JP3642127B2 - ビデオカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラービデオカメラ、特に、撮像信号中の特定の色を検出する色検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラービデオカメラには、被写体の映像情報を反映する撮像信号を生成する機能を有するCCD等のイメージセンサが設けられている。イメージセンサによって生成された撮像信号から、画素ごとに3原色の比率を反映する色差信号等の信号が生成される。この色差信号等の信号に基づいてカラーエンコーダ等の所定の手段によって例えばNTSC方式等の所定の形式の映像信号を生成する。上述の撮像信号を得る方法として、光学的な手段によって撮像光を3原色に分解し、各原色に対応する3つのイメージセンサを用いて3原色毎の色信号を得るもの(三板式)および単一のイメージセンサを用い、その撮像面に3原色もしくはその補色のフィルタを撮像面に配置して、フィルタ透過後の被写体からの光から上述の単一のイメージセンサが生成した撮像信号を得るもの(単板式)とが従来よく用いられてきた。
【0003】
三板式においては、撮像信号として3原色毎の色信号がイメージセンサから直接出力されるが、単板式の場合には、単一のイメージセンサが出力した撮像信号から色分離回路等の手段によって3原色毎の色信号を生成する回路構成が必要となる。この発明は、三板式および単板式、さらには二板式の何れにも適用することができる。
【0004】
従来のカラービデオカメラの信号処理系では、ホワイトバランス調整部が設けられている。ホワイトバランス調整部には、色信号R(赤)、G(緑)、B(青)にそれぞれ対応して3つのゲイン可変アンプが設けられており、被写体を照明している光源下での白に相当する色による撮像信号に基づいて生成された色信号R、G、Bのレベルが1:1:1となるようにこれら3つのゲイン可変アンプのゲインが設定される。
【0005】
上述したホワイトバランス制御すなわち、ホワイトバランス調整部のアンプのゲイン設定の方法として、フィードバック方式およびフィードフォワード方式がある。フィードバック方式においては、まずホワイトバランス調整部のアンプに適当なゲイン初期値を設定する。そして、被写体を照明している光源下での白に相当する色を撮像することにより得られる撮像信号に対して、上述のゲイン初期値を用いたホワイトバランス調整および後段の処理を施し、色差信号等を生成する。
【0006】
この色差信号等に関連して色検出パルスを発生し、この色検出パルスを参照してホワイトバランス制御用のデータ検波がなされることによってホワイトバランス制御が行われる。色差信号に関連して色検出パルスを発生する具体的な方法としては、上述のホワイトバランス調整後の色差信号R−Y、B−Yに基づいて、信号処理系の外部からの基準信号例えばビデオカメラが内蔵しているROM等に予め記録された基準信号を参照して色検出パルスを発生する方法等が用いられる。
【0007】
一方、フィードフォワード方式は、ホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bに関連してホワイトバランス制御を行う。具体的な方法としては、例えばホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bを各々1フィールド積算して検出値を得て、これらの検出値の比を計算し、この比に基づいてホワイトバランス制御を行う方法等が用いられている。
【0008】
上述したようなホワイトバランス制御が正しく行われた場合には、ホワイトバランス調整部から出力される色信号R、G、Bのレベル比が被写体の色彩を正しく反映するものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ホワイトバランス制御を良好に行うためには、上述の撮像信号に基づいて生成された色信号R、G、Bのうち、被写体を照明する光源下での白に相当する色に近いデータがホワイトバランス制御に用いられることが望ましい。このために、フィードバック方式のものにおいては、ホワイトバランス調整部の後段で生成された色差信号R−Y、B−Yが、R−Y、B−Y平面の原点等の被写体を照明している光源下での白に相当する色が位置する点から所定の範囲内に存在する時にのみ、色検出パルスを発生させる手段によって被写体を照明する光源下での白に相当する色に近いデータを検波対象とする方法が従来用いられてきた。しかしながら、このような方法は、ホワイトバランス制御がフィードバック方式のものにのみ適用可能であり、フィードフォワード方式のものには適用することができない。
