JP3655848B2 - 携帯型ロータリー突切りディスク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型ロータリー突切りディスク用の保護ガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯型ロータリー突切りディスクは、電気式モーターまたは空気式モーターにより駆動される研磨ロータリー突切りディスクを有し、そしてワークピースを切断するのに使用されている。この突切りディスクは、典型的には、保護ガードを有し、これは、この突切りディスクを部分的に取り囲んでいる。
【0003】
図1は、従来技術の空気式携帯型ロータリー突切りディスク10を示す。ディスク10は、手で握るように構成されたハウジング12を有する。ディスク10はまた、研磨突切りディスク14を有し、これは、アーバ16の末端に装着されており、このアーバは、回転軸18に沿って同心円的に整列されている。ハウジング12の空洞22内にある空気式モーター20は、軸18の回りでアーバ16および突切りディスク14を回転させる。ディスク10はまた、半鐘形状の保護ガード24を有する。このガード24は、必要に応じて、調節のために軸18の回りで旋回できるが、ディスク14と共には回転しない。
【0004】
図2は、図1の突切りディスク10の主要部品の分解図を示す。ディスク10は、ナット30を有し、これは、ガード24をハウジング12に間接的に装着するのに役立つ。ナット30は、ナット30全体を通って軸18に沿って伸長しているネジ山なしナットボア32を有する。ナット30はまた、一端では、外部ネジ山34を有し、そして他端では、2つの平面38を備えたトルク構造体36を有し、また、その間に、滑らかなナットシャンク部40を有する。ナットシャンク部40は、その円周に沿って伸長している溝部42を有する。ナット接合面(abutment surface)44は、外部ネジ山34とナットシャンク部40との間に位置している。
【0005】
突切りディスク14は、ネジ46により、アーバ16に装着されている。アーバ16は、ナットボア32を通り、そしてモーター20の出力シャフト48に接続され、それによって回転される。ナット30は、ハウジング12にネジで取り付けられている。
【0006】
ガード24は、ナットシャンク部40を受容する取付穴52を備えたフラットガードフランジ50を有する。ガードフランジ50は、第一フラットワッシャー54、ウェーブワッシャー56およびナット接合面44により、その軸方向内面で、所定位置で保持されている。ガードフランジ50は、第二フラットワッシャー58および固定リング60(これは、溝部42にスナップ留めされる)により、その軸方向外面で、所定位置で保持されている。ウェーブワッシャー56は、ナット接合面44とフラットワッシャー54との間で、それらによって圧縮係合されている。ウェーブワッシャー56からの圧力は、フラットワッシャー54を通って、ガードフランジ50に伝達されて、ガード24がナットシャンク部40の回りで旋回するのを解除可能に制止させる。
【0007】
図3は、第二の従来技術の突切りディスク62の主要部品の分解図を示す。第二突切りディスク62の部品および全体的な設計は、第一突切りディスク10のものと類似している。第二の従来技術の突切りディスク62は、ナット64を有し、これは、第一突切りディスク10のナット30と同じ機能を果たす。ナット64は、ネジ山なしナットボア66を有する。ナット64はまた、一端では、外部ネジ山70を有し、そして他端では、滑らかなナットシャンク部72を有し、また、その間に、6つの平面76を有するトルク構造体74を有する。ナットシャンク部72は、固定リング溝部78を有する。ナット接合面80は、トルク構造体74とナットシャンク部72との間に位置している。第二突切りデ ィスク62もまた、第一突切りディスク10のガード24と類似したガード82を有する。ウェーブワッシャー84は、ナット接合面80とガードフランジ86との間で、それらによって圧縮係合されている。
【0008】
第一突切りディスク10と第二の従来技術の突切りディスク62との間のいくつかの相違点は、以下のとおりである:第二の従来技術のディスク62には、第一の従来技術来のディスク10のフラットワッシャー54および58がない。第二の従来技術のディスク62のナット64のシャンク部72、トルク構造体74および接合面80は、第一の従来技術のディスク10のナット30の対応する特徴(シャンク部40、トルク構造体36および接合面44)とは異なる順序で配置されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、携帯型ロータリー突切りディスク用の保護ガードを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装置であって、装置は、以下:
