JP3623201B2 - 衣服用パッドの製造方法及び衣服用パッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣服用パッドの製造方法及び衣服用パッドに関するもの、特に、主として運動用衣服に貼着することにより生地の補強や、外部からの衝撃吸収の機能を発揮する衣服用パッドを製造する方法及び衣服用パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生地の補強等の目的で野球のユニフォームの膝部等に添設される衣服用パッドとして、家庭用アイロンの熱で上記衣服に溶着する形式のものが知られている。
この衣服用パッドは、図5に示すように、表生地(11)、発泡ウレタンシート(12)及び裏生地(13)からなるパッド主体(10)の裏面に、前記パッド主体(10)と同じ大きさのホットメルト接着シート(14)が裏打ちされた構成を有している。
【0003】
上記衣服用パッド(1)は、例えば次の手法で製造される。
同一形状の裏生地(13)、発泡ウレタンシート(12)及び表生地(11)をこの順序で下方から積層した状態でこれらをキルティング状に縫合し、その後、この縫合物の外周のほつれを防止するために、該縫合物の外周全域をオーバーロック(19)して補強し、これにより、パッド主体(10)を造る。
【0004】
次に、前記パッド主体(10)の裏面に、これと同一形状のホットメルト接着シート(14)を溶着すると、目的物たる衣服用パッド(1)が完成する。
このものでは、衣服の内面にホットメルト接着シート(14)側から衣服用パッド(1)を重ね、この状態で衣服の外面を家庭用アイロンなどで加熱押圧すると、前記ホットメルト接着シート(14)を介して衣服用パッド(1)が衣服に溶着され、これにより、衣服へのパッド取り付け作業が完了する。
しかしながら、既述従来の手法で衣服用パッド(1)を製造する場合には次の問題があった。
【0005】
▲1▼前述のように、パッド主体(10)の外周のほつれ防止の為にオーバーロック(19)をする作業が必要となり、製造効率が悪くなる。
【0006】
▲2▼パッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の外周が正確に一致するようにこれらが表裏に重なっていない場合は、パッド主体(10)の裏面外周にホットメルト接着シート(14)が付着しない領域が部分的に形成され、該領域が衣服に溶着しない。従って、かかる場合は、衣服に溶着しない前記外周領域が衣服から浮き上がるから、繰り返される洗濯等によって前記浮き上がり部から衣服用パッド(1)の剥離が進行し易くなる。
【0007】
▲3▼衣服用パッド(1)は、連続した一枚のホットメルト接着シート(14)で裏面全体が覆われた構造になっている。従って、仮にパッド主体(10)が伸縮性に優れた素材で構成されていても、ホットメルト接着シート(14)が伸縮性の悪い素材で構成されている場合は、該ホットメルト接着シート(14)と同様に衣服用パッド(1)全体の伸縮性が悪くなる。従って、衣服用パッド(1)を衣服の膝等の屈曲する部位に適用すると、屈曲する膝の形状に倣って伸張しにくくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、
『シート状のパッド主体(10)の裏面にホットメルト接着シート(14)が添設された衣服用パッド(1)、及び、その製造方法』に於いて、衣服用パッド(1)の外周のほつれ防止の為の前記オーバーロック(19)を不要ならしめて製造効率の向上を図ると共に、適用対象たる衣服に対する結合力が強く且つ伸縮性に優れた衣服用パッド(1)を提供できるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
[1項]
上記課題を解決するための1項の発明の技術的手段は、
『前記ホットメルト接着シート(14)を前記パッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合することによって複合シート状中間品を作る縫合工程と、
前記縫合工程の前又は後に於いて、前記ホットメルト接着シート(14)の一部を切ることにより該ホットメルト接着シート(14)に開口を形成する開口形成工程と、
前記縫合工程及び開口形成工程の後に、前記開口に前記パッド主体(10)全体を通過させることによって前記複合シート状中間品を裏返す裏返し工程と』ことである。
【0010】
上記技術的手段は次のように作用する。
ホットメルト接着シート(14)をパッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれらの重ね合わせ部の外周を縫合する縫合工程が終わると、パッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の外周縁が外部に露出した状態の複合シート状中間品が得られる。
