JP3668819B2 - 電気自動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、モータ駆動装置および電気自動車に関し、詳しくは、直流電圧発生手段により発生した直流電圧を電源としてモータを駆動するモータ駆動装置、および燃料電池と充放電可能な二次電池とを備え該燃料電池から生じる電気エネルギにより駆動する電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のモータ駆動装置および電気自動車としては、図13の従来例のモータ駆動装置110に示すように、燃料電池112の出力端子と充放電可能な二次電池122とをDC/DCコンバータ114を介して接続し、燃料電池112から見てDC/DCコンバータ114の下流側にDCモータ130を接続するものが提案されている(例えば、特開平3−276573号公報や特開平2−168802号公報,特開昭63−48770号公報等)。
【0003】
燃料電池112と二次電池122との間にDC/DCコンバータ114を介在させるのは、燃料電池112と二次電池122の出力特性が異なることによる。図14は、燃料電池112および二次電池122の出力特性の一例を示したグラフである。グラフ中、直線Aは燃料電池112の出力特性であり、直線Bは二次電池122の出力特性である。いま、DC/DCコンバータ114がない状態を考える。燃料電池112からの出力を大きくするために、その電流を値I1から値I2にすると、燃料電池112の出力端子間電圧は値V1から値V2に下がる。このとき、燃料電池112と二次電池122が並列に接続されているから、二次電池122の出力端子間電圧も値V2となり、その電流値は値I3から値I4となる。グラフから解るように、燃料電池112の電流値の変化(値I1と値I2との差)に比して二次電池122の電流値の変化(値I3と値I4との差)の方が明らかに大きいから、燃料電池112から大きな出力を得ようとすると、二次電池からはそれ以上の大きな出力となってしまう。
【0004】
このことは、二次電池122の出力は容易に大きく変えることができるが、燃料電池112の出力は容易には大きく変えることができないことを意味する。したがって、燃料電池112と二次電池122との間にDC/DCコンバータ114を備え、これにより燃料電池112からの出力と二次電池122からの出力とを調整する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記DC/DCコンバータを備えるモータ駆動装置およびこのモータ駆動装置を備える電気自動車では、DC/DCコンバータのエネルギ変換効率が100%でないことから、装置全体としての効率が低くなるという問題があった。また、DC/DCコンバータを設置するスペースも必要であり、装置をコンパクトにできないという問題もあった。
【0006】
また、DC/DCコンバータは、燃料電池からの入力電圧の範囲を広げると、その寸法が大きくなる。したがって、DC/DCコンバータは、通常、入力電圧範囲を定格入力電圧に対して±20%程度に設計している。このため、DC/DCコンバータを用いても燃料電池からの出力は制限されてしまう。
【0007】
本発明のモータ駆動装置は、こうした問題を解決し、出力特性が異なる2つの直流電圧発生手段から取り出し可能な出力範囲に制限を設けることなく出力を取り出してモータを駆動すると共に、装置全体としてのエネルギ効率をより良くすることを目的とし、本発明の電気自動車は、こうしたモータ駆動装置を搭載した車両において、モータ駆動装置を車両の運転状態に応じてより効率よく運転することを目的とする。こうした目的を達成するために、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ駆動装置は、
直流電圧を発生する第1直流電圧発生手段と、
該第1直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に変換する第1変換手段と、
前記第1直流電圧発生手段と異なる特性を備え、直流電圧を発生する第2直流電圧発生手段と、
該第2直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する第2変換手段と、
前記第1変換手段に接続され該第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、前記第2変換手段に接続され該第2変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第2コイルとを有するモータと、
前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御して前記モータを駆動制御する制御手段と
を備えたことを要旨とする。
【0009】
ここで、前記モータ駆動装置において、
前記モータは、前記第2コイルを、前記第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置してなり、
前記第2直流電圧発生手段は、充放電可能な二次電池であり、
前記第2変換手段は、前記第2直流電圧発生手段により発生した直流電圧を前記第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する直交変換と、前記第2コイルが生じる前記誘導電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り換えて行なう手段である構成とすることもできる。
【0010】
本発明の電気自動車は、
燃料電池と、充放電可能な二次電池とを備え、該燃料電池から生じる電気エネルギにより駆動する電気自動車であって、
前記燃料電池から出力された直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に変換する第1変換手段と、
前記二次電池から出力された直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する直交変換と、該第2の所定相数の交番する交流電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り換えて行なう第2変換手段と、
前記第1変換手段に接続され該第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、該第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置され前記第2変換手段に接続されて該第2変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生可能な第2コイルとを有するモータと、
車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
該検出された運転状態に基づいて、前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御して前記モータを駆動制御する制御手段と
を備えたことを要旨とする。
【0011】
前記電気自動車において、
前記制御手段は、
前記運転状態検出手段により検出された運転状態に基づいて前記モータからの出力の目標値を演算する目標値演算手段と、
該演算された目標値の所定時間内の推移に基づいて、前記燃料電池からの出力の指令値である燃料電池出力指令値を演算する燃料電池出力指令値演算手段と、
該演算された燃料電池出力指令値と前記目標値とに基づいて、前記二次電池からの出力の指令値である二次電池出力指令値を演算する二次電池出力指令値演算手段と、
前記演算された燃料電池出力指令値および二次電池出力指令値に基づいて前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御する変換制御手段とを備えた構成とすることもできる。
【0012】
また、こうした前記電気自動車において、前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記演算された燃料電池出力指令値が第1の所定範囲内にないとき、該演算結果に拘わらず前記第1の所定範囲内の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である構成とすることもできる。あるいは、前記電気自動車において、前記二次電池出力指令値演算手段は、前記演算された二次電池出力指令値が第2の所定範囲内にないとき、該演算結果に拘わらず前記第2の所定範囲内の所定値を前記二次電池出力指令値とする手段である構成とすることもできる。
【0013】
これらの前記電気自動車において、
前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備え、
前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の所定範囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第3の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である構成とすることもできる。
【0014】
また、前記電気自動車において、
前記二次電池の運転状態を検出する二次電池状態検出手段を備え、
前記二次電池出力指令値演算手段は、前記二次電池状態検出手段により検出された運転状態が第4の所定範囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第4の所定値を前記二次電池出力指令値とする手段である構成とすることもできる。
【0015】
さらに、前記電気自動車において、