携帯型ハウジングであって、ハウジングが、軸に中心がある開口末端および開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する、携帯型ハウジング;
モーターであって、モーターが、ハウジング内にあり、軸に沿って伸長している出力シャフトを有する、モーター;
ガードであって、ガードが、取付穴を備えたガードフランジを有する、ガード;
アーバであって、アーバが、シャフトから、取付穴を通って、軸方向に伸長するように構成されている、アーバ;
突切りディスクであって、ディスクが、アーバ上で受容可能である、突切りディスク;ならびに
バネであって、バネは、設置位置で受容されるように構成されており、設置位置では、バネは、ハウジング接合面とガードフランジとの間でそれらによって圧縮係合されて、その結果、バネが、ガードを軸の回りで旋回しないように解除可能に制止する、バネ、
を備える、装置である。このことにより上記目的が達成される。
【0011】
好適な実施形態においては、上記ハウジングが、上記軸の中心にある内部ネジ山をさらに有し、そして
上記装置が、上記アーバを受容するボアを有する管状取付具、上記内部ネジ山と係合可能な外部ネジ山、軸方向に面した取付接合面、および取付接合面と外部ネジ山との間の取付シャンク部をさらに備え、
上記バネが上記設置位置にある場合、バネが、取付シャンク部の上で受容される。
【0012】
本発明はまた、装置であって、装置は、以下:
携帯型ハウジングであって、ハウジングは、軸に中心がある開口末端、軸に中心がある内部ネジ山、および開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する、ハウジング;
モーターであって、モーターが、ハウジング内にあり、出力シャフトを有する、モーター;
出力シャフトに装着されているアーバ;
アーバに留められている突切りディスク;
管状取付具であって、管状取付具が、以下:
アーバを受容するボア;
内部ネジ山と係合している外部ネジ山;
ハウジング接合面に向かって軸方向に面した取付接合面;および
取付接合面と外部ネジ山との間に軸方向に位置している取付シャンク部、を有する、管状取付け具;
ガードであって、ガードは、突切りディスクを部分的に取り囲んでおり、そして環状ガードフランジを有し、ガードフランジは、ハウジング接合面と取付接合面との間で、軸方向に、取付シャンク部の上で、受容されている、ガード;ならびに
バネであって、バネが、ハウジング接合面とガードフランジとの間でそれらによって圧縮係合されて、その結果、バネが、ガードを該軸の回りで旋回しないように解除可能に制止するような設置位置で受容されるように構成されている、バネ、
を備える、装置である。
【0013】
好適な実施形態においては、上記取付具が、上記モーターと隣接している。
【0014】
好適な実施形態においては、上記ハウジング接合面が、上記環状開口末端の軸方向外縁である。
【0015】
好適な実施形態においては、上記取付具が、取付具の軸方向外縁において、締め器具によって取付具を回転できるように構成された構造体を有する。
【0016】
好適な実施形態においては、上記構造体が、レンチにより上記取付具を回転できるように構成された平面を含む。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に従って、ロータリー突切りディスクは、携帯型ハウジングを有する。このハウジングは、軸に中心がある開口末端、および開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する。このハウジング内のモーターは、この軸に沿って伸長している出力シャフトを有する。ガードは、取付穴を備えたガードフランジを有する。アーバは、この取付穴を通って、このシャフトから軸方向に伸長するように、構成されている。このディスクは、さらに、バネおよび突切りディスク(これは、このアーバで受容可能である)を有する。このバネは、設置位置を有し、これは、このハウジング接合面とガードフランジとの間でそれらによって圧縮係合されて、バネが、このガードを軸の回りで旋回しないように解除可能に制止する。
【0018】
本発明の好ましい実施形態では、このハウジングは、さらに、この軸の中心にある内部ネジ山を有し、このディスクは、さらに、管状取付具を有する。この取付具は、このアーバを受容するボアを有する。この取付具上の外部ネジ山は、このハウジング内の内部ネジ山と係合可能である。この取付具は、さらに、軸方向に面している接合面、および取付接合面と外部ネジ山との間のシャンク部を有する。設置したとき、このバネは、この取付具のシャンク部で受容される。
【実施例】
【0019】
