JP3640762B2 - 金型用ノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂、特に液状シリコーンゴム等の熱硬化性樹脂の成形に用いられる金型用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
原料樹脂を金型キャビティに導くための最終関門としてゲートは成形品の品質に大きな影響を及ぼす重要な部分である。このため、目的にあわせて様々な構造のゲート、ノズルが開発されている。例えば熱硬化性樹脂である液状シリコーンゴムの成形にあたっては、ゲート直前まで材料が金型の熱で硬化しないようにするために、金型内をランナレスにすることができ材料流路の近傍を冷却可能なコールドタイプのゲート、ノズルを用いることがしばしばある。
【0003】
従来、このタイプの金型用ノズルは、前述したように液状シリコーンゴムがキャビティへ移送される途中で固化してしまうことを防止するため、ノズル自体に冷却機能が設けられ、かつゲートが直接キャビティに開口するようコールドタイプノズルが組み込まれていた。このような、コールドタイプノズルのゲートの開閉は、ノズル内の弁機能を有するシャフト部を前進後退させることにより行われるが、この動作を行わせる手段としては、油圧式により動作させるものとスプリングを用いて動作させるものとがある。
【0004】
図7にスプリングによりシャフト部を動作させるタイプの金型用ノズルが組み込まれた金型の構造を示す。
【0005】
この金型において液状シリコーンゴムの成形が行なわれる場合には、まず図示しない射出成形機によって射出された液状シリコーンゴムが導入部1より導入され、移送路2を経てコールドノズル3内の図8に示される樹脂流路4内に流れ込む。外周に冷却水の流れる冷却路5が配置されている樹脂流路4内に流れ込んだ液状シリコーンゴムは、図9に拡大して示されるコールドノズル3の先端に位置するゲート部6の内壁とシャフト弁7の先端の凹部との空間である樹脂だまり8に侵入する。コイルスプリング9の弾発力によりゲート部6の排出口10を塞いでいたシャフト弁7は、樹脂だまり8に液状シリコーンゴムが蓄積されるにつれて増大する樹脂だまり8内の液圧により、図10に示されるようにコイルスプリング9の弾発力に抗しながら後退させられる。このシャフト弁7の後退により図11に拡大して示されるように、シャフト弁7とゲート部6の内壁とに間隙ができ、この間隙から液状シリコーンゴムは、例えば150℃に加熱されている金型のキャビティ11内に注入される。その後、液状シリコーンゴムの射出が完了し図示しない射出成形機からの射出圧が下がると、再び図8に示すようにコイルスプリング9の弾発力によりシャフト弁7が前進しゲート部6の排出口10は塞がれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
熱可塑性の通常のプラスチック成形では、高温の材料を金型キャビティ内で冷却することにより成形品を得るので、金型キャビティ内では冷却により材料の収縮が起こるが、上述したような熱硬化性樹脂のシリコーンゴムの成形では逆にシリンダ内では常温の材料が高温の金型キャビティ内に射出されることにより材料の熱膨張が発生する。この熱膨張によりコールドタイプノズルでは以下のような問題が発生する。すなわち、このコールドタイプノズルでは、加熱された金型のキャビティ11内で熱硬化性樹脂である液状シリコーンゴムが熱膨張を起こすときの圧力によりシャフト弁7が後方に押しやられ、ゲート部6の排出口10が開口してしまう。この結果、キャビティ11からの加熱された液状シリコーンゴムの逆流が発生し、この逆流物が硬化してノズル内の液状シリコーンゴムに混入し、ノズル内の樹脂流路を閉塞してしまうという問題があった。
【0007】
また、キャビティからノズル内への液状シリコーンゴムの逆流や、この逆流物がノズル内で硬化してしまうことによる樹脂流路のつまり等の影響により、射出時にはノズルの内部に所定の射出圧以上の圧力が加わることになり、ノズルに加わる応力がノズルの構造体としての許容応力を越えノズル自体が破損してしまうという問題があった。
【0008】
そして、油圧により弁機能を有するシャフト部を動作させるタイプの金型用ノズルでも、ゲートを閉じる圧力がシャフト部の弁の形状によっては制限されており、逆流が発生して同様の問題が生じていた。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ノズル内へのセミ硬化した樹脂の逆流を防止することのできる金型用ノズルの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の金型用ノズルは、ゲート部を有するノズル本体と、前記ノズル本体内で進退移動可能に設けられたシャフト本体を有し、このシャフト本体内の軸芯に沿って前記ゲート部へと向かい、該シャフト本体の先端部分で径方向に分岐しつつ傾斜しさらに外方に通じる排出口を持つ樹脂流路を内部に備えたシャフト弁と、このシャフト弁をキャビティから後退する方向に付勢するとともに前記ゲート部に対し前記シャフト弁内の樹脂流路の前記排出口を閉鎖する付勢手段と、前記シャフト弁に設けられ、前記ノズル本体内に導入された樹脂の射出圧を受けて前記シャフト弁を前記付勢手段の付勢力に抗しつつ前記キャビティの方向へ移動させ、前記ゲート部に対し前記シャフト弁内の樹脂流路の前記排出口を開口させるための受圧部と、を具備することを特徴とする。
