JP3637763B2 - 樹脂モールド回路基板とその製造方法及び樹脂モールド回路基板を備えた電気機器とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路部品を後付けする樹脂モールド回路基板とその製造方法及び回路部品を後付する樹脂モールド回路基板を備えた電気機器とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂モールド回路基板や、それを利用した電気機器は従来から種々ある。例えば、防水や絶縁のために回路基板を実装した回路部品とともに樹脂中に埋設した樹脂モールド回路基板や、実装した回路部品の充電部を回路基板とともに樹脂に埋没させた樹脂モールド回路基板である。また、樹脂モールド回路基板を備えた電気機器としては、例えば実開平6―77458号公報に示されているモールド電動機等がある。この種の電動機の固定子2は、図8に示すように同形同大の複数枚のリング状の鉄心4の積層により構成された固定子鉄心5と、この固定子鉄心5に巻装された巻線6と、この巻線6をリード線7に対して電気的に接続するための固定子鉄心5の積層方向に固定子鉄心5から離れた位置に配設された回路基板8とを有し、これらの外周りが回路基板8の半田付けする側の半田付け面9を残して絶縁樹脂10で樹脂モールドされている。この固定子2の中心線上には回転軸11が軸受12により回転可能に両持ち支持され、この回転軸11に回転ヨーク13が嵌合され、回転ヨーク13に一体化された回転子鉄心が固定子鉄心5に空隙を保持して対向している。
【0003】
こうした構成のモールド電動機の固定子2に関する絶縁樹脂10による樹脂モールドは、従来においては図9に示すような固定側金型40と可動側金型41に別れた樹脂モールド金型を使って実施されてきた。樹脂モールド金型の可動側金型41には、モールド前の組付体としての固定子(以降ワークとも称す)42をセットする基準面24が、一方の軸受保持部を成形する突出部25の端面に設けられている。固定側金型40には他方の軸受保持部を成形する突出部27と、回路基板8の片面に当る保持面28とが設けられている。合わせ面30で型合わせされた樹脂モールド金型内には、固定子2の樹脂モールド部分の外郭をなす成形空間が形出される。
【0004】
樹脂モールド前の固定子42は、固定子鉄心5の両端に鉄心絶縁材31を覆せ、その上に巻線6を巻装し、一方の鉄心絶縁材31の端に植設されたピン32に巻線6の端末をからげ、回路基板8を、その鉄心絶縁材31の端面に載せて半田付けされた形態である。このワーク42を可動側金型41の成形空間に、可動側金型41の基準面24に固定子鉄心5の反回路基板側の端面である対基準面26が当接するところまで挿入し、ワーク42とともに可動側金型41を固定側金型40側に移動させ、固定側金型40と可動側金型41とを合わせ面30で合わせた状態で、注入口33から絶縁樹脂10を成形空間に注入してワーク42に樹脂モールドの処理を施す。冷却期間をおいて固定側金型40と可動側金型41を開いて取り出せば回路基板8も絶縁樹脂10で樹脂モールドされた固定子2が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の樹脂モールド回路基板は、回路部品を実装した後で全体を樹脂モールドするため、回路部品の交換もできず、温度ヒューズ等の回路部品では樹脂モールド成形時の熱による部品劣化も問題となるうえ、モールド樹脂の使用量も多くなり勝ちである。これに対して、前述した従来のモールド電動機の回路基板8は回路部品を樹脂モールドされた回路基板8の半田付け面9に後付けする構成であり、上記した樹脂モールド回路基板のような問題点はないが、樹脂モールド金型内で回路基板8の位置が不安定になり易いため樹脂モールド成形時に回路基板8の半田付け面9にまで絶縁樹脂10が回り込み、そこに付着してしまって半田付けに支障を来すことがしばしば起るといった問題点があった。
【0006】
