JP3633551B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、力率改善回路を備えたスイッチング電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先に本出願人は、一次側に共振形コンバータを備えた電源回路を各種提案している。また、共振形コンバータに対して力率改善を図るための力率改善回路を備えて構成した電源回路も各種提案している。
図9,図10はそれぞれ、先に本出願人により出願された発明に基づいて構成されるスイッチング電源回路の一例を示す回路図である。
【0003】
まず図9の電源回路は、自励式による電流共振形のスイッチングコンバータに対して力率改善のための力率改善回路が設けられた構成である。
そして、この電源回路はハーフブリッジ結合電流共振形コンバータと、半導体スイッチのターンオフ時にのみ電圧共振する部分電圧共振回路を組み合わせたコンバータ回路に対して、力率改善のための力率改善整流回路20が設けられた構成とされている。
【0004】
この図9に示す電源回路においては、交流入力電流IACは力率改善整流回路20によって整流され、直列接続された2つの平滑コンデンサCi1,Ci2によって平滑されることで、倍電圧整流方式により全波整流方式の2倍の整流平滑電圧Eiを得るようにされている。
力率改善整流回路20については後述する。
【0005】
また、この電源回路には、平滑コンデンサCi1、Ci2の両端電圧である整流平滑電圧Eiを動作電源とする自励式の電流共振形コンバータが備えられる。この電流共振形コンバータにおいては、図のように2つのバイポーラトランジスタによるスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリッジ結合したうえで、平滑コンデンサCi1の正極側と一次側アース間に対して挿入するようにして接続されている。
これらスイッチング素子Q1 、Q2 の各コレクタ−ベース間には、それぞれ起動抵抗RS1、RS2が挿入されている。また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各ベースに対して接続される抵抗RB1、RB2は、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース電流(ドライブ電流)を設定する。
また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各ベース−エミッタ間にはそれぞれクランプダイオードDD1,DD2が挿入される。クランプダイオードDD1,DD2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2がオフとされる期間に、ベース−エミッタを介して流れるクランプ電流の電流経路を形成する。
そして、共振用コンデンサCB1,CB2は次に説明するドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共振回路(自励発振駆動回路)を形成しており、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチング周波数を決定する。
【0006】
ドライブトランスPRT (Power Regulating Transformer)はスイッチング素子Q1 、Q2 を駆動すると共に、スイッチング周波数を可変制御することにより定電圧制御を行うために設けられるもので、この図の場合には駆動巻線NB1、NB2が巻回され、更にこれらの各巻線に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交型の可飽和リアクトルとされている。
このドライブトランスPRTの駆動巻線NB1の一端は、抵抗RB1−共振用コンデンサCB1の直列接続を介してスイッチング素子Q1 のベースに接続される。駆動巻線NB1の他端側は、共振電流検出巻線NDに連続されるタップ点とされているが、この駆動巻線NB1の他端(タップ点)はスイッチング素子Q1 のエミッタに接続される。
また、駆動巻線NB2の一端はアースに接地されると共に、他端は抵抗RB2−共振用コンデンサCB2の直列接続を介してスイッチング素子Q2 のベースと接続されている。
駆動巻線NB1と駆動巻線NB2は互いに逆極性の電圧が発生するように巻装されている。
【0007】
絶縁コンバータトランスPIT (Power Isolation Transformer)は、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチング出力を二次側に伝送する。
この絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 の一端は、共振電流検出巻線NDを介してスイッチング素子Q1 のエミッタとスイッチング素子Q2 のコレクタの接点(スイッチング出力点)に接続されることで、スイッチング出力が得られるようにされる。
また、一次巻線N1 の他端は、直列共振コンデンサC1 を介するようにして、力率改善回路20内の高速リカバリ型ダイオードD1 、D2の接続点に対して接続されている。
【0008】
この場合、直列共振コンデンサC1 及び一次巻線N1 は直列に接続されているが、この直列共振コンデンサC1 のキャパシタンス及び一次巻線N1 (直列共振巻線)を含む絶縁コンバータトランスPITの漏洩インダクタンス(リーケージインダクタンス)成分L1により、スイッチングコンバータの動作を電流共振形とするための一次側電流共振回路を形成している。
【0009】
また、スイッチング素子Q2 のコレクタ−エミッタ間に対して並列に並列共振コンデンサCpが接続されている。
この並列共振コンデンサCpの接続により、並列共振コンデンサCpのキャパシタンスと一次巻線N1のリーケージインダクタンス成分L1によってスイッチング素子Q1,Q2のターンオフ時にのみ電圧共振動作が得られることになる。つまり部分電圧共振回路が形成される。
【0010】
この図における絶縁コンバータトランスPITの二次側では、二次巻線N2に対してセンタータップを設けた上で、整流ダイオードDO1,DO2,DO3,DO4及び平滑コンデンサCO1,CO2を図のように接続することで、[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]の組と、[整流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサCO2]の組とによる、2組の全波整流回路が設けられる。[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]から成る全波整流回路は直流出力電圧EO1を生成し、[整流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサCO2]から成る全波整流回路は直流出力電圧EO2を生成する。
なお、この場合には、直流出力電圧EO1及び直流出力電圧EO2は制御回路1に対しても分岐して入力される。制御回路1においては、直流出力電圧EO1を検出電圧として利用し、直流出力電圧EO2を制御回路1の動作電源として利用する。
【0011】
制御回路1は、例えば二次側の直流出力電圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線NC に供給することにより定電圧制御を行う。
【0012】