一方、上記縫合工程の前又は後にホットメルト接着シート(14)の一部に、後述の裏返し工程の実行に必要な開口を形成する。
【0011】
次に、ホットメルト接着シート(14)に形成された開口にパッド主体(10)全体を通過させることによって前記複合シート状中間品の内外面を反転させる為の裏返し工程を実行する。すると、外周にオーバーロック(19)が施されていない上記パッド主体(10)やホットメルト接着シート(14)の外周が、これらパッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の相互間の内部空間に収容されて隠れた状態になり、これにより、オーバーロック(19)が施されていない上記パッド主体(10)等の外周が外部に露出しなくなる。従って、既述従来のようにパッド主体(10)外周のほつれ防止対策としてのオーバーロック(19)の作業が不要になる。
【0012】
又、上記複合シート状中間品を裏返して衣服用パッド(1)を作ると、パッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)との線状の縫合域が衣服用パッド(1)の最外周に位置する。これにより、衣服用パッド(1)を構成するパッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の外周が正確に一致した状態になり、ホットメルト接着シート(14)が衣服用パッド(1)の外周からはみ出したり、又、衣服用パッド(1)の外周縁の一部にホットメルト接着シート(14)の非添設域が形成される不都合がない。
【0013】
又、上記製造方法によって製造された衣服用パッド(1)の裏面に添設されているホットメルト接着シート(14)には、既述裏返し工程の実行に必要な開口が形成されている。従って、伸縮性の劣る素材でホットメルト接着シート(14)が形成されている場合でも、衣服用パッド(1)は前記開口を拡大させる方向に伸縮し易くなる。
【0014】
[2項]
上記課題を解決する為の2項の発明の技術的手段は、
『表裏に貫通する複数の線状切込みが直列状に間隔を置いて配列されているホットメルト接着シート(14)を作る工程と、
前記ホットメルト接着シート(14)をシート状のパッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合することによって複合シート状中間品を作る縫合工程と、
前記縫合工程後に、前記ホットメルト接着シート(14)を前記複数の切込みに沿って部分的に切り離すことによって該ホットメルト接着シート(14)に開口を形成する開口形成工程と、
前記開口形成工程後に、前記開口に前記パッド主体(10)全体を通過させることによって前記複合シート状中間品を裏返す裏返し工程と、を備えた』ことである。
【0015】
上記技術的手段によれば、互いに重ね合わされたホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)の外周を縫合した後に、複数の切込みに沿ってホットメルト接着シート(14)を部分的に切り離すと、裏返し工程の実行に必要な開口が形成される。従って、該開口の形成後に既述1項の発明と同様に複合シート状中間品の裏返し工程を実行することができる。
【0016】
[3項]
前記1項又は2項に於いて、
『前記ホットメルト接着シート(14)の片面には補強用メッシュシートが添設されており、
前記縫合工程は、前記ホットメルト接着シート(14)に於ける前記補強用メッシュシートの非添設側表面を前記パッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合する』ものとすれば、補強用メッシュシートによってホットメルト接着シート(14)の強度向上が図れ、これにより、前記裏返し工程を実行する際にホットメルト接着シート(14)が破損しにくくなる。
【0017】
[4項]
前記1項から3項に於いて、
『前記パッド主体(10)は、表生地の裏面に発泡ウレタンシートが縫合されている』ものとすれば、発泡ウレタンシートが衝撃緩衝機能を発揮する。
【0018】
[5項]
上記課題を解決する為の5項の衣服用パッドの発明の技術的手段は、
『表裏に貫通する開口が形成されたホットメルト接着シート(14)の外周全域と、前記ホットメルト接着シート(14)に重ね合わされるシート状のパッド主体(10)の外周全域が、これらホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)の相互間内に侵入するように内側に折り返された状態で縫合されている』ことである。