前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備え、
前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池を起動してから前記燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が所定状態になるまで、前記演算結果に拘わらず第5の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である構成とすることもできる。
【0016】
【作用】
以上のように構成された本発明のモータ駆動装置は、第1変換手段が、第1直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に変換し、第2変換手段が、第1直流電圧発生手段と異なる特性を備えた第2直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する。モータは、第1変換手段に接続されこの第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、第2変換手段に接続されこの第2変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第2コイルとがそれぞれ発生する磁界により駆動する。制御手段は、第1変換手段および第2変換手段の変換を制御して第1コイルおよび第2コイルに生じる磁界により駆動するモータの駆動を制御する。
【0017】
こうしたモータ駆動装置において、第2コイルを、第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置し、第2直流電圧発生手段を充放電可能な二次電池とし、第2変換手段を、第2直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する直交変換と、第2コイルが生じる誘導電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り換えて行なう手段とすれば、第2コイルに生じる誘導電圧を第2変換手段で所定の直流電圧に変換して二次電池を充電することが可能となる。
【0018】
本発明の電気自動車は、第1変換手段が、燃料電池から出力された直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に変換し、第2変換手段が、二次電池から出力された直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する直交変換と、第2の所定相数の交番する交流電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り換えて行なう。モータは、第1変換手段に接続されこの第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置され第2変換手段に接続されてこの第2変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生可能な第2コイルとがそれぞれ発生する磁界により駆動する。運転状態検出手段は、車両の運転状態を検出し、制御手段は、この検出された運転状態に基づいて、第1変換手段および第2変換手段の変換を制御してモータを駆動制御する。
【0019】
こうした電気自動車において、制御手段が、目標値演算手段と燃料電池出力指令値演算手段と二次電池出力指令値演算手段と変換制御手段とを備えれば、目標値演算手段は、運転状態検出手段により検出された運転状態に基づいてモータからの出力の目標値を演算する。そして、燃料電池出力指令値演算手段は、この演算された目標値の所定時間内の推移に基づいて、燃料電池からの出力の指令値である燃料電池出力指令値を演算し、二次電池出力指令値演算手段は、この演算された燃料電池出力指令値と前記目標値とに基づいて、二次電池からの出力の指令値である二次電池出力指令値を演算する。変換制御手段は、これら演算された燃料電池出力指令値および二次電池出力指令値に基づいて第1変換手段および第2変換手段の変換を制御する。
【0020】
また、こうした電気自動車において、燃料電池出力指令値演算手段を、演算された燃料電池出力指令値が第1の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第1の所定範囲内の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池出力指令値の第1の所定範囲内での制御が可能となる。ここで、第1の所定範囲内の所定値は、第1の所定範囲内のある特定の一つの値のみに限られるものではなく、例えば、燃料電池出力指令値が第1の所定範囲の上限を越えたときにはこの上限であり燃料電池出力指令値が第1の所定範囲の下限を下回ったときにはこの下限である場合のように2以上とした場合も含まれる。この構成では、例えば、第1の所定範囲を燃料電池の能力範囲に設定する場合や燃料電池の運転効率が比較的高い範囲に設定する場合など、所望の燃料電池の運転範囲として設定される場合も含まれる。
【0021】
これら電気自動車において、二次電池出力指令値演算手段を、演算された二次電池出力指令値が第2の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第2の所定範囲内の所定値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二次電池出力指令値の第2の所定範囲内での制御が可能となる。ここで、第2の所定範囲内の所定値も、前記第1の所定範囲内の所定値と同様に、第2の所定範囲内のある特定の一つの値のみに限られるものではなく、二次電池出力指令値が第2の所定範囲の上限を越えたときにはこの上限であり二次電池出力指令値が第2の所定範囲の下限を下回ったときにはこの下限である場合のように2以上とした場合も含まれる。また、第2の所定範囲も、第1の所定範囲と同様に、二次電池の出力可能範囲に設定する場合や二次電池のある特定の出力範囲に設定する場合など、所望の出力範囲として設定される場合も含まれる。
【0022】
こうした電気自動車において、燃料電池状態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第3の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池の運転状態が第3の所定範囲内にないときには燃料電池出力指令値を第3の所定値とする制御、例えば、燃料電池の運転状態が定常運転状態として許容する範囲内にないときには燃料電池出力指令値を値0とする制御等が可能になる。
【0023】
また、これら電気自動車において、二次電池状態検出手段を備え、二次電池出力指令値演算手段を、二次電池状態検出手段により検出された運転状態が第4の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第4の所定値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二次電池の運転状態が第4の所定範囲内にないときには二次電池出力指令値を第4の所定値とする制御、例えば、二次電池の状態が適正な状態として定めた範囲内にないときには二次電池出力指令値を値0とするといった制御等が可能になる。
【0024】
さらに、これら電気自動車において、燃料電池状態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃料電池を起動してから燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が所定状態になるまで、演算結果に拘わらず第5の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池の起動直後から定常運転状態に至るまでは、燃料電池出力指令値を第5の所定値とするといった制御が可能となる。この結果、燃料電池のより適正な運転が可能となる。
【0025】
【実施例】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。図1は、本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置10の概略を示したブロック図である。
【0026】
図示するように、モータ駆動装置10は、水素と酸素とを燃料として電気化学反応により化学エネルギを直接電気エネルギに変換する燃料電池12と、燃料電池12から出力される直流電圧を三相の交流電圧に変換する第1インバータ14と、充放電可能な二次電池22と、二次電池22から出力される直流電圧を三相の交流電圧に変換する第2インバータ24と、第1インバータ12および第2インバータ24からの三相の交流電圧の供給を受けて駆動するモータ30と、これらの機器を駆動制御する制御装置40とを備える。
【0027】
燃料電池12は、例えば、固体高分子型の燃料電池であり、図示しない燃料ガス供給装置および酸化ガス供給装置から水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化ガスとの供給を受けて、水素と酸素から水を生成する電気化学反応により物質の持つ化学エネルギを直接電気エネルギに変換して出力する。燃料電池12には、その運転状態を示すセンサ、例えば、燃料電池12内部の温度を検出する温度センサや出力端子間の電圧を検出する電圧計などが並設されている。これらのセンサは、導電ラインにより制御装置40に接続されている。
【0028】
