JP3646581B2 - オレフィン系樹脂組成物及びこれを含有する熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

オレフィン系樹脂組成物及びこれを含有する熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル、光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル、及び芳香族ビニル化合物をラジカル反応条件下でオレフィン系樹脂に反応させて得られる変性オレフィン系重合体を含むオレフィン系樹脂組成物に関する。
本発明はまた、上記オレフィン系樹脂組成物を含有する、成形性、耐候性、紫外線吸収性、表面外観が良好で、農業用フィルム、建材、包装袋等の長期間の耐候性が要求される用途において特に有用な熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外装用建材や建材用化粧シート、農業用フィルムや食品包装フィルム等の材料としては、透明性、二次加工性、耐白化性及び耐候性等の性能をバランス良く有する塩化ビニル系樹脂が従来より広く用いられている。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、焼却時に塩化水素等のガスを発生し、焼却炉によっては炉材の損傷を引き起こすことがある等の問題があり、その代替品としてオレフィン系樹脂を使用する例が見られるようになっている。
オレフィン系樹脂は、低コストで機械的強度、耐熱性、耐油性等に優れ、かつ透明性等の外観にも優れているため、各種の成形法で成形されて、フィルム、繊維、成形品などの広範囲な用途に使用されているが、建材用、農業用シートまたはフィルム分野といった長期間の耐候性が要求される分野では、オレフィン系樹脂に加えて、紫外線吸収剤や光安定剤等の各種の添加剤が使用される。
【0003】
しかしながら、このような添加剤の分子量は、基材であるオレフィン系樹脂に比べて相対的に小さく、また樹脂との相溶性が不十分なものも多いため、成形中にこれらが揮散してしまい十分な耐候性改良効果が得られなかったり、そのブリードやプレートアウトによる加工設備、特にロールの汚染やその汚染の転写等による製品外観の不良等の問題があった。
特に、長期間の使用を前提とする建材用化粧シート等の用途においては下地の印刷層の保護を目的として多量の紫外線吸収剤が配合されるので、これらの問題の解決は重要である。
【0004】
これを解決するため、特開昭63−227575号公報において、分子内に重合性不飽和基を有する紫外線吸収剤を樹脂の製造時に添加して共重合体とすることにより、樹脂骨格に紫外線吸収剤を導入する方法が提案されている。しかしながら、この方法はアクリル系の樹脂やメタクリル系の樹脂については有効であるが、チーグラー・ナッタ触媒等のいわゆる配位アニオン触媒を用いて製造されるオレフィン系樹脂の場合は、紫外線吸収剤自体がこのような触媒に対して触媒毒して作用するため、重合反応が進行しなくなる等の問題があり、この手法を適用することは困難であった。
【0005】
そこで、オレフィン系樹脂については、分子内に不飽和基を有する紫外線吸収剤をポリプロピレン系樹脂とラジカル反応条件下で溶融混練して樹脂中に紫外線吸収剤を導入する方法が提案されている(特開平8−208765号公報)。しかしながら、この方法によっても耐候性が不十分な場合があり、特にポリオレフィン系樹脂に多く用いられるヒンダードアミン系光安定剤を配合した場合は、そのプレートアウトについては改良効果が見られないのみならず、耐候性についても改良効果が不十分であった。
【0006】
プレートアウトやブリードについてはヒンダードアミン系光安定剤とエチレンとの共重合体である重合体型光安定剤を用いると一定の改良効果が得られるものの、耐候性については依然不十分なものであった。
一方、特開平7−11031号公報には、上記のような反応性を両者ともに有する紫外線吸収剤と光安定剤とをポリプロピレン系樹脂に反応させることが提案されているが、反応性が低く、残留する未反応の紫外線吸収剤や光安定剤のため、プレートアウトやブリード等の問題は十分には解決されてはいない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点のない、成形性、ブリード、プレートアウト( ロール汚れ) 、耐候性、及び透明性に優れたオレフィン系樹脂組成物及びこれに基づく耐候性の良好な熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、下記の成分(A)〜(D)を含有する混合物をラジカル反応条件下で反応させてなるオレフィン系樹脂組成物に存している。
Figure 0003646581
【0009】
また、本発明の要旨は、(A)成分のオレフィン系樹脂がプロピレン系樹脂である上記のオレフィン系樹脂組成物、(B)成分の紫外線吸収能を有するα,β−不飽和カルボン酸エステルがベンゾトリアゾール基を有するもの、特にこの(B)成分が、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール誘導体である上記のオレフィン系樹脂組成物にも存している。
【0010】
本発明の他の要旨は、(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルが、ヒンダードアミン化合物である上記のオレフィン系樹脂組成物にも存しており、また成分(A)〜(D)を含有する混合物をラジカル発生剤の存在下で溶融混練することにより得られる上述のオレフィン系樹脂組成物にも存している。
