JP3643878B2 - 新規なカチオン性酸化ベース、それらのケラチン繊維の酸化染色のための使用、染色組成物及び染色方法 - Google Patents

新規なカチオン性酸化ベース、それらのケラチン繊維の酸化染色のための使用、染色組成物及び染色方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、Zが第4級化された脂肪族鎖、少なくとも1つの第4級化された飽和環を含む脂肪族鎖、及び少なくとも1つの第4級化された不飽和環を含む脂肪族鎖から選択されるカチオン性のZ基を少なくとも1つ含有する新規なピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、ケラチン繊維の酸化染色のための酸化ベースとしてのそれらの使用、それらを含有する染色用組成物及びそれらを用いる酸化染色方法に関する。
【0002】
ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を、酸化染料先駆物質、特に、一般に酸化ベースといわれているオルト-又はパラ-フェニレンジアミン類、オルト-又はパラ-アミノフェノール類及び複素環化合物類、例えばジアミノピラゾール誘導体を含有する染色用組成物で染色することが知られている。酸化染料先駆物質すなわち酸化ベースは、酸化物質と組み合わされて、酸化縮合プロセスにより、着色した化合物を生じる無色かわずかに着色した化合物である。
【0003】
また、これらの酸化ベースをカップラー又は調色剤と組み合わせることにより、酸化ベースにより得られる色調を変化させることができることも知られており、後者のものとしては芳香族のメタ-ジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及びある種の複素環化合物から特に選択される。
【0004】
酸化ベース及びカップラーとして使用される様々な分子により、広範囲の色調を得ることが可能になる。
【0005】
これら酸化染料により得られる、いわゆる永久的な着色は、いくつかの要求をさらに満足させるものでなくてはならない。即ち、毒物学的な欠点がなく、所望の強さの色調が得られ、外的要因(光、悪天候、洗浄、パーマネントウェーブ処理、発汗及び摩擦)に対して良好な耐性があるものでなくてはならない。
【0006】
また、染料は白髪をカバーするものでなければならず、最後に、可能な限り非選択的、すなわち、実際には先端と末端の間で敏感度(すなわち傷み具合)が異なりうる、一本のケラチン繊維の全長に沿って可能な限り色差が小さくなるようにしなければならない。
【0007】
本出願人は、全く予期せず驚くべきことに、Zが第4級化された脂肪族鎖、少なくとも1つの第4級化された飽和環を含む脂肪族鎖、及び少なくとも1つの第4級化された不飽和の環を有する脂肪族鎖から選択されるカチオン性のZ基を少なくとも1つ含有する、下記に定義する式(I)の新規なピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類が、酸化染料先駆物質としての使用に適しているばかりでなく、広範囲の色調の強い着色に至らしめ、なおかつケラチン繊維が受けるであろう種々の処理に対して優れた耐性を有する染色用組成物を得ることを可能にすることを見出した。
これらの発見が本発明の基礎をなす。
【0008】
本発明は、第一に、以下の式(I)で表される新規な化合物及びそれらの酸付加塩を提供する:
Figure 0003643878
【0009】
上式(I)中:
・R、R2及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;Z基;(C-Cアルキル)カルボニル基;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;カルボキシル基;(C-Cアルキル)カルボキシル基;(C-Cアルキル)スルホニル基;アミノスルホニル基;N-Z-アミノスルホニル基;N-(C-Cアルキル)アミノスルホニル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニル基;アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N-Z-アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;カルバミル基;N-(C-Cアルキル)カルバミル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミル基;カルバミル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)カルバミル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミル(C-Cアルキル)基;C-Cアルキル基;ヒドロキシル基;ニトロ基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;シアノ基;基OR又はSR;アミノ基;N-(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ基(ここで、2つのアルキル置換基が5-又は6-員環を形成していてもよい);N-ヒドロキシ(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ビス(ヒドロキシ(C-Cアルキル))アミノ基;N-ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ビス(ポリヒドロキシ(C-Cアルキル))アミノ基;アミノ(C-Cアルキル)アミノ基であって、末端アミノ基が非置換又は1又は2のC-Cアルキル基で置換されており、前記アルキル基が飽和又は不飽和の5-又は6-員環を形成していてもよいもの;(C-Cアルキル)カルボニル、トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル、アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル又はホルミル基により、又はZ基により保護されたアミノ基である。
【0010】
・Rは、C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;Z基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cカルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cアミノスルホニルアルキル基;C-CN-Z-アミノスルホニルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボニルアルキル基;C-Cアミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)、(C-Cアルキル)カルボニル、ホルミル、トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル及び(C-Cアルキル)スルホニル基から選択される1つの基あるいは同一又は異なる2つの基により、又はZ基により置換されたC-Cアミノアルキル基である。
・Aは、基-NR又はヒドロキシル基を表す。
【0011】
・R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子;Z基;C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-Cチオカルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cスルホアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-Cアミノスルホニル基;C-CN-Z-アミノスルホニルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボニルアルキル基;C-Cアミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、C-Cモノヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロキシアルキル、(C-Cアルキル)カルボニル、(C-Cアルキル)スルホニル、ホルミル及びトリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル基から選択される1つの基あるいは同一又は異なる2つの基により、又はZ基により置換されたC-Cアミノアルキル基であり;
基R及びRのいずれかで一方のみは、(C-Cアルキル)カルボニル;ホルミル;トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;又はN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニルであってもよい。
【0012】