第1インバータ14は、6個のスイッチング素子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))を主回路素子として構成されており、これらのスイッチング素子のスイッチング動作により燃料電池12から供給される直流電圧を任意の振幅および周波数の三相交流電圧に変換する。第1インバータ14の各スイッチング素子は、導電ラインにより制御装置40に接続されており、制御装置40からの信号によりそのスイッチングのタイミングの制御を受ける。
【0029】
二次電池22は、充放電可能な二次電池、例えば鉛蓄電池として構成される。この二次電池22には、その状態を検出するセンサ、例えば、二次電池22に出入りする電流の電流値を検出し積算してその充電状態を演算する充電容量計や二次電池22の出力端子間の電圧を検出する電圧計などが並設されている。これらのセンサは、導電ラインにより制御装置40に接続されている。
【0030】
第2インバータ24は、第1インバータ14と同様に、6個のスイッチング素子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))を主回路素子として構成されており、これらのスイッチング素子のスイッチング動作により二次電池22から供給される直流電圧を任意の振幅および周波数の三相交流電圧に変換する。また、第2インバータ24は、逆にモータ30側から供給される三相交流電圧を所定の直流電圧にも変換する。第2インバータ24の各スイッチング素子も、導電ラインにより制御装置40に接続されており、制御装置40からの信号によりそのスイッチングのタイミングの制御を受ける。
【0031】
図2は、モータ30の構造の概略を示す説明図である。図示するように、モータ30は、例えば、パーマネント・マグネット形モータ(PMモータ)であり、18個のスロット34(すなわち18個のティース35)を備えるステータ32と、ステータ32の中央に嵌挿され複数の図示しない磁石を外周上に取付固定されたロータ39とから構成される。ステータ32の18個のティース35の根本側には、第1インバータ14に接続されるU相,V相およびW相の各々6個(計18個)の第1コイル36が捲回されており、ティース35の先端側には、第2インバータ24に接続されるU相,V相およびW相の各々6個(計18個)の第2コイル38が第1コイル36のU相,V相およびW相の各コイルと整合するよう捲回されている。また、モータ30には、その回転数を検出するモータスピードセンサが並設されている。このモータスピードセンサは、導電ラインにより制御装置40に接続されている。
【0032】
制御装置40は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU42、CPU42で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM44、同じくCPU42で各種演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM46、燃料電池12の運転状態を検出するセンサ,二次電池22の状態を検出するセンサおよびモータスピードセンサからの検出信号やモータ駆動装置10の外部から出力されたモータ30のトルク指令信号を入力すると共に第1インバータ14および第2インバータ24に駆動信号を出力する入出力ポート48を備える。また、図示しないが、制御装置40は、定電圧電源回路を備えており、制御装置40内の各部に必要な電源を供給している。
【0033】
こうして構成された制御装置40は、燃料電池12の運転状態や二次電池22の状態,モータ30の回転スピードおよびモータ駆動装置10の外部からのモータ30のトルク指令信号を入出力ポート48を介して入力し、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力の和が入力したトルク指令と等しくなるよう第1インバータ14および第2インバータ24の各スイッチング素子のスイッチングを制御して、モータ30を駆動制御する。
【0034】
モータ駆動装置10の動作には、燃料電池12および二次電池22からの出力によりモータ30を駆動する動作、燃料電池12からの出力のみによりモータ30を駆動する動作、二次電池22からの出力のみによりモータ30を駆動する動作、二次電池22の充電動作がある。以下に各動作について説明する。
【0035】
まず、燃料電池12および二次電池22からの出力によりモータ30を駆動する動作について説明する。モータ30のステータ32の各ティース35には、第1インバータ14に接続された第1コイル36と第2インバータ24に接続された第2コイル38との各相のコイルが整合するよう捲回されているから、第1コイル36および第2コイル38に同位相の三相交流電圧を加えれば、ステータ32の各ティース35には、第1コイル36が生じる磁界と、この磁界と同方向の第2コイル38が生じる磁界とが重畳した磁界が生じ、この重畳した磁界がロータ39を回転させる。すなわち、第1インバータ14からの三相交流電圧と第2インバータ24からの三相交流電圧とが同位相となるよう第1インバータ14および第2インバータ24のスイッチング素子のスイッチング動作を制御することにより、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力とによりモータ30を駆動することができる。
【0036】
このとき、燃料電池12からの直流電圧と二次電池22からの直流電圧は、互いに独立に第1インバータ14および第2インバータ24により任意の振幅の三相交流に変換されて第1コイル36および第2コイル38に供給されるから、燃料電池12および二次電池22からは各々任意の出力を取り出すことができる。したがって、燃料電池12を最も運転効率のよい運転条件で運転することができる。このことについて、図13に示した従来例のモータ駆動装置110と比較しながらもう少し述べる。
【0037】
図3は、燃料電池と二次電池の出力の関係を示すグラフである。図中直線Cは、図13に示すモータ駆動装置110からDC/DCコンバータ114を取り除いた構成、すなわち燃料電池112と二次電池122とを並列に直接接続した構成のときの燃料電池112からの出力と二次電池122からの出力との関係を示したものである。図13中直線Cを含んでハッチングされた領域は、DC/DCコンバータ114を燃料電池112と二次電池122とに介在させることにより、出力の組み合わせとして取ることが可能になる範囲である。上述したように、DC/DCコンバータ114がない構成では、燃料電池112からの出力を少し大きくしようとすると、二次電池122からの出力がそれ以上に大きくなってしまうが(図14参照)、DC/DCコンバータ114を備えることで、二次電池122の出力はそのままで燃料電池112の出力だけを大きくすることができる。こうした燃料電池112からの出力と二次電池122からの出力との取りうる組合せの範囲(ハッチングした範囲)は、DC/DCコンバータ114の性能によって変わるが、DC/DCコンバータ114の入力電圧範囲を広げるとその寸法が大きくなることから、通常、定格入力電圧に対して±20%程度に設計されている。
【0038】
一方、実施例のモータ駆動装置10では、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力はそれぞれ独立に取り出すことができるから、燃料電池12からの出力がその最大値を超えない範囲であって同時に二次電池22からの出力がその最大値を超えない範囲であれば、いかなる組み合わせとしてもよい。ここで、燃料電池12からの出力の最大値および二次電池22からの出力の最大値とは、各電池からそれぞれ出力可能な最大の出力値を意味する。
【0039】
燃料電池12からの出力のみによりモータ30を駆動する動作および二次電池22からの出力のみによりモータ30を駆動する動作は、上述の説明により燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力が独立に扱うことができることから、燃料電池12および二次電池22からの出力によりモータ30を駆動する動作のうち、いずれか一方の出力が値0のときという特別な場合として説明される。すなわち、第1インバータ14または第2インバータ24のいずれか一方で変換される三相交流電圧の振幅を値0とすればよい。このように、燃料電池12と二次電池22のいずれか一方の出力のみでもモータ30を駆動することができるから、不慮の事故等により燃料電池12または二次電池22が故障し動作しないときでも、出力は低下するもののモータ30を駆動することができる。
【0040】
次に、二次電池22の充電動作について説明する。二次電池22の充電は、モータ30のステータ32の各ティース35とこれに捲回された第1コイル36および第2コイル38とをトランス(第2コイル38を二次側のコイルとするトランス)として動作させると共に第2インバータ24を第2コイル38で生じる誘導起電力を二次電池22の出力端子間の電圧より高い所定の電圧の直流電圧に変換する整流器として動作させることにより行なう。すなわち、ティース35の根本側には第1コイル36が、先端側には第2コイル38が捲回されているから、第1インバータ14から第1コイル36に三相交流電圧が加えられると、第1コイル36が生じる交番する磁界により第2コイル38には誘導起電力が生じる。この誘導起電力は、振幅と位相は異なるが第1インバータ14からの三相交流電圧と同相の交流電圧である。二次電池22は、この誘導された交流電圧を第2インバータ24により整流すると共に二次電池22の出力端子間の電圧より高い電圧であって二次電池22がその充電電圧として許容する範囲内の所定電圧に変換することにより充電される。
【0041】