上記構成による電源回路のスイッチング動作としては、先ず商用交流電源が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してスイッチング素子Q1 、Q2 のベースに起動電流が供給されることになるが、例えばスイッチング素子Q1 が先にオンとなったとすれば、スイッチング素子Q2 はオフとなるように制御される。そしてスイッチング素子Q1 の出力として、共振電流検出巻線ND →一次巻線N1 →直列共振コンデンサC1 に共振電流が流れるが、この共振電流が0となる近傍でスイッチング素子Q2 がオン、スイッチング素子Q1 がオフとなるように制御される。そして、スイッチング素子Q2 を介して先とは逆方向の共振電流が流れる。以降、スイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が開始される。
このように、平滑コンデンサCi1,Ci2の端子電圧を動作電源としてスイッチング素子Q1 、Q2 が交互に開閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給し、二次巻線N2 に交番出力を得る。
【0013】
上記のように制御回路1は、例えば二次側の直流出力電圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線NC に供給することにより定電圧制御を行う。
即ち直流電圧出力EO1のレベルに応じた制御電流を制御巻線NC に流すことで、駆動巻線NB1,NB2のインダクタンスを変化させ、これにより自励発振回路の条件を変化させてスイッチング周波数を制御する。これによって直流出力電圧EO1のレベルに応じてスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数が可変され、一次側直列共振回路の一次巻線N1 に供給されるドライブ電流が制御されて、二次側に伝送されるエネルギーが制御されることにより、二次側直流出力電圧の定電圧制御が図られることになる。
なお、以降は上記のような方法による定電圧制御方式を「スイッチング周波数制御方式」ということにする。
【0014】
続いて、力率改善整流回路20の構成について説明する。
この力率改善整流回路20は静電結合形電力帰還方式としての力率改善回路構成を採る。
そしてこの力率改善整流回路20は、交流入力電流IACの整流作用を有するとともに、その力率改善作用を有するものとされる。
【0015】
力率改善整流回路20においては、交流ライン間にノーマルモードノイズ抑圧用のコンデンサCNとしてフィルムコンデンサが配される。
またチョークコイル(インダクタンスL10)を介して2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2が設けられる。
高速リカバリ型ダイオードD1、D2は直列接続され、平滑コンデンサCi1の正極端子と一次側アース間に配される。
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1は直列共振コンデンサC1を介して高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。
さらにコンデンサC21、C22が設けられる。コンデンサC22は高速リカバリ型ダイオードD1に対して並列に接続され、またコンデンサC21は高速リカバリ型ダイオードD2に対して並列に接続される。
【0016】
このような力率改善整流回路20においては、高速リカバリ型ダイオードD1、D2が整流回路として機能する。
即ち交流入力電圧VACの正の期間では、交流電源AC→インダクタンス 10→高速リカバリ型ダイオードD1→平滑コンデンサCi1→・・・の系で整流電流が流れて平滑コンデンサCi1へ充電される。
また交流入力電圧VACの負の期間では、交流電源AC→平滑コンデンサCi2→一次側アース→高速リカバリ型ダイオードD2→・・・の系で整流電流が流れて平滑コンデンサCi2へ充電される。
そして平滑コンデンサCi1、Ci2が直列接続され、平滑コンデンサCi1の正極端子側から整流平滑電圧Eiが取り出されることで、倍電圧整流方式となる。
【0017】
力率改善整流回路20による力率改善機能は次のようになる。
上述のように2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に対しては、直列共振コンデンサC1と一次巻線N1による電流共振回路が接続されている。またこの高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に対してはインダクタンスL10、コンデンサC21、C22が接続されている。
この場合、一次側直列共振電流をインダクタンスL10や、コンデンサC21、C22を介して平滑コンデンサCi1、Ci2に回生する電力帰還によって高速リカバリ型ダイオードD1、D2を、交流入力電圧VACのピーク値近辺においてスイッチング動作させることになる。
これにより、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサCi1(又はCi2)の両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデンサCi1(又はCi2)への充電電流が流れるようにされる。
この結果、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の波形に近付くようにされて交流入力電流の導通角が拡大される結果、力率改善が図られることになる。
【0018】
図10は、先行技術としてのスイッチング電源回路の他の構成例である。
この電源回路も2本のスイッチング素子がハーフブリッジ結合された電流共振形コンバータが備えられるが、その駆動方式については他励式とされている。また、この場合にも力率改善を図るための力率改善整流回路21が備えられた構成とされている。
なお、図9と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0019】
この図に示す一次側の電流共振形コンバータとしては、例えばMOS−FETとされる2石のスイッチング素子Q11、Q12が備えられている。
ここでは、スイッチング素子Q11のドレインを整流平滑電圧Eiのラインと接続し、スイッチング素子Q11のソースとスイッチング素子Q12のドレインを接続し、スイッチング素子Q12のソースを一次側アースに接続することで、他励式に対応したハーフブリッジ結合を得ている。
これらスイッチング素子Q11、Q12は、発振ドライブ回路2によって交互にオン/オフ動作が繰り返されるようにスイッチング駆動されて、整流平滑電圧Eiを断続してスイッチング出力とする。
また、この場合には、各スイッチング素子Q11、Q12のドレイン−ソース間に対して、図に示す方向によって接続されるクランプダイオードDD1、DD2が設けられる。
【0020】
また、この場合には、スイッチング素子Q11、Q12のソース−ドレインの接続点(スイッチング出力点)に対して、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 の一端を接続することで、一次巻線N1 に対してスイッチング出力を供給するようにされる。一次巻線N1 の他端は、直列共振コンデンサC1を介して、力率改善整流回路21の高速リカバリ型ダイオードD1 、D2の接続点に対して接続される。
【0021】
この場合にも、直列共振コンデンサC1 のキャパシタンス及び一次巻線N1 を含む絶縁コンバータトランスPITの漏洩インダクタンス成分L1により、スイッチング電源回路を電流共振形とする電流共振回路を形成している。
また、スイッチング素子Q12のドレイン−ソース間に対して並列接続された並列共振コンデンサCpと、一次巻線N1 の漏洩インダクタンス成分L1により部分電圧共振回路が形成される。
