JP3660165B2 - グロメット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はグロメットに関し、詳しくは、車体パネルの取付け孔にワイヤハーネスを保持したコルゲート管を挿通する際に、該取付け孔とワイヤハーネスが接触するのを防止するとともに、取付け孔を通してパネル内に水等が侵入するのを防止することができるグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車体の外部と内部を区画するパネル部材に形成された取付け孔にワイヤハーネスを保持したグロメットを挿通する際に、取付け孔とグロメットが接触するのを防止するとともに、水等が取付け孔とコルゲート管の間の隙間からパネル内(室内)に侵入するのを防止するためにグロメットが使用されている。
【0003】
従来のこの種のコルゲート管が挿通されたグロメットとしては、例えば、図6(a)(b)のように示される。図6(a)(b)において、1はコルゲート管であり、このコルゲート管1は外周部に環状凹部1aおよび環状凸部1bが交互に連続して形成され、内周部にワイヤハーネス2が挿通されている。
【0004】
また、図6(b)おいて、3はグロメットであり、このグロメット3は、外周部に車体のパネル部材4の取付け孔4aに嵌合される環状溝5aが形成された筒状大径部5と、この筒状大径部5から突出し、コルゲート管1が挿通可能な筒状小径部6とから構成されている。
【0005】
この筒状小径部6は一般的に室外側に配置されており、この筒状小径部6とコルゲート管1の間にテープ7を巻き付けることにより、コルゲート管1がグロメット3に固定されている。このようなグロメット3にあっては、コルゲート管1とパネル部材4の間に介装されることにより、コルゲート管1を液密的に保持しつつワイヤハーネス2をパネル部材3を通して室外および室内に配線することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のグロメット3にあっては、筒状小径部6にコルゲート管1を挿通して筒状小径部6およびコルゲート管1にテープ7を巻き付けるだけであったため、コルゲート管1がグロメット3に対して横ずれし易く、コルゲート管1を介してワイヤハーネス2も横ずれしてワイヤハーネス2のレイアウトがずれてしまうという問題があった。
【0007】
このような不具合を解消するためには、筒状小径部6およびコルゲート管1に巻回されるテープ7の巻き数を増大させれば良いのであるが、このようにすると、コルゲート管1の装着作業が面倒で長時間を要してしまい、コルゲート管1の取付け作業の作業性が悪化してしまうという問題が発生してしまう。
【0008】
そこで本発明は、コルゲート管が横ずれするのを防止することができるとともに、コルゲート管を簡単に固定することができるようにしてコルゲート管の取付け作業の作業性を向上させることができるグロメットを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、外周部に環状凹凸部が連続して形成されたコルゲート管が取付け可能なグロメットであって、外周部にパネル部材に形成された取付け孔に係合可能な係合溝を有するグロメット本体と、該グロメット本体の内周部に形成され、前記コルゲート管が挿通可能な挿通孔とを有し、
前記係合溝を前記グロメット本体の延在方向略中央部に設けるとともに、前記係合溝と対向する内周面を含んだ前記挿通孔の内周面の全長に亘り、前記コルゲート管の環状凹凸部に係合可能な環状凹凸部を形成したことを特徴とするものである。
【0010】
その場合、コルゲート管をグロメット本体の挿通孔に挿通したときに、コルゲート管の環状凹凸部に挿通孔の内周面に形成された環状凹凸部が係合するために、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれするのを確実に防止することができる。また、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれしないため、コルゲート管をグロメット本体にテープ巻きする作業を軽減することができ、コルゲート管をグロメットに取付ける取付け作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1記載の発明において、前記挿通孔の開口端面に位置するグロメット本体部分の少なくとも片面に舌部を設け、前記コルゲート管を前記舌部にテープ巻き可能にしたことを特徴としている。
【0012】
その場合、コルゲート管を舌部にテープ巻きすることによりコルゲート管をグロメット本体に取付けることができるため、コルゲート管をグロメットにより強固に固定することができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1または2記載の発明において、前記舌部の表面に前記コルゲート管の環状凹凸部に係合可能な凹凸部を形成したことを特徴としている。
【0014】
その場合、コルゲート管を舌部にテープ巻きするのと同時に、舌部の表面に形成された凹凸部にコルゲート管の環状凹凸部を係合させることができるため、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれするのをより確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1〜5は本発明に係るグロメットの一実施形態を示す図である。
【0017】
まず、構成を説明する。図1において、11はコルゲート管であり、このコルゲート管11は外周部に環状凹部11aおよび環状凸部11bが交互に連続して形成され、内周部にワイヤハーネス12が挿通可能になっている。
【0018】
また、図2、3において、13はグロメットであり、このグロメット13は外周部に車体パネル(パネル部材)14に形成された取付け孔14aに係合可能な係合溝15aを有するグロメット本体15を有している。この係合溝 15 aはグロメット本体 15 の延在方向略中央部に設けられている。なお、車体パネル14は室内および室外を区画する部位に設けられているものである。
【0019】
また、グロメット本体15の内周部には挿通孔15bが形成されており、この挿通孔15bにはコルゲート管11が挿通されるようになっている。この挿通孔15bの内周面には図4(a)に示すように、係合溝 15 aと対向する部分を含んだ内周面の全長に亘り、環状凸部17aおよび環状凹部17bが交互に連続して形成されており、この環状凸部17aおよび環状凹部17bにはコルゲート管11の環状凹部11aおよび環状凸部11bが係合するようになっている。
【0020】
また、グロメット本体15には一対の舌部18a、18bが形成されており、この舌部18a、18bは挿通孔15bの開口端面に位置し、コルゲート管11が図示しないテープによって固定されるようになっている。
【0021】
