JP3632537B2 - 自動分析装置及びそれを用いる分析方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の分析ユニットを備えた自動分析装置及びそれを用いる分析方法に係り、特に生体試料を免疫反応させて測定するに適した分析装置及び分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
血液や尿のような検体(試料)を分析するために、生化学分析項目の分析処理を行う生化学分析装置及び免疫分析項目の分析処理を行う免疫分析装置が使用される。同じ検体のために、1つ又は複数の分析部を有する1台の自動分析装置において生化学分析と免疫分析を行うことが試みられている。
【0003】
特開平4−169851 号公報は、単一円周上に形成された反応ライン上に、繰り返し使用されるピペットプローブを用いて検体を採取し、その反応ライン上で生化学分析項目及び免疫分析項目の分析操作を実行することを示している。この先行技術における免疫分析は免疫反応によってラテックス粒子が凝集することを利用している。
【0004】
また、米国特許第5,470,534 号明細書は、血清検体の搬送路に沿って、生化学分析部,免疫分析部,核酸分析部及びクロマトグラフィ分析部を配置する構成を示している。この例では、第1測定ステージでは生化学分析部にて生化学分析項目を測定し、その結果に基づいて同じ検体のために第2測定ステージが必要な場合は免疫分析部又は核酸分析部にてその検体を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
免疫分析は、分析操作中にB/F分離処理を行うヘテロジ−ニアス分析法のタイプと、分析操作中にB/F分離を行わないホモジ−ニアス分析法のタイプに分けられる。ヘテロジ−ニアス分析法は高感度及び高精度の測定に適しており、ホモジ−ニアス分析法は効率的な測定に適している。
【0006】
上述した特開平4−169851 号公報に示された免疫分析のタイプはホモジ−ニアス分析法である。米国特許第5,470,534 号明細書は免疫分析のタイプが記載されている。
【0007】
本発明の目的は、1つの分析装置内で同じ免疫分析項目に対しヘテロジ−ニアス分析法又はホモジ−ニアス分析法のどちらかによっても選択的に免疫分析を実行することを可能にした自動分析装置及び分析方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットの両分析ユニットが免疫分析のために使用され得る自動分析装置及び分析方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの概念は、免疫分析項目の免疫分析を実行し得る自動分析装置において、分析操作中にB/F分離処理を伴うヘテロジ−ニアス分析法とB/F分離処理が行われないホモジ−ニアス分析法の両分析法による免疫分析が可能な特定の免疫分析項目を、指定可能に表示する表示装置と、ヘテロジ−ニアス分析法による免疫分析を実行する第1の分析ユニットと、ホモジ−ニアス分析法による免疫分析を実行する第2の分析ユニットと、表示装置の画面を通して指定された特定の免疫分析項目に関しヘテロジ−ニアス分析法及びホモジ−ニアス分析法の内のいずれかを選択するための選択手段と、該選択手段によって選択された分析法に応じて、特定の免疫分析項目を分析すべき検体を、検体供給部から第1又は第2の分析ユニットへ搬送する検体搬送装置を備えたことである。
【0010】
本発明の望ましい実施態様では、表示装置は、ヘテロジ−ニアス分析法だけによって分析可能な他の免疫分析項目とは区別して特定の免疫分析項目を表示する。また、表示装置を制御する制御装置は、ヘテロジ−ニアス分析法及びホモジ−ニアス分析法の内の一方を特定の免疫分析項目のために予め割り当てしており、この割り当てられている分析法を表示装置に表示させる。さらに、制御装置は、予め割り当てられている分析法をヘテロジ−ニアス分析法からホモジ−ニアス分析法へ又はその逆に変更するための分析法選択用ボタンを有する操作画面を、表示装置に表示せしめることができる。
【0011】
また、本発明の望ましい実施態様では、特定の免疫分析項目を分析されるべき検体が分析履歴のある検体であるか否かを判断する制御装置を備え、該制御装置は、該検体が分析履歴のある検体であれば前回実行された分析法と同じ分析法を実行し得る分析ユニットに該検体を搬送するように検体搬送装置を制御する。制御装置は表示装置を制御する際に、特定の免疫分析項目の複数を含むグループを表示する領域を有しかつ該グループに属する免疫分析項目に関する分析法をヘテロジ−ニアス分析法及びホモジ−ニアス分析法の中から一括して選択するためのボタンを有する操作画面を、表示装置に表示せしめることができる。
【0012】
本発明の他の概念は、分析すべき検体を供給する検体供給部と、免疫分析項目を分析処理する免疫分析ユニットと、生化学分析項目を分析処理する生化学分析ユニットと、該免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットの内の少なくとも一方に検体供給部からの検体を搬送する検体搬送装置とを備えた自動分析装置であって、B/F分離処理を行うヘテロジ−ニアス分析法を免疫分析ユニットにて実行しB/F分離を行わないホモジ−ニアス分析法を生化学分析ユニットにて実行するように制御する制御部と、ヘテロジ−ニアス分析法及びホモジ−ニアス分析法の両分析法により免疫分析が可能である特定の免疫分析項目に関し、該両分析法の中から適用すべき分析法を選択するための操作画面を表示する表示装置と、を備えたものである。この場合、制御部は、選択された分析法がホモジ−ニアス分析法であるならば、特定の免疫分析項目を分析すべき検体を検体搬送装置により検体供給部から生化学分析ユニットへ搬送するように、そして該搬送された検体に対し生化学分析ユニットにて免疫分析を実行するように制御する。
【0013】
本発明の望ましい実施態様では、免疫分析ユニットは、使い捨ての分注チップ(ディスポーザブルなピペットチップ)を用いて分析すべき検体を採取し該検体を分析処理するものであり、生化学分析ユニットは、繰り返し使用されるピペットノズルにより分析すべき検体を採取し該検体を分析処理するものである。自動分析装置が免疫分析ユニット及び上記生化学分析ユニットをそれぞれ複数具備する場合には、各々1つの免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットが特定の免疫分析項目の免疫分析のために予め割り当てられている。
