JP3635732B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷凍機、空調機などに使用されるスクロール式の密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来知られたスクロール圧縮機の縦断面図を図5に示す。この図において、密閉容器101の内部には、固定スクロール102aに旋回スクロール102bを噛み合わせた圧縮機構部102と、旋回スクロール102bを駆動するクランク軸103と、旋回スクロール102bを回転運動から旋回運動に変換する回転防止機構であるオルダムリング104、および旋回スクロール102bのスラスト力を支えるスラスト軸受105と、このスラスト軸受105を支承するとともにクランク軸103をささえる主軸受106a、副軸受106bから構成される軸受部品106をその上部に配している。固定スクロール102aと軸受部品104とはスペーサー108を介してボルトで締結されている。図5におけるクランク軸の偏心軸受付近の組立図を図6に示す。クランク軸103の上端部に設けられた穴部103aには、オイル溝109を有する偏心軸受110、および板バネ111を設けており、偏心軸受110に旋回スクロール102bの軸107を挿入し、クランク軸103を回転運動させることにより、旋回スクロール102bを旋回運動をさせる。図5において、クランク軸103には回転子112aが取り付けられており、密閉容器101に焼きばめされた固定子112bとともに電動機112を構成し、圧縮機構部102の下部に配されている。クランク軸103の下部端にはオイルポンプ113が形成されており、このオイルポンプ113から密閉容器101の底部に貯留されたオイル114を上部摺動部に導くオイル穴115a、115bが設けられている。クランク軸103は、主軸受116と副軸受117とで支えられている。密閉容器101には冷媒を吸い込む吸込管118と冷媒を吐き出す吐出管119が取り付けられており、これらの管はそれぞれ、蒸発器、凝縮器(記載せず)に接続され、一般に知られた冷凍サイクルを構成する。
【0003】
オイルポンプ113は一般に遠心力を利用したポンプで、潤滑油114はオイルポンプ113およびクランク軸103内に設けられたオイル穴115a,116bで発生する遠心力の作用により上部に配された偏心軸受110、主軸受106a、副軸受106b、スラスト軸受105などの摺動部に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの構造は、オイル経路の上部空間(オイル穴115a,115bの上方部およびクランク軸の上端穴部103a)は密閉容器の空間に対して密閉されていたり、わずかな隙間をもっているのみである。圧縮機停止時はこの上部空間は冷媒ガスで満たされている。この状態から圧縮機運転を開始し、オイルポンプ113により潤滑油を吸い込み摺動部にオイルを供給するためにはオイル穴115a,115bの密閉された空間に溜まったガスを追い出さなければならない。オイルを摺動部に供給する力はオイルポンプ113の力とオイル穴115a,115bの遠心力により得られるが、オイル穴115a,115bがガス状態では十分な遠心力が得られない。従って、圧縮機運転開始時においては、少ない力で溜まったガスを追い出して後に、初めて肝心の摺動部分にオイルが供給されることになり、摺動部へのオイル供給が遅れ、焼き付き等の潤滑トラブルを生じるという課題を有していた。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点を解消するもので、油経路に溜まった冷媒ガスをスムースに排出し、摺動部へのオイルの供給を円滑にすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は前記密閉型スクロール圧縮機において、前記クランク軸にその軸中心から離れ、互いに90度から160度の範囲の位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、それぞれのオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けたものである。
【0008】
請求項は前記径方向の穴の少なくとも1つを軸受部と電動機との間にあけたものであり、請求項は径方向の穴の位置を略軸線方向にずらしたものである。請求項は前記オイル穴の一方をクランク軸に具備した偏心軸受部につなげ、他方を他の摺動部とつなげたものである。
【0009】
さらに、請求項は密閉型スクロール圧縮機において、前記クランク軸に軸中心から離れた位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、一方のオイル穴は偏心軸受部につながり、他方がクランク軸を支える軸受部につながり、それぞれのオイル穴の位置をそれぞれの軸受部の油溝に近接する方向に180度より小さな角度になるようずらしたものである。請求項は前記オイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けたものである。