【0022】
この場合の制御回路1は、例えば直流出力電圧EO1 の変動に対応したレベルの制御信号を発振ドライブ回路2に出力する。発振ドライブ回路2では制御回路1から供給された制御信号に基づいて、発振ドライブ回路2からスイッチング素子Q11,Q12の各ゲートに供給するスイッチング駆動信号の周波数を変化させて、スイッチング周波数を可変するようにしている。これにより、図9の場合と同様に定電圧制御が行われる。
起動回路3は、電源投入直後に整流平滑ラインに得られる電圧あるいは電流を検出して、発振ドライブ回路2を起動させるために設けられるもので、絶縁コンバータトランスPITに追加的に巻装した巻線N4を、整流ダイオードD30及び平滑コンデンサC30により整流して得られる低レベルの直流電圧を動作電源としている。
【0023】
この図に示す力率改善整流回路21では、磁気結合形電力帰還方式としての力率改善回路構成を採る。そしてこの力率改善整流回路21も、交流入力電流IACの整流作用を有するとともに、その力率改善作用を有するものとされる。
【0024】
力率改善整流回路21においては、交流ラインに対してインダクタンスLNとコンデンサCNによるノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタが形成される。またチョークコイル(インダクタンスL10)を介して2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2が設けられる。
高速リカバリ型ダイオードD1、D2は直列接続され、平滑コンデンサCi1の正極端子と一次側アース間に配される。
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1は直列共振コンデンサC1を介して高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。
さらにコンデンサC21、C22が設けられる。コンデンサC22は高速リカバリ型ダイオードD1に対して並列に接続され、またコンデンサC21は高速リカバリ型ダイオードD2に対して並列に接続される。
【0025】
このような力率改善整流回路21においても、上記図9の場合と同様にして、高速リカバリ型ダイオードD1、D2が倍電圧整流方式としての整流回路として機能する。
また力率改善整流回路21による力率改善機能も同様であり、2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に対しては、直列共振コンデンサC1と一次巻線N1による電流共振回路が接続されていることで、一次側直列共振電流をインダクタンスL10や、コンデンサC21、C22を介して平滑コンデンサCi1、Ci2に回生する電力帰還によって高速リカバリ型ダイオードD1、D2を、交流入力電圧VACのピーク値近辺においてスイッチング動作させることになる。
これにより、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサCi1(又はCi2)の両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデンサCi1(又はCi2)への充電電流が流れるようにされ、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の波形に近付くようにされて交流入力電流の導通角が拡大される結果、力率改善が図られることになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらのような電源回路では、次のような問題がある。
一次側直列共振電流を高速リカバリ型ダイオードD1、D2を介して平滑コンデンサCi1、Ci2に電力帰還しているため、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1一次巻線N1に流れる共振電流に商用交流電流周期の電流が重畳する。
このため二次側の直流出力電圧E01、E02の商用電源周期のリップル電圧が力率改善前よりも増加する。例えば図9,図10において力率改善整流回路20,21の部分を単に整流回路として構成して力率改善機能を備えない場合、力率PF=0.55程度となるが、図9,図10の回路構成として力率PF=0.8程度とした場合にリップル電圧は5〜6倍に増加する。
【0027】
この対策としては、直流出力電圧平滑用の平滑コンデンサC01、C02の静電容量を5〜6倍に増加させなければならない。即ち、制御回路1のゲインを可能な限り向上しても、力率改善前の回路と同等とするには、平滑コンデンサC01、C02の静電容量を5〜6倍増加することが必要となり、大幅なコストアップとなり、実用化は現実的ではないものとなる。このような対策が現実的でないことから、図9、図10のような回路は例えばリップル電圧が少ない仕様とされるべきテレビジョン受像器等に採用することができない。
【0028】
そこで現状の家電・汎用電子機器の高調波歪規制クラスDをクリアするための力率改善技術としては、例えば図11に示すように、交流電源ラインにパワーチョークコイルPCHを挿入して力率PF=0.75程度に改善するものである。この場合、図12の実線で示すように、負荷電力Poが、最大負荷時に力率PF=0.75となるようにパワーチョークコイルPCHのインダクタンスLcの値を設定している。
しかしながらこの場合も、次のような問題がある。
【0029】
まず、パワーチョークコイルPCHは鉄損と銅損が存在し、電力損失が増加し、また直流入力電圧も低下するため、AC/DC電力変換効率ηAC/DCが低下するという問題がある。
負荷電力Po=200Wの場合、パワーチョークコイルPCHのインダクタンスLcは4.4mHで力率PF=0.76であり、高調波歪規制値をクリアするが、図12に点線で示すパワーチョークコイルPCHを接続しない場合と比較して、パワーチョークコイルPCHの電力損失と、直流入力電圧Eiが13.5V低下するためにAC/DC電力変換効率ηAC/DCが0.3%低下し、交流入力電力が0.6W増加する。
【0030】
また負荷電力の増大に伴ってパワーチョークコイルPCHは大型化し、重量、サイズ、コストが増大する。
例えば必要なパワーチョークコイルPCHの重量は240g程度であり、占有体積は48cm、プリント基板への実装面積は19.2cmである。これによって小型化、低コスト化に障害となる。
【0031】
さらに、パワーチョークコイルPCHの配置位置として漏洩磁束の影響がない場所を選定しなければならない。或いは漏洩磁束の影響を受けないようにする対策が必要となる。
従って、基板上の配置設計の困難化や、或いはシールド部材が必要になるなどの欠点が生ずる。
【0032】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記課題を考慮してスイッチング電源回路として次のように構成する。