二次電池22の充電動作は、上述したようにトランス機能を用いるから、燃料電池12からの出力によりモータ30を駆動しながら、またはモータ30を停止した状態で行なうことができる。こうした二次電池22の充電動作と、二次電池22からの出力によるモータ30の駆動動作とを組み合わせることにより、例えば、燃料電池12からの出力が一定となるよう燃料電池12および第1インバータ14を運転し、二次電池22からの出力および二次電池22への充電電圧を第2インバータ24で調整することによりモータ30の出力を幅広く調整するといった制御等が可能となる。
【0042】
また、二次電池22の充電は、モータ30を発電機として動作させたときに生じる電気エネルギ(回生エネルギ)により行なうこともできる。モータ30は、電動機として動作すると共に逆に外部から回転エネルギ(仕事)を受けることにより発電する発電機としても動作する。したがって、モータ30により発生した電気エネルギを第2コイル38から三相交流電圧として取り出し、これを第2インバータ24で所定の直流電圧に変換するば、二次電池22を充電することができる。こうした回生エネルギからの充電は、上述したトランス機能に基づく充電と重畳することも可能である。
【0043】
以上説明した実施例のモータ駆動装置10によれば、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力とによりモータ30を駆動することができる。しかも、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力とを独立に扱うことができる。この結果、例えば、燃料電池12を運転効率のより良い条件で定常運転し、モータ30の出力変動に対しては、二次電池22で対応するといった運転や、その逆の運転等の幅の広いモータ30への出力制御が可能となる。また、燃料電池12から出力される直流電圧は任意であるから、燃料電池12の構成はいかなる構成でもよく、その積層の程度も任意となる。したがって、モータ30の出力や二次電池22の電圧等に拘わらず、より効率の良い燃料電池12を採用することができる。
【0044】
また、実施例のモータ駆動装置10によれば、DC/DCコンバータが不要なので、従来例のDC/DCコンバータを備えるモータ駆動装置に比してエネルギ効率を高めることができる。
【0045】
実施例のモータ駆動装置10によれば、モータ30の各ティース35に第1コイル36と第2コイル38とが捲回されているから、これらがトランスとして作用し、燃料電池12からの出力により二次電池22を充電することができる。しかも、二次電池22の充電は、燃料電池12からの出力によりモータ30を駆動しながら、あるいはモータ30を停止した状態で行なうことができる。この結果、例えば、燃料電池12を運転効率のより良い条件で定常運転し、モータ30の出力変動に対しては、二次電池22からの出力および二次電池22への充電電圧を調整することより対応するといった運転も可能となる。
【0046】
実施例のモータ駆動装置10によれば、モータ30は外部からエネルギ(仕事)が与えられたときには発電機としても動作可能だから、そのエネルギを第2コイルにより三相交流電圧として取り出し、第2インバータ24で所定の直流電圧に変換することにより二次電池22を充電することができる。しかも、燃料電池12からの出力による充電と重畳的に行なうことができる。
【0047】
実施例のモータ駆動装置10では、燃料電池12を固体高分子形の燃料電池としたが、リン酸形燃料電池や溶融炭酸塩形燃料電池等いかなる燃料電池であってもかまわない。同様に、実施例では二次電池22を鉛蓄電池としたが、二次電池22は、充放電可能な二次電池であればいかなる電池であってもかまわない。
【0048】
実施例のモータ駆動装置10では、直流電圧を生じる2つの電源手段として燃料電池12と二次電池22とを用いたが、出力特性の異なる2つの燃料電池に適用する構成、出力特性の異なる2つの二次電池に適用する構成、燃料電池や二次電池以外の直流電源に適用する構成等、いかなる2つの直流電源に適用する構成であっても差し支えない。
【0049】
実施例のモータ駆動装置10では、ティース35の根本側に第1コイル36を捲回し先端側に第2コイル38を捲回したが、ティース35の根本側に第2コイル38を捲回し先端側に第1コイル36を捲回する構成、ティース35に第1コイル36を捲回しその外側に第2コイル38を捲回する構成、あるいは逆にティース35に第2コイル38を捲回しその外側に第1コイル36を捲回する構成、第1コイル36と第2コイル38とが混在するよう捲回する構成等も好適である。
【0050】
実施例のモータ駆動装置10では、各ティース35に第1コイル36および第2コイル38を捲回したが、第1コイル36または第2コイル38を一部のティース35にのみ捲回する構成でも差し支えない。また、実施例のモータ駆動装置10では、第1インバータ14および第2インバータ24により変換される交流電圧をいずれも三相交流電圧としたが、いかなる相数の交流電圧としてもよい。さらに第1インバータ14および第2インバータ24により変換される交流電圧は、各ティース35に捲回された第1コイル36により生じる磁界と第2コイル38により生じる磁界が同方向となれば、同相の交流電圧でなくても差し支えない。
【0051】
さらに、実施例のモータ駆動装置10では、モータ30のステータ32に18個のティース35(18個のスロット34)を設けたが、ティース35の数は、第1インバータ14または第2インバータ24により変換される交流電圧の相数などにより定められるものであり、この数に限られるものでないことは勿論である。
【0052】
次に、こうしたモータ駆動装置10の変形例であるモータ駆動装置10Bを搭載した電気自動車5について説明する。図4は、本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置10Bを搭載した電気自動車5の概略を示すブロック図である。なお、説明の容易のため、モータ駆動装置10Bの構成のうち前述のモータ駆動装置10と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0053】
図示するように、電気自動車5は、モータ駆動装置10Bと、モータ駆動装置10Bが備える燃料電池12に水素を含有する燃料ガスを供給する燃料供給装置50と、同じくモータ駆動装置10Bが備える燃料電池12に酸化ガスである空気を供給するブロワ52と、各部の駆動制御を行なう制御装置(ECU)60とを備える。
【0054】
モータ駆動装置10Bは、前述したモータ駆動装置10と同一の構成の燃料電池12,第1インバータ14,二次電池22,第2インバータ24およびモータ30からなる。燃料電池12には、内部の温度を検出する温度センサ12Tと、出力端子間の電圧を検出する燃料電池電圧計12Vとが並設されている。二次電池22には、二次電池22の充電状態を検出する充電容量計22Sと、端子間電圧を検出する二次電池電圧計22Vとが並設されている。モータ30には、モータスピード(回転スピード)Nmを検出するモータスピードセンサ30Nが設置されている。これらの各センサは、導電ラインによりECU60に接続されている。また、第1インバータ14および第2インバータ24が備える各スイッチング素子も導電ラインによりECU60に接続されており、ECU60からの駆動信号によりそのスイッチング動作の制御を受ける。
【0055】
この他、電気自動車5には、車両の操作のためにアクセルペダル53とブレーキペダル55とが設けられており、アクセルペダル53およびブレーキペダル55には、各々そのポジションを検出するアクセルポジションセンサ54およびブレーキポジションセンサ56が取り付けられている。また、電気自動車5には、その車速を検出するスピードセンサ58等の各種センサおよびモータ駆動装置10Bの状態等を表示する表示装置59等が設置されている。これらのスピードセンサ58や表示装置59等は、導電ラインによりECU60に接続されている。
【0056】
図5は、ECU60の電気的な構成の概略を例示するブロック図である。図示するように、ECU60は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU62、CPU62で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM63、同じくCPU62で各種演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM64、各種センサからの検出信号を入力する入力処理回路66、第1インバータ14,第2インバータ24,表示装置59,燃料供給装置50およびブロワ52等の各種駆動機器に駆動信号を出力する出力処理回路67、ECU60内の各部に必要な定電圧を供給する定電圧電源回路68を備える。
【0057】
こうして構成されたECU60によりモータ30の駆動制御がなされ、電気自動車5は駆動する。以下に、ECU60によるモータ30の駆動制御について説明する。まず、電気自動車5の通常運転時におけるモータ30のトルク制御について、図6および図7に例示するトルク制御ルーチンに基づき説明する。このトルク制御ルーチンは、電気自動車5の運転が開始された直後から所定時間毎、例えば100msec毎に繰り返し実行される。
【0058】
本ルーチンが実行されると、CPU62は、まず、アクセルポジションセンサ54により検出されるアクセルペダル53のポジションAPと、ブレーキポジションセンサ56により検出されるブレーキペダル55のポジションBPと、モータスピードセンサ30Nにより検出されるモータスピードNmとを入力処理回路66を介して読み込む処理を実行する(ステップS100)。ここで、アクセルポジションAPおよびブレーキポジションBPは、共に全く踏み込まれていないときには値0、完全に踏み込まれたときには値1をとり、中間の踏み込みのときには、その踏み込みの程度に応じて値0から値1の間の値をとる。