【0014】
本発明のもう1つの概念は、免疫分析項目に関する免疫分析を実行するための自動分析方法において、分析操作中にB/F分離処理が行われるヘテロジ−ニアス分析法と分析操作中にB/F分離が行われないホモジ−ニアス分析法の両分析法による免疫分析が可能な特定の免疫分析項目を、表示装置に表示すること、該表示装置に表示される特定の免疫分析項目のために両分析法の中から選択された分析法を制御部に記憶すること、選択された分析法がヘテロジ−ニアス分析法であるときは該記憶された特定の免疫分析項目を分析すべき検体を検体供給部から免疫分析ユニットに搬送すること、選択された分析法がホモジ−ニアス分析法であるときは記憶された特定の免疫分析項目を分析すべき検体を検体供給部から生化学分析ユニットに搬送すること、及び特定の免疫分析項目を分析すべき検体は搬送先の分析ユニットにて、選択された分析法により免疫分析処理が実行されること、というステップ含む。
【0015】
本発明の望ましい実施態様では、自動分析装置によって分析可能な全ての免疫分析項目が列挙される操作画面を表示装置に表示させ、該表示された操作画面には特定の免疫分析項目に対応づけてヘテロジ−ニアス分析用の分析ユニット名及びホモジ−ニアス分析用の分析ユニット名を示す。また、この分析方法では、特定の免疫分析項目の複数を含むグループを形成して制御部に記憶し、そのグループに属する複数の免疫分析項目に共通する分析法を両分析法の中から選択することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明にもとづく自動分析装置の一実施例を示す。図1の実施例は検体供給部1,ID読み取り部2,搬送ライン3,戻し搬送ライン4,分析モジュール又は分析ユニット5〜8,検体ラック待機部9,検体ラック回収部10及び全体管理用コンピュータ11を含む。この実施例では、複数個の検体容器を保持する検体ラックを搬送するが、移動される検体ラック又は検体キャリアは1つ以上の検体を保持できればよい。
【0017】
検体供給部1はそれぞれ複数個の検体(試料)を保持する複数個の検体ラックを受け入れることができ、搬送ライン3に各ラックを供給する。分析ユニット5〜8は、搬送ライン3に沿って配置され、搬送ラインに対し取り外し可能に接続されている。分析ユニットの数は、1つ以上の免疫分析ユニットと1つ以上の生化学分析ユニットがあればよく、任意であってよいが、図示の例では4個である。4個の分析ユニット5〜8は2種類の分析ユニットを備える。すなわち第1の種類は搬送ライン3の上流側に配置される2個の分析ユニット5及び6であって、これらは多数の免疫分析項目の免疫分析を実行する免疫分析ユニットである。また、第2の種類は搬送ラインの下流側に配置される2個の分析モジュール7及び8であって、これらは主として多数の生化学分析項目を化学反応させることにより生化学分析を実行する生化学分析ユニットである。
【0018】
搬送ライン3は、制御部の指示により検体供給部1からの検体ラックを分析ユニット5〜8のうちの必要な分析ユニットに搬送し、そしてその分析ユニットへの検体の分取が終了した検体ラックを検体ラック回収部10に収納させるように搬送するものである。分析ユニット5〜8は、それぞれ検体採取のために検体ラックが立ち寄るための引込線51,61,71及び81を有し、検体ラックは搬送ライン3から分析ユニット5〜8内の引込線51,61,71及び81に図示していない引き込み機構によりそれぞれ引き込まれる。戻し搬送ライン4は分析ユニット5〜8のうちのいずれかで分析処理した検体ラックを、再検査が必要であるとかあるいは更に別の分析ユニットで分析する必要のある場合に搬送ライン3の入り口側に戻すように搬送する。検体ラック待機部9はいずれか1つの分析ユニットで分析処理された検体ラックを他の分析ユニットで更に分析処理する場合、あるいは、いずれか1つの分析ユニットでの検体採取が終わってからその分析項目に関し、再検査すべきかどうかの判断結果が出るまでその検体ラックを一時的に待機させるユニットである。
【0019】
分析ユニット5〜8はそれぞれその分析ユニット内の必要な処理のための制御を行う個別コンピュータ12〜15を含む。また、検体供給部1は該検体供給部,搬送ライン3,戻し搬送ライン4及び検体ラック回収部10における必要な動作制御を行う個別コンピュータ16を含む。更に、検体ラック待機部9は該検体ラック待機部内の必要な動作制御を行う個別コンピュータ17を含む。これらの個別コンピュータ及びID読み取り部2は全体管理用のコンピュータ11に接続されている。コンピュータ11には更に、分析操作のために必要な情報を入力する操作部18及び分析結果や操作画面等を表示する表示部19が接続されている。表示部の表示動作はコンピュータ11により制御される。制御部は、全体管理用のコンピュータ11及び個別コンピュータ12〜17によって構成される。
【0020】
検体ラックによって保持された検体は検体に関する情報(受け付け番号,患者氏名,依頼分析項目等)を示す検体ID、例えばバーコードが付けられており、また検体ラックはラック番号等のラック識別情報を示すラックID、例えばバーコードが付けられている。検体供給部1から送り出される検体ラックは搬送ライン3によって搬送されるが、その検体ラックが搬送ライン3に移った際に検体ID及び/又はラックIDがID読み取り部2、例えばバーコードリーダで読み取られ、コンピュータ11に送られる。コンピュータ11はその読み取り情報に基づいて、該当する検体に依頼された分析項目の分析がいずれの分析ユニットで行われるべきかを決定し、個別コンピュータ16や決定された分析ユニットの個別コンピュータにその情報を与える。
【0021】
今、同じ検体ラックが検体供給部1から免疫分析ユニット5と生化学分析ユニット7の2個所に立ち寄って、その検体ラックによって保持された検体について免疫分析項目の分析と生化学分析項目の分析を行うものとすると、検体ラックは搬送ライン3によって免疫分析ユニット5に搬送され、引込線51上で検体採取のために分注され、ヘテロジ−ニアス分析法のタイプにより免疫分析される。その分注が終了すると、検体ラックは、該検体ラックに保持された検体が自動再検査の指定のない検体である場合は、搬送ライン3によって生化学分析ユニット7に搬送されて、ここで、検体ラックに保持されている検体は生化学分析項目がホモジ−ニアス分析法のタイプにより分析処理される。生化学分析のための検体採取を終了した検体を保持した検体ラックは搬送ライン3によって検体ラック回収部10に搬送され、回収される。
