JP3659839B2 - 流体圧シリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフォークリフトのリフトシリンダ等として用いられるクッション機能を備えた流体圧シリンダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流体圧シリンダとしては、例えば特開平9−280289号に記載されたものが知られている。
当該流体圧シリンダは、シリンダチューブの一端を塞ぐボトムと、シリンダチューブ内を軸方向に移動可能なピストンと、ボトムに形成した給排ポートと、内部が上記給排ポートと連通し、ボトムと一体に形成した筒部と、上記ピストンに設けた筒孔と、この筒孔の内周下方に設けた段部と、段部を介して形成した大径部と、段部に形成し筒孔の軸に垂直なシート面と、大径部の側面に設置するストッパと、このストッパとシート面との間に装着する環状部材と、この環状部材の外周と筒孔の内周間に形成された自由流れ流路とを備え、上記環状部材は、内径が筒部の外形より僅かに大きく、筒部との間に間隙を有し、軸方向に移動可能であるとともに、ピストンの上昇時には、環状部材がシート面から離れ、自由流れ流路が開き、ピストンが下降して環状部材が筒部に嵌合すると、ピストンとシリンダチューブとボトムと環状部材とに囲まれた圧力室内の圧力上昇によって環状部材がシート面に当接して、自由流れ流路を閉じ、上記圧力室の油が環状部材と筒部との間の間隙を介して流出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この様なものは、ピストンの筒孔に対応する筒部をボトムに突設していると共に、ピストンロッドの凹部に対応する凸部をピストンに突設しているので、ボトム及びピストンの材料歩留まりが非常に悪く、これらの構造が複雑化する難点があった。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、ボトム及びピストンの材料歩留まりを向上させて構造の簡素化を図る様にした流体圧シリンダを提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の流体圧シリンダは、基本的には、シリンダチューブと、シリンダチューブの一端を塞ぐボトムと、シリンダチューブに摺動可能に設けられてボトム室とロッド室とに区分するピストンと、ピストンを貫通して連結されたピストンロッドと、ボトムに形成されてボトム室に連通する給排ポートと、給排ポートのボトム室側に形成されたシートと、ピストンロッドに形成されてボトム室に連通する筒孔と、筒孔に移動可能に設けられてシートに当座し得る弁子と、から構成した事に特徴が存する。
【0005】
ピストンにピストンロッドを貫通して設けると共に、ピストンロッドに筒孔を形成してここに弁子を移動可能に設けたので、ボトム及びピストンの体積が減少される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の流体圧シリンダの要部を示す縦断面図。図2は、ピストン及びピストンロッドの上昇過程を示す図1と同様図である。
【0007】
流体圧シリンダ1は、シリンダチューブ2、ボトム3、ピストン4、ピストンロッド5、給排ポート6、シート7、筒孔8、弁子9とからその主要部が構成されて居り、この例では、フォークリフトのリフトシリンダに適用している。
【0008】
シリンダチューブ2は、流体圧シリンダ1の基本部分を為すもので、この例では、上下方向に長尺で円筒状を呈している。
【0009】
ボトム3は、シリンダチューブ2の一端を塞ぐもので、この例では、略円柱状を呈し、上面がフラットでシリンダチューブ2との嵌め合せ部が形成されて居らず、シリンダチューブ2の底部を閉塞すべくシリンダチューブ2の下端が単に突き合わされて溶接箇所10が溶接されている。
【0010】
ピストン4は、シリンダチューブ2に摺動可能に設けられてボトム室11とロッド室12とに区分するもので、この例では、シリンダチューブ2に摺動可能に嵌挿され、中心には貫孔13が穿設されて円環状を呈し、外周にはシリンダチューブ2との間でシールを司るシール材14が設けられている。
【0011】
ピストンロッド5は、ピストン4を貫通して連結されたもので、この例では、上下方向に長尺でボトム側(下側)にはピストン4の貫孔13に嵌入される小径部15を備えている。
而して、ピストン4とピストンロッド5の間には、シールを司るシール材16が介設されていると共に、抜け止め用のストッパ17が設けられている。
ピストンロッド5の底端(下端)は、ボトム3の上面に当合し得ると共に、ピストンロッド5の底部(下部)には、ピストンロッド5の底端がボトム3の上面に当合した際でも給排ポート6とボトム室11とを連通させるスリット18が形設されている。
【0012】
給排ポート6は、ボトム3に形成されてボトム室11に連通するもので、この例では、ボトム3の側面(左面)から上面に亘って略鉤状に穿設されている。
【0013】
シート7は、給排ポート6のボトム室11側に形成されたもので、この例では、給排ポート6のボトム3の上面に臨む箇所をテーパ状に削除して形成されている。
【0014】
筒孔8は、ピストンロッド5に形成されてボトム室11に連通するもので、この例では、ピストンロッド5の小径部15に下端が開放すべく穿設されている。
【0015】