【0059】
次に、読み込んだアクセルポジションAPからブレーキポジションBPを減じて運転状態指示値Cを算出し(ステップS110)、算出した運転状態指示値CとステップS100で読み込んだモータスピードNmとからモータトルク指令値Tmを求める(ステップS120)。モータトルク指令値Tmは、ROM63に予め記憶されている運転状態指示値CとモータスピードNmとモータトルク指令値Tmとの関係を示すマップを用いて求める。図8に、運転状態指示値CとモータスピードNmとモータトルク指令値Tmとの関係を表わすマップの一例を示す。なお、運転状態指示値CとモータスピードNmとモータトルク指令値Tmとの関係は図8に示す関係に限られるものではなく、モータ30の特性などによって定められるものである。
【0060】
続いて、こうして求めたモータトルク指令値TmにモータスピードNmを乗じてモータ出力Pmを算出する(ステップS130)。そして、燃料電池初期動作判定フラグFSおよび燃料電池異常判定フラグF1の値を調べる(ステップS140)。ここで、燃料電池初期動作判定フラグFSは、電気自動車5を駆動した直後で、まだ燃料電池12が定常運転状態に至っていないときに、後述する起動時処理ルーチン(図10)により値1に設定されるフラグである。また、燃料電池異常判定フラグF1は、燃料電池12に何らかの異常が検出されたときに、例えば、後述する燃料電池異常チェックルーチン(図11)により値1に設定されるフラグである。燃料電池初期動作判定フラグFSおよび燃料電池異常判定フラグF1は、通常、共に値0がセットされている。
【0061】
ステップS140で、燃料電池初期動作判定フラグFSおよび燃料電池異常判定フラグF1が共に値0のときには、燃料電池12は正常に定常運転状態にあると判断し、次のステップS150に進む。ステップS150では、本ルーチンが実行される毎にステップS130で算出されるモータ出力Pmの所定時間(所定回数n)に亘る平均の出力(移動平均出力)Pmaveを求める。ここで、所定時間(所定回数n)は、燃料電池12の応答性能や燃料供給装置50の性能,モータ30の性能などによって定められるものである。実施例では、10秒ないし200秒程度に設定されている。
【0062】
こうして移動平均出力Pmaveを求めると、CPU62は、この移動平均出力PmaveをモータスピードNmで除して燃料電池12からの出力指令値である燃料電池側トルク指令値Tm1を算出する(ステップS160)。ここで、移動平均出力Pmaveからまず燃料電池側トルク指令値Tm1を算出するのは、モータトルク指令値Tmのうちなるべく多くを燃料電池12からの出力でまかない、二次電池22を補助的に用いるためである。これは、二次電池22が主に燃料電池12からの出力によって充電されており、この充電の際にエネルギ損失を伴うため、二次電池22からの出力は、燃料電池12からの出力に比してエネルギ効率が低いものとなるからである。また、モータトルク指令値Tmではなく移動平均出力Pmaveから燃料電池側トルク指令値Tm1を求めているのは、燃料電池12は、燃料供給装置50等と共にシステムとして運転されており、その出力の急変は困難だからである。
【0063】
こうして燃料電池側トルク指令値Tm1を算出すると、この算出した燃料電池側トルク指令値Tm1が閾値Tr1ないし閾値Tr2の範囲であるかを検討する(ステップS170,S190)。ここで、閾値Tr1および閾値Tr2は、燃料電池12から出力可能な最大出力および最小出力として設定されるものである。燃料電池側トルク指令値Tm1が閾値Tr1ないし閾値Tr2の範囲内になく、閾値Tr1より大きいときには燃料電池側トルク指令値Tm1に閾値Tr1を代入し(ステップS180)、閾値Tr2より小さいときには燃料電池側トルク指令値Tm1に閾値Tr2を代入する(ステップS200)。すなわち、ステップS170ないしS200の処理は、燃料電池側トルク指令値Tm1を燃料電池12から出力可能な範囲内に補正する処理である。なお、閾値Tr2は、通常、燃料電池12の運転の停止が許容される場合には値0をとり、燃料電池12の運転停止が許容されない場合には燃料電池12への燃料ガスや酸化ガスの最低供給量など燃料供給装置50の性能等により定められる。
【0064】
次に、二次電池異常判定フラグF2の値を調べる(ステップS230)。二次電池異常判定フラグF2は、二次電池22に何らかの異常が検出されたときに、例えば、後述する二次電池異常チェックルーチン(図12)により値1に設定されるフラグである。二次電池異常判定フラグF2にも、通常、値0がセットされている。
【0065】
二次電池異常判定フラグF2が値0のときには、二次電池22に異常が生じていないと判断して、モータトルク指令値Tmから燃料電池側トルク指令値Tm1を減じて二次電池22からの出力指令値である二次電池側トルク指令値Tm2を算出する(ステップS240)。そして、算出した二次電池側トルク指令値Tm2が閾値Tr3ないし閾値Tr4の範囲内であるかを検討する。(ステップS250,S270)。ここで、閾値Tr3および閾値Tr4は、二次電池22から出力可能な最大出力および最小出力として設定されるものである。二次電池側トルク指令値Tm2が閾値Tr3ないし閾値Tr4の範囲内になく、閾値Tr3より大きいときには二次電池側トルク指令値Tm2に閾値Tr3を代入し(ステップS260)、閾値Tr4より小さいときには、二次電池側トルク指令値Tm2に閾値Tr4を代入する(ステップS280)。すなわち、ステップS250ないしS280の処理は、ステップS170ないしS200の処理と同様に、二次電池側トルク指令値Tm2を二次電池22から出力可能な範囲内に補正する処理である。なお、閾値Tr4は、二次電池22が充電可能な蓄電池であるから負の値である。この閾値Tr4は、二次電池22の充電可能な最大電流等によって定められる。
【0066】
こうして、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2を求めると、CPU62は、燃料電池12および二次電池22からの出力がこの燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2に応じた値となるよう第1インバータ14および第2インバータ24のスイッチング素子のスイッチング動作を制御し(ステップS310)、本ルーチンを終了する。
【0067】
燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2の設定について図9を用いて更に説明する。図9は、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2を設定する様子を説明する説明図である。図中、直線DないしGは、モータトルク指令値Tmが値Tαないし値Tδと算出されたときの「Tm=Tm1+Tm2=一定」となる直線である。また、図中、破線Tm1=Tr1およびTm1=TR2の直線は燃料電池側トルク指令値Tm1の取りうる上限値および下限値であり、破線Tm2=Tr3およびTm2=Tr4の直線は二次電池側トルク指令値Tm2の取りうる上限値および下限値である。したがって、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2の取りうる組合せは、この4つの破線に囲まれた領域(組合せ可能領域)内の点として表わされる。
【0068】
いま、ステップS120で求めたモータトルク指令値Tmが値Tαであるとき(直線D)を考える。このモータトルク指令値Tmに対して、ステップS150およびS160により算出される燃料電池側トルク指令値Tm1がモータトルク指令値Tmに等しければ(Tm1=Tα)、点Tαは組合せ可能領域内にあるから、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2は、点TαのTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値(Tα,0)となる。燃料電池側トルク指令値Tm1が点α1のTm1軸座標で与えられる値であれば、同様に燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2は、点α1のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値となる。また、燃料電池側トルク指令値Tm1が点α2のTm1軸座標で与えられる値であれば、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2は、点α2のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値となる。このとき、二次電池側トルク指令値Tm2は負の値となるから二次電池22は充電されることになる。
【0069】
モータトルク指令値Tmが値Tβとして求められたとき(直線E)を考える。このとき、燃料電池側トルク指令値Tm1が点β1のTm1軸座標で与えられる値であれば、この値は閾値Tr1より大きいから、燃料電池側トルク指令値Tm1には閾値Tr1が代入され(ステップS170,S180)、燃料電池側トルク指令値Tm1と二次電池側トルク指令値Tm2との取りうる組合せ点(以降、単に「組合せ点」という)は、直線E上のTm1軸座標が閾値Tr1となる点β2に移動する。すなわち、この点β2のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2となる。
【0070】