更に、本発明のもう一つの要旨は、熱可塑性樹脂と上記のオレフィン系樹脂組成物とを含有する熱可塑性樹脂組成物であって、熱可塑性樹脂と前記オレフィン系樹脂組成物との合計量を100重量%とした時に、前記オレフィン系樹脂組成物の含有量が0.1〜50重量%である熱可塑性樹脂組成物、及びこの熱可塑性樹脂組成物からなるフィルム又はシート、にも存している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)オレフィン系樹脂組成物の各成分
成分(A):オレフィン系樹脂
本発明の組成物の原料として用いるオレフィン系樹脂は、炭素原子数2〜12、好ましくは2〜8のα−オレフィンの単独重合体又はそれらを主成分とする共重合体である。これらのα−オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、アリルシクロペンタン、アリルシクロヘキサン、アリルベンゼン、3−シクロヘキシル−1−ブテン、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘキサン、2−ビニルビシクロ[2.2.1]−ヘプタンなどを挙げることができる。これらのα−オレフィンは1種類を用いても、また、2種以上を用いても差し支えない。
【0012】
これらのα−オレフィンのうちで好ましいものとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン等であり、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン又は4−メチル−1−ペンテンが更に好ましい。
上記のようなオレフィン系樹脂の中でもプロピレン系樹脂、即ちプロピレン単独重合体及びプロピレンを主体とする他のα−オレフィンとの共重合体が特に好ましく、具体的にはアイソタクティックポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等が挙げられる。また、これらのプロピレン系樹脂を混合して用いることもできる。
【0013】
成分(B):紫外線吸収能を有するα , β−不飽和カルボン酸エステル
成分(B)の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとしては、紫外線吸収性を示す官能基を1個以上分子中に有するα, β−不飽和カルボン酸エステルであれば特に限定されることなく使用できるが、紫外線吸収性を示す官能基としては2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール基、又は2−ヒドロキシベンゾフェノン基が好ましく、特に着色性等を考慮すると2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール基が好ましい。
例えば本発明に用いるのに好適なベンゾトリアゾール基を含有するα, β−不飽和カルボン酸エステルは下式(1)により表わされるものである。
【0014】
【化1】
Figure 0003646581
【0015】
上記式(1)において置換基R1 、R2 及びR3 の少なくとも1つは、α, β−不飽和カルボン酸エステル基を有する置換基であり、残りの基は水素、炭素原子数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の脂肪族炭化水素基、アルコキシ基、もしくは芳香族炭化水素基、又はハロゲン原子である。また置換基R2 及びR3 の位置は、ヒドロキシル基に対してオルト位、メタ位、パラ位のいずれでもよく、また置換基R1 の位置も特に限定はされない。
【0016】
α, β−不飽和カルボン酸残基の代表的な例としては例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸の残基やマレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸の残基が挙げられ、中でもアクリル酸及びメタクリル酸の残基が好ましい。なおジカルボン酸の残基の場合、そのエステル結合の数はモノエステル及びジエステルのどちらでもよい。
【0017】
このような紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、2−ヒドロキシ−4−(2′−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2′−アクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5′−アクリロイルオキシエトキシ−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0018】
成分(C):光安定化能を有するα , β−不飽和カルボン酸エステル
成分(C)の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとしては、光安定化能を示す官能基を1個以上分子中に有するα, β−不飽和カルボン酸エステルであれば特に限定されることなく使用しうるが、光安定化能を示す官能基としてはピペリジン環を有するものが好ましく、特に下記式(2)で示される構造式を有する、いわゆるヒンダードアミン系化合物が好ましい。
【0019】
【化2】
Figure 0003646581
【0020】
