JP3642043B2 - 楽音生成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、いわゆるカラオケ装置等に用いられる楽音生成装置に係り、特に、演奏情報をもとに音源装置としての楽音合成装置を駆動してカラオケ伴奏を演奏するカラオケ装置に好適な楽音生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、流行歌等の歌唱曲の歌唱部分を除く伴奏音楽、いわゆるカラオケを録音した磁気テープあるいは光ディスク等を用いて、伴奏音楽を再生演奏しつつ、それに合わせて歌唱を行うためのカラオケ装置が広く普及している。多くのカラオケ装置では、歌唱の音声をマイクロフォン(以下、「マイク」と称する)を介して、残響効果を付加するなどして、カラオケとミキシングし、歌唱を一層豊かなものとして楽しむようにしている。また、例えば光ディスク等を用いたカラオケ装置においては、伴奏音楽の再生演奏のみならず、ディスプレイ装置により、歌詞情報、さらには適宜な映像情報を表示するようにしたものも多い。このようなカラオケを楽しむために用いられるカラオケ装置も、カラオケを楽しむ環境、状況等が多様化するにつれ、伴奏音楽の音源の種類、歌詞情報の提供の仕方、楽曲に応じた環境設定の仕方等も多様化しつつある。
【0003】
近年では、電子楽器やコンピュータミュージック等に利用されている楽音合成装置、すなわちシンセサイザを音源装置として利用し、このような音源装置を伴奏音楽の演奏情報で駆動するとともに、前記伴奏音楽の演奏情報と共に歌詞情報でディスプレイを駆動して、前記伴奏音楽に対応する歌詞を文字表示するタイプのカラオケ装置が開発されつつある。このようなタイプのカラオケ装置は、従来のカラオケ装置とは異なり、演奏情報が、アナログ音声に基づく音声情報でなく楽譜(スコア)に近い情報であるため、情報のデータ量が比較的少なくて済み、演奏情報の伝送、複写等の取扱いも容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のカラオケ装置は、基本的に、市販され、よく知られているているCD(コンパクトディスク)またはレコード(アナログレコード)におけるアレンジ(編曲)に近似したアレンジによる演奏形態で伴奏音楽を演奏するようになっており、単一の固定されたアレンジによる伴奏音楽を演奏するに過ぎなかった。
しかしながら、このように固定された変化のない伴奏音楽の演奏だけでは、変化に乏しく、頻繁にカラオケによる歌唱を繰り返していると飽きてしまうこともあった。このような単調さの問題はカラオケ装置が普及すればするほど増加してゆくと考えられる。
【0005】
そこで、歌い手が所望に応じて伴奏音楽のアレンジを変化させることがができれば、一層柔軟にカラオケを楽しむことができ、カラオケのユーザ層の拡大にも寄与すると考えられる。歌唱曲の伴奏を変化させて演奏することは、一般の演奏家において演奏に変化をつけるために頻繁に行われており、カラオケ装置でこのような演奏の変化が可能となれば、カラオケの楽しみも一層増加するはずである。
この発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、曲の演奏のバリエーションを可能とし、利用者の意図に応じて変化にとんだ演奏を行うことを可能とする楽音生成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る楽音生成装置は、複数の演奏パートからなる楽音信号を生成するための演奏データであって、前記複数の演奏パートのそれぞれが標準のパートデータからなり、前記複数の演奏パートの内の特定演奏パートについては前記標準のパートデータに加えてこれとは異なるバリエーションのパートデータを含む演奏データを記憶する記憶手段と、人間の関節の動きを検出し、その検出結果を少なくとも1つの判断要素として前記特定演奏パートのパートデータを前記標準のパートデータとこれとは異なるパートデータとの間で切り替えるためのバリエーション選択手段と、前記各演奏パートの選択されているパートデータに基づいて伴奏音楽の楽音信号を合成する楽音合成手段と具備することを特徴としている。
【0007】
【作用】