特に、前述したようなモールド電動機の固定子2のように、樹脂モールド金型の基準面24から回路基板8に当る保持面28までの寸法が、ワーク42の対基準面26から回路基板8の半田付け面9までの寸法より大きくなるものでは回路基板8の半田付け面9への樹脂の回り込みが起り易く、回路基板8への回路部品やリード線7の装着及び接続の自動化を困難なものにしている。即ち、図9に示すように回路基板8の半田付け面9が、樹脂モールド金型内で保持される距離Pは、基準面24から固定子鉄心5の積厚Lと、鉄心絶縁材31の高さAと、回路基板8の厚さBの合計の距離(P=L+A+B)である。鉄心一枚毎の厚さのばらつきは大きく、積層枚数が多いほど積厚Lの値のばらつきも大きくなり、その変化の最大分を見込んで樹脂モールド金型の寸法を決めているため、樹脂モールド金型の寸法はワーク42の寸法より大半が大きくなってしまう。変化の最大分を見込んで樹脂モールド金型の寸法を決めているわけは、樹脂モールド金型の距離Pがワーク42の距離Pより短くなってしまうと、型合わせしたとき回路基板8に応力が加わり、回路基板8が割れてしまうからである。
【0007】
本発明は上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、その課題とするところは、回路部品の後付けの自動化の可能な樹脂モールド回路基板を得ることであり、その樹脂モールド回路基板の信頼性を向上させることであり、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、自動機による回路部品の後付けや接続も可能な樹脂モールド回路基板を得ることであり、その樹脂モールド回路基板を製造する製造方法を確立することであり、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、自動機による回路部品の後付けや接続も可能な樹脂モールド回路基板を備えた電気機器を得ることであり、さらにはその電気機器を製造する製造方法を確立することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために請求項1の発明は、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を実装する半田付け面側に、回路部品配設用の溝状凹部を絶縁樹脂で構成してその半田付け面を露出させ、この溝状凹部の反対側の樹脂モールド部分には回路基板を挟持状態に保持したことによる保持孔を有し、溝状凹部を使って半田付け面への回路部品の後付け及び交換を可能に全体を絶縁樹脂により樹脂モールドする手段を採用する。
【0009】
前記課題を達成するために請求項2の発明は、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を実装する半田付け面側に、その回路基板を樹脂モールドした絶縁樹脂によって回路部品配設用の溝状凹部を構成して当該部分の半田付け面を露出させ、この溝状凹部に回路部品を収めて回路基板の半田付け面へ回路部品を後付けにし交換可能に実装する手段を採用する。
【0010】
前記課題を達成するために請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に係る前記手段における溝状凹部側の樹脂面全体を絶縁と異物侵入防止や防塵のためのカバーで被覆する手段を採用する。
【0011】
前記課題を達成するために請求項4の発明は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記手段における回路部品装着用の溝状凹部の部品の当接する底面を回路基板の半田付け面より低く構成する手段を採用する。
【0012】
前記課題を達成するために請求項5の発明は、回路基板の回路部品を実装する半田付け面側と、それに対向する面側とを分割構成の樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて、その樹脂モールド金型内に回路基板を挟持状態に保持して絶縁樹脂を当該樹脂モールド金型内に注入し、絶縁樹脂の溝状凹部を成形して、回路基板の外周りを、この回路基板の回路部品を後で実装する半田付け面側を残して回路部品の後付けを可能に露出した状態に絶縁樹脂により樹脂モールドする手段を採用する。
【0013】
前記課題を達成するために請求項6の発明は、回路基板の回路部品を実装する半田付け面側と、その半田付け面のうちの半田付けをする箇所に対して対向する反対側の面とを分割構成の樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて、当該樹脂モールド金型内に回路基板を挟持状態に保持して絶縁樹脂をその樹脂モールド金型内に注入し、絶縁樹脂の溝状凹部を成形して、回路基板の外周りを、この回路基板の回路部品を後で実装する半田付け面側を残して回路部品の後付けを可能に露出した状態に絶縁樹脂により樹脂モールドする手段を採用する。
【0014】