モータトルク指令値Tmが値Tβより更に大きな値Tγとして求められたとき(直線F)を考える。燃料電池側トルク指令値Tm1が点γ1のTm1軸座標で与えられる値であれば、この値は閾値Tr1より大きいから、燃料電池側トルク指令値Tm1には閾値Tr1が代入され(ステップS170,S180)、組合せ点は直線E上のTm1軸座標が閾値Tr1となる点γ2に移動する。この点γ2のTm2軸座標で与えられる値は、閾値Tr3より大きいから、二次電池側トルク指令値Tm2には閾値Tr3が代入され(ステップS250,S260)、組合せ点は、更に直線Tm1=Tr1上のTm2軸座標が閾値Tr3となる点γ3まで移動する。この場合、この点γ3の座標(Tr1,Tr3)が燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2となる。
【0071】
運転状態指示値Cが負の値に急変したとき、すなわち、アクセルペダル53を離してブレーキペダル55を踏み込んだときには、モータトルク指令値Tmも負の値に急変するが、燃料電池側トルク指令値Tm1は、モータ出力Pmからでなく移動平均出力Pmaveから求められるから、直ちに負の値とはならない。この状態(図中では直線Gで表わされる状態)を考える。モータトルク指令値Tmが値Tδ(負の値)で、燃料電池側トルク指令値Tm1が点δ1のTm1軸座標で与えられる値であれば、組合せ点δ1は組合せ可能領域内となるから、点δ1のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2となる。この状態では、二次電池22は、モータ30からの回生エネルギと燃料電池12からの出力とによって充電される。燃料電池側トルク指令値Tm1が点δ2のTm1軸座標で与えられる値であれば、点δ2のTm2軸座標で与えられる値は閾値Tr4より小さくなるから、二次電池側トルク指令値Tm2には閾値Tr4が代入され(ステップS270,S280)、組合せ点は、点δ2からTm2軸に平行にTm2軸座標で与えられる値が閾値Tr4となる点δ3まで移動する。この点δ3のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2となる。
【0072】
図6および図7のトルク制御ルーチンのステップS140で、燃料電池初期動作判定フラグFSまたは燃料電池異常判定フラグF1のいずれかが値1のときには、燃料電池12がまだ定常運転状態に至っていないか、あるいは燃料電池12に何らかの異常が生じていると判断し、燃料電池12からの出力を値0とするため燃料電池側トルク指令値Tm1に値0をセットする(ステップS210)。そして、燃料電池12の状態をフラグに基づいて判断して表示装置59に表示し(ステップS220)、ステップS230に進む。
【0073】
また、ステップS230で、二次電池異常判定フラグF2が値1のときには、二次電池22に何らかの異常が生じていると判断し、二次電池22からの出力を値0とするため二次電池側トルク指令値Tm2に値0をセットする(ステップS290)。そして、二次電池22に異常が生じていることを表示装置59に表示し(ステップS300)、ステップS310に進む。
【0074】
以上説明した図6および図7のトルク制御ルーチンをECU60で実行することにより、電気自動車5ではモータ駆動装置10Bをより高いエネルギ効率で運転することができる。しかも、燃料電池側トルク指令値Tm1を滑らかに変化させるので、燃料電池12を滑らかに運転することができる。
【0075】
次に、電気自動車5の起動時におけるモータ30のトルク制御について、図10に例示する起動時処理ルーチンに基づき説明する。このルーチンは、電気自動車5が起動されてから所定時間(例えば10分間)あるいは本ルーチンにより燃料電池初期動作判定フラグFSに値0がセットされるまで、所定時間毎、例えば100msec毎に繰り返し実行される。
【0076】
本ルーチンが実行されると、CPU62は、まず、燃料電池電圧計12Vにより検出される燃料電池12の出力端子間の電圧(燃料電池電圧VF)と、温度センサ12Tにより検出される燃料電池12内の温度(燃料電池温度TF)とを入力処理回路66を介して読み込む処理を実行する(ステップS400)。そして、読み込んだ燃料電池電圧VFおよび燃料電池温度TFをそれぞれ閾値VFRおよび閾値TFRと比較する(ステップS410)。ここで、閾値VFRおよび閾値TFRは、燃料電池12が、ほぼ定常運転状態となり出力を取り出してもよい状態であるかを判定するための閾値で、閾値VFRは燃料電池12が許容する最小電圧程度の値に定められ、閾値TFRは燃料電池12が許容する最低温度程度の値に定められる。この閾値VFRおよび閾値TFRは、燃料電池12の種類およびその特性に応じて定められるものでる。
【0077】
ステップS410で、燃料電池電圧VFが閾値VFRより小さいか、あるいは燃料電池温度TFが閾値TFRより小さいときには、まだ燃料電池12はまだ定常運転状態に至っていないと判断し、燃料電池初期動作判定フラグFSに値1をセットして(ステップS420)、本ルーチンを終了する。燃料電池電圧VFが閾値VFR以上で、かつ燃料電池温度TFが閾値TFR以上のときには、燃料電池12は、定常運転状態に至ったと判断し、燃料電池初期動作判定フラグFSに値0をセットして(ステップS430)、本ルーチンを終了する。
【0078】
本ルーチンでは、このように燃料電池12が定常運転状態に至ったかの結果を燃料電池初期動作判定フラグFSにセットする。すると、次にトルク制御ルーチンが起動されたときに、トルク制御ルーチンのステップS140で燃料電池初期動作判定フラグFSの値が調べられ、その値に応じた制御(ステップS210等)がなされる。
【0079】
次に燃料電池12に異常が生じているかを判断する処理について、図11に例示する燃料電池異常チェックルーチンに基づき説明する。本ルーチンは、燃料電池12の起動後に定常運転状態に至ったと判断された後、すなわち起動されてから所定時間(例えば10分間)経過した後、あるいは図10にしめす起動処理ルーチンにより燃料電池初期動作判定フラグFSに値0がセットされた後に、所定時間毎(例えば、100msec毎)に繰り返し実行される。
【0080】
本ルーチンが実行されると、CPU62は、まず、燃料電池電圧計12Vにより検出される燃料電池電圧VFと、温度センサ12Tにより検出される燃料電池温度TFとを入力処理回路66を介して読み込む処理を実行する(ステップS500)。続いて、読み込んだ燃料電池電圧VFが閾値VFR1ないし閾値VFR2内にあるか、および燃料電池温度TFが閾値TFR1ないし閾値TFR2内にあるかを検討する(ステップS510)。ここで、閾値VFR1および閾値VFR2は、定常状態にある燃料電池12の許容される出力端子電圧の範囲の下限値および上限値であり、燃料電池12の種類および性能により定められる。また、閾値TFR1および閾値TFR2は、定常状態にある燃料電池12の内部について許容される温度範囲の下限値および上限値であり、燃料電池12の種類および性能により定められる。
【0081】
燃料電池電圧VFが閾値VFR1ないし閾値VFR2内にあり、かつ燃料電池温度TFが閾値TFR1ないし閾値TFR2内にあるときには、燃料電池12は正常な定常運転状態にあると判断して、燃料電池異常判定フラグF1に値0をセットして(ステップS520)、本ルーチンを終了する。一方、燃料電池電圧VFが閾値VFR1ないし閾値VFR2内にないか、あるいは燃料電池温度TFが閾値TFR1ないし閾値TFR2内にないときには、燃料電池12は正常な定常運転状態になく、何らかの異常が生じていると判断し、燃料電池異常判定フラグF1に値1をセットして(ステップS530)、本ルーチンを終了する。
【0082】
本ルーチンでは、このように燃料電池12に異常が生じているかの結果を燃料電池異常判定フラグF1にセットする。すると、次にトルク制御ルーチンが起動されたときに、トルク制御ルーチンのステップS140で燃料電池異常判定フラグF1の値が調べられ、その値に応じた制御(ステップS210等)がなされる。
【0083】
次に、二次電池22に異常が生じているかを判断する処理について、図12に例示する二次電池異常チェックルーチンに基づき説明する。本ルーチンは、電気自動車5が起動された直後から所定時間毎(例えば、100msec毎)に繰り返し実行される。
【0084】
本ルーチンが実行されると、CPU62は、まず、二次電池電圧計22Vにより検出される二次電池22の出力端子間の電圧(二次電池電圧VB)と、充電容量計22Sにより検出される二次電池22の充電状態(二次電池充電容量SOC)とを入力処理回路66を介して読み込む処理を実行する(ステップS600)。続いて、読み込んだ二次電池電圧VBが閾値VBR1ないし閾値VBR2内にあるか、および二次電池充電容量SOCが閾値SR1ないし閾値SR2内にあるかを検討する(ステップS610)。
【0085】
ここで、閾値VBR1および閾値VBR2は、二次電池22の出力端子電圧の許容範囲の下限値および上限値であり、例えば、定格12Vの二次電池22の場合には、閾値VBR1には値8、閾値VBR2には値16が設定される。なお、この閾値VBR1および閾値VBR2は、二次電池22の特性によって定められるものであり、上記の値に限られるものではない。また、閾値SR1および閾値SR2は、二次電池22の充電状態として許容される範囲の下限値および上限値であり、値0のときを完全放電、値1のときを満充電とすれば、例えば、閾値SR1には値0.2、閾値SR2には通常満充電の値1が設定される。なお、この閾値SR1および閾値SR2は二次電池22の放充電特性により定められるものであり、上記の値に限られるものではない。
【0086】
