JP3667388B2 - 減容化ラップカートン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、使い終わってから廃棄し易いように減容化ができるラップカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】
食品等を包むラップフィルムは、ポリオレフィン系樹脂フィルム、塩化ビニリデン樹脂フィルム、アルミ箔、耐油紙等をロール上に巻き込んだ状態で板紙製カートンに収納されており、カートンには所望の長さに引き出されたラップフィルムを切断するための鋸刃が取り付けられている。
カートンは四角柱状に成形されて、開封すると鋸刃が現れる構造となっている。ラップカートンはラップフィルムの包装だけでなく繰返しラップフィルムをカットする作業を伴うので、一般カートンに較べると比較的剛性の高い板紙によって強固に成形されている。成形は一般に強接着タイプのホットメルト接着剤が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
強固な包装は中身のラップフィルムを保護し、鋸刃でラップフィルムを切断し易くするという観点から望ましいことであるが、一旦使い終わったラップカートンを廃棄しようとすると、カートンを解体しにくいという問題がある。これは、今日の包装廃棄物の容積の減容化という社会的ニーズに反する問題である。
本発明はかかる問題点を鑑みてなされたもので、流通、使用段階では包装体として、またフィルム切断用具として十分な強度を保ちながら、廃棄する時には、容易に解体できてフラットな形状とすることができるラップカートンの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明は、長方形の底板の長手方向に沿った両側縁に折線を介して前後側壁パネルを対向するように連接し、前記前後側壁パネルのそれぞれの左右端縁に折線を介して折り返し片を設け、また前記底板の左右端縁に折線を介して端部側壁パネルを設け、前記後側壁パネル長手方向の残りの端縁に折線を介して被せ蓋部を連接してなるラップカートンブランクを組立ててなり、前記折り返し片が重なるように折り返され、その両者に跨がる略中央に接着剤をコートし、端部側壁パネルを折り返してトレイ端部が形成され、前記折り返し片のそれぞれに、該折り返し片の前記前後側壁パネルに近いトレイ開口側の端縁部から前記底板の四隅に至るミシン目が設けられ、該ミシン目が、組み立てられた時の前記折り返し片と前記端部側壁パネルとの接着部を通過しない折線から離れた位置で、端部側壁パネルで覆われるように設けられていることを特徴とする減容化ラップカートンを要旨とする。
【0005】
【作用】
本発明によれば、使い終わったラップカートンの両端部を外方向に開くだけでトレイ状の収納部を解体してフラットな状態に減容化することができる。
【0006】
【実施例】
以下図面によって詳細に説明する。
図1は本発明によるラップカートンの一実施例のブランク展開図である。図1に示すように、底板1の長手方向に沿った両側縁には折線a,bを介して前面側壁パネル2、後面側壁パネル3を、さらに折線fを介して、底板1の両端に端部側壁パネル8、前面側壁パネル2と後面側壁パネル3の両端縁には折線fを介して折込み片7、9がそれぞれ連接されている。
なお、後面側壁パネル3の残る側端には折線cを介して天板4、さらに折線dを介して前板5がそれぞれ延設されて、いわゆる被せ蓋部Lを構成している。そしてラップ切断用の鋸刃は一般にこの前板5の一部に取り付けられている。また前面側壁パネル2には折線eを介して折り畳み片6が連接されている。
以上のブランク各部の中で、底板1、前後面側壁パネル2、3及びそれらの両端にある端部側壁パネル8、折り返し片7、9によって、ロール状のラップフィルム収納部(以下トレイと称する)が形成される。そしてこのトレイは後面側壁パネル3に連接された被せ蓋部L(天板4、前板5)が覆いかぶさって封止される。
【0007】
図1に示すブランクは折り畳み片6が前面側壁パネル2に折り畳まれて接着された後、折線b,dで内側に三つ折りされて前面側壁パネル2の表と被せ蓋部Lの前板5の裏面が所定の位置で部分的に接着されてフラットな折り畳みカートンとなり、その状態でユーザーに供給される。
ユーザーにおけるラップカートン成形と中身の充填であるが、先ず折り畳みカートンが角柱状に起こされて、一方の端部からロール状のラップフィルムが充填されてから、折り返し片7、9が重なるように90°折り返され、その両者に跨がる略中央に接着剤をコートし端部側壁パネル8を折り返せばトレイ端部が構成される。さらにその上から蓋部の折り返し片が折り返され蓋部端部が構成されて組立が終了する。
図2(a)は本発明による減容化ラップカートン両端部の構成を示す斜視図であって、以上の組立を可能とするトレイの両端部の構成は当図で明らかとなる。前記折り返し片7、9にはミシン目11、12が設けられており、それらは、トレイ開口側の端縁から底板1の四隅にまで通じている。これらミシン目11、12は端部側壁パネル8によって最終的に完全に覆われるので、ラップカートンの体裁を損なうことは全くなく、また塵埃が入り込む心配もない。
【0008】
ラップカートンは一般に前板5のジッパーから開封できる構造のものが多く、開封と同時に鋸刃の先端が現れる構造となっている。
本発明による減容化ラップカートンは、ラップフィルムを使い切った後、鋸刃が金属製の場合は、鋸刃を分別廃棄のために先ず取り外し、次いでカートンの減容化を次ぎの方法で行うことができる。
【0009】
図2(b)は本発明による減容化ラップカートンのトレイ部を解体する場合の説明図である。図2(b)で示すように細長いトレイの両端を両方の親指で外側に開くようにすると、前記折り返し片7、9の端部には剪断力が作用し、脆弱化されたミシン目11、12の上部から切断が始まり、底板1の四隅まで引き裂かれ、両折り返し片7、9は二つに切断される。両折り返し片7、9の切り離された部分はホットメルト接着剤13によって端部側壁パネル8と強接着されたままの状態で分離するので、各側壁パネル2、3及び8はフラットな状態に解体される。この作業はまさにカートンの減容化であって、成形されたカートンをそのままの状態で廃棄する場合に較べて廃棄物の容積を著しく低減させることができる。
なお、被せ蓋に関しては、やはり両端縁で接着剤によって貼り込まれて成形されているが、接着面積はトレイ部に較べて遙に少なく、ミシン目の助けを借りなくとも、手で容易に破壊あるいは解体してフラットにすることができる。
【0010】
