JP3632485B2 - サイホン式大便器の洗浄方法とサイホン式大便器 - Google Patents

サイホン式大便器の洗浄方法とサイホン式大便器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器のボール部内の汚物を、トラップ排水路を介してボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン式大便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の大便器は、トラップ排水路を洗浄水で満たしてボール部にサイホン作用を発生させ、ボール内の汚物排出にこのサイホン作用を利用している。こうした大便器、即ちサイホン式大便器では、サイホン作用による吸引で汚物を搬送・排出できることから、汚物排出のために新たに供給する洗浄水を少なくでき節水化を図ることができる。
【0003】
この節水化はサイホン作用の発生を前提としているので、従来から、サイホン作用を確実に発生させるため種々の提案がなされている。
【0004】
例えば、特開平4−289344では、トラップ排水路の頂上トラップ部の管路内側の曲率半径を大きくすると共にその下流側の内壁に段部を設けることで、サイホン作用の促進を図る技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、便器は陶器製であるため寸法管理が難しく、頂上トラップ部の曲率半径や内壁に設けた段部形状を便器ごとにほぼ一律としたりすることは困難であった。よって、便器ごとにサイホン作用の発生状況が異なり、節水化を各便器で実現できないこともあった。
【0006】
その一方、便器は、その設置場所であるトイレの寸法やトイレにおける排水管設置の様子から、その大きさや形状が制約される。よって、トラップ排水路において、頂上トラップ部の曲率半径を望ましいものにできなかったり、内壁に段部を設けることが困難な場合もあった。また、ボール部内に新たに洗浄水を送り込んでボール部内洗浄水水位を頂上トラップ部より高くし、その際の水頭圧によりサイホン作用を起こさせるものでは、水頭圧をある程度以上とするためにボール部を大きくせざるを得ないような場合もあった。これらの場合には、サイホン作用を利用した節水化が可能な便器を設置できないことがあった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、便器各部の形状に左右されることなくサイホン作用を発生させ、汚物排出の際の節水化の実効性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
かかる課題を解決するため、本発明の洗浄方法は、
便器のボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン式大便器の洗浄方法であって、
前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むようにすると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こすように、前記洗浄水の流れを形成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のサイホン式大便器は、
便器のボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン式大便器であって、
前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むように前記ボール部に洗浄水を吐出すると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こすように、前記ボール部に洗浄水を吐出する吐出手段を有する
ことを特徴とする。
【0010】