二次電池電圧VBが閾値VBR1ないし閾値VBR2内にあり、かつ二次電池充電容量SOCが閾値SR1ないし閾値SR2内にあるときには、二次電池22は正常であると判断して、二次電池異常判定フラグF2に値0をセットして(ステップS620)、本ルーチンを終了する。一方、二次電池電圧VBが閾値VBR1ないし閾値VBR2内にないか、あるいは二次電池充電容量SOCが閾値SR1ないし閾値SR2内にないときには、二次電池22に何らかの異常が生じていると判断し、二次電池異常判定フラグF2に値1をセットして(ステップS630)、本ルーチンを終了する。
【0087】
本ルーチンでは、このように二次電池22に異常が生じているかの結果を二次電池異常判定フラグF2にセットする。すると、次にトルク制御ルーチンが起動されたときに、トルク制御ルーチンのステップS230で二次電池異常判定フラグF2の値が調べられ、その値に応じた制御(ステップS290等)がなされる。
【0088】
以上説明した実施例の電気自動車5によれば、まず燃料電池側トルク指令値Tm1をモータトルク指令値Tmから算定し、二次電池側トルク指令値Tm2をモータトルク指令値Tmと燃料電池側トルク指令値Tm1との差として求めるから、モータ30を主として燃料電池12からの出力により駆動することができる。すなわち、二次電池22は補助的に用いられるから、モータ駆動装置10Bをより高いエネルギ効率で運転することができる。
【0089】
また、実施例の電気自動車5によれば、燃料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmからでなくその移動平均である移動平均出力Pmaveから求めるから、燃料電池12からの出力の急変を防止することができる。このため、燃料電池12を滑らかに運転することができ、より運転効率を上げることができる。しかも、燃料電池12からの出力が許容範囲内になるよう燃料電池側トルク指令値Tm1を補正するから、より適正に燃料電池12を運転することができる。また、二次電池22からの出力が許容範囲内になるよう二次電池側トルク指令値Tm2を補正するから、より適正に二次電池22を運転することができる。
【0090】
実施例の電気自動車5によれば、電気自動車5の起動直後には、燃料電池12が定常運転状態に至っているかを検出し、定常運転状態に至っていないときには燃料電池12からの出力を値0とする等の調整をするから、燃料電池12をより適正に運転することができる。
【0091】
実施例の電気自動車5によれば、燃料電池12および二次電池22に異常が生じていないかを検出することができる。燃料電池12または二次電池22に異常を検出した場合には、燃料電池12または二次電池22からの出力を値0とする等の調整をするから、より適正に燃料電池12および二次電池22を運転することができる。燃料電池12または二次電池22に異常を検出したときでも、燃料電池12および二次電池22が同時に異常を生じない限り、出力が低下するものの電気自動車5を駆動することができる。
【0092】
もとより、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力とによりモータ30を駆動することができる。しかも、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力とを独立に扱うことができる。このため、例えば、燃料電池12を運転効率のより良い条件で定常運転し、モータ30の出力変動に対しては、二次電池22で対応するといった運転や、その逆の運転等の幅の広い運転が可能となる。また、DC/DCコンバータが不要なので、従来例のDC/DCコンバータを備えるモータ駆動装置に比してエネルギ効率を高めることができる。モータ30の各ティース35に第1コイル36と第2コイル38とが捲回されているから、これらがトランスとして作用し、燃料電池12からの出力により二次電池22を充電することができる。しかも、二次電池22の充電は、燃料電池12からの出力によりモータ30を駆動しながら、あるいはモータ30は駆動せずに行なうことができる。さらに、ブレーキペダル55が踏まれたときには、回生エネルギにより二次電池22を充電することができる。
【0093】
なお、実施例の電気自動車5では、燃料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmの移動平均(移動平均出力Pmave)から求めたが、移動平均出力Pmaveに二次電池22の充電容量に係る補正を加える構成(例えば、二次電池充電容量SOCから目標二次電池充電容量を減じたものを補正項として移動平均出力Pmaveに加える構成)や、燃料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmの重み付き移動平均から求める構成、燃料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmの相乗平均から求める構成等としてもよい。
【0094】
また、実施例の電気自動車5では、閾値Tr1および閾値Tr2を燃料電池12から出力可能な最大出力および最小出力として設定したが、燃料電池12を効率よく運転可能な出力範囲の上限値および下限値として設定する構成も好適である。この構成とすれば、燃料電池12をより効率よく運転することができる。なお、燃料電池12を効率よく運転可能な出力範囲は、予め実験などにより定めておくことができる。また、閾値Tr1および閾値Tr2は、こうした燃料電池12から出力可能な範囲の上下限値や効率よく運転可能な出力範囲の上下限値に限られるものではなく、燃料電池12の特性に応じて自由に定められるものである。
【0095】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、例えば、モータ駆動装置10を自動車以外の移動車両に搭載する構成やモータ駆動装置10を移動車両以外の駆動機器に搭載する構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のモータ駆動装置によれば、第1直流電圧発生手段からの直流電圧と第2直流電圧発生手段からの直流電圧と基づいてモータを駆動することができる。しかも、第1変換手段および第2変換手段が第1直流電圧発生手段からの直流電圧および第2直流電圧発生手段からの直流電圧を独立に変換し、モータが第1コイルおよび第2コイルにより独立に駆動可能であるから、第1直流電圧発生手段からの出力と第2直流電圧発生手段からの出力とを独立に扱うことができる。また、DC/DCコンバータを備えないので、従来例のDC/DCコンバータを備えるモータ駆動装置に比してエネルギ効率を高めることができる。
【0097】
モータ駆動装置において、第2コイルを、第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置し、第2直流電圧発生手段を充放電可能な二次電池とし、第2変換手段を、第2コイルが生じる誘導電圧を所定の直流電圧に変換しうるものとすれば、第1直流電圧発生手段からの出力に基づき第1コイルに生じる交番する磁界により第2コイルに生じる誘導電圧を、第2変換手段で所定の直流電圧に変換し、二次電池を充電することができる。しかも、二次電池の充電は、第1直流電圧発生手段による直流電圧に基づいてモータを駆動しながら、あるいはモータを停止した状態で行なうことができる。この結果、第1直流電圧発生手段が、例えば燃料電池のように運転状態を急変できないものなどであっても、モータへの出力の変動を、二次電池からの出力および二次電池への充電を調整することより吸収するといった制御も可能となる。また、この構成のモータ駆動装置において、モータを外部から仕事が与えられたときには発電機として作動するものとすれば、その仕事を第2コイルにより第2の所定相数の交番する交流電圧として取り出し、第2変換手段で所定の直流電圧に変換することにより二次電池を充電することができる。しかも、第1直流電圧発生手段からの出力による充電と重畳的に行なうことができる。
【0098】
本発明の電気自動車によれば、車両の運転状態に基づいて燃料電池からの出力と二次電池からの出力とによりモータを駆動することができる。しかも、第1変換手段および第2変換手段が燃料電池からの直流電圧および二次電池からの直流電圧を独立に変換し、モータが第1コイルおよび第2コイルにより独立に駆動可能であるから、燃料電池からの出力と二次電池からの出力とを独立に扱うことができる。また、DC/DCコンバータを備えないので、従来例のDC/DCコンバータを備える電気自動車に比してエネルギ効率を高めることができる。
【0099】
本発明の電気自動車において、制御手段が目標値演算手段と燃料電池出力指令値演算手段と二次電池出力指令値演算手段と変換制御手段とを備えるものとすれば、モータへの出力の主たる出力を燃料電池でまかない、二次電池を補助的に運転することができる。しかも、燃料電池出力指令値は、目標値の所定時間内の推移に基づいて演算されるから、燃料電池からの出力変動を小さくすることができる。
【0100】
本発明の電気自動車において、燃料電池出力指令値演算手段を、演算された燃料電池出力指令値が第1の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第1の所定範囲内の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池の出力指令値を第1の所定範囲内で制御することができる。例えば、第1の所定範囲を燃料電池の能力範囲に設定すれば、燃料電池の能力範囲外の出力指令値が設定されるといった不都合を回避することができ、第1の所定範囲を燃料電池の運転効率が比較的高い範囲に設定すれば、燃料電池をより効率よく運転することができる。
【0101】
本発明の電気自動車において、二次電池出力指令値演算手段を、演算された二次電池出力指令値が第2の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第2の所定範囲内の所定値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二次電池の出力指令値を第2の所定範囲内で制御することができる。