・Zは、下記式(II)及び(III)の不飽和カチオン性基及び下記式(IV)の飽和カチオン性基である:
Figure 0003643878
Figure 0003643878
Figure 0003643878
【0013】
上式中:
・Dは、好ましくは1〜14の炭素原子を有している直鎖状又は分枝状のアルキル鎖を表し、酸素、硫黄もしくは窒素原子等の一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換されていてもよく、一又は複数のケトン官能基を担持していてもよい結合手である。
・環の構成要素であるE、G、J、L及びMは、同一でも異なっていてもよく、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子を表す。
・nは0〜4の整数である。
・mは0〜5の整数である。
【0014】
・R基は同一でも異なっていてもよく、Z基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、C-Cシアノアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、C-Cアルキルカルボニル基、チオ基、C-Cチオアルキル基、(C-Cアルキル)チオ基、アミノ基、(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミル又は(C-Cアルキル)スルホニル基で保護されたアミノ基;R''及びRが同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基又はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表すNHR''又はNR''R基を表す。
【0015】
・Rは、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cシアノアルキル基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基、カルバミル(C-Cアルキル)基、C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基、ベンジル基又はZ基を表す。
【0016】
・R、R及びR10は同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基、C-Cシアノアルキル基、アリール基、ベンジル基、C-Cアミドアルキル基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基又はアミンが(C-Cアルキル)カルボニル、アミド、カルボキシル、又は(C-Cアルキル)スルホニル基により保護されたC-Cアミノアルキル基を表し;R、R及びR10基の2つは、それらが結合している窒素原子と共に、飽和した5-又は6-員の炭素含有環又は一又は複数のヘテロ原子を含有する環、例えばピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環又はモルホリン環などを形成可能してもよく、当該環は非置換でも、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、C-Cシアノアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、C-Cケトアルキル基、チオ基、C-Cチオアルキル基、(C-Cアルキル)チオ基、アミノ基、又は(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミルもしくは(C-Cアルキル)スルホニル基により保護されたアミノ基で置換されていてもよく;また、R、R及びR10基の1つは、第1のZ基と同一又は異なる第2のZ基を表していてもよい。
【0017】
・R11は、C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cアミノアルキル基、アミンが(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミル又は(C-Cアルキル)スルホニル基で保護されたC-Cアミノアルキル基;C-Cカルボキシアルキル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基;C-Cスルホンアミドアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)ケトアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)スルホンアミドアルキル基を表す。
【0018】
・a及びyは0又は1に等しい整数であって;次の条件を満たす:
− 式(II)の不飽和のカチオン性基においては:
− a=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合しており;
− a=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、G、J又はLの一つに結合しており;
− yは、
1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素原子であり、R基が不飽和の環の窒素原子により担持されている場合;又は
2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも1つが、R基が結合している窒素原子を表す場合にのみ1を示し得るものである。
【0019】
− 式(III)の不飽和のカチオン性基においては:
− a=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合しており;
− a=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、G、J、L又はMの一つに結合しており;
− yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの少なくとも1つが2価の原子を表し、R基が不飽和の環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し得るものである。
【0020】
− 式(IV)のカチオン性基においては:
− a=0の場合、結合手Dは、RからR10基を担持する窒素原子に結合しており;
− a=1の場合、RからR10基の2つは、それらが結合している窒素原子と共に、前記の5-又は6-員の飽和環を形成し、結合手Dは該飽和環の炭素原子により担持されている。
【0021】
・X-は一価又は二価のアニオンを表し、好ましくは塩素、臭素、フッ素又はヨウ素などのハロゲン原子、水酸化物、硫酸水素又は硫酸C-Cアルキル、例えばメチルスルファート又はエチルスルファート等から選択される。
但し、カチオン性基Zの数が少なくとも1である。
【0022】
上述したように、本発明の酸化染色用組成物で得られる着色は強く、非常に広範囲の色調を得ることが可能になる。さらに、これらは、種々の外的要因(光、悪天候、洗浄、パーマネントウエーブ処理、発汗、摩擦)の作用に対して優れた耐性を示す。これらの性質は、光、洗浄、パーマネントウェーブ処理及び発汗の作用に対して得られる着色の耐性について特に顕著である。
【0023】
上記の式(I)において、アルキル及びアルコキシ基は、直鎖状又は分枝状であってよい。
上記式(II)の不飽和のZ基の環の中で、例えば、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール及びトリアゾール環を挙げることができる。
上記式(III)の不飽和のZ基の環の中で、例えば、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジン及びトリアジン環を挙げることができる。
【0024】
上記式(I)の化合物の中で、以下のものを特に挙げることができる:
− 3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
− 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルカルバモイル)メチル]-1-メチル-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
− 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
− 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド、
− 2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
− 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
− 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
