JP3668157B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は周波数シンセサイザ、特に比較周波数が小さい広帯域可変の周波数シンセサイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、周波数シンセサイザの切り替え時間を短縮するために、シンセサイザ内の低域ろ波回路の定数を切り替えて所定の出力を得る方式の提案が、たとえば特開平7−212228号や特開平7−260904号などの公報に記載されたものが知られている。図5はそのような従来の一例の概略構成を示すブロック図である。図において、基準信号発生回路1の基準信号を分周する固定分周器2、入力された2つの周波数の位相を比較し、位相差に対応した信号、例えば位相差に対応したパルスを有する信号を出力する位相比較器3、その位相比較信号が入力される低域ろ波回路4、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振器5、電圧制御発振器の出力を出力周波数にあわせて分周する可変分周器6、可変分周器6と低域ろ波回路4の帯域特性を出力周波数にあわせて可変する制御回路7である。
【0003】
次に動作について説明する。基準信号1の信号を固定分周器2で分周し、位相比較器3に出力する。電圧制御発振器5は制御電圧に対応した出力を出力する。この出力を2分配したものの一方を出力側に出力し、他方を帰還側として可変分周器6に出力する。このとき、電圧制御発振器5の出力をf0、可変分周器6からの出力をfp、可変分周器6の分周数をNとすると、
fp=f0/N
となる。
【0004】
また、基準信号回路1の出力を分周した固定分周器2の出力をfrとすると位相比較器3は、frとfpの位相比較を行い、位相差に対応した電圧を低域ろ波回路4に出力する。低域ろ波回路4は、位相比較器3の出力電圧のリップルを除去したものを電圧制御発振器5に制御電圧として出力する。このようにして周波数シンセサイザのループが構成され、位相比較器3が常にfrとfpの位相差を検出し、低域ろ波回路4を通り、電圧制御発振器5がその位相差分だけ出力周波数を変化させ、これを再び帰還させることによりfr=fpとなるように動作する。従ってこの周波数シンセサイザの出力周波数は、
f0=N・fr
が保たれることになる。
【0005】
周波数シンセサイザにおけるループの伝達関数のループ自然周波数ωnは、
となる。ただし、
Kφ :位相比較器の利得
Kv :電圧制御発振器の利得
T :低域ろ波回路の定数
ωnと周波数切り替え時間tとの関係は、
ωn・t=x
となる。xはループのダンピングファクタにより決定される。このことより、低域ろ波回路の定数Tが大きいと、周波数切り替え時間tが大きくなり、Tが小さいとtは小さくなることが分かる。
【0006】
一方、電圧制御発振器5の出力信号の純度を向上させるには、不要となるスプリアス等を抑圧させるために、低域ろ波回路の定数を大きくする必要がある。従来例では、出力周波数の可変量に応じて、制御回路7から低域ろ波回路4の定数を可変し、シンセサイザの切り替え速度を向上させた後、所定の切り替え周波数に引き込み終わった後に低域ろ波回路の定数を元の帯域に戻すことで、周波数切り替え速度の向上が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周波数シンセサイザのωnを決定する低域ろ波回路が周波数−電圧変換機能をはたすために、周波数シンセサイザのωnは比較周波数frの固有周波数ωr以下に設定する必要がある。したがって、従来のシンセサイザにおいては、frが固定されているため、1ループの周波数シンセサイザで、部分分周を行わない場合には、分解能と比較周波数は同一となり、分解能の高い周波数シンセサイザを構築しようとした場合に低域ろ波回路の定数Tの上限に限界があり、十分な高速化が困難であるといった問題があった。
【0008】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、分解能の高い周波数シンセサイザにおいても、出力周波数の切り替え動作の改善が大幅な付加回路もなく、切り替え時に制御容易な切り替え信号のみで実現でき、所定の出力周波数を容易に得ることができる周波数シンセサイザを提供し、したがって、低域ろ波回路の定数Tの上限に無関係に、十分な高速化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基準信号発生手段と、基準信号発生手段の基準信号を分周する切り替え機能付き分周手段と、入力された2つの周波数の位相を比較し、位相差に対応した信号を出力する位相比較手段と、位相比較手段に接続された低域ろ波手段と、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振手段と、電圧制御発振手段の出力を出力周波数にあわせて分周する可変分周手段と、切り替え機能付き分周手段と低域ろ波手段および可変分周手段に対する制御手段を有する周波数シンセサイザにおいて、切り替え機能付き分周手段は、制御手段からの切り替え信号に応じて2つの出力信号を出力することが可能であり、かつ可変分周手段は、制御手段からの切り替え信号に応じてモジュラス制御分周とモジュラス制御を行わない分周とに切り替え可能な機能を有する周波数シンセサイザである。