【0013】
このノズルは、樹脂射出時に、シャフト弁の受圧部が、樹脂流路内に導入された樹脂の射出圧を受けてシャフト弁を付勢手段の付勢力に逆らいキャビティの方向へ移動させ、ゲート部に対してシャフト弁の樹脂流路の排出口を開口するように作用する。このような受圧部の作用は、例えば、樹脂の射出圧を受圧部がキャビティの反対側から受けるように受圧部の形状を選択すると共に、付勢手段の付勢力と受圧部が樹脂射出時に受ける樹脂の射出圧とのバランスを最適に設定することによって実現される。これにより、ゲート部に対してシャフト弁の樹脂流路が樹脂射出時に開口し、受圧部が樹脂の射出圧を受けなくなる樹脂射出完了後に付勢手段の付勢力によって閉鎖されることになる。よって、樹脂として液状シリコーンゴム等の熱硬化樹脂を用いた場合、樹脂射出完了後に受圧部はキャビティ側からの熱膨脹圧を受けるが、その際、受圧部が受ける力の方向は付勢手段の付勢方向と一致しており、受圧部はゲート部を閉鎖する方向に押圧されるのにすぎない。よって、樹脂射出完了後のキャビティからノズル内への樹脂の逆流が生じることはない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施する場合の形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施形態である金型用ノズルが組み込まれた金型の断面図である。
【0016】
この金型は図示しない射出成形機より射出された例えば、液状シリコーンゴムが導入される導入部21と、成形品を形成する彫り込み部を有するキャビティ22と、導入された液状シリコーンゴムを、例えば150℃に加熱されているキャビティ22側へ移送して行く移送路23、24と、移送路24を通じて供給された液状シリコーンゴムをキャビティ22に注入するコールドノズル25とにより主に構成されている。なお、加熱されているキャビティ22の熱により移送中の液状シリコーンゴムが硬化しないように、導入部21及び移送路23、24を囲んで、図示しない冷却水ジャケット等からなる冷却手段が設置されている。
【0017】
コールドノズル25は図2に示されるように、先端にゲート部31を有するノズル本体32と、ノズル本体32内の軸芯に沿って形成されている樹脂流路33と、樹脂流路33内を進退移動するシャフト弁34と、樹脂流路33の周りに壁をはさんで冷却水を流通せしめる冷却水路35と、シャフト弁34を進退移動自在に保持するシャフト軸受36及びスプリングホルダ37と、スプリングホルダ37を介しシャフト弁34をキャビティ22から後退する方向に付勢する付勢手段であるコイルスプリング38と、スプリングホルダ37を進退移動自在に保持するホルダ軸受39とにより主に構成されている。
【0018】
樹脂流路33は、移送路24から通じる移送路40と後方で交わっており、射出成形機より射出され導入部21より導入された液状シリコーンゴムは、移送路40からこの樹脂流路33を通りゲート部31に流れ込む。
【0019】
シャフト弁34は、その先端部分に、ゲート部31を開閉するための弁部41を有する。この弁部41は、ノズル先端に向けて径をテーパ状に拡大せしめてなる円錐形状を成し、ゲート部31の閉塞時にテーパ面とゲート部31の内壁面との間に液だまり43を形成するものとなっている。
【0020】
すなわち、シャフト弁34は、液だまり43に流れ込んだ液状シリコーンゴムによる液圧を弁部41のテーパ面で受けることで、コイルスプリング38の弾発力に逆らいキャビティ22の方向へ移動してゲート部31の排出口42を開口し、射出終了時には、弁部41のテーパ面が受ける液圧の低下に伴い、コイルスプリング38の弾発力によってキャビティ22から後退する方向へ移動し、ゲート部31の排出口42を閉塞するように構成されている。
【0021】
なお、前記コイルスプリング38の荷重は、弁部41が受ける樹脂圧等を考慮し適正な値に設定される必要がある。
【0022】
以上のように構成されたコールドノズル25を有する金型により、例えば液状シリコーンゴムの成形を行う場合には、図示しない射出成形機より射出された液状シリコーンゴムが、導入部21、移送路23、移送路24、及び移送路40を経てコールドノズル25内の樹脂流路33内に流れ込み、さらに樹脂流路33内に流れ込んだ液状シリコーンゴムは、ゲート部31の内壁面とシャフト弁34の弁部41のテーパ面との間に形成された液だまり43に流れ込む。
【0023】