この発明の楽音生成装置においては、曲の少なくとも一部の演奏データに同一演奏パートについての複数種の演奏パターンを含む演奏情報を供給し、前記複数種の演奏パターンを切換選択して、前記同一パートについての複数種の演奏パターンの中から所望の演奏パターンの演奏データを用いて伴奏音楽の楽音情報を生成することにより、曲の演奏のバリエーションを可能とし、利用者の動作に応じて変化にとんだ演奏を行うことが可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係るカラオケ装置の構成を模式的に示している。この実施例では、マイクに付設されたバリエーションスイッチを操作すると、予め複数種の演奏パターンが用意された個所について、前記バリエーションスイッチの操作に応じて演奏パターンが切換選択され、カラオケ曲の演奏形態が変更されるようにしている。
【0009】
図1に示すカラオケ装置は、CPU(中央処理装置)11、ROM(読出し専用メモリ)12、RAM(読み書き可能メモリ)13、操作パネル14、楽音合成装置15、マイク16、ミキサ17、スピーカ18、コンピュータグラフィックス装置(以下、「画像作成装置」とする)19、光ディスク再生装置(以下、「LD再生装置」と称する)20、画像合成装置21、ディスプレイ装置(CRT)22、ハードディスク装置(HDD)23、CD−ROM再生装置(CD−ROM)24、フロッピーディスク装置(FDD)25、モデム26およびバリエーションスイッチ27を具備している。なお、ネットワークのインタフェースとして、ここではモデム26を用いている。
CPU11、ROM12、RAM13、操作パネル14、楽音合成装置15、画像作成装置19、LD再生装置20、ハードディスク装置23、フロッピーディスク装置25、モデム26およびバリエーションスイッチ27は、共通のバスBLに結合されている。
【0010】
CPU11は、このカラオケ装置全体の動作を制御・管理する。ROM12は、演奏制御プログラム等を含む動作プログラムが書き込まれている。演奏制御プログラムは、カラオケ演奏のためプログラムであり、この場合、バリエーション切換操作のためのプログラムを含んでいる。
RAM13は、CPU11により、このカラオケ装置の動作を制御・管理するときに使用されるメモリである。ROM12内の動作プログラムは、このカラオケ装置の電源投入時にCPU11の制御によりRAM13にロードされる。操作パネル14は、このカラオケ装置を操作するためのスイッチ、摘み等からなる各種操作部を備えている。
【0011】
楽音合成装置15は、伴奏演奏情報により駆動されて伴奏音楽の楽音信号を生成するいわゆるミュージックシンセサイザであり、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源等の音源部とそれを制御する制御部とを備えている。
マイク16は、このカラオケ装置を使用して歌唱を行う歌い手の音声を入力するために使用される。ミキサ17は、楽音合成装置15の出力とマイク16の出力とをミキシングする。このミキサ17部分には、マイク16の出力に残響音成分を付加するエコー装置またはリバーブ装置が、必要に応じて付設される。スピーカ18は、楽音合成装置15からの伴奏音楽とマイク16からの音声とがミキシングされたミキサ17の出力により駆動され、伴奏音楽および歌声の音響を発する。
【0012】
画像作成装置19は、伴奏演奏情報とともに供給される歌詞等の文字情報および静止画、動画等の描画情報を処理して表示用の画像信号を生成する。LD再生装置20は、光ディスクに記録された映像情報を使用することが指定されたカラオケ曲を演奏する場合に機能し、描画情報により、伴奏演奏情報に同期して、所定のディスクの所定のフレームの静止画または所定のフレームを起点とする動画等からなる映像情報を再生する。このため、LD再生装置20は、光ディスクのオートチェンジャ機能を有していることが望ましい。画像合成装置21は、画像作成装置19の出力とLD再生装置20の出力とを合成して、合成映像信号を生成する。ディスプレイ装置22は、画像合成装置21で合成された合成映像信号を表示する。
【0013】
ハードディスク装置23は、カラオケ曲の、曲名、歌手名、発売日、キーワード、演奏情報、描画情報、小節線情報、歌詞情報等を含む曲データが格納されている。この場合、曲データ中の演奏データには、少なくとも一部において、1つ以上の特定のパートについて、通常の演奏パターンと、その演奏パターンと異なる1つ以上のバリエーションの演奏パターンとが含まれている。操作パネル14を介しての選曲操作に従いCPU11により、前記選曲された曲についての曲データがRAM13にロードされる。その後、CPU11の制御の基にRAM13から逐次読出されて、前述の楽音合成装置15および画像作成装置19へ伴奏音楽データおよび歌詞データ等からなる曲データが送出され、カラオケの演奏に供される。CD−ROM再生装置24は、曲データの記録媒体であるCD−ROMから曲データを読出してハードディスク装置23にダウンロードするために用いられる。