上記式(2)において置換基R4 は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基であり、R5 はα, β−不飽和カルボン酸エステル基を有する置換基である。
α, β−不飽和カルボン酸残基としては、上記(B)成分の項で例示したものと同様のものが好適に使用できる。特に好ましいものはアクリル酸及びメタクリル酸の残基である。
【0021】
このような光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられる。
【0022】
成分(D):芳香族ビニル化合物
本発明の組成物において成分(D)として用いられる芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、α−メトキシスチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、ニトロスチレン、クロロメチルスチレン、シアノスチレン、t−ブチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、中でもスチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル化合物は単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
【0023】
(2)オレフィン系樹脂組成物の組成
本発明のオレフィン系樹脂組成物の原料となる混合物中の各成分の配合量としては、(A)成分のポリオレフィン樹脂の使用量を100重量部としたとき、(B)成分の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの配合量は、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部の範囲、(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの配合量は、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部の範囲、また、(D)成分の芳香族ビニル化合物の配合量は、0.1〜50重量部、好ましくは0.5〜30重量部の範囲である。
【0024】
(B)成分又は(C)成分の配合量が0.1重量部未満の場合は、添加の目的である紫外線吸収能や耐光安定性が不足する。一方、これらの配合量が20重量部を越えても、その増量に見合う効果の向上は見られず、逆にこれらがブリード等の原因となる可能性が大きくなり好ましくない。
(D)成分の配合量が0.1重量部未満では、(B)成分や(C)成分の(A)成分との反応性が低下してしまい、未反応物の残留が起きやすくなる。一方、これを50重量部を越えて配合した場合は、ポリオレフィン樹脂の柔軟性が阻害されたり、得られる組成物の透明性が悪化することがあるので、やはり好ましくない。
【0025】
なお、(B)成分の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルと(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとの配合量比は、(B)成分/(C)成分の重量比で1/99〜99/1の範囲とするのが好ましく、特に10/90〜90/10の範囲であるのが好ましい。この量比が上記の範囲を外れた場合は、オレフィン系樹脂組成物やこれを含む熱可塑性樹脂組成物、及びこれらから得られる成形体の紫外線吸収能や耐候性が不十分となる傾向が著しくなる。
【0026】
また、(B)成分の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルと(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとの合計量に対する(D)成分の芳香族ビニル化合物の配合量は、(D)成分/((B)成分+(C)成分)の重量比で1/99〜99/1の範囲、好ましくは10/90〜90/10の範囲である。(D)成分の芳香族ビニル化合物を添加しなかったり、その含有量や含有割合が低すぎると、(A)成分であるオレフィン系樹脂への(B)成分の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルや(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの反応性が低下して、未反応物が組成物中に残留しやすくなり、これを含む組成物等を成形加工する際に、ロールが汚れたり、ブリードアウトによって成形品の外観が悪化することが多い。
【0027】
(3)ラジカル発生剤
上述の各成分を含有する混合物をラジカル反応条件下で反応させて本発明のオレフィン系樹脂組成物を得るための用いるラジカル発生剤としては、例えばt−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジブチルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、過酸化カリウム、過酸化水素等の有機及び無機過酸化物、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(イソブチルアミド)ジハライド、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、アゾジ−t−ブタン等のアゾ化合物、及びジクミル等の炭素ラジカル発生剤等が例示できる。これらのラジカル発生剤は、(B)成分の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルや(C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルの種類や反応条件に応じて適宜選択すればよく、また2種以上を併用してもよい。このラジカル発生剤は有機溶剤等に溶解して用いることもできる。