【0010】
また上述した従来のビデオカメラ装置では、ホワイトバランス調整部およびその後段の信号処理手段によって生成された色差信号R−Y、B−Yから、所定の方法で設定された抜き取り枠を用いて所望の色が抜き取られる。このため抜き取り枠の設定位置を所望の色によって変えなければならず、そのような抜き取り枠の制御が難しい。また色を抜き取る動作の前段で行われるホワイトバランス調整が何らかの原因でずれた場合には、所望の色を抜き取れなくなる可能性がある。
【0011】
従ってこの発明の目的は、ホワイトバランス制御がフィードバック方式およびフィードフォワード方式の何れのものについても、良好なホワイトバランス制御を行うことができ、また所望の色によって抜き取り枠の設定位置を制御することが容易で、且つホワイトバランス調整の影響を受けずに常に所望の色を抜き取ることを可能とするビデオカメラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、供給された色信号に、ホワイトバランス調整のためのゲインとは別のゲイン調整を行うゲイン可変手段と、
ゲイン可変手段の出力に、所定の演算を行うことによって得られる出力が所定の範囲内となる時にのみ、色平面において色信号が白に相当する位置から所定の範囲にあることを示す信号を発生する手段とからなる第1および第2の色検出手段を有し、
第1の色検出手段にホワイトバランス調整前またはホワイトバランス調整後の色信号を供給し、且つ第1の色検出手段に含まれるゲイン可変手段を、被写体を照明する光源下での白に相当する色に関連して制御することにより、第1の色検出手段が発生する信号を参照して、ホワイトバランス調整前またはホワイトバランス調整後の色信号をホワイトバランス用のデータ検波の検波対象とするデータ検波手段と、
データ検波手段の出力を参照してホワイトバランス調整のためのゲインを制御する手段とを有し、
第2の色検出手段にホワイトバランス調整前の色信号を供給し、且つ第2の色検出手段に含まれるゲイン可変手段を、所望の色に関連して制御することにより、第2の色検出手段が発生する信号によって、供給された色信号に基づいて生成される色差信号等が所定の範囲内にあるときにのみ、色差信号等を出力するように制御する選択手段を有することを特徴とするビデオカメラである。
【0014】
以上のような手段を用いれば、色検出手段に設けられたホワイトバランス調整のためのゲインとは別のゲイン制御がなされるゲイン可変手段の出力に関連してホワイトバランス制御がなされる。色検出手段にホワイトバランス調整前の色信号を供給する構成によって、ホワイトバランス制御をフィードフォワード方式で行うことができる。また色検出手段にホワイトバランス調整後の色信号を供給する構成によって、ホワイトバランス制御をフィードバック方式で行うことができる。
【0015】
さらに色検出手段において、色検出パルスを発生させるための条件を、供給された色信号R、G、Bが被写体を照明する光源下での白に相当する色に関連して設定することによって、被写体を照明する光源下での白に相当する色から所定の範囲の色信号R、G、Bのみを選択的にホワイトバランス制御に用いることができるので、良好なホワイトバランス制御を行うことができる。
【0016】
またホワイトバランス調整前の色信号に基づいて色検出手段が生成するパルスを参照して、上述の色差信号を選択的に出力色信号として後段に供給するようにしたので、所望の色に関係なく抜き取り枠を固定することができる。従って、従来課題とされてきた、所望の色にして対応して抜き取り枠の制御を行うことにおける困難さが解消されると共に、ホワイトバランス調整の影響を受けずに常に所望の色を抜き取ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例について図1を参照して説明する。図示しないCCDが撮像信号を生成してA/D変換器に供給し、A/D変換器の出力が図示しない色分離回路に供給される。色分離回路は、供給されたA/D変換後の撮像信号に基づいて輝度信号Y、色合成信号Cr、Cbを生成し、入力端子1Y、2r、2bを介してR、G、Bマトリクス部4に供給する。輝度信号Yは、さらに、図示しない輝度信号処理回路に供給される。