上記構成を有する本発明のサイホン式大便器とその洗浄方法では、ボール部に臨んだ開口に向かう洗浄水の流れを形成して、この洗浄水の流れによりボール内洗浄水を開口からトラップ排水路内に流れ込ませる。よって、従来のように水頭圧確保のためにボール部を設計・製造する必要がない。また、この形成した洗浄水の流れとこの流れにより流れ込むボール内洗浄水とで、トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こす。このようにして短時間の内に多量の排水がなされていることから、トラップ排水路では、その内部の残存空気並びに残存洗浄水は、上記の排水状況を引き起こす洗浄水の流れでもってして強い入力を受けて当初から押し出される。この際の洗浄水の流れによる入力はトラップ排水路の形状の影響を受けないことから、トラップ排水路を介して早期のうちに確実にサイホン作用が発生する。これらの結果、本発明によれば、ボール部やトラップ排水路の形状に左右されることなくサイホン作用を早期のうちに確実に発生させることができるので、汚物排出の際の節水化の実効性を高めることができる。
【0011】
なお、トラップ排水路の内容積は、通常、約1.5〜2.0リットル程度であることから、積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況が起きていれば、サイホン作用は、排水開始から早期のうちに発生しているともいえる。
【0012】
上記の構成を有する本発明のサイホン式大便器は、以下の態様を採ることもできる。
即ち、前記吐出手段を、
前記トラップ排水路を介して前記ボール部にサイホン作用が発生するまで、前記ボール部に洗浄水を吐出する手段を有するものとすることができる。
こうすれば、サイホン作用発生後において新たな洗浄水吐出を要しないので、より節水化を図ることができる。なお、サイホン作用の発生は、トラップ排水路内が負圧となることで検出したり、洗浄水吐出からの経過時間で検出できることから、このようにして検出したサイホン作用の発生時点で、洗浄水吐出を停止すればよい。
【0013】
また、前記吐出手段による洗浄水吐出が終了する前に、前記ボール部の上縁から洗浄水を吐出してボール部内壁に沿って洗浄水を流す上縁吐出手段を有するものとすることができる。
こうすれば、ボール部内壁に付着したトイレットペーパー等が内壁に沿って流れる洗浄水によりボール内洗浄水に流し込まれた状態とできる。あるいは、この内壁のトイレットペーパーが水に濡れた状態でボール内洗浄水に一部浸っている状態とできる。よって、このトイレットペーパー等をトラップ排水路に流れ込むボール内洗浄水により、確実に排出できる。
【0014】
更に、前記トラップ排水路を、管路径が約40〜70mmの管路軌跡と、管路内側の曲率半径が約45〜100mmの頂上トラップ部とを有するものとすることができる。
これら寸法は、既存のサイホン式大便器で通常採用されているものであることから、既存のものと容易に置換できる。あるいは、トイレ寸法等の便器周りの設備状況を大きく変更する必要がなく、設計変更に伴うコスト増加を招かない。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例のサイホン式大便器100の概略断面図、図2は、このサイホン式大便器100の要部Zの拡大断面図である。図示するように、サイホン式大便器100は、便器とは別体の洗浄水タンクを備えないいわゆるローシルエットタイプのサイホン式大便器である。そして、サイホン式大便器100は、その概略断面図である図1に示すように、便器本体1のやや前方よりにボール部1aを備え、このボール部1aの上周縁には通水リム3を有する。この通水リム3は、便器上端の分配弁8と給水管9を介して接続されており、この分配弁8とそれより上流に配設された図示しない給水弁の弁駆動により給水源から供給を受けた洗浄水(水道水)をボール部1aに吐出する。これにより、便器のボール部1aの内壁に沿って洗浄水を流すいわゆるリム洗浄が行われる。また、ボール部底部の汚物落し込み凹部1bの奥壁部には、排水トラップ2の入口2aがボール部1aに臨んで開設されており、汚物落し込み凹部1bの前壁部には、排水トラップ2の入口2aに対向してゼット吐水口6(洗浄水吐出口)が開設されている。
【0016】