【0022】
検体ラックに保持されている検体が自動再検査の指定のある検体でかつ自動再検査の指定のある免疫分析項目を含む場合は、その検体ラックは免疫分析のための検体採取の終了後搬送ライン3によって他の分析ユニット6〜8に立ち寄ることなしに検体ラック待機部9に搬送され、一時的に待機される。その間にコンピュータ11はある決められたアルゴリズムあるいはロジックにしたがって再検査の要否を判断し、その判断結果として再検査が必要な場合は、検体ラックは搬送ライン3及び戻し搬送ライン4によって搬送ライン3の入口側に戻され、更に搬送ライン3によって分析ユニット5に再び搬送され、その検体ラックに保持されている検体が再度検体採取され、関係する分析項目に対し再検査、すなわち再度の免疫分析が行われる。
【0023】
分析ユニット5での再度の免疫分析のための検体の分注が終了した後は、検体ラックは分析ユニット7に搬送され、検体が採取され、生化学分析される。その後、検体ラックは、該検体ラックに保持された検体が再検査指定のない検体である場合は分析ユニット8及び検体ラック待機部9に立ち寄ることなしに搬送ライン3によって検体ラック回収部10に搬送され、回収される。
【0024】
分析ユニット7で検体の分注処理済みの検体ラックについては、その検体ラックに保持された検体が再検査指定のある検体でかつ再検査指定のある生化学分析項目を含む場合は、分析ユニット5で分注済みの検体ラックについて、その検体ラックに保持された検体が再検査指定のある検体でかつ再検査指定のある免疫分析項目を含む場合と同様のステップが実行される。
【0025】
なお、検体ラックが分析ユニット5〜8のいずれか、たとえば分析ユニット5で免疫分析処理中に分析ユニット8で生化学分析を行いたい別の検体ラックがある場合は、その検体ラックを搬送ライン3によって分析ユニット5〜7のいずれにも立ち寄らせることなく検体供給部から分析ユニット8に直接搬送するようにしてもよい。この意味では、搬送ライン3は追い越し搬送ラインと呼ぶこともできる。
【0026】
生化学分析ユニット7又は8では、ホモジ−ニアス分析法のタイプにより生化学分析項目の分析及び一部の免疫分析項目の分析を行うことができる。同じ検体に関し生化学分析ユニットでの生化学分析と免疫分析ユニットでの免疫分析の両方を行う場合、この実施例では、免疫分析ユニットでの分析が生化学分析ユニットでの分析に先行して行われる。生化学分析ユニットでは検体採取のために繰り返し使用されるピペットノズルが用いられ、免疫分析ユニットでは使い捨ての分注チップが検体採取に用いられる。免疫分析ユニットでの検体採取が先のため、生化学分析ユニットからの検体キャリオーバーの免疫分析結果への悪影響が防止される。
【0027】
図2は図1の免疫分析ユニット5の詳細構成例を示す。この免疫分析ユニットは、検体毎に交換される使い捨て分注チップを用いるものであり、B/F分離を伴うヘテロジ−ニアル分析法により分析を実行する。複数の試薬容器20は試薬ディスク21上に円状に配列され、試薬ディスク21はモータにより回転される。複数個の反応容器22は恒温槽を有する反応ディスク23上に円状に配置され、反応ディスク23はモータにより回転される。この回転動作によって使い捨ての反応容器22は反応ディスク23上の反応容器装填位置24から試料吐出位置25,試薬吐出位置26及び反応液吸引位置27へと移動される。
【0028】
検体採取用ピペッタのアーム28は引込線51上の試料吸引位置29から試料吐出位置25にモータにより旋回移動可能である。検体ラック30が搬送ライン3から引込線51に引き込まれ、その検体ラックによって保持されおり、試料吸引位置29に位置づけられた検体(試料)を試料吐出位置25にある反応容器22に分注することに先立って、アーム28により垂直に保持されている結合用ノズルの下端に使い捨てピペットチップ31が結合される。
【0029】
試薬ピペッタのアーム32は試薬ディスク21上の試薬吸引位置33から試薬吐出位置26に旋回移動可能である。反応液吸入用のシッパのアーム34は反応液吸引位置27,緩衝液吸引位置35及びフローセル用洗浄液ボトル36の位置の間で移動可能である。またシッパは、旋回可能なアーム34に保持されている吸入ノズルから吸入した反応液をチューブを介して検出ユニット37内のフローセルまで送る機能をもっている。
【0030】
部品運搬機構38のロボットアームは、把持機構を用いて使い捨てピペットチップ31をチップ保管位置39からチップ取り付け位置55に運搬すると共に、使い捨て反応容器22を反応容器保管位置40から反応ディスク23上の容器装填位置に運搬する。アーム32を有する試薬ピペッタ及びアーム34を有するシッパは、夫々に対応する洗浄位置にて自身のノズルを洗浄することができる(図示省略)。
【0031】
次に、免疫分析ユニット5の動作を説明する。まず、部品運搬機構38は、使い捨てピペットチップ31をチップ取り付け位置55へ、そして使い捨て反応容器22を容器装填位置24へそれぞれ運搬する。分析すべき検体を保持する検体ラック30が試料吸引位置29に位置づけられると、検体採取用ピペッタのアーム28は自身が保持する結合用ノズルにチップ取り付け位置にてピペットチップ31を結合した後、結合用ノズルを試料吸引位置に移動し、ピペットチップ内に検体を吸引する。
【0032】
この間に、試薬ディスク21は該当する検体の分析に用いる試薬液が入っている試薬容器20を試薬吸引位置33に位置づけるように回転される。ピペットチップ39内への検体吸引後、アーム28はピペットチップを試料吐出位置25に移動し、検体採取用ピペッタは吸引した検体を反応容器22に放出する。その放出後、アーム28はピペットチップをチップ廃棄位置41に移動し、その位置でピペットチップは結合用ノズルから取り外され、廃棄される。
【0033】
反応ディスク23上で検体を受け入れた反応容器22は反応ディスク23の反時計方向への回転により試薬吐出位置26に移動される。試薬ピペッタは、アーム32に取り付けられているノズル内に試薬吸引位置33に位置づけられた試薬液を吸引し、この試薬を反応ディスク23上の試薬吐出位置26に移動されている反応容器に放出する。ヘテロジ−ニアス分析法による免疫反応用の試薬としては、抗原又は抗体を結合し得る微粒子状の固相を含む溶液及び蛍光体,酵素,化学発光性物質などの標識となる標識物質を含む溶液が用いられる。B/F分離するのに適した固相としては、磁性粒子が好ましい。