【0012】
【作用】
請求項1においては複数のオイル穴を持つ場合は互いに90度から160度の範囲の位置にあけることにより、それぞれのオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴をオイル穴に干渉することなく容易にあけることができる。さらに請求項においては複数のオイル穴の一方のオイル穴の出口を偏心軸受部の反負荷側に設けられた油溝に近づけることができるとともに、他方のオイル穴の出口をクランク軸を支える軸受部の反負荷側に設けた油溝に近接させるように180度より小さな角度になるようずらしたことにより、オイル穴からでてきたオイルをスムースに軸受部の摺動部に供給することが可能になるものである。
【0013】
請求項の構成によりガスを他の摺動部や電動機に遮られることなくスムースに密閉容器空間に排出でき、請求項の構成により径方向の穴を通ってきたガスが互いに干渉しないで密閉容器空間に排出できる。また、請求項においてはオイル穴を通って上がってきたオイルを各摺動部へ速やかに確実に摺動部へオイルの供給ができるものである。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参考に説明する。図1は本発明の一実施例におけるスクロール圧縮機の縦断面図、図2はクランク軸3の偏心軸受付近の組立図、図3はクランク軸3の横断面図、図4は他の実施例のクランク軸3の縦断面図である。
【0015】
図1において、密閉容器1の内部には、固定スクロール2aに旋回スクロール2bを噛み合わせた圧縮機構部2と、旋回スクロール2bを駆動するクランク軸3と、旋回スクロール2bを回転運動から旋回運動に変換する回転防止機構であるオルダムリング4、および旋回スクロール2bのスラスト力を支えるスラスト軸受5と、このスラスト軸受5を支承するとともにクランク軸3をささえる主軸受6a、副軸受6bから構成される軸受部品6をその上部に配している。固定スクロール2aと軸受部品6とはスペーサー8を介してボルトで締結されている。図2はクランク軸3の偏心軸受付近の組立図であり、クランク軸3の上端部に設けられた穴部3aには、オイル溝9を有する偏心軸受10、および板バネ11を設けており、偏心軸受10に旋回スクロール2bの軸7を挿入し、クランク軸3を回転運動させることにより、旋回スクロール2bを旋回運動をさせる。図1において、クランク軸3には回転子12aが取り付けられており、密閉容器1に焼きばめされた固定子12bとともに電動機12を構成し、圧縮機構部2の下部に配されている。密閉容器1には冷媒を吸い込む吸込管18と冷媒を吐き出す吐出管19が取り付けられており、これらの管はそれぞれ、蒸発器、凝縮器(記載せず)に接続され、一般に知られた冷凍サイクルを構成する。
【0016】
次に、オイルの経路を説明する。クランク軸13の下端部にはオイルポンプ13が形成されている。このオイルポンプ13は遠心式でクランク軸3の先端に一端が焼きばめされその他端に開口部13aを持った筒状のオイル栓13bと、この中に挿入された平板をねじったオイルハネ13cから構成されている。オイル栓13bの先端は密閉容器底部に貯溜されたオイル内に挿入されている。クランク軸7にはオイルポンプ部の取り付けられた下端より上端の穴部3aにむけ貫通するオイル穴が15a,15bの2本あけられている。このオイル穴15a,15bは軸方向に向けやや傾斜してあけられており、穴部3aに向かうほど軸中心より離れている。このオイル穴は図4で示すように傾斜せず、軸方向に向けてあけてもよい。図3は図1のa−a部におけるクランク軸の横断面図である。この図に示すようにオイル穴15a,15bはクランク軸の中心に対して離れた位置にあけられ、しかも中心に対称な位置ではなく、約120度の角度をもってあけられている。クランク軸の中央部の軸受部品6と電動機の回転子12aとの間にオイル穴15a,15bとつながる径方向の穴20a,20bがあけられている。この径方向の穴20a,20bは上下方向にずれた位置で図3で示すようにオイル穴から一端軸中心方向に向かいその後、密閉空間に開放されるようにあけられている。オイル穴15bの穴部3aへの開口部は偏心軸受10の底部に開口している。この開口位置は図4のクランク軸の上部組立図に示すように偏心軸受の偏心方向より偏心軸受10にあけられた油溝9に近接する方向にややずれた位置にあけられている。偏心軸受の油溝9とオイル穴15bの開口部との間には穴部3aの底部に溝15dが設けられている。他方のオイル穴15aの穴部3aへの開口端は偏心軸受10の偏心方向とは180度反対方向に設けられており、従って、15bの開口端とは約120度の角度をなしている。この開口位置は主軸にきられた油溝16とこれにつながる穴17に近接している。
【0017】