− 2-(3,7-ジアミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
− 2-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
− 2-(3,7-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
− 3-[(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-トリメチルアンモニウム クロリド、
− 3-[(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-トリメチルアンモニウム メチルスルファート、
− 1-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-メチルピペリジニウム クロリド、
− 1-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-メチルピペリジニウム メチルスルファート、
− 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム クロリド、
− 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム メチルスルファート、
及びそれらの酸付加塩類。
【0025】
式(I)の化合物の中で、特に好ましいのは以下のものである:
− 3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
− 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
− 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド、
− 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム クロリド、
− 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム クロリド、
− 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム メチルスルファート、
及びそれらの酸付加塩類。
【0026】
本発明の式(I)の化合物は、以下の従来技術でよく知られた方法に従って容易に得ることができる:
− 第1に、対応するカチオン性のニトロソ又はニトロ化合物を還元することによる。この場合、対応する第1級芳香族アミンへの還元は従来の方法(J. Lehmman, Houben-Weylの「Methoden der Organischen Chemie」, 巻IV/1c: Reduction 1, 491-537頁, 1980年)に従って実施される。本発明に好ましい方法には、メタノール、エタノール又はテトラヒドロフランといった共溶媒有無での塩酸水溶液又は酢酸水溶液等の酸性溶媒中のZn、Sn又はFe等の金属が含まれる。触媒的水素添加は本発明で好ましい還元法である。この触媒的水素添加は、パラジウム、白金又はニッケル等の金属を使用する。より詳細には、例えば酢酸等の酸有無におけるメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン又は酢酸エチル等の溶媒中の炭素上のパラジウム又はラネーニッケル、又はPtO等の他の酸化物が好ましい。これらの触媒的還元は、気体状の水素に代えてトリエチルアミン等のトリアルキルアミン存在下のギ酸あるいはギ酸アンモニウムで実施することもできる(S. Ram, R.E. Ehrenkaufer, Synthesis, 1988, 91)。
− 第2に、対応するカチオン性アゾ化合物を還元することによる(還元的開裂)。対応する第1級芳香族アミンへの還元は従来の方法(J. Lehmman, Houben-Weylの「Methoden der Organischen Chemie」, 巻IV/1c: Reduction 1, 551-553頁, 1980年; E.C. Taylor等, J. Amer. Chem. Soc., 80, 421, 1958)に従って実施される。
【0027】
この(第1級芳香族アミンを得るための)還元工程は、その合成された化合物に酸化可能な化合物(酸化ベース)としての性質を与え、次いで塩を形成するか形成せず、一般に、便宜的に合成の最終工程とされる。
【0028】
この還元は、式(I)の化合物の調製を導く一連の反応の初期に行ってもよく、周知の方法に従って、次いで生成された第1級アミンを「保護」(例えばアセチル化、ベンゼンスルホン化等の工程により)「保護」し、引き続く所望の置換又は修飾(第4級化を含む)を実施し、そして(一般的には酸性媒体中で)アミン官能基の「脱保護」で終了する必要がある。
【0029】
合成が終了したとき、本発明の式(I)の化合物は、必要ならば、結晶化又は蒸留といった従来技術の良く知られた方法により回収してもよい。
【0030】
本発明はさらに、本発明の式(I)の化合物の、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えば毛髪の酸化染色用の酸化ベースとしての使用を提供する。
【0031】
また本発明は、染色に適した媒体に、少なくとも1つの本発明の式(I)の化合物を含有することを特徴とする、ケラチン物質、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色用組成物に関する。
【0032】
本発明の式(I)の化合物又は化合物類は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約0.0005〜12重量%、より好ましくは、その重量の0.005〜6重量%である。
【0033】
染色に適した媒体(又はビヒクル)は、一般的に、水、又は水に十分には溶解しない化合物を溶解させるための少なくとも1種の有機溶媒と水との混合物からなる。有機溶媒の例としては、例えば、C-C低級アルカノール類、例えばエタノール及びイソプロパノール;グリセロール;グリコール類及びグリコールエーテル類、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル及びモノメチルエーテル、また、芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール、それらの類似物及び混合物を挙げることができる。
【0034】
溶媒類は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約1〜40重量%、さらに好ましくは約5〜30重量%の割合で存在し得る。
【0035】
本発明の染色用組成物のpHは、一般的には約3〜12、好ましくは約5〜11である。これは、ケラチン繊維の染色において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を用いて所望の値に調節することができる。
【0036】
酸性化剤の中で、例えば、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸類、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、及びスルホン酸類を挙げることができる。
【0037】
塩基性化剤の中で、例えば、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩類、アルカノールアミン類、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミンとその誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、及び下記(V)の化合物を挙げることができる:
Figure 0003643878
ここで、Wは、ヒドロキシル基又はC-Cアルキル基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R12、R13、R14及びR15は同一でも異なっていてもよく、水素原子、C-Cアルキル又はC-Cヒドロキシアルキル基を表す。
【0038】
さらに本発明の染色用組成物は、上で定義した染料に加えて、少なくとも1つの付加的酸化ベースを含有してもよく、それは酸化染色で従来より使用されている酸化ベース類から選択することができ、それらの中でも、特にパラ-フェニレンジアミン類、ビスフェニルアルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類及び式(I)の化合物以外の複素環ベース類を挙げることができる。
【0039】
パラ-フェニレンジアミン類の中で、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-n-プロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N-(β-メトキシエチル)アニリン、仏国特許出願第2630438号に記載されたパラ-フェニレンジアミン類、及びそれらの酸付加塩類が特に挙げられる。