【0019】
上記技術的手段によれば、伸縮性の劣る素材でホットメルト接着シート(14)が形成されている場合でも、衣服に溶着された衣服用パッド(1)は前記開口を拡大させる方向に伸縮し易くなる。
【0020】
[6項]
前記5項に於いて、
『前記ホットメルト接着シート(14)に於ける、前記パッド主体(10)側の面には補強用メッシュシートが添設されている』ものでは、補強用メッシュシートによってホットメルト接着シート(14)の強度向上が図れる。従って、衣服用パッド(1)の取り扱い時に上記ホットメルト接着シート(14)が破れる心配が少なくなる。
【0021】
[7項]
前記5項又は6項において、
『前記パッド主体(10)は、発泡ウレタンシートとその外面を覆う表生地が縫合されたシート体である』ものでは、発泡ウレタンシートが衝撃緩衝機能を発揮する。
【0022】
【発明の効果】
本発明は次の特有の効果を有する。
パッド主体(10)外周のほつれ防止のために該パッド主体(10)の外周全域を縫い上げるオーバーロック(19)の作業が不要になるから、衣服用パッド(1)の製造効率が向上する。
【0023】
パッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の外周が正確に一致した状態になるから、パッド主体(10)の裏面外周の一部にホットメルト接着シート(14)の非添設域が形成される不都合がない。よって、衣服用パッド(1)の外周全域が衣服に確実に溶着され、これにより、該衣服用パッド(1)が外周から剥離する心配が少なくなる。
【0024】
伸縮性の劣る素材でホットメルト接着シート(14)が形成されている場合でも、衣服用パッド(1)は前記開口を拡大させる方向に伸縮し易くなる。従って、衣服の膝等の屈曲部に適用した場合には、該膝の屈曲に倣って衣服用パッド(1)が容易に伸縮変形しやすくなる。
3項及び6項のものでは、補強用メッシュシートによってホットメルト接着シート(14)の強度向上が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施の形態を説明する。
[全体構成について]
図1に示すように、本実施の形態に係る衣服用パッド(1)は、表裏に貫通する開口(15)が形成されたホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)の夫々の外周縁全域が、これらホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)の相互間内に折り返された状態で縫合された構造を有している。
【0026】
[パッド主体(10)について]
上記パッド主体(10)は、図2の(ロ)に示すように、衝撃緩衝性を確保する為の発泡ウレタンシート(31)と表生地(32)を重ねて格子状の縫い目を形成するように縫合したものである。
尚、表生地(32)としては例えば綿ポリエステル混合繊維からなる編成物を使用することが出来る一方、発泡ウレタンシート(31)としては厚さ3mmのポリウレタン発泡体を使用することができる。
【0027】
[ホットメルト接着シート(14)について]
上記パッド主体(10)の裏面に添設されるホットメルト接着シート(14)は、図2の(ロ)に示すように、補強用メッシュシート(16)が添設されたものであり、ホットメルト接着シート(14)としては、例えば、溶融温度約120℃のポリウレタンフォームを使用することができる一方、 補強用メッシュシート(16)としては、布製のものを使用することができる。
【0028】
[製造方法について]
次に、上記した衣服用パッド(1)の製造方法を説明する。
先ず、片面に補強用メッシュシート(16)が添設されたホットメルト原反シート(図示せず)を準備し、これを、完成品たる衣服用パッド(1)の外形よりも一回り大きな外形に打抜くか又は裁断し、これにより、ホットメルト接着シート(14)を作る。又、このとき、ホットメルト接着シート(14)には、その表裏に貫通する複数(本実施の形態では2個)の切込み(21)(21)を所定間隔を置いて直列状に形成する。
【0029】
又、発泡ウレタンシート(31)の表面に表生地(32)が縫合されたパッド用原反シート(図示せず)を準備し、これを、上記ホットメルト接着シート(14)と同一形状に打ち抜くか又は裁断し、これにより、パッド主体(10)を作る。
【0030】
次に、縫合工程を実行する。
