JP3664857B2 - 抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器 - Google Patents

抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱水ブレードを利用して脱水を行なう、抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、抄紙機の紙層形成装置としてのツインワイヤフォーマがあるが、このツインワイヤフォーマは、各々ループ状に形成された2枚のワイヤをそなえ、紙原料液がこの2枚のワイヤの相互間に挟み込まれて走行する間に、種々の脱水機器によって紙原料液から水分が除去されていくことによって徐々に繊維マットが形成され、これが成長して紙匹が形成されていくようになっている。
【0003】
例えば図5はこのツインワイヤフォーマの一例を示す模式的な構成図であり、この図に基づいてツインワイヤフォーマの紙層形成装置について説明する。
図5に示すように、ヘッドボックス6内には紙原料液7が供給されており、この紙原料液7はヘッドボックス6内から、トップワイヤ1とボトムワイヤ2とにより形成されたギャップ(抄紙用隙間)5に向けて噴出される。
【0004】
なお、トップワイヤ1はフォーミングロール3及びガイドロール31A〜31Dによってガイドされ、ボトムワイヤ2はブレストロール4,サクションクーチロール12及びガイドロール32A〜32E等によってガイドされ、各ワイヤ1,2は図5に矢印で示す方向に回動される。これらのワイヤ1,2の相互間に隙間5が形成されており、ヘッドボックス6から噴射された紙原料液7は、この隙間5内をワイヤ1,2と同速で走行しながら種々の脱水機器14,23,11により脱水されながら紙匹13へと形成されていく。
【0005】
つまり、フォーミングロール3及びブレストロール4の下流のボトムワイヤ2側には、互いに間隔をおいて設置された複数の脱水ブレード9を有する第1脱水機器14が設けられている。複数の脱水ブレード9は、ボトムワイヤ2に当接しており、ボトムワイヤ2及びトップワイヤ1を所定の曲率(半径R)に形成し、且つ、ボトムワイヤ2とトップワイヤ1との隙間5を下流側に向かって次第に狭めていくように配置されている。
【0006】
したがって、この第1脱水機器14を通過する紙原料液7は、所定曲率(半径R)で次第に狭められた隙間5内を走行しながら、複数の脱水ブレード9によって発生する脱水圧力により、その両側(ボトムワイヤ2側及びトップワイヤ1側)に脱水が行なわれ、次第に繊維マットが形成されていく。
第1脱水機器14の下流側には、第2脱水機器23及び脱水機器15が設けられている。これらの脱水機器23,15はトップワイヤ1,紙原料液7,ボトムワイヤ2を挟んで互いに対向するように配設されており、脱水機器23はトップワイヤ1側に設けられ、脱水機器15はボトムワイヤ2側に設けられている。
【0007】
図6はこれらの脱水機器23,15の要部を拡大して示しており、脱水機器23には、機器本体23A上に互いに間隔をおいて設置された複数の脱水ブレード20をそなえている。これらの脱水ブレード20は、機器本体23Aの取付部23Bに装着されており、各脱水ブレード20は平面部20Aと傾斜面部20Bとをそなえたウェッジシェイプド(wedge-shaped)脱水ブレード(以下、ウェッジシェイプ型脱水ブレードという)として構成されている。
【0008】
このうち平面部(以下、単に平面という)20Aは、トップワイヤ1のループ内に設けられてトップワイヤ1に当接してトップワイヤ1を支持するようになっており、傾斜面部(以下、単に傾斜面という)20Bは、平面20Aよりもワイヤ入り側(ワイヤの走行方向上流側)に形成されており、ワイヤの走行方向上流側に向かって次第にトップワイヤ1から離隔するように形成されている。
【0009】
したがって、傾斜面20Bとトップワイヤ1との間には、楔状の空間〔これを、ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)という〕20Cが形成されている。なお、傾斜面20Bの傾斜角θをウェッジアングル(wedge-angle )という。
また、脱水機器15には、機器本体15A上に互いに間隔をおいて設置された複数の脱水ブレード21をそなえている。これらの脱水ブレード21は、ボトムワイヤ2を押圧しているが、この脱水ブレード21による押圧力は、運転中に外部より流体圧によって調整可能になっている。
【0010】
つまり、脱水ブレード21はベース22に装着されているが、ベース22は、機器本体15Aに対してボトムワイヤ2と離接する方向へ移動可能になっており、ベース22と機器本体15Aとの間に介装されたチューブ24内の流体圧(例えば空気圧,油圧等)を調整することによって脱水ブレード21のボトムワイヤ2への押圧力を調整できるようになっている。
【0011】
そして、このような脱水ブレード21の押圧力の調整によって、トップワイヤ1とボトムワイヤ2とに挟まれた紙原料液7中に発生する脱水圧力を調整できるようになっている。