【0040】
ビスフェニルアルキレンジアミン類の中で、例えば、N,N'-ビス(β−ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミン、及びそれらの酸付加塩類が特に挙げられる。
【0041】
パラ-アミノフェノール類の中で、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びそれらの酸付加塩類が特に挙げられる。
【0042】
オルト-アミノフェノール類の中で、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、5-アセトアミド-2-アミノフェノール、及びそれらの酸付加塩類が特に挙げられる。
【0043】
複素環ベース類の中で、例えば、ピリジン誘導体、非カチオン性ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体が特に挙げられる。
【0044】
ピリジン誘導体の中では、例えば、英国特許第1026978号及び同1153196号に記載された化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩類を特に挙げることができる。
【0045】
ピリミジン誘導体の中では、例えば独国特許第2359399号又は日本国特許第88-169571号及び日本国特許第91-10659号、又は国際特許出願公開第96/15765号に記載されている化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノピリミジン、及びピラゾロ-ピリミジン誘導体、例えば仏国特許出願公開第2750048号に述べられているもの、中でも、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-オール;2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール、2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、3-アミノ-5-メチル-7-イミダゾリルプロピルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、それらの酸付加塩類及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体を特に挙げることができる。
【0046】
ピラゾール誘導体としては、独国特許第3843892号、独国特許第4133957号及び国際特許出願公開第94/08969号、国際特許出願公開第94/08970号、仏国特許公開第2733749号及び独国特許第19543988号に記載されている化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール及び3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0047】
これらが使用される場合、これら付加的酸化ベースは染色用組成物の全重量に対して好ましくは約0.0005〜12重量%、より好ましくはその重量の約0.005〜6重量%である。
【0048】
また本発明の酸化染色用組成物は、特に色調を修正すること又はそれらの輝きを豊かにすることを目的として、少なくとも1つのカップラー及び/又は少なくとも1つの直接染料を含有してもよい。
【0049】
本発明の染色用組成物で使用され得るカップラーは、酸化染色に従来から使用されているカップラーから選択され、それらの中で、特にメタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及び複素環カップラー、例えばインドール誘導体、インドリン誘導体、ピリジン誘導体及びピラゾロン、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0050】
これらのカップラーは特に、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾル-5-オン及び1-フェニル-3-メチルピラゾル-5-オン、及びそれらの酸付加塩類から選択される。
【0051】
これらのカップラーが存在する場合、それらは染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約0.0001〜10重量%、さらに好ましくはこの重量に対して約0.005〜5重量%である。
【0052】
一般的に言って、本発明の染色用組成物において使用可能な(式(I)の化合物、付加的酸化ベース及びカップラー)の酸付加塩類は、特に塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択される。
【0053】
また、本発明の染色用組成物は、従来より毛髪の染色用組成物に使用されている種々のアジュバント類、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性の界面活性剤又はそれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性のポリマー類又はそれらの混合物、無機又は有機の増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、バッファー、分散剤、コンディショニング剤、例えばシリコーン類、皮膜形成剤、防腐剤及び乳白剤を含有してもよい。
【0054】
当然のことながら、当業者であれば、本発明の酸化染色用組成物に固有の有利な特性が、意図される添加により悪影響を全く受けないか、実質的には受けないように留意して、これらの任意の付加的な化合物を選択するであろう。
【0055】
本発明の染色用組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色するのに適した任意の他の形態にすることができる。
【0056】
さらに本発明は、上で定義した染色用組成物を使用する、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色方法に関する。
【0057】
この方法によると、上で定義した少なくとも1つの染色用組成物を繊維に塗布し、染色用組成物がまさに使用される時に添加されるか、又は、同時に又は続けて別途塗布される酸化組成物中に存在する酸化剤を使用して、酸性、中性又はアルカリ性のpHで発色させるものである。
【0058】
本発明の染色方法の好ましい実施態様では、染色に適した媒体中に、発色させるのに十分な量の少なくとも1種の酸化剤を含有せしめてなる酸化組成物と、上述した染色用組成物とを好ましくは使用時に混合する。次いで、得られた混合物をケラチン繊維に適用し、約3〜50分、好ましくは約5〜30分間放置した後、繊維をすすいで、シャンプーで洗髪し、再度すすいで乾燥させる。
【0059】
酸化剤は、ケラチン繊維の酸化染色に対して従来から使用されている酸化剤から選択することができ、それらの中で、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素塩類、及び過酸塩類、例えば過ホウ酸塩及び過硫酸塩、及び酵素、例えばペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、チロシナーゼ及びオキシドレダクターゼが特に挙げられ、それらの中で、ピラノースオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、ラクトースオキシダーゼ、ピルベートオキシダーゼ及びウリカーゼが特に挙げられる。
【0060】
上で定義した酸化剤を含有する酸化組成物のpHは、染色用組成物と混合した後に得られ、ケラチン繊維に適用される混合組成物のpHが、好ましくは約3〜12、さらに好ましくは約5〜11になるような値である。これは、ケラチン繊維の染色に通常使用される、上で定義したような酸性化剤又は塩基性化剤により、所望の値に調節される。
【0061】
また、上で定義した酸化組成物は、毛髪の染色用組成物に従来的に使用されている、上で定義したような種々のアジュバントをさらに含有してもよい。
【0062】
最終的にケラチン繊維に適用される組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリーム、又はゲルの形態、あるいはケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色を実施するのに適した任意の他の形態にすることができる。
【0063】
また本発明は、2又はそれ以上の区画部を具備する多区画染色具又は「キット」又は任意の他の多区画包装システムも提供し、その第1の区画部は上で定義した染色用組成物を含み、第2の区画部は上で定義した酸化組成物を含む。これらの器具は、毛髪に所望の混合物を塗布する手段を具備せしめたものであってよく、例えば、本出願人の仏国特許第2586913号に記載されている器具などである。
