JP3668701B2 - プラスチック製フレームを一体に備えたフィルターの製法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ろ材を割型の間に介在させてインサート成形することにより、プラスチック製のフレームを一体に備えたフィルターを製作する方法に係り、具体的には、フレームが籠状で籠の網目をろ材で塞いだ形態の筒型フィルター、および、半球殻形など立体形状のろ材の周縁部をフレームに包埋させた形態のキャップ型フィルターの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9〜図12に、従来の筒型フィルタの一例を示した。
図9に示した様に、この筒型フィルター50は、プラスチック製で有底又は無底の円筒形をした籠状フレーム51を、その籠の網目に相当する開放部分が、図11に示した金網製のろ過筒52で塞がれる様にして、このろ過筒52と一体に、いわゆるインサート成形して作られている。
図中の51aは、籠状フレーム51を構成するバー状骨格で、図9の縦断面図としての図10に示した様に、この場合は、計4本を備えている。
【0003】
ろ過筒52は、金網製の矩形シート(シート状ろ材)を、ロール曲げ加工する方法で作られる。
そして、図11に示した様に、筒状に丸めたシートの両端の合わせ目gは、ハゼ継ぎや溶接等の手間と経費の嵩む余分な接合加工は施さずに、突き合わせたままにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した筒型フィルター50の製法には、以下に列挙した如き、幾つかの要改善課題が残されている。即ち、
(イ)インサート材としてのろ過筒52を、籠状フレーム51の成形キャビティー内に手作業でセットする際に、その合わせ目gが、図10に示した様に、バー状骨格51aの中に完全に包埋される様に配置すべきなのに、往々にして図12に示した様に、ズレた位置にセットしてしまうことがある。
(ロ)或いは、正しい位置にセットしても、型締の際等に、ズレ動いてしまうことも起こり得る。
(ハ)この様にズレた場合には、筒型フィルター50の内側に供給された被ろ過液が、ろ過作用を受けないまま、合わせ目gから漏れ出て、ろ過済み液に混入するので、当然、不良品になってしまう。
(ニ)又、シート状ろ材から、ろ過筒52を作る為の、余分な作業工程を要する。
(ホ)更に、ろ過筒52を、成形キャビティー内に手作業でセットするという、非能率な作業工程も要する。
(ヘ)上記の手作業によるセットミスが、不良品発生の要因となっている。
【0005】
そこで、本発明は、プラスチック製のフレームが籠状で籠の網目をろ材で塞いだ形態の筒型フィルターの製法に於いて、シート状ろ材を、予め、ろ過筒の形に成形する工程と、ろ過筒を手作業で成形キャビティー内にセットする工程とが省ける製法を提供することを目的としている。
【0006】
また、半球殻形など立体形状のろ材の周縁部をフレームに包埋させた形態のキャップ型フィルターの製作に於いても、半球殻形など立体形状にプレス成形する工程とプレス成形されたものを割型内にセットする工程とが省ける製法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチック製フレームを一体に備えたフィルターの製法は、上記の目的を達成するため請求項1では次の手段を採った。すなわち、ろ材を割型の間に介在させてインサート成形することにより、プラスチック製のフレームを一体に備えたフィルターを製作する方法において、該フレームが籠状で籠の網目をろ材で塞いだ形態の筒型フィルターを製作するため、該割型は、籠状フレームの筒周方向の1/2部分を成形するための上下動機構を備えた下型と、籠状フレームの筒周方向の1/4部分を夫々成形するための、左右に2分割されて、その夫々に左右動機構を備えた2分割上型と、籠状フレームの内空部を形成するための、固定された芯型とを備え、下型の型合わせ面上にシート状ろ材を載置して、下型を上昇動させてシート状ろ材の真ん中部分を芯型との間に挟み込む工程と、左右に隔離されていた2分割上型を、互いに近づけることにより、シート状ろ材の左右両側部分を、2分割上型と芯型との間に夫々挟み込む工程とにより、シート状ろ材が、自づから所要のろ過筒の形状に成形されてセットされるようにしたことを特徴としている。