ボール部1aの前方側(図1における左側)には、洗浄水を貯め置く洗浄水貯留部4が、隔壁1cによりボール部1aから区画形成されている。この洗浄水貯留部4は、図2に詳細に示すように、ゼット吐水口6の奥側部位6aに配設されたスロート61の前端部並びにこのスロート61の側壁貫通孔62を介して、ゼット吐水口6並びにボール部1aと連通している。よって、ボール部1aに洗浄水が貯め置かれると(以下、このボール部内の洗浄水を封水と呼ぶ)、洗浄水貯留部4にも洗浄水が進入し、この洗浄水貯留部4に所定量の洗浄水が貯留される。本実施例では、この洗浄水貯留部4に約0.5リットル程度の洗浄水が貯留されるようにされている。なお、洗浄水貯留部4に洗浄水が支障なく進入するよう、洗浄水貯留部4には、ボール部の封水水面より高い位置で開口した図示しない空気孔が設けられている。
【0017】
このスロート61は、ゼット吐水口6に向けた洗浄水導水路として機能し、スロート奥側には、スロート61の指向方向と略同一方向に向けられた吐出ノズル5を有する。図2に示すように、吐出ノズル5とスロート61とは一体化されており、固定ブッシュ63を介して、洗浄水貯留部4の周囲壁に固定されている。この場合、吐出ノズル5の先端部のノズル径とスロート61の内径(開口径)とは、その比が0.3〜0.7の範囲になるように、決定されている。また、スロート61は、排水トラップ2の入口2aを指向していることから、吐出ノズル5もこの入口2aを指向することになる。この吐出ノズル5は、分配弁8と給水管11を介して接続されており、図示しない給水弁とこの分配弁8の弁駆動により給水源から供給を受けた洗浄水(水道水)を吐出する。
【0018】
このように吐出ノズル5から洗浄水が吐出されると、その吐出洗浄水は、1〜2kgf/cmという給水源とほぼ同じ高水圧で、図中白塗り矢印Xのようにスロート61の内部を高速に通過する。すると、洗浄水貯留部4内の洗浄水は、エジェクタ効果を受けて図中実線矢印Yのように側壁貫通孔62を介して吐出ノズル5からの吐出洗浄水に大量に巻き込まれ、スロート61を通過する。つまり、この吐出ノズル5とスロート61とは、吐出ノズル5からの吐出洗浄水を駆動流体とし洗浄水貯留部4内の洗浄水を被駆動流体とするジェットポンプを構成し、吐出ノズル5からの吐出洗浄水を洗浄水貯留部4内の洗浄水を巻き込む噴流とする。このため、この噴流と巻き込まれた洗浄水貯留部4内の水とが、ジェットポンプによる吐水のようにしてスロート61内部の先端、即ちゼット吐水口6から図中白塗り矢印Xaのように吐出される。
【0019】
また、スロート61の先端部では、洗浄水貯留部4内の洗浄水は、図中点線矢印Yaのようにスロート先端の切欠を介してスロート61からの吐出洗浄水に巻き込まれて、スロート61からの吐出洗浄水と共にゼット吐水口6から吐出される。この場合、ゼット吐水口6は排水トラップ2の入口2aに対向していることから、ゼット吐水口6からは、排水トラップ2の入口2aに向けて直に洗浄水が吐出される。このため、このようなゼット吐水口6からの洗浄水吐出により、ボール部1aの汚物落し込み凹部1bでは、図1に白塗り矢印XAで示すように、排水トラップ2の入口2aに向かう洗浄水の流れが形成される。この洗浄水の流れXAは、ボール部1aの封水を図1に白塗り矢印XAWで示すように入口2aから排水トラップ2の流路内に流れ込ませる。よって、ゼット吐水口6からの洗浄水吐出による洗浄水の流れXAと、この洗浄水の流れXAによるボール部1aの洗浄水(封水)の流れXAWとによって、排水トラップ2に洗浄水が瞬時に大量に流れ込み、ボール部1aにサイホン作用を発生させる。こうした一連の吐水動作によりいわゆるジェット洗浄が実施され、その際の排水トラップ2への洗浄水の入水状況、延いては当該トラップ出口からの出水状況(排水水量)は、ゼット吐水口6からの洗浄水吐出状態とボール部1aの封水水量(本実施例では約2リットル)等で定まる。なお、サイホン作用発生の様子については後述する。
【0020】
このようにしてサイホン作用が発生すると、汚物落し込み凹部1bに沈降した汚物やボール部内の封水に浮遊した汚物は、サイホン作用による吸引を受けて封水と共に排水トラップ2から排出される。なお、ゼット吐水口6から入口2aに向けた上記の洗浄水の流れXAが形成されていることから、汚物落し込み凹部1bの沈降汚物は、この洗浄水の流れXAに直接押し流されて排水トラップ2内に強力に押し込まれる。