【0014】
フロッピーディスク装置25は、曲データの記録再生を行うために設けられており、このフロッピーディスク装置25によりハードディスク装置23内の曲データをフロッピーディスクに書き込んだり、フロッピーディスクから曲データを読出してハードディスク装置23にダウンロードしたりする。このフロッピーディスクは装置間で曲データをやりとりする場合等に使用される。
モデム26は、通信回線により他の装置またはホストシステムに結合され、通信回線を介して曲データまたは演奏データ等のデータを送受するために用いられる。
【0015】
バリエーションスイッチ27は、カラオケ演奏のバリエーションの選択切換をを指示するためのスイッチであり、歌い手が歌いながら容易に操作することができるようにするため、例えば図2に示すように、マイク16のグリップ部に設けられている。バリエーションスイッチ27は、例えば、図2のように、マイク16の電源スイッチ16aと間違えて操作したり無意識に誤操作したりすることのないように、電源スイッチ16aから離れたマイク16の基端部に設けられた複数個の押しボタンスイッチにより構成され、これらのスイッチを選択的に操作することにより、容易にバリエーションの選択が行えるようになっている。
【0016】
図1のカラオケ装置では、予めCD−ROM再生装置24によりCD−ROMから曲データをハードディスク装置23にダウンロードしておくとともに、必要な光ディスクをLD再生装置20にセットしておく。なお、ハードディスク装置23にダウンロードする曲データは、フロッピーディスク装置25によりフロッピーディスクから与えたり、モデム26により通信回線から与えたりすることもできる。
図1のカラオケ装置は、電源を投入すると、ROM12に書き込まれている動作プログラムがRAM13にロードされて動作が開始される。操作パネル14を操作することによりCPU11がRAM13の動作プログラムに従って動作して、種々の機能、例えば前述の曲データ演奏等の機能を実行する。上述のハードディスク装置23へのダウンロードも、電源が投入された状態で、操作パネル14を操作することにより、CPU11により制御されて実行される。
【0017】
操作パネル14の操作により、演奏曲が指定されると、ハードディスク装置23から指定された演奏曲の曲データが読出され、RAM13にロードされ、この曲データに従ってカラオケの演奏が開始される。カラオケの演奏に際しては、曲データに従い、楽音合成装置15において逐次楽音情報が生成され、ミキサ17を介してスピーカ18から再生されるとともに、同様に曲データ中に含まれている歌詞情報および小節線情報に従い、画像作成装置19から曲の進行に合わせて例えば小節単位で歌詞の文字画像情報が生成され、画像合成装置21を介してディスプレイ装置22に表示される。
【0018】
このとき、曲データ中の着色情報によって、画像作成装置19を介して歌唱の進行に合わせて前記歌詞の文字画像情報が逐次他の色に着色され、歌うべき個所が歌い手に容易に把握できるように指示される。また、曲データ中に含まれている描画情報に従い、画像作成装置19から曲の進行に合わせた画像情報が生成されて前記歌詞の文字画像情報に重畳され、画像合成装置21を介してディスプレイ装置22に表示される。光ディスクを用いるカラオケ曲の場合は、演奏開始時に、所定の光ディスクが選定され、曲データ中の描画情報に従って、光ディスクの指示された個所が再生されて、画像合成装置21を介してディスプレイ装置22に表示される。
【0019】
したがって、歌い手はディスプレイ装置22の表示を見ながらマイク16に向かって歌えばよい。
この実施例におけるバリエーション演奏操作は次のようにして行われる。この場合、ハードディスク装置23から選曲に応じてRAM13に転送され、逐次読出されて演奏に供される各曲の曲データの主たる部分である演奏データは、次のように構成されている。