シート状ろ材の横幅と長さは、ろ過筒の円周長さと筒長とに等しい寸法とする。シート状ろ材は下型の上昇動と上型の閉鎖移動によって自動的にプレスされ、成形キャビティー内の所定の位置にセットされる。なお、請求項2に記載のように、下型をその左右の側端面が平行状に対置した1組のガイド壁面に夫々摺接するように設け、シート状ろ材の左右両端が該ガイド壁面に夫々当接するようにして下型の上に載置すれば、下型の上昇動時にシート状ろ材が横方向に位置ズレすることを完全に防止できる。
【0008】
また、請求項3では、次の手段を採った。すなわち、ろ材を割型の間に介在させてインサート成形することにより、プラスチック製のフレームを一体に備えたフィルターを製作する方法において、半球殻形など立体形状のろ材の周縁部をフレームに包埋させた形態のキャップ型フィルターを製作するため、該フレームを成形する割型は、シート状ろ材を立体形状にプレス成形するための受型及び押型を一体に設け、割型の合わせ面には、シート状ろ材をズレ止状態で嵌め込むズレ止用凹部を設け、閉型過程で、シート状ろ材が所定の立体形状にプレス成形されると共に、その周縁部がフレームの成形キャビティー内に収まるようにしたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、請求項1の発明の一実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1〜図3は、この実施例の筒型フィルターA1の外観図及び縦断面図である。図示の様に、筒型フィルターA1は、プラスチック製の籠状フレーム1と、金網製のシート状ろ材2a(図4参照)を丸めて形成させたろ過筒2(図5のc参照)とを、いわゆる、インサート成形によって一体化させた構成を備えている。
【0010】
この実施例の籠状フレーム1は、図1に示した様に、先細りの有底円筒状に形成されており、筒型フィルターA1の取付部となる短円筒形をした口縁部1aと、半球殻状をした底部1bとの間に、4条のバー状骨格1cを、等間隔を距てて架設した形態を備えている。
そして、隣り合う各2条のバー状骨格1c,1cの間の開放部分が、いわば、籠の網目となっている。
この籠状フレーム1を、ろ過筒2と共にインサート成形することによって、籠状フレーム1の籠の網目の部分が、ろ過筒2によって塞がれることになる。
【0011】
そして、シート状ろ材2aを丸めて形成させたろ過筒2は、丸めた形態を固定させる為の、例えば、スポット溶接等の固定手段は全く講じていない。
ただ単に、丸め端同士を突き合わせた、突き合わせ個所aを備えているだけである。
そして、図3に示した様に、この突き合わせ個所aが、バー状骨格1c内に確実に包埋される様にしている。
【0012】
次に、図4は、筒型フィルターA1を作る為に用いる割型Bの構造を示した見取図である。
この割型Bは、籠状フレーム1を成形する機能だけに留まらず、シート状ろ材2aを、ろ過筒2の形態にプレス成形する機能も、併せ備えている。
割型Bは、固定型B1と、この固定型B1に対して、水平方向に接離動する可動型B2とから成る。
【0013】
可動型B2を構成するベースブロック11には、籠状フレーム1の筒周方向の1/2部分の外形を成形する下型12と、同じく筒周方向の1/4部分の外形を夫々成形する、左右に2分割された2分割上型13A及び13Bと、籠状フレーム1の内空部を成形する芯型14とが組付けられてる。
【0014】
直方体形をした下型12の上面には、半円筒状の成形面bを設けている。
ベースブロック11には、下型12の左右の側端面を摺接させる為の、平行状に縦向きに対置した1組のガイド壁面11a及び11bを形成させている。
この1組のガイド壁面11a及び11b間に挟まれた下型12は、後述する上下動機構によって、図5に示した様に、上下動自在である。
【0015】
又、ベースブロック11の前面側の側面には、円柱状の芯型14を、下型12の直上に位置する配置を以て横向きに突設している。