【0102】
本発明の電気自動車において、燃料電池状態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第3の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池の運転状態が第3の所定範囲内にないときには燃料電池出力指令値を第3の所定値とする制御、例えば、燃料電池の運転状態が定常運転状態として許容する範囲内にないときには燃料電池出力指令値を値0とする制御等をすることができる。この結果、予定されていない状態の燃料電池から出力を得るのを防止することができる。
【0103】
本発明の電気自動車において、二次電池状態検出手段を備え、二次電池出力指令値演算手段を、二次電池状態検出手段により検出された運転状態が第4の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第4の所定値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二次電池の運転状態が第4の所定範囲内にないときには二次電池出力指令値を第4の所定値とする制御、例えば、二次電池の状態が適正な状態として定めた範囲内にないときには二次電池出力指令値を値0とするといった制御等をすることができる。この結果、予定されていない状態の二次電池から出力を得るのを防止することができる。
【0104】
本発明の電気自動車において、燃料電池状態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃料電池を起動してから燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が所定状態になるまで、演算結果に拘わらず第5の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池の起動直後から定常運転状態に至るまでは、燃料電池出力指令値を第5の所定値とするといった制御をすることができる。この結果、燃料電池をより適正に運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置10の概略を示したブロック図である。
【図2】モータ30の構造の概略を示す説明図である。
【図3】燃料電池と二次電池の出力の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置10Bを搭載した電気自動車5の概略を示すブロック図である。
【図5】電気自動車5の電気的な構成をECU60を中心として例示するブロック図である。
【図6】電気自動車5のECU60により実行されるトルク制御ルーチンの前半部の一例を示すフローチャートである。
【図7】電気自動車5のECU60により実行されるトルク制御ルーチンの後半部の一例を示すフローチャートである。
【図8】運転状態指示値CとモータスピードNmとモータトルク指令値Tmとの関係の一例を示すマップである。
【図9】燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2を設定する様子を例示する説明図である。
【図10】電気自動車5のECU60により実行される起動時処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図11】電気自動車5のECU60により実行される燃料電池異常チェックルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図12】電気自動車5のECU60により実行される二次電池異常チェックルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図13】従来例のモータ駆動装置110の概略を示すブロック図である。
【図14】燃料電池112および二次電池122の出力特性の一例を示したグラフである。
【符号の説明】
5…電気自動車
10…モータ駆動装置
10B…モータ駆動装置
12…燃料電池
12T…温度センサ
12V…燃料電池電圧計
22…二次電池
22S…充電容量計
22V…二次電池電圧計
30…モータ
30N…モータスピードセンサ
32…ステータ
34…スロット
35…ティース
39…ロータ
40…制御装置
42…CPU
44…ROM
46…RAM
48…入出力ポート
50…燃料供給装置
52…ブロワ
53…アクセルペダル
54…アクセルポジションセンサ
55…ブレーキペダル
56…ブレーキポジションセンサ
58…スピードセンサ
59…表示装置
60…ECU
62…CPU
63…ROM
64…RAM
66…入力処理回路
67…出力処理回路
68…定電圧電源回路

Claims (6)

  1. 燃料電池と、充放電可能な二次電池とを備え、該燃料電池から生じる電気エネルギにより駆動する電気自動車であって、
    前記燃料電池から出力された直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に変換する第1変換手段と、
    前記二次電池から出力された直流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換する直交変換と、該第2の所定相数の交番する交流電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り換えて行なう第2変換手段と、
    前記第1変換手段に接続され該第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、該第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置され前記第2変換手段に接続されて該第2変換手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生可能な第2コイルとを有するモータと、
    車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    該検出された運転状態に基づいて、前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御して前記モータを駆動制御する制御手段と
    を備え
    前記制御手段は、
    前記運転状態検出手段により検出された運転状態に基づいて前記モータからの出力の目標値を演算する目標値演算手段と、
    該演算された目標値の所定時間内の推移に基づいて、前記燃料電池からの出力の指令値である燃料電池出力指令値を演算する燃料電池出力指令値演算手段と、
    該演算された燃料電池出力指令値と前記目標値とに基づいて、前記二次電池からの出力の指令値である二次電池出力指令値を演算する二次電池出力指令値演算手段と、
    前記演算された燃料電池出力指令値および二次電池出力指令値に基づいて前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御する変換制御手段とを備え
    電気自動車。
  2. 前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記演算された燃料電池出力指令値が第1の所定範囲内にないとき、該演算結果に拘わらず前記第1の所定範囲内の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である請求項記載の電気自動車。
  3. 前記二次電池出力指令値演算手段は、前記演算された二次電池出力指令値が第2の所定範囲内にないとき、該演算結果に拘わらず前記第2の所定範囲内の所定値を前記二次電池出力指令値とする手段である請求項または記載の電気自動車。
  4. 請求項ないしいずれか記載の電気自動車であって、
    前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備え、
    前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の所定範囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第3の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である
    電気自動車。
  5. 請求項ないしいずれか記載の電気自動車であって、
    前記二次電池の運転状態を検出する二次電池状態検出手段を備え、
    前記二次電池出力指令値演算手段は、前記二次電池状態検出手段により検出された運転状態が第4の所定範囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第4の所定値を前記二次電池出力指令値とする手段である
    電気自動車。
  6. 請求項ないしいずれか記載の電気自動車であって、
    前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備え、
    前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池を起動してから前記燃料電池状態検出手段により検出された運転状態が所定状態になるまで、前記演算結果に拘わらず第5の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である
    電気自動車。
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