即ち、一次側に巻装された一次巻線に得られる電圧を二次側に巻装された二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランス、上記二次巻線に伝送された電圧を整流して直流出力電圧を生成する直流出力電圧生成手段および力率改善整流手段を有するスイッチング電源回路は、第一の平滑コンデンサの負極と第二の平滑コンデンサの正極とが第一の接続点を介して直列接続された二つの平滑コンデンサにより整流電流を平滑して倍電圧直流電圧を出力する平滑手段と、上記倍電圧直流電圧をハーフブリッジ結合された2つのスイッチング素子により断続して上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動手段と、少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線と直列接続された直列共振コンデンサのキャパシタンスとによって形成され、上記スイッチング手段の動作を電流共振形とする電流共振回路とを備え、上記絶縁コンバータトランスの一次側には、上記一次巻線や二次巻線に比べて少ない巻数の三次巻線がさらに巻装され、上記力率改善手段は、上記2つの平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに第二の接続点を介して直列接続され2つのダイオードおよび上記第二の接続点と上記三次巻線の一端との間に共振コンデンサを配し、上記三次巻線の他端を上記第一の平滑コンデンサの正極に接続するとともに上記第二の接続点と上記第一の接続点に交流ラインが接続されて成り、上記2つのダイオードは、上記交流ラインからの交流を整流するとともに、上記三次巻線と接続された共振コンデンサを介して帰還される電圧に基づいてスイッチング動作するように構成する。
【0033】
また本発明の、一次側に巻装された一次巻線に得られる電圧を二次側に巻装された二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランス、上記二次巻線に伝送された電圧を整流して直流出力電圧を生成する直流出力電圧生成手段および力率改善整流手段を有するスイッチング電源回路は、第一の平滑コンデンサの負極と第二の平滑コンデンサの正極とが第一の接続点を介して直列接続された二つの平滑コンデンサにより整流電流を平滑して倍電圧直流電圧を出力する平滑手段と、上記倍電圧直流電圧をハーフブリッジ結合された2つのスイッチング素子により断続して上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動手段と、少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線と直列接続された直列共振コンデンサのキャパシタンスとによって形成され、上記スイッチング手段の動作を電流共振形とする電流共振回路とを備え、上記絶縁コンバータトランスの一次側には、上記一次巻線や二次巻線に比べて少ない巻数の三次巻線がさらに巻装され、上記力率改善手段は、上記2つの平滑コンデンサに対してそれぞれ並列に接続されるとともに第二の接続点を介して直列接続され2つの高速リカバリ型ダイオードおよび第三の接続点を介して直列接続され2つの低速リカバリ型ダイオードと、上記第二の接続点と上記三次巻線を介して直列接続されるインダクタとを配し、上記第三の接続点と上記第一の接続点に交流ラインが接続されて成り、上記2つの高速リカバリ型ダイオード及び上記2つの低速リカバリ型ダイオードは、上記交流ラインからの交流を整流するとともに、上記2つの高速リカバリ型ダイオードは、上記三次巻線と接続された上記インダクタを介して帰還される電圧に基づいてスイッチング動作するよう構成する。
【0034】
上記各構成によれば、スイッチング周波数制御方式電流共振形コンバータ回路において、負荷電力が150W以上で入力倍電圧整流方式の場合の力率改善を、絶縁コンバータトランス一次側に巻装された三次巻線と直列に直列共振コンデンサ(又はインダクタンス)を接続して2つのダイオードによる倍電圧整流回路に電圧帰還することで行う。これにより力率の向上とともに、電力変換効率の向上や、小型・軽量化を実現する。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態としてのスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
この図1の電源回路は、ハーフブリッジ結合電流共振形コンバータと、半導体スイッチのターンオフ時にのみ電圧共振する部分電圧共振回路を組み合わせたコンバータ回路に対して、力率改善のための力率改善整流回路10が設けられた構成とされている。
【0036】
図1に示す電源回路においては、交流入力電流IACは力率改善整流回路10によって整流され、直列接続された2つの平滑コンデンサCi1,Ci2によって平滑されることで、倍電圧整流方式により全波整流方式の2倍の整流平滑電圧Eiを得るようにされている。
力率改善整流回路10については後述する。
【0037】
この電源回路には、平滑コンデンサCi1、Ci2の両端電圧である整流平滑電圧Eiを動作電源とする自励式の電流共振形コンバータが備えられる。
この電流共振形コンバータにおいては、図のように2つのバイポーラトランジスタによるスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリッジ結合したうえで、平滑コンデンサCi1の正極側と一次側アース間に対して挿入するようにして接続されている。
これらスイッチング素子Q1 、Q2 の各コレクタ−ベース間には、それぞれ起動抵抗RS1、RS2が挿入されている。また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各ベースに対して接続される抵抗RB1、RB2は、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース電流(ドライブ電流)を設定する。
また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各ベース−エミッタ間にはそれぞれクランプダイオードDD1,DD2が挿入される。クランプダイオードDD1,DD2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2がオフとされる期間に、ベース−エミッタを介して流れるクランプ電流の電流経路を形成する。
そして、共振用コンデンサCB1,CB2は、ドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共振回路(自励発振駆動回路)を形成しており、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチング周波数を決定する。
【0038】
ドライブトランスPRT (Power Regulating Transformer)はスイッチング素子Q1 、Q2 を駆動すると共に、スイッチング周波数を可変制御することにより定電圧制御を行うために設けられるもので、この図の場合には駆動巻線NB1、NB2が巻回され、更にこれらの各巻線に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交型の可飽和リアクトルとされている。
このドライブトランスPRTの駆動巻線NB1の一端は、抵抗RB1−共振用コンデンサCB1の直列接続を介してスイッチング素子Q1 のベースに接続される。駆動巻線NB1の他端側は、共振電流検出巻線NDに連続されるタップ点とされているが、この駆動巻線NB1の他端(タップ点)はスイッチング素子Q1 のエミッタに接続される。
また、駆動巻線NB2の一端はアースに接地されると共に、他端は抵抗RB2−共振用コンデンサCB2の直列接続を介してスイッチング素子Q2 のベースと接続されている。
駆動巻線NB1と駆動巻線NB2は互いに逆極性の電圧が発生するように巻装されている。
【0039】
絶縁コンバータトランスPIT (Power Isolation Transformer)は、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチング出力を二次側に伝送する。
この絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 の巻始め端は、共振電流検出巻線NDを介してスイッチング素子Q1 のエミッタとスイッチング素子Q2 のコレクタの接点(スイッチング出力点)に接続されることで、スイッチング出力が得られるようにされる。