前記課題を達成するために請求項7の発明は、機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を樹脂モールド後に実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備え、その回路基板の半田付け面側の回路部品の取付部には樹脂モールドを欠いた部品装着用の溝状凹部を有し、その反対側には樹脂モールドの成形時に回路基板を挟み付けて保持することにより形成された保持孔を有する手段を採用する。
【0015】
前記課題を達成するために請求項8の発明は、機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を樹脂モールド後に実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備え、その回路基板の半田付け面側の回路部品の取付部には樹脂モールドを欠いた部品装着用の溝状凹部を有し、その半田付け面における半田付けする部分に対応する反対側の面には樹脂モールドの成形時に回路基板を挟み付けて保持することにより形成された保持孔を有する手段を採用する。
【0016】
前記課題を達成するために請求項9の発明は、機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、この回路基板の回路部品を後で実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備えた電気機器を製造するにあたり、その回路基板の半田付け面側の回路部品の取付部側と、その反対側の一部とを樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて当該回路基板を樹脂モールド金型内に保持させておいて絶縁樹脂を同樹脂モールド金型内に注入して樹脂モールドする手段を採用する。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すこの実施の形態1は、電気機器としてのモールド電動機1の固定子2及び樹脂モールド回路基板3並びにその製造方法に関するものである。この固定子2は、外周に溝(図示しない)を有する複数枚のリング状の鉄心4の積層により構成された機能部品としての固定子鉄心5と、この固定子鉄心5の溝を介して巻装された巻線6と、この巻線6をリード線7に対して電気的に接続するための固定子鉄心5の積層方向に離れて配設された回路基板8とを有し、これらの外周りが回路基板8の半田付けする側の半田付け面9を残して絶縁樹脂10で樹脂モールドされ、この部分に樹脂モールド回路基板3が構成されている。
【0019】
この固定子2の中心線上に図1に示すように回転軸11が軸受12により回転可能に両持ち支持され、この回転軸11に回転ヨーク13が嵌合され、回転ヨーク13に一体化された回転子鉄心14が固定子鉄心5に空隙を保持して対向して組付けられてモールド電動機1が構成される。なお、リード線7は、巻線6にコンデンサー15や温度ヒューズ16等の回路部品17を介して電気的に接続され、回路基板8の半田付け面9の半田付け箇所にリード線7も含め後付けにより半田付けされる(図2参照)。この固定子2は樹脂モールド回路基板3に特徴をもつものであり、樹脂モールド回路基板3の回路部品17を実装する半田付け面9側に、コンデンサー15や温度ヒューズ16等の回路部品17を配設するための溝状凹部18が、それぞれの回路部品17の形状に応じて絶縁樹脂10で構成され、それらを半田付けにする半田付け面9が露出している。さらにこの溝状凹部18の反対側には、回路基板8を樹脂モールド成形時に挟持状態に保持したことによる保持孔19が形成されている。各溝状凹部18にはそれぞれ部品保持部20が備えられ、この部品保持部20を使って各溝状凹部18にそれぞれの回路部品17が収められ、半田付け面9へ後付けで半田付けされ電気的に接続され電気回路が構成される。
【0020】