【0016】
更に、ベースブロック11には、図5にも示した様に、2分割上型13A及び13Bを、芯型14の上半部を左右から挟み込む配置を以て、左右に摺動自在に組付けている。
2分割上型13A及び13Bの対向側面に、籠状フレーム1の1/4周部分の外形を成形する為の、1/4円筒状の成形面c及びdを設けている。
2分割上型13A及び13Bは、後述する左右動機構によって、下型12と共に連動される。
【0017】
一方、固定型B1には、籠状フレーム1を成形する成形キャビティー内に溶融プラスチックを射入する為の、ゲート21を設けている。
又、可動型B2の閉型作動に連動して、下型12及び2分割上型13A,13Bを、芯型14に向けて前進方向にスライド動させる為の、スライド用突起22,23を設けている。
【0018】
スライド用突起22,23は、その傾斜面が、下型12及び2分割上型13A,13Bの夫々の前面に設けた差込孔15の孔縁部を押付けることによって、夫々の型を芯型14に向けてスライド動させる様になっている。
これ等のスライド用突起22,23、及び各差込孔15が、前述の上下動及び左右動機構を構成している。
【0019】
尚、可動型B2の構造を示した図4及び図5に於いて、籠状フレーム1を成形する為の成形キャビティーの図示は、煩雑を避ける為に省略した。
【0020】
図4,図5に示した、網目が極めて細かい金網製のシート状ろ材2aは、その横幅と長さを、ろ過筒2の円周長さと筒長とに夫々等しくしている。
【0021】
次に、上記の割型Bを用いた、筒型フィルターA1の製法に就いて、その製作工程図としての図5を参照しながら説明する。
割型Bは、製作開始時には、図5の(a)に示した様に、下型12を下降動させると共に、2分割上型13A及び13Bを左右両側に隔離動させた状態に置かれている。
【0022】
この状態で、先ず、図5の(a)に示した様に、下型12の上面に、シート状ろ材2aを載置する。
然る後、割型Bを閉型作動させると、下型12の上昇動に伴って、図5の(b)に示した様に、シート状ろ材2aの真ん中部分が、下型12と芯型14との間に挟み込まれ、上昇を終えた段階で半円筒形にプレス成形される。
それと同時に、籠状フレーム1の周方向の1/2の部分を成形する成形キャビティーが形成される。
【0023】
上記のプレス工程に於いて、シート状ろ材2aは、その左右両端を1組のガイド壁面11a及び11bに当接させた状態に置かれるので、横方向に位置ズレを起こす不都合は全く起こらない。
【0024】
一方、2分割上型13A及び13Bも、割型Bの閉型作動に連動して、芯型14に向けて接近動する。
それに伴って、図5の(c)に示した様に、シート状ろ材2aの両側部分の夫々が、2分割上型13A又は13Bと、芯型14との間に挟み込まれて、1/4円筒形に夫々プレス成形される。
それと同時に、籠状フレーム2の周方向の残る1/2の部分を成形する為の成形キャビティーが形成される。
【0025】
この様に、下型12の上にシート状ろ材2aを載置したうえ、割型Bを閉型作動させるだけで、シート状ろ材2aを、ろ過筒2の形にプレス成形し、このろ過筒2を、型閉じによって生成した籠状フレーム1の成形キャビティー内の所定位置に正しくセットするという、2つの動作を、自動的に一挙に行わせることが出来る。
【0026】
そこで、最後に、成形キャビティー内に溶融プラスチックを射入すれば、筒型フィルターA1が一挙に出来上がる。
【0027】
尚、上記実施例では、籠状フレーム1及びろ過筒2を円筒形に形成しているが、
割型の形状や構成を適宜に変えることによって、円筒形に限らず、角筒状や、不定形に成形することも出来る。
【0028】
次に、請求項3の発明の一実施例について、図6〜図8を参照しながら説明する。図6に示した様に、このキャップ型フィルターA2は、円形に裁断した金網製のシート状ろ材31a(図7参照)を、半球殻状に成形加工して作られたキャップ形ろ材31の、フランジ状に折曲げられた周縁部を、プラスチック製のリング状フレーム32に包埋させた構成を備えている。
【0029】
図7に、キャップ型フィルターA2を製作する為の、割型Cの構成を模式的に示した。