上記構成において、運転開始時における動作についてオイルの摺動部への供給を中心に説明する。圧縮機が停止している状態においてはオイル14は密閉容器1の底部に溜まっている。圧縮機の上部は冷媒ガスの状態であり、従って、シャフト軸5にあけられたオイル穴15a,15bおよびクランク軸3の上端部の穴3aは冷媒ガスで充満されている。圧縮機が回転し始めるとオイル栓13b内のオイルはオイルハネ13cにより回転され遠心力が与えられる。この遠心力によりオイルはオイル栓13bの先端開口部13aから吸い込まれ、オイル穴15a,15bを上昇する。この時オイルは当初溜まっていた冷媒ガスを押す。押された冷媒ガスは径方向の穴20a,20bより密閉容器空間内に排出される。これにより、オイルは更に上昇することが可能になり、オイル穴の外周壁面に沿って上昇する。オイル穴はクランク軸の軸方向に対し上昇するに従いやや外側に向かっているためより大きな遠心力を受けるようになっている。径方向の穴20a,20bの地点にきたオイルは図3に示すように径方向の穴20a,20bとは逆方向の壁面を上昇するためこの穴から流出することはない。オイルは更に上昇し15bの穴を通ったオイルは偏心軸受10の下部に出て、図4に示すように穴部3aの底部に切られた溝を通って偏心軸受10の油溝9に供給され偏心軸受10摺動部を潤滑する。オイル穴15bは反負荷側に移動しているため油溝9とオイル穴15bとの開口端は近接しスムースなオイル供給が可能となる。これにより、図6に示す従来オイル穴位置115bから流れ出るオイルのように片寄って流れることがないため偏心軸受10へのオイルの供給が確実となる。一方オイル穴15aは偏心方向とは逆方向に開口しておりここから出たオイルは穴17を通り、主軸受部の反負荷側に相当する位置に切られた油溝16に供給され主軸受6aの摺動部分を潤滑する。更に穴部3aの上部よりあふれたオイルはスラスト軸受5、オルダムリング4を潤滑する。
【0018】
以上述べたように、本構成により圧縮機始動時にオイル穴に溜まった冷媒ガスを径方向の穴からスムースに密閉容器空間に排出できるとともに、吸い込んだオイルがこの径方向の穴付近にきても穴が一旦クランク軸の軸中心方向に向かっているため遠心力の作用によりそこからオイルが密閉容器流出することがないため速やかに確実に摺動部にオイルが供給でき、オイルの供給が遅いために発生する摺動部の焼き付き損傷を防ぐことができ、信頼性の高い圧縮機が実現できる。
【0019】
また、オイル穴が主軸受用と偏心軸受用に独立しているため各軸受を経由していく場合に比べて途中経路にガスが詰まることがなく、ガス抜き穴もそれぞれ持っているためオイル穴のガスもスムースに抜け摺動部分に速やかに確実にオイルが供給でき、信頼性の高い圧縮機が実現できる。
【0020】
以上は圧縮機の始動時について説明したが圧力が急変したときに冷媒圧縮機でしばしば発生するオイル中にとけ込んだ冷媒ガスの蒸発して、オイル経路に冷媒ガスが詰まり、オイルポンプ能力が低下したり摺動部の潤滑不良を起こすことも、発生したガスをスムースに排出できるためこれを防ぐことが出来る等の効果を有する。
【0021】
径方向の穴の位置は下方に配置するとそれより上部のガスを抜く効果が発揮できない。又あまり、上方に配置すると下部においてオイルとガスが交互に溜まるような現象が生ずる。又、軸受部品6内部、主軸受6aと副軸受6bとの間におくと更に軸受部品6にガス抜き穴を必要とする。従って、電動機と軸受との間に位置する場合が最もガス抜きがスムースに行われる。
【0022】
図3はクランク軸3の横断面図である。この図の複数のオイル穴15a,15bは軸中心に対して約120度の位置に配されているが、互いに90度から160度の範囲の位置にあけることにより、それぞれのオイル穴の途中から略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴をほぼ軸中心通すことができる。このことはクランク軸の表面からドリル加工により、穴をあける場合表面に直角にドリルがたてられ余分な前加工を必要としないため加工が簡単になる。さらに、この角度範囲においては径方向の穴が他方のオイル穴に干渉することがない。また、上下方向に径方向の穴をずらすことにより径方向の穴同志が干渉することを避けることが出来る。上下方向に径方向の穴をずらすことはクランク軸の強度を低下させない効果も生じる。
【0023】
さらに本構成においては複数のオイル穴の一方のオイル穴の出口を偏心軸受部の反負荷側に設けられた油溝に近づけることができるとともに、他方のオイル穴の出口をクランク軸を支える軸受部の反負荷側に設けた油溝に近接させるように180度より小さな角度になるようずらしたことにより、オイル穴からでてきたオイルをスムースに偏心軸受部及び主軸受部の摺動部に供給することが可能になる信頼性の高い圧縮機が実現できる。
【0024】
以上オイルポンプとして遠心式例について説明したがトロコイドポンプなどの容積式オイルポンプにおいても同様な効果が発揮できる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明は、密閉型スクロール圧縮機において、クランク軸にその軸中心から離れた位置に略軸線方向にオイル穴をあけ、このオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けたことにより、オイル穴に溜まった冷媒ガスを径方向の穴からスムースに密閉容器空間に排出できるとともに、吸い込んだオイルがこの径方向の穴付近にきても穴が一旦クランク軸の軸中心方向に向かっているため遠心力の作用によりそこからオイルが密閉容器流出することがないため摺動部に速やかに確実にオイルを供給できる信頼性の高い圧縮機が実現できるものである。