図3に示すように、演奏データには複数のトラックTK1、TK2、TK3…が設けられている。第1のトラックTK1には演奏情報が格納されている。この演奏情報は、楽音合成装置15を駆動して伴奏音楽の楽音信号を生成させるためのデータである。第2のトラックTK2には、画像作成装置19により画像信号を生成させるための描画情報およびLD再生装置20に光ディスクから読み出すべき映像データを指示するための描画情報の少なくとも一方が格納されている。第3のトラックTK3には、伴奏音楽の小節線の番号(小節線No)を示す小節線情報が格納されている。第4のトラックTK4には、画像作成装置19によって歌詞の文字画像情報を生成させ、表示画像信号を形成するための歌詞情報が格納されている。
【0020】
なお、前記描画情報に画像作成装置19によって画像信号を生成させるための描画情報が含まれている場合には、画像作成装置19によって生成される表示画像信号には、描画情報による画像信号と歌詞情報による文字画像情報との両者が含まれている。第5のトラックTK5には、前記歌詞情報によりディスプレイ22に表示される歌詞の文字画像情報に着色するための着色情報が格納されている。少なくとも画像作成装置19により生成された歌詞の文字画像情報を含む表示画像信号およびLD再生装置20により読出された映像信号は画像合成装置21で合成映像信号に合成されて、ディスプレイ22に表示される。
【0021】
これら各情報は、例えば1音、1画像等のイベント毎に設定され、隣接するイベント間には、その間の経過時間を示す時間情報Δtが挿入される。例えば、演奏情報を例にとると、最初の演奏情報で、ある音を開始し、Δt経過した後に、次のその音を終了させる演奏情報を与えることにより、所定の演奏を行う。
図3では、演奏情報は第1のトラックTK1に、1連の情報として示しているが、より詳細には各楽器の各音毎の演奏情報により構成される。また、各楽器の音色等の情報も適宜含まれている。この場合、時間の情報Δtは、随時変化する時間情報としてもよいが、図3のように、予め演奏の最小時間単位をもとに設定したΔtを基本単位として、2Δtの時間はΔtを2回続けて挿入することにより表現してもよい。
この場合、演奏情報は、図4に示すように、ピアノパートP1、ギターパートG1、ベースパートB1およびドラムスパートD1等からなる通常の演奏の各パートデータに加えて、ギターパートG1に代わり得るギターパートG1とは異なるギターパートG2、同様にベースパートB1に対応するベースパートB2、同様にドラムスパートD1に対応するドラムスパートD2、およびさらにベースパートB1ともB2とも異なるベースパートB3等からなるバリエーションの各パートデータを有している。これらの各パートデータは、例えばそれぞれ異なるデータトラックを構成している。バリエーションパートを有するギター、ベースおよびドラムスのパートは、それぞれ第1、第2および第3のポインタPT1、PT2およびPT3により所望のパートが択一的に選択され、選択されたパートのみが楽音合成装置15による演奏に供される。前記第1、第2および第3のポインタPT1、PT2およびPT3は、バリエーションスイッチ27によりCPU11を介して操作され、演奏に使用するバリエーションを選択的に指定する。
【0022】
例えば、通常の演奏の各パートが演奏されている状態で、バリエーションスイッチ27が操作され、例えば第1のポインタPT1が切り換えられると、ギターの演奏パートがギターパートG1からギターパートG2に切り換えられ、ギターの演奏パートがバリエーションのパートに変更される。同様に、バリエーションスイッチ27が操作され、例えば第2のポインタPT2が切り換えられると、ベースの演奏パートがベースパートB1からベースパートB2またはB3に切り換えられ、ベースの演奏パートがバリエーションのパートに変更され、第3のポインタPT3が切り換えられると、ドラムスの演奏パートがドラムスパートD1からドラムスパートD2に切り換えられ、ドラムスの演奏パートがバリエーションのパートに変更される。
【0023】
さらに、バリエーションのパート、例えばギターパートG2を演奏中に、バリエーションスイッチ27の操作により、例えば第1のポインタPT1を切り換えて、ギターの演奏パートを通常演奏のギターパートG1に戻すこともできる。
したがって、バリエーションスイッチ27によりバリエーションの選択を容易に行えるようにするため、バリエーションの構成を体系化して、その体系に合わせた多数のスイッチによりバリエーションスイッチ27を構成してもよいし、1つのスイッチ操作で、ギターパートがG1→G2へ、ベースパートがB1→B2へという具合に、複数パートをバリエーションパターンに切換得るように構成してもよい。
上述の各パートは、必ずしも各独立したトラックを構成していなくてもよく、事実上選択使用が可能な形のデータ構成となっていればよい。