図4は、本発明の好ましい実施形態を包含する携帯型空気式ロータリー突切りディスク110の斜視図を示す。突切りディスク110は、ハウジング112を有する。突切りディスク110はまた、アーバ116の末端に研磨突切りディスク114を有し、このアーバは、回転軸118上に同心円状に整列される。ハウジング112内の空気式モーター120は、軸118の回りで、アーバ116および突切りディスク114を回転させる。半鐘形状の保護ガード122は、突切りディスク114のほぼ半分を取り囲む。ガード122は、調節のために、必要に応じて、軸118の回りを回転し得るが、ディスク114と共には回転しない。
【0020】
図5は、図4の突切りディスク110の主要部品の分解図を示す。ハウジング112は、環状開口末端面128、この末端面128から軸方向に内向きに伸長している内部ネジ山130、および空洞132を有する。この空洞132内で、モーター120は、正面末端プレート135を通って突出している出力シャフト134を有する。好ましい実施形態では、アーバ116は、図7で示すように、出力シャフト134を覆って圧入されているが、その代わりに、ネジ山または任意の他の適切な連結構造体が使用できる。
【0021】
ディスク110は、さらに、管状取付具136を備え、これは、ナットと呼ばれ得る。ナット136中のネジ山なしナットボア138は、ナット136全体を通って、軸方向に伸長している。ボア138は、アーバ116を受容するように構成されている。ナット136の軸方向外部末端には、平面142を備えた締め構造体(好ましくは、外部六角頭140)があり、これは、締め具(例えば、レンチ)でナット136を締めることができるように構成されている。外部ネジ山146は、ナット136の軸方向内部末端144から伸長している。外部ネジ山146は、ハウジング112の内部ネジ山130と係合するように構成されている。ナットフランジ148は、六角頭140に隣接しているが、六角頭140とは反対側で末端面128に面している軸方向内部接合面150を有する(図6)。ナット136はまた、ナット接合面150と外部ネジ山146との間で、滑らかな円筒形ナットシャンク部152を有する。
【0022】
ガード122の基部には、円形取付穴156(これは、ナットシャンク部152を受容するように構成されている)を有するフラットガードフランジ154がある。ディスク110は、さらに、バネ158(この場合、ウェーブワッシャー)を有し、これは、ナットシャンク部152を受容してガードフランジ154と強制的に係合するように、構成されている。
【0023】
突切りディスク110を組み立てるとき、まず、図5〜7から分かるように、ガードフランジ154をナットシャンク部152の上で滑らせる。次いで、図5〜7で示すように、ウェーブワッシャー158をナットシャンク部152の上に滑らせる。ナット136は、ハウジング112にネジで取り付けられる。六角頭140は、ナット136が強制的にモーター120の前面末端プレート135に押し付けられるまで、レンチで回転される。この構成では、外部ネジ山146は、内部ネジ山130と係合し、そしてガードフランジ154およびウェーブワッシャー158は、ナット接合面150と開放末端面128との間で、捕捉されている。
【0024】
ウェーブワッシャー158は、ガードフランジ154に対してバネ力を加える。このバネ力は、ナットシャンク152の回りでのガード122の回転を解除可能に制止する。従って、ガード122は、操作者がこのバネ力に打ち勝つのに十分な力でガード122を手で回転しない限り、軸118の回りで旋回しない。
【0025】
本発明の特定の特徴に従って、ナット136は、図7で示すように、特定の間隙Sを規定し、これは、ウェーブワッシャー158を圧縮するのに最適である。具体的には、ナット136がハウジング112にネジで取り付けられてこのモーターと接する場合、ナット接合面150と開口末端面128との間で、特定の軸方向間隙Sが存在している。突切りディスク110を設計する際には、間隙Sは、上記のように、ガードフランジ154に対するウェーブワッシャー158からの圧力によってガードフランジ154がナットシャンク部152の回りを旋回するのが解除可能に制止されるように、選択される。
【0026】
本発明は、好ましい実施形態を参照して記述されている。当業者は、前述の記述のよって教示されるような、改良、変更および改変を理解する。このような改良、変更および改変は、本発明の範囲内であることが意図される。
【0027】