【0010】
この構成により、回路構成を大きく変えることなく周波数の切り替え速度の高速化が可能となる。
【0011】
また、本発明は、切り替え機能付き分周手段と制御手段の間に切り替え機能付き分周手段から生成される基準信号発生手段と同期した比較周波数同期信号に分周切り替え信号を同期させるためのタイミング補正手段を有し、タイミング補正手段からの比較周波数同期信号に同期した分周切り替え信号により、切り替え機能付き分周手段の出力及び可変分周手段の分周数を変更する周波数シンセサイザである。
【0012】
この構成により、切り替え時の位相変化を最小限に抑えて、滑らかな切り替えを可能とし、切り替え速度を更に高速化することができる。
【0013】
この構成により、基準信号周波数および第1の分周手段を切り替える際に、位相ずれを防止することにより、より高速での周波数切り替え動作が可能となる。
【0014】
また、本発明は、制御手段は、比較周波数の切り替え時に切り替え機能付き分周手段、可変分周手段および位相比較手段をリセットする周波数シンセサイザである。
【0015】
この構成により、切り替え時の位相差をなくすことおよび切り替え指示の即時の実効性により、切り替え時の切り替え時間にかかるロスをなくすことができ、切り替え速度をさらに高速化することができる。
【0016】
また、本発明は、制御手段は、比較周波数の切り替え時に切り替え機能付き分周手段からの同期信号に応じて、可変分周手段および位相比較手段をリセットする周波数シンセサイザである。
【0017】
この構成により、切り替え時の位相差をなくすことで、切り替え時の切り替え時間にかかるロスをなくすことができ、切り替え速度をさらに高速化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザを図1に示す。
【0020】
図1において、本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザは、基準信号発生回路11と、基準信号発生回路11の基準信号を分周し、2系統の出力周波数を取り出す切り替え機能を含んだ分周器12と、入力された2つの周波数の位相を比較し、位相差に対応した信号、例えば位相差に対応したパルスを有する信号を出力する位相比較器13と、その位相比較信号が入力される低域ろ波回路14と、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振器15と、電圧制御発振器15の出力を出力周波数にあわせて分周する可変分周器16とを有する。そして、可変分周器16は、デュアルモジュラス形式で分周する場合と固定の分周出力に切り替え可能なプリスケーラ17と、プリスケーラ17がデュアルモジュラス形式で分周した場合の余り値をカウントするスワローカウンタ18と、プリスケーラ17がデュアルモジュラス形式で分周した場合の商値をカウントするプログラマブルカウンタ19とから構成される。さらに、本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザは、切り替え機能付き分周器12の切り替え制御、低域ろ波回路14の帯域特性の切り替え制御、プリスケーラ17をデュアルモジュラス形式で分周する場合と固定の分周出力の場合の切り替え制御を出力周波数にあわせて制御する制御回路20を有するものである。図4に示された従来の周波数シンセサイザと異なる点は、基準信号を分周する固定分周器12が2つの出力を切り替えて送出できる機能を有していること、および可変分周器16として、パルススワローカウンタ方式を用い、そのデュアルモジュラス形式のプリスケーラがスワローカウンタからのモジュラス信号を無視して、固定の分周器となる機能を有していることである。
【0021】
第1の実施の形態の構成は以上のようであり、以下にその動作を説明する。
【0022】
基準信号11の信号を切り替え機能付き分周器12で分周し、位相比較器13に出力する。電圧制御発振器15は制御電圧に対応した出力を出力する。この出力を2分配したものの一方を出力側出力し、他方を帰還側として可変分周器16に出力する。このとき、電圧制御発振器15の出力をf0、可変分周器16からの出力をfp、可変分周器16の分周数をNとすると、
fp=f0/N
となる。
【0023】