【0018】
R、G、Bマトリクス部4は、供給された輝度信号Y、色合成信号Cr、Cbに基づいて色信号R、G、Bを生成する。色信号R、G、Bは、ホワイトバランス調整部5、ホワイトバランス制御用色検出回路12、ホワイトバランス制御用データ検波回路13および出力色信号制御用色検出回路14に供給される。一方、輝度信号処理回路は、供給された輝度信号Yに対して所定の処理を施し、ノイズ、歪み等を除去して補正された輝度信号Yを生成し、後述するように図示しないカラーエンコーダに供給する。
【0019】
ホワイトバランス調整部5は、上述したように色信号R、G、Bに対応する3つのゲイン可変アンプから構成されている。この発明の一実施例においては、ホワイトバランス調整部5の3つのゲイン可変アンプのゲインは、ゲインを制御する信号Tによって制御される。このゲインを制御する信号Tは、後述するようにホワイトバランス調整および出力色信号を総合的に制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)7によって生成される。ホワイトバランス調整部5がこのように制御されることにより、ホワイトバランス調整部5の出力は、被写体の色彩を正しく反映するレベル比の色信号R、G、Bとなる。このホワイトバランス調整部5の出力がガンマ補正回路8に供給される。
【0020】
ホワイトバランス調整部から出力される色信号R、G、Bに対してガンマ補正回路8によってガンマ補正が行われる。ガンマ補正は、被写体の色の階調を正しく表現するため、イメージセンサおよび映像再生手段等を含むシステム全体の光電変換特性を1とするように、ホワイトバランス調整部から出力される色信号R、G、Bの各々に対して所定のゲインをかけることによって行われる。ガンマ補正回路8の出力がR−Y、B−Yマトリクス部9に供給される。
【0021】
R−Y、B−Yマトリクス部9は、供給されたガンマ補正後の色信号R、G、Bに基づいて色差信号R−Y、B−Yを生成し、出力色信号伝達部15に供給する。出力色信号伝達部15は、後述するように出力色信号制御用色検出回路14が発生する色検出パルスp2を参照して、色差信号R−Y、B−Yを端子16、17を介して図示しないカラーエンコーダに選択的に供給する。一般に、パルスの発生方法には、ハイレベルが所定時間持続することによってなされるもの(正論理のディジタル回路において用いられる)と、ローレベルが所定時間持続することによってなされるもの(負論理のディジタル回路において用いられる)とがある。本発明において用いられるパルスすなわち、上述の色検出パルスp2および後述する色検出パルスp1並びに色検出パルスpとしては、このうちの何れを用いることも可能である。
【0022】
カラーエンコーダは、出力色信号伝達部15から選択的に供給される上述の色差信号R−Y、B−Yおよび上述の輝度信号処理回路から供給される輝度信号に基づいて、図示しない所定の手段から供給された同期信号、副搬送波等を参照して、例えばNTSC方式等の所定の形式の映像信号を生成する。
【0023】
ホワイトバランス制御すなわちホワイトバランス調整部5の3つのゲイン可変アンプのゲインを設定するための動作について詳述する。この一実施例は、ホワイトバランス制御をフィードフォワード方式で行うものである。上述したようにホワイトバランス制御用色検出回路12およびホワイトバランス制御用データ検波回路13にR、G、Bマトリクス部4からホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bが供給される。ホワイトバランス制御用色検出回路12には、さらにマイコン7から被写体を照明している光源下での白に相当する色に関連してゲイン制御を行う信号S1が供給される。
【0024】
ホワイトバランス制御用色検出回路12は、供給されたホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bおよび被写体を照明している光源下での白に相当する色に関連してゲイン制御を行う信号S1に基づいて、後述するように色検出パルスp1を発生する。色検出パルスp1は、ホワイトバランス制御用データ検波回路13に供給される。