【0034】
反応容器の中で免疫反応が十分に進められるまでの間、混合液が入っている反応容器22は反応ディスク23により1回転以上移動され、一定時間経過後に反応液吸引位置27に位置づけられる。シッパは、アーム34に取り付けられているノズルを通して反応液吸引位置27の反応容器から反応液を吸引し、続いて緩衝液吸引位置35にノズルを移動して緩衝液を吸引し、チューブを介して検出ユニット37内のフローセルに反応液を導く。
【0035】
フローセル又は反応液を導くチューブの近傍には磁石が配置されており、固相である磁性粒子が磁力によって捕捉される。固相と結合している免疫複合物すなわちバウンド(bound)は、この時点で固相に結合していないフリーの抗原又は抗体から分離される。すなわち、B/F分離が実行される。フローセル内にて固相を捕捉する場合には固相に結合している標識が測定されるが、チューブ内にて固相を捕捉する場合にはフリーの部分を含む溶液内の標識が測定される。あるいは、反応ディスク23上の反応液吸引位置27の近傍に磁石を配置して、シッパで反応液を吸引する際にB/F分離を行うこともできる。
【0036】
この実施例では、チューブにてB/F分離が行われ、フリーの標識を含む溶液をフローセル内に留め、標識物質の化学発光の測定を行うことにより免疫分析項目の分析結果を得る。その後、シッパのアーム34は自身のノズルを洗浄液ボトル36に位置づけ、吸引した洗浄液をフローセルに流すことによりフローセルの内部を洗浄する。
【0037】
図1における免疫分析ユニット6の構成も図2に示されるのと同様である。したがってその説明は重複を避けるため省略する。
【0038】
図3は図1の生化学分析ユニット7の構成例を示す。生化学分析ユニット7は複数の第1の試薬ボトル41及び第2の試薬ボトル42がそれぞれ円状に配列された第1及び第2の試薬ディスク43及び44と第1及び第2の試薬ピペッタ45及び46とを含む試薬系,検体採取用ピペッタ47を含むサンプル系,恒温槽48からの恒温水が循環される反応ディスク49上に複数個の反応容器50が配列されている反応系,多波長光度計52を含む測定系を備えている。
【0039】
生化学分析ユニット7では、反応ディスク49上に配列される反応容器50が各容器の分析処理後に洗浄機構によって洗浄され繰り返し使用される。検体採取用のピペッタ47は、その中に検体を保持しておくことができるピペットノズル60が旋回可能なアームに取り付けられている。このピペットノズル60は、先の検体の分注の後から次の検体の分注開始までの間に図示しない洗浄位置において該ピペットノズルの内外壁が洗浄されることによって、検体が変っても繰り返し使用される。この生化学分析ユニット7は、分析操作中にB/F分離が行われないホモジ−ニアス分析法により、生化学分析項目及び特定の免疫分析項目の分析処理を実行する。
【0040】
検体ラック30が搬送ライン3から引込線71に引き込まれた検体ラックに保持されている検体は、引込線71上の試料吸引位置においてピペッタ47によりのピペットノズル60内に吸引され、反応ディスク49上の試料吐出位置にある反応容器50に添加される。検体を受け入れた反応容器50は反応ディスク49の回転により第1の試薬吐出位置に移動され、そこでその反応容器50には第1の試薬ボトル41から吸引された第1の試薬が第1の試薬ピペッタ45により添加される。第1の試薬が添加された反応容器50は攪拌位置に移動され、そこで攪拌装置53により検体(試料)と第1の試薬との攪拌が行われる。
【0041】
更に第2の試薬の添加が必要な場合は、攪拌処理済みの反応容器50が第2の試薬吐出位置に移動され、そこでその反応容器50には第2の試薬ボトル42から吸引された第2の試薬が第2の試薬ピペッタ46によって添加される。第2試薬を受け入れた反応容器50は攪拌位置に移動され、反応容器50に加えられている試料、第1の試薬及び第2の試薬の攪拌混合が行われ、反応液が形成される。
【0042】
その反応液が入った反応容器50は測定位置に移動され、そこで多波長光度計52により反応液の多波長吸光度測定が行われ、生化学分析項目の分析結果が得られる。この生化学分析ユニット7では、反応容器内での免疫反応(例えば抗原と抗体の結合反応)によって生成された免疫複合物が溶液中に懸濁するので、溶液の濁りを多波長光度計52で測定することにより免疫分析項目の分析結果を得る。
【0043】
図1における生化学分析ユニット8は、免疫分析項目を分析処理しないという点を除き、その構成が図3の生化学分析ユニット7に示されるものと同様であるので、その説明は重複を避けるため省略する。
【0044】
ヘテロジ−ニアス分析法による免疫分析操作が免疫分析ユニット5及び6にて行われるに対し、ホモジ−ニアス分析法による免疫分析操作は1つの生化学分析ユニット7にて行われる。高感度が要求される分析にはヘテロジ−ニアス免疫分析法が適しており、感度よりも高処理能力が要求される分析にはホモジ−ニアス免疫法が適している。このため、T4(thyroxine)のようにヘテロジ−ニアス分析法とホモジ−ニアス分析法の両方の免疫分析法によって分析可能な分析項目を含む検体の分析の場合は、高感度を重視するか、高処理能力を重視するかに応じて免疫分析法を使い分けることができる。
【0045】
本発明の実施例では、T4のように両方の免疫分析法によって分析可能な分析項目を含む検体の分析の場合は、いずれの分析法を用いるかを選択することができ、そしてヘテロジ−ニアス免疫分析法が選択した場合はそのT4の分析が免疫分析ユニットで、またホモジ−ニアス免疫分析法が選択された場合はそのT4の分析が生化学分析ユニットでそれぞれ行われる。この点について図4を参照して説明する。
【0046】
図4はヘテロジ−ニアス免疫分析法及びホモジ−ニアス免疫分析法の両方によって分析可能な、たとえばTSH(thyrotropin),T4,CK−MB(creatine kinase MB)のような免疫分析項目を含む検体を分析する場合の分析フローの一例を示す。
【0047】
図1の例のように、ヘテロジ−ニアス分析法を行う分析ユニットが複数台配置されホモジ−ニアス分析法を行う分析ユニットも複数台配置されている場合には、初めに、両分析法による分析が可能であるそれぞれの免疫分析項目のために、各分析法のタイプの分析ユニットをそれぞれ1台ずつ予め割り当てておく。つまり、両分析法が可能な同一の免疫分析項目に対し、免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットを1台ずつ割り当てておく。例えば、T4のためのヘテロジ−ニアス免疫分析法に対しては免疫分析ユニット5が、また、ホモジ−ニアス免疫分析法に対しては生化学分析モジュール7がそれぞれ割り当てられ、この関係は予めコンピュータ11の記憶装置に記憶されている。