この可変分周器16は、プリスケーラ17と、スワローカウンタ18と、プログラマブルカウンタ19とで構成されおり、プリスケーラ17は分周数MまたはM+1のモジュラス動作と、S/Mの固定動作の機能を持っている。スワローカウンタ18はパルススワロー方式での余り値のカウンタで、カウンタ値をAとする。プログラマブルカウンタ19はパルススワロー方式での商値のカウンタで、カウンタ値をPとする。
【0024】
通常時に、可変分周器はパルススワローカウンタの動作を行うので、分周数Nは、
N=A・(M+1)+(P−A)・M=M・P+A
で表される。以下このときのNをN1とする。
【0025】
周波数切り替え情報から周波数可変量が大きな場合に可変分周器16の分周器を以下のように変更し、比較周波数を上げる。プリスケーラ17は高速動作が要求されることからカウンタの内部構成としてM=2mの形式を用いている。周波数の可変量が大きい場合にプリスケーラ17の分周比をS=2s(S<m)とする。分周比が2のべき乗の関係式にあることから内部の構成を大きく変更せずに構築できる。この高速動作時のNは、
N=S・P
で表される。以下このときのNをN2とする。
fp1=f0/N1(通常動作時)
fp2=f0/N2(高速動作時)
また、基準周波数11を分周する切り替え機能付き分周器12は通常の分周数をr1とすると切り替え時の分周数r2は、
r2=r1・(S/M)
で表される。基準信号11の出力をfyとし、分周した切り替え機能付き分周器12の出力をfrとすると、以下の2種類の出力を切り替える。
fr1=fy/r1
fr2=fy/r2=fy/{r1・(S/M)}
位相比較器13は、frとfpの位相比較を行い、位相差に対応した電圧を低域ろ波回路14に出力する。低域ろ波回路14は、位相比較器13の出力電圧のリップルを除去したものを電圧制御発振器15に制御電圧として出力する。このようにして周波数シンセサイザのループが構成され、位相比較器13が常にfrとfpの位相差を検出し、低域ろ波回路14を通り、電圧制御発振器15がその位相差分だけ出力周波数を変化させ、これを再び帰還させることによりfr=fpとなるように動作する。従ってこの周波数シンセサイザの出力周波数は、
f0=N・fr
が保たれることになる。
【0026】
通常動作時には
f01=N1・fr1=(M・P+A)・(fy/r1)
高速動作時には
f02=N2・fr2=(S・P)・[fy/{r1・(S/M)}]
となる。
【0027】
通常時と高速時の比較周波数は、
r2/r1={r1・(S/M)}/r1=S/Mとなり、高速時にはM/S倍で動作する。
【0028】
通常時と高速時の周波数ロックしたときの誤差は、
となる。
【0029】
(fy/r1)は通常時の比較周波数、Aは余り演算なので、最大M−1の値となる。
具体的なシステム例としては、
出力周波数:70MHz〜140MHz
最小分解能:100Hz
プリスケーラの分周比として
通常のスワローカウンタ動作時:128又は129(M=128)
高速動作時:8
とすると、高速時にはM/S=128/8=16倍の比較周波数で動作する。
【0030】
通常時と高速時の周波数ロックしたときの誤差の最大値は(fy/r1)・A=100・127Hz=12.7kHzとなる。
ωn・t=x
との関係から、上記比較周波数の可変動作とその高速化した比較周波数に呼応し、低域ろ波回路の帯域特性を可変することで、一時的な高速動作時にN、Tをともに小さな値にとることができる。一方、高速動作時の周波数ロックの誤差は上記の様なシステムのように広帯域可変をする場合、数十MHz可変することが要求されるので、大きな誤差とはならない。また、制御方法についても周波数設定のカウンタ値を変更することが無いので、切り替えタイミングをロジック動作で行うことができる。
【0031】
すなわち、本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザは、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振器15と周波数可変情報により、電圧制御発振器15の出力を可変分周する可変分周器16でパルススワローカウンタ構成を用いながら、可変分周器16を構成するモジュララスプリスケーラ17の分周比を小さく固定し、余り演算識別制御用のモジュラス信号を一時的に無視できる手段と、基準信号を比較周波数まで分周する際に、周波数可変情報により、分周出力が切り替え可能な機能付き分周器12と可変分周器16および基準信号の分周器12の出力を位相比較する位相比較器13とこの位相比較器13からの信号を電圧制御発振器15に出力する周波数可変情報により、帯域可変可能な低域ろ波回路14と、可変分手段16、切り替え可能な機能を有する分周手段12、低域ろ波回路14を所定のタイミングで切り替える切り替え手段とを有し、切り替え時にカウンタの設定を変更しない周波数シンセサイザである。
【0032】