また、一次巻線N1 の巻終わり端は、直列共振コンデンサC1 を介するようにして、平滑コンデンサCi1の正極側に接続されている。
【0040】
この場合、直列共振コンデンサC1 及び一次巻線N1 は直列に接続されているが、この直列共振コンデンサC1 のキャパシタンス及び一次巻線N1 (直列共振巻線)を含む絶縁コンバータトランスPITの漏洩インダクタンス(リーケージインダクタンス)成分L1により、スイッチングコンバータの動作を電流共振形とするための一次側電流共振回路を形成している。
【0041】
また、スイッチング素子Q2 のコレクタ−エミッタ間に対して並列に並列共振コンデンサCpが接続されている。
この並列共振コンデンサCpの接続により、並列共振コンデンサCpのキャパシタンスと一次巻線N1のリーケージインダクタンス成分L1によってスイッチング素子Q1,Q2のターンオフ時にのみ電圧共振動作が得られることになる。つまり部分電圧共振回路が形成される。
【0042】
絶縁コンバータトランスPITの一次側には、さらに三次巻線N3が巻回される。三次巻線N3の巻始め端は平滑コンデンサCi1の正極側に接続され、三次巻線N3の巻終わり端は直列共振コンデンサC2を介して高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。
【0043】
絶縁コンバータトランスPITの二次側では、二次巻線N2に対してセンタータップを設けた上で、整流ダイオードDO1,DO2,DO3,DO4及び平滑コンデンサCO1,CO2を図のように接続することで、[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]の組と、[整流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサCO2]の組とによる、2組の全波整流回路が設けられる。[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]から成る全波整流回路は直流出力電圧EO1を生成し、[整流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサCO2]から成る全波整流回路は直流出力電圧EO2を生成する。
なお、この場合には、直流出力電圧EO1及び直流出力電圧EO2は制御回路1に対しても分岐して入力される。制御回路1においては、直流出力電圧EO1を検出電圧として利用し、直流出力電圧EO2を制御回路1の動作電源として利用する。
【0044】
制御回路1は、例えば二次側の直流出力電圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線NC に供給することにより定電圧制御を行う。
【0045】
上記構成による電源回路のスイッチング動作としては、先ず商用交流電源が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してスイッチング素子Q1 、Q2 のベースに起動電流が供給されることになるが、例えばスイッチング素子Q1 が先にオンとなったとすれば、スイッチング素子Q2 はオフとなるように制御される。そしてスイッチング素子Q1 の出力として、共振電流検出巻線ND →一次巻線N1 →直列共振コンデンサC1 に共振電流が流れるが、この共振電流が0となる近傍でスイッチング素子Q2 がオン、スイッチング素子Q1 がオフとなるように制御される。そして、スイッチング素子Q2 を介して先とは逆方向の共振電流が流れる。以降、スイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が開始される。
このように、平滑コンデンサCi1,Ci2の端子電圧を動作電源としてスイッチング素子Q1 、Q2 が交互に開閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給し、二次巻線N2 に交番出力を得る。
【0046】
上記のように制御回路1は、例えば二次側の直流出力電圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線NC に供給することにより定電圧制御を行う。
即ち直流電圧出力EO1のレベルに応じた制御電流を制御巻線NC に流すことで、駆動巻線NB1,NB2のインダクタンスを変化させ、これにより自励発振回路の条件を変化させてスイッチング周波数を制御する。これによって直流出力電圧EO1のレベルに応じてスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数が可変され、一次側直列共振回路の一次巻線N1 に供給されるドライブ電流が制御されて、二次側に伝送されるエネルギーが制御される。つまりスイッチング周波数制御方式による二次側直流出力電圧の定電圧制御が図られることになる。
【0047】
続いて、力率改善整流回路10の構成について説明する。
この力率改善整流回路10は、交流入力電流IACの整流作用を有するとともに、その力率改善作用を有するものとされる。
【0048】
力率改善整流回路10においては、交流ラインに対して、コンデンサCNとインダクタンスLNによるノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタが形成される。また上記のノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタに直列にチョークコイル(インダクタンスL10)が接続される。
また直列接続された2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2が設けられる。この高速リカバリ型ダイオードD1、D2の直列接続は、平滑コンデンサCi1の正極端子と一次側アース間に配される。
また絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3からは直列共振コンデンサC2が直列接続され、直列共振コンデンサC2は高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。上記チョークコイル(インダクタンスL10)も高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。
三次巻線N3と直列共振コンデンサC2の直列回路は高速リカバリ型ダイオードD1に対して並列接続される状態となる。
【0049】
このような力率改善整流回路10においては、高速リカバリ型ダイオードD1、D2が整流回路として機能する。
即ち交流入力電圧VACの正の期間では、交流電源AC→ノーマルモードノイズ抑圧用フィルタ(LN、CN)→インダクタンス 10→高速リカバリ型ダイオードD1→平滑コンデンサCi1→・・・の系で整流電流が流れて平滑コンデンサCi1へ充電される。
また交流入力電圧VACの負の期間では、交流電源AC→平滑コンデンサCi2→一次側アース→高速リカバリ型ダイオードD2→・・・の系で整流電流が流れて平滑コンデンサCi2へ充電される。
そして平滑コンデンサCi1、Ci2が直列接続され、平滑コンデンサCi1の正極端子側から整流平滑電圧Eiが取り出されることで、倍電圧整流方式となる。
【0050】
力率改善整流回路10による力率改善機能は次のようになる。
三次巻線N3に誘起する電圧は、一次側電流共振コンバータのスイッチング動作に基づいて誘起する電圧であり、三次巻線N3と一次巻線N1の巻数比(N3/N1)に比例した矩形波形状のパルス電圧である。