さらに、第2脱水機器23の下流側には、サクションボックスとも呼ばれる第3脱水機器11が、ボトムワイヤ2のループ内に設けられている。この第3脱水機器11とサクションクーチロール12とにより、真空により紙原料液7の脱水が行なわれ、こうして形成された紙匹が、ボトムワイヤ2上に確実に移送されて、図示しないサクションピックアップロールによって次のプレスパートへと移送されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の第2脱水機器23及び脱水機器15においては、2枚のワイヤ1,2間に発生する脱水圧力の調整は、脱水機器15の脱水ブレード21の押圧力の変更によって行なえるものの、このような押圧力の変更では、脱水圧力の調整範囲は狭く、脱水圧力を適切に調整するのが困難な場合がある。
【0013】
すなわち、脱水圧力は、圧力ピーク値に応じてワイヤ1,2或いは繊維マット層間の紙原料液7に対して、相対速度差(剪断力)を生じ、紙原料液7中の繊維塊を均一に分散する作用を有する。
しかしながら、紙原料液7は、流れ方向の下流に行くにしたがって脱水されるため、繊維濃度が上がり、モビリティ(繊維の動き易さ)が悪くなって、同じ相対速度差(剪断力)を加えたのでは、繊維の分散性能が低下するという課題があった。このワイヤ間の繊維濃度は、抄紙速度や坪量等の変更によって変化するため、全ての抄紙条件において良好な繊維分散性能を得ることはできなかった。
【0014】
そこで、抄紙条件に応じて脱水圧力を適切に調整することができれば、相対速度差(剪断力)を適切なものにでき、全ての抄紙条件において良好な繊維分散性能を得ることができるが、脱水機器15の脱水ブレード21の押圧力の変更では、脱水圧力の調整範囲が狭く、全ての抄紙条件において適切な脱水圧力状態に調整するのが困難であるのが現状である。
【0015】
このため、一般には、最も抄紙頻度の多い紙種で最高の紙品質が得られるように脱水圧力を設定しているが、この場合、抄紙条件を変更すると最適条件範囲外での運転を強いられることになり、多少であれ品質の低下を許容せざるを得ない状況になり、多品種少量生産ヘの対応には大きな課題となっている。
ところで、上述の脱水ブレード20のようにウェッジシェイプ型脱水ブレードの場合、脱水圧力は、ウェッジアングルに大きく支配されることが研究の結果判明した。したがって、このウェッジシェイプ型脱水ブレードにおけるウェッジアングルを調整することができれば、広範な抄紙条件において適切な脱水圧力状態に調整することができるものと考えられる。
【0016】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、広範な抄紙条件において適切な脱水圧力状態に調整することができるようにした、抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器は、各々ループをなす2つのワイヤ間に抄紙用隙間が形成され、該ワイヤを介して該抄紙用隙間に臨むように設けられた複数の脱水ブレードをそなえ、紙原料液を該抄紙用隙間に挟み込んで該ワイヤを作動させ該紙原料液を移送させながら脱水する抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器において、該脱水ブレードは、脱水機器本体上に突設されたベースに対して揺動可能な可動部材に一体結合され、該ベースと該可動部材との間に装備され、内部の流体圧を独立して調整される伸縮可能な一対のチューブを有し、該一対のチューブの内圧状態に応じて該可動部材をベースに対して揺動させることで、該脱水ブレードの作用面と該ワイヤとのなす角度を外部から調整する角度調整機構が装備されていることを特徴としている。
【0018】
請求項2記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器は、請求項1記載の脱水機器において、該脱水ブレードが、該作用面として、該ワイヤに当接して該ワイヤを支持する支持面と、該支持面のワイヤ入側に設けられワイヤ面に対してワイヤ走行方向上流側に向かって広がる楔状の空間を形成する傾斜面とを有するウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成され、該角度調整機構が、該傾斜面の角度を調整することを特徴としている。
【0019】
求項記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器は、請求項1又は2記載の脱水機器において、該脱水ブレードに対して該抄紙用隙間を挟んで対向する位置に、対向脱水ブレードが設けられ、該対向脱水ブレードが、該ワイヤに当接して該ワイヤを支持する支持面と、該支持面のワイヤ入側に設けられワイヤ面に対してワイヤ走行方向上流側に向かって広がる楔状の空間を形成する傾斜面とを有するウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されるとともに、該脱水ブレードにより該紙原料液に作用する押付圧を外部から調整する押付圧調整機構がそなえられていることを特徴としている。