図3は前記ミシン目11、12の形状のバリエーションを示す平面図である。このミシン目の目的は内側折り返し片の切断にあるので、切断し易い位置にあればよく、その線形状は自由である。しかし、2枚の折り返し片7、9と端部側壁パネル8を強接着する接着剤の位置の通過は避けねばならない。従ってミシン目の位置は、できるだけ折線fに近い方が安全である。また、折り返し片の上端縁から垂直に設けたミシン目の方が破壊し易い。本発明による減容化ラップカートンには以上の点を配慮したミシン目が図3に示すような形状で設けられる。図3の3種を比較すると、引裂き易さはb,a,cの順序になる。しかしaとbとの差は微小である。ミシン目形状cの場合は、塵埃の入り込む心配があるので、折線fに極端に近づかないことが望ましい。
【0011】
本発明に使用される板紙は剛性があり、中間層、裏側層には古紙パルプを漉き合わせたたコートボール系で、坪量300〜550g/m2 の範囲の板紙が使用される。ラップカートンは精度の良い加工が施し易いように、一般用途に使用されるカートンよりも薄手のものが好適に使用される。
ラップカートンの表にでるパネル或いは折り返し片は殆ど印刷されるが、オフセット、グラビア、フレキソ等公知のいかなる印刷方法を用いてもよい。またカラー印刷と同時にカートンの耐水性を高めるために、耐水性の透明ニスでカートンの接着部分、ラップフィルム切断時のラップフィルム押さえ部分等を除いて全面コートする。
【0012】
ラップフィルム切断用の鋸刃の取り付けは、ラップカートン特有のものである。近年の環境対応の一環として、金属性の鋸刃は取り外して分別廃棄ができるように工夫されている。またカートンに付けたままで廃棄出来るように、極めて硬質の紙製の鋸刃も一部使用されている。
【0013】
(実施例)以下実施例に基づいてさらに説明する。
坪量400g/m2 のコートボール「JETスター」(大昭和製紙(株)製)の板紙を用いて、図1に示す構成のブランクを作製した。カートン収納部の外寸方は長さ315mm,四角柱の断面外径は47×47mmである。
本発明による減容化のためのミシン目加工を折り返し片7、9に対してブランク打ち抜き、押し罫加工と同時に行い、ミシン目形状を図3に示す(a)、(b)、(c)の3種とした。
カートン両端部を成形するときに使用する接着剤にはアクリル系の強接着用ホットメルト接着剤を使用した。
実施例として、3種のミシン目を設けた3種のカートンブランクと比較例として、ミシン目を全く設けないカートンブランクをそれぞれ製函してテストサンプルを作製し、男女各5名づつのパネラーによる解体テストを行った。
結果としてミシン目加工を施したラップカートンは、個人差は多少はあるものの、殆ど全員が図2(b)で示すような方法で容易に瞬間的に解体できたが、比較例の従来のものは、解体が厄介で、指先に力を要し、特に女性パネラーの場合に時間がかかった。またその解体したあとの形状も一定しなかった。
【0014】
【発明の効果】
本発明による減容化ラップカートンによれば使用済のカートンを指先で容易にしかも短時間に解体してフラットにすることができるので、焼却あるいは埋め込みゴミとして廃棄する場合の減容化の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による減容化ラップカートンのブランク展開図(裏面)
【図2】本発明による減容化ラップカートン両端部の構成を示す斜視図
【図3】本発明に使用されるミシン目のバリエーションを示す平面図
【符号の説明】
1 底板
2 前面側壁パネル
3 後面側壁パネル
4 天板
5 前板
6 折り畳み片
7 折り返し片
8 端部側壁パネル
9 折り返し片
10 鋸刃
11 ミシン目
12 ミシン目
13 接着剤
a〜f 折線
L 被せ蓋部
Claims (1)
- 長方形の底板の長手方向に沿った両側縁に折線を介して前後側壁パネルを対向するように連接し、前記前後側壁パネルのそれぞれの左右端縁に折線を介して折り返し片を設け、また前記底板の左右端縁に折線を介して端部側壁パネルを設け、前記後側壁パネル長手方向の残りの端縁に折線を介して被せ蓋部を連接してなるラップカートンブランクを組立ててなり、前記折り返し片が重なるように折り返され、その両者に跨がる略中央に接着剤をコートし、端部側壁パネルを折り返してトレイ端部が形成され、前記折り返し片のそれぞれに、該折り返し片の前記前後側壁パネルに近いトレイ開口側の端縁部から前記底板の四隅に至るミシン目が設けられ、該ミシン目が、組み立てられた時の前記折り返し片と前記端部側壁パネルとの接着部を通過しない折線から離れた位置で、端部側壁パネルで覆われるように設けられていることを特徴とする減容化ラップカートン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17295095A JP3667388B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 減容化ラップカートン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17295095A JP3667388B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 減容化ラップカートン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH092484A JPH092484A (ja) | 1997-01-07 |
JP3667388B2 true JP3667388B2 (ja) | 2005-07-06 |
Family
ID=15951369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17295095A Expired - Fee Related JP3667388B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 減容化ラップカートン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3667388B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP17295095A patent/JP3667388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH092484A (ja) | 1997-01-07 |
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