JP3636610B2 - 自動車用シートのシートバック緩衝構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートのシートバック緩衝構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車用シートのシートバック緩衝構造には、従来、特開平8‐24071号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、自動車の車室に設けられるシートが、このシートへの着座時に腰掛け可能とされるシートクッションと、このシートクッションの後端部側に支持されてこの後端部側から上方に突出しこのシートクッションに腰掛けた乗員を背もたれ可能とさせるシートバックとを備えている。
【0004】
また、上記シートバックが、シートの正面視で枠組みされたシートバックフレームと、このシートバックフレームの枠内空間に配設される背もたれ板と、上記シートバックフレームの上、下部に上記背もたれ板の上、下部を支持させる上、下支持手段とを備え、これら上、下支持手段は、それぞれ上記シートバックフレームに対し上記背もたれ板を前後に移動自在に弾性的に支持させることとされている。
【0005】
そして、上記シートクッションに腰掛けた乗員がその上体を上記シートバックに背もたれさせると、上記上体が上記シートバックのシートバックフレームに対し上記背もたれ板と、上、下支持手段とを介し弾性的に支持される。
【0006】
より具体的には、乗員が上記シートに着座した状態で、上記シートバックから乗員の上体に振動や衝撃(以下、振動等という)が与えられようとしたとき、この乗員の上体は、上記上、下支持手段の弾性力によってシートバックフレームに支持された背もたれ板と共に前後に移動して上記振動等が緩衝され、もって、シートに対し良好な座り心地が得られるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の技術のシートでは、次のような問題点がある。
【0008】
即ち、上記上、下支持手段は、それぞれ上記シートバックフレームに架設された支持棒と、この支持棒に支持されて上記シートバックフレームと背もたれ板との間に介設されるトーションスプリングと、このトーションスプリングの長手方向の中途部を上記背もたれ板に取り付ける取付具とを備えている。
【0009】
このため、上記上、下支持手段の各構成部品は多くなっていて、シートバックの構成が複雑であるという問題がある。
【0010】
また、上記シートバックフレームに対しトーションスプリングを組み付けるときには、上記シートバックフレームに対し、まず、支持棒を架設し、次に、上記背もたれ板に上記取付具を取り付けることにより上記トーションスプリングの中途部を上記背もたれ板に取り付けることが行われる。しかし、このように、支持棒の取り付け作業に加えて、取付具によるトーションスプリングの取り付け作業も要求されることから、このシートバックの構成部品同士の組み付け作業が煩雑となっている。
【0011】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートにおけるシートバックの構成が簡単になるようにし、かつ、その構成部品同士の組み付け作業が容易にできるようにし、また、このようにした場合でも、シートに対する乗員の座り心地が良好に保たれるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車用シートのシートバック緩衝構造は、次の如くである。
【0013】
請求項1の発明は、シートクッション2の後端部側から上方に突出するシートバック3が、シート1の正面視で枠組みされたシートバックフレーム4と、このシートバックフレーム4の枠内空間10に配設される背もたれ板11と、上記シートバックフレーム4の上、下部に上記背もたれ板11の上、下部を支持させる上、下支持手段12,13とを備え、上記シートバックフレーム4が、このシートバックフレーム4の下部を構成する円形パイプ金属製の下部フレーム7を備え、上記上、下支持手段12,13のうち、上支持手段12が、上記シートバックフレーム4の上部に対し上記背もたれ板11の上部を前後に移動自在に弾性的に支持させるようにした自動車用シートのシートバック緩衝構造において、
【0014】