【0020】
請求項記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器は、請求項1又は2記載の脱水機器において、該脱水ブレードに対して該抄紙用隙間を挟んで対向する位置に、対向脱水ブレードが設けられ、該対向脱水ブレードが、掻き取り型脱水ブレードとして構成されるとともに、該脱水ブレードにより該紙原料液に作用する押付圧を外部から調整する押付圧調整機構がそなえられていることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器を示すものであり、図2は本発明の第2実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器を示すものであり、図3は本発明の第3実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器を示すものである。
【0022】
まず、第1実施形態について説明する。本実施形態の脱水機器の装備される抄紙機ツインワイヤフォーマは、例えば既に説明したように、図5に示すように構成される。
つまり、図5に示すように、ヘッドボックス6,トップワイヤ1,ボトムワイヤ2をそなえ、トップワイヤ1及びボトムワイヤ2は、いずれもループをなしており、これらのトップワイヤ1及びボトムワイヤ2間にはギャップ(抄紙用隙間)5が形成され、ヘッドボックス6に内蔵された紙原料液7が、ヘッドボックス6からこの抄紙用隙間5に向けて噴出されるようになっている。
【0023】
なお、トップワイヤ1はフォーミングロール3及びガイドロール31A〜31Dにより、ボトムワイヤ2はブレストロール4,サクションクーチロール12及びガイドロール32A〜32E等によりガイドされて、それぞれ隙間5内の紙原料液7を所要方向(図5中では、上方向)に移送するように回転作動する。ヘッドボックス6から隙間5に噴出された紙原料液7は、この隙間5内に挟み込まれワイヤ1,2とほぼ等速で移動しながら脱水されて紙層を形成していくようになっている。
【0024】
なお、隙間5は、走行方向下流に向かって次第に狭められており、隙間5の上流部のワイヤ1,2の各ループは曲率R状に配置されている。このような隙間5の上流部から、第1脱水機器14,第2脱水機器23,第3脱水機器11,サクションクーチロール12が順に備えられ、紙原料液7の脱水及び紙層形成が行なわれるようになっている。
【0025】
そして、第1脱水機器14,第2脱水機器23による脱水に続いて、ボトムワイヤ2のループ内に設けられてサクションボックスとも呼ばれる第3脱水機器11及びサクションクーチロール12で、真空により脱水が行なわれ、形成された紙匹は、ボトムワイヤ2上に移送されて、図示しないサクションピックアップロールによって次のプレスパートへと移送されるようになっている。
【0026】
このような抄紙機ツインワイヤフォーマにおける第2脱水機器23の設置箇所には、第2脱水機器23と対向するように脱水機器15がそなえられるが、本実施形態の脱水機器は、この第2脱水機器23と対向するように脱水機器15として設置されている。
本脱水機器は、脱水機器本体(図示略)上に、図1(B)に示すような脱水ブレード100を間隔をあけて複数そなえており、脱水ブレード100は、第1可動部材101,第2可動部材102を介して、脱水機器本体(図示略)上に突設されたベース105に支持されている。
【0027】
つまり、ベース105上には、第2可動部材102が、ベース105の外面に案内されながら、ボトムワイヤ2の外面2A(紙原料液7の走行ラインに沿った面)に対して離接しうる方向に移動可能に装備されており、この第2可動部材102の先端部には軸部材107がそなえられ、第1可動部材101に形成された円筒状溝101Bがこの軸部材107に摺動自在に嵌合している。これにより、第1可動部材101は軸部材107を中心として揺動自在に支持されている。
【0028】
脱水ブレード100の基端部にはT型形状をしたアリ溝が形成されており、このアリ溝に第1可動部材101の先端部101Aを嵌合させることで、脱水ブレード100を第1可動部材101に一体結合させることができ、また、脱水ブレード100を、第1可動部材101に対して抄紙幅方向に移動させることで、脱水ブレード100を第1可動部材101に対して抜き差しできるようになっている。
【0029】
さらに、脱水ブレード100の先端にはブレード本体106が一体に結合されており、軸部材107を中心として第1可動部材101が揺動すると、脱水ブレード100がブレード本体106とともに紙原料液7の走行方向に揺動しうるようになっている。
ブレード本体106のボトムワイヤ外面2A側の面(これを作用面という)は、ボトムワイヤ2に当接するボトムワイヤ当接面部106Aと、ボトムワイヤ当接面部106Aに対して角度を付けて傾斜した傾斜面部106Bとからなっており、本脱水ブレード100は、ウェッジシェイプド(wedge-shaped)脱水ブレード(以下、ウェッジシェイプ型脱水ブレードという)として構成されている。