即ち、図2の(イ)に示すように、ホットメルト接着シート(14)に於ける補強用メッシュシート(16)の非添設側表面と発泡ウレタンシート(31)とが対向するように、該ホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)を重ね合わせる。そして、これらパッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の重ね合わせ部の外周を全域的に縫合すると、図3に示すように、外周全域に縫い目(24)が形成された複合シート状中間品(26)が完成し、これにより、縫合工程が終了する。
【0031】
次に、開口形成工程を実行する。
即ち、図3の状態に於いて、切込み(21)(21)の相互間を挟みやカッタ等で切断することによってこれら切込み(21)(21)を繋げる。これにより、切込み(21)(21)に沿ってホットメルト接着シート(14)を切り離し、これにより、後述の裏返し工程の実行に必要な開口(2)を形成すると、開口形成工程が終了する。
【0032】
次に、裏返し工程を実行する。
即ち、複合シート状中間品(26)が完成した状態で、パッド主体(10)の生地を開口(2)に通過させることによって前記複合シート状中間品(26)を全体的に裏返す。即ち、複合シート状中間品(26)の内・外面を反転させるように全体を裏返す。そして、この裏返す作業を行う際には、補強用メッシュシート(16)の補強機能によってホットメルト接着シート(14)が破損する心配が少なくなる。
【0033】
又、複合シート状中間品(26)を裏返すと、図2の(ロ)に示すように、パッド主体(10)やホットメルト接着シート(14)の外周の縫い目(24)部分が、これらパッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の相互間に形成される内部空間内に収容されて隠れた状態になる。これにより、パッド主体(10)の外周のほつれ防止の為に必要であった既述オーバーロックの作業が不要になる。又、複合シート状中間品(26)を裏返した状態では、ホットメルト接着シート(14)に於ける補強用メッシュシート(16)の非添設側表面が外部に露出した状態になる。これにより、裏返し工程が終了する。
【0034】
尚、本実施の形態では、上記裏返し工程の後に、衣服用パッド(1)の外周に沿って更に縫合部(27)を形成して端末処理をしている。
このものでは、複合シート状中間品(26)を裏返すことによって衣服用パッド(1)が作られるから、衣服用パッド(1)の最外周に沿って縫い目(24)が形成された状態になる。従って、衣服用パッド(1)を構成するパッド主体(10)とホットメルト接着シート(14)の外周が正確に一致した状態になる。よって、衣服用パッド(1)の外周の一部にホットメルト接着シート(14)の非添設域が形成される不都合がなく、衣服用パッド(1)の外周縁全域が衣服に確実に溶着される。
【0035】
[使用方法について]
次に、上記衣服用パッド(1)を衣服の内面に取り付ける作業を図4に基づいて説明する。
先ず、衣服(51)を裏返すことによってその内面を外部に露出させる。
次に、図4の(イ)に示すように、外部に露出した衣服(51)の内面に対して衣服用パッド(1)をホットメルト接着シート(14)側から重ねる。そして、衣服用パッド(1)よりも一回り大きな熱可塑性仮止めシート(53)を別途準備し、該熱可塑性仮止めシート(53)で衣服用パッド(1)を覆った後、該熱可塑性仮止めシート(53)の周縁部(57)を家庭用アイロンで加熱押圧する。すると、熱可塑性仮止めシート(53)の周縁部(57)が衣服(51)に溶着され、これにより、衣服用パッド(1)が衣服(51)の目的位置に仮止めされた状態になる。熱可塑性仮止めシート(53)を用いて衣服用パッド(1)を仮止めするのは、パッド主体(10)側からアイロンを衣服(51)側に押圧した場合には、厚みの大きなパッド主体(10)の断熱作用によりホットメルト接着シート(14)が溶融しにくいことから、衣服用パッド(1)の仮止めが困難になるからである。
【0036】
次に、衣服(51)を表裏に反転させ、この状態で衣服(51)の表面からアイロン(55)で加熱押圧すると、ホットメルト接着シート(14)が溶融して衣服(51)と衣服用パッド(1)の発泡ウレタン(31)とが溶着される。
その後、不要になった熱可塑性仮止めシート(53)を剥離すると、衣服用パッド(1)の取り付け作業が完了する。
【0037】
このものでは、衣服用パッド(1)は、ホットメルト接着シート(14)の開口(2)に対応する部分が衣服(51)に溶着していないから、ホットメルト接着シート(14)や補強用メッシュシート(16)が伸縮性の劣る素材で形成されている場合でも、上記開口(2)を拡大させる方向に衣服用パッド(1)が伸縮し易くなる。よって、衣服用パッド(1)を膝等の屈曲部に適用した場合には、該膝の屈曲に倣って衣服用パッド(1)が容易に伸縮変形しやすくなる。
【0038】