【0021】
本実施例では、吐出ノズル5とスロート61とでジェットポンプを構成するに当たり、以下のスペックを想定した。吐出ノズル5には上記水圧の給水を行うと共に、その際の瞬間流量(給水瞬間流量・吐出瞬間流量)は、約16リットル/分とした。そして、ジェットポンプの巻き込み比を約1.01とし、ジェットポンプからの吐出出力瞬間流量を約32.16(=16x2.01)リットル/分とした。このスペックでのジェットポンプ吐出により、上記の洗浄水の流れXAを形成し、この洗浄水の流れXAとボール部1aの封水の流れXAWとで排水トラップ2に洗浄水の入水状況を引き起こすようにした。なお、吐出ノズル5への給水瞬間流量が上記の値から変化すると、巻き込み比もこの変化に応じて変化するため、排水トラップ2への洗浄水の入水状況も変化する。
【0022】
次に、排水トラップ2について説明する。本実施例では、上記したジェットポンプによる排水トラップ2への入水により後述するように排水トラップ2からの積算排水量が所定のものであれば、排水トラップ2の管路形状の影響を排除できるが、便器製造の上で排水トラップ2の管路形状の決定は不可欠であるため、以下のように定めた。
【0023】
排水トラップ2は、前述のようにその入口2aがボール部1aの底部分に設けた汚物落し込み凹部1bに開口されており、この入口2aからボール部1aの裏面に沿って便器本体1の後方に向かって斜め上向きに延びる上昇路2bと、上昇路2b上端から下方に向かってほぼ垂直に延びる下降路2cと、下降路2c下端から便器本体1前方に横向きに延びる横引き路2dとにより連続する屈曲流路に構成され、上記横引き路2d先端において便器排水口2eが垂直方向に開口している。なお、排水トラップ2の堰部2gで洗浄水の剥離が生じた場合、その剥離した洗浄水が管路内で乱流となって空気を巻き込んだ状態となり、迅速な空気の排出ができないことがある。よって、堰部2gの曲率半径は40〜100mm(排水トラップの直径φ55に対して、0.7〜1.8倍程度)、好ましくは45〜80mm(排水トラップの直径φ55に対して、0.9〜1.4倍程度)としてできるだけ、堰部2gから水が剥離しないように構成する。本実施例では、堰部2gの曲率半径を45mm、排水トラップの直径をその管路に亘ってφ55とした。
【0024】
上昇路2bは、入口2aにおける傾斜角度が40〜80度で形成されている。下降路2cは、重力方向に略円筒状に堰部2gから100〜150mm(排水トラップの直径φ55に対して、1.8〜2.7倍程度)形成し、その下降路2c直下付近に段部2fが位置するように形成する。本実施例では、上昇路2bの傾斜角度が60度、下降路2cは、230mmとした。
【0025】
また、横引き路2dは上記のごとく一度上向きに屈曲して第2堰部2hを形成した後、直ちに下向きに屈曲してこの下向き屈曲部30がそのまま便器排水口2eに連絡している。なお、排水トラップ2の管路形状の影響を排除できることから、この横引き路2dや第2堰部2hを設けることなく下降路2cを便器排水口2eに連絡してもよい。
【0026】
上記の段部2fは、図面に示す位置、即ち下降路2cと横引き路2dが交差する部分の排水トラップ2外側壁面に設けてある。斯る位置に設けることにより、通常、排水トラップ2の下降路2cから横引き路2dに連続する屈曲部を曲がり切ったところで生ずる不均一な流速分布の補正を行うことができる。
【0027】
この段部2fの位置としては、横引き路2dの高さ方向に対し、中央より上、天井壁から10〜20mmの位置が最も有効に流速分布の補正を行い、且つ排水トラップ2内の空気を速やかに排出できる。なお、この段部2fにあっても省略することもできる。
【0028】
段部2fを下降路2cと横引き路2dの交差部より上の位置に設けると、上記のように下降路2cから横引き路2dに連続する屈曲部を曲がり切ったところの流速分布が不均一になるばかりでなく、段部2fにより横に曲げられた水流がトラップ2を塞ぐ流れとなり、サイホン成長を妨げることがある。また、逆に、この位置を上記よりも低くすると、流速補正の効果が低くなって行く。
【0029】