【0030】
つまり、ブレード本体106の作用面のうちワイヤ出側(ワイヤの走行方向下流側)には、ボトムワイヤ2に当接してボトムワイヤ2を支持するボトムワイヤ当接面部(以下、単に当接面という)106Aが設けられ、この当接面106Aよりも上流側、即ち、ブレード本体106の作用面のうちワイヤ入り側(ワイヤの走行方向上流側)には、ワイヤの走行方向上流側に向かってボトムワイヤ2から次第に離隔するように形成された傾斜面部(以下、単に傾斜面という)106Bが設けられている。したがって、傾斜面106Bとボトムワイヤ2との間には、楔状の空間〔ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)〕106Cが形成されている。
【0031】
そして、ベース105と第2可動部材102との間には、伸縮可能なチューブ(可動チューブ)103が介装されている。このチューブ103は、第1可動部材101側に取り付けられており、ベース105に圧接しうるヘッド110がそなえられている。そして、図示しない流体圧給排装置によってチューブ103の内部の流体圧(例えば、空気圧又は油圧等)が調整されるようになっており、チューブ103の内圧状態に応じてヘッド110がベース105に圧接しながら、第1可動部材101をベース105に対して移動させうるようになっている。
【0032】
例えばチューブ103の内圧が増大すれば、ヘッド110がベース105に圧接しながら、第2可動部材102をベース105に対して離隔する方向に、つまり、第2可動部材102が、紙原料液7の走行ラインに対して接近する方向に移動し、チューブ103の内圧が減少すれば、ヘッド110のベース105への圧接が弱まり、第2可動部材102をベース105に対して接近する方向に、つまり、第2可動部材102が、紙原料液7の走行ラインに対して離隔する方向に移動するようになっている。
【0033】
このように第2可動部材102が、紙原料液7の走行ラインに対して離接する方向に移動すると、脱水ブレード100も同様に移動するので、紙原料液7に作用する押付圧が調整されることになるため、このようなベース105に対して可動な第2可動部材102と、伸縮可能なチューブ103と、このチューブ103の内圧を調整する図示しない流体圧給排装置とから、押付圧調整機構120が構成されている。
【0034】
また、第2可動部材102と第1可動部材101との間には、伸縮可能な一対のチューブ(可動チューブ)104a,104bが介装されている。これらのチューブ104a,104bも、第2可動部材102の中心軸の前後に配置され、第2可動部材102に取り付けられている。各チューブ104a,104bには、それぞれヘッド110a,110bがそなえられ、各ヘッド110a,110bは、図1(B)に実線で示す埋没状態から鎖線で示すように突出可能であって、第1可動部材101を前後に挟むように形成されたアーム部101C,101Dの内面と圧接しうるようになっている。
【0035】
これらのチューブ104a,104bは、図示しない流体圧給排装置によって、それぞれの内部の流体圧(例えば、空気圧又は油圧等)が独立して調整されるようになっており、チューブ104a,104bの内圧状態に応じてヘッド110a又は110bがアーム部101C又は101Dに圧接しながら、第1可動部材101を第2可動部材102に対して揺動させうるようになっている。
【0036】
例えばチューブ104bの内圧が高められると(このときには、チューブ104aの内圧は最小又は適宜小さな状態とする)、図1(A)に示すように、アーム部101Dが押圧されて、第1可動部材101が軸部材107を中心として回動しながら脱水ブレード100を紙原料液7の流れ方向(ワイヤ2の走行方向,矢印F参照)下流側に揺動させる。
【0037】
逆にチューブ104aの内圧が高められると(このときには、チューブ104bの内圧は最小又は適宜小さな状態とする)、図1(C)に示すように、アーム部101Cが押圧されて、第1可動部材101が軸部材107を中心として回動しながら脱水ブレード100を紙原料液7の流れ方向(ワイヤ2の走行方向)上流側に揺動させる。
【0038】
また、両チューブ104a,104bの内圧をバランスさせると、図1(B)に示すように、第1可動部材101が前後何れにも傾斜しない中立状態となり、脱水ブレード100も中立状態となる。
このようにして、脱水ブレード100が揺動すると、脱水ブレード100(ブレード本体106)の作用面106A,106Bのワイヤの走行方向(紙原料液7の流れる方向)に対する角度が、特に、傾斜面106Bとボトムワイヤ2とのなす傾斜角度〔ウェッジアングル(wedge-angle )〕が調整される。
【0039】