【0025】
ホワイトバランス制御用データ検波回路13は、色検出パルスp1を参照してホワイトバランス制御用のデータ検波を行う。すなわち、例えば色検出パルスp1が発生している時の色信号R、G、Bをホワイトバランス用データ検波の検波対象とする。ホワイトバランス制御用データ検波回路13の出力がマイコン7に供給される。マイコン7は、供給された検波後のデータに基づいて、ホワイトバランス調整部5のアンプのゲインを制御する信号Tを生成し、ホワイトバランス調整部5に供給する。
【0026】
ホワイトバランス制御用色検出回路12の構成および動作について図2を用いて詳述する。ホワイトバランス制御用色検出回路12は、供給される色信号R、G、Bに対応する3つのゲイン可変アンプからなるゲイン可変アンプ群30、ゲイン可変アンプ群30の出力に基づいて差信号R−G、B−Gを生成する差信号生成回路31、および、後述するように差信号生成回路31が生成する差信号に基づいて、色検出パルスp1を発生するパルス発生回路32により構成されている。
【0027】
ゲイン可変アンプ群30のゲインは、上述のマイコン7からホワイトバランス制御用色検出回路12に供給される、被写体を照明している光源下での白に相当する色に関連してゲイン制御を行う信号S1により制御される。すなわち、ゲイン可変アンプ群30に供給される色信号R、G、Bが被写体を照明している光源下での白に相当する色である時に、ゲイン可変アンプ群30の出力が所定の比率例えばR:G:B=1:1:1となるように、ゲイン可変アンプ群30のゲインが制御される。
【0028】
ホワイトバランス制御用色検出回路12のゲイン可変アンプ群30の出力に基づいて、差信号生成回路31により差信号R−G、B−Gが生成される。この一実施例においては、この差信号R−G、B−Gを上述の判定用信号として用いている。上述のようなゲイン設定、すなわちゲイン可変アンプ群30に供給される、色信号R、G、Bが被写体を照明している光源下での白に相当する色である時に、R:G:B=1:1:1となるようなゲイン設定がなされる場合には、差信号は、R−G=0、B−G=0となり、R−G、R−B平面の原点に位置することになる。
【0029】
実際の使用条件においては、被写体を照明している光源下での白に相当する色からある程度ずれた色しか得られないことが多い。このため、R−G、R−B平面の原点等の、被写体を照明している光源下での白に相当する色が位置する点から所定の範囲が予め設定される。そして、差信号生成回路31によって生成された差信号R−G、R−Bに基づき、上述の所定の範囲を参照して、色検出パルスp1の発生がなされる。色検出パルスp1の発生のために参照される所定の範囲は、ホワイトバランス制御を行う際のビデオカメラの使用条件等を考慮して設定される。
【0030】
上述の所定の範囲を参照して色検出パルスp1を発生する具体的な方法として、上述の差信号R−G、R−Bが上述の所定の範囲の例えば内側にあると判定された時のみに、パルス発生回路32が例えばハイレベルを所定時間持続させることによって、色検出パルスp1を発生する方法を用いることができる。この色検出パルスp1がホワイトバランス制御用データ検波回路13に供給される。
【0031】
次に出力色信号の制御、すなわち色差信号R−Y、B−Yが出力色信号として後段に選択的に供給されるための動作について詳述する。上述したようにR、G、Bマトリクス部4からホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bが出力色信号制御用色検出回路14に供給される。出力色信号制御用色検出回路14には、さらにマイコン7から所望の色に関連して制御を行う信号S2が供給される。一方、R−Y、B−Yマトリクス9から供給される色差信号R−Y、B−Yが出力色信号伝達部15に供給される。
【0032】
出力色信号制御用色検出回路14は、供給されたホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bおよび所望の色に関連して制御を行う信号S2に基づいて、後述するように色検出パルスp2を発生する。色検出パルスp2は、出力色信号伝達部15に供給される。
【0033】