弁子9は、筒孔8に移動可能に設けられてシート7に当座し得るもので、この例では、筒孔8に移動可能に嵌挿されて略栓状を呈し、上側に形成された鍔部19と、下側に形成されてシート7に当離座されるテーパ状の座部20と、上下方向(軸線方向)に貫通された縦孔21と、これに直交して左右方向(軸線直角方向)に貫通されて座部20がシート7に当座した際にはスリット18を介してボトム室11に連通される横孔22とを備えて居り、下側より上側の受圧面積が大きくされている。
而して、弁子9は、ピストンロッド5の筒孔8側に設けられたストッパ23に依りその鍔部19が当合されてピストンロッド5からの抜け出しが阻止されている。
【0016】
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
図1は、ピストン4及びピストンロッド5が最下降されて流体圧シリンダ1が最収縮された状態であり、ピストンロッド5がボトム3に当合されていると共に、弁子9の座部20がシート7に当座されている。
【0017】
この様な状態に於て、圧力流体が給排ポート6から供給されると、これが弁子9の縦孔21→横孔22→ピストンロッド5のスリット18を経てボトム室11に達するので、ピストン4が上昇される。この時、給排ポート6からの圧力流体が弁子9の縦孔21を経て筒孔8内に於ける弁子9の上側に達すると共に、弁子9の上側が下側より受圧面積が大きく、然も弁子9の自重が働くので、弁子9の座部20がシート7に当座されたままピストン4が上昇される。そして、弁子9は、図2に示す如く、鍔部19がストッパ23に当合されてピストンロッド5の下方へ突出した状態に保たれたままピストン4と一緒に上昇される。その後、弁子9の座部20がシート7から離座されるので、これらの間に形成された流路から圧力流体がボトム室11に供給される事に依りピストン4が上昇される。
【0018】
ピストン4が上昇された後に、ボトム室11の圧力流体が給排ポート6から排出されると、ピストン4が下降される。そして、ピストン4がボトム3に近づくと、図2に示す如く、弁子9の座部20がシート7に当座してこれらの間の流路が遮断されるので、ボトム室11の圧力流体が弁子9の横孔22→縦孔21→給排ポート6を経て排出され、ピストン4が下降されながら弁子9が筒孔8内に収納されて行き、図1に示す如く、ピストン4が最下降状態になる。この時、ボトム室11の圧力流体が弁子9の横孔22と縦孔21とに依り所謂絞られるので、クッション機能が発揮される。
【0019】
ピストン4にピストンロッド5を貫通して設けると共に、ピストンロッド5に筒孔8を形成してここに弁子9を移動可能に設けたので、ボトム3及びピストン4の体積が減少される。この為、ボトム3及びピストン4の材料歩留まりが向上されてコストの低減と構造の簡素化を図る事ができる。
【0020】
尚、弁子9は、先の例では、自重で下方に移動するする様にしたが、これに限らず、例えばピストンロッド5と弁子9との間に弁子9を下方に付勢する圧縮スプリング等の弾性体を介設しても良い。この様にすれば、弁子9が確実に下方に移動される。
【0021】
【発明の効果】
以上、既述した如く、本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) シリンダチューブ、ボトム、ピストン、ピストンロッド、給排ポート、シート、筒孔、弁子とで構成し、とりわけピストンにピストンロッドを貫通して設けると共に、ピストンロッドに筒孔を形成してここに弁子を移動可能に設けたので、ボトム及びピストンの材料歩留まりを向上させて構造の簡素化を図る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体圧シリンダの要部を示す縦断面図。
【図2】ピストン及びピストンロッドの上昇過程を示す図1と同様図。
【符号の説明】
1…流体圧シリンダ、2…シリンダチューブ、3…ボトム、4…ピストン、5…ピストンロッド、6…給排ポート、7…シート、8…筒孔、9…弁子、10…溶接箇所、11…ボトム室、12…ロッド室、13…貫孔、14…シール材、15…小径部、16…シール材、17…ストッパ、18…スリット、19…鍔部、20…座部、21…縦孔、22…横孔、23…ストッパ。
Claims (1)
- シリンダチューブ2と、シリンダチューブ2の下端を塞ぐボトム3と、シリンダチューブ2に摺動可能に設けられてボトム室11とロッド室12とに区分するピストン4と、ピストン4を貫通して連結されたピストンロッド5と、ボトム3に形成されてボトム室11に連通する給排ポート6と、給排ポート6のボトム室11側に形成されたシート7と、ピストンロッド5に形成されてボトム室11に連通する筒孔8と、筒孔8に移動可能に設けられてシート7に当座し得る弁子9と、から構成し、ボトム3は、上面がフラットでシリンダチューブ2との嵌め合せ部が形成されて居らず、シリンダチューブ2の下端が単に突き合わされて溶接されて居り、ピストンロッド5の下端は、ボトム3の上面に当合し得ると共に、ピストンロッド5の下部には、ピストンロッド5の下端がボトム3の上面に当合した際でも給排ポート6とボトム室11とを連通させるスリット18が形設されて居り、弁子9は、下側に形成されてシート7に当離座される座部20と、上下方向に貫通された縦孔21と、これに直交して左右方向に貫通されて座部20がシート7に当座した際にはスリット18を介してボトム室11に連通される横孔22とを備えている事を特徴とする流体圧シリンダ。
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