また、この排水トラップ2は第2堰部2hを構成する屈曲部頂部から便器排水口2eにかけて形成される下向き屈曲部2hの曲率半径を40〜65mm(排水トラップの直径φ55に対して、0.7〜1.2倍程度)、好ましくは45〜55mm(排水トラップの直径φ55に対して、0.8〜1.0倍程度)と大きく形成すると共に便器排水口2eが開口するその端末が便器本体1の底面と同じレベルに達するように形成して排出経路を可及的に延長してある。なお、本実施例においては下向き屈曲部30の曲率半径は55mm(排水トラップの直径φ55に対して、1.0倍)に形成している。
【0030】
次に、このサイホン式大便器100における便器洗浄動作について説明する。図示しない遠隔操作盤等にて便器洗浄指示が出されると、分配弁8より上流の給水弁が、当該操作盤から発せられる赤外光を受光して管路を所定時間に亘って開放する。こうして分配弁8に給水がなされると、分配弁8は、給水弁を経て供給された洗浄水の供給先を、以下のように時系列的に切り換える。つまり、この分配弁8は、洗浄水(水道水)供給先を、当初は、通水リム3に洗浄水を流し込むための給水管9とし、その後は、上記した吐水ノズルに連結された給水管9とし、その後は再度、給水管9に切り換える。そして、これら配管への洗浄水の供給先の時系列的な切り換えにより、リム洗浄に引き続いてジェット洗浄が行われ、その後に、再度リム洗浄が行われるようにされている。なお、分配弁8の詳細な構成は、本発明の要旨と直接関係しないので、その説明は省略することとする。
【0031】
この最初のリム洗浄により、ボール部内壁が洗浄されると共に、当該内壁に落とされたトイレットペーパーは、この内壁に沿って流れる洗浄水によりボール部1aの封水に流し込まれたり、水に濡れた状態で封水に一部浸っている状態となる。よって、その後のジェット洗浄により、このトイレットペーパー等を封水と共に排水トラップ2に流れ込ませ、確実に排出できる。
【0032】
ジェット洗浄の過程では、既述したようにゼット吐水口6から洗浄水が吐出され、洗浄水の流れXAと封水の流れXAWとで排水トラップ2に洗浄水の入水状況を引き起こす。こうして上昇路2bに洗浄水が入水すると、上昇路内の洗浄水が押されて堰部2gを乗り越え、当該堰部に存在した空気を巻き込んで洗浄水が下降路2cに流れ込む。よって、汚物落し込み凹部1bから下降路2cまでが上昇路2bを介して洗浄水で満たされるため、サイホン作用が起きる。そして、このサイホン作用で生じた引き力により、汚物落し込み凹部1bにおける汚物並びに封水が上昇路2bに引き込まれ、この洗浄水の引き込みにより汚物が上昇路2bを通って排出される。
【0033】
上記したように汚物を排水トラップ2から排出するジェット洗浄が完了すると、分配弁8により洗浄水の供給先が給水管9に再度切り換えられる。このため、洗浄水は再び通水リム3に導かれ、改めてリム洗浄が開始される。そして、この際のリム洗浄により流れ出た洗浄水は、ボール部1aに新たな封水として溜置かれる。
【0034】
次に、上記したジェット洗浄実行時における排水トラップ2への洗浄水の入水状況並びにこの入水により起きる排水トラップ2からの排水状況について説明する。この入水状況並びに排水状況は、上記したサイホン式大便器100における排水トラップ2の形状を図3に示すようにコンピュータ上で再現し、このコンピュータ上で再現した仮想排水トラップ102でシューミレートした。即ち、この仮想排水トラップ102にあっては、その入口102a・排水口102e形状や管路途中の管路径はサイホン式大便器100と同じとされ、この入口102aに継続して洗浄水入力をかけたときの当該洗浄水入力と排水口102eでの洗浄水出力をコンピュータにて演算し、この入力と出力との関係をシュミレートした。また、排水口102eからの排出洗浄水の積算排水量をもコンピュータにて演算し、上記の入力開始からの経過時間とこの積算排水量との関係をもシュミレートした。これらの結果を図4〜図6に示す。
【0035】