したがって、このようなベース105側(第2可動部材102側)に対して揺動可能な第1可動部材101と、伸縮可能なチューブ104a,104bと、これらのチューブ104a,104bの内圧を調整する図示しない流体圧給排装置とから、脱水ブレード100の作用面とワイヤ2とのなす角度を外部から調整する角度調整機構121が構成される。
【0040】
ここでは、チューブ104aよりもチューブ104bの方の内圧が高めた状態のウェッジアングルγ〔図1(A)〕と、チューブ104aとチューブ104bとの内圧を均衡させた状態のウェッジアングルβ〔図1(B)〕と、チューブ104bよりもチューブ104aの方の内圧が高めた状態のウェッジアングルα〔図1(C)〕とを比べると、γ<β<αの関係になり、角度調整機構121のチューブ104aとチューブ104bとの内圧調整で、装置の運転中にも、ウェッジアングルを広範囲に調整することができるのである。
【0041】
なお、本ブレード本体106の作用面を構成するボトムワイヤ当接面部106Aは、ワイヤ2側に凸の曲面状に形成されているので、ブレード本体106を紙原料液7の流れ方向(ワイヤ2の走行方向)に対して逆に用いると、即ち、図1における矢印Fと逆方向に紙原料液7を流通させるると、ボトムワイヤ当接面部106Aのワイヤ入り側〔この場合、図1(A),(B),(C)における当接面106Aの右側がワイヤ入り側となる〕がワイヤ2と離隔して、当接面106Aとボトムワイヤ2との間に楔状の空間〔ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)〕106Cが形成されることになる。したがって、この場合には、ウェッジアングルは当接面106Aとボトムワイヤ2との間の角度α′,β′,γ′として形成される。
【0042】
本発明の第1実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器は、上述のように構成されているので、角度調整機構121におけるチューブ104a,104bの流体圧調整によって、装置の運転中にも、外部から、脱水ブレード100(ブレード本体106)の作用面106A,106Bの角度を所定の範囲〔例えば、図1(A)〜図1(C)の範囲〕で自由に調整することができ、これにより、脱水ブレード100(ブレード本体106)のウェッジアングルを例えばγ〜αの範囲内で自由に調整することができる。
【0043】
このようにウェッジアングルを調整すると、紙原料液7の脱水圧力が調整される。つまり、図4に示すように、従来の脱水ブレード(傾斜面を有しないウェッジシェイプ型でない脱水ブレード)の脱水圧力は領域Cのようなレベルであるのに対して、本脱水ブレード100のようなウェッジシェイプ型脱水ブレードでは、直線Aに示すように、脱水圧力を向上させることができる。しかも、このウェッジシェイプ型脱水ブレード脱水圧力はウェッジアングルに大きく依存し、ウェッジアングルを大きくするほど脱水圧力を少なくすることができる。
【0044】
したがって、角度調整機構121によって脱水ブレード100のウェッジアングルを調整することによって、脱水圧力を広い範囲で調整することができるのである。
しかも、本脱水ブレード100では、押付圧調整機構120におけるチューブ103の流体圧調整によって、脱水ブレード100(ブレード本体106)により紙原料液7に作用する押付圧を調整することができる。この可動チューブ103による押付けによって、図4に直線Bで示すように、押し付けない場合(直線A)よりも脱水圧力を大きくすることができる。
【0045】
したがって、ウェッジアングルの調整と、このチューブ103による押付圧の調整とを組み合わせることで、直線Aから直線Bにわたる極めて広い範囲に、脱水圧力を調整することができるようになる。
このような本脱水ブレード100をワイヤ1,2の走行方向、即ち、紙原料液7の流れ方向に配列し、運転中に、各脱水ブレード100を外部から流体圧を通じて回動や進退させながら、ウェッジアングルの調整や押付圧調整を行なうことで、任意の圧力プロファイル(紙原料液7の流れ方向への脱水圧力分布)を容易に得ることができるようになる。
【0046】
このように脱水圧力プロファイルを外部から容易に調整できるため、坪量,抄紙濃度等の変更に対して、常に最適な条件で抄紙を行なうことができるようになり、抄紙した紙の品質を常に高めることができ、特に、多品種少量生産に十分に対応することができる。
また、本脱水ブレード100は、抄紙幅方向に移動させることで第1可動部材101に対して抜き差しできるため、ブレード本体106の形状の異なる脱水ブレード100に交換することも容易であり、このような交換によって、図1(B)に示すような中立時のウェッジアングル(初期角度)を変更することも容易であり、初期角度を自由に設定しうる利点もある。
【0047】
なお、脱水ブレード100の作用面とワイヤ2とのなす角度を外部から調整する角度調整機構121のみを装備するようにしても、脱水圧力をある程度広範囲に調整することができるので、脱水ブレード100による紙原料液7への押付圧を調整する押付圧調整機構120については省略することも考えられる。