上記下支持手段13が、上記シートバックフレーム4の下部フレーム7自体により形成される係止部29と、上記背もたれ板11の下部に一体的に形成され上記係止部29をほぼ中心として上記背もたれ板11の上部側が前後に移動自在となるよう上記係止部29に係脱自在に弾性的に係止される被係止部31とを備えたものである。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記上支持手段12が、上記シート1の幅方向に延びその一端部15が上記シートバックフレーム4の一側部に係止され、他端部17が上記シートバックフレーム4の他側部に係止されるトーションスプリング19を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0017】
図1〜3において、図中符号1は自動車用シートで、このシート1は自動車車体の車室に設置され、運転者や乗客などの乗員が、自動車の進行方向の前方(Fr)に向かって着座可能とされている。
【0018】
上記シート1はこのシート1への着座時に腰掛け可能とされるシートクッション2と、このシートクッション2の後端部側に支持されてこの後端部側から上方に突出しこのシートクッション2に腰掛けた乗員を背もたれ可能とさせるシートバック3とを備えている。この場合、シートバック3はシートクッション2の後端部に直接支持されるものであってもよく、車室のフロアパネルに支持されるものであってもよい。
【0019】
また、上記シートバック3は、上記シート1の正面視で矩形状に枠組みされた金属製のシートバックフレーム4を備えている。このシートバックフレーム4は、上記シート1の幅方向(左右方向)で互いに離れて位置しそれぞれ上記シートクッション2の左右各側部の後端部側から上方に向かって突出して上記シートバックフレーム4の左右各側部を構成する一対の板金製側部フレーム5,5と、上記幅方向に延びこれら側部フレーム5,5の上端部同士を互いに結合させて上記シートバックフレーム4の上部を構成する円形パイプ金属製の上部フレーム6と、上記幅方向に延び上記側部フレーム5,5の下端部同士を互いに結合させて上記シートバックフレーム4の下部を構成する円形パイプ金属製の下部フレーム7とを備え、上記各側部フレーム5の下端部が上記シートクッション2の後端部側に支持されている。
【0020】
上記シートバック3は、上記シートバックフレーム4の枠内空間10に配設され上記幅方向かつ上下方向に延びるほぼ平坦で弾性のある樹脂製の背もたれ板11と、上記シートバックフレーム4の上、下部に上記背もたれ板11の上、下部を支持させる上、下支持手段12,13と、上記シートバックフレーム4と背もたれ板11の前面側に隣接して配設される不図示の弾性パッドと、上記シートバックフレーム4、背もたれ板11、およびパッド等を全体的に覆って上記シートバック3の外面を形成する不図示の表皮とで構成されている。
【0021】
上記上支持手段12は、上記幅方向に延びその一端部15が上記シートバックフレーム4の一側部の側部フレーム5の上部に係止片16により係脱自在に係止され、他端部17が上記シートバックフレーム4の他側部の他の側部フレーム5の上部に他の他端部17により係脱自在に係止されるトーションスプリング19を備えている。上記したシートバックフレーム4の上部に対しトーションスプリング19の一端部15と他端部17とを係止させた状態では、このトーションスプリング19はその長手方向に引張力を与えられて引張するよう弾性変形させられており、この場合における上記引張力に対抗するトーションスプリング19の弾発力によって、上記シートバックフレーム4の上部に対する上記一端部15と他端部17の各係止状態が保持されている。
【0022】
上記トーションスプリング19は、その長手方向の各側部20,20が上記幅方向に延びる共通のほぼ軸心21上に位置し、上記トーションスプリング19の長手方向の中途部22は、上記各側部20の互いに対向する各一端部から屈曲させられて上記軸心21からその後方にクランク状に偏位するよう形成されている。また、上記トーションスプリング19の一端部15と他端部17は、上記各側部20の各他端部から上記軸心21にほぼ直交する方向に屈曲させられている。
【0023】
上記各係止片16,18は、それぞれ円筒形状をなして上記各側部フレーム5の上部に取り付けられ、上記各係止片16,18の軸心は上記軸心21にほぼ直交している。そして、上記一端部15と他端部17とは上記各係止片16,18に係止されることにより、上記軸心21回りでの回動が不能とされている。
【0024】