【0026】
電動機と軸受との間に径方向の穴を位置することによりオイル穴に溜まった冷媒ガスをスムースに密閉容器空間に排出できるため摺動部に速やかに確実にオイルを供給できる信頼性の高い圧縮機が実現できるものである。
【0027】
さらに、複数のオイル穴をもち、それぞれが独立にガスが抜けるため摺動部へのオイル経路の途中にガスが詰まる確率が減り、より速やかに確実に摺動部へオイルの供給ができ、信頼性の高い圧縮機が実現できるものである。
【0028】
さらに、クランク軸にその軸中心から離れ、互いに90度から160度の範囲の位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、それぞれのオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けることにより、互いに干渉することなく、容易に穴加工ができ、しかも電動機と軸受との間に径方向の穴を位置することによりオイル穴に溜まった冷媒ガスをスムースに密閉容器空間に排出できるため摺動部に速やかに確実にオイルを供給できる信頼性の高い圧縮機が実現できるものである。
【0029】
さらに、クランク軸に軸中心から離れた位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、一方のオイル穴は偏心軸受部につながり、他方がクランク軸を支える軸受部につながり、それぞれのオイル穴の位置をそれぞれの軸受部の油溝に近接する方向に180度より小さな角度になるようずらすことにより、オイル穴からでてきたオイルをスムースに偏心軸受部及び主軸受部の摺動部に供給することが可能になり信頼性の高い圧縮機が実現できる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例スクロール圧縮機の縦断面図
【図2】同クランク軸の偏心軸受周辺の組立図
【図3】図1のクランク軸の横断面図
【図4】本発明の他の実施例のクランク軸の縦断面図
【図5】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【図6】従来のスクロール圧縮機のクランク軸の偏心軸受周辺の組立図
【符号の説明】
1 密閉容器
2a 固定スクロール
2b 旋回スクロール
3 クランク軸
6 軸受部
9 油溝
10 旋回軸受
12 電動機
13 オイルポンプ
14 オイル
15a,15b オイル穴
20a,20b 径方向の穴

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせて複数の圧縮空間を形成する圧縮機構部と、前記旋回スクロールを駆動する偏心軸受部を具備するクランク軸と、このクランク軸を支える軸受部と、前記クランク軸に取り付けた電動機を配し、前記圧縮機構部を上部に配し、前記クランク軸下部に前記密閉容器底部のオイルを吸い上げるオイルポンプ部を有するスクロール圧縮機において、前記クランク軸にその軸中心から離れ、互いに90度から160度の範囲の位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、それぞれのオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けたスクロール圧縮機。
  2. 少なくとも径方向の穴の一つがクランク軸を支える軸受部と電動機との間にあけられた請求項記載のスクロール圧縮機。
  3. 径方向の穴の位置を軸線方向にずらした請求項または記載のスクロール圧縮機。
  4. オイル穴の一方が前記偏心軸受部とつながり、他方が他の摺動部とつながっている請求項から請求項いずれかに記載のスクロール圧縮機。
  5. 密閉容器内に、固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせて複数の圧縮空間を形成する圧縮機構部と、前記旋回スクロールを駆動する反負荷側に油溝をもった偏心軸受部を具備するクランク軸と、このクランク軸を支える軸受部と、前記クランク軸に取り付けた電動機を配するスクロール圧縮機において、前記クランク軸に軸中心から離れた位置に複数のオイル穴を略軸線方向にあけ、一方のオイル穴は偏心軸受部につながり、他方がクランク軸を支える軸受部につながり、それぞれのオイル穴の位置をそれぞれの軸受部の油溝に近接する方向に180度より小さな角度になるようずらしたスクロール圧縮機。
  6. それぞれのオイル穴の途中に略軸中心方向に向かったのち密閉容器空間につながる径方向の穴を設けた請求項記載のスクロール圧縮機。
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