図4は、洗浄水入力が大きい場合の入力と出力との関係を、図5は、洗浄水入力が小さい場合の入力と出力との関係を示す。この場合、洗浄水入力は入口102aにおける断面平均流量とし、洗浄水出力にあっては排水口102eにおける断面平均流量とした。図面中の見出し欄には、仮想排水トラップ102の入口102aに洗浄水入力があった時点から1.5秒を経過した時の断面平均流量を記載した。よって、この見出し欄における断面平均流量の記載90〜380(L/min)/1.5sは、入力開始時刻(時刻ゼロ/流量0リットル/min)から約1.5秒経過後の流量が90〜380リットル/minであることを意味する。なお、図における時間ゼロの時点は、実際のサイホン式大便器100において吐出ノズル5、即ちゼット吐水口6から洗浄水吐出(便器洗浄)が実行されたときに相当する。
【0036】
図4に示すように、断面平均流量が160(L/min)/1.5s以上のもの(以下、高入力モデルという)では、いずれも、▲1▼出力が観察された当初の出力の傾きが入力の傾きを大きく越えている。また、▲2▼入力と出力が一致するまでの期間に亘っては、出力の傾きが入力の傾きに勝っており、▲3▼この期間において出力の傾きが入力の傾きを下回るのはごく短時間だけしか見られない。例えば、断面平均流量が160(L/min)/1.5sの高入力モデルでは、図にaで示した約0.2secでしかない。しかも、▲4▼短時間の内に(1.1〜1.7sec)入力と出力が一致した。
【0037】
図5に示すように、断面平均流量が90〜150(L/min)/1.5sのもの(以下、低入力モデルという)では、断面平均流量が90(L/min)/1.5sのもの(以下、最低入力モデルという)を除き、上記の高入力モデルと同様に▲1▼〜▲4▼の現象が見られた。この場合、▲4▼については1.8〜2.2secで入力と出力が一致した。その一方、最低入力モデルであっても、▲1▼’出力観察当初の出力の傾きは入力の傾きを越えていた。また、▲2▼’約1secの経過後からは、出力の傾きは入力の傾きとほぼ同じか僅かに出力の傾きが勝るに過ぎないものの、▲3▼’図にbで示したように約0.5secと比較的短時間に亘ってしか出力の傾きが入力の傾きを下回っていない。また、▲4▼’約2.5sec経過すれば、入力と出力は一致すると予想される。
【0038】
図6に示すように、入力開始時刻(時刻ゼロ)から約0.5秒経過するまでは、いずれの断面平均流量のものであっても排水口102eからの排出洗浄水の積算排水量(排水積算体積)は観察されなかった。つまり、この間は、排水路内の空気排出のためのものと考えられる。そして、この0.5秒経過時点の時刻を排水口102eから排水が開始されるようになると仮定すると、上記の最低入力モデルであっても、この排水開始時点から約1.5秒経過するまでに(入力開始からは約2秒後)、排水口102eから積算で1リットルを越える洗浄水(約1.2リットルの洗浄水)が排出されていることがわかった。
【0039】
図3に示す仮想排水トラップ102において、その内部のエアーが洗浄水入力により押し出されてトラップ内が洗浄水で置換されると、サイホン作用が発生しそれ以降では洗浄水入力と出力が一致するといえる。この現象を図4ないし図6の結果に照らし合わせると、以下のように考えることができる。
【0040】
入力開始時点から出力が立ち上がるまでの間は、それまでの入力によりエアーが先に排水口102eから排出されるので、出力はゼロであり、出力立上がり後は、洗浄水の出力状況(図4,図5の出力並びに図6の積算体積)がグラフ化される。そして、この出力立上がりが急であるほど、エアーがより早く排出されて管路内が流れ込んだ洗浄水で満たされるようになり、その分、サイホン作用も早期に発生する。
【0041】
こうした洗浄水の出力状況のうち、入力と出力が一致するまでは、洗浄水にトラップ内エアーが混在した出力状況となり、この間は、エアーを除いた洗浄水出力となる。そして、サイホン作用は、入力と出力の一致が起きたことで、その発生が確認される。各高入力モデルと、最低入力モデルを除く各低入力モデルとは、約2秒以内という短時間の内で入力と出力の一致が観察されていることから、この一致が観察される以前のいずれかの時点でサイホン作用が確実に発生しているといえる。