【0048】
図4のステップS1では、オペレータは図1の分析装置で分析可能な全分析項目用の試薬を図2及び図3の試薬ディスク21,43,44にセットする。そのセットがなされると、各試薬ディスクの近傍に配置されている試薬ID読み取り装置(図示省略)によって試薬情報が自動的に読み取られ、いかなる試薬位置にいかなる試薬がセットされたかがコンピュータ11の記憶部に記憶される。
【0049】
ステップS2では、オペレータは、ヘテロジ−ニアス免疫分析法及びホモジ−ニアス免疫分析法の両分析法によって分析可能なそれぞれの分析項目についてヘテロジ−ニアス免疫分析法及びホモジ−ニアス免疫分析法の内のいずれかを予めシステム内に設定しておく通常分析法(デフォルト分析法)として選択し、その分析項目と分析法タイプの関係をコンピュータ11の記憶部に記憶することにより登録する。この選択は一度なされれば、次回以降は原則的に行わずに済む。
【0050】
甲状腺関連ホルモンであるTSH,T4,FT4(free thyroxine)等は分析が同時に行われる場合が多い免疫分析項目である。このように互いに関連のある甲状腺関連ホルモンは多くの場合免疫分析ユニットで分析され得るが、T4のように生化学分析ユニットでホモジ−ニアス免疫分析法によって分析できる項目もある。このような場合、T4だけをスクリーンニングのためにホモジ−ニアス免疫分析を行ってから、TSH,T4,FT4といった複数の免疫分析項目をヘテロジ−ニアス免疫分析でより詳細に分析することが可能である。ステップS3では、互いに関連する免疫分析項目を免疫分析項目グループとしてコンピュータ11の記憶装置に記憶し、更にその免疫分析項目グループに対する免疫分析法 (ヘテロジ−ニアス免疫分析法又はホモジ−ニアス免疫分析法)を選択してコンピュータ11の記憶装置に記憶することにより登録する。例えば、CK−MB,T4及びT−UP(thyroxine−binding capacity,T4−uptake)を含むグループの場合は、ホモジ−ニアス分析法が選択される。
【0051】
ステップS4では、検体を保持している検体ラックを検体供給部1にセットし、それぞれの検体毎に分析されるべき分析項目を操作部18及び表示部19を介して入力することにより分析装置に対し分析依頼し、コンピュータ11の記憶部に記憶する。
【0052】
ステップS5では、コンピュータ11は、両方の分析法が可能な分析項目を分析依頼している検体が以前に分析したことがあるという分析履歴のある被検者由来の検体であるか否かを記憶されているデータを参照して判断する。この場合、コンピュータ11の記憶部には被検者との関係を含めて検体についての分析履歴が記憶されているものとする。あるいは、コンピュータ11は、その施設のホストコンピュータから必要な患者に関する過去のデータを、通信回線を介して入手することも可能である。
【0053】
ステップS5での判断結果が「YES」の場合、すなわち分析履歴がある場合は、フローはステップS6に進む。ステップS6では、前回の分析時と同じ免疫分析法がコンピュータ11によって自動的に選択される。
【0054】
ステップS6の後はフローはステップS7に進む。ステップS5での判断結果が「NO」の場合もフローはステップS7に進む。ステップS7では、ステップS2で選択された分析法をステップS2で選択しなかった他方の分析法に変更する必要がある場合はオペレータはその変更を行う。変更後の分析法はコンピュータ11の記憶部に記憶することにより登録する。例えば、ヘテロジ−ニアス分析法とホモジ−ニアス分析法の両方が可能な分析項目に関し、ヘテロジ−ニアス免疫分析法がステップS2で登録されていた場合には、ホモジ−ニアス免疫分析法に変更して再度登録される。この逆も可能である。
【0055】
ステップS8では、分析対象検体が、ステップS3にて記憶された特定の分析項目グループに含まれるすべての分析項目が依頼されている検体であるか否かがコンピュータ11によって判断される。
【0056】
ステップS8での判断結果が「YES」の場合、すなわちグループ内の全分析項目が依頼されている場合は、フローはステップS9に進む。ステップS9では、コンピュータ11はステップS3において免疫分析項目グループに対して選択し記憶されたものと同じタイプの免疫分析法を選択する。
【0057】
ステップS9の後はフローはステップS10に進む。ステップS8での判断結果が「NO」の場合もフローはステップS10に進む。ステップS10では、当該検体を保持する検体ラックが検体供給部1から搬出されて、ID読み取り部2により認識された後、検体が今までに設定された条件にしたがって搬送ライン3によって所定の分析ユニットに到達するように検体ラックが搬送され、決定されている分析ユニットにて分析処理が開始される。すなわち、コンピュータ11は、検体を保持しているラックを、選択済みの分析法がヘテロジ−ニアス免疫分析法である場合は免疫分析ユニット5に、ホモジ−ニアス免疫分析法である場合は生化学分析ユニット7に搬送するようにコンピュータ16に指令を出し、搬送ライン3はその指令通り検体ラックを搬送し、搬送された検体については分析が開始される。その分析ユニットにおける分析が終了すると、分析結果が出力され(ステップS11)、表示部19に表示されて、両分析法が可能な分析項目に関する分析が終了する(ステップS12)。
【0058】
以上の流れの中で必要な選択や設定は、表示部19に操作画面を表示し、その操作画面を通じて行われる。その一例を図5〜図7を参照して説明する。
【0059】
図5は表示部19に表示される操作画面の一つの例を示す。この操作画面によれば、分析法のタイプの選択が可能である。この画面は、その上部にルーチン操作101,試薬管理102,キャリブレーション103,精度管理104及びユーティリティ105というタブがあって、試薬管理というタブ102を選択した場合の画面である。画面の上下方向の中央部には、その左側から順に項目名(分析項目名)106,有効項目数(可能なテスト数)107,分析ユニット(分析に用いられる分析ユニット)108,ポジション(分析ユニットの試薬セット位置)109,グループ110という項目が存在する。項目名106のところには、装置で分析可能なすべての分析項目が表示される。