ここで、三次巻線N3のインダクタンスと直列共振コンデンサC2の静電容量によって直列共振回路が形成されるが、この直列共振周波数は、上述したように電流共振回路と部分電圧共振回路を備えた共振形コンバータのスイッチング周波数より低くなるように設定される。つまり直列共振周波数がスイッチング周波数より低くなるように三次巻線N3の巻数と直列共振コンデンサC2の静電容量が選定される。
【0051】
そして、三次巻線N3の誘起電圧が正の期間では、直列共振電流I2は、三次巻線N3→直列共振コンデンサC2→高速リカバリ型ダイオードD1に流れ、高速リカバリ型ダイオードD1をスイッチング動作させる。
同時に電流I1が、コンデンサCN→インダクタンスL10→高速リカバリ型ダイオードD1→平滑コンデンサCi1に流れる。
一方、三次巻線N3の誘起電圧が負の期間では、直列共振電流I2は、三次巻線N3→平滑コンデンサCi1→平滑コンデンサCi2→高速リカバリ型ダイオードD2に流れ、高速リカバリ型ダイオードD2をスイッチング動作させる。
同時に交流入力電圧VACが負の期間に電流I1が、コンデンサCN→平滑コンデンサCi2→高速リカバリ型ダイオードD2→インダクタンスL10に流れる。
このような電流I1,I2の動作波形については、図2に交流入力電圧VAC、交流入力電流IACに対応した期間として示している。
【0052】
そして直列共振電流I2によって高速リカバリ型ダイオードD1、D2を、交流入力電圧VACのピーク値近辺においてスイッチング動作させることにより、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサCi1(又はCi2)の両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデンサCi1(又はCi2)への充電電流が流れるようにされる。
この結果、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の波形に近付くようにされて交流入力電流の導通角が拡大される結果、力率改善が図られることになる。
【0053】
図3は、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)、力率PF、倍電圧整流直流入力電圧Eiの変化特性を示している。これは交流入力電圧VAC=100V時の負荷電力Po=200W〜25Wの変動に対する特性である。なお、図3において点線が図1の回路による特性であり、実線は図11の先行技術にかかる特性(交流ラインにパワーチョークコイルを配した場合の特性)を比較のために示している。
また図4は、負荷電力Po=200W時の、交流入力電圧VAC=90〜140Vの変化に対する力率PFの特性を示している。
【0054】
なお、上記図3,図4の特性を得る際の、図1の回路としての各種定数は次の通りである。
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1=45T(ターン)
絶縁コンバータトランスPITの二次巻線N2=45T
絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3=4T
インダクタンスL10=92μH
直列共振コンデンサC1=0.056μF
直列共振コンデンサC2=0.27μF
【0055】
図3、図4からわかるように、図1の回路では、先行技術の回路よりも力率PFは向上しており、負荷電力Po=200Wの場合において、力率PFは0.83を実現している。また交流入力電圧VACの変動に対しても、変化の少ない力率特性を実現している。
また倍電圧整流直流入力電圧Eiは24.2V上昇しており、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)は、負荷電力Po=200Wの場合において、先行技術の場合より0.3%向上している。この場合交流入力電力が0.5W低下し、省エネルギーが図られる。
直流出力電圧E01のリップル電圧については、パワーチョークコイルPCHを備えた図11の場合と同等(60mV)とすることができた。
【0056】
即ち図1の実施の形態のスイッチング電源回路では、電流共振形コンバータと部分電圧共振回路を組み合わせた共振コンバータに対して力率改善を図る場合として、力率の大幅な向上を実現した上で、リップル電圧対策としての図11に示したようなパワーチョークコイルPCHを不要とし、またそれに伴う直流入力電圧Eiの上昇によって、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)を向上させることができる。
そして交流入力電力や負荷電力の変動に対して力率の変化が少ない力率改善回路を実現しているものとなる。
【0057】
また、図1の構成の力率改善整流回路10においては、例えば構成部品の総重量は22g程度となり、実装面積は9cmとできる。つまりパワーチョークコイルPCHと比較して重量は1/11、実装面積は1/2となり、回路のコストダウンや小型化、軽量化が実現できる。
さらに、インダクタンスを閉磁路のフェライト磁心で構成すれば、漏洩磁束による影響を解消できる。
また絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3も4Tと少ない巻数でよいという利点もある。
【0058】
図5は本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源回路を示す。
この図5の電源回路も、ハーフブリッジ結合電流共振形コンバータと、半導体スイッチのターンオフ時にのみ電圧共振する部分電圧共振回路を組み合わせたコンバータ回路を備える。そしてこれに対して、力率改善のための力率改善整流回路11が設けられた構成とされている。
なお、力率改善整流回路11以外は図1と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0059】
この場合の力率改善整流回路11も、交流入力電流IACの整流作用を有するとともに、その力率改善作用を有するものとされる。
力率改善整流回路11においては、交流ラインに対して、コンデンサCNとインダクタンスLNによるノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタが形成される。また上記のノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタに直列にチョークコイル(インダクタンスL10)が接続される。
また直列接続された2つの高速リカバリ型ダイオードD1、D2が設けられる。この高速リカバリ型ダイオードD1、D2の直列接続は、平滑コンデンサCi1の正極端子と一次側アース間に配される。
そして、チョークコイル(インダクタンスL10)は絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3の巻終わり端に接続され、三次巻線N3の巻始め端が高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続される。
さらに、低速リカバリ型ダイオードD3,D4が直列接続され、この低速リカバリ型ダイオードD3,D4が平滑コンデンサCi1の正極と一次側アース間に配される。低速リカバリ型ダイオードD3,D4の接続点はノーマルモードノイズ抑圧用のフィルタを介した交流ラインと接続されている。
【0060】
このような力率改善整流回路11においては、高速リカバリ型ダイオードD1、D2が第1の整流回路として機能し、また低速リカバリ型ダイオードD3,D4が第2の整流回路として機能する。