【0028】
ラジカル発生剤の使用量としては、上記オレフィン系樹脂100重量部に対して0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜10重量部の範囲とするのが良い。ラジカル発生剤の使用量が0.01重量部未満では、(B)成分や(C)成分の(A)成分への付加量が低下して未反応物が残留しやすくなるので好ましくない。一方30重量部を越えて使用すると、例えばポリプロピレン系樹脂では主鎖の切断による劣化が進行し、ポリエチレン系樹脂ではゲル化が著しくなるなど、オレフィン系樹脂が本来有する性質を著しく損なうため、やはり好ましくない。
【0029】
(4)オレフィン系樹脂組成物の調製
本発明のオレフィン系樹脂組成物は、上述の各成分をラジカル反応条件下で反応させて調製されるが、その調製に際しては、溶融混練法、溶液法、及び懸濁法等の方法が特に限定することなく使用できる。好ましい調整方法は溶融混練法である。
溶融混練法に用いる混練機としては、ラボプラストミル、一軸または二軸押出機等の押出機、横型二軸多円板装置、横型二軸表面更新機等の横型二軸撹拌機、ダブルヘリカルリボン撹拌機等の縦型二軸撹拌機等が挙げられる。溶融混練の温度は、ラジカル発生剤からラジカルが生成し、かつオレフィン系樹脂が溶融状態になる温度であれば特に限定されないが、用いるオレフィン系樹脂の劣化防止を考慮すれば300℃以下が好ましい。混練時間は、0.1〜10分、好ましくは0.5〜5分の範囲とするのがよい。
【0030】
各配合成分及びラジカル発生剤の添加方法としては、予め(A)成分のオレフィン系樹脂とその他の成分を一括混練してドライブレンドとする方法、(B)〜(D)成分又はラジカル発生剤のいずれかと(A)成分のオレフィン系樹脂とをドライブレンドしておいて、これを溶融混練する途中で残る成分を添加する方法、あるいは溶融状態となった(A)成分のオレフィン系樹脂にその他の配合成分とラジカル発生剤とを添加混合する方法等がある。
【0031】
なお、混練時の粘度調節や反応効率向上を目的としてキシレン等の有機溶剤を、例えばオレフィン系樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部程度添加してもよい。また未反応物や添加した溶剤等を除去するために、前記の混練機や撹拌機の内部を、例えば0.1〜10mmHg(絶対圧)程度の減圧にしてもよい。また溶液法においては、沸点が100℃以上のハロゲン置換または非置換の芳香族炭化水素系の溶剤、例えばクロルベンゼン、キシレン等に各成分を溶解し、通常80〜120℃程度の温度で、2〜8時間程度反応させる方法を用いることができる。
【0032】
(5)熱可塑性樹脂組成物
上記のようにして調製されるオレフィン系樹脂組成物は、その紫外線吸収能と光安定化能を活かして、他の熱可塑性樹脂に添加して組成物として用いることができる。
用いることができる熱可塑性樹脂としては、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。中でも、オレフィン系樹脂が好ましく、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体が好ましい。熱可塑性樹脂組成物中の本発明の上記オレフィン系樹脂組成物の含有量は、熱可塑性樹脂と本発明のオレフィン系樹脂組成物との合計量を100重量%とした時に、0.1〜50重量%であるのが好ましく、0.5〜30重量%であるのが更に好ましい。
【0033】
またこの熱可塑性樹脂組成物には、目的に応じて各種の添加剤、例えば酸化防止剤、中和剤、増核剤、滑剤、流動性改良剤、離型剤、充填剤、無機フィラー、着色剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で添加してもよい。
上記の熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂の成形に通常用いられる成形方法、即ち押出成形法、射出成形法、圧縮成形法、カレンダー加工法などにより所望の形状に成形できる。また、この組成物をTダイ成形、インフレーション成形等して得られるフィルム又はシートは、耐候性、紫外線吸収性、表面外観が良好であるので、農業用フィルム、建材、包装袋等の長期間の耐候性が要求される用途に用いるのに特に好適である。
【0034】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によって限定されるものではない。
なお、以下の実施例・比較例においては「部、%」は特記するものを除き重量基準の値を示す。
【0035】
(1)オレフィン系樹脂組成物の製造
<製造例1>