【0064】
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく本発明を例証することを意図するものである。
調製例1:3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム ジヒドロクロリドの合成
Figure 0003643878
A)3-ニトロ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールの調製
Figure 0003643878
160ccの酢酸中の50gの4-ニトロ-2H-ピラゾル-3-イルアミン ヒドロクロリド(H. Dorn及びH. Dilcher, Liebigs Ann. Chem., 707, 141, 1967に従って調製)及び60gのアセト酢酸エチルを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する500ccの三ツ口丸底フラスコに導入した。反応媒体を12時間環流させた。形成された沈殿物を約90℃で濾別した。それをジイソプロピルエーテルで洗浄して、無水リン酸上で真空下で乾燥させた。これにより、50gの3-ニトロ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールが黄色結晶の形態で与えられ(収率=84.5%;融点=290℃で分解)、C(MW=194.15g)について計算したその元素分析は以下の通りであった。
Figure 0003643878
【0065】
b)7-クロロ-5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジンの調製
Figure 0003643878
230ccのオキシ塩化リン、15.4gのN,N-ジメチルアニリン及び23.3gの3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する500ccの三ツ口フラスコに導入した。反応媒体を2.5時間環流させた。オキシ塩化リンを減圧下で蒸発させた後、高粘度の緑色オイルを得て、それに約400gの氷を加えた。褐色固体が沈殿した。30分間攪拌した後、沈殿物を濾別し、石油エーテル次いでジイソプロピルエーテルで洗浄した。無水リン酸上で真空下で乾燥し、21.4gの7-クロロ-5-3-ニトロメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジンを、褐色固体の形態で、83.9%の収率で得た。
【0066】
c)(3-イミダゾル-1-イルプロピル)(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)アミンの調製
Figure 0003643878
20ccのジオキサン中の2.88の3-イミダゾル-1-イルプロピルアミン及び2.33gのトリエチルアミンを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する100ccの三ツ口丸底フラスコに導入した。20ccのジオキサン及び5ccのジメチルホルムアミド中の4.5gの7-クロロ-5-3-ニトロメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン溶液を滴下した。室温で2時間攪拌した後、沈殿物を濾別した。それをジイソプロピルエーテルで洗浄して真空下で乾燥させた。これが7.2gの粗生成物を与えた。この生成物を28ccの水中での環流下で取り込み、次いで室温で濾別した。この操作を2回繰り返した。生成物をエタノール及びジイソプロピルエーテルで洗浄した。これにより、無水リン酸上での真空下の乾燥後に、4.1gの(3-イミダゾル-1-イルプロピル)(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)アミンが、ベージュ色粉末の形態で、65%の収率で得られた。
【0067】
d)1-(2-ヒドロキシエチル)-3-[3-(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-3H-イミダゾル-1-イウム クロリドの調製
Figure 0003643878
3gの(3-イミダゾル-1-イルプロピル)(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)アミン及び10gの2-クロロエタノールを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する25ccの三ツ口丸底フラスコに導入した。媒体を6時間環流させた。反応媒体を160ccの酢酸エチルに投入して環流させた。沈殿物を室温で濾別した。これにより、3.8gの1-(2-ヒドロキシエチル)-3-[3-(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド(ベージュ色粉末)が、無水リン酸上での真空下の乾燥後に得られた。
【0068】
e)3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド ジヒドロクロリドの調製
150ccのエタノール中の3.5gの1-(2-ヒドロキシエチル)-3-[3-(5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、次いで0.39gの5%の炭素上のパラジウム(50%水分含有)を250ccの水素添加器に導入した。11から12バールの圧力の水素を反応器に導入し、反応媒体を60℃とした。4時間の反応後、触媒をセライト上で濾別し、ガス状塩酸の気流を濾過物に通した。反応媒体を100ccのジイソプロピルエーテルに投入した。攪拌の後、沈殿物を濾別した。それをジイソプロピルエーテルで洗浄して無水リン酸上で真空下で乾燥させた。これにより、3.3gの吸湿性の高い生成物が与えられた。この生成物の3%水溶液を形成して凍結乾燥した。得られた固体を30ccの無水エタノールの環流に取り込んだ。これにより、無水リン酸上での真空下の乾燥後に、2.25gの3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド がジヒドロクロリドの形態で85%の収率で得られ、C1522OCl,2HCl(MW=424.76g)について計算したその分析は以下の通りであった:
Figure 0003643878
【0069】
調製例2:3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド,ヒドロクロリドの合成
Figure 0003643878
a)3-オキソ-2-ピリジン-3-イルメチル酪酸メチルエステルの調製
Figure 0003643878
25gの2-アセチル-3-ピリジン-3-イルアクリル酸のメチルエステル(I. Adachi等, Chem. Pharm. Bull. 35(8), 3235, 1987に従って調製)、200ccのエタノール及び5.25gの5%炭素上のパラジウム(50%水分含有)を300ccの水素添加反応器に導入した。6バールの圧力の水素を導入して環境温度で還元を行った。もはや水素の吸収が無くなったときに反応媒体を処理した。触媒を濾別して溶媒を蒸発させた、これにより、24gの粗生成物が与えられ、それを200ccのジエチルエーテルで処理した。白色沈殿物を濾別して溶媒を蒸発させた。これにより、20gの3-オキソ-2-ピリジン-3-イルメチル酪酸メチルエステルが褐色オイルの形態で、79%の収率で得られた。
【0070】
b)5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール ヒドロクロリドの調製
Figure 0003643878
1120ccの酢酸中の、89gの4-ニトロ-2H-ピラゾル-3-イルアミン(H. Dorn及びH. Dilcher, Liebigs Ann. Chem., 707, 141, 1967に従って調製)及び112gの先行工程で得られた3-オキソ-2-ピリジン-3-イルメチル酪酸メチルエステルを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する2リットルの三ツ口丸底フラスコに導入した。反応媒体を5時間環流させた。形成された沈殿物を室温で濾別した。それをジイソプロピルエーテルで洗浄して、無水リン酸上で真空下で乾燥させた。これにより、120gの粗生成物が与えられた。これを水/アセトン(1/25)混合物から再結晶させた。これにより、77gの5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール ヒドロクロリドが、黄色結晶(収率=50%)で得られ、C1311・HClについて計算したその元素分析は以下のとおりであった。
Figure 0003643878
【0071】
c)5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールの調製
Figure 0003643878