これにより液だまり43内の液圧が次第に高くなり、この液圧を弁部41のテーパ面で受けているシャフト弁34は、次第に強まるキャビティ22側に向けての付勢力を受ける。しかる後、この付勢力は、コイルスプリング38によってシャフト弁34をキャビティ22から後退する方向に付勢(引張る)する力を上回り、シャフト弁34は、図3に示されるようにキャビティ22側に向けて前進する。このシャフト弁34の前進(弁部41の前進移動)により、ゲート部31の排出口42が開口し、液状シリコーンゴムがキャビティ22内に充填される。この後、射出工程を終えるまで、シャフト弁34は弁部41のテーパ面に受ける射出圧により前進位置に固定される。
【0024】
キャビティ22への液状シリコーンゴムの充填が完了し、射出成形機からの射出が停止すると、シャフト弁34の弁部41のテーパ面が受ける圧が急速に低下し、シャフト弁34はコイルスプリング38の付勢力によって後方に移動させられる。これにより、シャフト弁34の弁部41は図2に示される射出前の初期位置に戻り、以てゲート部31の排出口42が閉塞される。
【0025】
一方、キャビティ22内では、加熱による液状シリコーンゴムの硬化が進み、シャフト弁34の弁部41は液状シリコーンゴムの熱膨張による圧力を受けることになるが、この圧力は弁部41のテーパ面をゲート部31の内壁面に押し当てる方向に働き、よって、キャビティ22からノズル内への液状シリコーンゴムの逆流は完全に阻止できる。
【0026】
このように、本実施形態の金型用ノズルによれば、キャビティ22内の液状シリコーンゴムが熱膨張してノズルのシャフト弁34にその圧力を加えても、そのシャフト弁34が受ける圧力は弁を強く閉じるように作用するので、コールドノズル25内への液状シリコーンゴムの逆流を防止することができる。
【0027】
なお、本実施形態ではシャフト弁の弁部41の形状として円錐形状を選んだが、図4に示されるように、円柱形状の弁部44とし、これに合せてゲート部の弁部干渉部分の形状も変更してもよい。
【0028】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0029】
図5は第2の実施形態に用いられる金型用ノズルの断面図である。
【0030】
同図に示されるコールドノズル51は、第1の実施形態で説明したコールドノズル31と同様に金型内に組み込まれており、先端にゲート部52を有するノズル本体53と、内部に樹脂流路54を有しノズル本体53内を進退移動するシャフト弁55と、冷却水を流通せしめる冷却水路56と、シャフト弁55を進退移動自在に保持するシャフト軸受57及びスプリングホルダ58と、スプリングホルダ58を介しシャフト弁55を、例えば150℃に加熱されているキャビティ59から後退する方向に付勢する付勢手段であるコイルスプリング60と、スプリングホルダ58を進退移動自在に保持するホルダ軸受61とにより主に構成されている。
【0031】
シャフト弁55は、中央付近で径方向に分岐しており、内部に形成された樹脂流路54は、射出成形機より射出された液状シリコーンゴムが流れてくる図示しない移送路から、シャフト弁55の径方向に分岐した方のシャフトの内部を通って、シャフト弁55の分岐点へと続いている。そして、樹脂流路54はシャフト弁55の分岐点から軸芯に沿ってゲート部52へと向かい、先端部分でシャフト弁55の径方向に分岐しながら傾斜し、排出口62を経てシャフト弁55の外方に通じている。この樹脂流路54の分岐部分のキャビティ59側の内壁が弁部としての受圧部63となり、シャフト弁55の進退移動により、排出口62を開閉する。
【0032】
さらに詳説すると、シャフト弁55は、樹脂流路54の分岐部分に流れ込んできた液状シリコーンゴムの液圧を受圧部63で受けることで、シャフト弁55はコイルスプリング60の弾発力に逆らいキャビティ59の方向へ移動して、ゲート部52の内壁から排出口62を露出することにより排出口62を開口し、射出終了時には、受圧部63が受ける液圧の低下に伴い、コイルスプリング60の弾発力によってキャビティ59から後退する方向へ移動し、樹脂流路54の排出口62がゲート部53の内壁によって閉塞されるように構成されている。なお、前記コイルスプリング60の荷重は、受圧部63が受ける樹脂圧等を考慮し適正な値に設定される必要がある。
【0033】
以上のように構成されたコールドノズル51を用いて例えば、液状シリコーンゴムの成形を行なう場合には、射出成形機より射出された液状シリコーンゴムが図示しない金型内の移送路を経てシャフト弁55内の樹脂流路54内に流れ込み、さらに樹脂流路54内に流れ込んだ液状シリコーンゴムは、シャフト弁55の先端部分にあり、樹脂流路54の分岐部分のキャビティ59側の内壁である受圧部63に向かって流れて行く。
【0034】
そして、射出された液状シリコーンゴムが次々と流れてくることにより受圧部63が受ける液圧が次第に高くなり、シャフト弁55は次第に強まるキャビティ59側に向けての付勢力を受ける。しかる後、この付勢力は、コイルスプリング60によってシャフト弁55をキャビティ59から後退する方向に付勢(引張る)する力を上回り、シャフト弁55は図6に示されるようにキャビティ59側に向けて前進する。このシャフト弁55の前進により、樹脂流路54の排出口62が開口し、液状シリコーンゴムがキャビティ59内に充填される。この後、射出工程を終えるまで、シャフト弁55は受圧部63に受ける射出圧により前進位置に固定される。