こうした構成のモールド電動機1の固定子2に関する絶縁樹脂10による樹脂モールドは、図3に示すような固定側金型21と可動側金型22に別れた樹脂モールド金型を使って行なわれ、樹脂モールド回路基板3を備えた固定子2が製造される。樹脂モールド金型の可動側金型22には、樹脂モールド前の組付体としての固定子(以降ワークとも称す)23をセットする基準面24が、一方の軸受保持部を成形する突出部25の端面に設けられている。基準面24はワーク23の型込め時には固定子鉄心5の端部で構成される対基準面26に図3に示すように当接する。固定側金型21には他方の軸受保持部を成形する突出部27と、回路基板8の回路部品17を半田付けする半田付け面9に当る保持面28とが設けられている。保持面28は各溝状凹部18を成形するものであり、この各保持面28に対向する可動側金型22側には、型合わせした時に先端が保持面28に回路基板8の厚さにほぼ一致する隙間をもって対向する保持棒29が突出している。保持面28と保持棒29とは回路基板8を挟み付け安定した状態に位置決めする保持構造である。合わせ面30で型合わせされた樹脂モールド金型内には、固定子2の樹脂モールド部分の外郭をなす成形空間(図上では絶縁樹脂10で充填されている)が形出される。
【0021】
モールド前の固定子23は、固定子鉄心5の両端に絶縁樹脂により形成された鉄心絶縁材31を覆せ、その上に巻線6を巻装し、一方の鉄心絶縁材31の端に植設されたピン32に巻線6の端末をからげ、回路基板8をその鉄心絶縁材31の端面に載せて半田付けされた形態である。このワーク23を可動側金型22の成形空間に、可動側金型22の基準面24に固定子鉄心5の対基準面26が当接するところまで挿入し、ワーク23とともに可動側金型22を固定側金型21側に移動させ、固定側金型21と可動側金型22とを合わせ面30で合わせた状態で、注入口33から絶縁樹脂10を成形空間に注入してワーク23に樹脂モールド処理を施す。一定の冷却期間をおいて固定側金型21と可動側金型22を開いて取り出せば絶縁樹脂10で樹脂モールドされた固定子2及び樹脂モールド回路基板3を製造することができる。
【0022】
型締め状態でワーク23の回路基板8の半田付け面9は、固定側金型21の保持面28に可動側金型22の保持棒29によって押し付けられ密着している。従って、樹脂モールド処理時の回路基板8の位置は保持面28と保持棒29との挟み付けにより安定していて、保持面28と半田付け面9とに隙間ができないので、絶縁樹脂10が回路基板8の半田付け面9にまで回り込み、そこに付着してしまうことも殆どない。それゆえ、回路部品17やリード線7の半田付けに支障を来すことがなく、溝状凹部18で半田付け面9が露出しているため、コンデンサー15や温度ヒューズ16等の回路部品17を自動機により溝状凹部18に収めながら自動による半田付けが可能であり、回路基板8への回路部品17及びリード線7の後付けを自動化することができる。そして、溝状凹部18や保持孔19の形成により絶縁樹脂10の使用量も少なくなりコストの低減を推進できるとともに、回路部品17が成形時の熱により劣化することもないので、モールド電動機1の固定子2又は樹脂モールド回路基板3の生産性と品質を向上させることができる。
【0023】
こうした構造の樹脂モールド回路基板3は、モールド電動機1以外にも洗濯機や手乾燥装置等に広く適用することができ、回路部品17を後付けするものであり絶縁樹脂10に埋没させないので、回路部品17の交換も可能である。また、溝状凹部18全体にわたり回路基板8の半田付け面9が呈出している必要はなく、半田付けをする箇所だけが露出していれば半田付けに支障は来さないので、保持棒29は溝状凹部18に対応する回路基板8の半田付け箇所に対して位置付ければよく、これによって半田付け箇所以外にたとえ絶縁樹脂10が付着したとしても、むしろ回路基板8に関する絶縁機能が増し不都合は生じない。
【0024】
また、回路部品17やリード線7の半田付けの自動化は、図4に示すような部品収納用の溝状凹部18のみを形成した樹脂モールド回路基板3Aによっも、前述の樹脂モールド回路基板3と同様にして実施することができる。さらに、図5に示すように樹脂モールド回路基板3の溝状凹部18を回路部品17の装着後に絶縁樹脂のポッティング34により回路部品17を埋設すれば、配結線部分の絶縁性が高く維持でき、耐水性や防湿性を高めることもできる。ただし、使用する樹脂量は少し多くなり、回路部品17の交換は無理になる。また、図6に示すように溝状凹部18側の絶縁樹脂10の表面全体を絶縁樹脂カバー35で被覆する構成を採ることにより、絶縁性を高めたり塵埃の付着等を防止することができる。特に、モールド電動機1ではこうした絶縁樹脂カバー35を設けることにより、軸受12への異物の侵入を防止することができ好都合である。なお、塵埃の付着防止だけであれば、金属製のカバーでも構わない。上述した構成は組み合わせて採用することにより、それぞれの効果を相応に亨受することが可能である。
【0025】
実施の形態2.