250ccの水及び10.6gの20%アンモニア水を、マグネチックスターラーを備えた500-ccエルレンマイヤーフラスコに導入した。20gの5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールヒドロクロリドを固体部分で加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。得られた固体を濾別し、次いで100ccの水、次いでジイソプロピルエーテルで洗浄した。生成物を無水リン酸上で乾燥させた。これにより、16gの5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールが90%の収率で得られた。
【0072】
d)1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(7-ヒドロキシ-5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)ピリジニウムクロリドの調製
Figure 0003643878
10gの先行工程で得られた上記の5-メチル-3-ニトロ-6-ピリジン-3-イルメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール、及び100ccの2-クロロエタノールを、マグネチックスターラー、温度計及び冷却管を具備する250-cc三ツ口丸底フラスコに導入した。媒体を5時間環流させた。溶媒を蒸発させ、次いで生成物をエタノールで処理した。沈殿物を室温で濾別した。これにより、10gの粗生成物が与えられた。これを酢酸から再結晶させた。これにより、6.7gの1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(7-ヒドロキシ-5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)ピリジニウムクロリドが、無水リン酸上での真空下の乾燥の後に得られ(収率=52%)、C1516・Clと0.28molの酢酸について計算したその元素分析は以下のとおりであった。
Figure 0003643878
【0073】
e)3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド,ヒドロクロリドの調製
200ccの酢酸中の2gの先行工程で得られた上記の1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(7-ヒドロキシ-5-メチル-3-ニトロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)ピリジニウムクロリド、次いで0.6gの5%炭素上のパラジウム(50%の水分含有)を500ccの水素添加器に導入した。8バールの水素圧を反応器に導入して反応媒体を50℃とした。3時間の反応の後、触媒をセライト上で濾別した。溶媒を蒸発させ、得られた粗生成物を10ccの7M塩酸エタノール中に取り込んだ。沈殿物を濾別した。それをジイソプロピルエーテルで洗浄し、無水リン酸上で真空下で乾燥させた。これにより、2.7gの3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド(高吸湿性生成物)が、無水リン酸上での真空下の乾燥の後に、塩酸塩の形態で、75%の収率で得られ、C1518Cl・HClについて計算した分析は以下のとおりであった。
Figure 0003643878
【0074】
適用例
実施例1から7のアルカリ性媒体における染色
以下の染色用組成物を調製した(含有量はグラム):
Figure 0003643878
【0075】
Figure 0003643878
【0076】
上述した各染色用組成物を、pHが3であり、同重量の20容量の過酸化水素水(6重量%)と使用時に混合した。
得られた混合物を、白髪を90%含有するパーマネントウエーブがかかったグレイの髪の束に30分間塗布した。次いで束をすすぎ、通常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すすいで乾燥させた。
【0077】
得られた色調を下記の表に示す:
Figure 0003643878
【0078】
実施例8から14の中性媒体における染色
以下の染色用組成物を調製した(含有量はグラム):
Figure 0003643878
【0079】
Figure 0003643878
【0080】
上述した各染色用組成物を、pHが3であり、同重量の20容量の過酸化水素水(6重量%)と使用時に混合した。
得られた混合物を、白髪を90%含有するパーマネントウエーブがかかったグレイの髪の束に30分間塗布した。次いで束をすすぎ、通常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すすいで乾燥させた。
【0081】
得られた色調を下記の表に示す:
Figure 0003643878

Claims (20)

  1. 以下の式(I):
    Figure 0003643878
    (上式(I)中:
    ・R、R2及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;Z基;(C-Cアルキル)カルボニル基;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル(C-Cアルキル)基;カルボキシル基;(C-Cアルキル)カルボキシル基;(C-Cアルキル)スルホニル基;アミノスルホニル基;N-Z-アミノスルホニル基;N-(C-Cアルキル)アミノスルホニル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニル基;アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N-Z-アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニル(C-Cアルキル)基;カルバミル基;N-(C-Cアルキル)カルバミル基;N,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミル基;カルバミル(C-Cアルキル)基;N-(C-Cアルキル)カルバミル(C-Cアルキル)基;N,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミル(C-Cアルキル)基;C-Cアルキル基;ヒドロキシル基;ニトロ基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;シアノ基;基OR又はSR;アミノ基;N-(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ基(ここで、2つのアルキル置換基が5-又は6-員環を形成していてもよい);N-ヒドロキシ(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ビス(ヒドロキシ(C-Cアルキル))アミノ基;N-ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)アミノ基;N,N-ビス(ポリヒドロキシ(C-Cアルキル))アミノ基;アミノ(C-Cアルキル)アミノ基であって、末端アミノ基が非置換又は1又は2のC-Cアルキル基で置換されており、前記アルキル基が飽和又は不飽和の5-又は6-員環を形成していてもよいもの;(C-Cアルキル)カルボニル、トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル、アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル、N,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル又はホルミル基により、又はZ基により保護されたアミノ基であり;
    ・Rは、C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;Z基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cカルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cアミノスルホニルアルキル基;C-CN-Z-アミノスルホニルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボニルアルキル基;C-Cアミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)、(C-Cアルキル)カルボニル、ホルミル、トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル及び(C-Cアルキル)スルホニル基から選択される1つの基あるいは同一又は異なる2つの基により、又はZ基により置換されたC-Cアミノアルキル基であり;