上記トーションスプリング19の中途部22はジグザグに屈曲させられて係止部24が形成され、一方、上記背もたれ板11の上部には長孔や切り欠きによって上記係止部24に係脱自在に係止される被係止部25が形成されている。この被係止部25を上記係止部24に係止させれば、上記トーションスプリング19の中途部22に対し上記背もたれ板11の上部が係止され、この係止により上記上支持手段12を介して上記シートバックフレーム4の上部に対し上記背もたれ板11の上部が前後に少し移動自在となるようこの背もたれ板11の上部が弾性的に支持されている。
【0025】
上記下支持手段13は、上記シートバックフレーム4の下部フレーム7自体により形成される係止部29と、上記背もたれ板11の下部後面に一体的に形成され上記係止部29である下部フレーム7の軸心をほぼ中心として上記背もたれ板11の上部側が前後に移動(揺動)自在となるよう上記下部フレーム7に係脱自在に弾性的に係止される被係止部31とを備えている。この被係止部31はシート1の側面視で後方に向かって開くほぼC字形状とされ、上記被係止部31は上記下部フレーム7の係止部29に対しその前方から係脱自在に係止される。この際、上記被係止部31は上記係止部29を上下方向から弾性的に挟み付けることとされ、もって、不意の係止解除が防止される。
【0026】
そして、上記シート1に着座した乗員がその上体を上記シートバック3に背もたれさせると、上記上体が上記シートバック3のシートバックフレーム4の上部に対し上記背もたれ板11と上支持手段12とを介しトーションスプリング19の弾性力により弾性的に支持される。
【0027】
より具体的には、図2中仮想線で示すように、乗員が上記シート1に着座した状態で、上記シートバック3から乗員の上体に振動等が与えられようとしたとき、乗員の上体は、上記上支持手段12の弾性力によってシートバックフレーム4に支持された背もたれ板11の上部側と共に、上記下支持手段13である下部フレーム7の軸心30回りで前後に移動(揺動)し、この際、上記トーションスプリング19により上記振動等が緩衝され、もって、シート1に対し良好な座り心地が得られることとされている。
【0028】
上記構成によれば、下支持手段13が、上記シートバックフレーム4の下部フレーム7に形成される係止部29と、上記背もたれ板11の下部に形成され上記係止部29をほぼ中心として上記背もたれ板11の上部側が前後に移動自在となるよう上記係止部29に係止される被係止部31とを備えている。
【0029】
このため、上記下支持手段13の係止部29はシートバックフレーム4の下部フレーム7を利用して形成され、被係止部31は背もたれ板11を利用して形成されたことから、前記したように従来の技術では、下支持手段が支持棒、トーションスプリング、および取付具を備えていたが、これに比べて、上記下支持手段13の構成部品の点数が少なく抑えられ、よって、上記シートバック3の構成が簡単になる。
【0030】
しかも、上記下支持手段13により、上記シートバックフレーム4の下部に対し上記背もたれ板11の下部を支持させるようこれらを組み付ける場合には、上記シートバックフレーム4の下部フレーム7で形成した係止部29に背もたれ板11に形成した被係止部31を単に係止させればよく、よって、上記シートバック3の構成部品同士の組み付け作業は極めて容易にできることとなる。
【0031】
ここで、上記シートバック3における下支持手段13は、上記上支持手段12のようにシートバックフレーム4に対し背もたれ板11を前後移動自在に弾性的に支持させるものではない。
【0032】
しかし、上記シート1に乗員が着座してその臀部を上記シートクッション2の前後方向の所望位置に一旦定めたとすると、その後、上記乗員の上体に振動等が与えられたとしても、その臀部と、これに連なる上体の下部とは前後に大きくは移動することなく上記シートバック3上に保持される。このため、上記乗員の上体の下部はシートクッション2を基準とした前後方向のほぼ一定位置でシートバック3に背もたれさせられることとなる。
【0033】
よって、上記したように、弾性的に支持するという構成を有しない下支持手段13であっても、上記シート1に対する乗員の座り心地を大きく低下させることはない。このため、上記したようにシートバック3の構成を簡単にしたり、組み付け作業を容易にさせた場合でも、上記背もたれ板11に対する乗員の座り心地は良好に保たれる。
【0034】
また、上記背もたれ板11の被係止部31は係止部29に対しその前方から係止されるため、上記シート1に着座した乗員がシートバック3の背もたれ板11に与える負荷の方向(後方)は、上記係止部29に対する被係止部31の係止を助長させるものであり、よって、上記下支持手段13による背もたれ板11の係止状態は確実に保持される。
【0035】