【0060】
分析項目数が一度に表示し切れないほど多い場合は、予め定められた数(一個又は複数個)を1単位としてその単位毎に分析項目表示を変えてもよい。具体的には、分析項目表示の変更は頁(Sheet)毎に行われてもよいし、あるいは行が流れるような感じで変わるように行われてもよい(スクロール)。この実施例では、スクロールバー111によってスクロールすることで分析項目の変更を行うようにしている。分析ユニット108という項目中のIMは、使い捨てのピペットチップを用いることによりサンプリングする免疫分析ユニットであり、Pは、繰り返し使用されるピペットノズルを用いることによりサンプリングするピペッタ方式の生化学分析ユニットであることを示す。グループ110という表示名称は分析項目がグループとして登録(記憶)されている場合のそのグループ名を示す。
【0061】
画面の下部には、詳細112,試薬残量登録113,マニュアル登録114,分析法選択115,グループ登録116というボタンが表示されている。ある分析項目を行単位で選択し、更にその状態で分析法選択115というボタンを押すと、ヘテロジ−ニアス免疫分析法(Hetero)か又はホモジ−ニアス免疫分析法 (Homo)かを選択し、登録(記憶)することができる。図5の例は、ヘテロジ−ニアス免疫分析法(Hetero)及びホモジ−ニアス免疫分析法のうちの一方を選択可能な特定の分析項目として、T4,CK−MB,T−UPの3分析項目があり、それぞれの免疫分析項目についてホモジ−ニアス免疫分析法が選択されていることを示す。すなわち、これらの特定の免疫分析項目の分析ユニットの欄には、免疫分析ユニット名と生化学分析ユニット名が示されており、その内の生化学分析ユニット名であるP1が選択された状態であることを示す着色表示がなされている。
【0062】
図4のステップS2において選択された分析法の表示は、当該分析項目のヘテロジ−ニアス免疫分析法又はホモジ−ニアス免疫分析法が実施できる分析ユニットのところに他とは別の色をつけることで行われる。図5の例では、T4,CK−MB,T−UPの分析項に対応して分析ユニットP1に色がついており、したがってこれらの免疫分析項目についてはホモジ−ニアス免疫分析法が選択されていることになる。グループ登録のボタン116を押すと、後述の図7に示す画面が表示され、その画面を通じて分析項目のグループ登録(記憶)を行うことができる。
【0063】
分析項目を選択した状態で詳細というボタン112を押すと、その分析項目についての試薬のロット番号,有効期限等の詳細情報がポップアップ表示される。生化学分析の場合は、試薬残量登録というボタン113を押すとポップアップ表示がなされ、選択されている分析項目に対する試薬残量を登録することができる。マニュアル登録というボタン114を押すと、試薬ID読み取り装置を用いて登録(記憶)できなかった試薬をマニュアルで登録することができる。
【0064】
画面の右側には縦方向に上から順にストップ117,サンプルストップ118,アラーム119,オーバービュー120,印字121,スタート122というボタンが表示されている。ストップのボタン117は分析終了したいときに押すボタン,サンプルストップのボタン118は検体のサンプリングを止める場合に押すボタンである。アラームのボタン119を押すと、アラームのヒストリーがわかる表示がなされる。オーバービューのボタン120は分析装置全体の概要を表示して観察する場合に用いるボタンである。印字121のボタンは印字時に押すボタン,スタートのボタン122は分析を開始するときに押すボタンである。
【0065】
図6は表示部19に表示される操作画面のもう一つの例を示す。この操作画面により検体毎の分析項目を指定できる。この画面は図5のルーチン操作のタブ 101を選択したときに表示される画面で、各検体についていかなる分析項目を分析するかを登録(記憶)する、つまり各検体毎に分析項目依頼を行うのに用いることができ、また図5を通じて選択した分析法の変更を行うために用いることもできる。
【0066】
図6の画面の中央部の表示領域には分析可能なすべての分析項目が表示される。分析項目数が一度に表示し切れないほど多い場合は、全体管理用のコンピュータ11は表示順を予め定められたアルゴリズムにしたがって複数のシート123の表示内容を自動的に変更する。そのアルゴリズムはたとえば次の(1)〜(3)のようなものであってよい。(1)グループとして登録した分析項目はかためて表示する。(2)今までのデータの中で、あるいは予め決められた期間(たとえば1週間等)の中で、使用頻度の高かった順に分析項目を表示する。(3)試薬を新規登録した場合は、その試薬が使われる分析項目は上位に表示する。
【0067】
タブ行と分析項目表示領域との間には、図6に示すように、検体種別124,被検者(患者)ID125,検体番号126,サンプルカップのタイプ127という各表示欄が設けられている。また、画面の下部には、左から順に分析法変更128,前検体129,後検体130,登録131に関する各ボタンが存在する。
【0068】
図6では、検体番号は「1」となっている。この検体について実際に分析したい分析項目は操作部のマウスをクリックすることによって、あるいはタッチパネルを指で触る程度に押すことによって選択することができる。また、登録のボタン131を押すことで、その選択された分析項目を登録(記憶)することができる。更に、免疫分析項目については大部分の分析項目のためにヘテロジ−ニアス免疫分析法が通常分析法として選択され、登録されるのであるが、この通常分析法は、両方のタイプの分析法で分析可能な特定の分析項目については分析法変更のボタン128を押すことでヘテロジ−ニアス免疫分析方法からホモジ−ニアス免疫分析法に変更することができる。
【0069】
さらに、その変更の後、再度、分析法変更のボタン128を押すと分析法は通常分析法に戻される。図6は、T4という分析項目がヘテロジ−ニアス免疫分析法に設定され、CK−MBという分析項目がホモジ−ニアス免疫分析法に設定されている例を示す。このように両方のタイプの分析法による分析が可能な特定の免疫分析項目は、ヘテロジ−ニアス分析法だけにより分析される他の免疫分析項目とは区別して表示される。
【0070】
前検体のボタン129又は後検体のボタン130を押すと、押す毎に検体番号表示領域に表示される検体番号が「1」ずつ変わる。ただし、検体番号は前検体のボタン129を押すと数字が小さくなり、後検体のボタン130を押すと数字が大きくなる。いずれの番号の検体でも、分析項目の選択登録及び分析法の選択変更は検体番号が1の検体について行ったと同様にして行うことができる。