出力色信号伝達部15は、色差信号R−Y、B−Yにそれぞれ対応する2つのスイッチから構成されている。これらのスイッチは、色検出パルスp2を参照して上述したR−Y、B−Yマトリクス9から供給される色差信号R−Y、B−Yを出力色信号として選択的に供給する。すなわち、例えば色検出パルスp2が発生している時に色差信号R−Y、B−Yを端子16、17を介して上述のカラーエンコーダに供給する。このような出力色信号伝達部15の動作により、所望の色から所定の範囲内の色に対応する色差信号R−Y、B−Yを選択的に抜き取ることを可能とする。
【0034】
出力色信号制御用色検出回路14の構成および動作について詳述する。出力色信号制御用色検出回路14は、ホワイトバランス制御用色検出回路12と同様に構成されている。すなわち、供給されるホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bに対応する3つのゲイン可変アンプからなるゲイン可変アンプ群、このゲイン可変アンプ群の出力に基づいて差信号R−G、B−Gを生成する差信号生成回路、および、後述するように差信号生成回路が生成する差信号に基づいて色検出パルスp2を発生するパルス発生回路により構成されている。
【0035】
出力色信号制御用色検出回路14のゲイン可変アンプ群のゲインは、上述のマイコン7から出力色信号制御用色検出回路14に供給される所望の色に関連して制御を行う信号S2によって制御される。この所望の色に関連して制御を行う信号S2により、ゲイン可変アンプ群30のゲインとして、例えば所望の色に対応する色信号R、G、Bの逆比を設定する。このようなゲイン設定がなされた場合には、可変アンプ群に供給されるホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bが所望の色である時には、ゲイン可変アンプ群30の出力がR:G:B=1:1:1となる。
【0036】
上述のゲイン可変アンプ群の出力に基づいて、差信号生成回路により差信号R−G、B−Gが生成される。この一実施例においては、上述のホワイトバランス制御用色検出回路12と同様に、出力色信号制御用色検出回路14においてもこの差信号R−G、B−Gを上述の判定用信号として用いている。
【0037】
ゲイン可変アンプ群のゲインが上述したように所望の色に対応する色信号R、G、Bの逆比として設定された場合においては、このゲイン可変アンプ群に供給されるホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bが所望の色である時に、ゲイン可変アンプ群の出力がR:G:B=1:1:1となるので、差信号は、R−G=0、B−G=0となり、R−G、R−B平面の原点に位置することになる。
【0038】
実際の使用条件においては、所望の色からある程度ずれた色しか得られないことが多い。このため、R−G、R−B平面の原点等の所望の色が位置する点から所定の範囲が予め設定される。そして、出力色信号制御用色検出回路14中の差信号生成回路によって生成された差信号R−G、R−Bに基づき、上述の所定の範囲を参照して、色検出パルスp2の発生がなされる。色検出パルスp2の発生のために参照される所定の範囲は、撮像を行う際のビデオカメラの使用条件等を考慮して設定される。
【0039】
上述の所定の範囲を参照して色検出パルスp2を発生する具体的な方法として、上述の差信号R−G、R−Bが上述したような所定の範囲の例えば内側にあると判定された時のみに、パルス発生回路が例えばハイレベルを所定時間持続させることによって、色検出パルスp2を発生する方法等を用いることができる。この色検出パルスp2が出力色信号伝達部15に供給される。
【0040】
上述したこの発明の一実施例においては、色検出回路において生成される判定用信号として、色信号R、G、Bにホワイトバランス調整のためのゲインとは別のゲインをかけるゲイン可変手段の出力の差信号R−G、B−Gを用いている。これに対して図3に示すように、色検出回路において生成される判定用信号として、上述のゲイン可変手段の出力の比信号R/G、B/Gを用いるものも可能である。
【0041】