【0024】
このように、歌唱中に、バリエーションスイッチ27の操作により、任意に演奏パートを選択して切り換えることができ、変化にとんだカラオケ演奏を楽しむことが可能となる。
なお、バリエーションスイッチ27は、単一のスイッチにより構成し、その操作回数によって、バリエーションのポインタおよび各パートデータを区別するようにしてもよい。さらに、図5に示すように、腕の関節部に装着して腕の屈伸動作角度を検出する角度検出器31をバリエーションの選択に用いて、腕の屈伸角度および屈伸動作回数の少なくとも一方を用いてバリエーションのポインタおよび各パートデータを切り換えるようにしてもよい。あるいは、図6に示すように、各指の先端部に加速度センサ41を設けた手袋42を、バリエーションの選択に用い、指の動きを検出することにより、バリエーションのポインタおよび各パートデータを区別するようにしてもよい。
また、角度検出記の角度でパートを選択し、マイクのバリエーションスイッチ27で決定するように構成してもよい。
【0025】
さらに、カメラを用いて歌い手を撮像した画像情報をもとに、画像処理技術により、歌い手の手の動き等の特定の動作を検出し、それに応じて、バリエーションのポインタおよび各パートデータを区別するようにしてもよい。
また、バリエーションのパートも曲全体でなく、曲の一部分についてだけ用意して、その部分についてのみバリエーションの選択を行うことができるようにしてもよい。この場合、バリエーションの用意されている部分は、歌詞情報と共に何らかの形でバリエーションの存在が表示されるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、曲の少なくとも一部の演奏データに同一演奏パートについての複数の相異なる演奏パターンを含む演奏情報を供給し、前記複数種の演奏パターンを切換選択して、前記同一パートについての複数種の演奏パターンについて所望の演奏パターンの演奏データを用いて伴奏音楽の楽音情報を生成するようにして、曲の演奏のバリエーションを可能とし、利用者の動作に応じて変化にとんだ演奏を行うことを可能とする楽音生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るカラオケ装置の一実施例の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】 図1の実施例におけるバリエーションスイッチを付設したマイクの構成を模式的に示す側面図である。
【図3】 図1の実施例における曲データの演奏データのデータ構造を示す図である。
【図4】 図1の実施例における演奏データの通常演奏パートおよびバリエーションパートの各パートのデータ構造を示す図である。
【図5】 この発明に係るバリエーション選択に使用可能な角度検出器を説明するための模式図である。
【図6】 この発明に係るバリエーション選択に使用可能な加速度センサを説明するための模式図である。
【符号の説明】
11…CPU(中央処理装置)、12…ROM(読出し専用メモリ)、13…RAM(読み書き可能メモリ)、14…操作パネル、15…楽音合成装置、16…マイク、17…ミキサ、18…スピーカ、19…コンピュータグラフィックス装置(画像作成装置)、20…光ディスク再生装置(LD再生装置)、21…画像合成装置、22…ディスプレイ装置(CRT)、23…ハードディスク装置(HDD)、24…CD−ROM再生装置(CD−ROM)、25…フロッピーディスク装置(FDD)、26…モデム、27…バリエーションスイッチ、31…角度検出器、41…加速度センサ、42…手袋。
Claims (1)
- 複数の演奏パートからなる楽音信号を生成するための演奏データであって、前記複数の演奏パートのそれぞれが標準のパートデータからなり、前記複数の演奏パートの内の特定演奏パートについては前記標準のパートデータに加えてこれとは異なるバリエーションのパートデータを含む演奏データを記憶する記憶手段と、
人間の関節の動きを検出し、その検出結果を少なくとも1つの判断要素として前記特定演奏パートのパートデータを前記標準のパートデータとこれとは異なるパートデータとの間で切り替えるためのバリエーション選択手段と、
前記各演奏パートの選択されているパートデータに基づいて伴奏音楽の楽音信号を合成する楽音合成手段と
具備することを特徴とするカラオケ装置。
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