランジスタQ1のオン時点から瞬時値I42になるまでの時間と、瞬時値I42からi=0になるまでの時間とは、やはり、ほぼ同一の値になる。
【0163】
従って、トランジスタQ11のオン時点から所定時間T71が経過した時点での共振電流iの瞬時値を閾値とすることで、閾値のレベルに関係なく、共振電流iが閾値以下になった時点から所定時間T71が経過した時点で、共振電流i≒0になるということが言える。
【0164】
このように、第9実施形態によれば、トランジスタQ11のオン時点から所定時間T71が経過した時点の共振電流iの瞬時値を閾値とし、共振電流iが閾値以下になった時点から所定時間T72(>T71)の経過後にトランジスタQ11をオンからオフに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0165】
特に、共振電流iの大きさや波形が変化すると、所定時間T71が経過した時点の瞬時値が変化するため、閾値は共振電流iの変化に応じて変化することになるが、その変化した閾値からi=0になる時点までに要する時間は殆ど変化しないので、動作環境の変化や経年劣化などにより共振電流i=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0166】
(第10実施形態)
図27は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第10実施形態を示す回路ブロック図、図28は共振電流iの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図17と同一物には同一符号を付す。
【0167】
図27において、制御回路170は、トランジスタQ11のオン時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路171に送出するものである。保持回路172は、電流検出回路110により検出される共振電流iのピーク値を保持するもので、分圧回路173は、保持回路172で保持されているピーク値の所定比(<1)を閾値として比較回路174に送出するものである。
【0168】
比較回路174は、電流検出回路110により検出される共振電流iと分圧回路173から送られる閾値とを比較して、共振電流iが低下して閾値以下になると、その旨の検出信号を遅延回路171に送出するものである。
【0169】
遅延回路171は、制御回路170から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路174による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T81が経過した時点でオフ信号Soffを駆動回路102に送出するものである。
【0170】
この構成により、図28に示すように、共振電流i(図中、太実線)のピーク値ip(図中、細実線)が保持され、このピーク値ipの所定比(<1)が閾値ith(図中、細実線)とされ、共振電流iが低下してi≦ithになった時点から所定時間T81が経過すると、トランジスタQ11がオフにされる。
【0171】
なお、保持回路172は、例えばコンデンサで構成され、図28に示すようにピーク値ipは漸減しているので、保持回路172が保持するピーク値を1周期ごとにリセットする必要はない。
【0172】
図29は、第10実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図30は図29の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図29及び図30では、上記 ( ) ( ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図29ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図27と同一物には同一符号を付している。
【0173】
電圧周波数変換(V/F)回路181は、出力電圧Voと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路182に送出する(図30の(1))。合成回路182は、このタイミング信号に基づき、オン信号Sonを駆動回路102に送出するものである(図30の(9))。
【0174】
オン信号SonによりトランジスタQ11がオンになると、共振電流iが、比較回路174に取り込まれるとともに(図30の(2))、抵抗R51,R52からなる分圧回路173とコンデンサC51からなる保持回路172とが並列に接続されてなる回路に入力される。抵抗R51,R52の接続点は比較回路174に接続されており、共振電流iによりコンデンサC51が充電されるとともに、その充電電圧の抵抗R51,R52による分圧値が閾値として比較回路174に入力される(図30の(3))。
【0175】
ここで、図30の(2),(3)に示すip,ithの関係は、抵抗R51,R52の抵抗値をR51,R52とすると、
ith=ip・R52/(R51+R52)
と表わされる。
【0176】
比較回路174は、変化する共振電流iと閾値ithとを比較し、i≧ithの間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図30の(4))。
【0177】
遅延回路183は、比較回路174からの出力信号を所定時間T81だけ遅延して出力する(図30の(5))。この遅延回路183からの出力信号は、遅延回路184により所定時間T82だけ遅延されるとともに(図30の(6))、インバータゲート回路185により反転される(図30の(7))。
【0178】
アンドゲート回路186は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図30の(8))、合成回路182に出力する。
【0179】
合成回路182は、アンドゲート回路186からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオフ信号Soffを出力し、これによってトランジスタQ11はオフになる(図30の(9))。
【0180】
従って、図30に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点から所定時間T81後、すなわちi≦ithになった時点から所定時間T81後になる。ここで、T81はオフ信号Soffがi<0の間に出力されるように設定されているので、確実にゼロ電流スイッチングが行われる。
【0181】
このように、第10実施形態によれば、共振電流iのピーク値ipの所定比ithを閾値とし、共振電流iが閾値ith以下になった時点から所定時間T81の経過後にトランジスタQ11をオンからオフに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0182】
また、動作環境の変化や経年劣化などにより、共振電流iの大きさや波形が変化すると、その変化に応じて閾値ithが変化することになるので、動作環境などの変化によりi=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0183】
なお、上記第7〜第10実施形態では、コンバータ回路部101として全波形ゼロ電流スイッチング方式の昇圧形コンバータを用いて説明しているが、半波形ゼロ電流スイッチング方式の昇圧形コンバータにも適用できることはいうまでもない。
【0184】
【発明の効果】
本発明の請求項1にかかるDC−DCコンバータ回路によれば、降圧形コンバータ回路において、入力電圧および出力電流に基づき、所定の算出式にて精度良く、かつ容易に、スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオンからオフに切り替えるようにするので、入力電圧または出力電流の変化によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0185】
請求項2にかかるDC−DCコンバータ回路によれば、検出手段は、電気信号として共振用リアクトルに流れる共振電流を検出と、駆動制御手段は、上記共振電流が低下して所定値以下になった時点から所定時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるので、動作環境の変化や経時劣化などにより共振回路を構成するリアクトルやコンデンサのパラメータが変化して、共振電流のピーク値や波形が変化し、そのためスイッチング手段に共振電流が流れている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0186】
この場合において、上記所定値は、予め設定された一定の値であるとすると、簡易な構成で回路を実現することができる。一方、上記所定値が、上記スイッチング手段のオン時点から所定時間後における上記共振電流の電流値であるとしたり、上記共振電流のピーク値に応じて設定されるものであるとすると、所定値が一定の値でなく共振電流の変化を反映した値になるので、動作環境などの変化に対して、より確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0187】
また、上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流および上記共振用コンデンサに流れる容量電流を検出するもので、上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記容量電流が所定値以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであるとすることにより、出力電流が異常に増大した場合でも、共振によって生じる容量電流は確実に所定値以下に戻るので、容量電流が所定値以下になった時点を起算時点とすることで、より確実にゼロ電流スイッチングを行うことができる。
【0188】
また、上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流を検出するもので、上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記共振電流が低下して上記出力電流以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであるとすると、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0189】
請求項8にかかるDC−DCコンバータ回路によれば、昇圧形コンバータ回路において、出力電圧および入力電流に基づき、所定の算出式にて精度良く、かつ容易に、スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオンからオフに切り替えるようにするので、出力電圧または入力電流の変化によりスイッチング手段に共振電流が流れている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電流スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第1実施形態を示す回路ブロック図である。