図3において、ゲイン可変アンプ群40は、上述した図2に示すホワイトバランス制御用色検出回路12におけるゲイン可変アンプ群30と同様なものである。ゲイン可変アンプ群40には、所定の手段から検出したい色に関連してゲインを制御する信号Sが供給される。この検出したい色は、図3に示す色検出回路の使用方法によって決まる。すなわち、図3に示す色検出回路がホワイトバランス制御用色検出回路として用いられる場合には、被写体を照明している光源下での白に相当する色である。また、図3に示す色検出回路が出力色信号制御用色検出回路として用いられる場合には、所望の色である。ゲイン可変アンプ群40の出力が比信号R/G、B/Gを生成する比信号生成回路41に供給される。
【0042】
上述の検出したい色に関連してゲインを制御する信号Sによってなされるゲイン可変アンプ群40のゲイン制御について以下に説明する。供給される色信号R、G、Bが検出したい色であるときに、ゲイン可変アンプ群40の出力が所定の比率例えばR:G:B=1:1:1となるようにゲイン可変アンプ群40のゲインが制御される。このようなゲイン制御が行われる時には、R/G=1、B/G=1となる。これはR/G、B/G平面上の点(1.0 ,1.0 )に位置する。
【0043】
比信号生成回路41によって生成された比信号R/G、B/GがR/G、B/G平面上の点(1.0 ,1.0 )等の検出したい色が位置する点から、ビデオカメラの使用条件を考慮して予め設定された範囲の例えば内側にある時のみに、パルス発生手段42が、例えばハイレベルを所定時間持続させることによって、色検出パルスpを発生する。
【0044】
判定用信号として差信号を用いる上述したような色検出回路では、色信号R、G、Bにホワイトバランス調整のためのゲインとは別のゲインをかけるゲイン可変手段(上述した一実施例においては、ゲイン可変アンプ群30)の出力が小さな値となる程、差信号が予め設定された範囲内であってもR、G、Bの比率としての色ずれが拡大してしまうという問題が生じる。しかしながら、図3に示す構成のように、判定用信号として比信号を用いる場合には、そのような問題は生じない。但し、比信号を生成するために必要となる割り算を行う回路は、差信号を生成するために必要な引き算を行う回路と比較して規模が大きくなるので、判定用信号として差信号、比信号の何れを用いた構成とするかは、ビデオカメラに要求される性能、使用目的等を考慮して決定すればよい。
【0045】
またこの発明の一実施例においては、上述したようにホワイトバランス制御をフィードフォワード方式で行うように構成している。これに対して色検出回路12およびホワイトバランス用データ検波回路13にホワイトバランス調整後の色信号すなわちホワイトバランス調整部5の出力を供給し、その他の構成は、この一実施例と同様とすることにより、ホワイトバランス制御をフィードバック方式で行うようにしたものも可能である。
【0046】
【発明の効果】
上述したように、この発明は、ホワイトバランス調整前またはホワイトバランス調整後の色信号R、G、Bに、被写体を照明している光源下での白に相当する色に関連したゲインをかけるゲイン可変手段を用いて、そのゲイン可変手段の出力が予め設定された所定の条件を満足する時にのみ、該ホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bをホワイトバランス制御用のデータ検波の検波対象とするものである。
【0047】
従って、上述の所定の条件を、被写体を照明している光源下での白に相当する色に関連して適切に設定することにより、フィードフォワード方式またはフィードバック方式のいずれの制御を行う場合にも、白に近いデータをホワイトバランス制御用データ検波の検波対象とすることができ、良好なホワイトバランス調整を行うことを可能とする。
【0048】
またこの発明は、ホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bに、ホワイトバランス調整に係るゲインとは別に所望の色に関連したゲインをかけて、そのゲインによって得られる出力が予め設定された所定の条件を満足する時にのみ、該ホワイトバランス調整前の色信号R、G、Bに基づいてホワイトバランス調整部およびその後段の信号処理によって生成された色差信号等を、選択的に後段の映像信号生成手段に供給するものである。
【0049】