また、上記上支持手段12が、上記シート1の幅方向に延びその一端部15が上記シートバックフレーム4の一側部に係止され、他端部17が上記シートバックフレーム4の他側部に係止されるトーションスプリング19を備え、このトーションスプリング19の長手方向の中途部22に上記背もたれ板11の上部が支持されている。
【0036】
このため、前記したように従来の技術では、シートバックにおける上支持手段が支持棒、トーションスプリング、および取付具を備えていたが、これに比べて、上記上支持手段12の構成部品の点数が少なく抑えられ、よって、上記シートバック3の構成が更に簡単になる。しかも、上記シートバックフレーム4の上部に対し上記背もたれ板11の上部を上記上支持手段12により支持させるよう組み付ける場合には、単に、上記シートバックフレーム4の一側部と他側部にトーションスプリング19の一端部15と他端部17とを係止させて、上記トーションスプリング19の中途部22に背もたれ板11の上部を支持させればよく、よって、上記シートバック3の構成部品同士の組み付け作業は更に容易にできる。
【0037】
また、上記上支持手段12のトーションスプリング19に対し背もたれ板11の上部を支持させるのは、係止部24に対する被係止部25の単なる係止で達成され、よって、この点でも、上記シートバック3の構成の部品同士の組み付け作業は容易にできる。
【0038】
図4は、他の実施の形態を示している。
【0039】
これによれば、上記下支持手段13の被係止部31はシート1の側面視で下方に向かって開く倒立ほぼU字形状をなし、上記被係止部31は下部フレーム7の係止部29に対しその上方から係脱自在に係止され、この際、上記被係止部31は上記係止部29を前後方向から弾性的に挟み付けて、不意の係止解除が防止される。
【0040】
上記の場合、背もたれ板11の被係止部31は係止部29に対しその上方から係止されるため、上記背もたれ板11がその重量等で下方移動しようとすることは、上記係止部29に対する被係止部31の係止を助長させるものであり、よって、上記下支持手段13による背もたれ板11の支持はより確実に保持される。
【0041】
また、上記上支持手段12のトーションスプリング19の中途部22は、上記幅方向で直線的に延びて係止部24とされ、背もたれ板11の被係止部25はシート1の側面視で後方に向かって開くほぼC字形状をなし、上記被係止部25は上記係止部24に対しその前方から係脱自在に係止される。この際、上記被係止部25は上記係止部24を上下方向から弾性的に挟み付けて不意の係止解除が防止される。
【0042】
上記上支持手段12による作用効果は、前記実施の形態で示した下支持手段13と同様である。
【0043】
なお、上記上支持手段12の係止部24と被係止部25は、前記した下支持手段13の係止部29と被係止部31のように構成してもよい。
【0044】
他の構成やその作用効果は、前記した実施の形態と同様であるため、図面に共通の符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
なお、以上は図示の例によるが、上記背もたれ板11の幅方向の各側部に後方に向かって突出するフランジを一体成形して、この背もたれ板11の強度剛性を向上させ、かつ、上記フランジを利用して、このフランジに被係止部25,31を形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0047】
請求項1の発明は、シートクッションの後端部側から上方に突出するシートバックが、シートの正面視で枠組みされたシートバックフレームと、このシートバックフレームの枠内空間に配設される背もたれ板と、上記シートバックフレームの上、下部に上記背もたれ板の上、下部を支持させる上、下支持手段とを備え、上記シートバックフレームが、このシートバックフレームの下部を構成する円形パイプ金属製の下部フレームを備え、上記上、下支持手段のうち、上支持手段が、上記シートバックフレームの上部に対し上記背もたれ板の上部を前後に移動自在に弾性的に支持させるようにした自動車用シートのシートバック緩衝構造において、
【0048】
上記下支持手段が、上記シートバックフレームの下部フレーム自体により形成される係止部と、上記背もたれ板の下部に一体的に形成され上記係止部をほぼ中心として上記背もたれ板の上部側が前後に移動自在となるよう上記係止部に係脱自在に弾性的に係止される被係止部とを備えてある。
【0049】
このため、上記下支持手段の係止部はシートバックフレームの円形パイプ金属製の下部フレーム自体により形成され、被係止部は背もたれ板に一体的に形成されたことから、前記したように従来の技術では、下支持手段が支持棒、トーションスプリング、および取付具を備えていたが、これに比べて、上記下支持手段の構成部品の点数が少なく抑えられ、よって、上記シートバックの構成が簡単になる。