【0071】
図7は図5におけるグループ登録のボタン116を押したときにポップアップ表示される操作画面で、これは互いに関連する分析項目をグループ登録(記憶)する場合及びそのグループについて分析法のタイプを一括して選択し登録(記憶)する場合に用いられる。
【0072】
図7において、左側の表示領域132には図1の分析装置によって分析可能なすべての免疫分析項目が表示される。分析項目数が一度に表示し切れないほど多い場合は、予め定められた数(一個又は複数個)を1単位としてその単位毎に分析項目表示を変えてもよい。実施例では、スクロールバー133によってスクロールすることで分析項目の変更を行うようにしている。
【0073】
表示されている分析項目の中でグループとして選択し登録したい分析項目については、これを選択して追加のボタン134を押すとその選択された分析項目が右側の表示領域135に表示される。図7(A)は左側領域132内でT3という免疫分析項目がグループ化のために選択された例を示し、この選択された分析項目は追加のボタン134を押すことで右側領域135に表示することができる。他の分析項目も同様にして選択し右側領域135に表示することができる。右側領域135に表示された分析項目の中でグループとして登録することを削除したい場合には、その削除対象の分析項目を選択し、削除のボタン136を押すことで、右側領域135の表示から削除することができる。
【0074】
グループとして選択するように右側領域135に表示された分析項目が一画面に表示し切れない場合は、スクロールバー137でスクロールし、隠れている分析項目を順次表示することができる。
【0075】
以上のように、グループとして登録したい分析項目については、まずそのグループ化したい分析項目を左側領域132に表示された多数の分析の中から選択し、右側領域135に追加して表示する。しかる後、グループ名の欄138にグループ名を、分析法の欄139に分析法の種類を表示し、その上でOKのボタン 140を押すことで、選択された分析項目を、表示されたグループ名でグループ登録することができる。一方、OKというボタンに代ってCancelのボタン141を押せば、グループ登録をキャンセルすることができる。
【0076】
グループ名の選択はグループ名の欄138の右側にある逆三角印の選択ボタン138aをクリックすることで可能である。また、グループとしての分析法については、分析法の欄139の右側にある逆三角印の選択ボタン139aをクリックすることでヘテロジ−ニアス免疫分析法(Hetero)かホモジ−ニアス免疫分析法(Homo)かを選択することができる。すなわち、図7(A)はヘテロジ−ニアス免疫分析法が選択されている例を示し、この状態で分析法の欄139の右側にあるボタン139aを押すと、その分析法の欄139が図7(B)のように変わり、そしてその状態で色が変わっているHomoという領域部分をクリックすると、ホモジ−ニアス免疫分析法が選択され、分析法の欄139の表示がHeteroから Homoに変わる。
【0077】
電解質成分であるNaは図1の構成に更に電解質分析ユニットを追加設置することにより分析することもできるし、あるいは生化学分析モジュールで分析することもできる。また、HIVは免疫分析モジュールで分析することもできるし、図1の構成に更に遺伝子分析ユニットを追加設置することにより分析することもできる。
【0078】
上述した実施例によれば、タイプの異なる複数の分析法により分析可能な免疫分析項目を含む検体について、それぞれのタイプの分析法に対して分析ユニットを割り当てておき、操作画面を介して使用したい分析法のタイプを選択することにより該当する検体を対応する分析ユニットに自動的に搬送させることができるので、その免疫分析項目が効率的な測定を必要としているか、あるいは高精度の測定を必要としているかに応じて、適切な免疫分析法を適用することができる。
【0079】
また、本発明の望ましい実施例によれば、1つの分析装置内に、ヘテロジ−ニアス分析法を実行する免疫分析ユニットとホモジ−ニアス分析法を実行する生化学分析ユニットを検体ラックの搬送ラインに沿って配置し、免疫分析ユニットでは複数の免疫分析項目だけについて分析を実行させ、生化学分析ユニットでは生化学分析項目及び一部の免疫分析項目の分析を実行させることができる。
【0080】
この場合、一部の免疫分析項目とはヘテロジ−ニアス分析法とホモジ−ニアス分析法の両分析法による測定が可能な特定の免疫分析項目である。つまり、特定の免疫分析項目は、免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットの両方により免疫分析が可能であり、どちらのユニットにするかを選択手段により簡単に選ぶことができる。搬送ラインの動作は制御部により制御され、検体供給部から搬出された検体ラックが画面を通して選択されている分析ユニットへ搬送されることにより、その検体ラックに保持されている分析すべき検体を指示どおりの分析ユニットに導く。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの分析装置内で同じ免疫分析項目に対しヘテロジ−ニアス分析法又はホモジ−ニアス分析法のどちらによっても選択的に免疫分析を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施例としての自動分析装置の全体構成の概念図である。
【図2】図1の実施例における免疫分析ユニット例を説明するための平面図である。
【図3】図1の実施例における生化学分析ユニット例を説明するための構成図である。
【図4】図1の自動分析装置を用いて免疫分析を実行するときの分析操作のフローの例を示す図である。
【図5】分析ユニットの選択が可能な操作画面の一例を示す図である。
【図6】各検体のための分析項目を指示し得る操作画面の一例を示す図である。
【図7】グループ登録用の操作画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…検体供給部、2…ID読み取り部、3…搬送ライン、4…戻し搬送ライン、5〜8…分析ユニット、9…検体ラック待機部、10…検体ラック回収部、11…全体管理用のコンピュータ、18…操作部、19…表示部、51,61,71,81…引込線、101〜105…タブ。

Claims (12)

