JP3658181B2 - 自動倉庫の自動再入庫システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ロット番号、鋼種、重量等のコイル情報が在庫管理パソコンによって管理されているコイルを保管する自動倉庫において、出庫したコイルを加工ラインにて必要重量分加工した後に、再び元の棚に入庫する自動再入庫システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パレットに積載したコイル(以下「パレット積載コイル」という)を保管、管理する自動倉庫において、在庫管理パソコンからの出庫指示により出庫したコイルを必要重量分加工し、残ったコイルを再度元の棚に入庫する従来の方法を、図4及び図5を参照して説明する。
まず、在庫管理パソコンは、ロット番号、鋼種、重量等の出庫設定されたパレット積載コイルを検索、引当るとともに、設備に対しての搬送指示を作業ファイルに作成する。この時、前述のパレット積載コイルがどの棚位置から搬送されたのかを在庫管理パソコンは作業ファイルに記憶しておく。
次いで、スタッカークレーンは在庫管理パソコンからの搬送指示に従って、指示された棚位置から指示された出庫口に前述のパレット積載コイルを搬送し、搬送完了後、搬送完了を在庫管理パソコンに送信する。
スタッカークレーンからの搬送完了を受信した在庫管理パソコンは、出庫台車に対して荷捌場までの搬送指示を送信する。搬送指示を受信した出庫台車は、前述のパレット積載コイルを荷捌場まで搬送し、搬送完了後、到着信号を在庫管理パソコンに送信する。
次いで、作業者は、荷捌場に到着した出庫台車から前述のパレット積載コイルのうち、コイルだけを天井クレーン等他設備を利用して、出庫台車から加工ラインに搬送する。この時、作業者はコイルを出庫したことを在庫管理パソコンに通知するため、作業完了ボタンを押す。
【0003】
前述の到着信号及び作業完了ボタン信号を受信した在庫管理パソコンは、出庫台車に対して荷捌場から出庫口までの搬送指示を送信する。搬送指示を受信した出庫台車は、荷捌場から出庫口までパレットを搬送し、搬送完了後、搬送完了を在庫管理パソコンに送信する。
出庫台車からの搬送完了を受信した在庫管理パソコンは、スタッカークレーンに対して、前述の作業ファイルに記憶していた棚位置への搬送指示を送信する。搬送指示を受信したスタッカークレーンは、元の棚位置にパレットを搬送し、搬送完了後、搬送完了を在庫管理パソコンに送信する。搬送完了を受信した在庫管理パソコンは、前述の棚位置の在庫情報を更新する。
加工ラインで加工後に残ったコイル(以下、「残コイル」という)を再び自動倉庫に入庫する時は、天井クレーンを利用して秤量機に載せて重量を測定した後に、在庫管理パソコンから残コイルの入庫する棚位置番号及びロット番号、鋼種、重量を入力する入庫設定を新たに行い、天井クレーンを使用して出庫台車に移載した後、図5に示す制御フロー図に従って、コイルの入庫を行っていた。なお、入庫時のフローと出庫時のフローは、在庫管理パソコン処理及び設備の動作について同様なので、説明を省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、天井クレーン等他設備を使用して秤量作業を行い、且つ、在庫管理パソコンから棚番、鋼種、ロット番号、重量の入庫設定を行っていたが、両者とも面倒で手間かかかるという問題があった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、次の点にある。
(1)出庫したコイルを秤量する際、天井クレーン等他設備を使用しての秤量作業の手間を省き、省人化、作業の効率化を図る。
(2)出庫したコイルを再入庫する際、在庫管理パソコンからの棚番、鋼種、ロット番号重量の入庫設定の手間を省き、作業者の手入力によるオペレータミスをなくし、自動再入庫システムを構築する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の自動倉庫の自動再入庫システムは、ロット番号、鋼種、重量等のコイル情報を管理する在庫管理パソコンの指示により自動倉庫から出庫するコイルの再入庫システムにおいて、前記自動倉庫内の棚から出庫したコイルを自動で加工ラインまで搬送する手段と、加工ラインで必要重量分だけ加工した後のコイルを自動で秤量する手段と、自動で秤量した後に元の棚に自動再入庫する手段とを有し、前記コイルの搬送トラッキングを前記在庫管理パソコンで実施し、コイルの戻りがある場合に、再入庫するコイルの重量を自動で更新し、在庫管理パソコンから棚番及び重量等の入庫設定をすることがないことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、図面に示す一実施例を参照して説明する。
図1は自動再入庫システムの実施例を示すシステム構成図である。
図2は自動再入庫システムの実施例を示す制御フロー図である。
図3は本発明の実施例を示す全体レイアウト図である。