このように、第1の実施の形態の周波数シンセサイザによれば、出力周波数を切り替えるときに、前記デュアルモジュラス形式で分周する場合と固定の分周出力の場合に切り替え可能なプリスケーラ17と系統の出力周波数を取り出す切り替え機能付き分周器12により比較周波数を高くし、その比較周波数に対応して低域ろ波回路14の帯域を切り替えることで、周波数の切り替え速度を高速化することができる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態の周波数シンセサイザを図2に示す。
【0034】
本発明の第2の実施の形態の周波数シンセサイザは、上述した第1の実施の形態に対して、切り替え機能付き分周器12と制御回路20との間に、比較周波数の切り替えタイミングを補正するタイミング補正回路21を追加して構成したものである。図2には、このように切り替えタイミング回路21を追加した場合の周波数シンセサイザの構成ブロック図が示されている。図2において参照符号11〜19を付している構成要素は、図1の場合と同一のものであるから説明は省略する。
【0035】
以上のように構成された周波数シンセサイザについて、図2を用いてその追加動作を説明する。制御回路20から切り替えタイミング回路21に切り替え信号が入力される。切り替えタイミング回路21は、その切り替え信号と切り替え機能付き分周器12での通常比較周波数と同期させて、切り替え機能付き分周器12の出力およびプリスケーラ17の分周数を変更する。
【0036】
本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザでは、frとfpの切り替え時に位相がはずれる可能性があるが、その位相ずれを最小限にするために、本発明の第2の実施の形態では、切り替えタイミング回路21を設けて位相ずれを防止することができるものである。
【0037】
このように、本発明の第2の実施の形態の周波数シンセサイザによれば、基準信号周波数および分周器を切り替える際に、位相のずれを最小限に抑えることにより、実施例1の場合に比べてより高速での周波数切り替え動作が可能となる。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態の周波数シンセサイザを図3に示す。
【0039】
本発明の第3の実施の形態の周波数シンセサイザは、上述した、本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザに対して、比較周波数の切り替え時に、切り替え機能付き分周器12と可変分周器16と位相比較器13をリセットさせる機能を制御回路19にもたせて構成することもできる。図3には、このように切り替え時にリセット信号を追加した場合の周波数シンセサイザの構成ブロック図が示されている。図3において参照符号11〜19を付している構成要素は、図1と同一のものであるから説明は省略する。
【0040】
以上のように構成された周波数シンセサイザについて、図3を用いてその追加動作を説明する。制御回路19から切り替え信号を送信する際、リセット信号も送出し、切り替え機能付き分周器12と可変分周器16と位相比較器13をリセットさせる。
【0041】
第1の実施の形態の周波数シンセサイザでは、frとfpの切り替え時に位相がはずれる可能性があるが、第3の実施の形態の周波数シンセサイザでは、その位相ずれを最小限にするために、切り替え機能付き分周器12と可変分周器16と位相比較器13をリセットし、位相ずれを防止することができる。
【0042】
このように、本発明の第3の実施の形態の周波数シンセサイザによれば、基準信号周波数および分周器を切り替える際に、位相のずれを最小限に抑えることおよび切り替え指示の即時の実効性により、切り替え時の切り替え時間にかかるロスをなくすことを可能にし、また第1の実施の形態の周波数シンセサイザに比べて切り替え速度をさらに高速化することができる。
【0043】
次に、本発明の第4の実施の形態の周波数シンセサイザを図4に示す。
【0044】
本発明の第4の実施の形態の周波数シンセサイザは、第1の実施の形態の周波数シンセサイザに対して、比較周波数の切り替え時に、切り替え機能付き分周器12の通常比較周波数と同期させて、可変分周器16と位相比較器13をリセットさせる機能を制御回路19にもたせて構成したものである。図4には、このように切り替え時にリセット信号を追加した場合の周波数シンセサイザの構成ブロック図が示されている。図4において参照符号11〜19を付している構成要素は、図1と同一のものであるから説明は省略する。
【0045】
以上のように構成された第4の実施の形態の周波数シンセサイザについて、図4を用いてその追加動作を説明する。制御回路20から切り替え信号を送信する際、切り替え機能付き分周器12の通常比較周波数と同期させて、リセット信号も送出し、可変分周器16と位相比較器13をリセットさせている。
【0046】
第1の実施の形態周波数シンセサイザでは、frとfpの切り替え時に位相がはずれる可能性があるが、第4の実施の形態周波数シンセサイザでは、その位相ずれを最小限にするために、可変分周器16と位相比較器13をリセットし、位相ずれを防止することができる。