ところで、脱水ブレード100を有する本脱水機器は、図5に示すように、第2脱水機器23のような他の脱水機器に対向してそなえることで、より有効に、脱水性能を向上させることができる。以下、本脱水機器と、これに対向する脱水機器(これを、対向脱水機器という)との組み合わせの構成例を、第2実施形態及び第3実施形態として説明する。
【0048】
第2実施形態を説明すると、図2に示すように、この実施形態は、第1実施形態で説明したような脱水ブレード100を複数有する本脱水機器140を、従来技術(図6参照)として説明したウェッジシェイプ型脱水ブレードを有する脱水機器23に対向して設置している。
つまり、本脱水機140に対向する対向脱水機器23は、機器本体23A上に互いに間隔をおいて設置された複数の脱水ブレード(対向脱水ブレード)20をそなえ、これらの脱水ブレード20は、機器本体23Aの取付部23Bに装着されており、各脱水ブレード20は平面部20Aと傾斜面部20Bとをそなえたウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されている。
【0049】
なお、平面部(平面)20Aは、トップワイヤ1のループ内に設けられてトップワイヤ1に当接してトップワイヤ1を支持するようになっており、傾斜面部(傾斜面)20Bは、平面20Aよりもワイヤ入り側(ワイヤの走行方向上流側)に形成されており、ワイヤの走行方向上流側に向かって次第にトップワイヤ1から離隔するように形成されている。
【0050】
これにより、傾斜面20Bとトップワイヤ1との間には、楔状の空間〔ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)〕20Cが形成されている。
なお、本脱水機器140の脱水ブレード100については、押付圧調整機構120及び角度調整機構121をそなえており第1実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0051】
このような構成により、本脱水機器140の各脱水ブレード100の押付圧調整機構120により、本脱水ブレード100による紙原料液7への押付圧の調整と共に、この脱水ブレード100に接近した対向脱水機器23の対応する対向脱水ブレード20による紙原料液7への押付圧の調整も行なわれることになり、このような両脱水ブレード100,20の押付圧調整に、角度調整機構121による脱水ブレード100の作用面とワイヤ2とのなす角度(ウェッジアングル)の調整とを加えながら、運転中にも脱水圧力を広範囲に調整することができるようになる。
【0052】
したがって、ウェッジアングルの調整と、このチューブ103による押付圧の調整とを組み合わせることで、直線Aから直線Bにわたる極めて広い範囲に、脱水圧力を調整することができるようになる。
そして、本脱水機器140の脱水ブレード100及び対向脱水機器23の対向脱水ブレード20をそれぞれワイヤ1,2の走行方向、即ち、紙原料液7の流れ方向に複数配列し、運転中に、各脱水ブレード100を外部から流体圧を通じて回動や進退させながら、ウェッジアングルの調整や押付圧調整を行なうことで、任意の圧力プロファイル(紙原料液7の流れ方向への脱水圧力分布)を容易に得ることができるようになる。
【0053】
したがって、坪量,抄紙濃度等の変更に対して、常に最適な条件で抄紙を行なうことができるようになり、抄紙した紙の品質を常に高めることができ、多品種少量生産に十分に対応することができる。
特に、対向脱水ブレード23がウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されるため、脱水圧力レベルを高めやすく、また、脱水圧力の調整範囲もより広く設定することができ、より広範囲に、最適な脱水圧力プロファイルで抄紙を行なうことができるようになり、製品品質をより高めることができ、多品種少量生産により適している。
【0054】
第3実施形態を説明すると、図3に示すように、この実施形態は、第1実施形態で説明したような脱水ブレード100を複数有する本脱水機器140を、ウェッジシェイプ型ではない、掻き取り型脱水ブレード20′を有する脱水機器23′に対向して設置している。
つまり、本脱水機140に対向する対向脱水機器23′は、機器本体23A′上に互いに間隔をおいて設置された複数の脱水ブレード(対向脱水ブレード)20′をそなえ、これらの脱水ブレード20′は、機器本体23A′の取付部23B′に装着されており、各脱水ブレード20′は掻き取り型として構成されている。
【0055】
すなわち、脱水ブレード20′のワイヤ支持面20A′は、トップワイヤ1のループ内に設けられてトップワイヤ1に当接してトップワイヤ1を支持するようになっているが、ウェッジシェイプ型のように、ワイヤ入り側(ワイヤの走行方向上流側)には傾斜面部(傾斜面)20Bはなく、ワイヤ支持面20A′のワイヤ入り側はエッジ状に尖っていて、図3中に、矢印で示すように、このエッジ状の部分で紙原料液7から水分を掻き取るようになっている。
【0056】