【0007】
図1、図2、図3において、1はパレットに載ったコイル(以下、搬送物Aという)を格納する自動倉庫、2は自動倉庫内の在庫管理及び入庫台車、出庫台車、返庫台車、スタッカークレーンに搬送指示を送信する在庫管理パソコン、3は自動倉庫と入庫作業場間を移動する入庫台車、4はコイルを必要重量だけ加工する加工ライン、5は自動倉庫とコイル搬送設備間を移動する出庫台車、6は加工して残った搬送物1を秤量し、コイル搬送設備と自動倉庫間を移動する返庫台車、7はスタッカークレーン、8は出庫台車及び返庫台車と加工ライン間で搬送物Aを搬送するコイル搬送設備、9は秤量機、10は出庫口、11は出庫台車HP(ホームポジション)、12は返庫台車HP、13は返庫口である。
【0008】
まず、出庫設定されたコイルを在庫管理パソコン2で検索、引当を行う。出庫設定された搬送物1を格納している棚位置が引き当てられたら在庫管理パソコン2は、スタッカークレーン7に対し、搬送指示を送信する。搬送指示を受信したスタッカークレーン7は、指示された棚位置まで移動し棚から搬送物Aをすくい、指示された出庫口10の出庫口移載OKの条件が成立したときに、出庫口10に搬送物Aをおろす。搬送完了を受信した在庫管理パソコン2は、出庫する搬送物Aのトラッキングを出庫口10上に更新する。その後、スタッカークレーン7は次の搬送指示待ち状態となる。
【0009】
次に、スタッカークレーン7から前述の搬送完了を受信した在庫管理パソコン2は、出庫台車5に対し、搬送指示を送信する。搬送指示を受信した出庫台車5は、出庫台車待機位置(以下、出庫台車HPという)11から出庫口10まで移動し、出庫口10で搬送物Aをすくい、出庫台車HP11まで戻り、搬送物Aを出庫台車HP11におろし、おろし動作完了時点で、到着信号を在庫管理パソコン2に送信する。出庫台車5から到着信号を受信した在庫管理パソコン2は、出庫した搬送物Aのトラッキングを出庫台車HP11上に更新する。
【0010】
次いで、在庫管理パソコン2は、出庫台車5に出庫台車HP11からコイル搬送設備8への搬送指示を送信する。出庫台車5はコイル搬送設備8の移載OKの条件が成立したときに、搬送物Aをすくって、コイル搬送設備8に搬送物Aをおろす。
その後、出庫台車HP11まで戻り、搬送完了を在庫管理パソコン2に送信する。出庫台車5から搬送完了を受信した在庫管理パソコン2は、搬送物Aのトラッキングをコイル搬送設備8上に更新する。その後、出庫台車5は次の搬送指示待ち状態となる。また、コイル搬送設備8は加工ライン4まで搬送物Aを搬送する。
【0011】
加工ライン4で必要重量分加工された搬送物Aあるいはコイル無しのパレット(以下、パレットという)が、コイル搬送設備8から返庫台車移載位置まで搬送される。この時、コイルの戻りがあるかないかを投受光式のセンサ(以下、コイル戻り検知という)にて検出し、検出結果を在庫管理パソコン2に送信する。在庫管理パソコン2はその検出結果を記憶しておく。
次いで、コイル搬送設備8が返庫台車移載位置に到着したことを受信した在庫管理パソコンは、返庫台車6に搬送指示を送信する。搬送指示を受信した返庫台車6は、返庫台車待機位置12(以下、返庫台車HPという)から返庫台車移載位置まで移動し、返庫台車移載位置で搬送物Aあるいはパレットをすくう。次いで、返庫台車HP12まで戻り、一旦、搬送物1あるいはパレットを返庫台車HP12におろし、到着信号を在庫管理パソコン2に送信する。
【0012】
返庫台車から到着信号を受信した在庫管理パソユン2は、返庫する搬送物Aあるいはパレットのトラッキングを返庫台車HP12上に更新する。ここで、返庫台車HP12には秤量機が設置されており、搬送物Aの重量を測定できるようになっている。
前述のコイル戻り検知でコイル戻り有りと記憶した在庫管理パソコン2は、返庫台車HP12で秤量された搬送物Aの秤量データを取り込み、その秤量データから事前に記憶していたパレットの重量を差し引いた値を返庫されるコイルの重量として記憶する。コイル戻り無しと記憶した場合は、重量の記憶はしない。
返庫台車HP12に到着したことを受信した在庫管理パソコン2は、返庫台車6に返庫台車HP12から返庫口13への搬送指示を送信する。返庫台車6は返庫口13の移載OKの条件が成立したときに、搬送物Aあるいはパレットをすくって、返庫口13におろし、返庫台車HP12まで戻り、搬送完了を在庫管理パソコン2に送信する。返庫台車6から搬送完了を受信した在庫管理パソコン2は、搬送物Aあるいはパレットのトラッキングを返庫口13上に更新する。その後、返庫台車6は次の搬送指示待ち状態となる。
【0013】
返庫口13に搬送物Aあるいはパレットが搬送されたことを受信した在庫管理パソコン2は、スタッカークレーン7に対し、搬送指示を送信する。この時、指示する棚位置は前述の作業ファイルに記憶していた棚位置である。搬送指示を受信したスタッカークレーン7は、指示された返庫口13から搬送物Aあるいはパレットをすくい、搬送物Aがもともと格納されていた棚位置に搬送する。これは在庫管理パソコン2上で、出庫した搬送物Aのトラッキングを行っていたことと出庫した棚位置を記憶しておくことにより実現できる。