図7に示すこの実施の形態2も実施の形態1と同様に電気機器としてのモールド電動機1の固定子2及び樹脂モールド回路基板3に関するものであり、基本的構成は実施の形態1と同じである。従って、実施の形態1と同じ部分については実施の形態1と同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0026】
図7に示す実施の形態2の固定子2及び樹脂モールド回路基板3は、前述の実施の形態1で示した部品装着用の溝状凹部18の底面を回路基板8の半田付け面9より低く構成したものである。半田付け箇所は残して溝状凹部18に対応する部分の回路基板8に切欠き36を形成しておいて、樹脂モールドの処理を実施の形態1で示したように行なえば良い。これにより回路部品17の装着位置を下げることができ、回路部品17の接続足を回路基板8の半田付け箇所と同じ高さにすることにより、接続部の位置が安定し自動接続の接続部の信頼性を向上させることができる。これ以外の構成及び機能並びに利点は実施の形態1のものと基本的に同じである。
【0027】
【発明の効果】
以上実施の形態での説明からも明らかなように、請求項1の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、回路部品の後付けの自動化の可能な信頼性の高い樹脂モールド回路基板が得られる。
【0028】
請求項2の発明によれば、回路部品の後付けの自動化の可能な信頼性の高い樹脂モールド回路基板が得られる。
【0030】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に係る効果とともに塵埃の付着を防止できる。
【0031】
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記効果とともに回路部品の接続部の信頼性が向上する。
【0032】
請求項5の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、回路部品の後付けの自動化の可能な信頼性の高い樹脂モールド回路基板が生産性よく得られ、樹脂量も減少する。
【0033】
請求項6の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、回路部品の後付けの自動化の可能な信頼性の高い樹脂モールド回路基板が生産性よく得られ、樹脂量も減少する。
【0034】
請求項7の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、自動機による回路部品の後付けや接続も可能な樹脂モールド回路基板を備えた電気機器が得られる。
【0035】
請求項8の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、自動機による回路部品の後付けや接続も可能な樹脂モールド回路基板を備えた電気機器が得られる。
【0036】
請求項9の発明によれば、半田付け部分への樹脂の回り込みが殆どなく、回路部品の後付けの自動化の可能な信頼性の高い樹脂モールド回路基板を備えた電気機器を生産性よく得られ、樹脂量も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示すモールド電動機の断面図である。
【図2】 実施の形態1を示すモールド電動機の側面構成図である。
【図3】 実施の形態1を示す樹脂モールドの処理時の固定子を樹脂モールド金型とともに示す断面図である。
【図4】 実施の形態1の他のモールド電動機を示す断面図である。
【図5】 実施の形態1の他のモールド電動機を示す断面図である。
【図6】 実施の形態1の他のモールド電動機を示す断面図である。
【図7】 実施の形態2のモールド電動機を示す断面図である。
【図8】 従来のモールド電動機を示す断面図である。
【図9】 従来のモールド電動機の樹脂モールドの処理時の固定子を樹脂モールド金型とともに示す断面図である。
【符号の説明】
1 モールド電動機、 2 固定子、 3 樹脂モールド回路基板、 8 回路基板、 9 半田付け面、 10 絶縁樹脂、 17 回路部品、 18 溝状凹部、 19 保持孔、 21 固定側金型、 22 可動側金型、 27 突出部、 28 保持面、 29 保持棒、 33 注入口、 34 ポッティング、 35 絶縁樹脂カバー、 36 切欠き。
Claims (9)
- 回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を実装する半田付け面側に、回路部品配設用の溝状凹部を絶縁樹脂で構成してその半田付け面を露出させ、この溝状凹部に対応する反対側の樹脂モールド部分には前記回路基板を挟持状態に保持したことによる保持孔を有し、前記溝状凹部を使って前記半田付け面への回路部品の後付け及び交換を可能に全体を絶縁樹脂により樹脂モールドされていることを特徴とする樹脂モールド回路基板。