この割型Cは、互いに嵌まり合う固定型C1と、可動型C2との組合わせから成る。
【0030】
固定型C1には、シート状ろ材31aから、半球殻状のキャップ形ろ材31をプレス成形する為の、受型33を形成させている。
又、受型33の外周りには、シート状1ろ材31aをズレ止状態で載置する為の、ズレ止用凹部34を設けている。
【0031】
一方、可動型C2には、キャップ形ろ材31をプレス成形する為の、押型35を形成させている。
又、押型35の外周りには、リング状フレーム32を成形する為の、成形キャビティー36を設けている。
成形キャビティー36は、図8に示した成形キャビティー47の様に、固定・可動両型C1・C2に跨がらせて設けてもよい。
【0032】
次に、割型Cを用いて、キャップ型フィルターA2を製作する手順の概略を、図7を参照しながら説明する。
先ず、可動型C2を、固定型C1から完全に引き離したうえ、図7の(a)に示した様に、固定型C1のズレ止用凹部34に、予め円形に裁断して置いたシート状ろ材31aを嵌め込む。
【0033】
然る後、割型Cを閉型作動させると、シート状ろ材31aは、キャップ形ろ材31の形状にプレス成形される。
それと同時に、リング状フレーム32を成形する為の閉ざされた成形キャビティー36が形成される。
【0034】
この状態で、キャップ形ろ材31のフランジ状をした周縁部が、成形キャビティー36内に丁度収まる様に、シート状ろ材31aのサイズは、予め設定されている。
そこで、リング状フレーム32を、キャップ形ろ材31と共にインサート成形すれば、キャップ状フィルターA2は、極めて簡単・迅速に完成する。
【0035】
次に、図8に、割型Cの構造をより具体化させた割型Dの構成を、模式的縦断面図として示した。
割型Dを構成する、固定型D1及び可動型D2には、キャップ形ろ材31をプレス成形する為の、押型41及び受型42を設けている。
【0036】
これ等の押型41及び受型42には、摺動筒43及び44を外嵌状態で遊嵌させている。
そして、摺動筒43,44の各背面側には、コイルばね45,46を遊嵌状態で嵌込む為の嵌込孔43a,44aを、複数個所に設けている。
【0037】
コイルばね45,46は、その先端側を嵌込孔45a,46aから突出させた状態で、その各突出端を、図示の様に、固定型D1及び可動型D2の基部に当接させている。
又、コイルばね46のばね定数は、コイルばね45のそれより小さくしている。
【0038】
固定型D1側の摺動筒43と、可動型D2側の受型42との当接面には、リング状フレーム32を成形する為の成形キャビティー47を設けている。
又、摺動筒43の上記当接面にはリング状突起43bを設けている。この突起は、シート状ろ材31aの周縁部を、受型42と共同して挟み付ける為のものである。
更に、摺動筒44の上記当接面には、シート状ろ材31aを嵌め込ませてズレ止する、ズレ止用凹部44bを設けている。
【0039】
次に、割型Dの作用を説明する。
シート状ろ材31aを、ズレ止用凹部44bに嵌め込ませたうえ、割型Dに型締力を及ぼすと、先ず、両摺動筒43,44が互いに当接される。
【0040】
続いて、ばね定数の小さい方のコイルばね46が、嵌込孔44a内に完全に押し込まれる。
これによって、シート状ろ材31aは、その周縁部を、リング状突起43bと受型42との間で挟み付けられる。
【0041】
その後、ばね定数の大きい方のコイルばね45も、嵌込孔43a内に押し込まれる。
この段階で、シート状ろ材31aは、押型41と受型42の間で所定の形状にプレス成形される。
そして、成形されたキャップ形ろ材31は、その周縁部が、成形キャビティー47内に収まっている。
【0042】
そこで、成形キャビティー47内に溶融プラスチックを射入すれば、リング状フレーム32を一体に備えたキャップ型フィルターA2が一挙に出来上がる。
【0043】