【0050】
しかも、上記下支持手段により、上記シートバックフレームの下部に対し上記背もたれ板の下部を支持させるようこれらを組み付ける場合には、上記シートバックフレームの下部フレーム自体で形成した係止部に背もたれ板に一体的に形成した被係止部を単に係止させればよく、よって、上記シートバックの構成部品同士の組み付け作業は極めて容易にできることとなる。
【0051】
ここで、上記シートバックにおける下支持手段は、上記上支持手段のようにシートバックフレームに対し背もたれ板を前後移動自在に弾性的に支持させるものではない。
【0052】
しかし、上記シートに乗員が着座してその臀部を上記シートクッションの前後方向の所望位置に一旦定めたとすると、その後、上記乗員の上体に振動等が与えられたとしても、その臀部と、これに連なる上体の下部とは前後に大きくは移動することなく上記シートバック上に保持される。このため、上記乗員の上体の下部はシートクッションを基準とした前後方向のほぼ一定位置でシートバックに背もたれさせられることとなる。
【0053】
よって、上記したように、弾性的に支持するという構成を有しない下支持手段であっても、上記シートに対する乗員の座り心地を大きく低下させることはない。このため、上記したようにシートバックの構成を簡単にしたり、組み付け作業を容易にさせた場合でも、上記背もたれ板に対する乗員の座り心地は良好に保たれる。
【0054】
請求項2の発明は、上記上支持手段が、上記シートの幅方向に延びその一端部が上記シートバックフレームの一側部に係止され、他端部が上記シートバックフレームの他側部に係止されるトーションスプリングを備えている。
【0055】
このため、前記したように従来の技術では、シートバックにおける上支持手段が支持棒、トーションスプリング、および取付具を備えていたが、これに比べて、上記上支持手段の構成部品の点数が少なく抑えられ、よって、上記シートバックの構成が更に簡単になる。しかも、上記シートバックフレームの上部に対し上記背もたれ板の上部を上記上支持手段により支持させるよう組み付ける場合には、単に、上記シートバックフレームの一側部と他側部にトーションスプリングの一端部と他端部とを係止させて、上記トーションスプリングに背もたれ板の上部を支持させればよく、よって、上記シートバックの構成部品同士の組み付け作業は更に容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートの展開斜視図である。
【図2】シートバックの部分側面図である。
【図3】図2で示したものの平面図である。
【図4】他の実施の形態で、図2に相当する図である。
【符号の説明】
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 シートバックフレーム
7 下部フレーム
10 枠内空間
11 背もたれ板
12 上支持手段
13 下支持手段
15 一端部
17 他端部
19 トーションスプリング
29 係止部
30 軸心
31 被係止部
Claims (2)
- シートクッションの後端部側から上方に突出するシートバックが、シートの正面視で枠組みされたシートバックフレームと、このシートバックフレームの枠内空間に配設される背もたれ板と、上記シートバックフレームの上、下部に上記背もたれ板の上、下部を支持させる上、下支持手段とを備え、上記シートバックフレームが、このシートバックフレームの下部を構成する円形パイプ金属製の下部フレームを備え、上記上、下支持手段のうち、上支持手段が、上記シートバックフレームの上部に対し上記背もたれ板の上部を前後に移動自在に弾性的に支持させるようにした自動車用シートのシートバック緩衝構造において、
上記下支持手段が、上記シートバックフレームの下部フレーム自体により形成される係止部と、上記背もたれ板の下部に一体的に形成され上記係止部をほぼ中心として上記背もたれ板の上部側が前後に移動自在となるよう上記係止部に係脱自在に弾性的に係止される被係止部とを備えた自動車用シートのシートバック緩衝構造。 - 上記上支持手段が、上記シートの幅方向に延びその一端部が上記シートバックフレームの一側部に係止され、他端部が上記シートバックフレームの他側部に係止されるトーションスプリングを備えた請求項1に記載の自動車用シートのシートバック緩衝構造。
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