このような構成を有するグロメット13にあっては、図示しない拡径機を挿通孔15b内に挿通して挿通孔15bを拡開した後、コルゲート管11を挿通孔15bに挿通し、環状凸部17aおよび環状凹部17bにコルゲート管11の環状凹部11aおよび環状凸部11bを係合させる(図4(b)参照)。次いで、拡開機を挿通孔15bから取り外した後、舌部18a、18bにテープによってコルゲート管11を固定してコルゲート管11をグロメット13に取付ける。次いで、係合溝15aを取付け孔14aに嵌合させることにより、ワイヤハーネス12をコルゲート管11およびグロメット13を介して車体パネル14に固定し、室内および室外に亘って配線する。
【0022】
このように本実施形態では、グロメット本体15の挿通孔15bの内周面にコルゲート管11の環状凹部11aおよび環状凸部11bに係合可能な環状凸部17aおよび環状凹部17bを形成したため、コルゲート管11がグロメット本体15に対して横ずれするのを確実に防止することができる。また、コルゲート管11がグロメット本体15に対して横ずれしないため、コルゲート管11をグロメット本体15にテープ巻きする作業を軽減することができ、コルゲート管11をグロメット13に取付ける取付け作業の作業性を向上させることができる。
【0023】
また、挿通孔15bの開口端面に位置するグロメット本体15の両側に舌部18a、18bを設け、コルゲート管11を舌部18a、18bにテープ巻きするようにしたため、コルゲート管11をグロメット本体15により強固に固定することができる。
【0024】
なお、本実施形態では、舌部18a、18bをグロメット本体15の開口端面の両方に設けているが、一方側のみであっても良い。
【0025】
また、本実施形態では、舌部18a、18bの表面を平面状に形成しているが、図5に示すように、舌部18a、18bの表面にコルゲート管11の環状凹部11aおよび環状凸部11bに係合可能な凹凸部19a、19bを形成しても良い。
【0026】
このようにすれば、コルゲート管11を舌部18a、18bにテープ巻きするのと同時に、舌部18a、18bの表面に形成された凹凸部19a、19bにコルゲート管11の環状凹部11aおよび環状凸部11bを係合させることができるため、コルゲート管11がグロメット13に対して横ずれするのをより確実に防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、コルゲート管をグロメット本体の挿通孔に挿通したときに、コルゲート管の環状凹凸部に挿通孔の内周面に形成された環状凹凸部が係合するために、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれするのを確実に防止することができる。また、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれしないため、コルゲート管をグロメット本体にテープ巻きする作業を軽減することができ、コルゲート管をグロメットに取付ける取付け作業の作業性を向上させることができる。
【0028】
請求項2記載の発明によれば、コルゲート管を舌部にテープ巻きすることによりコルゲート管をグロメット本体に取付けることができるため、コルゲート管をグロメットにより強固に固定することができる。
【0029】
請求項3記載の発明によれば、コルゲート管を舌部にテープ巻きするのと同時に、舌部の表面に形成された凹凸部にコルゲート管の環状凹凸部を係合させることができるため、コルゲート管がグロメット本体に対して横ずれするのをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの一実施形態を示す図であり、グロメットに取付けられるコルゲート管の外観図である。
【図2】一実施形態のグロメットおよび車体パネルを示す図である。
【図3】(a)は一実施形態のグロメットの正面図、(b)はその側面図、(c)はその上面図である。
【図4】(a)は図3(a)のA−A方向断面図、(b)はそのグロメット本体の挿通孔にコルゲート管を挿通した状態を示す図である。
【図5】一実施形態の舌部の他の形状を示すグロメットの断面図である。
【図6】(a)はコルゲート管の外観図、(b)は従来のグロメットにコルゲート管を取付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
11 コルゲート管
11a 環状凹部
11b 環状凸部
13 グロメット
14 車体パネル(パネル部材)
14a 取付け孔
15 グロメット本体
15a 係合溝
15b 挿通孔
17a 環状凸部
17b 環状凹部
18a、18b 舌部
19a、19b 凹凸部
Claims (3)
- 外周部に環状凹凸部が連続して形成されたコルゲート管が取付け可能なグロメットであって、
外周部にパネル部材に形成された取付け孔に係合可能な係合溝を有するグロメット本体と、該グロメット本体の内周部に形成され、前記コルゲート管が挿通可能な挿通孔とを有し、
前記係合溝を前記グロメット本体の延在方向略中央部に設けるとともに、前記係合溝と対向する内周面を含んだ前記挿通孔の内周面の全長に亘り、前記コルゲート管の環状凹凸部に係合可能な環状凹凸部を形成したことを特徴とするグロメット。 - 前記挿通孔の開口端面に位置するグロメット本体部分の少なくとも片面に舌部を設け、前記コルゲート管を前記舌部にテープ巻き可能にしたことを特徴とする請求項1記載のグロメット。
- 前記舌部の表面に前記コルゲート管の環状凹凸部に係合可能な凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のグロメット。
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JP22012999A JP3660165B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | グロメット |
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Family Applications (1)
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JP22012999A Expired - Lifetime JP3660165B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | グロメット |
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1999
- 1999-08-03 JP JP22012999A patent/JP3660165B2/ja not_active Expired - Lifetime
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