尚、上記実施の形態では、ホットメルト接着シート(14)をパッド主体(10)に逢着し、その後に切込み(21)(21)の相互間を切り離すことによって開口(2)を形成したが、パッド主体(10)に逢着する前のホットメルト接着シート(14)に単一の開口(2)を予め形成しておいても良い。
【0039】
又、衣服(51)の破れた部位に上記衣服用パッド(1)を溶着することにより、破れ補修用のパッドとして使用できることは言うまでもない。この場合、一枚の厚手の布をパッド主体(10)として使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る衣服用パッド(1)の一部切り欠きの斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係る衣服用パッド(1)の製造工程を説明する図
【図3】複合シート状中間品(26)の背面図
【図4】衣服用パッド(1)の取り付け作業説明図
【図5】従来例の説明図
【符号の説明】
(1)・・・衣服用パッド
(2)・・・開口
(10)・・・パッド主体
(14)・・・ホットメルト接着シート
(26)・・・複合シート状中間品
(31)・・・発泡ウレタンシート
(32)・・・表生地

Claims (7)

  1. シート状のパッド主体(10)の裏面にホットメルト接着シート(14)が添設された衣服用パッド(1)の製造方法に於いて、
    前記ホットメルト接着シート(14)を前記パッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合することによって複合シート状中間品を作る縫合工程と、
    前記縫合工程の前又は後に於いて、前記ホットメルト接着シート(14)の一部を切ることにより該ホットメルト接着シート(14)に開口を形成する開口形成工程と、
    前記縫合工程及び開口形成工程の後に、前記開口に前記パッド主体(10)全体を通過させることによって前記複合シート状中間品を裏返す裏返し工程と、を備えた衣服用パッドの製造方法。
  2. シート状のパッド主体(10)の裏面にホットメルト接着シート(14)が添設された衣服用パッド(1)の製造方法に於いて、
    表裏に貫通する複数の線状切込みが直列状に間隔を置いて配列されているホットメルト接着シート(14)を作る工程と、
    前記ホットメルト接着シート(14)をシート状のパッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合することによって複合シート状中間品を作る縫合工程と、
    前記縫合工程後に、前記ホットメルト接着シート(14)を前記複数の切込みに沿って部分的に切り離すことによって該ホットメルト接着シート(14)に開口を形成する開口形成工程と、
    前記開口形成工程後に、前記開口に前記パッド主体(10)全体を通過させることによって前記複合シート状中間品を裏返す裏返し工程と、を備えた衣服用パッドの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の衣服用パッドの製造方法に於いて、
    前記ホットメルト接着シート(14)の片面には補強用メッシュシートが添設されており、
    前記縫合工程は、前記ホットメルト接着シート(14)に於ける前記補強用メッシュシートの非添設側表面を前記パッド主体(10)の表面に重ねた状態でこれら両者の重ね合わせ部の外周を縫合する、衣服用パッドの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の衣服用パッドの製造方法に於いて、
    前記パッド主体(10)は、表生地の裏面に発泡ウレタンシートが縫合されている、衣服用パッドの製造方法。
  5. 表裏に貫通する開口が形成されたホットメルト接着シート(14)の外周全域と、前記ホットメルト接着シート(14)に重ね合わされるシート状のパッド主体(10)の外周全域が、これらホットメルト接着シート(14)とパッド主体(10)の相互間内に侵入するように内側に折り返された状態で縫合されている、衣服用パッド。
  6. 請求項5に記載の衣服用パッドに於いて、
    前記ホットメルト接着シート(14)に於ける、前記パッド主体(10)側の面には補強用メッシュシートが添設されている、衣服用パッド。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の衣服用パッドに於いて、
    前記パッド主体(10)は、発泡ウレタンシートとその外面を覆う表生地が縫合されたシート体である、衣服用パッド。
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