    ・Aは、基-NR又はヒドロキシル基を表し;
    ・R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子;Z基;C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-Cチオカルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cスルホアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-Cアミノスルホニル基;C-CN-Z-アミノスルホニルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-CN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノスルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボニルアルキル基;C-Cアミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、C-Cモノヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロキシアルキル、(C-Cアルキル)カルボニル、(C-Cアルキル)スルホニル、ホルミル及びトリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル基から選択される1つ基あるいは同一又は異なる2つの基により、又はZ基により置換されたC-Cアミノアルキル基であり;
    基R及びRのいずれかで一方のみは、(C-Cアルキル)カルボニル;ホルミル;トリフルオロ(C-Cアルキル)カルボニル;アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;N-Z-アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;N-(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル;又はN,N-ジ(C-Cアルキル)アミノ(C-Cアルキル)カルボニル基であってもよく;
    ・Zは、下記式(II)及び(III)の不飽和カチオン性基及び下記式(IV)の飽和カチオン性基から選択され:
    Figure 0003643878
    Figure 0003643878
    Figure 0003643878
    [上式中:
    ・Dは、好ましくは1〜14の炭素原子を有している直鎖状又は分枝状のアルキル鎖を表し、酸素、硫黄もしくは窒素原子から選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換されていてもよく、一又は複数のケトン官能基を担持していてもよい結合手であり;
    上記式(II)の不飽和環が、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール及びトリアゾール環から選択され;
    上記式 ( III ) の不飽和環が、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジン及びトリアジン環から選択され;
    ・nは0〜4の整数であり;
    ・mは0〜5の整数であり;
    ・R基は同一でも異なっていてもよく、Z基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、C-Cシアノアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、C-Cアルキルカルボニル基、チオ基、C-Cチオアルキル基、(C-Cアルキル)チオ基、アミノ基、(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミル又は(C-Cアルキル)スルホニル基で保護されたアミノ基;R''及びRが同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基又はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表すNHR''又はNR''R基を表し;
    ・Rは、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cシアノアルキル基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基、カルバミル(C-Cアルキル)基、C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基、ベンジル基又はZ基を表し;
    ・R、R及びR10は同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-C(C-Cアルコキシ)アルキル基、C-Cシアノアルキル基、アリール基、ベンジル基、C-Cアミドアルキル基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基又はアミンが(C-Cアルキル)カルボニル、アミド、カルボキシル、又は(C-Cアルキル)スルホニル基により保護されたC-Cアミノアルキル基を表し;R、R及びR10基の2つは、それらが結合している窒素原子と共に、飽和した5-又は6-員の炭素含有環又は一又は複数のヘテロ原子を含有する環を形成可能してもよく、当該環は非置換でも、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、C-Cシアノアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、C-Cケトアルキル基、チオ基、C-Cチオアルキル基、(C-Cアルキル)チオ基、アミノ基、又は(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミルもしくは(C-Cアルキル)スルホニル基により保護されたアミノ基で置換されていてもよく;
    また、R、R及びR10基の1つは、第1のZ基と同一又は異なる第2のZ基を表していてもよく;
    ・R11は、C-Cアルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;アリール基;ベンジル基;C-Cアミノアルキル基、アミンが(C-Cアルキル)カルボニル、カルバミル又は(C-Cアルキル)スルホニル基で保護されたC-Cアミノアルキル基;C-Cカルボキシアルキル基;C-Cシアノアルキル基;C-Cカルバミルアルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-Cトリ(C-Cアルキル)シランアルキル基;C-Cスルホンアミドアルキル基;C-C(C-Cアルキル)カルボキシアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルフィニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)スルホニルアルキル基;C-C(C-Cアルキル)ケトアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)カルバミルアルキル基;C-CN-(C-Cアルキル)スルホンアミドアルキル基を表し;
    ・a及びyは0又は1に等しい整数であって;次の条件:
    − 式(II)の不飽和のカチオン性基においては;
    − a=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合しており;
    − a=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、G、J又はLの一つに結合しており;
    − yは、
    1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素原子であり、R基が不飽和の環の窒素原子により担持されている場合;又は
    2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも1つが、R基が結合している窒素原子を表す場合にのみ1を示し得るものであり;
    − 式(III)の不飽和のカチオン性基においては:
    − a=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合しており;
    − a=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、G、J、L又はMの一つに結合しており;
    − yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの少なくとも1つが2価の原子を表し、R基が不飽和の環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し得るものであり;