【0047】
このように、第4の実施の形態の周波数シンセサイザによれば、切り替え時の位相ずれを最小限に抑えることにより、切り替え時の切り替え時間にかかるロスを最小限にすることができ、第1の実施の形態の周波数シンセサイザに比べて切り替え速度をさらに高速化することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、基準信号発生手段と、基準信号発生手段の基準信号を分周する切り替え機能付き分周手段と、入力された2つの周波数の位相を比較し、位相差に対応した信号を出力する位相比較手段と、位相比較手段に接続された低域ろ波手段と、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振手段と、電圧制御発振手段の出力を出力周波数にあわせて分周する可変分周手段と、切り替え機能付分周手段と低域ろ波手段および可変分周手段に対する制御手段を有する周波数シンセサイザにおいて、切り替え機能付き分周手段は、制御手段からの切り替え信号に応じて2つの出力信号を出力することが可能であり、かつ可変分周手段は、制御手段からの切り替え信号に応じてモジュラス制御分周とモジュラス制御を行わない分周とに切り替え可能であることにより、出力周波数を切り替えるときに、切り替え機能付き分周手段により比較周波数を高くし、その比較周波数に対応して低域ろ波手段の帯域を切り替えることで、大きく周波数を可変にした場合に引き込み動作を高速化することができると言う優れた効果を有する周波数シンセサイザを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の周波数シンセサイザのブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態の周波数シンセサイザのブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態の周波数シンセサイザのブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態の周波数シンセサイザのブロック図
【図5】従来の周波数シンセサイザのブロック図
【符号の説明】
1 基準信号
2 固定分周器
3 位相比較器
4 低域ろ波回路
5 電圧制御発振器
6 可変分周器
7 制御回路
11 基準信号
12 切り替え機能付き分周器
13 位相比較器
14 低域ろ波回路
15 電圧制御発振器
16 可変分周器
17 プリスケーラ
18 スワローカウンタ
19 プログラマブルカウンタ
20 制御回路
21 タイミング補正回路
Claims (4)
- 基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の基準信号を分周する切り替え機能付き分周手段と、入力された2つの周波数の位相を比較し、位相差に対応した信号を出力する位相比較手段と、前記位相比較手段に接続された低域ろ波手段と、入力電圧に対応した周波数を出力する電圧制御発振手段と、前記電圧制御発振手段の出力を出力周波数にあわせて分周する可変分周手段と、前記切り替え機能付き分周手段と前記低域ろ波手段および前記可変分周手段に対する制御手段を有する周波数シンセサイザにおいて、前記切り替え機能付き分周手段は、前記制御手段からの切り替え信号に応じて2つの出力信号を出力することが可能であり、かつ前記可変分周手段は、前記制御手段からの切り替え信号に応じてモジュラス制御分周とモジュラス制御を行わない分周とに切り替え可能な機能を有することを特徴とする周波数シンセサイザ。
- 前記切り替え機能つき分周手段と前記制御手段の間に切り替え機能付き分周手段から生成される前記基準信号発生手段と同期した比較周波数同期信号に分周切り替え信号を同期させるためのタイミング補正手段を有し、前記タイミング補正手段からの比較周波数同期信号に同期した分周切り替え信号により、前記切り替え機能付き分周手段の出力及び前記可変分周手段の分周数を変更することを特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
- 前記制御手段は、比較周波数の切り替え時に前記切り替え機能付き分周手段、前記可変分周手段および前記位相比較手段をリセットすることを特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
- 前記制御手段は、比較周波数の切り替え時に前記切り替え機能付き分周手段からの同期信号に応じて、前記可変分周手段および前記位相比較手段をリセットすることを特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
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