【図2】 (a)(b)(c)は共振用リアクトルに流れる共振電流の電流波形図である。
【図3】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第2実施形態を示す回路ブロック図である。
【図4】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第3実施形態を示す回路ブロック図である。
【図6】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図7】 第3実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図8】 図7の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図9】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第4実施形態を示す回路ブロック図である。
【図10】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図11】 第4実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図12】 図11の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図13】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第5実施形態を示す回路ブロック図である。
【図14】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図15】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第6実施形態を示す回路ブロック図である。
【図16】 図15の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図17】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第7実施形態を示す回路ブロック図である。
【図18】 (a)(b)(c)は共振用リアクトルに流れる共振電流の電流波形図である。
【図19】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第8実施形態を示す回路ブロック図である。
【図20】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図21】 第8実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図22】 図21の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図23】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第9実施形態を示す回路ブロック図である。
【図24】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図25】 第9実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図26】 図25の各部( )’,( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図27】 本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第10実施形態を示す回路ブロック図である。
【図28】 共振電流の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図29】 第10実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図30】 図29の各部( ) ( )の信号を示すタイミングチャートである。
【図31】 ゼロ電流スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,101 コンバータ回路部
2,102 駆動回路(駆動手段)
3,30,103,130,140,170 制御回路(検出手段、駆動制御手段、記憶手段)
Q1,Q11 トランジスタ(スイッチング手段)
L1,L11 共振用リアクトル
C1,C11 共振用コンデンサ

Claims (8)

  1. 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
    前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を降圧して出力する降圧形コンバータ回路であり、
    当該回路の電気信号を検出する検出手段と、
    上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
    上記検出手段は、上記電気信号として入力電圧および出力電流を検出するものであり、
    上記駆動制御手段は、検出された上記入力電圧および上記出力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、上記スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、
    当該駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期が予め格納された記憶手段を備え、所定時間毎に下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
    To=Tn・ ( 1+Zn・Io/Vi ) /2
    Zn=√ ( Lr/Cr )
    ここで、To:共振電流が流れている時間
    Tn:共振用リアクトルに流れる共振電流の周期
    Zn:共振回路の特性インピーダンス
    Io:出力電流
    Vi:入力電圧
    Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
    Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
    である。
  2. 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
    当該回路の電気信号を検出する検出手段と、
    上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
    上記検出手段は、上記電気信号として上記共振用リアクトルに流れる共振電流を検出するものであり、
    上記駆動制御手段は、検出された上記共振電流に基づいて、上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、
    当該駆動制御手段は、上記共振電流が低下して所定値以下になった時点から、共振電流が確実にゼロ以下になる所定時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  3. 請求項記載のDC−DCコンバータ回路において、上記所定値は、予め設定された一定の値であることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  4. 請求項記載のDC−DCコンバータ回路において、上記所定値は、上記スイッチング手段のオン時点から所定時間後における上記共振電流の電流値であることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  5. 請求項記載のDC−DCコンバータ回路において、上記所定値は、上記共振電流のピーク値に応じて設定されるものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  6. 請求項記載のDC−DCコンバータ回路において、
    上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流および上記共振用コンデンサに流れる容量電流を検出するもので、
    上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記容量電流が所定値以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  7. 請求項記載のDC−DCコンバータ回路において、
    上記検出手段は、上記電気信号として、さらに出力電流を検出するもので、
    上記駆動制御手段は、上記スイッチング手段のオン時点から上記共振電流が上記出力電流以上になる時点までの経過時間をカウントし、上記共振電流が低下して上記出力電流以下になった時点から上記経過時間後に上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  8. 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に直列に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
    前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を昇圧して出力する昇圧形コンバータ回路であり、
    当該回路の電気信号を検出する検出手段と、
    上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
    上記検出手段は、上記電気信号として出力電圧および入力電流を検出するものであり、
    上記駆動制御手段は、検出された上記出力電圧および上記入力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電流が流れている時間を算出し、上記スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオンからオフに切り替えるものであって、
    当該駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用リアクトルに流れる共振電流の周期が予め格納された記憶手段を備え、所定時間毎に下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
    To=Tn・ ( 1+Zn・I in /Vo ) /2
    Zn=√ ( Lr/Cr )
    ここで、To:共振電流が流れている時間
    Tn:共振用リアクトルに流れる共振電流の周期
    Zn:共振回路の特性インピーダンス
    in :入力電流
    Vo:出力電圧
    Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
    Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
    である。
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