従って、上述の所定の条件を、所望の色に関連して適切に設定することにより、所望の色を抜き取ることが可能となる。このため、所望の色によって抜き取り枠の設定位置を変える必要がなくなり、抜き取り枠の設定位置を固定することができるので抜き取り枠の設定位置を制御することが容易となる。またホワイトバランス調整がずれた時にもその影響を受けることなく所望の色を抜き取ることが可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したビデオカメラの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例における色検出回路の一例の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例における色検出回路の他の例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
4・・・R、G、Bマトリクス部、5・・・ホワイトバランス調整部、12・・・ホワイトバランス制御用色検出回路、13・・・ホワイトバランス制御用データ検波回路、14・・・出力色信号制御用色検出回路、15・・・出力色信号伝達部、30・・・ゲイン可変アンプ群、31・・・差信号生成回路、32・・・パルス発生回路、41・・・比信号生成回路

Claims (7)

  1. 供給された色信号に、ホワイトバランス調整のためのゲインとは別のゲイン調整を行うゲイン可変手段と、
    上記ゲイン可変手段の出力に、所定の演算を行うことによって得られる出力が所定の範囲内となる時にのみ、色平面において色信号が白に相当する位置から所定の範囲にあることを示す信号を発生する手段とからなる第1および第2の色検出手段を有し、
    上記第1の色検出手段にホワイトバランス調整前またはホワイトバランス調整後の色信号を供給し、且つ上記第1の色検出手段に含まれる上記ゲイン可変手段を、被写体を照明する光源下での白に相当する色に関連して制御することにより、上記第1の色検出手段が発生する上記信号を参照して、上記ホワイトバランス調整前またはホワイトバランス調整後の色信号をホワイトバランス用のデータ検波の検波対象とするデータ検波手段と、
    上記データ検波手段の出力を参照してホワイトバランス調整のためのゲインを制御する手段とを有し、
    上記第2の色検出手段にホワイトバランス調整前の色信号を供給し、且つ上記第2の色検出手段に含まれる上記ゲイン可変手段を、所望の色に関連して制御することにより、上記第2の色検出手段が発生する上記信号によって、上記供給された色信号に基づいて生成される色差信号等が上記所定の範囲内にあるときにのみ、上記色差信号等を出力するように制御する選択手段を有することを特徴とするビデオカメラ。
  2. 請求項において、
    上記第1および第2の色検出手段中のゲイン可変手段のゲイン制御信号が、ホワイトバランスおよび出力色信号を総合的に制御するマイコンにより生成されることを特徴とするビデオカメラ。
  3. 請求項において、
    上記第1および第2の色検出手段中の上記ゲイン可変手段の出力に、上記所定の演算を行うことによって得られる出力が所定の範囲内となる時にのみ、上記色平面において色信号が白に相当する位置から所定の範囲にあることを示す信号を発生する手段は、
    上記ゲイン可変手段の出力に上記所定の演算を行うことによって所定の判定用信号を生成する手段と、
    上記判定用信号が予め設定された範囲内にある時にのみ、上記信号を発生する手段からなることを特徴とするビデオカメラ。
  4. 請求項において、
    上記判定用信号を生成する手段は、
    上記ゲイン可変手段の出力に基づいて、差信号を生成する手段からなることを特徴とするビデオカメラ。
  5. 請求項において、
    上記判定用信号を生成する手段は、
    上記ゲイン可変手段の出力に基づいて、比信号を生成する手段をからなることを特徴とするビデオカメラ。
  6. 請求項1において、
    上記データ検波手段の出力を参照してホワイトバランス調整のためのゲインを制御する手段は、
    ホワイトバランスおよび出力色信号を総合的に制御するマイコンであることを特徴とするビデオカメラ。
  7. 請求項において、
    上記選択手段は、
    上記第2の色検出手段によって発生される上記色平面において色信号が白に相当する位置から所定の範囲にあることを示す信号を参照して制御されるスイッチであることを特徴とするビデオカメラ。
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