スタッカークレーン7は指示された元の棚位置に搬送物Aあるいはパレットをおろし、在庫管理パソコン2に搬送完了を送信する。搬送完了を受信した在庫管理パソコン2は、返庫した搬送物Aの在庫データを更新する。
【0014】
上記の本実施例によれば、出庫したコイルを在庫管理パソコン2でトラッキングしておくことと、返庫台車6に秤量機9をセットすることにより、返庫時、在庫管理パソコン2からの入庫設定の手間を省き、且つ、天井クレーン等他設備を使用しての秤量作業の手間を省くことができる。
なお、秤量機付の返庫台車が搬送時に秤量を行うことでも、上記と同等の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動倉庫から出庫したコイルの搬送トラッキングを在庫管理パソコンで実施しておき、かつ再入庫するコイルの重量データを自動で更新することで、在庫管理パソコンから棚番及び重量等の入庫設定をすることなく、加工後のコイルを自動で再入庫することができる。
さらに、リフター機構付きの返庫台車が自動で秤量ステーションまで搬送し、秤量を行うことで、天井クレーン等他設備を使用しての秤量作業の手間を省くことができ、省人化、作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動再入庫システムの実施例を示すシステム構成図である。
【図2】 本発明の自動再入庫システムの実施例を示す制御フロー図である。
【図3】 本発明の自動再入庫システムの実施例を示す全体レイアウト図である。
【図4】 再入庫システムの従来例を示すシステム構成図である。
【図5】 再入庫システムの従来例を示す制御フロー図である。
【符号の説明】
1 自動倉庫
2 在庫管理パソコン
3 入庫台車
4 加工ライン
5 出庫台車
6 返庫台車
7 スタッカークレーン
8 コイル搬送設備
9 秤量機
10 出庫口
11 出庫台車HP
12 返庫台車HP
13 返庫口
Claims (1)
- ロット番号、鋼種、重量等のコイル情報を管理する在庫管理パソコンの指示により自動倉庫から出庫するコイルの再入庫システムにおいて、前記自動倉庫内の棚から出庫したコイルを自動で加工ラインまで搬送する手段と、加工ラインで必要重量分だけ加工した後のコイルを自動で秤量する手段と、自動で秤量した後に元の棚に自動再入庫する手段とを有し、前記コイルの搬送トラッキングを前記在庫管理パソコンで実施し、コイルの戻りがある場合に、再入庫するコイルの重量を自動で更新し、在庫管理パソコンから棚番及び重量等の入庫設定をすることがないことを特徴とする自動再入庫システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10484398A JP3658181B2 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 自動倉庫の自動再入庫システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10484398A JP3658181B2 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 自動倉庫の自動再入庫システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11292222A JPH11292222A (ja) | 1999-10-26 |
JP3658181B2 true JP3658181B2 (ja) | 2005-06-08 |
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ID=14391627
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10484398A Expired - Fee Related JP3658181B2 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 自動倉庫の自動再入庫システム |
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JP4470027B2 (ja) * | 2003-09-22 | 2010-06-02 | 株式会社ナベル | 鶏卵の選別包装装置 |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10484398A patent/JP3658181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11292222A (ja) | 1999-10-26 |
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