よって、断面平均流量が380(L/min)/1.5sの高入力モデルでは、入力開始から、即ち便器洗浄開始から約1sec以前に確実にサイホン作用が発生し、断面平均流量が110(L/min)/1.5sの低入力モデルでは、便器洗浄開始から約2.2sec以前に確実にサイホン作用が発生しているといえる。しかも、このような短時間の間に、積算排水量は約1リットルを超える量となっており、管路内は洗浄水で確実に満たされている。その一方、最低入力モデルであっても、約2.5秒経過後には、入力と出力とが一致すると予想されるので、上記の場合よりは遅いものの、この2.5秒経過以前にはサイホン作用が確実に発生しているといえる。この最低入力モデルであっても、比較的短時間の内にサイホン作用が発生するといえる。そして、この最低入力モデルであっても、排水開始から短時間の間に、積算排水量は約1リットルを超える量となっており、管路内は洗浄水で確実に満たされている。従って、このような洗浄水の排出状況を引き起こすよう上記のようにして洗浄水入力を与えれば、早期のうちの確実なサイホン作用の発生により、速やかな便器洗浄完了と節水化を図ることができる。なお、上記の最低入力モデルを下回る入力を加えても、排水開始から約1.5秒後に約1リットル以上の積算排水量とすることはできず、サイホン作用の早期発生は確認できなかった。
【0042】
このようなコンピュータシュミレーションの結果を踏まえ、実機たるサイホン式大便器100にて実際に便器洗浄を行って見たところ、ほぼ同様の結果が得られ、早期の洗浄完了と節水化を図ることができた。即ち、約2リットルのボール部1aの封水に対して、吐出ノズル5からの吐出洗浄水によりゼット吐水口6から洗浄水の流れXAを加えることで、この洗浄水の流れXAと封水の流れXAWとによって、速やかに便器洗浄を行うことができた。その際、サイホン式大便器100では、洗浄水の流れXAを形成するために吐出ノズル5から新たに約1.3リットルの洗浄水(水道水)を吐出するだけでよく、確実に節水化を図ることができた。この場合、洗浄水貯留部4内の洗浄水が上記スペックのジェットポンプにより総て巻き込まれる前に、吐出ノズル5からの洗浄水吐出を停止しても、確実に汚物を排出できた。しかも、上記したように、当初のリム洗浄を行うことで、トイレットペーパーも洗浄水並びに汚物と共に排出できた。つまり、吐出ノズル5とスロート61で構成されるジェットポンプにより、本実施例では、図4あるいは図5に示す洗浄水の入水状況と図6に示す排水状況を得ることができ、このために節水化を図ることができたといえる。
【0043】
上記したコンピュータシュミレーションを、サイホン式大便器100における排水トラップ2の形状(堰部2gの曲率半径:45mm、排水トラップ直径:φ55、上昇路2bの傾斜角度:65度、下降路2cの全経路長:230mm等)を再現した仮想排水トラップ102以外の仮想排水トラップ、具体的には、堰部2gの曲率半径が40〜100mmで、排水トラップ直径がφ55〜φ60で、上昇路2bの傾斜角度が40〜80度で、下降路2cの経路長が100〜150mmであるような種々の仮想排水トラップについて実施したところ、ほぼ同じ結果が得られた。よって、排水トラップ2の形状が上記のように便器製造の上で通常採られるものであれば、上記の洗浄水入水状況を発現させることで、排水トラップ2の管路形状の影響を受けることなくサイホン作用を早期のうちに確実に発生させることができるといえる。そして、このように排水トラップ2の管路形状の影響を排除して、汚物排出の際の節水化の実効性を高めることができる。
【0044】
次に、変形例について説明する。この変形例では、図7に示すように、上昇路2bの壁面に、管路内の圧力を検出する圧力センサ101を管路内洗浄水に水没して備える。この圧力センサ101は、図示しない制御装置と接続されており、上昇路2b内の検出圧力を出力する。この出力を受ける制御装置は、検出圧力を所定時間ごとにスキャンし、その結果からサイホン作用発生の有無を検出する。具体的には、検出圧力が負圧となる所定状況が観察されると、サイホン作用が発生したと判断する。これは、サイホン作用の発生により、この上昇路2b内が負圧となることによる。そして、制御装置は、サイホン作用の発生により、吐出ノズル5からの洗浄水吐出が停止するよう、分配弁8を弁制御する。