即ち交流入力電圧VACの正の期間では、交流電源AC→ノーマルモードノイズ抑圧用フィルタ(LN、CN)→インダクタンス 10→三次巻線N3→高速リカバリ型ダイオードD1→平滑コンデンサCi1→・・・の系で第1の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi1へ充電される。また同時に、交流電源AC→ノーマルモードノイズ抑圧用フィルタ(LN、CN)→低速リカバリ型ダイオードD3→平滑コンデンサCi1→・・・の系で、第2の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi1へ充電される。
【0061】
また交流入力電圧VACの負の期間では、交流電源AC→平滑コンデンサCi2→一次側アース→高速リカバリ型ダイオードD2→・・・の系で第1の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi2へ充電される。また同時に、交流電源AC→平滑コンデンサCi2→一次側アース→低速リカバリ型ダイオードD4→・・・の系で、第2の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi2へ充電される。
つまり、第1,第2の整流回路により、整流電流は2系統に分流して平滑コンデンサCi1、Ci2に供給されることになる。
そして平滑コンデンサCi1、Ci2が直列接続され、平滑コンデンサCi1の正極端子側から整流平滑電圧Eiが取り出されることで、倍電圧整流方式となる。
【0062】
このように第1、第2の整流回路の作用により、平滑コンデンサCi1、Ci2への充電電流は分流されることになる。そして図6に低速リカバリ型ダイオードD3,D4に流れる電流I3の波形を示しているが、この電流I3は交流入力電圧VACの正負のピーク値近辺でのみ流れるものとなる。
これは、交流入力電圧VACの正負のピーク値近辺において高速リカバリ型ダイオードD1又はD2に過大な充電電流が流れることを防止するものとなる。つまり交流入力電圧VACの正負のピーク値近辺においては電流I3が低速リカバリ型ダイオードD3,D4に流れ、高速リカバリ型ダイオードD1,D2に対しては高周波の電流I4のみが流れる。このため高速リカバリ型ダイオードD1,D2の電力損失が低下して高効率化が可能となる。
【0063】
力率改善整流回路11による力率改善機能は次のようになる。
上述のように力率改善整流回路11は、ノーマルモードノイズ抑圧用フィルタ(LN、CN)からインダクタンスL10と三次巻線N3を直列接続して高速リカバリ型ダイオードD1、D2の接続点に接続する構成を採る。
そして三次巻線N3に誘起する電圧は、一次側電流共振コンバータのスイッチング動作に基づいて誘起する電圧であり、三次巻線N3と一次巻線N1の巻数比(N3/N1)に比例した矩形波形状のパルス電圧であり、このパルス電圧V2が、図6に示すように交流入力電圧VACのピーク値近辺において電圧帰還され、高速リカバリ型ダイオードD1、D2に対して電流I4が流れるものとなる。
【0064】
交流入力電圧VACが正の期間では、電流I4は、コンデンサCN→インダクタンスL10→三次巻線N3→高速リカバリ型ダイオードD1→平滑コンデンサCi1と流れて、高速リカバリ型ダイオードD1をスイッチング動作させる。
交流入力電圧VACが負の期間では、電流I4は、コンデンサCN→平滑コンデンサCi1→平滑コンデンサCi2→高速リカバリ型ダイオードD2に流れ、高速リカバリ型ダイオードD2をスイッチング動作させる。
【0065】
そしてこのように電流I4によって高速リカバリ型ダイオードD1、D2を、交流入力電圧VACのピーク値近辺においてスイッチング動作させることにより、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサCi1(又はCi2)の両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデンサCi1(又はCi2)への充電電流が流れるようにされる。
この結果、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の波形に近付くようにされて交流入力電流の導通角が拡大される結果、力率改善が図られることになる。
【0066】
図7は、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)、力率PF、倍電圧整流直流入力電圧Eiの変化特性を示している。これは交流入力電圧VAC=100V時の負荷電力Po=200W〜25Wの変動に対する特性である。なお、図3において点線が図5の回路による特性であり、実線は図11の先行技術にかかる特性を比較のために示している。
また図8は、負荷電力Po=200W時の、交流入力電圧VAC=90〜140Vの変化に対する力率PFの特性を示している。
【0067】
なお、上記図7,図8の特性を得る際の、図5の回路としての各種定数は次の通りである。
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1=45T(ターン)
絶縁コンバータトランスPITの二次巻線N2=45T
絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3=13T
インダクタンスL10=92μH
インダクタンスLN=100μH
直列共振コンデンサC1=0.056μF
コンデンサCN=1μF
【0068】
図7、図8からわかるように、図5の回路では、先行技術の回路よりも力率PFは向上しており、負荷電力Po=200Wの場合において、力率PFは0.83を実現している。また交流入力電圧VACの変動に対しても、変化の少ない力率特性を実現している。
また倍電圧整流直流入力電圧Eiは22.2V上昇しており、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)は、先行技術の場合より0.5%向上している。この場合交流入力電力が1.2W低下し、省エネルギーが図られる。
直流出力電圧E01のリップル電圧については、パワーチョークコイルPCHを備えた図11の場合と同等(60mV)とすることができた。
【0069】
即ち図5の実施の形態のスイッチング電源回路でも、電流共振形コンバータと部分電圧共振回路を組み合わせた共振コンバータに対して力率改善を図る場合として、力率の大幅な向上を実現した上で、まずリップル電圧対策としての図11に示したようなパワーチョークコイルPCHを不要とし、またそれに伴う直流入力電圧Eiの上昇によって、AC/DC電力変換効率(ηAC/DC)を向上させることができる。
そして交流入力電力や負荷電力の変動に対して力率の変化が少ない力率改善回路を実現しているものとなる。
【0070】
また、図1の構成の力率改善整流回路10においては、例えば構成部品の総重量は25g程度となり、実装面積は7cmとできる。つまりパワーチョークコイルPCHと比較して重量は1/10、実装面積は1/2.7となり、回路のコストダウンや小型化、軽量化が実現できる。
さらに、インダクタンスを閉磁路のフェライト磁心で構成すれば、漏洩磁束による影響を解消できる。
また絶縁コンバータトランスPITの三次巻線N3の巻数と、インダクタンスL10のインダクタンス値によって力率が決定するため、設計が容易なものとなる。
【0071】
以上、実施の形態について説明してきたが、本発明はさらに多様な変形例が考えられる。
上記各実施の形態では、バイポーラトランジスタによるハーフブリッジ結合の電流共振形コンバータを例に挙げたが、例えば図10に示したMOS−FETや、さらにはIGBTをハーフブリッジ結合させた電流共振形コンバータの場合も本発明を適用できる。