尚、キャップ型フィルターA2の形状は、図示の半球殻形に限られず、その使途に応じて、例えば、角錐形、楕円殻形、その他の任意の不定形に成形することも出来る。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明したように、請求項1の発明は、割型を、上下動機構を備えた下型と、左右動機構を備えた2分割上型と、籠状フレームの内空部を形成するための、固定された芯型とを備えたものとし、下型の型合わせ面上にシート状ろ材を載置して、下型を上昇動させ、続いて、2分割上型を、互いに近づけることにより、シート状ろ材が、自づから所要のろ過筒の形状に成形されてセットされるようにしたので、従来のように、シート状ろ材を曲げ加工して、ろ過筒やキャップ形ろ材を予め製作して置き、ろ過筒を成形キャビティー内に正しくセットするという、面倒な作業工程を完全に省ける。したがって、バラツキの無い均質な製品を安価に製造できる。
また、請求項3の発明は、シート状ろ材を立体形状にプレス成形する為の受型及び押型を割型に一体に設け、割型の合わせ面にズレ止用凹部を設け、閉型過程で、シート状ろ材が所定の立体形状にプレス成形されると共に、その周縁部が、丁度、フレームの成形キャビティー内に収まるので、上記請求項1の発明と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示すもので、筒型フィルターの斜視図である。
【図2】同、筒型フィルターの縦断面図である。
【図3】同、図2の部分拡大図である。
【図4】同、筒型フィルター製作用の割型を、開いた状態で示す斜視図である。
【図5】同、筒型フィルターの製法を説明した、工程略解図である。
【図6】請求項3の発明の一実施例を示すもので、キャップ型フィルターの斜視図である。
【図7】同、キャップ型フィルターを製作する為の割型の模式的縦断面図である。
【図8】同、割型の構成をより具体的に例示した、模式的縦断面図である。
【図9】従来の筒型フィルターを例示した、斜視図である。
【図10】同、図9の縦断面図である。
【図11】同、ろ過筒の斜視図である。
【図12】同、ろ過筒のセット状態が不良の筒型フィルターの、部分拡大縦断面図である。
Claims (3)
- ろ材を割型の間に介在させてインサート成形することにより、プラスチック製のフレームを一体に備えたフィルターを製作する方法において、該フレームが籠状で籠の網目をろ材で塞いだ形態の筒型フィルターを製作するため、該割型は、籠状フレームの筒周方向の1/2部分を成形するための上下動機構を備えた下型と、籠状フレームの筒周方向の1/4部分を夫々成形するための、左右に2分割されて、その夫々に左右動機構を備えた2分割上型と、籠状フレームの内空部を形成するための、固定された芯型とを備え、下型の型合わせ面上にシート状ろ材を載置して、下型を上昇動させてシート状ろ材の真ん中部分を芯型との間に挟み込む工程と、左右に隔離されていた2分割上型を、互いに近づけることにより、シート状ろ材の左右両側部分を、2分割上型と芯型との間に夫々挟み込む工程とにより、シート状ろ材が、自づから所要のろ過筒の形状に成形されてセットされるようにしたことを特徴とするプラスチック製フレームを一体に備えたフィルターの製法。
- 前記下型は、その左右の側端面が平行状に対置した1組のガイド壁面に夫々摺接するように設け、シート状ろ材を下型の上に載置したとき、その左右両端が該ガイド壁面に夫々当接するようにし、下型の上昇動過程での横ズレを阻止するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプラスチック製フレームを一体に備えたフィルターの製法。
- ろ材を割型の間に介在させてインサート成形することにより、プラスチック製のフレームを一体に備えたフィルターを製作する方法において、半球殻形など立体形状のろ材の周縁部をフレームに包埋させた形態のキャップ型フィルターを製作するため、該フレームを成形する割型は、シート状ろ材を立体形状にプレス成形するための受型及び押型を一体に設け、割型の合わせ面には、シート状ろ材をズレ止状態で嵌め込むズレ止用凹部を設け、閉型過程で、シート状ろ材が所定の立体形状にプレス成形されると共に、その周縁部がフレームの成形キャビティー内に収まるようにしたことを特徴とするプラスチック製フレームを一体に備えたフィルターの製法。
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