ロータリー突切りディスクは、携帯型ハウジングを有する。このハウジングは、開口末端、および開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する。このハウジング内のモーターは、出力シャフトを有する。ガードは、取付穴を備えたガードフランジを有する。アーバは、この取付穴を通って、このシャフトから軸方向に伸長するように、構成されている。このディスクはまた、バネおよび突切りディスク(これは、このアーバで受容可能である)を有する。このバネは、設置位置を有し、これは、このハウジング接合面とガードフランジとの間でそれらによって圧縮係合されて、バネが、このガードを軸の回りで旋回しないように解除可能に制止する。このハウジングはまた、内部ネジ山を有し、このディスクはまた、管状取付具を有する。この取付具は、このアーバを受容するボアを有する。この取付具上の外部ネジ山は、このハウジング内の内部ネジ山と係合可能である。この取付具は、さらに、軸方向に面している接合面、および取付接合面と外部ネジ山との間のシャンク部を有する。設置したとき、このバネは、この取付具のシャンク部で受容される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯型ロータリー突切りディスク用の保護ガードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、第一の従来技術のロータリー突切りディスクの斜視図である。
【図2】 図2は、図1の突切りディスクの分解斜視図である。
【図3】 図3は、第二の従来技術のロータリー突切りディスクの分解斜視図である。
【図4】 図4は、本発明の好ましい実施形態を包含するロータリー突切りディスクの斜視図である。
【図5】 図5は、図4の突切りディスクの分解斜視図である。
【図6】 図6は、組み立てたときの図5の突切りディスクの分解側面図である。
【図7】 図7は、組み立てたときの図5の突切りディスクの分解断面図である。
【符号の説明】
110 携帯型空気式ロータリー突切りディスク
112 ハウジング
116 アーバ
122 ガード
Claims (6)
- 装置であって、該装置は、以下:
携帯型ハウジングであって、該ハウジングが、軸に中心がある開口末端および該開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する、携帯型ハウジング;
モーターであって、該モーターが、該ハウジング内にあり、該軸に沿って伸長している出力シャフトを有する、モーター;
ガードであって、該ガードが、取付穴を備えたガードフランジを有する、ガード;
アーバであって、該アーバが、該シャフトから、該取付穴を通って、軸方向に伸長するように構成されている、アーバ;
突切りディスクであって、該ディスクが、該アーバ上で受容可能である、突切りディスク;ならびに
バネであって、該バネが、該ハウジング接合面と該ガードフランジとの間でそれらによって圧縮係合されて、その結果、該バネが、該ガードを該軸の回りで旋回しないように解除可能に制止するような設置位置で受容されるように構成されている、バネ、
を備え、
該ハウジングが、該軸の中心にある内部ネジ山をさらに有し、そして
該装置が、該アーバを受容するボアを有する管状取付具を備え、該管状取付具は、外部ネジ山、軸方向に面した取付接合面および取付シャンク部をさらに備え、該外部ネジ山は、該内部ネジ山と係合可能であり、該取付シャンク部は、該取付接合面と該外部ネジ山との間に配置され、
該バネが該設置位置にある場合、該バネが、該取付シャンク部の上で受容される、装置。 - 装置であって、該装置は、以下:
携帯型ハウジングであって、該ハウジングは、軸に中心がある開口末端、該軸に中心がある内部ネジ山、および該開口末端から軸方向に外向きに面しているハウジング接合面を有する、ハウジング;
モーターであって、該モーターが、該ハウジング内にあり、出力シャフトを有する、モーター;
該出力シャフトに装着されているアーバ;
該アーバに留められている突切りディスク;
管状取付具であって、該管状取付具が、以下:
該アーバを受容するボア;
該内部ネジ山と係合している外部ネジ山;
該ハウジング接合面に向かって軸方向に面した取付接合面;および
該取付接合面と該外部ネジ山との間に軸方向に位置している取付シャンク部、を有する、管状取付け具;
ガードであって、該ガードは、該突切りディスクを部分的に取り囲んでおり、そして環状ガードフランジを有し、該ガードフランジは、該ハウジング接合面と該取付接合面との間で、軸方向に、該取付シャンク部の上で、受容されている、ガード;ならびに
バネであって、該バネは、該取付シャンク部の上で受容されており、そして該ハウジング接合面と該ガードフランジとの間で、軸方向に圧縮されて、それにより、該ガードは、該バネによって加えられた拘束力により、該取付シャンク部の回りで旋回しないように、解除可能に制止される、バネ、
を備える、装置。 - 前記取付具が、前記モーターと隣接している、請求項2に記載の装置。
- 前記ハウジング接合面が、前記環状開口末端の軸方向外縁である、請求項2に記載の装置。
- 前記取付具が、該取付具の軸方向外縁において、締め器具によって該取付具を回転できるように構成された構造体を有する、請求項2に記載の装置。
- 前記構造体が、レンチにより前記取付具を回転できるように構成された平面を含む、請求項5に記載の装置。
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