このように洗浄水吐出が停止しても、既に発生済みのサイホン作用により封水の吸引はその後も継続されるので、汚物やトイレットペーパーは排水トラップ2から確実に排出される。よって、この変形例によれば、吐出ノズル5からの吐出洗浄水量を低減できるので、これを通してより節水化を図ることができる。なお、圧力センサ101からの検出圧力推移ではなく、吐出ノズル5による洗浄水吐出開始からの経過時間とサイホン作用発生の関係を把握し、経過時間が所定時間となると吐出ノズル5からの洗浄水吐出を停止するよう変形することもできる。このようにしても、吐出ノズル5からの吐出洗浄水量の低減を通してより節水化を図ることができる。
【0045】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のサイホン式大便器100の概略断面図である。
【図2】このサイホン式大便器100の要部Zの拡大断面図である。
【図3】サイホン式大便器100における排水トラップ2の形状をコンピュータ上で再現した仮想排水トラップ102を説明する説明図である。
【図4】この仮想排水トラップ102に洗浄水入力を加えた場合の入力と出力との関係を、洗浄水入力が大きい場合について表すグラフである。
【図5】この入力と出力との関係を、洗浄水入力が小さい場合について表すグラフである。
【図6】仮想排水トラップ102の排水口102eからの排出洗浄水の積算排水量と入力開始からの経過時間との関係を表すグラフである。
【図7】変形例のサイホン式大便器100の概略断面図である。
【符号の説明】
1…便器本体
1a…ボール部
1b…汚物落とし込み凹部
1c…隔壁
2…排水トラップ
2a…入口
2b…上昇路
2c…下降路
2d…横引き路
2e…便器排水口
2f…段部
2g…堰部
2h…第2堰部
2h…屈曲部
3…通水リム
4…洗浄水貯留部
5…吐出ノズル
6…ゼット吐水口
6a…奥側部位
8…分配弁
9…給水管
11…給水管
30…屈曲部
61…スロート
62…側壁貫通孔
63…固定ブッシュ
100…サイホン式大便器
101…圧力センサ
102…仮想排水トラップ
102a…入口
102e…排水口

Claims (5)

  1. 便器のボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン式大便器の洗浄方法であって、
    前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むようにすると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こすように、前記洗浄水の流れを形成することを特徴とするサイホン式大便器の洗浄方法。
  2. 便器のボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン式大便器であって、
    前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むように前記ボール部に洗浄水を吐出すると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こすように、前記ボール部に洗浄水を吐出する吐出手段を有する
    ことを特徴とするサイホン式大便器。
  3. 請求項2記載のサイホン式大便器であって、
    前記吐出手段は、
    前記トラップ排水路を介して前記ボール部にサイホン作用が発生するまで、前記ボール部に洗浄水を吐出する手段を有する、サイホン式大便器。
  4. 請求項2又は請求項3記載のサイホン式大便器であって、
    前記吐出手段による洗浄水吐出が終了する前に、前記ボール部の上縁から洗浄水を吐出してボール部内壁に沿って洗浄水を流す上縁吐出手段を有する、サイホン式大便器。
  5. 請求項2ないし請求項4いずれか記載のサイホン式大便器であって、
    前記トラップ排水路は、管路径が約40〜70mmの管路軌跡と、管路内側の曲率半径が約45〜100mmの頂上トラップ部とを有する、サイホン式大便器。
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