また、2石構成のスイッチング素子に対するドライブ回路は、自励発振ドライブ回路の他に、図10に示した他励発振ドライブ回路としても良い。
さらに、絶縁コンバータトランスPITの二次側の整流平滑回路の構成は図1,図5の例に限定されず、所要の直流出力電圧が得られる構成であればどのようなものでもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、電流共振形コンバータと部分電圧共振回路を組み合わせた共振コンバータに対して力率改善を図る構成において、力率の大幅な向上を実現した上で、まずリップル電圧対策としてのパワーチョークコイルを不要とすることと、直流入力電圧が上昇することによって、AC/DC電力変換効率を向上させることができるという効果がある。
また交流入力電力や負荷電力の変動に対して変化が少ない力率特性を実現できる。
【0073】
またパワーチョークコイルを不要とすることから、構成部品の重量を著しく低減することができ、また実装面積も縮小できる。これによって回路のコストダウンや小型化、軽量化が実現できる。
さらに、インダクタンスを閉磁路のフェライト磁心で構成すれば、漏洩磁束による影響を解消でき、配置設計の自由度が向上され、また磁気シールド等の対策も不要となる。
【0074】
また請求項1にかかる発明の場合は特に、絶縁コンバータトランスの三次巻線の巻数が少なくてすむという利点もある。
請求項2に係る発明の場合は、絶縁コンバータトランスの三次巻線の巻数と、三次巻線と直列接続されたインダクタンス値によって力率が決定するため、設計が容易なものとなるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態のスイッチング電源回路の動作を示す波形図である。
【図3】第1の実施の形態のスイッチング電源回路についてのAC/DC変換効率、力率、直流入力電圧の特性の説明図である。
【図4】第1の実施の形態の力率特性の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態としてのスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
【図6】第2の実施の形態のスイッチング電源回路の動作を示す波形図である。
【図7】第2の実施の形態のスイッチング電源回路についてのAC/DC変換効率、力率、直流入力電圧の特性の説明図である。
【図8】第2の実施の形態の力率特性の説明図である。
【図9】先行技術としての電源回路の構成を示す回路図である。
【図10】先行技術としての電源回路の構成を示す回路図である。
【図11】先行技術としての電源回路の構成を示す回路図である。
【図12】先行技術の電源回路についてのAC/DC変換効率、力率、直流入力電圧の特性の説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路、10,11 力率改善回路、Ci1,Ci2 平滑コンデンサ、D1,D2 高速リカバリ型ダイオード、D3,D4 低速リカバリ型ダイオード、C1,C2 直列共振コンデンサ、Cp 並列共振コンデンサ、PRT ドライブトランス、PIT 絶縁コンバータトランス、Q1,Q2 スイッチング素子

Claims (2)

  1. 一次側に巻装された一次巻線に得られる電圧を二次側に巻装された二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランス、上記二次巻線に伝送された電圧を整流して直流出力電圧を生成する直流出力電圧生成手段および力率改善整流手段を有するスイッチング電源回路において、
    第一の平滑コンデンサの負極と第二の平滑コンデンサの正極とが第一の接続点を介して直列接続された二つの平滑コンデンサにより整流電流を平滑して倍電圧直流電圧を出力する平滑手段と、
    上記倍電圧直流電圧をハーフブリッジ結合された2つのスイッチング素子により断続して上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、
    上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動手段と、
    少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線と直列接続された直列共振コンデンサのキャパシタンスとによって形成され、上記スイッチング手段の動作を電流共振形とする電流共振回路
    を備え、
    上記絶縁コンバータトランスの一次側には、上記一次巻線や二次巻線に比べて少ない巻数の三次巻線がさらに巻装され、
    上記力率改善手段は、上記2つの平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに第二の接続点を介して直列接続され2つのダイオードおよび上記第二の接続点と上記三次巻線の一端との間に共振コンデンサを配し、上記三次巻線の他端を上記第一の平滑コンデンサの正極に接続するとともに上記第二の接続点と上記第一の接続点に交流ラインが接続されて成り、
    上記2つのダイオードは、上記交流ラインからの交流を整流するとともに、上記三次巻線と接続された共振コンデンサを介して帰還される電圧に基づいてスイッチング動作することを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 一次側に巻装された一次巻線に得られる電圧を二次側に巻装された二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランス、上記二次巻線に伝送された電圧を整流して直流出力電圧を生成する直流出力電圧生成手段および力率改善整流手段を有するスイッチング電源回路において、
    第一の平滑コンデンサの負極と第二の平滑コンデンサの正極とが第一の接続点を介して直列接続された二つの平滑コンデンサにより整流電流を平滑して倍電圧直流電圧を出力する平滑手段と、
    上記倍電圧直流電圧をハーフブリッジ結合された2つのスイッチング素子により断続して上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、
    上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動手段と、
    少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線と直列接続された直列共振コンデンサのキャパシタンスとによって形成され、上記スイッチング手段の動作を電流共振形とする電流共振回路
    を備え、
    上記絶縁コンバータトランスの一次側には、上記一次巻線や二次巻線に比べて少ない巻数の三次巻線がさらに巻装され、
    上記力率改善手段は、上記2つの平滑コンデンサに対してそれぞれ並列に接続されるとともに第二の接続点を介して直列接続され2つの高速リカバリ型ダイオードおよび第三の接続点を介して直列接続され2つの低速リカバリ型ダイオードと、上記第二の接続点と上記三次巻線を介して直列接続されるインダクタとを配し、上記第三の接続点と上記第一の接続点に交流ラインが接続されて成り、
    上記2つの高速リカバリ型ダイオード及び上記2つの低速リカバリ型ダイオードは、上記交流ラインからの交流を整流するとともに、上記2つの高速リカバリ型ダイオードは、上記三次巻線と接続された上記インダクタを介して帰還される電圧に基づいてスイッチング動作することを特徴とするスイッチング電源回路。
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