(A)粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製、商品名「TA8」、メルトフローレート(以下「MFR」と記す)=0.8g/10分)100重量部、(B)反応性紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル(大塚化学株式会社製、商品名「RUVA93」)5重量部、(C)反応性光安定剤としてヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル(旭電化工業株式会社製、商品名「アデカスタブLA82」)3.7重量部、及び(D)芳香族ビニル単量体としてスチレン10重量部を、ラジカル発生剤のα, α'-ビス( t- ブチルパーオキシ) ジイソプロピルベンゼン(日本油脂株式会社製、商品名「パーブチルP」、以下「パーブチルP」と略記することがある)2重量部とともにドライブレンドした後、二軸混練機(株式会社日本製鋼所製、型番「TEX−30」)にて、180℃、回転数250rpm、吐出量10kg/時間の条件で混練し、本発明のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0036】
<製造例2>
(C)成分のヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとして、旭電化工業株式会社製「アデカスタブLA82」に代えて、旭電化工業株式会社製「アデカスタブLA87」(商品名)を3.5重量部用いたこと以外は製造例1と同様にして本発明のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0037】
<製造例3>
(C)成分のヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル(旭電化工業株式会社製、商品名「アデカスタブLA82」)の使用量を5重量部とし、(D)成分であるスチレンを添加せず、更にラジカル発生剤の「パーブチルP」の使用量を1重量部としたこと以外は、製造例1と同様にして本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0038】
<製造例4>
(C)成分のヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとして、旭電化工業社製「アデカスタブLA82」に代えて、旭電化工業株式会社製「アデカスタブLA87」(商品名)を5重量部用いたこと以外は製造例3と同様にして、本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0039】
<製造例5>
(C)成分である反応性光安定剤のヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルを用いず、(D)成分のスチレンの配合量を5重量部とし、更にラジカル発生剤の「パーブチルP」の使用量を1重量部としたこと以外は製造例1と同様にして本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0040】
<製造例6>
(B)成分である反応性紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルを用いず、(C)成分のヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル(旭電化工業株式会社製「アデカスタブLA82」)の使用量を5重量部、(D)成分のスチレンの使用量を5重量部とし、更にラジカル発生剤の「パーブチルP」の使用量を1重量部としたこと以外は製造例1と同様にして本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0041】
<製造例7>
(C)成分であるヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとして、旭電化工業社製「アデカスタブLA82」に代えて、旭電化工業株式会社製「アデカスタブLA87」を5重量部用いたこと以外は製造例6と同様にして本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0042】
<製造例8>
(A)粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製、商品名「TA3」、MFR=10g/10分)を95重量部と、(B)成分に代えて、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール構造を有するが、反応性基であるα, β−不飽和カルボン酸エステル基を有していない紫外線吸収剤(シプロ化成株式会社製、商品名「シーソーブ709」)5重量部とをドライブレンドした後、製造例1と同様にして混練して本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0043】
<製造例9>
(A)粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製「TA3」、MFR=10g/10分)を95重量部と、(C)成分に代えてヒンダードアミン構造を有するが、反応性基であるα, β−不飽和カルボン酸エステル基を有していない光安定剤(三共株式会社製、商品名「サノールLS944」)5重量部とをドライブレンドした後、製造例1と同様にして混練して本発明の範囲外のオレフィン系樹脂組成物を製造した。
【0044】
(2)熱可塑性樹脂組成物及びフィルム/シート
<実施例1>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」、MFR=7g/10分)83.7重量%と製造例1のオレフィン系樹脂組成物16.3重量%とをドライブレンドした後、株式会社プラコー製35mmφTダイ小型フィルム成形機を用いて、成形温度260℃、押出機の回転数90rpm、ロール温度30℃、引取速度7.5m/分の条件で成形して厚さ80μmのフィルムを作成した。