なお、本脱水機器140の脱水ブレード100については、押付圧調整機構120及び角度調整機構121をそなえており第1実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
このような構成により、本脱水機器140の各脱水ブレード100の押付圧調整機構120により、本脱水ブレード100による紙原料液7への押付圧の調整と共に、この脱水ブレード100に接近した対向脱水機器23′の対応する対向脱水ブレード20′による紙原料液7への押付圧の調整も行なわれることになり、このような両脱水ブレード100,20′の押付圧調整に、角度調整機構121による脱水ブレード100の作用面とワイヤ2とのなす角度(ウェッジアングル)の調整とを加えながら、運転中にも脱水圧力を広範囲に調整することができるようになる。
【0057】
したがって、ウェッジアングルの調整と、このチューブ103による押付圧の調整とを組み合わせることで、直線Aから直線Bにわたる極めて広い範囲に、脱水圧力を調整することができるようになる。
そして、本脱水機器140の脱水ブレード100及び対向脱水機器23′の対向脱水ブレード20′をそれぞれワイヤ1,2の走行方向、即ち、紙原料液7の流れ方向に複数配列し、運転中に、各脱水ブレード100を外部から流体圧を通じて回動や進退させながら、ウェッジアングルの調整や押付圧調整を行なうことで、任意の圧力プロファイル(紙原料液7の流れ方向への脱水圧力分布)を容易に得ることができるようになる。
【0058】
したがって、坪量,抄紙濃度等の変更に対して、常に最適な条件で抄紙を行なうことができるようになり、抄紙した紙の品質を常に高めることができ、多品種少量生産に十分に対応することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器によれば、角度調整機構を通じて、脱水ブレードの作用面と該ワイヤとのなす角度を外部から調整することで、抄紙機運転中にも脱水圧力を広範囲に自由に調整することができるようになる。このため、複数の脱水ブレードをそれぞれ調整しながら脱水圧力プロファイルを外部から容易に調整できるようになり、坪量,抄紙濃度等の変更に対して、常に最適な条件で抄紙を行なうことができるようになって、抄紙した紙の品質を常に高めることができ、特に、多品種少量生産に十分に対応することができる。
特に、脱水ブレードは、ベース部材に揺動自在に支持された可動部材に一体結合されており、角度調整機構が、可動部材をその揺動方向に押圧する第1チューブと、可動部材を第1チューブの押圧と対向する方向の揺動方向に押圧する第2チューブとをそなえ、上記の第1,第2チューブに供給される該流体圧を用いて脱水ブレードの作用面と該ワイヤとのなす角度を調整するので、外部からの角度調整が容易であり、脱水圧力プロファイルの外部からの調整を容易に且つ確実に行なうことができる利点がある。
【0060】
請求項2記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器によれば、脱水ブレードが、ウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されるので、脱水圧力を高めやすいとともに、脱水圧力の調整がより容易になり、脱水圧力プロファイルの外部からの調整もより容易にできるようになる。したがって、種々の抄紙条件に対して常に最適な脱水圧力プロファイルで抄紙を行なうことができるようになり、製品品質を高めることができ、多品種少量生産にもより確実に対応することができる。
【0061】
求項3,4記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器によれば、角度調整機構を有する脱水ブレードとこれに対向する対向脱水ブレードとにより脱水が行なわれるが、角度調整機構による角度調整によって、脱水圧力プロファイルを外部から調整することができ、種々の抄紙条件に対して常に最適な脱水圧力プロファイルで抄紙を行なうことができるようになり、製品品質を高めることができ、多品種少量生産にもより確実に対応することができる。
【0062】
さらに、請求項記載の本発明の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の場合、対向脱水ブレードがウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されるため、脱水圧力レベルを高めやすく、また、脱水圧力の調整範囲もより広く設定することができ、より広範囲に、最適な脱水圧力プロファイルで抄紙を行なうことができるようになり、製品品質をより高めることができ、多品種少量生産により適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の要部を示す模式的な断面図であり、(A),(B),(C)はそれぞれその脱水ブレードとワイヤとのなす角度の調整状態を示している。