- 回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を実装する半田付け面側に、その回路基板を樹脂モールドした絶縁樹脂によって回路部品配設用の溝状凹部を構成して当該部分の半田付け面を露出させ、この溝状凹部に回路部品を収めて前記回路基板の半田付け面へ当該回路部品を後付けにし交換可能に実装したことを特徴とする樹脂モールド回路基板。
- 請求項1又は請求項2に記載の樹脂モールド回路基板であって、溝状凹部側の樹脂面全体を絶縁と異物侵入防止や防塵のためのカバーで被覆した樹脂モールド回路基板。
- 請求項1〜請求項3までのいずれかに記載の樹脂モールド回路基板であって、回路部品装着用の溝状凹部の部品の当接する底面を回路基板の半田付け面より低く構成したことを特徴とする樹脂モールド回路基板。
- 回路基板の回路部品を実装する半田付け面側と、それに対向する面側とを分割構成の樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて、その樹脂モールド金型内にその回路基板を挟持状態に保持して絶縁樹脂を当該樹脂モールド金型内に注入し、絶縁樹脂の溝状凹部を成形して、前記回路基板の外周りを、この回路基板の前記回路部品を後で実装する半田付け面側を残して同回路部品の後付けを可能に露出した状態に絶縁樹脂により樹脂モールドすることを特徴とする樹脂モールド回路基板の製造方法。
- 回路基板の回路部品を実装する半田付け面側と、その半田付け面のうちの半田付けをする箇所に対して対向する反対側の面とを分割構成の樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて、当該樹脂モールド金型内にその回路基板を挟持状態に保持して絶縁樹脂をその樹脂モールド金型内に注入し、絶縁樹脂の溝状凹部を成形して、前記回路基板の外周りを、この回路基板の前記回路部品を後で実装する半田付け面側を残して同回路部品の後付けを可能に露出した状態に絶縁樹脂により樹脂モールドするすることを特徴とする樹脂モールド回路基板の製造方法。
- 機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を樹脂モールド後に実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備え、その回路基板の前記半田付け面側の回路部品の取付部には樹脂モールドを欠いた部品装着用の溝状凹部を有し、その反対側には樹脂モールドの成形時に前記回路基板を挟み付けて保持することにより形成された保持孔を有することを特徴とする樹脂モールド回路基板を備えた電気機器。
- 機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、回路素子等を搭載していない回路基板の回路部品を樹脂モールド後に実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備え、その回路基板の前記半田付け面側の回路部品の取付部には樹脂モールドを欠いた部品装着用の溝状凹部を有し、その半田付け面における半田付けする部分に対応する反対側の面には樹脂モールドの成形時に前記回路基板を挟み付けて保持することにより形成された保持孔を有することを特徴とする樹脂モールド回路基板を備えた電気機器。
- 機能部品とともにこの機能部品から離れた位置に配設される回路基板の外周りを、この回路基板の回路部品を後で実装する半田付け面側を残して絶縁樹脂で樹脂モールドした構成を備えた電気機器を製造するにあたり、その回路基板の前記半田付け面側の回路部品の取付部側と、その反対側の一部とを樹脂モールド金型の保持構造により挟み付けて当該回路基板を樹脂モールド金型内に保持させておいて絶縁樹脂を同樹脂モールド金型内に注入して樹脂モールドすることを特徴とする樹脂モールド回路基板を備えた電気機器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05534998A JP3637763B2 (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 樹脂モールド回路基板とその製造方法及び樹脂モールド回路基板を備えた電気機器とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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