【0045】
<実施例2>
製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて、製造例2のオレフィン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
【0046】
<実施例3>
実施例1においてポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を79.7重量%とし、製造例1のオレフィン系樹脂組成物を16.3重量%、ヒンダードアミン系光安定剤として日本ポリケム株式会社製「KOKANOX XJ100H」(エチレン/4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン共重合体、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン含量5wt%、MFR3g/10分(190℃、2.16kg荷重))4重量%としたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
【0047】
<実施例4>
実施例3において、製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例2のオレフィン系樹脂組成物を用いたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
【0048】
<比較例1>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を85重量%とし、製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例3のオレフィン系樹脂組成物を15重量%使用したこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
<比較例2>
比較例1において、製造例3のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例4のオレフィン系樹脂組成物を用いたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
【0049】
<比較例3>
比較例1において、製造例3のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例5のオレフィン系樹脂組成物を用いたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
<比較例4>
実施例3においてポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を81重量%とし、製造例5のオレフィン系樹脂組成物の使用量を15重量%としたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
【0050】
<比較例5>
比較例4において、ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を77重量%、ヒンダードアミン系光安定剤(日本ポリケム株式会社製「KOKANOX XJ100H」)の使用量を8重量%としたこと以外は同様にしてフィルムを作成した。
<比較例6>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を93.1重量%とし、製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例6のオレフィン系樹脂組成物を6.9重量%用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
【0051】
<比較例7>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を92.9重量%とし、製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例7のオレフィン系樹脂組成物を7.1重量%用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
<比較例8>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社製「FX3」)の使用量を77重量%とし、製造例1のオレフィン系樹脂組成物に代えて製造例8のオレフィン系樹脂組成物を13.5重量%、及び製造例9のオレフィン系樹脂組成物を9.5重量%用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
【0052】
(3)評価方法
<オレフィン系樹脂組成物の評価>
上記の製造例において得られたオレフィン系樹脂組成物中の、(B)成分及び(C)成分に相当する紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル及び光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル(以下両者をまとめて「変性剤」と記す)の付加量及び該組成物のメルトフローレート(MFR)を以下のようにして測定した。結果を表1に示す。
i)変性剤付加量