    − 式(IV)のカチオン性基においては:
    − a=0の場合、結合手Dは、RからR10基を担持する窒素原子に結合しており;
    − a=1の場合、RからR10基の2つは、それらが結合している窒素原子と共に、前記の5-又は6-員の飽和環を形成し、結合手Dは該飽和環の炭素原子により担持されている;
    を有するものであり;
    ・X-は一価又は二価のアニオンを表す];
    但し、カチオン性基Zの数が少なくとも1である)の化合物及びその酸付加塩類。
  2. 、R及びR10基の二つがピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環又はモルホリン環を形成することを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. -が、ハロゲン原子、水酸化物、硫酸水素又は(C-C)アルキルスルファートを表すことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  4. − 3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
    − 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルカルバモイル)メチル]-1-メチル-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
    − 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
    − 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド、
    − 2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
    − 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
    − 3-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)メチル]-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
    − 2-(3,7-ジアミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
    − 2-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1,3-ジメチル-3H-イミダゾル-1-イウム メチルスルファート、
    − 2-(3,7-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
    − 3-[(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-トリメチルアンモニウム クロリド、
    − 3-[(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-トリメチルアンモニウム メチルスルファート、
    − 1-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-メチルピペリジニウム クロリド、
    − 1-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-メチルピペリジニウム メチルスルファート、
    − 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム クロリド、
    − 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム メチルスルファート、
    及びそれらの酸付加塩類から選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. − 3-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-1-(2-ヒドロキシエチル)-3H-イミダゾル-1-イウム クロリド、
    − 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム メチルスルファート、
    − 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピリジニウム クロリド、
    − 3-(3-アミノ-7-ヒドロキシ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イルメチル)-1-メチルピリジニウム クロリド、
    − 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム クロリド、
    − 4-[3-(3-アミノ-5-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)プロピル]-4-メチルモルホリン-4-イウム メチルスルファート、
    及びそれらの酸付加塩類から選択されることを特徴とする請求項4に記載の化合物。
  6. 酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の、ケラチン繊維染色用の酸化染料先駆物質としての使用。
  8. 染色に適した媒体に、請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の少なくとも1つを酸化ベースとして含有することを特徴とするケラチン繊維の酸化染色用組成物。
  9. 式(I)の化合物が、染色用組成物の全重量に対して0.0005〜12重量%であることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
  10. 式(I)の化合物が、染色用組成物の全重量に対して0.005〜6重量%であることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. パラ-フェニレンジアミン類、ビスフェニルアルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類及び複素環ベース類から選択される式(I)の化合物以外の少なくとも1つの付加的酸化ベースを含有することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 付加的酸化ベース又はベース類が、染色用組成物の全重量に対して0.0005〜12重量%であることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 少なくとも1つのカップラー及び/又は少なくとも1つの直接染料を含有することを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. カップラー又はカップラー類が、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及び複素環カップラー及びそれらの酸付加塩から選択されることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  15. カップラー又はカップラー類が、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、及びそれらの酸付加塩類から選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
  16. カップラー又はカップラー類が、染色用組成物の全重量に対しておよそ0.0001〜10重量%であることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴とする請求項8から16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. ヒトのケラチン繊維の酸化染色方法において、請求項8から17のいずれか1項に記載の少なくとも1つの染色用組成物を当該繊維に塗布し、使用時に染色用組成物に添加されるか、同時に又は続けて別個に塗布される酸化組成物中に存在する酸化剤で酸性、中性もしくはアルカリ性pHで発色がなされることを特徴とする染色方法。
  19. 酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素塩、過酸塩類、及び酵素から選択されることを特徴とする請求項18に記載の染色方法。
  20. 第1の区画部が請求項8から17のいずれか1項に記載された染色用組成物を含有し、第2の区画部が酸化組成物を含有する多区画染色具又は多区画染色キット。
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