【図2】本発明の第2実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の要部を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態としての抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の要部を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の作用の原理を説明する特性図である。
【図5】抄紙機ツインワイヤフォーマの構成例を示す模式的な構成図である。
【図6】従来の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の要部を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 トップワイヤ
2 ボトムワイヤ
2A ボトムワイヤ2の外面
3 フォーミングロール
4 ブレストロール
5 ギャップ(抄紙用隙間)
6 ヘッドボックス
7 紙原料液
9 脱水ブレード
12 サクションクーチロール
13 紙匹
14 第1脱水機器
15 脱水機器
20,20′ 脱水ブレード
20A 平面部(平面)
20B 傾斜面部(傾斜面)
20C 楔状空間〔ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)〕
21 脱水ブレード
22 ベース
23,23′ 対向脱水機器
23A 機器本体
23B 取付部
24 チューブ
31A〜31D,32A〜32E ガイドロール
100 脱水ブレード
101 第1可動部材
101A 第1可動部材101の先端部
101B 円筒状溝
101C,101D アーム部
102 第2可動部材
103,104a,104b チューブ(可動チューブ)
105 ベース
106 ブレード本体
106A ボトムワイヤ当接面部(作用面)
106B 傾斜面部(作用面)
160C 楔状空間〔ウェッジシェイプドスペース(wedge-shaped space)〕
107 軸部材
110,110a,110b ヘッド
120 押付圧調整機構
121 角度調整機構
θ,α,β,γ,α′,β′,γ′ ウェッジアングル(wedge-angle )

Claims (4)

  1. 各々ループをなす2つのワイヤ間に抄紙用隙間が形成され、該ワイヤを介して該抄紙用隙間に臨むように設けられた複数の脱水ブレードをそなえ、紙原料液を該抄紙用隙間に挟み込んで該ワイヤを作動させ該紙原料液を移送させながら脱水する抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器において、
    該脱水ブレードは、脱水機器本体上に突設されたベースに対して揺動可能な可動部材に一体結合され、
    該ベースと該可動部材との間に装備され、内部の流体圧を独立して調整される伸縮可能な一対のチューブを有し、該一対のチューブの内圧状態に応じて該可動部材をベースに対して揺動させることで、該脱水ブレードの作用面と該ワイヤとのなす角度を外部から調整する角度調整機構が装備されていることを特徴とする、抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。
  2. 該脱水ブレードが、該作用面として、該ワイヤに当接して該ワイヤを支持する支持面と、該支持面のワイヤ入側に設けられワイヤ面に対してワイヤ走行方向上流側に向かって広がる楔状の空間を形成する傾斜面とを有するウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成され、
    該角度調整機構が、該傾斜面の角度を調整することを特徴とする、請求項1記載の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。
  3. 該脱水ブレードに対して該抄紙用隙間を挟んで対向する位置に、対向脱水ブレードが設けられ、
    該対向脱水ブレードが、該ワイヤに当接して該ワイヤを支持する支持面と、該支持面のワイヤ入側に設けられワイヤ面に対してワイヤ走行方向上流側に向かって広がる楔状の空間を形成する傾斜面とを有するウェッジシェイプ型脱水ブレードとして構成されるとともに、
    該脱水ブレードにより該紙原料液に作用する押付圧を外部から調整する押付圧調整機構がそなえられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。
  4. 該脱水ブレードに対して該抄紙用隙間を挟んで対向する位置に、対向脱水ブレードが設けられ、
    該対向脱水ブレードが、掻き取り型脱水ブレードとして構成されるとともに、
    該脱水ブレードにより該紙原料液に作用する押付圧を外部から調整する押付圧調整機構がそなえられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。
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