変性剤(反応性紫外線吸収剤及び反応性光安定剤)のオレフィン系樹脂への付加量は、得られたオレフィン系樹脂組成物0.3gを140℃で20ミリリットルのキシレンに溶解し、このキシレン溶液をテトラヒドロフラン200ミリリットル中に注加して得られる沈殿物(精製樹脂)をプレス成形して得られたフィルムの赤外線吸収スペクトルにおける1725cm-1付近のカルボニル基の吸収から、別途作成した検量線を用いて求めた。
ii)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210に従って、株式会社東洋精機製作所製メルトインデクサを用いて温度230℃、2.16kg荷重にて測定した。なお、MFRが100g/10分を越えるものに関しては、180℃においてMFR測定を行い、別途作成した換算式を用いて230℃における値に換算した。
【0053】
<熱可塑性樹脂組成物の評価>
上記の実施例及び比較例で作成したフィルムについて、以下の方法により成形性、耐候性、紫外線吸収性、及び成形品外観を評価した。結果を表2にまとめて示す。
i)成形性(ロール汚れ)
Tダイ小型フィルム成形機によるフィルムの製造を10分行った後の、巻き取りロールの汚れの付着状況を観察し、下記の基準により評価した。
○:ロール汚れが認められない
×:ロール汚れが著しい
ii)耐候性
得られた成形フィルムをMD方向に14.5cm×3.5cmの大きさに切り出し、スガ試験機株式会社製「デューパネル光コントロールウェザーメーター」(ブラックパネル温度:63℃、紫外線照射:8時間、蒸気噴霧:4時間)中で暴露試験を行い、フィルム表面に微細なヒビが発生したこと又はフィルムを折り曲げた際にクラックが発生することが目視により確認できる状態に至るまでの紫外線照射時間で評価した。
iii )紫外線吸収性
得られた成形フィルムの、340nm付近で最大吸収を示す波長における紫外線透過率を株式会社島津製作所製「紫外可視分光光度計UV−2200」を用いて測定した。
iv)成形品外観(透明性)
得られた成形フィルムのヘーズをJIS K7105に従って測定した。
【0054】
【表1】
Figure 0003646581
【0055】
【表2】
Figure 0003646581
【0056】
(4)結果の評価
上記の実施例及び比較例から次の諸点が明らかである。
1)成分(D)を含まない場合(製造例3→比較例1、製造例4→比較例2)では、反応性を有する紫外線吸収剤や光安定化剤を使用しても、その反応が進まず、これらの付加量が少ないため紫外線透過率は不十分で、また残留する未反応物のため、ロール汚れやヘーズが劣る。
2)成分(B)又は成分(C)のいずれか一方を含有しない場合(製造例5→比較例3〜5、製造例6→比較例6、製造例7→比較例7)では、耐候性が不足する(比較例3、4、6、7)。これをカバーしつつ、ロール汚れを防止できる高分子型の光安定剤を増量した場合(比較例5)では、ヘーズが悪化してしまう。
なお、紫外線吸収剤を含まない比較例6、7では紫外線吸収能がない。
3)オレフィン系樹脂組成物として、一方は反応性のない紫外線吸収剤(製造例8)、他方は反応性のない光安定剤(製造例9)を個別に混練したものを作成し、熱可塑性樹脂組成物の段階で、これらを併用した例(比較例8)では、ロール汚れが発生した。
【0057】
【発明の効果】
上述した通り、本発明のオレフィン系樹脂組成物及びこれに基づく熱可塑性樹脂組成物は成形性、ブリード、プレートアウト( ロール汚れ) 、耐候性、及び透明性がいずれもバランスよく良好である。
本発明の組成物は、このような優れた性質を有しており、耐候性が要求される農業用、建材用、包装用に特に好適に使用できる。

Claims (8)

  1. 下記の成分(A)〜(D)を含有する混合物をラジカル反応条件下で反応させてなるオレフィン系樹脂組成物。
    Figure 0003646581
  2. (A)成分のオレフィン系樹脂がプロピレン系樹脂である請求項1に記載のオレフィン系樹脂組成物。
  3. (B)成分の紫外線吸収能を有するα,β−不飽和カルボン酸エステルがベンゾトリアゾール基を有するものである請求項1又は2に記載のオレフィン系樹脂組成物。
  4. (B)成分の紫外線吸収能を有するα,β−不飽和カルボン酸エステルが、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール誘導体である請求項1〜3のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂組成物。
  5. (C)成分の光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルが、ヒンダードアミン化合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂組成物。
  6. 成分(A)〜(D)を含有する混合物をラジカル発生剤の存在下で溶融混練することにより得られる請求項1〜5のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂組成物。
  7. 熱可塑性樹脂と請求項1〜6のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂組成物とを含有する熱可塑性樹脂組成物であって、熱可塑性樹脂と前記オレフィン系樹脂組成物との合計量を100重量%とした時に、前記オレフィン系樹脂組成物の含有量が0.1〜50重量%である熱可塑性樹脂組成物。
  8. 請求項7に記載の熱可塑性樹脂組成物からなるフィルム又はシート。
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