【0035】
キャビティ59への液状シリコーンゴムの充填が完了し、射出成形機からの射出が停止すると、シャフト弁55の受圧部63が受ける圧が急速に低下し、シャフト弁55はコイルスプリング60の付勢力によって後方に移動させられる。これにより、シャフト弁55は図5に示される射出前の初期位置に戻り、以て樹脂流路54の排出口62が閉塞される。
【0036】
一方、キャビティ59内では、加熱による液状シリコーンゴムの硬化が進み、シャフト弁55の先端面は液状シリコーンゴムの熱膨張による圧力を受けることになるが、この圧力はシャフト弁55がキャビティ59から後退する方向、すなわち排出口62を閉塞する方向に働き、よって、キャビティ59からノズル内への液状シリコーンゴムの逆流は完全に阻止できる。
【0037】
このように、本実施形態の金型用ノズルによれば、キャビティ59内の液状シリコーンゴムが熱膨張してノズルのシャフト弁55にその圧力を加えても、そのシャフト弁55が受ける圧力は排出口62を強く閉じるように作用するので、コールドノズル25内への液状シリコーンゴムの逆流を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明における金型用ノズルによれば、例えば、熱硬化性樹脂である液状シリコーンゴムが加熱された金型のキャビテイ内で熱膨張を起こし、弁機能を有するシャフト弁が後退させられる方向に圧力を受けても、樹脂の排出口を強く閉じる方向に作用するので、樹脂の逆流を防止することができる。したがって、セミ硬化した樹脂がノズル内に逆流し、硬化前の原料樹脂に混入したり、原料の流路を塞いでしまうような恐れはない。
【0039】
また、キャビティからノズル内への例えば液状シリコーンゴムの逆流や、この逆流物がノズル内で硬化してしまうことによる樹脂流路のつまり等の影響を受けることがないので、射出時にノズルの内部に所定の射出圧以上の圧力が加わることはなく、ノズルが破損してしまうような恐れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に用いられる金型用ノズルが組み込まれている金型の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における金型用ノズルの樹脂射出前の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における金型用ノズルの樹脂射出直後の断面図である。
【図4】本発明における他の形状のシャフト弁が組み込まれている金型用ノズルを示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における金型用ノズルの樹脂射出前の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における金型用ノズルの樹脂射出直後の断面図である。
【図7】従来の金型用ノズルが組み込まれている金型の断面図である。
【図8】従来の金型用ノズルの樹脂射出前の断面図である。
【図9】従来の金型用ノズルの樹脂射出前の拡大図である。
【図10】従来の金型用ノズルの樹脂射出直後の断面図である。
【図11】従来の金型用ノズルの樹脂射出直後の拡大図である。
【符号の説明】
22・59……キャビティ、25・51……コールドノズル、31・52……ゲート部、32・53……ノズル本体、33・54……樹脂流路、34・55……シャフト弁、35・56……冷却水路、36・57……シャフト軸受、37・58……スプリングホルダ、38・60……コイルスプリング、39・61……ホルダ軸受、40……移送路、41・44……弁部、42・62……排出口、43……液だまり、63……受圧部。

Claims (2)

  1. ゲート部を有するノズル本体と、
    前記ノズル本体内で進退移動可能に設けられたシャフト本体を有し、このシャフト本体内の軸芯に沿って前記ゲート部へと向かい、該シャフト本体の先端部分で径方向に分岐しつつ傾斜しさらに外方に通じる排出口を持つ樹脂流路を内部に備えたシャフト弁と、
    このシャフト弁をキャビティから後退する方向に付勢するとともに前記ゲート部に対し前記シャフト弁内の樹脂流路の前記排出口を閉鎖する付勢手段と、
    前記シャフト弁に設けられ、前記ノズル本体内に導入された樹脂の射出圧を受けて前記シャフト弁を前記付勢手段の付勢力に抗しつつ前記キャビティの方向へ移動させ、前記ゲート部に対し前記シャフト弁内の樹脂流路の前記排出口を開口させるための受圧部と、
    を具備することを特徴とする金型用ノズル。
  2. 前記ノズル本体内に冷媒の流路を形成してなることを特徴とする請求項1記載の金型用ノズル。
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