  1. 免疫分析項目の免疫分析を実行し得る自動分析装置において、B/F分離処理を伴うヘテロジ−ニアス分析法とB/F分離処理が行われないホモジ−ニアス分析法の両分析法による免疫分析が可能な特定の免疫分析項目を、指定可能に表示する表示装置と、上記ヘテロジ−ニアス分析法による免疫分析を実行する第1の分析ユニットと、上記ホモジ−ニアス分析法による免疫分析を実行する第2の分析ユニットと、上記表示装置の画面を通して指定された上記特定の免疫分析項目に関し上記ヘテロジ−ニアス分析法及び上記ホモジ−ニアス分析法の内のいずれかを選択するための選択手段と、該選択手段によって選択された分析法に応じて、上記特定の免疫分析項目を分析すべき検体を、検体供給部から上記第1又は第2の分析ユニットへ搬送する検体搬送装置を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、上記表示装置は、ヘテロジ−ニアス分析法だけによって分析可能な他の免疫分析項目とは区別して上記特定の免疫分析項目を表示することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1記載の自動分析装置において、上記表示装置を制御する制御装置を備え、該制御装置は、上記ヘテロジ−ニアス分析法及び上記ホモジ−ニアス分析法の内の一方を上記特定の免疫分析項目のために予め割り当てしており、この割り当てられている分析法を上記表示装置に表示させることを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3記載の自動分析装置において、上記制御装置は、予め割り当てられている分析法をヘテロジ−ニアス分析法からホモジ−ニアス分析法へ又はその逆に変更するための分析法選択用ボタンを有する操作画面を、上記表示装置に表示せしめることを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1記載の自動分析装置において、上記特定の免疫分析項目を分析されるべき検体が分析履歴のある検体であるか否かを判断する制御装置を備え、該制御装置は、該検体が分析履歴のある検体であれば前回実行された分析法と同じ分析法を実行し得る分析ユニットに該検体を搬送するように上記検体搬送装置を制御することを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1記載の自動分析装置において、上記表示装置を制御する制御装置を備え、該制御装置は、上記特定の免疫分析項目の複数を含むグループを表示する領域を有しかつ該グループに属する免疫分析項目に関する分析法をヘテロジ−ニアス分析法及びホモジ−ニアス分析法の中から一括して選択するためのボタンを有する操作画面を、上記表示装置に表示せしめることを特徴とする自動分析装置。
  7. 分析すべき検体を供給する検体供給部と、免疫分析項目を分析処理する免疫分析ユニットと、生化学分析項目を分析処理する生化学分析ユニットと、上記免疫分析ユニット及び上記生化学分析ユニットの内の少なくとも一方に上記検体供給部からの検体を搬送する検体搬送装置とを備えた自動分析装置において、
    B/F分離処理を行うヘテロジ−ニアス分析法を上記免疫分析ユニットにて実行しB/F分離を行わないホモジ−ニアス分析法を上記生化学分析ユニットにて実行するように制御する制御部と、
    上記ヘテロジ−ニアス分析法及び上記ホモジ−ニアス分析法の両分析法により免疫分析が可能である特定の免疫分析項目に関し、該両分析法の中から適用すべき分析法を選択するための操作画面を表示する表示装置と、を備え、
    上記制御部は、選択された分析法がホモジ−ニアス分析法であるならば、上記特定の免疫分析項目を分析すべき検体を上記検体搬送装置により上記検体供給部から上記生化学分析ユニットへ搬送するように、そして該搬送された検体に対し上記生化学分析ユニットにて免疫分析を実行するように制御することを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項7記載の自動分析装置において、上記免疫分析ユニットは、使い捨ての分注チップを用いて分析すべき検体を採取し該検体を分析処理するものであり、上記生化学分析ユニットは、繰り返し使用されるピペットノズルにより分析すべき検体を採取し該検体を分析処理するものであることを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項7記載の自動分析装置において、上記免疫分析ユニット及び上記生化学分析ユニットをそれぞれ複数具備し、各々1つの免疫分析ユニット及び生化学分析ユニットが上記特定の免疫分析項目の免疫分析のために予め割り当てられていることを特徴とする自動分析装置。
  10. 免疫分析項目に関する免疫分析を実行するための自動分析方法において、
    分析操作中にB/F分離処理が行われるヘテロジ−ニアス分析法と分析操作中にB/F分離が行われないホモジ−ニアス分析法の両分析法による免疫分析が可能な特定の免疫分析項目を、表示装置に表示すること、
    上記表示装置に表示される上記特定の免疫分析項目のために上記両分析法の中から選択された分析法を制御部に記憶すること、
    上記選択された分析法が上記ヘテロジ−ニアス分析法であるときは上記記憶された特定の免疫分析項目を分析すべき検体を検体供給部から免疫分析ユニットに搬送すること、
    上記選択された分析法が上記ホモジ−ニアス分析法であるときは上記記憶された特定の免疫分析項目を分析すべき検体を上記検体供給部から生化学分析ユニットに搬送すること、
    上記特定の免疫分析項目を分析すべき検体は搬送先の分析ユニットにて上記選択された分析法により免疫分析処理が実行されること、を特徴とする自動分析方法。
  11. 請求項10記載の自動分析方法において、自動分析装置によって分析可能な全ての免疫分析項目が列挙される操作画面を上記表示装置に表示させ、上記操作画面には上記特定の免疫分析項目に対応づけてヘテロジ−ニアス分析用の分析ユニット名及びホモジ−ニアス分析用の分析ユニット名を示すことを特徴とする自動分析方法。
  12. 請求項10記載の自動分析方法において、上記特定の免疫分析項目の複数を含むグループを形成して上記制御部に記憶し、そのグループに属する複数の免疫分析項目に共通する分析法を上記両分析法の中から選択することを特徴とする自動分析方法。
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